JP2017130112A - 導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置 - Google Patents

導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置 Download PDF

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【課題】モアレの抑制と砂目の抑制との両立を可能とした導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置を提供する。【解決手段】電極線群は、複数の基準電極線40KRにて、第1仮想屈曲部および第2仮想屈曲部の各々である基準屈曲部40Qが、各基準電極線40KRにおける基準屈曲部40Qの並びの順序に対し不規則に変位した屈曲線形状を有する複数の電極線33SRから構成され、基準電極線40KRにおいて、変位前の基準屈曲部40Qを中心として、基準周期の0.25倍以下の長さを有して基準方向D1に延びる対角線と基準間隔の0.5倍以下の長さを有して基準交差方向D2に延びる対角線とを有する菱形形状の仮想的な領域が変位領域Ssであり、変位後の基準屈曲部40Qは、変位領域Ss内に位置する。【選択図】図12

Description

本発明は、複数の電極線を備える導電性フィルム、この導電性フィルムを備えるタッチパネル、および、このタッチパネルを備える表示装置に関する。
タッチパネルを入力デバイスとして用いる表示装置は、画像を表示する表示パネルと、表示パネルに重ねられた上記タッチパネルとを備えている。タッチパネルにおける指などの接触位置の検出方式としては、指などがタッチパネルの操作面に接触することを静電容量の変化として検出する静電容量方式が広く用いられている。静電容量方式のタッチパネルにおいて、タッチパネルの備える導電性フィルムは、第1方向に沿って延びる複数の第1電極と、第1方向に直交する第2方向に沿って延びる複数の第2電極と、第1電極と第2電極とに挟まれた透明誘電体層とを備えている。そして、1つの第1電極と複数の第2電極の各々との間における静電容量の変化が第1電極ごとに検出されて、操作面における指などの接触位置が検出される。
こうした導電性フィルムの一例では、複数の第1電極の各々は、第1方向に沿って延びる複数の第1電極線から構成され、複数の第2電極の各々は、第2方向に沿って延びる複数の第2電極線から構成される。電極線としては、銀や銅などの金属からなる細線が用いられる。電極線の材料として金属が用いられることによって、接触位置の検出に際しての迅速な応答性や高い分解能が得られるとともに、タッチパネルの大型化や製造コストの削減が可能となる。
ところで、可視光を吸収、あるいは、反射する金属によって電極線が形成される構成では、タッチパネルの操作面から見て、複数の第1電極線と複数の第2電極線とが相互に直交した格子状のパターンが視認される。一方で、タッチパネルが積層される表示パネルでも、第1方向と第2方向とに沿って複数の画素を区画するブラックマトリクスが、格子状のパターンとして視認される。
この際に、相互に隣り合う第1電極線の間の間隔は、相互に隣り合う画素間の第2方向における間隔とは一般に異なり、また、相互に隣り合う第2電極線の間の間隔も、相互に隣り合う画素間の第1方向における間隔とは異なる。そして、タッチパネルの操作面から見て、第1電極線と第2電極線とから形成される格子状の周期構造と、画素を区画する格子状の周期構造とが重なることによって、2つの周期構造のずれが、モアレ(moire)を誘起する場合がある。モアレが視認されると、表示装置にて視認される画像の品質の低下が生じる。
こうしたモアレが視認されることを抑える方法の1つとして、電極線の周期構造の周期性を崩すことによって、モアレの発生を抑える方法がある。
例えば、特許文献1に記載のタッチパネルでは、第1電極線と第2電極線との各々が折れ線であり、これらの電極線から形成される周期構造は、矩形とは異なる多角形の繰り返し構造を有する。その結果、格子状の周期構造と比較して、電極線の周期構造の周期性が崩れている。また例えば、特許文献2に記載の導電性フィルムでは、電極線が部分的に異なる線幅を有するため、線幅が一定である場合と比較して、電極線の周期構造の周期性が崩れている。また例えば、特許文献3に記載の導電性フィルムでは、電極線の輪郭がランダムな凹凸を有することによって、電極線の周期構造の周期性が崩れている。
国際公開第2014/115831号 特開2009−252868号公報 特開2010−276998号公報
複数の第1電極線と複数の第2電極線とが重ね合わされたパターンの周期性が低いほど、この電極線パターンは周期構造として認識され難くなるため、画素パターンと電極線パターンとのずれが、2つの周期構造のずれとして認識され難くなる。したがって、電極線パターンの周期性が低いほど、モアレが視認されることは抑えられる。
一方で、電極線パターンの周期性が低いと、電極線パターンが位置する領域内に明るさ等のムラが生じ、操作面から見て、砂状に分布するちらつきや画面のぎらつきが感じられる、砂目と呼ばれる現象が生じる場合がある。電極線パターンの周期性が低いと、パターン内における電極線の密度に偏りが生じるため、こうした電極線の疎密の差が、砂目の生じる一因であると考えられる。
すなわち、電極線パターンの周期性が低いほど、モアレは抑えられる一方、砂目の程度は強くなり、結局のところ、モアレとは異なる見え方によって、表示装置にて視認される画像の品質は低下する。
本発明は、モアレの抑制と砂目の抑制との両立を可能とした導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する導電性フィルムは、第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面とを有する透明誘電体層と、前記透明誘電体層の前記第1面にて、第1方向に沿って延びるとともに、前記第1方向と交差する第1交差方向に沿って並ぶ複数の電極線から構成される第1電極線群と、前記透明誘電体層の前記第2面にて、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びるとともに、前記第2方向と交差する第2交差方向に沿って並ぶ複数の電極線から構成される第2電極線群と、を備え、前記第1電極線群および前記第2電極線群の各々が対象電極線群であり、前記第1電極線群に対する前記第1方向および前記第2電極線群に対する前記第2方向のそれぞれが、基準方向であり、前記第1電極線群に対する前記第1交差方向および前記第2電極線群に対する前記第2交差方向のそれぞれが、基準交差方向であり、前記対象電極線群は、前記基準方向に延びる屈曲線形状の仮想的な電極線である複数の基準電極線であって、第1仮想屈曲部と第2仮想屈曲部とが前記基準電極線に沿って周期的に1つずつ交互に並び、かつ、複数の前記第1仮想屈曲部と複数の前記第2仮想屈曲部とが、前記基準方向に延びる別々の直線上に位置し、前記基準交差方向に所定の間隔である基準間隔をあけて配置される複数の前記基準電極線にて、前記第1仮想屈曲部および前記第2仮想屈曲部の各々である基準屈曲部が、各基準電極線における前記基準屈曲部の並びの順序に対し不規則に変位した屈曲線形状を有する複数の前記電極線から構成され、前記基準電極線において、前記基準方向に隣り合う2つの前記基準屈曲部の間の距離が基準周期であり、前記変位前の前記基準屈曲部を中心として、前記基準周期の0.25倍以下の長さを有して前記基準方向に延びる対角線と前記基準間隔の0.5倍以下の長さを有して前記基準交差方向に延びる対角線とを有する菱形形状の仮想的な領域が変位領域であり、前記変位後の前記基準屈曲部は、前記変位領域内に位置する。
上記構成によれば、第1電極線群および第2電極線群の各々に含まれる電極線は、不規則に屈曲する屈曲線形状を有する。そのため、規則的な屈曲線形状を有する電極線から構成された電極線パターンと比較して、電極線パターンが有する空間的な周期性は低く、モアレの抑制に関して、表示パネルの画素パターンが有する周期性への影響が低く抑えられる。したがって、こうした電極線パターンを有する導電性フィルムを用いたタッチパネルを表示パネルと重ね合わせた場合に、モアレが視認されることが抑えられる。一方、上記構成の電極線パターンを構成する電極線は、規則的な屈曲線形状を有する基準電極線の基準屈曲部を不規則に変位させた屈曲線形状を有し、基準屈曲部の変位の範囲である変位領域の大きさが上記範囲内とされることによって、電極線パターンが過度に不規則になることが、砂目の発生が抑えられる程度にまで抑えられる。したがって、上記構成の電極線パターンを有する導電性フィルムを用いることによって、モアレの抑制と砂目の抑制との両立が可能である。
上記構成において、前記対象電極線群を構成する複数の電極線の各々は、各電極線に沿って隣り合う屈曲部を結ぶ直線形状を有した複数の短線部の集合であり、前記複数の短線部において、前記短線部の長さ、および、前記短線部の前記基準方向に対する傾きは、各電極線における前記短線部の並ぶ順序に対し不規則に変化していてもよい。
上記構成によれば、不規則に屈曲する屈曲線形状を有する電極線が的確に実現される。
上記構成において、前記対象電極線群を構成する複数の電極線の各々は、複数の第1屈曲部と複数の第2屈曲部とを有するとともに、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とが前記電極線に沿って1つずつ交互に並ぶ屈曲線形状を有し、前記対象電極線群を構成する複数の電極線の二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルにおいて、原点から放射状に延びる4つの方向であって、前記原点にて直交する2つの座標軸の各々に対して線対称に位置する4つの方向が周期方向であり、前記対象電極線群を構成する電極線にて、前記電極線が前記第1屈曲部において有する角度、前記電極線が前記第2屈曲部において有する角度、互いに隣り合う前記第1屈曲部間の距離、互いに隣り合う前記第2屈曲部間の距離、これらの周期性に由来するピークが各周期方向に沿って帯状に分布するように、前記対象電極線群を構成する複数の電極線は構成されていてもよい。
上記構成によれば、電極線パターンの周期性が低く抑えられているため、表示パネルとの重ね合わせに際して、モアレが視認されることが的確に抑えられる。
上記構成の前記パワースペクトルにおいて、前記対象電極線群を構成する複数の電極線における前記基準交差方向のみの周期性に由来したピークよりも強いピークを前記帯状に分布するピークが含むように、前記対象電極線群を構成する複数の電極線は構成されていてもよい。
上記構成によれば、電極線パターンにて各対象電極線群における基準交差方向の周期性が低く抑えられているため、表示パネルとの重ね合わせに際して、モアレが視認されることが的確に抑えられる。
上記課題を解決するタッチパネルは、上記構成の導電性フィルムと、前記導電性フィルムを覆うカバー層と、前記第1面に配置された電極線と前記第2面に配置された電極線との間の静電容量を測定する周辺回路と、を備える。
上記構成によれば、表示パネルとの重ね合わせに際して、モアレの抑制と砂目の抑制との両立が可能である。
