JP2017134067A - 可溶性インターロイキン−2受容体の測定方法及び測定用試薬 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 試料と、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子と、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子とを反応させ、抗原抗体反応によって生じた凝集を測定することを特徴とする、試料中のsIL−2Rの測定方法。
[2] 第1抗体と不溶性担体粒子との結合、及び、第2抗体と不溶性担体粒子との結合が共に化学結合である、[1]に記載の方法。
[3] 第1抗体及び第2抗体が共にモノクローナル抗体である、[1]又は[2]に記載の方法。
[4] sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子、及び、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子が、共にラテックス粒子である、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[6] 第1抗体と不溶性担体粒子との結合、及び、第2抗体と不溶性担体粒子との結合が共に化学結合である、[5]に記載の試薬。
[7] 第1抗体及び第2抗体が共にモノクローナル抗体である、[5]又は[6]に記載の試薬。
[8] sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子、及び、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子が、共にラテックス粒子である、[5]〜[7]のいずれかに記載の試薬。
本発明の測定方法は、試料と、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子と、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子とを反応させ、抗原抗体反応によって生じた凝集を測定することを特徴とする、試料中のsIL−2Rの測定方法である。
[1]試料と、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子とを反応させる工程;
[2]工程[1]の反応液に、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子を添加し、試料と、当該第1抗体、及び、当該第2抗体とを反応させ凝集を生成させる工程;
[3]工程[2]で生成した凝集を測定する工程;
[4]既知濃度のsIL−2Rを試料として用いて、上記[1]〜[3]を行うことにより、予め作成した、sIL−2R濃度と凝集との関係を表す検量線と、工程[3]で測定された凝集の測定値とから、試料中のsIL−2R濃度を決定する工程。
・ビオチン−アビジン類、又は、アビジン類−ビオチンの組み合わせ;第2抗体のFc領域と、当該Fc領域と結合する抗体との組み合わせ。
・第1抗体のFc領域と、当該Fc領域と結合する抗体との組み合わせ;ビオチン−アビジン類、又は、アビジン類−ビオチンの組み合わせ。
本発明の試料中のsIL−2R測定用試薬は、本発明のsIL−2Rの測定方法に使用される試薬であり、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子、及び、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子を含有する。
・測定用キット1
sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子と、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子とを含む第1試薬;及び、
試料前処理試薬を含む第2試薬
を含む、試料中のsIL−2R測定用キット。
・測定用キット2
sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子を含む第1試薬;及び、
sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子を含む第2試薬
を含む、試料中のsIL−2R測定用キット。
・測定用キット3
sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子を含む第1試薬;
sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子を含む第2試薬;及び、
試料前処理試薬を含む第3試薬
を含む、試料中のsIL−2R測定用キット。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝液(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.15%
〔第2試薬〕
HEPES(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体結合ラテックス粒子1(参考例1で製造) 0.01重量%
第2抗体結合ラテックス粒子1(参考例2で製造) 0.01重量%
実施例1おける第1抗体結合ラテックス粒子1及び第2抗体結合ラテックス粒子1に代えて、同一のラテックス粒子上に第1抗体及び第2抗体が結合した、第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子1を含有する以下の組成のsIL−2R測定用試薬を調製した。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝液(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.15%
〔第2試薬〕
HEPES(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子1(参考例3で製造) 0.02重量%
(1)sIL−2R溶液の調製
抗原用希釈液(4%BSA、0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を用いて300000U/mL sIL−2R溶液を希釈し、1000U/mLのsIL−2R溶液を調製した。
(2)sIL−2Rの測定
分光光度計U−3000(日立ハイテクノロジーズ社製)を使用し、反応温度37℃にて、前記sIL−2R溶液5μLと第1試薬150μLとをセルに加えて均一攪拌した後、5分間保持した。その後、37℃で保持しながら、第2試薬50μLを当該反応液に加えて均一攪拌した後、30秒経過後の反応液の570nmでの吸光度と300秒経過後の反応液の570nmでの吸光度との差(ΔAbs)を測定した。ΔAbsが高い程、高感度で測定できることを意味する。実施例1の試薬又は比較例1の試薬を用いて測定した結果を表1に示す。表1から、本発明の実施例1のsIL−2R測定用試薬は、比較例1のsIL−2R測定用試薬と比較して、試料中のsIL−2Rを高感度で測定できることがわかる。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝液(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.6 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.225%
〔第2試薬〕
HEPES(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体結合ラテックス粒子1(参考例1で製造) 0.01重量%
