JP2017135020A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動に対応可能な端子を備える小型のコネクタを提供すること。
【解決手段】ピン状端子3aとの嵌合室4bを有するハウジング4と、端子2とを備えるコネクタ1について、端子2に、嵌合室4bに配置されており嵌合室4bに挿入されたピン状端子3aと導通接触する接点接触部8と、嵌合室4bに配置されておりピン端子2の軸回り方向に沿う巻ばね形状であり、嵌合室4bの内部で接点接触部8を三次元方向に変位可能に弾性支持する巻ばね状可動片6とを設けた。こうすることで、ばね長が長く、柔らかく変形可能でありながらコンパクトな端子2とし、コネクタ1を全体として小型化することができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、可動部を有する端子を有しており、振動を受けても接続対象物との導通接触を維持できる小型のコネクタに関する。
接続対象物との嵌合状態で振動を受けても、端子が接続対象物との導通接触を維持できるコネクタが使用されている。こうしたコネクタは、基板に固定される固定ハウジングと、固定ハウジングに対して変位可能な可動ハウジングと、固定ハウジングに対して可動ハウジングを弾性的に変位させる可動部を有する端子と、を備えるものが知られている(例として特許文献1参照)。この端子は可動ハウジング側に固定される接点部を有しており、基板や接続対象物が振動しても、可動部が弾性変形することでその振動を吸収し、接点部が接続対象物に追従して導通接触を維持することができる。
特開2011−249076号公報
上記コネクタは固定ハウジングと可動ハウジングという複数のハウジングを備えるため、コネクタが全体として大型化してしまう。また、可動部が基板等の振動を十分に吸収するためには、可動部のばね片を柔らかく弾性変形可能とする必要がある。この場合ばね長を長くする必要があるが、ばね長を長くするほど端子が全体として大型化する場合がある。
以上を背景になされたのが本発明であり、その目的は、基板等の振動を十分に吸収し、接続対象物との導通接触を維持できる端子を備える小型のコネクタを提供することである。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
すなわち、本発明はピン状の接続対象物との嵌合室を有するハウジングと、嵌合室に配置されており嵌合室に挿入されたピン状の接続対象物と導通接触する接点接触部と、嵌合室に配置されておりピン状の接続対象物の軸回り方向に沿う巻ばね形状であり、嵌合室の内部で接点接触部を三次元方向に変位可能に弾性支持する巻ばね状可動片とを有する端子とを備えるコネクタを提供する。
端子が巻ばね状可動片を有することでばね長を長くしつつ、ばね片を全体としてコンパクトにすることができる。よって、巻ばね状可動片を柔らかく弾性変形させることができる。さらに、一つのハウジングが巻ばね状可動片と接点接触部の両方を収容する嵌合室を有することで、複数のハウジングを備えており、端子が複数のハウジングに固定されているコネクタと比較して小型のコネクタとすることができる。
本発明の巻ばね状可動片が、巻き方向で多角形状を形成しているものとすることができる。
こうすることで、ハウジングが有する嵌合室に効率よく収まりやすい端子とすることができる。よって、よりコンパクトなコネクタとすることができる。
本発明の巻ばね状可動片は、巻き方向に沿って伸長するスリットによって分岐する複数の分割可動片を有するものとすることができる。
こうすることで、巻ばね状可動片を複数の細い分割可動片で構成することができるため、巻ばね状可動片を全体として柔らかく弾性変形させることができる。
前記本発明のスリットが、前記多角形状を形成している巻ばね状可動片が有する複数の角部に渡って設けられているものとすることができる。