上記課題を解決する表示装置は、格子状に配列された複数の画素を有して情報を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示する前記情報を透過するタッチパネルと、前記タッチパネルの駆動を制御する制御部と、を備え、前記タッチパネルは、上記構成のタッチパネルである。
上記構成によれば、表示装置にて、モアレの抑制と砂目の抑制との両立が可能であるため、表示品質の低下が抑えられる。
本発明によれば、モアレの抑制と砂目の抑制とを両立することができる。
表示装置の一実施形態における断面構造を示す断面図。 一実施形態における導電性フィルムの平面構造を示す平面図。 一実施形態における表示パネルの画素配列を示す平面図。 一実施形態におけるタッチパネルの電気的構成を説明するための模式図。 一実施形態におけるセンシング電極線の構成を示す図。 一実施形態におけるドライブ電極線の構成を示す図。 一実施形態における導電性フィルムの一部分の平面構造を示す平面図であって、センシング電極線とドライブ電極線とから構成される電極線パターンの構成を示す図。 一実施形態におけるセンシング基準電極線の構成を示す図。 一実施形態における複数のセンシング基準電極線から構成されるパターンのFFT解析結果の一例を示す図。 一実施形態におけるセンシング基準電極線について占有比とFFT解析結果における周波数成分の強度との関係を示す図。 一実施形態のセンシング基準電極線における基準屈曲部の変位領域を示す図。 一実施形態のセンシング基準電極線における基準屈曲部の変位によって作成されたセンシング電極線の一例を示す図。 一実施形態のドライブ基準電極線における基準屈曲部の変位によって作成されたドライブ電極線の一例を示す図。 一実施形態における複数のセンシング基準電極線から構成されるパターンのFFT解析結果の一例を示す図。 一実施形態のセンシング基準電極線に基づいて作成された電極線のパターンのFFT解析結果の一例を示す図。 一実施形態のセンシング基準電極線に基づいて作成された電極線のパターンのFFT解析結果の一例を示す図。 一実施形態のセンシング基準電極線に基づいて作成された電極線のパターンのFFT解析結果の一例を示す図。 一実施形態におけるセンシング基準電極線の基準屈曲部の変位領域の大きさとセンシング電極線のFFT解析結果における基本空間周波数成分の強度との関係を示した図。 一実施形態のセンシング電極線とドライブ電極線とから構成される電極線パターンのFFT解析結果の一例を示す図。 変形例における表示装置の断面構造を示す断面図。 変形例における表示装置の断面構造を示す断面図。
図1〜図19を参照して、導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置の一実施形態について説明する。なお、各図は、本実施形態の導電性フィルム、タッチパネル、および、表示装置を説明するためにこれらの構成を模式的に示した図であり、各図に示される構成が有する各部位の大きさの比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
[表示装置の構成]
図1を参照して、表示装置の構成について説明する。
図1が示すように、表示装置100は、例えば、液晶パネルである表示パネル10と、タッチパネル20とが、図示しない1つの透明接着層によって貼り合わされた積層体を備え、さらに、タッチパネル20を駆動するための回路やタッチパネル20の駆動を制御する制御部を備えている。なお、表示パネル10とタッチパネル20との相対的な位置が筐体などの他の構成によって固定される前提であれば、上記透明接着層は割愛されてもよい。
表示パネル10の表面には、略矩形形状の表示面が区画され、表示面には、画像データに基づく画像などの情報が表示される。
表示パネル10を構成する構成要素は、タッチパネル20から遠い構成要素から順番に、以下のように並んでいる。すなわち、タッチパネル20から遠い順番に、下側偏光板11、薄膜トランジスタ(以下、TFT)基板12、TFT層13、液晶層14、カラーフィルタ層15、カラーフィルタ基板16、上側偏光板17が位置している。
これらのうち、TFT層13には、サブ画素を構成する画素電極がマトリクス状に位置している。また、カラーフィルタ層15が有するブラックマトリクスは、矩形形状を有した複数の単位格子から構成される格子形状を有している。そして、ブラックマトリクスは、こうした格子形状によって、サブ画素の各々と向かい合う矩形形状を有する複数の領域を区画し、ブラックマトリクスの区画する各領域には、白色光を赤色、緑色、および、青色のいずれかの色の光に変える着色層が位置している。
なお、表示パネル10が有色の光を出力するELパネルであって、赤色の光を出力する赤色画素、緑色の光を出力する緑色画素、および、青色の光を出力する青色画素を有する構成であれば、上述したカラーフィルタ層15は割愛されてもよい。この際に、ELパネルにおいて相互に隣り合う画素の境界部分は、ブラックマトリクスとして機能する。また、表示パネル10は放電によって発光するプラズマパネルであってもよく、この場合、赤色の蛍光体層と、緑色の蛍光体層と、青色の蛍光体層とを区画する境界部分がブラックマトリクスとして機能する。
タッチパネル20は、静電容量方式のタッチパネルであり、導電性フィルム21とカバー層22とが透明接着層23によって貼り合わされた積層体であって、表示パネル10の表示する情報を透過する光透過性を有している。
詳細には、タッチパネル20を構成する構成要素のなかで表示パネル10に近い構成要素から順番に、透明基板31、複数のドライブ電極31DP、透明接着層32、透明誘電体基板33、複数のセンシング電極33SP、透明接着層23、カバー層22が位置している。このうち、透明基板31、ドライブ電極31DP、透明接着層32、透明誘電体基板33、および、センシング電極33SPが、導電性フィルム21を構成している。
透明基板31は、表示パネル10の表示面が表示する画像などの情報を透過する光透過性と絶縁性とを有し、表示面の全体に重ねられている。透明基板31は、例えば、透明ガラス基板や、透明樹脂フィルムや、シリコン基板などの基材から構成される。透明基板31に用いられる樹脂としては、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate)、PMMA(Polymethyl methacrylate)、PP(Polypropylene)、PS(Polystyrene)などが挙げられる。透明基板31は、1つの基材から構成される単層構造体であってもよいし、2つ以上の基材が重ねられた多層構造体であってもよい。
透明基板31における表示パネル10とは反対側の面は、ドライブ電極面31Sとして設定され、ドライブ電極面31Sには、複数のドライブ電極31DPが配置されている。複数のドライブ電極31DP、および、ドライブ電極面31Sにおいてドライブ電極31DPが位置しない部分は、1つの透明接着層32によって透明誘電体基板33に貼り合わされている。
透明接着層32は、表示面に表示される画像などの情報を透過する光透過性を有し、透明接着層32には、例えば、ポリエーテル系接着剤やアクリル系接着剤などが用いられる。
透明誘電体基板33は、表示面に表示される画像などの情報を透過する光透過性と、電極間における静電容量の検出に適した比誘電率とを有する。透明誘電体基板33は、例えば、透明ガラス基板や、透明樹脂フィルムや、シリコン基板などの基材から構成される。透明誘電体基板33に用いられる樹脂としては、例えば、PET、PMMA、PP、PSなどが挙げられる。透明誘電体基板33は、1つの基材から構成される単層構造体であってもよいし、2つ以上の基材が重ねられた多層構造体であってもよい。
複数のドライブ電極31DPが透明接着層32によって透明誘電体基板33に貼り合わされる結果、透明誘電体基板33における透明基板31と向かい合う面である裏面には、複数のドライブ電極31DPが並んでいる。
透明誘電体基板33における透明接着層32とは反対側の面である表面は、センシング電極面33Sとして設定され、センシング電極面33Sには、複数のセンシング電極33SPが配置されている。すなわち、透明誘電体基板33は、複数のドライブ電極31DPと、複数のセンシング電極33SPとに挟まれている。複数のセンシング電極33SP、および、センシング電極面33Sにおいてセンシング電極33SPが位置しない部分は、1つの透明接着層23によってカバー層22に貼り合わされている。
透明接着層23は、表示面に表示される画像などの情報を透過する光透過性を有し、透明接着層23には、例えば、ポリエーテル系接着剤やアクリル系接着剤などが用いられる。透明接着層23として用いられる接着剤の種類は、ウェットラミネート接着剤であってもよいし、ドライラミネート接着剤やホットラミネート接着剤であってもよい。
カバー層22は、強化ガラスなどのガラス基板や樹脂フィルムなどから形成され、カバー層22における透明接着層23とは反対側の面は、タッチパネル20における表面であって操作面20Sとして機能する。
なお、上記構成要素のうち、透明接着層23は割愛されてもよい。透明接着層23の省略される構成においては、カバー層22が有する面のなかで透明誘電体基板33と対向する面がセンシング電極面33Sとして設定され、センシング電極面33Sに形成される1つの薄膜のパターニングによって、複数のセンシング電極33SPが形成されればよい。
また、タッチパネル20の製造に際しては、導電性フィルム21とカバー層22とが、透明接着層23によって貼り合わされる方法が採用されてもよいし、こうした製造方法とは異なる他の例として、以下の製造方法が採用されてもよい。すなわち、樹脂フィルムなどのカバー層22に、銅などの導電性金属から構成される薄膜層が直に、もしくは、下地層を介して形成され、薄膜層の上にセンシング電極33SPのパターン形状を有したレジスト層が形成される。次いで、塩化第二鉄などを用いたウェットエッチング法によって、薄膜層が複数のセンシング電極33SPに加工されて、第1のフィルムが得られる。また、センシング電極33SPと同様に、透明基板31として機能する他の樹脂フィルムに形成された薄膜層が複数のドライブ電極31DPに加工されて、第2のフィルムが得られる。そして、第1フィルムと第2フィルムとが透明誘電体基板33を挟むように、透明誘電体基板33に対して透明接着層23,32によって貼り付けられる。
[導電性フィルムの平面構造]
図2を参照して、センシング電極33SPとドライブ電極31DPとの位置関係を中心に、導電性フィルム21の平面構造について説明する。なお、図2は、透明誘電体基板33の表面と対向する方向から導電性フィルム21を見た図であり、二点鎖線で囲まれた横方向に沿って延びる帯状領域の各々は、1つのセンシング電極33SPが配置される領域を示し、二点鎖線で囲まれた縦方向に沿って延びる帯状領域の各々は、1つのドライブ電極31DPが配置される領域を示している。なお、センシング電極33SPおよびドライブ電極31DPの数は簡略化して示している。
また、センシング電極33SPとドライブ電極31DPとの構成を理解しやすくするために、図2にて最も上側に位置するセンシング電極33SPについてのみ、センシング電極33SPを構成するセンシング電極線を太線で示し、図2にて最も左側に位置するドライブ電極31DPについてのみ、ドライブ電極31DPを構成するドライブ電極線を細線で示している。なお、図2においては、センシング電極線の形状とドライブ電極線の形状とを、模式的に示している。