第2抗体結合ラテックス粒子1(参考例2で製造) 0.01重量%
(1)測定試料
sIL−2Rを含有する3種の血清(血清1、血清2、血清3:アリエス社より購入)、セルフリーN IL−2R付属の較正試薬レベルI、IIを測定試料とした。
セルフリーN IL−2Rに付属の添付文書に記載の方法に従い、(1)の試料中のsIL−2R濃度を測定した。その結果を表2に示す。
(3)−A 検量線の作成
WO2005/121795に記載された方法によって製造したsIL−2Rを、抗原用希釈液(4%BSA、0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)により、sIL−2R濃度が186 U/mL、590 U/mL、1763 U/mL、5307 U/mL、10564 U/mLになるように希釈したsIL−2R溶液、及び抗原用希釈液(sIL−2R濃度 0 U/mL)を標準試料とした。
(1)の試料について、実施例3のsIL−2R測定用試薬を用いて、以下の方法で、各試料のΔAbsを測定した。
日立7170型自動分析装置を使用し、反応温度37℃にて、(1)の試料5μLと第1試薬150μLとをセルに加えて均一攪拌した後、5分間保持した。その後、37℃で保持しながら、第2試薬50μLを当該反応液に加えて均一攪拌した後、36秒経過後の反応液の570nmでの吸光度と324秒経過後の反応液の570nmでの吸光度との差(ΔAbs)を測定した。
(3)−Aで作成した検量線を用いて、(3)−Bにより得られた各試料のΔAbsから、各試料中のsIL−2R濃度を算出した。その結果を表2に示す。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝液(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.3 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.075%
〔第2試薬〕
HEPES(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体結合ラテックス粒子2(参考例4で製造) 0.01重量%
第2抗体結合ラテックス粒子2(参考例5で製造) 0.01重量%
(1)sIL−2R溶液の調製
抗原用希釈液(4%BSA、0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を用いて、10000U/mLのsIL−2R溶液を調製した。
(2)sIL−2Rの測定
分光光度計U−3000を使用し、波長570nmおよび反応温度37℃にて、前記sIL−2R溶液5μLと第1試薬150μLとをセルに加えて均一攪拌した後、5分間保持した。その後、37℃で保持しながら、第2試薬50μLを当該反応液に加えて均一攪拌した後、30秒経過後の反応液の570nmでの吸光度と300秒経過後の反応液の570nmでの吸光度との差(ΔAbs)を測定した。その結果を表3に示す。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝液(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.3 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.2%
〔第2試薬〕
HEPES(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体結合ラテックス粒子1(参考例1で製造) 0.01重量%
第2抗体結合ラテックス粒子1(参考例2で製造) 0.01重量%
〔第1試薬〕
リン酸緩衝剤(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.3 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.2%
〔第2試薬〕
HEPES緩衝剤(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体結合ラテックス粒子2(参考例4で製造) 0.01重量%
第2抗体結合ラテックス粒子2(参考例5で製造) 0.01重量%
実施例7おける第1抗体結合ラテックス粒子1及び第2抗体結合ラテックス粒子1に代えて、同一のラテックス粒子上に第1抗体及び第2抗体が結合した、第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子2を含有する以下の組成のsIL−2R測定用試薬を調製した。
〔第1試薬〕
リン酸緩衝剤(pH8.0) 0.1 mol/L
BSA 0.1%
塩化ナトリウム 0.3 mol/L
ヒドロキシエチルセルロース 0.2%
〔第2試薬〕
HEPES緩衝剤(pH7.7) 0.01 mol/L
BSA 0.1%
第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子2(参考例6で製造) 0.02重量%
実施例2の抗原用希釈液を用いて300000U/mL sIL−2R溶液を希釈し、100000U/mLのsIL−2R溶液を調製した。
分光光度計U−3000(日立ハイテクノロジーズ社製)を使用し、波長570nmおよび反応温度37℃にて、前記sIL−2R溶液5μLと第1試薬150μLとをセルに加えて均一攪拌した後、5分間保持した。その後、37℃で保持しながら、第2試薬50μLを当該反応液に加えて均一攪拌した後、30秒経過後の反応液の570nmでの吸光度と300秒経過後の反応液の570nmでの吸光度との差(ΔAbs)を測定した。ΔAbsが高い程、高感度で測定できることを意味する。実施例7、実施例8又は比較例2の各sIL−2R測定用試薬を用いて測定した結果を表4に示す。表4から、本発明の実施例7および実施例8のsIL−2R測定用試薬は、比較例2のsIL−2R測定用試薬と比較して、試料中のsIL−2Rを高感度で測定できることがわかる。さらに、ラテックス粒子と抗体との結合が物理吸着であるラテックス粒子を含む実施例8のsIL−2R測定用試薬を用いるよりも、ラテックス粒子と抗体との結合が化学結合であるラテックス粒子を含む実施例7のsIL−2R測定用試薬を用いる方が、より高感度に、試料中のsIL−2Rを測定できることがわかる。
(第1抗体結合ラテックス粒子1の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに2mg/mL WSC溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLと4 mg/mL Sulfo−NHS溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLを順に加え、25℃で15分間攪拌してカルボキシル基を活性化させた。当該反応液に、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体AM92.3(第1抗体)溶液(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を158 μL添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を化学結合させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第1抗体結合ラテックス粒子1の溶液とした。
