JP2017128365A - 吐出面に内容物を吐出する吐出容器 - Google Patents

吐出面に内容物を吐出する吐出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】定量の内容物を容易且つ安定して吐出すること。【解決手段】内容物が収容される容器体2と、容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム3aを有する吐出器3と、ステムの上方に配置されると共に吐出孔34が形成された頂壁部30を有し、頂壁部の吐出面36に吐出孔からの内容物を吐出する外装部4と、外装部に対して相対移動自在に組み合わされた操作部材5とを備え、操作部材は、外装部内に配設された操作本体部40と、外装部の外側に配設された操作部41、42と、を備え、外装部内には、外装部に対する操作部材の移動に伴って、操作本体部に形成された押下突部50によって押し下げられ、ステムを下降させる被押下部55が配設され、押下突部は、被押下部を押し下げ後、操作部材の移動に伴って被押下部から離間する吐出容器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。
この吐出容器は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体(内容物)を溜める受け皿を備えている。受け皿には、内部ピストンに連通する連通孔と、連通孔の上側に位置する受け板と、が設けられている。受け板は、連通孔の周方向に間隔をあけて設けられた複数の固定脚を介して連通孔の縁に連結されている。周方向に隣り合う固定脚同士の隙間には、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を受け皿の上面(吐出面)に排出する液出し孔が形成されている。
実開平1−103554号公報
上記従来の吐出容器では、受け皿を下方に向けて押し込むことで、受け皿の上面に内容物を吐出することができるが、受け皿を押し込む際の力加減によって吐出量が容易に変化してしまう。従って、定量の内容物を吐出することが難しかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、定量の内容物を容易且つ安定して吐出することができる吐出容器を提供することである。
(1)本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器体と、前記容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、前記ステムの上方に配置されると共に上下方向に貫通する吐出孔が形成された頂壁部を有し、前記頂壁部のうち上方を向く吐出面に、前記吐出孔からの内容物を吐出する外装部と、前記外装部に対して相対移動自在に組み合わされた操作部材と、を備え、前記操作部材は、前記外装部内に配設された操作本体部と、前記操作本体部に接続されると共に前記外装部の外側に配設された操作部と、を備え、前記外装部内には、前記外装部に対する前記操作部材の移動に伴って、前記操作本体部に形成された押下突部によって押し下げられ、前記ステムを下降させる前記被押下部が配設され、前記押下突部は、前記被押下部を押し下げ後、前記操作部材の移動に伴って前記被押下部から離間する。
本発明に係る吐出容器によれば、内容物を吐出する場合、外装部の外側に配設された操作部を操作して、操作部材の全体を外装部に対して相対移動(回転移動やスライド移動等を含む)させる。すると、操作部材が移動する過程において、操作本体部に形成された押下突部が被押下部を押し下げるので、ステムを上方付勢力に抗して下降させることができる。そのため、ステムから内容物を吐出させることができ、吐出孔を通じてその内容物を吐出面上に吐出させることができる。
また、操作部材が移動する過程において、押下突部が被押下部を下降端位置まで下降させ、さらに被押下部を越えて、被押下部から離間するとステムは上方付勢力によって上昇して元の位置に復帰する。従って、ステムからの内容物の吐出を停止することができる。
このように、操作部材を外装部に対して相対移動させるだけで、ステムを決まった量だけ下降させることができると共に、その後ステムを上昇させて元の位置に復帰させることができる。従って、操作部材の一度の操作で、定量の内容物を吐出面上に吐出させることができる。その結果、定量の内容物を容易且つ安定して吐出することができる。
なお、定量の内容物を吐出させた後、次に内容物を吐出する場合には、操作部材を逆方向に移動させる。これにより、上述と同様の作用によって定量の内容物を吐出面上に吐出させることができる。以降、操作部材を繰り返し移動させるたびに、定量の内容物を吐出することができる。
また、例えば複数の吐出孔を通じて内容物が吐出面上に吐出されることで、吐出面上で複数の造形片が形成され、これらの造形片が吐出面上で組み合わされることで造形物が形成される場合には、上述したように定量の内容物を吐出できるので、造形片及び造形物を精度良く、且つ微細に形成することが可能となる。
(2)前記外装部内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記頂壁部のうち下方を向く供給面との間に前記ステムからの内容物を径方向に拡散させて前記吐出孔に供給する拡散室を形成する中皿を備え、前記中皿は、前記被押下部と、前記ステムに係止され、前記操作部材の移動に伴って前記ステムを下降させる係止部と、を備えても良い。