図2が示すように、透明誘電体基板33のセンシング電極面33Sにおいて、複数のセンシング電極33SPの各々は、1つの方向である第1電極方向D1に沿って延びる帯形状を有し、かつ、第1電極方向D1と直交する第2電極方向D2に沿って並んでいる。各センシング電極33SPは、隣り合う他のセンシング電極33SPと互いに絶縁されている。
各センシング電極33SPは、複数のセンシング電極線33SRから構成され、センシング電極面33Sには、これら複数のセンシング電極線33SRすべての集合であるセンシング電極線群33SGが配置されている。センシング電極線33SRの形成材料には、銅や銀やアルミニウムなどの金属膜が用いられ、センシング電極線33SRは、例えば、センシング電極面33Sに成膜された金属膜がエッチングによってパターニングされることにより形成される。複数のセンシング電極33SPの各々は、センシングパッド33Pを介して個別にタッチパネル20の周辺回路の一例である検出回路に接続され、検出回路によって電流値を測定される。
透明基板31のドライブ電極面31Sにおいて、複数のドライブ電極31DPの各々は、第2電極方向D2に沿って延びる帯形状を有し、かつ、第1電極方向D1に沿って並んでいる。各ドライブ電極31DPは、隣り合う他のドライブ電極31DPと互いに絶縁されている。
各ドライブ電極31DPは、複数のドライブ電極線31DRから構成され、ドライブ電極面31Sには、これら複数のドライブ電極線31DRすべての集合であるドライブ電極線群31DGが配置されている。ドライブ電極線31DRの形成材料には、銅や銀やアルミニウムなどの金属膜が用いられ、ドライブ電極線31DRは、例えば、ドライブ電極面31Sに成膜された金属膜がエッチングによってパターニングされることにより形成される。複数のドライブ電極31DPの各々は、ドライブパッド31Pを介して個別にタッチパネル20の周辺回路の一例である選択回路に接続され、選択回路が出力する駆動信号を受けることによって選択回路に選択される。
透明誘電体基板33の表面と対向する平面視において、センシング電極33SPとドライブ電極31DPとが相互に重なる部分は、図2の二点鎖線によって区画される四角形状を有した容量検出部NDである。1つの容量検出部NDは、1つのセンシング電極33SPと、1つのドライブ電極31DPとが立体的に交差する部分であって、タッチパネル20において使用者の指などが触れている位置を検出することの可能な最小の単位である。
なお、センシング電極線33SRおよびドライブ電極線31DRの形成方法としては、上述のエッチングに限らず、例えば印刷法などの他の方法が用いられてもよい。
[表示パネルの平面構造]
図3を参照して、表示パネル10におけるカラーフィルタ層15の平面構造、すなわち、表示パネル10の画素配列について説明する。
図3が示すように、カラーフィルタ層15のブラックマトリクス15aは、上記第1電極方向D1と上記第2電極方向D2とに沿って並ぶ矩形形状を有した複数の単位格子から構成される格子パターンを有している。1つの画素15Pは、第1電極方向D1に沿って連続する3つの単位格子から構成され、複数の画素15Pは、第1電極方向D1、および、第2電極方向D2に沿って格子状に並んでいる。
複数の画素15Pの各々は、赤色を表示するための赤色着色層15R、緑色を表示するための緑色着色層15G、および、青色を表示するための青色着色層15Bから構成されている。カラーフィルタ層15において、例えば、複数の赤色着色層15R、複数の緑色着色層15G、および、複数の青色着色層15Bが、第1電極方向D1に沿って、この順で、繰り返し並んでいる。また、複数の赤色着色層15Rは、第2電極方向D2に沿って連続して並び、複数の緑色着色層15Gは、第2電極方向D2に沿って連続して並び、複数の青色着色層15Bは、第2電極方向D2に沿って連続して並んでいる。
1つの赤色着色層15R、1つの緑色着色層15G、および、1つの青色着色層15Bは、1つの画素15Pを構成し、複数の画素15Pは、第1電極方向D1における赤色着色層15R、緑色着色層15G、および、青色着色層15Bの並ぶ順番を維持した状態で、第1電極方向D1に沿って並んでいる。また、換言すれば、複数の画素15Pは、第2電極方向D2に沿って延びるストライプ状に配置されている。
画素15Pにおける第1電極方向D1に沿った幅が第1画素幅P1であり、画素15Pにおける第2電極方向D2に沿った幅が第2画素幅P2である。第1画素幅P1、および、第2画素幅P2の各々は、表示パネル10の大きさや表示パネル10に求められる解像度などに応じた値に設定される。
[タッチパネルの電気的構成]
図4を参照して、タッチパネル20の電気的構成を、表示装置100の備える制御部の機能とともに説明する。なお、以下では、静電容量方式のタッチパネル20の一例として、相互容量方式のタッチパネル20における電気的構成を説明する。
図4が示すように、タッチパネル20は、周辺回路として、選択回路34および検出回路35を備えている。選択回路34は、複数のドライブ電極31DPに接続され、検出回路35は、複数のセンシング電極33SPに接続され、表示装置100の備える制御部36は、選択回路34と検出回路35とに接続されている。
制御部36は、各ドライブ電極31DPに対する駆動信号の生成を選択回路34に開始させるための開始タイミング信号を生成して出力する。制御部36は、駆動信号が供給される対象を1番目のドライブ電極31DP1からn番目のドライブ電極31DPnに向けて選択回路34に順次走査させるための走査タイミング信号を生成して出力する。
制御部36は、各センシング電極33SPを流れる電流の検出を検出回路35に開始させるための開始タイミング信号を生成して出力する。制御部36は、検出の対象を1番目のセンシング電極33SP1からn番目のセンシング電極33SPnに向けて検出回路35に順次走査させるための走査タイミング信号を生成して出力する。
選択回路34は、制御部36の出力した開始タイミング信号に基づいて、駆動信号の生成を開始し、制御部36の出力した走査タイミング信号に基づいて、駆動信号の出力先を1番目のドライブ電極31DP1からn番目のドライブ電極31DPnに向けて走査する。
検出回路35は、信号取得部35aと信号処理部35bとを備えている。信号取得部35aは、制御部36の出力した開始タイミング信号に基づいて、各センシング電極33SPに生成されたアナログ信号である電流信号の取得を開始する。そして、信号取得部35aは、制御部36の出力した走査タイミング信号に基づいて、電流信号の取得元を1番目のセンシング電極33SP1からn番目のセンシング電極33SPnに向けて走査する。
信号処理部35bは、信号取得部35aの取得した各電流信号を処理して、デジタル値である電圧信号を生成し、生成された電圧信号を制御部36に向けて出力する。このように、選択回路34と検出回路35とは、静電容量の変化に応じて変わる電流信号から電圧信号を生成することによって、ドライブ電極31DPとセンシング電極33SPとの間の静電容量の変化を測定する。
制御部36は、信号処理部35bの出力した電圧信号に基づいて、タッチパネル20において使用者の指などが触れている位置を検出し、検出した位置の情報を表示パネルの表示面に表示される情報の生成などの各種の処理に利用する。なお、タッチパネル20は、上述した相互容量方式のタッチパネル20に限らず、自己容量方式のタッチパネルであってもよい。
[センシング電極線群の構成]
図5を参照して、センシング電極線群33SGの構成について説明する。
図5が示すように、複数のセンシング電極線33SRの各々は、複数の屈曲部33Qを含む屈曲線形状を有している。複数の屈曲部33Qにおいて、図中山部に相当する屈曲部33Qが第1屈曲部の一例であり、図中谷部に相当する屈曲部33Qが第2屈曲部の一例である。図中山部に相当する屈曲部33Qと、図中谷部に相当する屈曲部33Qとは、センシング電極線33SRに沿って1つずつ交互に並んでいる。
複数のセンシング電極線33SRは、第2電極方向D2に沿って間隔を空けて並べられている。互いに隣り合うセンシング電極線33SRは、交差も接触もしないことが好ましい。1つのセンシング電極33SPを構成する複数のセンシング電極線33SRの各々は、第1電極方向D1における一方の端部にてセンシングパッド33Pに接続されている。
詳細には、複数のセンシング電極線33SRの各々は、センシング電極線33SRに沿って隣り合う屈曲部33Qを結ぶ、直線形状を有した短線部33Eの集合であって、各センシング電極線33SRは、第1電極方向D1に沿って並ぶ複数の短線部33Eと、互いに隣り合う2つの短線部33Eの連結される部分である屈曲部33Qとを含んでいる。換言すれば、複数のセンシング電極線33SRの各々は、複数の短線部33Eが屈曲部33Qを介して連なり、第1電極方向D1に沿って延びる折れ線形状を有する。
複数の短線部33Eの各々は、短線部33Eの延びる方向に沿って長さL1を有し、複数の短線部33Eには、互いに異なる長さL1を有する短線部33Eが含まれる。すなわち、複数の短線部33Eにおいて、長さL1は一定ではない。第1電極方向D1に沿って並ぶ複数の短線部33Eの間で、短線部33Eの並びの順序に対し長さL1は不規則に変化している。
複数の短線部33Eの各々は、第1電極方向D1に沿って延びる仮想的な直線である基軸線A1に対して傾きθ1を有し、複数の短線部33Eには、互いに異なる傾きθ1を有する短線部33Eが含まれる。すなわち、複数の短線部33Eにおいて、傾きθ1は一定ではない。傾きθ1は、0度以外の角度であり、互いに隣り合う2つの短線部33Eのうちの一方の傾きθ1は正であり、他方の傾きθ1は負である。換言すれば、1つのセンシング電極線33SRにおいては、傾きθ1が正である短線部33Eと、傾きθ1が負である短線部33Eとが、第1電極方向D1に沿って交互に繰り返されている。そして、第1電極方向D1に沿って並ぶ複数の短線部33Eの間で、短線部33Eの並びの順序に対し傾きθ1の絶対値は不規則に変化している。
1つのセンシング電極線33SRを構成する複数の短線部33Eのすべては、1本の基軸線A1と交差または接触する。換言すれば、各センシング電極線33SRに対して、各センシング電極線33SRを構成する複数の短線部33Eのすべてと交差または接触する1本の仮想的な直線である基軸線A1が配置可能であり、さらに、これらの基軸線A1が第2電極方向D2に所定の間隔をあけて並べられるように、複数のセンシング電極線33SRが構成されている。
1つのセンシング電極線33SRが有する屈曲部33Qの数を屈曲部数とするとき、複数のセンシング電極線33SRの間における屈曲部数のばらつき、すなわち、センシング電極線群33SGにおける屈曲部数のばらつきは、5%以下であることが好ましい。センシング電極線群33SGに含まれる全てのセンシング電極線33SRに対し、センシング電極線33SRごとの屈曲部数の算術平均値を平均値Asaveとする。センシング電極線群33SGに含まれる全てのセンシング電極線33SRに対し、センシング電極線33SRごとの屈曲部数の最大値を最大値Asmaxとする。センシング電極線群33SGに含まれる全てのセンシング電極線33SRに対し、センシング電極線33SRごとの屈曲部数の最小値を最小値Asminとする。この際に、上記屈曲部数のばらつきは、(Asmax+Asmin)/(2×Asave)×100によって与えられる。