(第2抗体結合ラテックス粒子1の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに2mg/mL WSC溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLと4 mg/mL Sulfo−NHS溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLを順に加え、25℃で15分間攪拌してカルボキシル基を活性化させた。当該反応液に、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体7G7/B6(第2抗体)溶液(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を158 μL添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を化学結合させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第2抗体結合ラテックス粒子1の溶液とした。
(第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子1の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに2mg/mL WSC溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLと4 mg/mL Sulfo−NHS溶液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)150 μLを順に加え、25℃で15分間攪拌してカルボキシル基を活性化させた。当該反応液に、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体AM92.3溶液 79 μL(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)と、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体7G7/B6溶液 79 μL(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)とを添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を化学結合させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子1の溶液とした。
(第1抗体結合ラテックス粒子2の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体AM92.3(第1抗体)溶液(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を158 μL添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を物理吸着させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第1抗体結合ラテックス粒子2の溶液とした。
(第2抗体結合ラテックス粒子2の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体7G7/B6(第2抗体)溶液(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)を158 μL添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を物理吸着させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第2抗体結合ラテックス粒子2の溶液とした。
(第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子2の調製)
0.5%(w/v)カルボキシル基修飾ポリスチレンラテックス(粒径330nm)懸濁液(0.01mol/L HEPES緩衝液、pH7.7)1mLに、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体AM92.3(第1抗体)溶液(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)と、1.9 mg/mL抗sIL−2Rモノクローナル抗体7G7/B6溶液 79 μL(0.15mol/L塩化ナトリウムを含む0.01 mol/Lリン酸緩衝液、pH7.4)79 μLとを添加し、25℃で60分間攪拌しながら反応させ、ラテックス粒子に抗体を物理吸着させた。当該反応液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿にブロッキング液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた後、25℃で60分間攪拌して、ラテックス粒子表面をブロッキングした。当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)した後に上清を除去し、沈殿物に洗浄液(0.1%BSA、0.1%ツイーン20を含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁させた。この後、当該懸濁液を遠心分離(15000rpm、4℃、20分間)し、上清を除去した。この洗浄操作をもう一回行った後、沈殿物に希釈液(0.1%BSAを含有する10 mmol/L HEPES緩衝液、pH7.7)を1 mL添加し、超音波処理(50 W、30秒間)によって懸濁し、第1抗体及び第2抗体結合ラテックス粒子2の溶液とした。
Claims (8)
- 試料と、可溶性インターロイキン−2受容体(以下、sIL−2Rと記す)に結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子と、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子とを反応させ、抗原抗体反応によって生じた凝集を測定することを特徴とする、試料中のsIL−2Rの測定方法。
- 第1抗体と不溶性担体粒子との結合、及び、第2抗体と不溶性担体粒子との結合が共に化学結合である、請求項1に記載の方法。
- 第1抗体及び第2抗体が共にモノクローナル抗体である、請求項1又は2に記載の方法。
- sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子、及び、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子が、共にラテックス粒子である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 可溶性インターロイキン−2受容体(以下、sIL−2Rと記す)に結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子と、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子とを含むことを特徴とする、試料中のsIL−2Rの測定用試薬。
- 第1抗体と不溶性担体粒子との結合、及び、第2抗体と不溶性担体粒子との結合が共に化学結合である、請求項5に記載の試薬。
- 第1抗体及び第2抗体が共にモノクローナル抗体である、請求項5又は6に記載の試薬。
- sIL−2Rに結合する第1抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合していない不溶性担体粒子、及び、sIL−2Rに結合する第2抗体が結合しており、かつ、sIL−2Rに結合する第1抗体が結合していない不溶性担体粒子が、共にラテックス粒子である、請求項5〜7のいずれかに記載の試薬。
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