この場合には、操作部材が移動する過程において、操作本体部に形成された押下突部が被押下部を押し下げるので中皿を下降させることができると共に、中皿の係止部がステムに係止して該ステムを下降させる。従って、操作部材を移動させることで、中皿を介してステムを下降させることができる。
特に、中皿が下降するので、ステムを通して容器体内の内容物を拡散室内に供給することができ、拡散室内で内容物を径方向に拡散させながら吐出孔に供給することができる。従って、吐出孔が複数形成されていたとしても、吐出面において例えば複数の吐出孔のうちの一部の吐出孔だけに内容物が集中することを抑制することができる。そのため、吐出孔を通じて吐出面に吐出される内容物の吐出量が吐出孔ごとにばらつくことを抑制することができる。
また、操作部材が移動する過程において、押下突部が被押下部を下降端位置まで下降させ、さらに被押下部を越えて、被押下部から離間すると、ステム同様に、中皿も上方付勢力によって上昇して元の位置に復帰する。従って、中皿の上昇によって、拡散室内に残っている内容物を、吐出孔を通じて吐出面上に押し出すことができる。そのため、ノズルから吐出された定量の内容物を吐出面上に吐出することができる。さらに、外装部内に内容物が残留することを抑制できるので、外装部内を清浄に維持することができる。
(3)前記操作部材は、上下方向に交差する横方向に沿ってスライド移動自在に、前記外装部に組み合わされ、前記押下突部は、横方向の外側から内側に向かうに従い漸次下方に向けた突出量が増大するように形成されても良い。
この場合には、内容物を吐出する場合、操作部を横方向の内側に向けて例えば押し込んで、操作部材の全体を横方向にスライド移動させる。これにより、操作部材がスライド移動する過程において、押下突部が被押下部を徐々に押し下げるので、ステムを上方付勢力に抗して下降させることができ、ステムからの内容物を吐出面上に吐出させることができる。特に、一方向に向けた操作部材の押し込み操作によって、定量の内容物を吐出面上に吐出できるので、操作がより簡便になり、操作性を向上することができる。
なお、定量の内容物を吐出させた後、次に内容物を吐出する場合には、操作部材を逆方向にスライド移動させる。これにより、上述と同様の作用によって定量の内容物を吐出面上に吐出させることができる。以降、操作部材を繰り返しスライド移動させるたびに、定量の内容物を吐出することができる。
(4)前記被押下部は、前記押下突部の表面のうち横方向を向く押下側面に対して摺接し、且つ前記押下側面に対して平行に延びる被押下側面を備えても良い。
この場合には、操作部材がスライド移動する過程において、押下突部の押下側面が被押下部の被押下側面に対して摺接することで、押下突部が被押下部を徐々に押し下げる。この際、被押下側面は押下側面に対して平行であるので、両側面同士は面接触する。従って、被押下部を抵抗少なくスムーズに押し下げ易く、操作部材の操作性を向上することができる。
(5)前記操作部は、前記外装部を挟んで横方向の両側に配設されても良い。
この場合には、操作部が外装部の両側に配設されているので、一方の操作部を横方向の内側に向けて押し込んで操作部材をスライド移動させ、定量の内容物を吐出させた後、次に内容物を吐出する場合には、他方の操作部を逆方向に向けて押し込んでスライド移動させることができる。このように、2つの操作部を交互に利用して、押し込み操作によって操作部材を繰り返しスライド移動させることができる。従って、操作性を向上することができ、次回の使用時に直ちに使用することができる。また、繰り返しスライド移動させる構成を、簡便な構成で実現することができる。
本発明に係る吐出容器によれば、定量の内容物を容易且つ安定して吐出することができる。
本発明に係る吐出容器の実施形態を示す縦断面図であって、左右方向に直交する断面図である。 図1に示す吐出容器の縦断面図であって、前後方向に直交する断面図である。 図1に示すA−A線に沿った吐出容器の横断面図である。 図1に示す吐出容器の上面図である。 図1に示す操作部材及び中皿の側面図であって、操作部材と中皿とが組み合わされた状態を示す図である。 図1に示す状態から操作部材を前方に向けてスライド移動させることで、中皿を上昇端位置から下降端位置まで下降させた状態を示す縦断面図である。 図6に示すB−B線に沿った吐出容器の横断面図である。 図6に示す状態から操作部材をさらに前方に向けてスライド移動させ、中皿を上昇端位置に復帰させた状態を示す縦断面図である。 図8に示すC−C線に沿った吐出容器の横断面図である。
以下、本発明に係る吐出容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吐出容器1は、図示しない内容物が収容される有底筒状の容器本体10を有する容器体2と、ステム3aを有する吐出器3と、容器体2に装着された有頂筒状の外装部4と、容器体2及び外装部4に対して組み合わされた操作部材5と、外装部4内に配置された中皿6と、を備えている。
容器本体10及び外装部4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設されている。以下では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向のうち容器本体10の口部10a側を上方といい、容器本体10の図示しない底部側を下方といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。
