JP2017129759A - 光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的低コストで比較的簡易な構成で、筐体に対するポリゴンミラーの回転軸(軸受)の位置精度を高めることができて、光走査装置から生じる騒音が軽減される、光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法を提供する。
【解決手段】光走査装置3には、筐体50に、光偏向器30の軸受39の外周が嵌合可能な内周部70b2を有する治具70の外周部70b1に嵌合可能に形成された穴部50d1が設けられて、穴部50d1に治具70が嵌合された状態で、治具70に軸受39が嵌合したベースプレート38を固定するための雌ネジ部50c(固定部)がさらに設けられている。そして、治具70が取り外された状態で、軸受39と穴部50d1との隙間Aが形成される。
【選択図】図6

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される光走査装置と、光走査装置の製造方法と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、光偏向器にてポリゴンミラーの回転軸を保持する軸受を、筐体(光学フレーム)に直接的に接触させずに、筐体に形成した穴部に対して軸受が隙間をあけて設置されたり、筐体に形成した穴部に対して軸受が中空部材を介して設置されたりした状態で、筐体に光偏向器を固定する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1における光走査装置は、光偏向器においてポリゴンミラーの回転軸を保持する軸受が、筐体に形成した穴部に対して隙間をあけて設置された状態で、位置決めピンを用いて筐体に光偏向器を固定している。
また、特許文献2における光走査装置は、光偏向器においてポリゴンミラーの回転軸を保持する軸受が、筐体に形成した穴部に対して中空部材を介して設置された状態で、ネジ締結などにより筐体に光偏向器を固定している。
上述した従来の技術は、光偏向器においてポリゴンミラーの回転軸を保持する軸受が、筐体(光学フレーム)に直接的に接触しない状態で、光偏向器が筐体に固定保持されているため、振動源となる軸受の振動が筐体に伝わりにくくなり、光走査装置から生じる騒音が減ぜられる効果を期待することができる。
しかし、特許文献1に開示された装置は、位置決めピンを用いて筐体に光偏向器を固定しているため、筐体に対するポリゴンミラーの回転軸(軸受)の位置精度が低下してしまって、感光体ドラム上に形成される画像に異常画像が生じてしまう可能性があった。
また、特許文献2に開示された装置は、筐体の穴部に中空部材を設置しているため、装置が高コスト化、複雑化してしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的低コストで比較的簡易な構成で、筐体に対するポリゴンミラーの回転軸(軸受)の位置精度を高めることができて、光走査装置から生じる騒音が軽減される、光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法を提供することにある。
この発明における光走査装置は、光源から出射された光を偏向する光偏向器と、前記光偏向器が内設される筐体と、を備え、前記光偏向器は、回転軸が設置されて、前記回転軸とともに前記回転軸を中心に回転するポリゴンミラーと、前記回転軸を回転可能に保持する軸受が固定して設置されたベースプレートと、を具備し、前記筐体は、前記光偏向器の前記軸受の外周が嵌合可能な内周部を有する治具の外周部に嵌合可能に形成された穴部と、前記穴部に前記治具が嵌合された状態で、前記治具に前記軸受が嵌合した前記ベースプレートを固定するための固定部と、を具備し、前記治具が取り外された状態で、前記軸受と前記穴部との隙間が形成されるものである。
本発明によれば、比較的低コストで比較的簡易な構成で、筐体に対するポリゴンミラーの回転軸(軸受)の位置精度を高めることができて、光走査装置から生じる騒音が軽減される、光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 光走査装置の内部を示す斜視図である。 光偏向器を示す概略断面図である。 光偏向器を示す斜視図である。 光走査装置の要部を示す断面斜視図である。 光走査装置の製造工程を示す断面斜視図である。 光走査装置の要部を示す概略上面図である。 筐体への光偏向器の設置手順の一部を示す断面斜視図である。 (A)比較例1としての光走査装置の要部を示す断面図と、(B)比較例2としての光走査装置において筐体に光偏向器が設置される状態を示す断面斜視図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み取る画像読取部、3は画像読取部2で読み取った画像情報に基いた露光光L(レーザー光)を感光体ドラム5上に照射する光走査装置、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、9は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10は原稿載置部61にセットされた原稿Dを画像読取部2に搬送して原稿排出部62に排出する原稿搬送装置(ADF)、12、13は用紙Pが収納された給紙部、17は転写部9に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、66は画像形成装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、を示す。
図1を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送装置10において、原稿載置部61から搬送(給送)されて、画像読取部2の位置を通過する。このとき、画像読取部2では、画像読取部2の上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、画像読取部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、光走査装置3(書込み装置)に送信される。そして、光走査装置3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる(露光工程である。)。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写部9の位置で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部9(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1内の最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構65(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部9(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部9の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ66上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
以下、図2〜図4等を用いて、光走査装置3について説明する。
先に図1を用いて説明したように、画像形成装置1には、作像プロセスにおける露光工程をおこなうための光走査装置3が設置されている。
図2を参照して、光走査装置3(書込み装置)は、光源51(LDユニット)、コリメートレンズ52、シリンドリカルレンズ53、光偏向器30、走査レンズ54(fθレンズ)、などの光学部品が、筐体50(光学ハウジング)の内部に設置されている。図示は省略するが、筐体50(光学ハウジング)の天井部はカバー部材によって覆われていて、光走査装置3の内部が略密閉された空間になって、内部に塵芥が侵入する不具合を防止している。
図3、図4を参照して、光偏向器30は、正多角柱状に形成されたポリゴンミラー32(回転多面鏡)、回転軸37、マグネット35が内設されたロータ34、ポリゴンミラー32の上部に位置する保持板36、ベースプレート38、軸受39、コア部40、巻線コイル41、電子部品42(回路基板)、コネクタ43、等で構成されている。
ポリゴンミラー32は、その6つの側面にそれぞれ反射鏡が形成されている。本実施の形態では、ポリゴンミラー32を正六角柱状に形成したが、ポリゴンミラー32の形状はこれに限定されることはない。
ロータ34の内周面には、マグネット35が設置されている。
回転軸37は、正多角柱状のポリゴンミラー32の中心の位置に、保持板36、ポリゴンミラー32、ロータ34を貫通するように設置されている。
これらのポリゴンミラー32、保持板36、ロータ34(及び、マグネット35)、回転軸37は、1つの回転ユニット31として一体的に構成されている。そして、回転ユニット31は、駆動手段によって回転軸37を中心に回転することになる。
ベースプレート38には、回転軸37(回転ユニット31)を回転可能に保持する軸受39、巻線コイル41が巻回されたコア部40、電子部品42(回路基板)、コネクタ43、等が設置されている。コア部40は、ロータ34に内設されたマグネット35に対向するように、軸受39に保持されている。そして、巻線コイル41への通電が切り替えられることにより、ポリゴンミラー32(回転ユニット31)が回転軸37を中心に20000〜40000rpm程度で回転することになる。すなわち、巻線コイル41、コア部40、マグネット35などの部材が、ポリゴンミラー32(回転ユニット31)を回転駆動する駆動手段として機能することになる。
