JP2017134253A - 易剥離感熱樹脂ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】感熱樹脂ラベルにおいて、ラベルを積み重ねた場合に、高温環境下でのラベル同士のブロッキングを起こしにくく、また、被貼着体との接着強度の調整が可能で剥離が容易な、易剥離感熱樹脂ラベルを提供することを課題とする。【解決手段】感熱樹脂ラベルであって、ラベル基材層および熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、該積層体全体が凹凸を有していることを特徴とする易剥離感熱樹脂ラベルであり、熱接着性樹脂層は、熱接着性樹脂を溶融押出機を用いて積層したものとすることができることを特徴とする易剥離感熱樹脂ラベルである。【選択図】図1
Description
本発明は易剥離感熱樹脂ラベルに関するものである。とくにラベルを積み重ねた場合に、高温環境下でのラベル同士のブロッキングを起こしにくく、また、被貼着体との接着強度の調整が可能で剥離が容易な、易剥離感熱樹脂ラベルに関するものである。
様々なものに貼り付けることのできるラベルには、感熱ニスラベル、感熱樹脂ラベル、グルーラベルのほか、剥離紙を利用した粘着ラベルなどが知られている。このうち熱によって粘着性が発現するラベルは、感熱ニスラベルと感熱樹脂ラベルである。熱によるラベルの貼り付けは、工程が簡単で生産性にも優れるため広く用いられている。
ラベルは、用途によっては廃棄時にラベルを剥がして廃棄される用途もある。このような場合にはラベルの接着強度を剥離可能なレベルに調整することが必要となる。感熱ニスラベルの場合には、感熱ニスを塗工するに際してパターンコートすることによって接着強度の調整が可能である。
これに対し感熱樹脂ラベルは、感熱接着性樹脂をたとえば溶融押出機を用いて積層するなどの方法をとることが一般的で、パターンコートができないため、接着強度の調整は困難である。たとえば特許文献には、感熱性樹脂を溶融押出機を用いて形成する提案がなされているが、貼り付けた後の剥離の問題は十分には考慮されていなかった。
一方、一般に感熱ニスは粘着性を発現する温度が40℃〜60℃であり、粘着性を発現する温度が100℃以上の熱接着性樹脂を使用する場合に比べて、高温環境下でのラベルの積み重ねにおいて、ラベル同士の貼りつき、所謂ブロッキングを起こしやすいことが難点とされてきた。
そのほか、グルーラベルはのりを使って貼り付けるために工程が煩雑で不安定な上、生産性において問題が多く、また剥離紙を利用した粘着ラベルにおいては、ラベルを貼り付けた後は剥離紙を廃棄することになり、資源の無駄が多く環境適合性の点で問題とされ、経済性の点でも好ましくない。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、感熱樹脂ラベルにおいて、ラベルを積み重ねた場合に、高温環境下でのラベル同士のブロッキングを起こしにくく、また、被貼着体との接着強度の調整が可能で剥離が容易な、易剥離感熱樹脂ラベルを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、感熱樹脂ラベルであって、ラベル基材層および熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、該積層体全体が凹凸を有していることを特徴とする易剥離感熱樹脂ラベルである。
また、請求項2に記載の発明は、前記熱接着性樹脂層は、熱接着性樹脂を溶融押出機を用いて積層したものであることを特徴とする請求項1に記載の易剥離感熱樹脂ラベルである。
また、請求項3に記載の発明は、前記凹凸は、積層体へのエンボス加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の易剥離感熱樹脂ラベルである。
本発明によれば、感熱樹脂ラベルにおいて、ラベルを積み重ねた場合に、高温環境下でのラベル同士のブロッキングを起こしにくく、また、被貼着体との接着強度の調整が可能で剥離が容易な、易剥離感熱樹脂ラベルを提供することが可能である。
次に本発明を実施するための形態について、図を参照しながら詳細な説明を加える。ただし本発明はここに示す例にのみ限定されるものではなく、請求項によって限定されるものである。
本発明による、易剥離感熱樹脂ラベル(10)はラベル表面側にラベル基材層(2)、ラベル貼着面側に感熱樹脂層(1)を有する積層体からなる。ラベル断面は、凹凸状の文様を有しており、これはたとえばエンボス加工などによって形成することができる。また感熱樹脂層は、ラベル基材層に対し、たとえば溶融押出機などを用いて、感熱樹脂を押し出しによって層形成して積層することができる。
