JP2017127819A - 竪型粉砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄分を多く含むスラグ等の原料を微粉砕するに好適な竪型粉砕機を提供する。
【解決手段】 上抜き式の竪型粉砕機において、回転テーブルの外周とケーシングの間に形成した環状の隙間に円筒状の仕切板を配し、機外から機内にガスを導入するガス導入口から仕切板まで伸びるガス入口ダクトを配することにより、仕切板の内周側にガス吹上通路を形成するとともに、仕切板の外周側に排出通路を形成する。本発明は前述の構成により、ガスを吹き上げるためのガス吹上通路と機外に排出する原料を落下させるための排出通路を分離することによって、機外に排出する鉄粒が回転テーブルに再度供給されること等を防止して粉砕効率の向上を図るとともに、ガス導入口から導入するガスの圧力損失を低減させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に高炉スラグ、転炉スラグ等の鉄分を多く含む原料を被粉砕物として微粉砕するに好適な竪型粉砕機に関する。
従来から、竪型粉砕機(竪型ミル、或いは竪型ローラミル等と称されることもある)と呼ばれる粉砕機が広く用いられている。竪型粉砕機は、被粉砕物(本明細書においては単に原料と称することもある)を効率的に粉砕することができるという優れた特性を備えている。特に、上抜き式、或いはエアスエプト式等と呼ばれているタイプの竪型粉砕機は、機内に下方から上方に向かって上昇しながら流れるガスの気流を形成して、機内に備えた分級機構によって粉砕後の原料を分級する。そして、所望の粒径となった原料を製品として機外に取り出すという優れた機能を備えている。エアスエプト式等と呼ばれているタイプの竪型粉砕機の1例が特許文献1に開示されている。
特開平10−28890号
竪型粉砕機の粉砕挙動等について以下に簡略に説明する。
竪型粉砕機は、回転テーブル上に粉砕ローラが配されており、粉砕ローラは回転テーブルの方向に押圧されるよう構成されている。粉砕ローラは、回転テーブルが回転することにより、回転テーブルに対して原料を介して従動し回転する。
ここで、竪型粉砕機に投入された原料は、シュート(特許文献1においては被粉砕物供給管)を介して回転テーブルの中央付近に投入されて回転テーブルの外周側に移動する。そして、原料は回転テーブル上で粉砕ローラに噛み込まれ粉砕される。
回転テーブルと粉砕ローラに噛み込まれて粉砕された原料は、回転テーブルの外周部とケーシングとの間の隙間方向へと向かう。そして、隙間方向へ向かった原料は、ガス(特許文献1においては熱風)により吹き上げられてケーシング内を上昇し、セパレータへと向かい所望の寸法となった原料が上部取出口(特許文献1においては被粉砕物出口管)から取り出される。寸法が大きく重量の大きな原料は、セパレータを通過することができずに、回転テーブル上に落下して、再度、粉砕される。
近年では、前述の竪型粉砕機でスラグを粉砕するケースが多く見受けられるようになってきた。スラグとは、溶鉱炉で鉄鉱石を溶かして鉄を作るときに出てくる原石の中の不純物等である。主に、高炉で粗鋼を作る際、或いは、転炉で粗鋼から鋼鉄を作る際等に生じ、それぞれ出てきた場所により、高炉スラグ、電炉スラグ、或いは転炉スラグ等と呼ばれる。スラグは、粉砕されて後、セメント原料等として広く使用されている。
ここで、前述したスラグは内部に鉄分を多く含有する。しかしながら、竪型粉砕機で大量の鉄分を含むスラグを粉砕する際において、内部に含有した鉄分が粉砕ローラと回転テーブルの間で擦りあわされて、鉄粒になる可能性がある。即ち、鉄分が粉砕ローラと回転テーブルの間で擦りあわされることにより造粒されて、パチンコ玉のような鉄の塊になる可能性がある。
鉄粒は、鉄故に粉砕し難い材料である。そのため、鉄粒は、粉砕ローラと回転テーブルの間で原料を粉砕する際において、原料に作用させる粉砕荷重の妨げとなる。したがって、鉄粒は粉砕能力の低下という問題を引き起こす可能性がある。