こうすることで長いスリットを長く形成し、分割可動片をより長くすることができるため、巻ばね状可動片をより柔らかく弾性変形させることができる。
前記本発明の巻ばね状可動片と前記接点接触部とが、前記嵌合室の内部で前記接続対象物の挿抜方向に沿って配置されているものとすることができる。
こうすることで、接続対象物の挿抜方向に対する交差方向で、端子を小型化することができる。これにより、コネクタ全体の占有面積を小さくすることができる。
前記本発明の端子が、前記ハウジングに配置される基板接続部と、基板接続部からハウジングの嵌合室に伸長する基部とを有しており、前記巻ばね状可動片は、基部と繋がる一端側が前記嵌合室の上部に位置しており、前記接点接触部は、巻ばね状可動片の他端側と繋がり前記嵌合室の下部に位置しているものとすることができる。
端子をこうした形状とすることで、基板と導通接続する基板接続部を確保するとともに、嵌合室の内部で巻ばね状可動片と接点接触部とが上下に配置される、基板上の占有面積が小さい端子を一枚の金属板から容易に製造することができる。
前記本発明の巻ばね状可動片が前記接続対象物の挿抜方向に変位する変位荷重が、前記接点接触部が前記接続対象物との正規の接触位置から挿抜方向で位置ずれする荷重よりも小さいものとすることができる。
こうすることで、接続対象物がハウジングに対して前記挿抜方向に沿って弾性変位した場合であっても、接点接触部が接続対象物との正規の接触位置から位置ずれする前に巻ばね状可動片が挿抜方向で弾性変形する。よって、接点接触部が接続対象物に追従して摺動接触の発生を抑制することができる。
前記本発明の嵌合室の内面が断面多角形状でなり、前記巻ばね状可動片が、前記嵌合室の内面に沿う多角形状でなる巻ばね状可動部を有するものとすることができる。
嵌合室の内面を断面多角形状とすることで、ハウジングの占有体積を効率よく利用して嵌合室を形成することができる。また、巻ばね状可動片をその嵌合室の内面に沿う形状とすることで嵌合室にコンパクトに収容することができるため、コネクタ全体をより小型化することができる。
前記本発明の端子が複数備わり、前記ハウジングが複数の嵌合室を有しており、各嵌合室に1つの端子が有する接点接触部と巻ばね状可動片とが一組ずつ配置されているものとすることができる。
こうすることで、他の端子との間での短絡を確実に防止しつつも、各巻ばね状可動片が十分に弾性変形する空間を確保することができる。また、複数の端子を備えつつも小型のコネクタとすることができる。
本発明のコネクタによれば、柔らかく弾性変形する巻ばね状可動片により、基板等の振動を吸収することで、接点接触部と接続対象物との導通接触を維持できるとともに小型のコネクタとすることができる。
実施形態のコネクタの正面、右側面、平面を示す斜視図。 図1のコネクタの背面、左側面、平面を示す斜視図。 図1のコネクタの正面図。 図1のコネクタの背面図。 図1のコネクタの平面図。 図1のコネクタの底面図。 図1のコネクタの右面図。 図1のコネクタの左面図。 図1の端子の正面、右側面、平面を示す斜視図。 図1の端子の背面、左側面、平面を示す斜視図。 図1の端子の正面図。 図1の端子の背面図。 図1の端子の平面図。 図1の端子の底面図。 図1の端子の右側面図。 図1の端子の左側面図。 図1の端子の展開図。 図1のハウジングに端子を取り付ける方法を示す説明図。 図3のコネクタの矢示SA−SA線断面図。 図1のコネクタに相手コネクタを挿入する前の状態を示す説明図。 図6コネクタの矢示SB−SB線断面図であって、相手コネクタを挿入する前の状態を示す説明図。 図21のコネクタに相手コネクタを挿入した状態を示す説明図。 図21の矢示SC−SC線断面図であって、ハウジングの嵌合室に端子が収容されている状態を示す説明図。