本発明において、ラベルは凹凸模様を有するために、被貼着物の表面に対して、全面で貼着されるのではなく、部分的に貼着が行なわれる。したがって被貼着物表面に対する接着強度は、弱くなる。このとき、ラベルの貼着面側に凸である部分(3)とラベルの貼着面側に凹である部分(4)の面積との、割合によって、接着強度を変化させることができる。
すなわち、本発明においては、ラベル基材層(2)に感熱樹脂層(1)を積層したのちに、この積層体に対して凹凸を設けることによって、易剥離性を実現するとともに、ラベルの貼着面側に凸である部分(3)と、ラベルの貼着面側に凹である部分(4)の領域を調整することによって、高温環境化においてもラベル同士のブロッキングを起こしにくく、かつ接着強度のコントロールを可能にすることが可能な、易剥離感熱樹脂ラベル(10)を実現することが可能である。
ここで、本発明による易剥離感熱樹脂ラベルを構成する、各要素について個々に説明を加える。
(ラベル基材層)
ラベル基材には、紙あるいはプラスチックフィルムなどを用いることができる。また、紙にコーティングを施したもの、紙とプラスチックフィルムを貼り合わせたもの、紙あるいはプラスチックフィルムの表面にアルミニウム蒸着層を設けたもの、などを適宜用いることができる。
ラベル基材には、紙あるいはプラスチックフィルムなどを用いることができる。また、紙にコーティングを施したもの、紙とプラスチックフィルムを貼り合わせたもの、紙あるいはプラスチックフィルムの表面にアルミニウム蒸着層を設けたもの、などを適宜用いることができる。
また、ラベル基材層のラベル表面側に印刷層を設けることも可能であり、この場合にはラベル表面側から、印刷の内容が可視となる。さらにラベル基材層のラベル貼着面側に印刷層を設ける場合には、被貼着面側から可視であり、たとえばガラス瓶を例として透明な被貼着物であれば、ガラス瓶を通して、印刷の内容が可視となる。
印刷は既存の印刷方法から選択すればよくとくに限定するものではない。ラベル基材層への印刷適性やラベルの用途による要求性能を満足させることのできる、印刷方法、インク材料を選択することができる。たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法、シルクスクリーン印刷法、などから適宜選択すればよい。
また、印刷層やアルミニウム蒸着層に対し、その保護を目的として、保護層のトップコート層を設けることもでき、また、必要に応じて感熱接着層の積層のためのアンカーコート層を設けることも可能である。
本発明においてラベル基材層の基材としては、とくに限定を加えるものではないが、たとえば坪量30〜100g/m2程度の片アート紙、両アート紙、アルミニウム蒸着紙、さらに厚さ15〜25μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ポリアミドフィルムなどを使用することができる。
(感熱樹脂層)
感熱樹脂層に用いる感熱樹脂にはとくに限定を加えるものではないが、たとえば粘着付与材が添加された感熱性樹脂を用いることができ、その厚さが10〜60μmの範囲の塗布膜で構成することができる。このとき、感熱樹脂層をラベル基材層に積層する方法として、たとえば溶融押出機で製膜して積層することが可能である。
感熱樹脂層に用いる感熱樹脂にはとくに限定を加えるものではないが、たとえば粘着付与材が添加された感熱性樹脂を用いることができ、その厚さが10〜60μmの範囲の塗布膜で構成することができる。このとき、感熱樹脂層をラベル基材層に積層する方法として、たとえば溶融押出機で製膜して積層することが可能である。
上記感熱樹脂としては、たとえば酢酸ビニル(VA)含有量5〜30%のエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン/アクリル共重合体(EAA)、あるいは直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられ、溶融押出機でフィルム化が可能な樹脂を使用することができる。
また、上記感熱性樹脂に添加される粘着付与材としては、加熱により活性化された際に粘着性を増強させるための成分であり、たとえばロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、フェノール樹脂系、キシレン樹脂系などの樹脂類が挙げられ、上記感熱樹脂に対して0.5%程度添加されて使用される。
このような材料からなる感熱樹脂ラベルは、常温では粘着性がなく、通常の粘着ラベルのような剥離紙は不要であって、感熱ラベラーで感熱樹脂層を加熱して粘着性を発現させて、被貼着体に加圧、固定することができる。