また、容器軸O方向から見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。また、径方向のうち操作部材5が延びる方向を前後方向L1といい、径方向のうち前後方向L1に直交する方向を左右方向L2という。さらに、前後方向L1のうち、図1において操作部材5が外装部4から径方向の外側により大きく突出している側を後方といい、その反対側を前方という。
なお、内容物としては、例えば吐出後に少なくとも一定時間、形状を維持可能な泡状や高粘性材料からなるものを好適に採用することが可能である。本実施形態では、このような泡状や高粘性の内容物を用いている場合を例にする。
容器体2は、容器本体10と、容器本体10の口部10a(容器体2の口部)に装着された固定部材11と、を備えている。
容器本体10は、口部10aが頂壁板12で覆われることで内部が密閉されている。頂壁板12には、周方向に延びると共に下方に向けて窪んだ環状凹部13が設けられている。固定部材11は、容器軸Oと同軸の多重筒状に形成され、容器本体10の口部10aに対して固定されている。
固定部材11は、容器本体10の口部10aを径方向の外側から囲繞する円筒状の外筒部20と、環状凹部13内に配置された円筒状の内筒部21と、外筒部20を径方向の外側からさらに囲繞する外郭筒部22と、内筒部21の上端部と外筒部20の上端部と外郭筒部22の上端部とを一体に接続する環状のフランジ部23と、を備えている。
内筒部21の下端部には、径方向の内側に向けて突出した環状の保持壁24が形成されている。保持壁24の内周縁には、上方に向かって突出した円筒状の第1保持筒部25が形成されている。これら保持壁24及び第1保持筒部25は、環状凹部13内に配置されている。
外郭筒部22には、径方向の外側に向かって突出した第1係合突起26が形成されている。図示の例では、第1係合突起26は周方向に間隔をあけて形成されている。但し、第1係合突起26は環状に形成されていても構わない。
フランジ部23には、図1〜図3に示すように、円筒状の支持筒部27が上方に向けて突設されている。図示の例では、支持筒部27は、平面視で外筒部20と外郭筒部22との間に位置する部分から上方に向けて突設され、その上端部はステム3aの上端部よりも下方に位置している。但し、支持筒部27の突出量はステム3aの高さに関係なく適宜設定して構わない。
支持筒部27のうち、容器軸Oを挟んで前後方向L1に対向する前方部分及び後方部分には、支持筒部27の上端部から下方に向けて窪んだ収容凹部28がそれぞれ形成されている。これら収容凹部28は、支持筒部27を前後方向L1に貫通すると共に上方に向けて開口している。
なお、周方向に沿った収容凹部28の周幅は、後述する操作部材5における接続片41a、42aの左右方向L2に沿った横幅よりも若干大きい。
さらに、支持筒部27の内側には、図2及び図3に示すように、前後方向L1に沿って延びたガイド壁29が、容器軸Oを挟んで左右方向L2に間隔をあけて平行に並ぶように一対配設されている。
ガイド壁29は、内筒部21の一部を横切りながら前後方向L1に延び、前端部及び後端部が支持筒部27の内周面に対して一体的に接続されている。また、ガイド壁29のうち内筒部21を横切る部分は、内筒部21に対して一体に形成されている。
なお、ガイド壁29の上端部は、支持筒部27の上端部と同等の高さに位置している。
吐出器3は、図1及び図2に示すように、容器本体10の口部10aに上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム3aを備えており、頂壁板12によって支持されている。これにより、吐出器3は、容器軸Oと同軸に配置され、且つ容器本体10の口部10aの内側に配置されている。なお、ステム3aは頂壁板12よりも上方に突出している。
吐出器3の内部には、容器本体10内に位置する部分に図示しない吐出弁が設けられている。この吐出弁は、容器本体10に対してステム3aが押し下げられたときに開弁する。これにより、容器本体10内の内容物を、ステム3a内を通じて該ステム3aの上端部から吐出することができる。また、ステム3aの押し下げを解除すると、ステム3aに作用する上方付勢力により該ステム3aが上昇すると共に、吐出弁が閉弁して内容物の吐出が停止する。
なお、容器本体10及び吐出器3は、容器本体10内に収容された内容物をステム3aから吐出する吐出容器本体7を構成している。図示の例では、吐出容器本体7として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
外装部4は、図1〜図4に示すように、ステム3aの上方に配置された平面視円形状の頂壁部30と、頂壁部30の外周縁から下方に向けて延びた周壁部31と、を有する有頂筒状に形成されている。
周壁部31は、固定部材11の支持筒部27を径方向の外側から囲むように、固定部材11のフランジ部23の上面に当接した上側周壁部31aと、上側周壁部31aからさらに下方に向けて延び、固定部材11の外郭筒部22に外嵌された下側周壁部31bと、を備えている。