本実施の形態において、回転ユニット31の回転軸37のみが軸受39に接触して、回転ユニット31の回転軸37以外の部品は軸受39を含めてベースプレート38やそこに固定された部品に接触していないため、回転ユニット31のスムーズな回転が担保されることになる。
そして、このように構成された光走査装置3は、以下のように動作する。
図2等を参照して、まず、光源51から出射された光束(露光光L)は、光源51とポリゴンミラー32(光偏向器30)との間の光路上に配置されたコリメートレンズ52により、発散光束が平行光束に変換された後に、シリンドリカルレンズ53を透過することで、副走査方向(感光体ドラム5の表面において感光体ドラム5の移動方向(回転方向)に相当する方向である。)に集光されて、ポリゴンミラー32に入射する。ポリゴンミラー32(光偏向器30)に入射した光Lは、ポリゴンミラー32の反射鏡に反射されながら主走査方向(感光体ドラム5の表面において感光体ドラム5の回転軸方向に相当する方向である。)に偏向されて、その後に走査レンズ54を通過して、ポリゴンミラー32によって一定の角速度で主走査方向に偏向された光束の偏向方向の移動速度が等速に変換される。そして、走査レンズ54を通過した光Lは、筐体50に形成された開口部を覆うようにして設けられた防塵ガラスを透過して、感光体ドラム5の表面に照射される(光走査される)。こうして、露光工程がおこなわれることになる。
以下、図5〜図8等を用いて、本実施の形態における光走査装置3において、特徴的な構成や製造方法について詳述する。
先に図2〜図4等を用いて説明したように、本実施の形態における光走査装置3には、光源51から出射された光を偏向する光偏向器30や、光偏向器30が内設された筐体50、などが設けられている。また、光偏向器30には、回転軸37が設置されて回転軸37とともに回転軸37を中心に回転するポリゴンミラー32や、回転軸37を回転可能に保持する軸受39が固定して設置されたベースプレート38、などが設けられている。
ここで、本実施の形態における光走査装置3において、筐体50には、図5等に示すように、穴部50d1が形成されている。この穴部50d1は、筐体50の底部から下方に向けて突出する突出部50dを貫通するように形成されていて、光偏向器30の軸受39が筐体50に接触しないように、逃げ部として機能する部分である。そして、光偏向器30のベースプレート38は、筐体50に軸受39が当接しない状態で、筐体50に形成された固定部としての雌ネジ部50c(図7等を参照できる。)にネジ締結によって固定されることになる。
本実施の形態において、穴部50d1は、光偏向器30の軸受39の外周に対して0.05〜25mmの隙間Aがあくように形成されている。
穴部50d1と軸受39との隙間Aが25mmを超えてしまうと、筐体50の底部において穴部50d1の占める面積が大きくなり過ぎてしまい、光偏向器30のベースプレート38を筐体50の底部に固定するためのスペースを確保しにくくなる。また、穴部50d1と軸受39との隙間Aが0.05mmよりも小さいと、高速で回転するポリゴンミラー32(回転軸37)の振動にともない軸受39も振動して、その振動幅によって軸受39が穴部50d1に接触してしまう可能性が高くなる。したがって、穴部50d1と軸受39との隙間Aを上述した範囲に設定することで、光偏向器30(ベースプレート38)が大型化する不具合を抑止しつつ、ポリゴンミラー32が回転駆動された状態であっても穴部50d1が筐体50に接触する不具合を防止することができる。
なお、本実施の形態では、穴部50d1や軸受39の外周の断面形状を円形状としたが、これらの形状は円形状に限定されることなく、例えば、これらの形状を多角形状にすることもできる。
このように本実施の形態における光走査装置3は、光偏向器30においてポリゴンミラー32(回転ユニット31)の回転軸37を保持する軸受39が、筐体50(光学フレーム)に直接的に接触しない状態で、光偏向器30が筐体50に固定保持されるため、振動源となる軸受39の振動が筐体50に伝わりにくくなり、光走査装置3から生じる騒音を減ずることができる。
また、軸受39は回転軸37との摺接により発熱することになるが、軸受39が筐体50に直接的に接触しないように構成されているため、その軸受39の熱が筐体50を介して他の光学部品や電子部品に伝わって、それらの光学部品が熱劣化してしまったり電子部品が誤動作してしまったりする不具合も軽減されることになる。