具体的には、各センシング電極線33SRの屈曲部数は、等しいことが好ましく、複数のセンシング電極線33SRの間で屈曲部数のばらつきがある場合であっても、各センシング電極線33SRにおける屈曲部数の差は2個以下であることが好ましい。屈曲部数の差が2個まで許容される理由は、各センシング電極線33SRの有する2つの端部の各々に屈曲部33Qが配置されるか否かに応じて、複数のセンシング電極線33SRの間で屈曲部数にばらつきが生じ得るからである。
センシング電極線群33SGにおける屈曲部数のばらつきが上記範囲内であれば、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターン内で、電極線の密度に偏りが生じることが抑えられ、また、互いに隣り合うセンシング電極線33SRが、交差したり接触したりすることが抑えられる。互いに隣り合うセンシング電極線33SRが、交差したり接触したりすると、この交差部分もしくは接触部分では、各センシング電極線33SRの有する短線部33E同士が交わって角部が形成される。センシング電極線33SRがエッチングによって形成される場合、角部では電極線が太くなって角部が視認され易くなる。したがって、角部の数は少ないことが好ましく、そのためには、上記交差部分や上記接触部分の数が少ないことが好ましい。
1つのセンシング電極線33SRにおいて、屈曲線に沿って並ぶ複数の屈曲部33Qを1つおきに直線状に結ぶ仮想的な線分を仮想線分A3とし、仮想線分A3の集合を仮想線A2とする。すなわち、仮想線分A3は、屈曲線の中で互いに隣り合う山部同士、あるいは、互いに隣り合う谷部同士を直線状に結んだ線分である。そして、第1電極方向D1に沿って連なる複数の仮想線分A3が仮想線A2を構成する。
複数の仮想線分A3には、基軸線A1に対して互いに異なる傾きを有する仮想線分A3が含まれる。つまり、複数の仮想線分A3において、基軸線A1に対する傾きは一定ではない。そして、1つの仮想線A2において、複数の仮想線分A3の各々における基軸線A1に対する傾きは、仮想線分A3の並びの順序に対し、不規則に変化している。複数の仮想線分A3には、基軸線A1に対する傾きが0度である仮想線分A3が含まれてもよい。
[ドライブ電極線群の構成]
図6を参照して、ドライブ電極線群31DGの構成について説明する。
図6が示すように、複数のドライブ電極線31DRの各々は、複数の屈曲部31Qを含む屈曲線形状を有し、複数のドライブ電極線31DRは、第1電極方向D1に沿って間隔を空けて並べられている。互いに隣り合うドライブ電極線31DRは、交差も接触もしないことが好ましい。1つのドライブ電極31DPを構成する複数のドライブ電極線31DRの各々は、第2電極方向D2における一方の端部にてドライブパッド31Pに接続されている。
詳細には、複数のドライブ電極線31DRの各々は、ドライブ電極線31DRに沿って隣り合う屈曲部31Qを結ぶ、直線形状を有した短線部31Eの集合であって、各ドライブ電極線31DRは、第2電極方向D2に沿って並ぶ複数の短線部31Eと、互いに隣り合う2つの短線部31Eの連結される部分である屈曲部31Qとを含んでいる。複数の屈曲部31Qは、第1屈曲部と第2屈曲部とから構成され、第1屈曲部と第2屈曲部とは、ドライブ電極線31DRに沿って1つずつ交互に並んでいる。
複数の短線部31Eの各々は、短線部31Eの延びる方向に沿って長さL2を有する。第2電極方向D2に沿って並ぶ複数の短線部31Eの間で、短線部31Eの並びの順序に対し長さL2は不規則に変化している。
複数の短線部31Eの各々は、第2電極方向D2に沿って延びる仮想的な直線である基軸線B1に対して傾きθ2を有する。傾きθ2は、0度以外の角度であり、1つのドライブ電極線31DRにおいては、傾きθ2が正である短線部31Eと、傾きθ2が負である短線部31Eとが、第2電極方向D2に沿って交互に繰り返されている。そして、第2電極方向D2に沿って並ぶ複数の短線部31Eの間で、短線部31Eの並びの順序に対し傾きθ2の絶対値は不規則に変化している。
1つのドライブ電極線31DRを構成する複数の短線部31Eのすべては、1本の基軸線B1と交差または接触する。換言すれば、各ドライブ電極線31DRに対して、各ドライブ電極線31DRを構成する複数の短線部31Eのすべてと交差または接触する1本の仮想的な直線である基軸線B1が配置可能であり、さらに、これらの基軸線B1が第1電極方向D1に所定の間隔をあけて並べられるように、複数のドライブ電極線31DRが構成されている。
1つのドライブ電極線31DRが有する屈曲部31Qの数を屈曲部数とするとき、複数のドライブ電極線31DRの間における屈曲部数のばらつき、すなわち、ドライブ電極線群31DGにおける屈曲部数のばらつきは、5%以下であることが好ましい。ドライブ電極線群31DGに含まれる全てのドライブ電極線31DRに対し、ドライブ電極線31DRごとの屈曲部数の算術平均値を平均値Adaveとする。ドライブ電極線群31DGに含まれる全てのドライブ電極線31DRに対し、ドライブ電極線31DRごとの屈曲部数の最大値を最大値Admaxとする。ドライブ電極線群31DGに含まれる全てのドライブ電極線31DRに対し、ドライブ電極線31DRごとの屈曲部数の最小値を最小値Adminとする。この際に、上記屈曲部数のばらつきは、(Admax+Admin)/(2×Adave)×100によって与えられる。
具体的には、各ドライブ電極線31DRの屈曲部数は、等しいことが好ましく、複数のドライブ電極線31DRの間で屈曲部数のばらつきがある場合であっても、各ドライブ電極線31DRにおける屈曲部数の差は2個以下であることが好ましい。ドライブ電極線群31DGにおける屈曲部数のばらつきが上記範囲内であれば、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターン内で、電極線の密度に偏りが生じることが抑えられ、また、互いに隣り合うドライブ電極線31DRが、交差したり接触したりすることが抑えられる。
1つのドライブ電極線31DRにおいて、屈曲線に沿って並ぶ複数の屈曲部31Qを1つおきに直線状に結ぶ仮想的な線分を仮想線分B3とし、仮想線分B3の集合を仮想線B2とする。1つの仮想線B2において、複数の仮想線分B3の各々の基軸線B1に対する傾きは、仮想線分B3の並びの順序に対し、不規則に変化している。複数の仮想線分B3には、基軸線B1に対する傾きが0度である仮想線分B3が含まれてもよい。
[導電性フィルムの詳細構造]
図7を参照して、センシング電極線群33SGとドライブ電極線群31DGとが重ね合わされることによって形成されるパターンである電極線パターンについて説明する。
図7が示すように、導電性フィルム21では、透明誘電体基板33の表面と対向する方向から見て、上述の複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンと、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンとが重ね合わされたパターンが形成されている。このとき、センシング電極33SPとドライブ電極31DPとが直交するように、すなわち、センシング電極線33SRの延びる方向とドライブ電極線31DRの延びる方向とが直交するように、これらの電極線が重ねられている。
[電極線パターンの作成方法]
図8〜図13を参照して、上述の複数のセンシング電極線33SRからなるパターンと複数のドライブ電極線31DRからなるパターンとの作成方法について説明する。まず、センシング電極線33SRからなるパターンの作成方法について説明する。
本実施形態のセンシング電極線33SRのパターンは、周期的な折れ線形状を有する複数の基準電極線から構成されるパターンを基に作成される。まず、図8を参照して、基準電極線から構成されるパターンについて説明する。
図8が示すように、複数のセンシング基準電極線40KRの各々は、直線形状を有して相互に異なる傾きを有する2種類の基準短線部40Eの集合であり、第1電極方向D1に沿って交互に繰り返される2種類の基準短線部40Eと、2種類の基準短線部40Eの接続される部分である基準屈曲部40Qとを含んでいる。換言すれば、複数のセンシング基準電極線40KRの各々は、複数の基準短線部40Eが基準屈曲部40Qを介して連なり、第1電極方向D1に沿って延びる折れ線形状を有する。
2種類の基準短線部40Eの各々は、基準短線部40Eの延びる方向に沿って長さLkを有している。複数の基準短線部40Eの長さLkはすべて等しい。2種類の基準短線部40Eのうち、一方の基準短線部40Eaは、第1電極方向D1に沿って延びる直線である基軸線A1に対して角度+θkの傾きを有し、他方の基準短線部40Ebは、基軸線A1に対して角度−θkの傾きを有している。互いに隣り合う2つの基準短線部40Eのなす角の角度は、基準角度αsであって、センシング基準電極線40KRにおける基準角度αsはすべて等しい。また、基準角度αsは、基準屈曲部40Qを通り、第2電極方向D2に沿った方向に延びる直線によって、二等分される。
換言すれば、複数の基準屈曲部40Qは、第1仮想屈曲部の一例である図中山部と、第2仮想屈曲部の一例である図中谷部とから構成され、第1仮想屈曲部と第2仮想屈曲部とは、センシング基準電極線40KRに沿って周期的に1つずつ交互に並ぶ。そして、複数の第1仮想屈曲部と複数の第2仮想屈曲部とは、第1電極方向D1に沿って延びる別々の直線上に位置する。
第1電極方向D1に沿って隣り合う基準屈曲部40Qの間の長さは、基準周期Wsである。すなわち、基準周期Wsは、1つのセンシング基準電極線40KRにおいて、屈曲線に沿って並ぶ基準屈曲部40Qを1つおきに直線で結んだときに、繋がれた2つの基準屈曲部40Q間の長さであって、屈曲線のなかで互いに隣り合う山部同士に相当する第1仮想屈曲部同士、あるいは、互いに隣り合う谷部同士に相当する第2仮想屈曲部同士の間の長さである。センシング基準電極線40KRにおいて、基準周期Wsは一定である。
複数のセンシング基準電極線40KRは、第2電極方向D2に沿って、一定の間隔である基準間隔Psをあけて並んでいる。すなわち、基準間隔Psは、互いに隣り合うセンシング基準電極線40KRの、第2電極方向D2における端部間の距離である。
複数のセンシング基準電極線40KRの各々は、1つのセンシング基準電極線40KRが第2電極方向D2に沿って並進された形状に形成され、複数のセンシング基準電極線40KRにおいて、基準屈曲部40Qは、第2電極方向D2に沿って延びる直線上に並んでいる。
第2電極方向D2において1つのセンシング基準電極線40KRが占める幅、すなわち、1つの基準短線部40Eにおける第2電極方向D2に沿った長さは、基準幅Hsである。複数のセンシング基準電極線40KRにおいて、基準幅Hsは一定である。