上側周壁部31aがフランジ部23の上面に当接していることにより、固定部材11と頂壁部30との間には空間が適切に確保されている。なお、上側周壁部31aの内周面は、支持筒部27の外周面に対して当接或いは近接している。
下側周壁部31bの下端部には、図2に示すように、径方向の内側に向けて突出し、固定部材11の外郭筒部22に形成された第1係合突起26に対してアンダーカット嵌合された第2係合突起32が形成されている。これにより、周壁部31は上方への抜け止めがされた状態で固定部材11の外郭筒部22に対して組み合わされている。
図1〜図3に示すように、周壁部31のうち、容器軸Oを挟んで前後方向L1に対向する前方部分及び後方部分には、周壁部31を前後方向L1に貫通し、且つ下方に開口する縦長のスリット孔33がそれぞれ形成されている。
これらスリット孔33は、固定部材11の支持筒部27に形成された収容凹部28に対して径方向の外側に対向する位置から下方に向かって延び、下側周壁部31bの下端部に至るように形成されている。なお、スリット孔33の周方向に沿った周幅は、収容凹部28の周幅と同等とされている。
頂壁部30には、図1及び図2に示すように、該頂壁部30を上下方向に貫通する複数の吐出孔34が形成されていると共に、中央部分から下方に向けて延びる円柱状の軸部35が形成されている。
頂壁部30のうち上方を向く面は、吐出孔34から内容物が吐出される吐出面36とされ、頂壁部30のうち下方を向く面は、ステム3aから供給された内容物を受け止める供給面37とされている。
軸部35は、容器軸Oと同軸に配置されていると共に、ステム3aとの間に隙間をあけた状態でステム3aよりも上方に配置されている。なお、軸部35の外径はステム3aの外径よりも小さい。
吐出孔34は、図4に示すように、吐出面36及び供給面37に各別に開口していると共に、周方向に延びる長孔状に形成され、且つ周方向及び径方向にそれぞれ間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、吐出孔34が周方向に間隔をあけて配置されることで孔列38を形成し、この孔列38が容器軸Oを中心として周方向に角度をずらしながら径方向に多重に配置されている。
操作部材5は、容器体2及び外装部4に対して相対移動自在に組み合わされている。本実施形態では、操作部材5は、図1〜図3に示すように、前後方向L1(上下方向に交差する横方向)に沿ってスライド移動自在に、容器体2及び外装部4に対して組み合わされている。
操作部材5は、全体として前後方向L1に沿って延びており、外装部4内に配設された操作本体部40と、操作本体部40から外装部4よりも径方向の外側に向けて突出し、外装部4の外側に配設された一対の操作部41、42と、を備えている。
操作本体部40は、前後方向L1に沿って延び、容器軸Oを挟んで左右方向L2に間隔をあけて平行に配置された一対の操作片45と、一対の操作片45同士を左右方向L2に連結する一対の連結片46と、を備え、ステム3aを径方向の外側から囲繞する枠状に形成されている。
なお、操作本体部40の上下方向の厚みは、固定部材11の支持筒部27に形成された収容凹部28の深さと同等とされている。
一対の操作片45は、固定部材11のガイド壁29よりも左右方向L2の内側に配置され、ガイド壁29の内周面に対して摺接している。これにより、一対の操作片45は、ガイド壁29の内周面でガイドされながら前後方向L1に安定してスライド移動可能とされている。
一対の操作片45の前後方向L1に沿った長さは、ガイド壁29の前後方向L1に沿った長さよりも短い。そのため、図3に示すように、操作片45の後端部が支持筒部27の内周面に対して接している際、操作片45の前端部と支持筒部27の内周面との間には前後方向L1に隙間が確保されている。従って、この隙間分だけ操作部材5をスライド移動させることが可能となる。つまり、上記隙間は、操作部材5の前後方向L1に沿ったスライド移動を許容するストローク量となる。
後方側に位置する一方の連結片46は、一対の操作片45の後端部同士を左右方向L2に連結している。前方側に位置する他方の連結片46は、一対の操作片45の前端部同士を左右方向L2に連結している。これら一対の連結片46は、固定部材11の支持筒部27に対して同じ曲率半径で周方向に延びている。従って、一対の連結片46は、支持筒部27の内周面に対して当接或いは近接している。
一対の操作部41、42は、外装部4を挟んで前後方向L1の両側にそれぞれ配設されている。
後方側に配置された操作部41は、後方側に配置された一方の連結片46の周方向の中央部分から後方に向かって延び、外装部4よりも後方に向けて突出した接続片41aと、接続片41aの後端部に接続され、外装部4の後方側に配設された押圧片41bと、を備えている。
前方側に配置された操作部42は、前方側に配置された他方の連結片46の周方向の中央部分から前方に向かって延び、外装部4よりも前方に向けて突出した接続片42aと、接続片42aの前端部に接続され、外装部4の前方側に配設された押圧片42bと、を備えている。
接続片41a、42aは、固定部材11の支持筒部27に形成された収容凹部28内に収容されていると共に、外装部4の周壁部31に形成されたスリット孔33を通じて外装部4の外側まで突出している。
特に、接続片41a、42aが収容凹部28内に収容されていることで、操作部材5の全体は支持筒部27に安定に支持された状態で、固定部材11及び外装部4に対して組み合わされている。また、スリット孔33内に接続片41a、42aが挿通されているので、外装部4は固定部材11に対する容器軸O回りの回転が規制されている。