また、鉄は延性が高い。そのため、鉄粒は、粉砕ローラと回転テーブルの間に噛み込まれても容易に割れない。結果、竪型粉砕機は、運転時に無駄な動力を消費して、電力原単位の悪化と言う問題を引き起こす可能性がある。
さらに、鉄粒と擦りあわされる粉砕ローラ及び回転テーブルは、摩耗の進行が速く、交換までの時間が短いと言う問題を生じる。
本発明は、以上、説明したような問題点に鑑みてなされたものであり、鉄分を多く含むスラグ等の原料を微粉砕する好適な竪型粉砕機の技術に関する。
上記の目的を達成するため、本発明による竪型粉砕機は、
(1) 粉砕ローラ及び回転テーブルを備えて、回転テーブル上に投入した原料を、粉砕ローラで粉砕するとともに、回転テーブルの下方から供給したガスにより吹き上げて、回転テーブルの上方に配した回転式分級機構を介して上部取出口からガスとともに取り出す竪型粉砕機において、回転テーブルの外周とケーシングの間に形成した環状の隙間に円筒状の仕切板を配し、機外から機内にガスを導入するガス導入口から該仕切板まで伸びるガス入口ダクトを配することにより、該仕切板の内周側にガス吹上通路を形成するとともに、該仕切板の外周側に排出通路を形成した。
(2)(1)に記載の竪型粉砕機において、前記原料が、鉄分を含有するスラグとした。
(3)(1)又は(2)に記載の竪型粉砕機において、前記仕切板の上部に、下方から上方に向かって回転テーブルの中心側に傾斜する風向制御板を配した。
(4)(1)から(3)までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機において、前記ガス入口ダクトのケーシング内部分の上方に水平面から45度以上の傾斜をした傾斜面部を形成した。
(5)(1)から(4)までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機において、前記仕切板とケーシングまでの距離(L1)が30mm以上であって、且つ、竪型粉砕機に投入される原料の最大粒子径(Dm)との関係が、L1≧3×Dmであることを特徴とした。
(6)(1)から(5)までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機において、前記仕切板の直径(Ds)と、仕切板の下端部からガス入口ダクトの距離(L2)の関係が、L2≧0.1×Dsであることを特徴とした。
本発明によれば、鉄分を多く含むスラグ等の原料を微粉砕する際において機内に生じる鉄粒を速やかに機外に排出して原料を効率良く粉砕する。
本発明の実施形態に係わり竪型粉砕機の全体構成を説明する図である。 本発明の実施形態に係わり仕切板及び風向制御板の配置を説明する図である。 本発明の実施形態に係わり排出通路とガス吹上通路の配置を図である。 本発明の実施形態に係わり仕切板の直径を説明する図である。 本発明の実施形態に係りガス入口ダクトと仕切板の位置関係を説明する図である。 本発明の実施形態に係りガス入口ダクト上方に形成した傾斜面部を説明する図である。 本発明の実施形態に係り鉄粒の排出とガス吹上の挙動を概念的に説明する図である。 従来技術に係りガス吹上の挙動を概念的に説明する図である。
以下、図面等に基づき本発明の好ましい実施形態の1例を詳細に説明する。
図1から図7は本発明の実施形態に係わり、その好ましい例を示したものであって、図1は竪型粉砕機の全体構成を説明する図である。図2は仕切板及び風向制御板の配置を説明する図であり、図3は排出通路とガス吹上通路の配置を図である。図4は仕切板の直径を説明する図であり、図5は図4をA−A断面から観察した図でありガス入口ダクトと仕切板の位置関係を説明する図である。図6はガス入口ダクト上方に形成した傾斜面部を説明する図である。図7は鉄粒の排出とガス吹上の挙動を概念的に説明する図である。なお、参考として従来技術によるガス吹上の挙動を図8に概念的に示した。
以下、本実施形態に係る竪型粉砕機1の好ましい構成の1例について説明する。