ここで、図6等を参照して、本実施の形態において、筐体50の穴部50d1は、光偏向器30の軸受39の外周が嵌合可能な内周部70b2を有する治具70の外周部70b1に嵌合可能に形成されている。また、筐体50において固定部として機能する雌ネジ部50c(図7等を参照できる。)は、図6(B)に示すように穴部50d1に治具70が嵌合された状態で、治具70に軸受39が嵌合したベースプレート38を固定するためのものである。そして、図5に示すように、治具70が取り外された状態で、上述したような軸受39と穴部50d1との隙間Aが形成されることになる。
換言すると、本実施の形態における筐体50には、治具70を着脱できる穴部50d1が形成されていて、筐体50に装着された治具70に軸受39を嵌合させた状態で雌ネジ部50cへのベースプレート38のネジ締結をおこなえるように構成されている。
このように治具70を用いて位置決めされる軸受39(回転軸37)は、治具70単体の精度で高められるものである。換言すると、治具70を用いることで、筐体50(穴部50d1)に対するポリゴンミラー32の回転軸37(軸受39)の位置を極めて精度よく定めることができることになる。
そのため、筐体50に対するポリゴンミラー32の回転軸37(軸受39)の位置精度が低下してしまって、感光体ドラム5上に形成される画像に異常画像が生じてしまう不具合も確実に軽減されることになる。すなわち、本実施の形態においては、中空部材などを穴部50d1に設置することなく、比較的低コストで比較的簡易な構成で、筐体50に対するポリゴンミラー32の回転軸37(軸受39)の位置精度を高めることができて、光走査装置3から生じる騒音を軽減することができる。
さらに詳しくは、図6を参照して、治具70は、光走査装置3の製造工程において、筐体50への光偏向器30の組付け時に着脱されるものである。治具70は、その嵌合部70bにおける外周部70b1が、穴部50d1に隙間なく嵌合するように、穴部50d1の形状に合わせて円形に形成されている。また、治具70は、その嵌合部70bにおける内周部70b2が、軸受39に隙間なく嵌合するように、軸受39の形状に合わせて円形に形成されている。
さらに、治具70には、嵌合部70bよりも大きな外径で形成された座部70aが設けられている。そして、この座部70aが突出部50dの下端に当接するように治具70が筐体50の下方から設置されて、製造工程において筐体50に対する治具70の位置決めがされることになる。
このように、本実施の形態において、光走査装置3の製造方法には、少なくとも以下の4つの工程が含まれることになる。
(1)筐体50に形成された穴部50d1に、治具70の外周部70b1が嵌合するように、筐体50に治具70を設置する工程(図6(A)の矢印方向の治具70の設置工程である。)
(2)治具70の内周部70b2に、光偏向器30の軸受39の外周が嵌合するように、筐体50に光偏向器30を設置する工程(図6(A)の矢印方向の光偏向器30の設置工程である。)
(3)穴部50d1に治具70を介して軸受39が挿入された状態で、筐体50に形成された雌ネジ部50c(固定部)にベースプレート38をネジ締結によって固定する工程(図6(B)の状態で、筐体50に光偏向器30をネジにて固定する工程である。)
(4)雌ネジ部50c(固定部)にベースプレート38が固定された筐体50から治具70を取り外して、軸受39と穴部50d1との間に隙間Aを形成する工程(治具70を取り外して図7の状態にする工程である。)
なお、上記(1)〜(4)の工程は、概ねその順番に実行されるが、上記(1)と(2)の工程については、ほぼ同時におこなうこともできる。
なお、本実施の形態において、穴部50d1から光走査装置3内にチリなどの異物が混入したり、光が入り込んだりする不具合を防止するために、図8にて説明した治具70を用いた光偏向器30の組み付けが終了した後に、穴部50d1を覆うシール材を設置することもできる。その場合、シール材は、光透過性が低くて、放熱性が高い材料で形成されたものを用いることが好ましい。
ここで、図7を参照して、本実施の形態における光走査装置3において、筐体50にベースプレート38を固定するための固定部として、ベースプレート38において軸受39(又は、回転軸37)を囲むように形成された少なくとも3つ以上の貫通穴部38c(いずれも、バカ穴である。)をそれぞれ介してネジ締結するための複数の雌ネジ部50cを用いている。
そして、本実施の形態では、ベースプレート38に正対する方向(上方)からみたときに、それらの少なくとも3つ以上の貫通穴部38cのそれぞれの穴中心を結んで形成される仮想面Xの範囲内に、軸受39(又は、回転軸37)が位置するように構成している。
このように、駆動源となる軸受39を囲むようにベースプレート38(光偏向器30)を筐体50に固定することで、光偏向器30に生じる振動を低減することができる。