また、接続片41a、42aは、上述したストローク量に相当する突出量、外装部4の周壁部31から外側に突出するように延びている。これにより、後方側に配置された押圧片41bは、外装部4よりも後方に向けてストローク量離れた位置に配置されている。なお、前方側に配置された押圧片42bは、外装部4の周壁部31に対して前方から接触している。
押圧片41b、42bは、図1〜図3に示すように、固定部材11の支持筒部27に対して同じ曲率半径で周方向に延びていると共に、接続片41a、42aとの接続部分から上方及び下方に向けて延びている。なお、押圧片41b、42bの下端部は、外装部4における下側周壁部31bの下端部と同等の高さに位置している。
これにより、押圧片41b、42bは外周面の面積が大きく確保されており、例えば指先を利用して径方向の内側に向かって押し込み易い形状とされている。
ところで、図1及び図5に示すように、操作本体部40における一対の操作片45には、前後方向L1の外側から内側に向かうに従い漸次下方に向けた突出量が増大する押下突部50がそれぞれ形成されている。
押下突部50は、操作片45における前後方向L1の中央部分から下方に向けて突設され、左右方向L2から見て、頂点が下方を向いた側面視三角形状に形成されている。
つまり、押下突部50の外表面のうち後方を向く面は、後方から前方に向かう(前後方向L1の外側から内側に向かう)に従い漸次下方に向けて延びた後方傾斜面(押下側面)50aとされている。また、押下突部50の外表面のうち前方を向く面は、前方から後方に向かう(前後方向L1の外側から内側に向かう)に従い漸次下方に向けて延びた前方傾斜面(押下側面)50bとされている。
なお、図示の例では、後方傾斜面50aの傾斜角度と前方傾斜面50bの傾斜角度とが同等の傾斜角度とされている。これにより、押下突部50は側面視で二等辺三角形状に形成されている。
また、押下突部50の下方への突出量は、特に限定されるものではなく任意に設定して構わない。例えば、押下突部50の下方への突出量は、吐出器3と操作部材5との上下方向の相対位置関係や、ステム3aの下方移動量等に応じて設定すれば良い。
図1及び図2に示すように、中皿6は、外装部4内に上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。
この中皿6は、外装部4の周壁部31の内側に上下摺動可能に嵌合された中皿本体60と、中皿本体60から下方に向けて突出した第2保持筒部61と、中皿本体60から下方に向けて突出すると共に第2保持筒部61の内側に配置されたガイド筒部62と、を備えている。
中皿本体60は、平面視円形状に形成された円板状に形成され、外周縁が周壁部31の内周面に摺接している。中皿本体60の中央部分には、該中皿本体60を上下方向に貫通する平面視円形状の連通孔63が形成されている。
連通孔63は、容器軸Oと同軸に配置されている共に、軸部35の外径よりも径が大きく、ステム3aの内径と同径に形成されている。連通孔63内には、軸部35が挿通されている。
第2保持筒部61は、一対の操作片45の内側に位置し、下端部が一対の操作片45よりも下方に突出するように形成されている。なお、第2保持筒部61の外周面は、一対の操作片45に対して当接或いは近接している。
また、第2保持筒部61は、固定部材11の第1保持筒部25よりも、平面視で径方向の外側に位置するように形成されている。そして、中皿本体60と固定部材11の保持壁24との間には、第1保持筒部25及び第2保持筒部61を利用して、コイルばね(付勢部材)64が圧縮状態で取り付けられている。
コイルばね64は、第1保持筒部25の外周面に嵌合し、且つ第2保持筒部61の内周面に嵌合した状態で保持されている。これにより、中皿6の全体はコイルばね64によって上方に付勢されている。
ガイド筒部62は、容器軸Oと同軸に配置され、その内径はステム3aの外径よりも僅かに大きく形成されている。これにより、中皿6の下降時、ガイド筒部62の内側にステム3aが入り込むことが可能とされている。なお、ガイド筒部62の下端部は、ステム3aの上端部と同等の高さに位置している。
ガイド筒部62の内径がステム3aの外径よりも僅かに大きく形成される一方、連通孔63の内径がステム3aの内径と同径とされているので、中皿本体60のうちガイド筒部62の内側に位置する部分は、ステム3aの開口端の上方に位置し、中皿6の下降時にステム3aの開口端に係止される係止部65として機能する。
これにより、中皿6は、係止部65がステム3aの開口端に係止されるまで、ステム3aを押し下げることなく下降可能とされると共に、係止部65がステム3aに係止された後は、ステム3aを押し下げ可能とされている。
上述のように構成された中皿6は、図1に示すように、中皿本体60が頂壁部30の供給面37に当接又は近接する上昇端位置(待機位置)P1と、図6に示すように、ステム3aを下降させ、ステム3aからの内容物を拡散室R内に供給する下降端位置(吐出位置)P2と、の間を上下動する。
なお、中皿6が下降することで、中皿本体60が供給面37から下方に離間し、外装部4との間にステム3aからの内容物を径方向に拡散させながら吐出孔34に供給する上記拡散室Rが形成される。また、中皿6は上昇端位置P1において、供給面37に対して当接又は近接している必要はなく、供給面37から下方に離れていても良い。