本実施形態に係る竪型粉砕機1は、図1に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成する上部ケーシング1B、及び下部ケーシング1A、並びに、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bと図示しない駆動モータによって駆動される回転テーブル2、コニカル型の粉砕ローラ3を備えている。また、図1に示した竪型粉砕機1は、図示しない駆動モータの駆動用電源としてインバータ電源を備えて、運転中、回転テーブル2の回転速度が任意に変更可能な可変速式の竪型粉砕機1である。
ここで、図2(1)に示すように、粉砕ローラ3は回転テーブル2の外周部分に位相を90度ずらした形で4個配されている。また、図1に示すように、回転テーブル2の上方には、形状が略逆円錐型の内部コーン19を備えており、内部コーン19の上部に固定式の一次分級羽根14が配されている。そして、内部コーン19の上方で一次分級羽根14の内側には、回転式分級羽根13を有している。回転式分級羽根13は、竪型粉砕機1の上部に設置された図示しない駆動モータにより駆動されて、自在に回転する構成となっている。なお、本明細書においては、回転式分級羽根13と一次分級羽根14を合わせて分級機構15と称する。
本実施形態による竪型粉砕機1は、図1に示すように、回転テーブル2の下方にガスを導入するためのガス導入口33と、重量の大きな原料を取り出すための排出シュート34(下部取出口34と称することもある)を備えている。また、回転テーブル2上方には、ガスと共に製品(粉砕されて所望の粒径となった原料)を取り出すことのできる上部取出口39を備えている。
ここで、回転テーブル2の外周部分に対向する下部ケーシング1Aの内周面は、円筒状になっており、回転テーブル2の外周部分と竪型粉砕機1の下部ケーシング1Aとの間で環状の隙間を形成する。
そして、本実施形態においては、回転テーブル2の外周と下部ケーシング1Aの間に形成した環状の隙間に、円筒状の仕切板6を配する。また、機外から機内にガスを導入するガス導入口33から仕切板6まで伸びるガス入口ダクト30を配する。ここで、図1又図2に示すように、仕切板6は、仕切板支持部6C並びに前述したガス入口ダクト30等により、下部ケーシング1Aに固定されている。
なお、円筒形状の仕切板6は、一枚タイプの仕切板6であっても良い。しかし、本発明に適応できる仕切板6の構造はこれに限るものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において変更が可能であって、例えば、円環を分割した分割タイプの部品を複数枚組み合わせることにより1つの円筒形状を形成して仕切板6としても良い。分割タイプの部品を複数枚組み合わせて仕切板6とすれば、現地で製作取り付けが容易という点において好ましい形態である。
後述するが、図3に示すように、本実施形態は仕切板6によって環状の隙間を分割して仕切ることにより、仕切板6の内周側に環状のガス吹上通路51を形成するとともに、仕切板6の外周側に環状の排出通路53を形成する。
ガス導入口33から供給されたガスは、ガス入口ダクト30の中を流れて仕切板6の内周側から回転テーブル2の下方へと吹き込まれる。そして、吹き込まれたガスは、主にガス吹上通路51を上昇して機内を吹き上がり、分級機構15を通過した後、上部取出口39方向に流れていくように構成されている。
本実施形態による竪型粉砕機1は前述の構成により、運転中、ガス導入口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、回転テーブル2の下方から分級機構15を介して上部取出口39へと流れるガスの気流が生じる構成となっている。
図3に示した排出通路53の寸法、言い換えると、仕切板6と下部ケーシング1Aの間の隙間の距離について説明すると、後述する鉄粒などを含めて径の大きな原料が、排出通路53を通過して下方に落下できる程度の大きさが必要である。検討の結果、機外から機内へ供給する被粉砕物(原料)の最大粒径をDm(mm)とした場合、基本的に、Dmの値が大きいほど排出通路53で原料が閉塞しやすくなる傾向にあることがわかった。
したがって、図3に示すように、下部ケーシング1Aと仕切板6の間の距離をL1(mm)とした場合において前述した寸法の関係を、L1≧3×Dmとすることが好ましい。