ここで、図7、図8を参照して、本実施の形態において、ベースプレート38は、筐体50に形成された2つのボス部50a、50bにそれぞれ嵌合する主基準穴38aと従基準穴38bとが、軸受39を挟む位置に形成されている。そして、主基準穴38aの穴中心と、従基準穴38bの穴中心と、を結ぶ仮想直線(図7、図8(B)において破線で示す直線である。)が、軸受39(又は、回転軸37)の軸中心を通るように構成している。
詳しくは、2つのボス部50a、50bは、筐体50の内側の底面から上方に起立するように形成されていて、主基準穴38aと従基準穴38bとにそれぞれ篏合する小径部が形成されている。主基準穴38aは、ボス部50aの小径部とほぼ同径に形成された円形穴であって、その円中心から軸受39(又は、回転軸37)の軸中心までの距離が狙いの値に高精度に形成されている。従基準穴38bは、上述した仮想直線に長手方向が沿うように形成された長穴であって、短手方向の長さがボス部50bの小径部とほぼ同径に形成されている。
このように構成することで、筐体50に対する軸受39(又は、回転軸37)の位置は、主基準穴38aと従基準穴38bとによる位置決めに支配されずに、先に説明した治具70を用いた光偏向器30の筐体50へのネジ締結による固定によって定まることになり、それ以外の光偏向器30の筐体50に対する位置(例えば、面方向の位置である。)が、主基準穴38aと従基準穴38bとによる位置決めによって精度良く定められることになる。
ここで、本実施の形態において、軸受39の軸中心に対する穴部50d1の穴中心の同軸度がφ0.15mm以下(好ましくは、φ0.06mm以下)になるように形成されることが好ましい。
比較例1として図9(A)に示す光走査装置301のように、筐体350の穴部350d1に、光偏向器の軸受39が直接的に接触するように設置される場合には、精密加工によって軸受39の軸中心に対する穴部350d1の穴中心の同軸度をφ0.06mm以下に抑え込むことができる。この同軸度の精度は、先に説明した異常画像が生じない充分な位置決め精度である。しかし、図9(A)に示すように、筐体350の穴部350d1に、光偏向器の軸受39が直接的に接触してしるため、先に説明したように、光偏向器の騒音が無視できないものになってしまう。
これに対して、光偏向器の騒音を減ずるために、比較例2として図9(B)に示す光走査装置302のように、筐体360の穴部360d1に、光偏向器の軸受39が直接的に接触しないように構成した場合であっても、本発明における治具70を用いることなく、筐体360の2つのボス部360a、360bにベースプレート338の主基準穴338aと従基準穴338bとを篏合させて、筐体50に対して光偏向器を位置決めする構成では、軸受39の軸中心と主基準穴338a(ボス部360a)の穴中心との距離Hの寸法精度が、軸受39の軸中心に対する穴部360d1の穴中心の同軸度に大きく影響してしまう。具体的に、精密加工を施したとしても、軸受39の軸中心に対する穴部360d1の穴中心の同軸度がφ0.16mm程度にまで広がってしまう可能性がある。この同軸度の精度は、先に説明した異常画像が生じてしまう可能性のある位置決め精度である。
本実施の形態では、治具70の精密加工によって、治具70の内周部70b2と軸受39との隙間や、治具70の外周部70b1と穴部50d1との隙間を、ほぼ0mm(又は、0mmに極めて近い値)に設定できる。そのため、先に図8にて説明した治具70を用いた組み付けによって、軸受39の軸中心に対する穴部50d1の穴中心の同軸度をφ0.06mm以下に抑え込むことができる。比較例1のように光偏向器の騒音が生じることなく、比較例2のように異常画像が生じてしまう可能性を減ずるために、治具70を用いて、軸受39の軸中心に対する穴部50d1の穴中心の同軸度がφ0.15mm以下(好ましくは、φ0.06mm以下)で、軸受39が筐体50に接触しないように構成することが重要になる。
以上説明したように、本実施の形態における光走査装置3は、筐体50に、光偏向器30の軸受39の外周が嵌合可能な内周部70b2を有する治具70の外周部70b1に嵌合可能に形成された穴部50d1が設けられて、穴部50d1に治具70が嵌合された状態で、治具70に軸受39が嵌合したベースプレート38を固定するための雌ネジ部50c(固定部)がさらに設けられている。そして、治具70が取り外された状態で、軸受39と穴部50d1との隙間Aが形成される。
これにより、比較的低コストで比較的簡易な構成で、筐体50に対するポリゴンミラー32の回転軸37(軸受39)の位置精度を高めることができて、光走査装置3から生じる騒音を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される光走査装置3に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される光走査装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