以下、本発明のコネクタの好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書、特許請求の範囲、図面では、図1で示す端子2の配列方向に沿う幅方向をX方向、前後方向をY方向、「接続対象物」としての相手コネクタ3の挿抜方向に沿うコネクタ1の高さ方向をZ方向として記載する。また、高さ方向Zにおける相手コネクタ3の挿入孔4d1側を「下側」、相手コネクタ3の挿入方向奥側を「上側」として記載する。さらに、前後方向Yにおけるハウジング4の開口4gが設けられる側を「前側」とし、奥壁部4fが設けられる側を「後側」として記載する。しかし、こうした上下、前後の方向の定義は本発明によるコネクタの実装方向、使用方向を限定するものではない。
実施形態〔図1〜図23〕:
コネクタ1は、コネクタ1を実装する基板Pの基板回路と、コネクタ1の接続対象物となる相手コネクタ3のピン状端子3aとを導通接続するものである。こうしたコネクタ1は、図1〜図8で示すように、ハウジング4と、ハウジング4に保持される複数の端子2とを有する。
〔ハウジング〕
ハウジング4は、図1,図2で示すように電気絶縁性の樹脂でなる箱状の成形体として形成されている。ハウジング4は下壁部4dと、上壁部4cと、側壁部4eと、奥壁部4fと、隔壁4aと、複数の嵌合室4bとを有する。
下壁部4dには、図6で示すように相手コネクタ3の挿入孔4d1が形成されている。下壁部4dは、コネクタ1が基板Pに実装された状態で基板Pと対向する。
上壁部4cは、図3,図4で示すように嵌合室4bに収容されている端子2を覆うように配置される。下壁部4dに設けられる挿入孔4d1から相手コネクタ3のピン状端子3aが挿入される際には、ピン状端子3aによって端子2の接点接触部8が上側に向けて押圧されることで、端子2の巻ばね状可動片6もまた持ち上げられるように上側に向けて弾性変形する。しかし、巻ばね状可動片6が上壁部4cに当接することで弾性変形が停止し、ピン状端子3aを接点接触部8の接続室8fに挿入することができる。
側壁部4eは、図7,図8で示すように上壁部4cと下壁部4dとを連結し、ハウジング1の幅方向Xにおける両端側に1つずつ設けられる。各側壁部4eには、ハウジング1を基板Pに半田付けして固定する補強金具4e1が取り付けられている。また、一方の側壁部4eには、端子2の固定片5bを差し込ませて固定する固定溝4hが形成されている。
隔壁4aは、図1,図23で示すように前後方向Yに伸長して設けられ、ハウジング4の内部に複数の嵌合室4bが形成されている。本実施形態のコネクタ1は特に、ハウジング4が隔壁4aを2つ有しており、3つの嵌合室4bが形成されている。よって、隔壁4aによって隣接し合う端子2の短絡の発生を防止しつつ、複数の端子2を備えるコネクタ1を全体として小型化することができる。
嵌合室4bは、図3で示すように巻ばね状可動片6を収容する可動片収容室4b1と、接点接触部8を収容する接触部収容室4b2とを有する。可動片収容室4b1は接触部収容室4b2よりも広く、接触部収容室4b2の上側に配置されている。可動片収容室4b1と接触部収容室4b2は互いに連通することで、1つの嵌合室4bが1つの端子2が有する巻ばね状可動片6と接点接触部8とを一組ずつ収容している。また、可動片収容室4b1と接触部収容室4b2は、それぞれ平断面における内面が略矩形となるように設けられる(図23では、図21の矢示SC−SC線断面を示すが、端子2及び破線で示す可動片収容室4b1と隔壁4aのみを記載し、接触部収容室4b2及び挿入孔4d1は省略する)。よって、平断面における内面が、例えば略円形でなる場合と比較して、コネクタ1の占有体積を効率よく利用して嵌合室4bを形成することができる。隔壁4aには、後述する端子2の固定片5bを差し込ませて固定する固定溝4hが形成されている。
嵌合室4bの開口4gからは、後述する端子2の第4の弾性片6dが露出する。そして、ハウジング4の前端は開口4gから露出する第4の弾性片6dの前端と面一になるように形成されている(図19,図23参照)。