図1に示すように、中皿6が上昇端位置P1に位置している場合には、頂壁部30に形成された軸部35が連通孔63内に挿通されていると共に、ガイド筒部62の下端部がステム3aの上端部とほぼ同じ高さに位置している。
これに対して、図6に示すように、中皿6が下降端位置P2に位置している場合には、係止部65がステム3aの開口端に係止しつつ、ステム3aを下方に押下げている。また、中皿6と頂壁部30との間に拡散室Rが形成されていると共に、連通孔63から軸部35が抜け、拡散室R内とステム3a内とが連通孔63を通じて連通する。
ところで、図2及び図5に示すように、中皿6の第2保持筒部61の外周面には、操作部材5のスライド移動に伴って押下突部50によって押し下げられ、ステム3aを下降させる突起部(被押下突部)55が形成されている。
突起部55は、第2保持筒部61のうち一対の操作片45よりも下方に突出している下端部の外周面に形成されている。具体的には、突起部55は第2保持筒部61における下端部の外周面のうち、容器軸Oを挟んで左右方向L2に向かい合う位置に、径方向の外側に向けて突出するように一対形成されている。これにより、突起部55は押下突部50の前方側に配置されている。なお、突起部55の外表面のうち左右方向L2の外側に向いた面は、固定部材11のガイド壁29に対して当接或いは近接している。
図5に示すように、突起部55は、左右方向L2から見て、上方に頂点が向くような側面視三角形状に形成されている。
つまり、突起部55の外表面のうち後方を向く面は、後方から前方に向かう(前後方向L1の外側から内側に向かう)に従い漸次上方に向けて延びた後方傾斜面(被押下側面)55aとされている。また、突起部55の外表面のうち前方を向く面は、前方から後方に向かう(前後方向L1の外側から内側に向かう)に従い漸次上方に向けて延びた前方傾斜面(被押下側面)50bとされている。
特に、突起部55の後方傾斜面55aは、押下突部50の前方傾斜面50bに対して平行に延びていると共に摺接している。同様に、突起部55の前方傾斜面55bは、押下突部50の後方傾斜面50aに対して平行に延びている。
従って、突起部55は、押下突部50の形状に対応して側面視で二等辺三角形状に形成されている。
このように構成された突起部55は、操作部材5が後方から前方に向けてスライド移動した際、後方傾斜面55aが押下突部50の前方傾斜面50bに対して摺接することで、図6に示すように、下方に向けて徐々に押し下げられる。これにより、操作部材5を後方から前方に向けてスライド移動させることで、中皿6を介してステム3aを下降させることが可能となる。
なお、押下突部50は、突起部55を押し下げた後、操作部材5のさらなる前方に向けたスライド移動に伴って、突起部55から前方に離間する。
同様に、突起部55は、操作部材5が前方から後方に向けてスライド移動した際、前方傾斜面55bが押下突部50の後方傾斜面50aに対して摺接することで、下方に向けて徐々に押し下げられる。これにより、操作部材5を前方から後方に向けてスライド移動させることで、中皿6を介してステム3aを下降させることが可能となる。
この場合も同様に、押下突部50は、突起部55を押し下げた後、操作部材5のさらなる後方に向けたスライド移動に伴って、突起部55から後方に離間する。
(吐出容器の使用)
次に、上述のように構成した吐出容器1を利用して内容物を吐出する場合について説明する。
吐出容器1の使用前の初期状態では、図1〜図3に示すように中皿6が上昇端位置P1に配置されていると共に、操作部材5の全体が後方側にシフトしている。
そのため、突起部55の後方傾斜面55aが押下突部50の前方傾斜面50bに対して摺接した状態で、突起部55が押下突部50の前方側に配置されている。また、後方側に配置されている押圧片41bは、外装部4の周壁部31から後方側に離間した位置に配置され、前方側に配置されている押圧片42bは、外装部4の周壁部31に対して前方側から接触している。
このような初期状態のもと、内容物を吐出する場合には、図6及び図7に示すように、後方側に配置されている操作部41の押圧片41bを前方側に向けて押し込んで、操作部材5の全体を前方側にスライド移動させる。すると、操作部材5が前方に向けてスライド移動する過程において、押下突部50の前方傾斜面50bが中皿6に形成された突起部55の後方傾斜面55aを対して摺接しながら前方に移動するので、押下突部50が突起部55を徐々に押し下げる。
これにより、中皿6の全体をコイルばね64の弾性力(付勢力)に抗して徐々に下降させることができる。
そのため、図6に示すように、外装部4の頂壁部30と中皿6との間に拡散室Rを形成することができると共に、拡散室Rの容積を徐々に増大させることができる。また、中皿6の下降によって、軸部35が連通孔63から抜けて、ステム3a内と拡散室R内とが連通する。さらに、中皿6の係止部65がステム3aの開口端に係止する。そのため、中皿6のさらなる下降に伴って、コイルばね64の弾性力及びステム3aの上方付勢力に抗して、該ステム3aを下降させることができる。
従って、容器体2内の内容物をステム3aから連通孔63を通じて拡散室R内に供給することができる。これにより、内容物を拡散室R内で径方向に拡散させながら複数の吐出孔34に供給することができ、供給面37側から吐出孔34を通じて吐出面36上に吐出させることができる。特に、ステム3aから吐出された内容物は、連通孔63を通じて拡散室R内に供給される際に、ステム3aの上方に位置する軸部35に当たることで、径方向への拡散が積極的に促される。これにより、内容物を拡散室R内で十分且つ効率良く拡散させることができる。
