JP2017130638A - 加工装置および加工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
先ず、各部材が図1中実線で示す初期位置に配置された状態で、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段によって、ウエハWFが支持面51A上に載置されると、支持手段50が図示しない減圧手段を駆動し、ウエハWFの保持を開始する。なお、XYテーブルMTのスライダMT4は、初期位置でウエハWFよりも後側に配置されている。
第1境界部DP1のX−Y平面方向の幅は、10μm程度とすることができるが、ウエハWFの一部分をチップWF1として取り出せれば、10μm未満でもよいし、10μm以上でもよい。
第1境界部DP1は、上面視で、三角形や五角形以上の多角形、円形、楕円形、台形、菱形、および、それら形状が任意に組み合わされた形状でもよいし、ウエハWFの一方の面に直交することなく傾斜していてもよいし、ウエハWFの一部分をチップWF1として取り出せれば、第1境界部DP1同士が繋がっていてもよいし繋がっていなくてもよいし、クラック層や空隙でもよいし、凹溝でもよい。
改質層とは、科学的または物理的にウエハWFの性質や強度を変更して脆弱化または軟化した層のことであり、クラック層とは、科学的または物理的にウエハWFにひび割れや割れを生じさせた層のことであり、空隙とは、ウエハWFの内部に何もない空間または、実質的に何もないが当該空隙を挟んだ両者が接触している層のことであり、凹溝とは、前述の空隙がウエハWFの一方の面側および他方の面(下面)側の少なくとも一方に抜けた状態の層のことである。
第1境界部形成手段20および第2境界部形成手段30の少なくとも一方は、第1、第2レーザ照射器21、31に代えて、または、併用して、X線、ガンマ線、放射線、紫外線、赤外線等のエネルギー線を照射するエネルギー線照射手段や、振動や脈動等を付与する超音波振動装置や偏芯モータ等の振動付与手段等によって第1、第2境界部DP1、DP2を形成するものや、カッター刃やワイヤソー等の切断手段等で第1、第2境界部DP1、DP2を形成するものでもよいし、第1、第2レーザ照射器21、31、エネルギー線照射手段、振動付与手段をX軸方向やY軸方向に移動させることなく、一括して第1、第2境界部DP1、DP2を形成するものでもよい。
第2境界部DP2のX−Z平面方向の幅は、10μm程度とすることができるが、ウエハWFの一部分がチップWF1として取り出せれば、10μm未満でもよいし、10μm以上でもよい。
第2境界部DP2は、クラック層や空隙でもよいし、凹溝でもよいし、ウエハWFの一方の面と平行でなく傾斜していてもよいし、第1境界部DP1と直交していてもよいし、直交することなく交差していてもよいし、ウエハWFの一部分をチップWF1として取り出せれば、第1境界部DP1と繋がっていてもよいし繋がっていなくてもよいし、第2境界部DP2同士が繋がっていてもよいし繋がっていなくてもよいし、第1境界部DP1で囲まれる最小単位の領域から複数のチップWF1を取り出せるように、Z軸方向に2箇所以上設けられてもよい。
第2境界部DP2を形成する位置は、ウエハWFの一方の面または他方の面から50μm程度の位置とすることができるが、ウエハWFの一部分をチップWF1として取り出せれば、50μm未満でもよいし、50μm以上でもよい。
保持部材42は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等でチップWF1を保持してもよい。
第1境界部DP1および第2境界部DP2の少なくとも一方は、面状でなく点状や線状の改質層、クラック層、空隙、凹溝等でもよいし、点状や線状の改質層、クラック層、空隙、凹溝等が連続的または不連続的に連なったものでもよい。
XYテーブルMTのスライダMT4の初期位置は、ウエハWFよりも前側、左側、右側であってもよいし、ウエハWFの面内上側であってもよい。
片状体は、例えば、被加工物が金属であれば金属片、被加工物が木材であれば木片等が例示でき、被加工物の一部であれば何でもよい。
ウエハWFから取り出したチップWF1を支持する支持部材は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、吸引、ベルヌーイ吸着、駆動機器等でチップWF1を支持するものでもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
20…第1境界部形成手段
30…第2境界部形成手段
40…取出手段
DP1…第1境界部
DP2…第2境界部
WF…ウエハ(被加工物)
WF1…チップ(片状体)
Claims (3)
- 被加工物の一部分を片状体として取り出せるように当該被加工物を加工する加工装置において、
前記被加工物の一方の面に交差し、当該一方の面側から所定の深さにまで達する第1境界部を当該被加工物の内部に形成する第1境界部形成手段と、
前記第1境界部とで囲まれる領域を前記片状体として取り出せるように、当該第1境界部と交差する第2境界部を前記被加工物の内部に形成する第2境界部形成手段とを備えていることを特徴とする加工装置。 - 前記被加工物から前記片状体を取り出す取出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
- 被加工物の一部分を片状体として取り出せるように当該被加工物を加工する加工方法において、
前記被加工物の一方の面に交差し、当該一方の面側から所定の深さにまで達する第1境界部を当該被加工物の内部に形成する第1境界部形成工程と、
前記第1境界部とで囲まれる領域を前記片状体として取り出せるように、当該第1境界部と交差する第2境界部を前記被加工物の内部に形成する第2境界部形成工程とを備えていることを特徴とする加工方法。
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JP2016011131A JP2017130638A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 加工装置および加工方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019044588A1 (ja) * | 2017-09-04 | 2020-10-15 | リンテック株式会社 | 薄型化板状部材の製造方法、及び薄型化板状部材の製造装置 |
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JP2010267639A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Disco Abrasive Syst Ltd | 半導体ウエーハの加工方法 |
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JP2014096523A (ja) * | 2012-11-12 | 2014-05-22 | Canon Machinery Inc | ピックアップ方法およびピックアップ装置 |
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2016
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JP7267923B2 (ja) | 2017-09-04 | 2023-05-02 | リンテック株式会社 | 薄型化板状部材の製造方法、及び薄型化板状部材の製造装置 |
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