奥壁部4fは、図2,図6で示すように、嵌合室4bと連通する3つの窓部4f1を有する。窓部4f1は、通電時に端子2から発生する熱を放出することができる。また、窓部4f1からは巻ばね状可動片6の第2の弾性片6bの端面が露出する。そして、奥壁部4fの外面は、窓部4f1から露出する第2の弾性片6bの後端と面一になるように形成されている(図19,図23参照)。
これらのようにハウジング4の前端を第4の弾性片6dと面一とし、ハウジング4の奥壁部4fの外面を第2の弾性片6bと面一とすることで、ハウジング4の前後方向Yの長さを端子2の前後方向Yの長さと略同じ長さとしている。これにより、ハウジング4が端子2を嵌合室4bに収容して保護するための必要最低限の大きさを確保しつつ、コネクタ1を全体として小型化することができる。
〔端子〕
端子2は図9〜図17で示すように、基部5と、巻ばね状可動片6と、連結片7と、接点接触部8とを有しており、これらは一枚の金属片を折り曲げて形成されている。
基部5には、図10,図16で示すように、基板Pのスルーホール(図示略)に挿入されてはんだ付けされる基板接続部5aと、固定溝4hに圧入して固定される固定片5bと、基端部5cとが形成されている。基端部5cは、基板接続部5aと固定片5bとに繋がり、上側には前後方向Yに傾く斜片部5c1が設けられている。また、斜片部5c1の先端は巻ばね状可動片6と繋がる。
巻ばね状可動片6は、図9,図10で示すように渦巻きばね形状でなる。また、端子2を形成する金属板の板面を高さ方向Zに沿わせて形成している。巻ばね状可動片6は、前後方向Yに沿って後側に伸長する第1の弾性片6aと、第1の弾性片6aに繋がって幅方向Xに伸長する第2の弾性片6bと、第2の弾性片6bに繋がり、前後方向Yに沿って前側に伸長する第3の弾性片6cと、第3の弾性片6cに繋がって幅方向Xに伸長し、第2の弾性片6bと対向配置される第4の弾性片6dと、第4の弾性片6dに繋がり、前後方向Yに沿って後側に伸長する第5の弾性片6eとを有する。第5の弾性片6eは、第1の弾性片6aよりも渦巻き形状の内側に配置され、第5の弾性片6eの末端側と第1の弾性片6aの末端側が幅方向Xで重なっている。また、第2の弾性片6bと第4の弾性片6dは略同じ長さである。こうして巻ばね状可動片6は平面視で略矩形となるように形成されている。よって、図23で示すように、平断面における内面が略矩形でなる嵌合室4bの可動片収容室4b1の内側に、巻ばね状可動片をコンパクトに収納できる。
巻ばね状可動片6は、図9,図10で示すように巻方向に沿って伸長するばね側スリット6fを有する。こうすることで、巻ばね状可動片6を細い分割可動片6A,6Bに分けることができるため、巻ばね状可動片6が柔らかく弾性変形しやすくなっている。また、ばね側スリット6fは、第1の弾性片6a〜第5の弾性片6e及び、各弾性片6a〜6e間の角部に渡って形成されている。そのため、巻ばね状可動片6がより長い分割可動片6A,6Bを有するため、巻ばね状可動片6をより弾性変形しやすくすることができる。
連結片7は、図19で示すように巻ばね状可動片6の第5の弾性片6eの末端に繋がり、下側に向けて伸長する板状片でなる。連結片7は後述する接点接触部8と連結することで、接点接触部8を巻ばね状可動片6の真下に吊り下げるように配置することができる。こうして、巻ばね状可動片6と接点接触部8とが高さ方向Zに沿って配置されている。よって例えば巻ばね状可動片6と接点接触部8を隣接させたり、高さ方向Zに対して斜めに配置したりするように、X方向又はY方向で異なる位置にずらして配置する場合と比較して、嵌合室4bの内部での巻ばね状可動片6の占有面積を小さくすることができる。これにより、こうした端子2を備えるコネクタ1の基板Pにおける実装面積を小さくすることができる。
接点接触部8は、図19で示すように連結片7の下端に繋がり、内側に相手コネクタ3が挿入される接続室8fを有する略四角筒状でなる。また接点接触部8は、第1の接触壁部8aと、第2の接触壁部8bと、第3の接触壁部8cと、第1の接触壁部8aと第2の接触壁部8bとを連結する第1の連結部8dと、第1の接触壁部8aと第3の接触壁部8cとを連結する第2の連結部8eとを有する。