このような感熱樹脂ラベルは、加熱による感熱樹脂層の熱活性後各種被貼着体、たとえば、ガラス瓶、プラスチックボトル、ガラス板、ステンレス板、ポリエチレンなどのプラスチック板などに貼着されて使用される。
(凹凸)
本発明による感熱樹脂ラベルは、ラベル基材層および熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、該積層体全体が凹凸を有している。この凹凸により、被貼着体への接着強度を調節することができ、易剥離感熱樹脂ラベルとすることができる。
本発明による感熱樹脂ラベルは、ラベル基材層および熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、該積層体全体が凹凸を有している。この凹凸により、被貼着体への接着強度を調節することができ、易剥離感熱樹脂ラベルとすることができる。
すなわちラベルの貼着面側に凸である部分と、ラベルの貼着面側に凹である部分の領域
を調整することによって、高温環境化においてもラベル同士のブロッキングを起こしにくく、かつ接着強度のコントロールを可能にすることが可能な、易剥離感熱樹脂ラベルを実現することが可能である。
を調整することによって、高温環境化においてもラベル同士のブロッキングを起こしにくく、かつ接着強度のコントロールを可能にすることが可能な、易剥離感熱樹脂ラベルを実現することが可能である。
前記凹凸は、たとえば凹凸の型押しが可能なエンボス機を用いて付与したものであってよい。その形状、文様は任意であってよく、易剥離感熱性樹脂ラベル全体に均一に設けてあればよい。
このように本発明によれば、感熱樹脂ラベルにおいて、ラベルを積み重ねた場合には、高温環境下でのラベル同士のブロッキングを起こしにくく、また、被貼着体との接着強度の調整が可能で剥離が容易な、易剥離感熱樹脂ラベルを提供することが可能である。
1・・・感熱樹脂層
2・・・ラベル基材層
3・・・ラベルの貼着面側に凸である部分
4・・・ラベルの貼着面側に凹である部分
10・・・易剥離感熱ラベル
2・・・ラベル基材層
3・・・ラベルの貼着面側に凸である部分
4・・・ラベルの貼着面側に凹である部分
10・・・易剥離感熱ラベル
Claims (3)
- 感熱樹脂ラベルであって、
ラベル基材層および熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、
該積層体全体が凹凸を有していることを特徴とする易剥離感熱樹脂ラベル。 - 前記熱接着性樹脂層は、熱接着性樹脂を溶融押出機を用いて積層したものであることを特徴とする請求項1に記載の易剥離感熱樹脂ラベル。
- 前記凹凸は、積層体へのエンボス加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の易剥離感熱樹脂ラベル。
Priority Applications (1)
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JP2016014264A JP2017134253A (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 易剥離感熱樹脂ラベル |
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JP2016014264A JP2017134253A (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 易剥離感熱樹脂ラベル |
Publications (1)
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KR20210111094A (ko) * | 2020-03-02 | 2021-09-10 | 이경도 | 라벨 제조장치 및 이 라벨 제조장치에 의해 제조되는 라벨 |
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KR20210111094A (ko) * | 2020-03-02 | 2021-09-10 | 이경도 | 라벨 제조장치 및 이 라벨 제조장치에 의해 제조되는 라벨 |
WO2021177682A3 (ko) * | 2020-03-02 | 2021-10-28 | Lee Kyung Do | 라벨 제조장치 및 이 라벨 제조장치에 의해 제조되는 라벨 |
KR102374603B1 (ko) * | 2020-03-02 | 2022-03-14 | 이경도 | 라벨 제조장치 및 이 라벨 제조장치에 의해 제조되는 라벨 |
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