なお、内容物は各吐出孔34を通過する際、吐出孔34の形状に応じて成形された造形片となって吐出面36上に吐出される。そして、吐出面36上には、各吐出孔34から吐出された造形片が組み合わされることで、立体的な造形物となった内容物が現れる。このように、内容物を吐出面36上に単に吐出するのではなく、立体的な造形物を象った状態で吐出させることができるので、内容物に意匠性や美観性を持たせることができ、付加価値を高めることができる。
さらに、操作部材5が前方に向けてスライド移動する過程において、図6に示すように、押下突部50が突起部55を介して中皿6を下降端位置P2まで下降させた後、さらに突起部55を越えて、該突起部55から前方に向けて離間すると、図8及び図9に示すように、ステム3aは上昇付勢力によって上昇して元の位置に復帰する。これにより、ステム3aからの内容物の吐出を自動的に停止することができる。
このように、後方側に配置された押圧片41bを外装部4の周壁部31に接触するまで前方に向けて押し込んで、操作部材5を前方に向けてスライド移動させるだけで、ステム3aを決まった量だけ下降させることができると共に、その後ステム3aを上昇させて元の位置に復帰させることができる。従って、操作部材5の一度の操作で、定量の内容物をステム3aから吐出させることができる。
さらに、操作部材5が前方に向けてスライド移動する過程において、押下突部50が突起部55を越えて該突起部55から前方に向けて離間すると、ステム3aと同様に、中皿6もコイルばね64の弾性力によって上昇して元の位置(上昇端位置P1)に復帰する。
従って、中皿6の上昇によって拡散室R内に残っている内容物を、複数の吐出孔34を通じて吐出面36上に押し出すことができる。そのため、ノズルから吐出された定量の内容物を吐出面36上に適切に吐出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器1によれば、操作部材5をスライド移動させるだけの簡便な操作で、定量の内容物を容易且つ安定して吐出面36上に吐出することができる。しかも、内容物を拡散室R内で径方向に拡散させながら吐出孔34に供給できるので、吐出面36において例えば一部の吐出孔34に内容物が集中することを抑制することができる。従って、吐出孔34を通じて吐出面36に吐出される内容物の吐出量が、吐出孔34ごとにばらつくことを抑制することができる。
従って、例えば各吐出孔34を内容物が通過することで成形される造形片を、吐出面36上で組み合わせて造形物を形成する場合、上述のように定量の内容物を吐出できるうえ、各吐出孔34からばらつき少なく内容物を吐出できるので、造形片及び造形物を精度良く、且つ微細に形成することができる。
また、中皿6を下降端位置P2から上昇端位置P1まで上昇させる間に、吐出孔34を通じて拡散室R内の内容物を吐出面36上に押し出すことができるので、外装部4内に内容物が残留し難い。従って、外装部4内を清浄に維持し易くなる。
なお、定量の内容物を吐出させた後、次に内容物を吐出する場合には、前方側に配置された押圧片42bを後方側に向けて押し込んで、操作部材5の全体を後方側にスライド移動させる。これにより、操作部材5が後方に向けてスライド移動する過程において、押下突部50の後方傾斜面50aが中皿6に形成された突起部55の前方傾斜面55bを対して摺接しながら後方に移動するので、押下突部50が突起部55を徐々に押し下げる。
従って、上述した場合と同様の作用によって、定量の内容物を吐出面36上に吐出させることができる。以降、操作部材5を繰り返し前後にスライド移動させるたびに定量の内容物を吐出することができる。
特に、操作部材5は2つの操作部41、42を備えているので、これら2つの操作部41、42を交互に利用して、押圧片41b、42bの押し込み操作によって操作部材5を繰り返しスライド移動させることができる。従って、操作性を向上することができ、次回の使用時に直ちに使用することができる。また、繰り返しスライド移動させる構成を、簡便な構成で実現することができる。
また、押下突部50の前方傾斜面50bと突起部55の後方傾斜面55aとが互いに平行とされ、両傾斜面同士は面接触する。同様に、押下突部50の後方傾斜面50aと突起部55の前方傾斜面55bとが互いに平行とされ、両傾斜面同士は面接触する。従って、操作部材5のスライド移動に伴って、突起部55を抵抗少なくスムーズに押下げ易く、操作部材5の操作性を向上することができる。
さらに、操作部材5をスライド移動させる際、操作部材5の一対の操作片45が固定部材11のガイド壁によってガイドされるので、操作部材5をがたつき少なく前後方向L1にスライド移動させることができる。従って、押下突部50によって突起部55をスムーズに押下げることができる。しかも、押下突部50及び突起部55は、それぞれ左右方向L2に間隔をあけて配置されているので、中皿6を2点で押し下げることができる。