第1の接触壁部8aは図19で示すように連結片7に繋がり、ピン状端子3aと導通接触する第1の接点部8a1と第2の接点部8a2とを有する。第1の接点部8a1と第2の接点部8a2はそれぞれ高さ方向Zに沿う細長い凸形状でなり、前後方向Yに沿って隣接して配置される。第1の接触壁部8aの下端には相手コネクタ3を接続室8fに挿入する際のガイドになる傾斜部8a3が設けられている。
第2の接触壁部8bは、第1の接触壁部8aと対向配置され、第1の接点部8a1と対向する第3の接点部8b1を有する。第3の接点部8b1は第1の接点部8a1と同様に高さ方向Zに沿う細長い凸形状でなる。第2の接触壁部8bの下端には相手コネクタ3を接続室8fに挿入する際のガイドになる傾斜部8b2が設けられている。
第3の接触壁部8cは、第1の接触壁部8aと対向配置され、第2の接点部8a2と対向する第4の接点部8c1を有する。第4の接点部8c1もまた第1の接点部8a1と同様に高さ方向Zに沿う細長い凸形状でなる。第3の接触壁部8cの下端には相手コネクタ3を接続室8fに挿入する際のガイドになる傾斜部8c2が設けられている。
第1の連結部8dは、図10で示すように第1の接触壁部8aと第2の接触壁部8bとを連結する。第1の連結部8dにはスリット部8d1が形成されており、上側分割片8d2と下側分割片8d3が設けられる。下側分割片8d3の下端からは、相手コネクタ3を接続室8fに挿入するためのガイド片8d4が伸長する。
第2の連結部8eは、図9で示すように、第1の接触壁部8aと第3の接触壁部8cとを連結する。第2の連結部8eは第1の連結部8dと対称形状でなり、第2の連結部8eと同様にスリット部8e1を有する。また、上側分割片8e2と下側分割片8e3とを有しており、下側分割片8e3の下端からは、相手コネクタ3を接続室8fに挿入するためのガイド片8e4が伸長する。
〔コネクタの組立方法の説明〕
図18で示すように、ハウジング4の前側に設けられる開口4gから、端子2を嵌合室4bの内部に挿入する。その際、固定片5bを固定溝4hの内側に圧入する。従来の固定ハウジングと可動ハウジングを有するコネクタでは、可動ハウジングが固定ハウジングに対して可動であるため、端子を可動ハウジングに固定する際に、可動ハウジングが動かないように治具で固定する必要があった。これに対して本実施形態のコネクタ1は可動ハウジングを有さないため、治具を使用することなく、容易にハウジング4への端子2の取付け作業が完了することができる。また、1つの嵌合室4bの内部に、1つの端子2が有する接点接触部8と巻ばね状可動片6とが収容されるため、それぞれが異なるハウジングに設けられたり、異なる空間に形成されたりする場合と比較して、コネクタ1を全体として小型化することができる。
〔使用方法の説明〕
コネクタ1は、基板接続部5aがプリント基板Pのスルーホールに挿入された状態ではんだ付けされて固定される。次に、図20〜図22で示すように、相手コネクタ3のピン状端子3aがハウジング4の下壁部4dに設けられる挿入孔4d1から嵌合室4bに挿入される。ピン状端子3aは傾斜部8a2〜8c2やガイド片8d4,8e4によって接点接触部8の接続室8fにガイドされる。そして、対向配置される第1の接点部8a1と第3の接点部8b1の間の間隙や第2の接点部8a2と第4の接点部8c1の間の間隙を押し広げながら、接続室8fの奥側に挿入される。こうして第1の接点部8a1〜第4の接点部8c1とピン状端子3aが導通接触し、ピン状端子3aの接続作業が完了する。
なお、端子2は、第1の接点部8a1〜第4の接点部8c1という合計4つの接点部を有することで、電流を分流することができる。また、第1の接点部8a1〜第4の接点部8c1は上述のとおり、高さ方向Zに沿う細長い凸形状でなり、ピン状端子3aとは面接触することができる。よって、単に先端が尖った接点部と比較して、より広い面積でピン状端子3aと導通接触することができる。これらにより、本実施形態の端子2は大電流にも対応可能とすることができる。