3 光走査装置(書込み装置)、
5 感光体ドラム(像担持体)、
30 光偏向器、
31 回転ユニット、
32 ポリゴンミラー、
34 ロータ、
35 マグネット、
36 保持板、
37 回転軸、
38 ベースプレート(保持部材)、
38a 主基準穴、
38b 従基準穴、
38c 貫通穴部(固定部)、
39 軸受、
40 コア部(駆動手段)、
41 巻線コイル(駆動手段)、
42 電子部品、
43 コネクタ、
50 筐体(光学ハウジング)、
50a、50b ボス部、
50c 雌ネジ部(固定部)、
50d 突出部、
50d1 穴部、
70 治具、
70a 座部、
70b 嵌合部、
70b1 外周部、
70b2 内周部、
X 仮想面。
特開平10−325938号公報 特許第5818657号公報

Claims (7)

  1. 光源から出射された光を偏向する光偏向器と、
    前記光偏向器が内設される筐体と、
    を備え、
    前記光偏向器は、
    回転軸が設置されて、前記回転軸とともに前記回転軸を中心に回転するポリゴンミラーと、
    前記回転軸を回転可能に保持する軸受が固定して設置されたベースプレートと、
    を具備し、
    前記筐体は、
    前記光偏向器の前記軸受の外周が嵌合可能な内周部を有する治具の外周部に嵌合可能に形成された穴部と、
    前記穴部に前記治具が嵌合された状態で、前記治具に前記軸受が嵌合した前記ベースプレートを固定するための固定部と、
    を具備し、
    前記治具が取り外された状態で、前記軸受と前記穴部との隙間が形成されることを特徴とする光走査装置。
  2. 光源から出射された光を偏向する光偏向器と、
    前記光偏向器が内設される筐体と、
    を備え、
    前記光偏向器は、
    回転軸が設置されて、前記回転軸とともに前記回転軸を中心に回転するポリゴンミラーと、
    前記回転軸を回転可能に保持する軸受が固定して設置されたベースプレートと、
    を具備し、
    前記筐体は、
    前記光偏向器の前記軸受の外周に対して0.05〜25mmの隙間があくように形成された穴部と、
    当該筐体に前記軸受が当接しない状態で、前記ベースプレートを固定するための固定部と、
    を具備したことを特徴とする光走査装置。
  3. 前記軸受の軸中心に対する前記穴部の穴中心の同軸度がφ0.15mm以下になるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記ベースプレートは、前記筐体に形成された2つのボス部にそれぞれ嵌合する主基準穴と従基準穴とが、前記軸受を挟む位置に形成され、
    前記主基準穴の穴中心と、前記従基準穴の穴中心と、を結ぶ仮想直線が、前記軸受の軸中心を通るように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記固定部は、前記ベースプレートにおいて前記軸受を囲むように形成された少なくとも3つ以上の貫通穴部をそれぞれ介してネジ締結するための複数の雌ネジ部であって、
    前記少なくとも3つ以上の貫通穴部のそれぞれの穴中心を結んで形成される仮想面の範囲内に、前記軸受が位置するように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 光源から出射された光を偏向する光偏向器と、前記光偏向器が内設される筐体と、を備えた光走査装置の製造方法であって、
    前記光偏向器は、
    回転軸が設置されて、前記回転軸とともに前記回転軸を中心に回転するポリゴンミラーと、
    前記回転軸を回転可能に保持する軸受が固定して設置されたベースプレートと、
    を具備し、
    前記筐体に形成された穴部に、治具の外周部が嵌合するように、前記筐体に前記治具を設置する工程と、
    前記治具の内周部に、前記光偏向器の前記軸受の外周が嵌合するように、前記筐体に前記光偏向器を設置する工程と、
    前記穴部に前記治具を介して前記軸受が挿入された状態で、前記筐体に形成された固定部に前記ベースプレートを固定する工程と、
    前記固定部に前記ベースプレートが固定された前記筐体から前記治具を取り外して、前記軸受と前記穴部との間に隙間を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする光走査装置の製造方法。
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