基準角度αs、基準周期Ws、基準間隔Ps、および、基準幅Hsの各パラメータは、フーリエ解析を利用して、複数のセンシング基準電極線40KRからなるパターンと表示パネル10の画素パターンとを重ね合わせたときに、モアレの発生が抑えられる値に設定されることが好ましい。具体的には、複数のセンシング基準電極線40KRからなるパターンを所定周期の画素パターンと重ね合わせたときに生じるモアレのコントラストや、モアレとして視認される縞のピッチおよび角度を算出し、モアレが視認され難くなるように、各パラメータの値が設定される。このとき、互いに異なるサイズや互いに異なる解像度の複数の表示パネル10が有する画素パターンに対し、共通してモアレの発生が抑えられる各パラメータの値が求められることが好ましい。重ね合わせの対象となる複数の表示パネル10は、少なくとも、互いに異なるサイズを有する2種類の表示パネル、もしくは、互いに異なる解像度を有する2種類の表示パネルを含んでいればよい。
フーリエ解析では、重ね合わされるパターンに対してフーリエ変換を行って周波数情報を取得し、得られた二次元フーリエパターンの畳み込み(Convolution)を計算した上で、2次元マスクをかけて、逆フーリエ変換によって画像の再構成を行う。モアレのピッチは、重ね合わされる元のパターンの周期より大きいため、上記2次元マスクは、2次元マスクによって高周波成分が取り除かれ、低周波成分のみが取り出されるようにかければよい。マスクの大きさを、人間の視覚応答特性に応じて決まるサイズに設定することによって、画像の再構成後に、モアレのコントラストやピッチや角度を算出することに基づき、モアレが視認されるか否かを判断できる。
基準間隔Psは、表示パネル10における第1画素幅P1および第2画素幅P2の10%以上300%以下の範囲で設定されることが好ましい。第1画素幅P1と第2画素幅P2とが異なる場合には、第1画素幅P1および第2画素幅P2のうちの大きい方の画素幅が基準とされればよい。
基準間隔Psが第1画素幅P1および第2画素幅P2の10%以上であれば、パターン内にて電極線の占める割合が過剰になりすぎないため、タッチパネル20における光の透過率の低下が抑えられる。一方、基準間隔Psが第1画素幅P1および第2画素幅P2の300%以下であれば、タッチパネルにおける位置の検出精度が高められる。
基準幅Hsは、上述のように設定された基準間隔Psに対する基準幅Hsの比である占有比Hs/Psが、0.7以上1.3以下となる範囲で設定されることが好ましい。
この占有比Hs/Psの範囲の規定理由について、図9および図10を参照して説明する。
図9は、図8に示される複数のセンシング基準電極線40KRから構成されるパターンの一例を、FFT(Fast Fourier Transformation)によって解析した結果であって、複数のセンシング基準電極線40KRから構成されるパターンの二次元フーリエ変換によるパワースペクトルを示す。図9は、特徴的なピークを強調して示しており、センシング基準電極線40KRのパターンと関連の低い微弱な点は割愛されている。
原点は直流成分のピークを示し、2次元の周波数空間には、基準角度αsと基準周期Wsによって規定される基本空間周波数成分f1,f2と、高次成分とが現れている。また、図中にて、基本空間周波数成分f1の左右、および、基本空間周波数成分f2の左右には、基準周期Wsに起因する周波数成分が現れている。
ここで、基本空間周波数成分f1と基本空間周波数成分f2との間には、v方向のみの空間周波数である周波数成分gが現れる。周波数成分gは、基準間隔Psに起因して発生する周波数成分であって、センシング基準電極線40KRのパターンに含まれる第2電極方向D2のみの周期性に由来する。周波数成分gの強度が高いことは、センシング基準電極線40KRのパターンにて第1電極方向D1に延びる要素の周波数成分が大きいことを示し、この場合、同じく第1電極方向D1に延びる表示パネル10の画素パターンとセンシング基準電極線40KRのパターンとを重ね合わせた場合、これらのパターンが干渉して、コントラストの高いモアレが発生し易くなる。
図10は、基準幅Hs、および、占有比Hs/Psを変化させたとき、FFT解析結果における周波数成分gの強度がどのように変化するかを解析した結果を示す。すなわち、第1電極方向D1に沿った、1つのセンシング基準電極線40KRの占める領域と他のセンシング基準電極線40KRの占める領域との重なりの程度と、周波数成分gの強度との関係を示す。図10にて、縦軸は、周波数成分gの強度を、センシング基準電極線40KRのパターン全体の直流成分の強度で割った相対値の対数表示を示し、横軸は、占有比Hs/Psを示す。
図10に示されるように、占有比Hs/Psを0.4から大きくしていくとき、占有比Hs/Psが0.7を超えると、周波数成分gの強度が急激に低下し、占有比Hs/Psが1.0であるときに、周波数成分gの強度は最小となる。そして、占有比Hs/Psが1.0を超えると、周波数成分gの強度が上昇し、占有比Hs/Psが1.3を超えると、周波数成分gの強度は高強度で一定となる。
したがって、占有比Hs/Psが0.7以上1.3以下であると、周波数成分gの強度が低く抑えられるため、画素パターンとセンシング基準電極線40KRのパターンとを重ね合わせた場合にモアレが発生しにくく、特に占有比Hs/Psが1.0であると、周波数成分gの強度が最低となるため、最もモアレが発生しにくいことが示唆される。
基準角度αsは、95度以上150度以下であることが好ましく、100度以上140度以下であることがさらに好ましい。基準角度αsが95度以上であると、基準屈曲部40Qの数が多くなってパターン内で電極線の占める割合が過剰になることが抑えられるため、タッチパネル20における光の透過率の低下が抑えられる。一方、基準角度αsが150度以下であると、基準周期Wsが大きすぎない範囲に保たれるため、基準間隔Psと占有比Hs/Psとを適切な範囲内の値に設定することが容易となる。なお、基準角度αsが90度であると、基準周期Wsと基準幅Hsとの比は2:1となり、占有比Hs/Psが1.0であるときには、基準周期Wsと基準間隔Psとの比が2:1となる。その結果、基準周期Wsと基準間隔Psとの干渉が強くなるため好ましくない。
続いて、こうした複数のセンシング基準電極線40KRから構成されるパターンを基にして、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンを作成する方法について説明する。
センシング電極線群33SG、すなわち、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンは、複数のセンシング基準電極線40KRにおける基準屈曲部40Qの位置を不規則に変位させることによって作成される。基準屈曲部40Qの変位領域について、図11および図12を参照して、詳細に説明する。
図11が示すように、基準屈曲部40Qの位置は、基準屈曲部40Qを中心とする菱形形状の変位領域Ss内で動かされる。1つのセンシング電極線33SRは、1つのセンシング基準電極線40KRにおける各基準屈曲部40Qの位置が、基準屈曲部40Qごとの変位領域Ss内で基準屈曲部40Qの並びの順序に対して不規則に動かされた形状を有する。
変位領域Ssは、第1電極方向D1に沿って延びる対角線である基準方向対角線Ns1と第2電極方向D2に沿って延びる対角線である交差方向対角線Ns2とを有する菱形形状を有する。基準方向対角線Ns1の長さは長さds1であり、長さds1は、基準周期Wsの0倍を超え0.25倍以下の範囲で設定される。また、交差方向対角線Ns2の長さは長さds2であり、長さds2は、基準間隔Psの0倍を超え0.5倍以下の範囲で設定される。
図12は、複数のセンシング基準電極線40KRにおける各基準屈曲部40Qの位置を、基準屈曲部40Qごとに設定された変位領域Ss内で不規則に変位させることによって得られたセンシング電極線33SRのパターンの一例を示す。図12では、センシング基準電極線40KRを細線で示し、センシング電極線33SRを太線で示す。
変位領域Ss内で動かされた後の基準屈曲部40Qが、センシング電極線33SRの屈曲部33Qであり、基準屈曲部40Qの変位に伴って長さと第1電極方向D1に対する傾きとが変更された後の基準短線部40Eが、センシング電極線33SRの短線部33Eである。複数のセンシング基準電極線40KRにおける各基準屈曲部40Qの位置が、各センシング基準電極線40KRにおける基準屈曲部40Qの並びの順序に対し不規則に変位されることによって、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンが形成される。
図13が示すように、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンも、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンと同様に、周期的な折れ線形状を有する複数の基準電極線における基準屈曲部を不規則に変位させることによって作成される。
すなわち、複数のドライブ基準電極線41KRにおける各基準屈曲部41Qの位置が、基準屈曲部41Qごとの変位領域Sd内で、各ドライブ基準電極線41KRにおける基準屈曲部41Qの並びの順序に対し不規則に変位されることによって、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンが形成される。図13においては、ドライブ基準電極線41KRを細線で示し、このドライブ基準電極線41KRを基に形成されたドライブ電極線31DRの一例を太線で示す。
複数のドライブ基準電極線41KRから構成されるパターンは、複数のセンシング基準電極線40KRから構成されるパターンが90度回転されたパターンである。すなわち、ドライブ基準電極線41KRは、複数の基準短線部41Eが基準屈曲部41Qを介して連なり、第2電極方向D2に沿って延びる折れ線形状を有する。基準屈曲部41Qは、第1仮想屈曲部と第2仮想屈曲部とから構成され、複数の第1仮想屈曲部と複数の第2仮想屈曲部とは、第2電極方向D2に沿って延びる別々の直線上に位置し、第1仮想屈曲部と第2仮想屈曲部とは、ドライブ基準電極線41KRに沿って周期的に1つずつ交互に並ぶ。
互いに隣り合う2つの基準短線部41Eのなす角の角度は基準角度αdであり、第2電極方向D2に沿って隣り合う基準屈曲部41Qの間の長さは基準周期Wdであり、第1電極方向D1において1つのドライブ基準電極線41KRが占める幅は基準幅Hdである。そして、複数のドライブ基準電極線41KRは、第1電極方向D1に沿って、基準間隔Pdをあけて並んでいる。基準角度αd、基準周期Wd、基準幅Hd、および、基準間隔Pdの各々は、上述の説明にて基準角度αs、基準周期Ws、基準幅Hs、および、基準間隔Psの各々について示した条件と同じ条件を満たすように設定されることが好ましい。
すなわち、基準角度αd、基準周期Wd、基準幅Hd、および、基準間隔Pdの各パラメータは、複数のドライブ基準電極線41KRからなるパターンと表示パネル10の画素パターンとを重ね合わせたときに、モアレの発生が抑えられる値に設定されることが好ましい。そして、基準角度αdは、95度以上150度以下であることが好ましく、100度以上140度以下であることがさらに好ましい。また、基準間隔Pdは、表示パネル10における第1画素幅P1および第2画素幅P2の10%以上300%以下の範囲で設定されることが好ましい。また、基準幅Hdは、基準間隔Pdに対する基準幅Hdの比(Hd/Pd)が、0.7以上1.3以下となる範囲で設定されることが好ましい。