〔基板等の振動への対応方法〕
コネクタ1が相手コネクタ3と嵌合している状態で、相手コネクタ3がコネクタ1に対して弾性変位する場合について説明する。一般的にばね片を柔らかく弾性変形させるためには、ばね片のばね長を長くする必要がある。そのため、ばね片を十分に弾性変形させるためには、長いばね片を可動部に設ける必要があり、端子が大型化する場合がある。また、ばね片を複数の方向に十分に弾性変形させるためには、各方向に弾性変形する変形部分を設ける必要がある。よって、三次元的にばね片を弾性変形させるためには3か所の変形部分を設け、ばね形状が複雑な立体構造となる場合もある。
これに対して本実施形態では、可動部を渦巻き形状でなる巻ばね状可動片6とすることで、渦巻き状可動片6のばね長を長くしつつコンパクトにすることができる。また、こうした形状の巻ばね状可動片6は、前後方向Yと、幅方向Xと、高さ方向Zのあらゆる方向に三次元的に柔らかく弾性変形することができる。こうして簡単な構造で三次元的に弾性変形し、あらゆる方向の振動を吸収できる巻ばね状可動片6とすることができる。
巻ばね状可動片6がピン状端子3aの挿抜方向に変位する変位荷重が、接点接触部8がピン状端子3aとの正規の接触位置から挿抜方向で位置ずれする荷重よりも小さく設定されている。そのため、接点接触部8とピン状端子3aとが導通接触している状態で高さ方向Zに沿う振動が加えられた場合であっても、接点接触部8がピン状端子3aに対して位置ずれする前に巻ばね状可動片6が高さ方向Zで弾性変形することができる。よって、巻ばね状可動片6が弾性変形して接点接触部8がピン状端子3aに対して位置ずれすることなく追従することで、接点接触部8がピン状端子3aに対して摺動接触することによるめっき剥がれ等の発生を抑制できる。こうして、幅方向Xや前後方向Yだけではなく高さ方向Zで相手コネクタ3が弾性変位した場合であっても、巻ばね状可動片6が高さ方向Zで弾性変形することで、接点接触部8とピン状端子3aとの正規の接触位置での導通接触を維持することができる。
以上のように、本実施形態のコネクタ1によれば、巻ばね状可動片6を設けることで、簡単な構造で接点接触部8を三次元的に柔らかく弾性変位させることができる。また、こうした巻ばね状可動片6と接点接触部8を1つの嵌合室4bに収容することで、コネクタ1を全体として小型化することができる。
変形例:
前記実施形態では、接点接触部8と巻ばね状可動片6とが高さ方向Zに沿って配置される例を示した。これに対して、巻ばね状可動片6が接点接触部8の外側に巻かれるように配置されることとしても良い。こうすることで端子2を高さ方向Zでコンパクトにすることができるため、コネクタ1を全体として小型化することができる。
前記実施形態では、巻ばね状可動片6が第1の弾性片6a〜第5の弾性片6eを有しており、平面視で略矩形状をなす例を示した。これに対して巻ばね状可動片6が平面視で略円形状をなすものとすることもできる。
前記実施形態では、巻ばね状可動片6が第1の弾性片6a〜第5の弾性片6eを有する一重の巻ばね状可動片6を有する例を示した。これに対して、多重に巻かれる巻ばね状可動片6としても良い。こうすることで、よりばね長が長く、柔らかく弾性変形できる巻ばね状可動片6とすることができる。
前記実施形態では、巻ばね状可動片6が、端子2を形成する金属板の板面が高さ方向Zに沿うように形成されている例を示した。これに対して、前記金属板の板面がX−Y平面に沿うように形成されることとしても良い。こうすることで、より高さ方向Zで弾性変形しやすい巻ばね状可動片6とすることができる。