これらのことにより、中皿6をがたつき少なく安定して押し下げることができ、ステム3aを適切に下降させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、中皿6を具備する場合を例に挙げて説明したが、中皿6は必須なものではなく具備しなくても良い。この場合には、外装部4内に、操作部材5のスライド移動に伴って押下突部50によって押し下げられ、ステム3aを下降させる被押下部を配設させれば良い。例えば、押下突部50によって押し下げられる被押下部をステム3aの外周面に形成し、操作部材5のスライド移動に伴ってステム3aを直接下降させても良い。
また、上記実施形態では、押下突部50及び突起部55を、それぞれ左右方向L2に間隔をあけて配置したが、押下突部50及び突起部55は1つだけ形成されていても良い。
また、上記実施形態では、2つの操作部41、42を設けたが、例えば操作部41だけを外装部4の後方側に設けても構わない。この場合には、例えば操作部41を前方側に押し込むことで、操作部材5の全体を前方にスライド移動させ、操作部41を後方側に引っ張ることで、操作部材5の全体を後方にスライド移動させることができる。
このように、1つの操作部であっても操作部材5を前後方向L1にスライド移動させることができ、同様の作用効果を奏功することができる。
また、造形物として、文字やロゴタイプなどを造形することも可能である。さらに、吐出孔34の通過時に内容物が造形片となり、これらが吐出面36上で組み合わされて造形物を形成するとしたが、この場合に限定されるものではなく、吐出面36上に単に内容物を吐出しても良い。
また、容器本体10と固定部材11とが別体に構成された容器体2としたが、容器本体10と固定部材11とが一体に構成されていても構わない。
さらに、吐出容器本体7としてエアゾール缶を採用したが、この場合に限定されるものではなく、例えば吐出容器本体7としてポンプ機構を有する吐出器を備えた構成を採用することも可能である。
さらに、上記実施形態では、操作部材5を前後方向L1に沿ってスライド移動させる構成としたが、前後方向L1に限定されるものではなく、左右方向L2(上下方向に交差する横方向)に沿ってスライド移動させる構成であっても良いし、上下方向に交差する横方向ではなく、例えば上下方向に傾斜する方向に沿ってスライド移動させる構成としても構わない。さらには、スライド移動に限定されるものではなく、外装部4に対して容器軸O回りに回転移動自在に組み合わされた操作部材5としても構わない。
このように、外装部4に対して相対移動自在に操作部材5を組み合わせ、操作部材5の移動に伴って押下突起50が突起部55を徐々に下降させるように構成すれば良い。
R…拡散室
1…吐出容器
2…容器体
3…吐出器
3a…ステム
4…外装部
5…操作部材
6…中皿
30…頂壁部
34…吐出孔
36…吐出面
37…供給面
40…操作本体部
41、42…操作部
50…押下突部
50a…後方傾斜面(押下側面)
50b…前方傾斜面(押下側面)
55…突起部(被押下部)
55a…後方傾斜面(被押下側面)
55b…前方傾斜面(被押下側面)
65…係止部

Claims (5)

  1. 内容物が収容される容器体と、
    前記容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、
    前記ステムの上方に配置されると共に上下方向に貫通する吐出孔が形成された頂壁部を有し、前記頂壁部のうち上方を向く吐出面に、前記吐出孔からの内容物を吐出する外装部と、
    前記外装部に対して相対移動自在に組み合わされた操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、前記外装部内に配設された操作本体部と、前記操作本体部に接続されると共に前記外装部の外側に配設された操作部と、を備え、
    前記外装部内には、前記外装部に対する前記操作部材の移動に伴って、前記操作本体部に形成された押下突部によって押し下げられ、前記ステムを下降させる前記被押下部が配設され、
    前記押下突部は、前記被押下部を押し下げ後、前記操作部材の移動に伴って前記被押下部から離間する、吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器において、
    前記外装部内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記頂壁部のうち下方を向く供給面との間に前記ステムからの内容物を径方向に拡散させて前記吐出孔に供給する拡散室を形成する中皿を備え、
    前記中皿は、前記被押下部と、前記ステムに係止され、前記操作部材の移動に伴って前記ステムを下降させる係止部と、を備える、吐出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出容器において、
    前記操作部材は、上下方向に交差する横方向に沿ってスライド移動自在に、前記外装部に組み合わされ、
    前記押下突部は、横方向の外側から内側に向かうに従い漸次下方に向けた突出量が増大するように形成されている、吐出容器。
  4. 請求項3に記載の吐出容器において、
    前記被押下部は、前記押下突部の表面のうち横方向を向く押下側面に対して摺接し、且つ前記押下側面に対して平行に延びる被押下側面を備える、吐出容器。
  5. 請求項3又は4に記載の吐出容器において、
    前記操作部は、前記外装部を挟んで横方向の両側に配設されている、吐出容器。
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