変位領域Sdは、第2電極方向D2に沿って延びる対角線である基準方向対角線Nd1と第1電極方向D1に沿って延びる対角線である交差方向対角線Nd2とを有する菱形形状を有する。基準方向対角線Nd1の長さは長さdd1であり、長さdd1は、基準周期Wdの0倍を超え0.25倍以下の範囲で設定される。交差方向対角線Nd2の長さは長さdd2であり、長さdd2は、基準間隔Pdの0倍を超え0.5倍以下の範囲で設定される。
変位領域Sd内で動かされた後の基準屈曲部41Qが、ドライブ電極線31DRの屈曲部31Qであり、基準屈曲部41Qの変位に伴って長さと第2電極方向D2に対する傾きとが変更された後の基準短線部41Eが、ドライブ電極線31DRの短線部31Eである。
このように、センシング電極線33SRから構成されるパターンは、センシング基準電極線40KRから構成されるパターンの周期性が崩されたパターンであり、ドライブ電極線31DRから構成されるパターンは、ドライブ基準電極線41KRから構成されるパターンの周期性が崩されたパターンである。そのため、本実施形態の電極線パターンを表示パネル10の画素パターンと重ね合わせた場合に、モアレが視認されることが抑えられる。
一方、センシング電極線33SRの作成に際し、基準屈曲部40Qの変位の範囲を規定する変位領域Ssにて、基準方向対角線Ns1の長さds1は基準周期Wsの0.25倍以下であり、交差方向対角線Ns2の長さds2は基準間隔Psの0.5倍以下である。また、ドライブ電極線31DRの作成に際し、基準屈曲部41Qの変位の範囲を規定する変位領域Sdにて、基準方向対角線Nd1の長さdd1は基準周期Wdの0.25倍以下であり、交差方向対角線Nd2の長さdd2は基準間隔Pdの0.5倍以下である。これにより、電極線パターンが過度に不規則になることが抑えられて、砂目の発生が抑制される。
表1を参照して、変位領域Ss,Sdの大きさの範囲とモアレおよび砂目の抑制との関係について詳細に説明する。表1は、基準電極線40KR,41KRに基づいて作成されたセンシング電極線33SRのパターンとドライブ電極線31DRのパターンとを重ね合わせた電極線パターンであって、変位領域Ss,Sdの大きさを変えて作成した複数の電極線パターンの各々を、画素パターンと重ね合わせて、モアレと砂目との発生の程度を評価した結果を示す。
電極線パターンの作成に用いた基準電極線40KR,41KRのパターン、および、画素パターンの構成を下記に示す。
<基準電極線40KR,41KRのパターン>
・基準角度αs=αd=120度
・基準幅Hs=Hd=360μm
・基準周期Ws=Wd=1200μm
・基準間隔Ps=Pd=360μm
<画素パターン>
・画素幅P1=P2=180μm
上記センシング基準電極線40KRのパターンに対し、ds2/Psをds1/Wsの2倍の大きさとし、2×ds1/Ws、すなわち、ds2/Psを0から1まで0.1ずつ変化させた11種類の変位領域Ssを各別に設定し、各変位領域Ss内で基準屈曲部40Qを変位させることにより11種類のセンシング電極線33SRのパターンを作成した。また、上記ドライブ基準電極線41KRのパターンに対し、各変位領域Ssに対応するように、dd1=ds1、かつ、dd2=ds2とした変位領域Sdを設定して、基準屈曲部41Qを変位させることにより、11種類のドライブ電極線31DRのパターンを作成した。そして、変位領域Ssと変位領域Sdとの大きさが等しいセンシング電極線33SRのパターンとドライブ電極線31DRのパターンとを重ね合わせて、11種類の電極線パターンを作成した。
すなわち、電極線パターンごとに、2×ds1/Ws、ds2/Ps、2×dd1/Wd、および、dd2/Pdの値は互いに等しくなる。以下では、この値を変位値と称する。なお、変位値が0の場合は、基準屈曲部40Q,41Qが変位されず、電極線パターンは、センシング基準電極線40KRのパターンとドライブ基準電極線41KRのパターンとを重ね合わせたバターンとなる。
モアレと砂目との評価は、目視によって行った。モアレの評価においては、モアレが視認されない場合を「○」、モアレが弱く視認される場合を「△」、モアレが強く視認される場合を「×」とした。砂目の評価においては、砂目が視認されない場合を「○」、砂目が弱く視認される場合を「△」、砂目が強く視認される場合を「×」とした。なお、モアレが視認されるとは、パターンが配置されている領域に、電極線パターンや画素パターンとは別の縞のような模様が見えることを意味し、砂目が視認されるとは、パターンが配置されている領域に砂状に分布するちらつきが感じられたり、領域がぎらついて見えたりすることを意味する。
表1に示されるように、変位値が0の場合、モアレが弱く見える。基準電極線40KR,41KRから構成される電極線パターンは、格子状の周期構造と比較すると周期性が低い。また、上述のように、基準電極線40KR,41KRのパターンは、基準角度αs,αd、基準周期Ws,Wd、基準幅Hs,Hd、および、基準間隔Ps,Pdの各パラメータが、モアレが抑えられる値に設定されたパターンである。したがって、基準電極線40KR,41KRから構成される電極線パターンを用いる場合でも、画素パターンとの重ね合わせに際して、モアレはある程度は抑えられる。そして、基準屈曲部40Q,41Qの変位により基準電極線40KR,41KRのパターンの周期性がさらに崩された電極線パターンの場合にはモアレがさらに抑えられ、表1に示すように、変位値が0.1以上の場合には、モアレは見えない。
一方、変位値が0.4以下の場合には、砂目は見えないが、変位値が0.5の場合には砂目が弱く見え、変位値が0.6以上の場合、砂目が強く見える。このように、変位領域Ss,Sdの大きさが大きいほど、すなわち、電極線パターンの周期性が低いほど、砂目は強くなるが、変位値が0.5以下の場合には、砂目がある程度は抑えられることが示唆される。
したがって、変位値が0を超え0.5以下であれば、モアレの抑制と砂目の抑制とが両立できる。すなわち、変位領域Ssにて、基準方向対角線Ns1の長さds1が基準周期Wsの0.25倍以下であり、交差方向対角線Ns2の長さds2が基準間隔Psの0.5倍以下であり、かつ、変位領域Sdにて、基準方向対角線Nd1の長さdd1が基準周期Wdの0.25倍以下であり、交差方向対角線Nd2の長さdd2が基準間隔Pdの0.5倍以下であれば、モアレの抑制と砂目の抑制とが両立できる。
なお、表1の結果から、モアレの抑制効果を高めるためには、変位値は0.1以上であることが好ましい。すなわち、基準方向対角線Ns1の長さds1が基準周期Wsの0.05倍以上であり、交差方向対角線Ns2の長さds2が基準間隔Psの0.1倍以上であることが好ましい。同様に、基準方向対角線Nd1の長さdd1が基準周期Wdの0.05倍以上であり、交差方向対角線Nd2の長さdd2が基準間隔Pdの0.1倍以上であることが好ましい。
さらに、表1の結果から、砂目の抑制効果を高めるためには、変位値は0.4以下であることが好ましい。すなわち、基準方向対角線Ns1の長さds1が基準周期Wsの0.2倍以下であり、交差方向対角線Ns2の長さds2が基準間隔Psの0.4倍以下であることが好ましい。同様に、基準方向対角線Nd1の長さdd1が基準周期Wdの0.2倍以下であり、交差方向対角線Nd2の長さdd2が基準間隔Pdの0.4倍以下であることが好ましい。
[FFTによる電極線パターンの解析]
続いて、電極線パターンをFFTによって解析した結果を用いて、電極線パターンの構成についてさらに説明する。まず、基準電極線40KR,41KRに設定される変位領域Ss,Sdの大きさと、基準電極線40KR,41KRから作成される電極線パターンの周期性との関係について、センシング電極線33SRのパターンを例に、図14〜図18を参照して説明する。
図14は、占有比Hs/Psを1.0に設定したセンシング基準電極線40KRのパターンの一例を、FFTによって解析した結果を示す。なお、占有比Hs/Psが1.0であることから、周波数成分gの強度が、基本空間周波数成分f1,f2を含むピーク群に比べ非常に低いため、図14では、周波数成分gの図示を割愛している。
図15〜図17は、図14のFFT解析に用いたセンシング基準電極線40KRのパターンにおける各基準屈曲部40Qの位置を、変位領域Ss内で不規則に変位させることによって得られたパターンの一例を、FFTによって解析した結果を示す。
図15は、変位領域Ssにおける基準方向対角線Ns1の長さds1を基準周期Wsの0.1倍程度とし、交差方向対角線Ns2の長さds2を基準間隔Psの0.2倍程度として、各基準屈曲部40Qの位置を変位させたパターンの解析結果を示す。
図15に示されるパワースペクトルでは、図14と比較して、基本空間周波数成分f1,f2よりも高い周波数領域において、平均強度の低い点が帯状のピーク群として現れている。この帯状の点は、センシング基準電極線40KRにおける基準角度αsによって規定される方向へ分布している。こうした帯状の点が現れる理由は、基準屈曲部40Qの不規則な変位によって、周期性を持たないノイズ成分が増加したためである。
図16は、変位領域Ssにおける基準方向対角線Ns1の長さds1を基準周期Wsの0.25倍程度とし、交差方向対角線Ns2の長さds2を基準間隔Psの0.5倍程度として、各基準屈曲部40Qの位置を変位させたパターンの解析結果を示す。
図16に示されるパワースペクトルでは、図15と比較して、ノイズ成分に基づく帯状の点が増えている。その一方で、センシング基準電極線40KRの周期性に基づく周波数成分の高次項強度が低下し、高次成分がノイズに埋もれていることが示唆される。
図17は、変位領域Ssにおける基準方向対角線Ns1の長さds1を基準周期Wsの0.5倍程度とし、交差方向対角線Ns2の長さds2を基準間隔Psの1.0倍程度として、各基準屈曲部40Qの位置を変位させたパターンの解析結果を示す。図17に示されるパワースペクトルでは、ピークとして確認できる点は、基本空間周波数のみである。
また、変位領域Ssにおける長さds1,ds2が長くなるほど、すなわち、変位領域Ssが大きくなるほど、基本空間周波数成分f1,f2の強度は低くなる。
図18は、基本空間周波数成分f1,f2の強度と変位領域Ssの大きさとの関係を示した図である。図18において、縦軸は、基本空間周波数強度を直流成分強度で割った相対値を示し、横軸は、変位値、すなわち、2×ds1/Ws、および、ds2/Psを示す。
図18に示されるように、基本空間周波数強度は、変位値が0.2を超えると線形的に低下していく。すなわち、変位値が0.2よりも大きくなるほど、センシング電極線33SRのパターンにて、モアレを誘起する要素が少なくなり、他の周期構造との重ね合わせに際してモアレの生じる可能性が低くなる。
以上のように、複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンの二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルでは、基本空間周波数成分であるピークと、基本空間周波数よりも高い空間周波数領域にて、基本空間周波数成分よりも平均強度の低い点の集まる帯状の分布であるピーク群とが現れる。そして、これらのピークおよびピーク群とは、原点から放射状に延びる4つの方向であって、原点にて直交する2つの座標軸の各々に対して線対称に位置する4つの方向の各々に沿って現れる。この4つの方向は、センシング基準電極線40KRにおける基準角度αsによって規定される方向である。