前記実施形態では、巻ばね状可動片6が渦巻きばね形状でなる例を示した。これに対して、例えばつる巻ばね形状でなるものとしても良い。こうすることで、幅方向X及び前後方向Yで大型化することなく、ばね長をより長くすることができる。また、つる巻ばね形状とすることで、高さ方向Zでより弾性変形しやすい巻ばね状可動片6とすることができる。
1 コネクタ
2 端子
3 相手コネクタ
3a ピン状端子
4 ハウジング
4a 隔壁
4b 嵌合室
4b1 可動片収容室
4b2 接触部収容室
4c 上壁部
4d 下壁部
4d1 挿入孔
4e 側壁部
4e1 補強金具
4f 奥壁部
4f1 窓部
4g 開口
4h 固定溝
5 基部
5a 基板接続部
5b 固定片
5c 基端部
5c1 斜片部
6 巻ばね状可動片
6A 分割可動片
6B 分割可動片
6a 第1の弾性片
6b 第2の弾性片
6c 第3の弾性片
6d 第4の弾性片
6e 第5の弾性片
6f ばね側スリット
7 連結片
8 接点接触部
8a 第1の接触壁部
8a1 第1の接点部
8a2 第2の接点部
8a3 傾斜部
8b 第2の接触壁部
8b1 第3の接点部
8b2 傾斜部
8c 第3の接触壁部
8c1 第4の接点部
8c2 傾斜部
8d 第1の連結部
8d1 スリット部
8d2 上側分割片
8d3 下側分割片
8d4 ガイド片
8e 第2の連結部
8e1 スリット部
8e2 上側分割片
8e3 下側分割片
8e4 ガイド片
8f 接続室
P 基板

Claims (9)

  1. ピン状の接続対象物が挿入される嵌合室を有するハウジングと、
    嵌合室に配置されており嵌合室に挿入されたピン状の接続対象物と導通接触する接点接触部と、前記嵌合室に配置されておりピン状の接続対象物の軸回り方向に沿う巻ばね形状であり、嵌合室の内部で接点接触部を三次元方向に変位可能に弾性支持する巻ばね状可動片とを有する端子とを備えるコネクタ。
  2. 前記巻ばね状可動片が、巻き方向で多角形状を形成している請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記巻ばね状可動片が、巻き方向に沿って伸長するスリットによって分岐する複数の分割可動片を有する請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記スリットが、前記多角形状を形成している巻ばね状可動片が有する複数の角部に渡って設けられている請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記巻ばね状可動片と前記接点接触部とが、前記嵌合室の内部で前記接続対象物の挿抜方向に沿って配置されている請求項1〜請求項4何れか1項記載のコネクタ。
  6. 前記端子が、前記ハウジングに配置される基板接続部と、
    基板接続部からハウジングの嵌合室に伸長する基部とを有しており、
    前記巻ばね状可動片は、基部と繋がる一端側が前記嵌合室の上部に位置しており、
    前記接点接触部は、巻ばね状可動片の他端側と繋がり前記嵌合室の下部に位置している請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記巻ばね状可動片が前記接続対象物の挿抜方向に変位する変位荷重が、前記接点接触部が前記接続対象物との正規の接触位置から挿抜方向で位置ずれする荷重よりも小さい請求項1〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
  8. 前記嵌合室の内面が断面多角形状でなり、前記巻ばね状可動片が、前記嵌合室の内面に沿う多角形状でなる巻ばね状可動部を有する請求項1〜請求項7何れか1項記載のコネクタ。
  9. 前記端子が複数備わり、前記ハウジングが複数の嵌合室を有しており、各嵌合室に1つの端子が有する接点接触部と巻ばね状可動片とが一組ずつ配置されている請求項1〜請求項8何れか1項記載のコネクタ。
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