そして、こうしたピークおよびピーク群は、センシング電極線33SRが第1屈曲部と第2屈曲部とを含む屈曲部33Qにおいて有する角度、互いに隣り合う第1屈曲部間の距離、互いに隣り合う第2屈曲部間の距離、これらの周期性に由来するピークである。
また、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンの二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルも、同様の特徴を有する。すなわち、上記ピークおよびピーク群が、ドライブ基準電極線41KRにおける基準角度αdによって規定される上記4つの方向に現われる。そして、こうしたピークおよびピーク群は、ドライブ電極線31DRが第1屈曲部と第2屈曲部とを含む屈曲部31Qにおいて有する角度、互いに隣り合う第1屈曲部間の距離、互いに隣り合う第2屈曲部間の距離、これらの周期性に由来するピークである。
図19は、センシング電極線33SRのパターンとドライブ電極線31DRのパターンとが重ね合わされた電極線パターンの一例、すなわち、先の図7に示すような電極線パターンの一例を、FFTによって解析した結果を示す。
図19に示されるパワースペクトルでは、センシング基準電極線40KRの周期性に起因する基本空間周波数成分f1,f2、および、ドライブ基準電極線41KRの周期性に起因する基本空間周波数成分f3,f4の合わせて8つのピークが現れている。
本実施形態では、センシング電極線33SRの延びる方向である第1電極方向D1と、ドライブ電極線31DRの延びる方向である第2電極方向D2とが直交する。したがって、8つのピークの位置は、u軸およびv軸の各々に対して線対称に配置される。
[作用]
本実施形態の作用についてまとめる。上述のFFTの解析結果が示すように、本実施形態の電極線パターンは、基準電極線40KR,41KRから構成されるパターンと比較して、基本空間周波数成分を残してノイズが増大しており、周期性が低い。したがって、本実施形態の電極線パターンが用いられる場合、画素パターンと電極線パターンとのずれが、2つの周期構造のずれとして認識され難くなるため、モアレが視認されることが抑えられる。
表示パネルの大きさや解像度が多様化している近年では、電極線パターンの設計負荷を軽減するために、互いに同一のサイズ、かつ、異なる解像度の複数の表示パネル間や、互いに異なるサイズ、かつ、同程度の解像度の複数の表示パネル間に、共通のパターンを有する電極線を適用することが望まれている。モアレの生じる程度は、電極線の周期構造と画素の周期構造との関係によって変わるため、周期性の高い電極線パターンを用いる場合、複数の表示パネルに対してモアレを抑えるためには、画素の周期構造ごと、すなわち、表示パネルの大きさごとや解像度ごとに、モアレの発生程度を評価しつつ、電極線パターンの緻密な設計を行うことが必要である。そして、こうして設計された電極線パターンによってモアレを抑えることが可能な表示パネルは、結局のところ、設計の際に評価対象とされた表示パネルに限られる。
これに対し、本実施形態では、電極線パターンの周期性、すなわち、第1電極方向D1および第2電極方向D2における構造体の有無の周期性が低いため、より様々な画素パターンを有する表示パネル10に対して、モアレが視認されることを抑えることができる。
また、基本空間周波数成分は、基準電極線40KR,41KRの形状によって規定される。そのため、基準電極線40KR,41KRにおける各パラメータを、基準電極線40KR,41KRのパターンが、大きさや解像度の異なる複数の表示パネル10と重ね合わせた場合に、それぞれの表示パネル10に対して、モアレが抑えられるパターンとなるように設定することによって、基本空間周波数成分に基づく周期性によってモアレが視認されることが抑えられる。
そして、本実施形態の電極線パターンは、基準電極線40KR,41KRにおける各パラメータの設定のために用いられた複数の表示パネル10はもちろん、基準屈曲部40Q,41Qの不規則な変位によって周期性が低下させられる結果、これら複数の表示パネル10以外のより様々な画素パターンを有する表示パネル10に対して、モアレの発生を抑えられる。
一方、本実施形態の電極線パターンにおいては、基準電極線40KR,41KRにおける基準屈曲部40Q,41Qの変位の範囲である変位領域Ss,Sdの大きさが、上述のように、基準周期Ws,Wdや基準間隔Ps,Pdに対する対角線の長さの割合によって規定される所定の範囲内の大きさに留められている。これにより、電極線パターンが過度に不規則になることが、砂目の発生が抑えられる程度にまで、抑えられている。すなわち、電極線パターン内における電極線の密度に偏りが生じることが抑えられ、操作面から見て、砂状に分布するちらつきや画面のぎらつきが感じられることが抑えられる。
したがって、本実施形態の電極線パターンを用いることによって、モアレの抑制と砂目の抑制との両立が可能である。その結果、本実施形態の電極線パターンを有するタッチパネル20を備える表示装置100において、表示品質の低下が抑えられる。
上記実施形態において、透明誘電体基板33は透明誘電体層の一例である。そして、透明誘電体基板33の表面が第1面の一例であり、透明誘電体基板33の裏面が第2面の一例である。さらに、センシング電極線群33SGが第1電極線群の一例であり、ドライブ電極線群31DGが第2電極線群の一例である。そして、第1電極方向D1が、第1方向かつ第2交差方向であり、第2電極方向D2が、第2方向かつ第1交差方向である。
また、センシング電極線群33SGを、複数の基準電極線を基に作成された複数の電極線から構成される対象電極線群とするとき、第1電極方向D1が基準方向であり、第2電極方向D2が基準交差方向である。そして、ドライブ電極線群31DGを上記対象電極線群とするとき、第2電極方向D2が基準方向であり、第1電極方向D1が基準交差方向である。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)センシング電極線33SRおよびドライブ電極線31DRの各々が、不規則に屈曲する屈曲線形状を有するため、規則的な屈曲線形状を有する電極線から構成された電極線パターンと比較して、電極線パターンの周期性が低い。そのため、モアレの抑制に関して、画素パターンが有する周期性への影響が低く抑えられるため、こうした電極線パターンを有するタッチパネル20を表示パネル10と重ね合わせた場合に、モアレが視認されることが抑えられる。また、センシング電極線33SRおよびドライブ電極線31DRの各々は、規則的な屈曲線形状を有する基準電極線40KR,41KRの基準屈曲部40Q,41Qを不規則に変位させた屈曲線形状を有する。そして、基準屈曲部40Q,41Qの変位の範囲である変位領域Ss,Sdの大きさが上述の範囲内とされることによって、電極線パターンが過度に不規則になることが、砂目の発生が抑えられる程度にまで抑えられる。したがって、上記構成の電極線パターンを用いることによって、モアレの抑制と砂目の抑制との両立が可能である。
(2)センシング電極線33SRを構成する複数の短線部33Eにおいて、短線部33Eの長さL1、および、短線部33Eの第1電極方向D1に対する傾きθ1は、不規則に変化している。また、ドライブ電極線31DRも、同様の不規則性を有している。したがって、不規則に屈曲する屈曲線形状を有する電極線が的確に実現される。
(3)センシング電極線33SRの有する複数の短線部33Eのすべてが、1本の基軸線A1と交差または接触する。また、ドライブ電極線31DRの有する複数の短線部31Eのすべてが、1本の基軸線B1と交差または接触する。こうした構成によれば、山部である屈曲部と谷部である屈曲部とが電極線の並ぶ方向に広がって配置されるため、屈曲線における屈曲の程度が大きくなり、不規則な屈曲線形状を的確に実現することができる。また、複数のセンシング電極線33SRの各々に対して配置される基軸線A1と、複数のドライブ電極線31DRの各々に対して配置される基軸線B1とのそれぞれは、電極線の並ぶ方向に沿って、所定の間隔をあけて並べられる。こうした構成によれば、センシング電極線群33SGやドライブ電極線群31DGにおいて、電極線の位置や屈曲部の位置の過度な偏りが抑えられるため、電極線パターン内で電極線の密度に偏りが生じることが抑えられる。
(4)センシング電極線群33SGにおける屈曲部33Qの数のばらつきは5%以下であり、ドライブ電極線群31DGにおける屈曲部31Qの数のばらつきは5%以下である。こうした構成によれば、電極線パターン内で電極線の密度に偏りが生じることが抑えられる。また、互いに隣り合うセンシング電極線33SRや、互いに隣り合うドライブ電極線31DRが、交差したり接触したりすることが抑えられるため、電極線の交差部分もしくは接触部分に形成される角部にて電極線が太くなることに起因して、電極線が視認され易くなることが抑えられる。
(5)複数の基準電極線40KR,41KRから構成されるパターンにて、基準間隔Ps,Pdに対する基準幅Hs,Hdの比は、0.7以上1.3以下である。こうした構成によれば、基準電極線40KR,41KRのパターンのFFT解析にて現れる、基準電極線40KR,41KRの延びる方向に延びる要素の周波数成分の強度が低く抑えられるため、基準電極線40KR,41KRのパターンと表示パネル10との重ね合わせに際してモアレが生じ難くなる。その結果、基準電極線40KR,41KRに基づいて作成される電極線パターンにおいても、表示パネル10との重ね合わせに際してモアレが生じ難くなる。
(6)複数の基準電極線40KR,41KRから構成されるパターンにて、基準角度αs,αdが95度以上であると、基準屈曲部40Q,41Qの数が過多になることに起因して操作面内にて電極線の占める割合が過剰になることが抑えられるため、タッチパネル20における光の透過率の低下が抑えられる。一方、基準角度αs,αdが150度以下であると、基準周期Ws,Wdが大きすぎない範囲に保たれるため、基準間隔Ps,Pdや、基準間隔Ps,Pdに対する基準幅Hs,Hdの比を適切な範囲内の値に設定することが容易である。
(7)複数のセンシング電極線33SRから構成されるパターンの二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルでは、原点から放射状に延びる4つの方向であって、原点にて直交する2つの座標軸の各々に対して線対称に位置する4つの方向を周期方向とするとき、センシング電極線33SRが第1屈曲部において有する角度、センシング電極線33SRが第2屈曲部において有する角度、互いに隣り合う第1屈曲部間の距離、互いに隣り合う第2屈曲部間の距離、これらの周期性に由来するピークが各周期方向に沿って帯状に分布する。また、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンについても、同様のパワースペクトルが得られる。センシング電極線33SRのパターンや、ドライブ電極線31DRのパターンについてこうしたパワースペクトルが得られる構成では、電極線パターンの周期性が低く抑えられているため、より様々な画素パターンを有する表示パネル10に対して、モアレが視認されることを抑えられる。
(8)上記パワースペクトルにおいて、上記帯状に分布するピークは、複数のセンシング電極線33SRにおける第2電極方向D2のみの周期性に由来したピークよりも強いピークを含む。また、複数のドライブ電極線31DRから構成されるパターンの二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルにおいても、同様に、帯状に分布するピークは、複数のドライブ電極線31DRにおける第1電極方向D1のみの周期性に由来したピークよりも強いピークを含む。こうした構成によれば、電極線パターンにて電極線の並ぶ方向の周期性が低く抑えられているため、より様々な画素パターンを有する表示パネル10に対して、モアレが視認されることを的確に抑えられる。
[変形例]
上記実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・センシング電極線33SRおよびドライブ電極線31DRの各々が、規則的な屈曲線形状を有する基準電極線40KR,41KRの基準屈曲部40Q,41Qを、上述の範囲の変位領域Ss,Sd内で不規則に変位させた屈曲線形状を有していれば、センシング電極線33SRやドライブ電極線31DRの形状、これらの電極線33SR,31DRから構成される電極線パターンの形状、基準電極線40KR,41KRの形状、これらの電極線40KR,41KRから構成される電極線パターンの形状は、上記実施形態の形状と同一でなくても、上記(1)に準じた効果は得られる。例えば、基準電極線40KR,41KRの形状は、周期的な屈曲線形状であれば、上記実施形態とは異なっていてもよく、基準電極線40KR,41KRの延びる方向や並ぶ方向は、上記実施形態とは異なっていてもよい。そして、基準電極線40KR,41KRから作成されたセンシング電極線33SRおよびドライブ電極線31DRにおいては、センシング電極線33SRの延びる方向とドライブ電極線31DRの延びる方向とのなす角の角度や、センシング電極線群33SGやドライブ電極線群31DGにおける、電極線の延びる方向と電極線の並ぶ方向とのなす角の角度等は、上記実施形態と異なっていてもよい。また例えば、センシング電極線33SRやドライブ電極線31DRにおける屈曲部33Q,31Qは、曲率を有していてもよい。
・上記実施形態のセンシング電極線群33SGおよびドライブ電極線群31DG、すなわち、不規則に屈曲する屈曲線形状を有する複数のセンシング電極線33SRから構成されるセンシング電極線群33SGと、不規則に屈曲する屈曲線形状を有する複数のドライブ電極線31DRから構成されるドライブ電極線群31DGとの各々は、各電極線群が配置される面において、少なくともモアレおよび砂目を抑制したい領域に配置されていればよい。
・図20が示すように、タッチパネル20を構成する導電性フィルム21において、透明基板31および透明接着層32が割愛されてもよい。こうした構成では、透明誘電体基板33の面のなかで、表示パネル10と対向する裏面がドライブ電極面31Sとして設定され、ドライブ電極面31Sには、ドライブ電極31DPが位置する。そして、透明誘電体基板33における裏面と反対側の面である表面はセンシング電極面33Sであって、センシング電極面33Sには、センシング電極33SPが位置する。なお、こうした構成において、ドライブ電極31DPは、例えば、透明誘電体基板33の一方の面に形成された1つの薄膜が、エッチングによってパターニングされることにより形成され、センシング電極33SPは、例えば、透明誘電体基板33の他方の面に形成された1つの薄膜が、エッチングによってパターニングされることにより形成される。
なお、上記実施形態のように、センシング電極線群33SGとドライブ電極線群31DGとが互いに異なる基材上に形成される構成では、1つの基材の両面に電極線が形成される構成と比較して、電極線の形成が容易である。
・図21が示すように、タッチパネル20において、表示パネル10に近い構成要素から順番に、ドライブ電極31DP、透明基板31、透明接着層32、透明誘電体基板33、センシング電極33SP、透明接着層23、カバー層22が位置してもよい。
こうした構成において、例えば、ドライブ電極31DPは、透明基板31のドライブ電極面31Sとなる1つの面に形成され、センシング電極33SPは、透明誘電体基板33のセンシング電極面33Sとなる1つの面に形成される。そして、透明基板31においてドライブ電極面31Sの反対側の面と、透明誘電体基板33においてセンシング電極面33Sの反対側の面とが、透明接着層32によって接着される。この場合、透明基板31、透明接着層32、および、透明誘電体基板33が、透明誘電体層を構成し、透明誘電体基板33のセンシング電極面33Sが第1面であり、透明基板31のドライブ電極面31Sが第2面である。
・表示パネル10とタッチパネル20とは、個別に形成されていなくともよく、タッチパネル20は、表示パネル10と一体に形成されてもよい。こうした構成では、例えば、導電性フィルム21のうち、複数のドライブ電極31DPがTFT層13に位置する一方、複数のセンシング電極33SPがカラーフィルタ基板16と上側偏光板17との間に位置するインセル型の構成とすることができる。あるいは、導電性フィルム21がカラーフィルタ基板16と上側偏光板17との間に位置するオンセル型の構成でもよい。こうした構成においては、ドライブ電極31DPとセンシング電極33SPとに挟まれる層が、透明誘電体層を構成する。
A1,B1…基軸線、A2,B2…仮想線、A3,B3…仮想線分、D1…第1電極方向、D2…第2電極方向、ND…容量検出部、Ss,Sd…変位領域、Ns1,Nd1…基準方向対角線、Ns2,Nd2…交差方向対角線、Ps,Pd…基準間隔、Hs,Hd…基準幅、Ws,Wd…基準周期、αs,αd…基準角度、10…表示パネル、11…下側偏光板、12…薄膜トランジスタ基板、13…TFT層、14…液晶層、15…カラーフィルタ層、15P…画素、16…カラーフィルタ基板、17…上側偏光板、20…タッチパネル、21…導電性フィルム、22…カバー層、23…透明接着層、31…透明基板、31DP…ドライブ電極、31DR…ドライブ電極線、31DG…ドライブ電極線群、31S…ドライブ電極面、31E…短線部、31Q…屈曲部、33…透明誘電体基板、33SP…センシング電極、33SR…センシング電極線、33SG…センシング電極線群、33S…センシング電極面、33E…短線部、33Q…屈曲部、34…選択回路、35…検出回路、36…制御部、40KR…センシング基準電極線、41KR…ドライブ基準電極線、40E,41E…基準短線部、40Q,41Q…基準屈曲部、100…表示装置。

Claims (6)

  1. 第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面とを有する透明誘電体層と、
    前記透明誘電体層の前記第1面にて、第1方向に沿って延びるとともに、前記第1方向と交差する第1交差方向に沿って並ぶ複数の電極線から構成される第1電極線群と、
    前記透明誘電体層の前記第2面にて、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びるとともに、前記第2方向と交差する第2交差方向に沿って並ぶ複数の電極線から構成される第2電極線群と、を備え、
    前記第1電極線群および前記第2電極線群の各々が対象電極線群であり、前記第1電極線群に対する前記第1方向および前記第2電極線群に対する前記第2方向のそれぞれが、基準方向であり、前記第1電極線群に対する前記第1交差方向および前記第2電極線群に対する前記第2交差方向のそれぞれが、基準交差方向であり、
    前記対象電極線群は、前記基準方向に延びる屈曲線形状の仮想的な電極線である複数の基準電極線であって、第1仮想屈曲部と第2仮想屈曲部とが前記基準電極線に沿って周期的に1つずつ交互に並び、かつ、複数の前記第1仮想屈曲部と複数の前記第2仮想屈曲部とが、前記基準方向に延びる別々の直線上に位置し、前記基準交差方向に所定の間隔である基準間隔をあけて配置される複数の前記基準電極線にて、前記第1仮想屈曲部および前記第2仮想屈曲部の各々である基準屈曲部が、各基準電極線における前記基準屈曲部の並びの順序に対し不規則に変位した屈曲線形状を有する複数の前記電極線から構成され、
    前記基準電極線において、前記基準方向に隣り合う2つの前記基準屈曲部の間の距離が基準周期であり、前記変位前の前記基準屈曲部を中心として、前記基準周期の0.25倍以下の長さを有して前記基準方向に延びる対角線と前記基準間隔の0.5倍以下の長さを有して前記基準交差方向に延びる対角線とを有する菱形形状の仮想的な領域が変位領域であり、前記変位後の前記基準屈曲部は、前記変位領域内に位置する
    導電性フィルム。
  2. 前記対象電極線群を構成する複数の電極線の各々は、各電極線に沿って隣り合う屈曲部を結ぶ直線形状を有した複数の短線部の集合であり、
    前記複数の短線部において、前記短線部の長さ、および、前記短線部の前記基準方向に対する傾きは、各電極線における前記短線部の並ぶ順序に対し不規則に変化している
    請求項1に記載の導電性フィルム。
  3. 前記対象電極線群を構成する複数の電極線の各々は、複数の第1屈曲部と複数の第2屈曲部とを有するとともに、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とが前記電極線に沿って1つずつ交互に並ぶ屈曲線形状を有し、
    前記対象電極線群を構成する複数の電極線の二次元フーリエ変換によって得られるパワースペクトルにおいて、
    原点から放射状に延びる4つの方向であって、前記原点にて直交する2つの座標軸の各々に対して線対称に位置する4つの方向が周期方向であり、
    前記対象電極線群を構成する電極線にて、前記電極線が前記第1屈曲部において有する角度、前記電極線が前記第2屈曲部において有する角度、互いに隣り合う前記第1屈曲部間の距離、互いに隣り合う前記第2屈曲部間の距離、これらの周期性に由来するピークが各周期方向に沿って帯状に分布するように、前記対象電極線群を構成する複数の電極線は構成されている
    請求項1または2に記載の導電性フィルム。
  4. 前記パワースペクトルにおいて、前記対象電極線群を構成する複数の電極線における前記基準交差方向のみの周期性に由来したピークよりも強いピークを前記帯状に分布するピークが含むように、前記対象電極線群を構成する複数の電極線は構成されている
    請求項3に記載の導電性フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性フィルムと、
    前記導電性フィルムを覆うカバー層と、
    前記第1面に配置された電極線と前記第2面に配置された電極線との間の静電容量を測定する周辺回路と、を備える
    タッチパネル。
  6. 格子状に配列された複数の画素を有して情報を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの表示する前記情報を透過するタッチパネルと、
    前記タッチパネルの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記タッチパネルは、請求項5に記載のタッチパネルである
    表示装置。
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