また、後述する鉄粒の粒径が10mm程度であることを考えるとL1≧30(mm)は必要である。
以上から、仕切板6と下部ケーシング1Aまでの距離(L1)が30mm以上であって、且つ、距離(L1)と竪型粉砕機に投入される原料の最大粒子径(Dm)との関係について、L1≧3×Dmであることが好ましい。
また、本実施形態においては、図5に示すように、仕切板6の下端部である仕切板下端部6Bが、ガス入口ダクト30の下端部より低い位置になるように構成する。これは、仕切板6の内周側に配置したガス吹上通路51に対し、ガス入口ダクト30を介して供給したガスが、仕切板6を越えて排出通路53に流れ込むのを抑制するためである。
鋭意検討の結果、仕切板6の直径が大きいほど排出通路53にガスが流れ込みやすくなる傾向にあることが判明した。
したがって、仕切板6の直径に比例して、ガス入口ダクト30の下端部から仕切板下端部6Bまでの距離を長くすることが好ましいことがわかった。
図4に示すように仕切板6の直径をDs(m)とし、又、図5に示すように、ガス入口ダクト30の下端部から仕切板下端部6Bまでの距離をL2(m)とした場合において、前述した寸法の関係を、L2≧0.1×Dsとすることが好ましい。
次に、ガス入口ダクト30について説明する。
ガス入口ダクト30の下部ケーシング1Aから仕切板6までの部分、即ち、ガス入口ダクト30が排出通路53を横切っている部分について、その上部に2枚の堆積防止板30Aを配して、水平面から45度(°)以上の傾斜をした傾斜面部を形成している。堆積防止板30Aにより形成した傾斜面部の傾斜角度を図6(2)のαで示す。
後述するが、運転中、前述した鉄粒が排出通路30を落下しながら通過する際において、ガス入口ダクト30の上に落下することがある。
しかし、鉄粒がガス入口ダクト30上に堆積することは好ましくない。したがって、本実施形態においては、図6(1)又図6(2)に示すように、ガス入口ダクト30の上部に堆積防止板30Aを配して水平方向から45度以上傾いた傾斜面部を設けることにより、ガス入口ダクト30の上部に鉄粒が堆積することを防止する。
なお、本実施形態においては、ガス入口ダクト30の上部に堆積防止板30Aを2枚取り付けて山形に構成することにより、ガス入口ダクト30の上方に傾斜面部を形成して、ガス入口ダクト30の上方に鉄粒が堆積することを防止する構成とした。
しかし、ガス入口ダクト30の上部に鉄粒が堆積することを防止すための傾斜面部の構成はこれに限らないことは勿論であって、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において変更が可能である。例えば、ガス入口ダクト30の上部を覆うことのできる一枚の大きな板を45度以上傾けて配することにより堆積防止する構成であっても良いし、或いは、ガス入口ダクト30と堆積防止板30Aを一体化せずに別体として、ガス入口ダクト30の上方に配する構成などであっても良い。
以下、本実施形態における風向制御板5の構成について説明する。
図1から図3に示すように、回転テーブル2の外周側に形成された環状の隙間に配された円筒状の仕切板6の上部には、環状の風向制御板5が配されている。
風向制御板5は、下方から上方に向かって回転テーブル2の中心側に向かい傾斜しており、上方に向かって径の小さくなる切頭円錐型のコーン形状になっている。
なお、風向制御板5は、機内を吹き上がるガスの流れをコントロール等するものであり、所謂、アーマリングと同様な作用効果も奏する。
即ち、回転テーブル下方から吹き上がるガスの流れを、風向制御板5により制御して、回転テーブル2の中心方向に向かわせる。
ここで、風向制御板5は、仕切板6と同様に一枚タイプであっても良い。しかし、本発明に適応できる風向制御板5の構造はこれに限るものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において変更が可能であって、例えば、円環を分割した分割タイプの部品を複数枚組み合わせることにより1つの風向制御板5を形成して仕切板6としても良い。分割タイプの部品を複数枚組み合わせて風向制御版5とすれば、現地で製作取り付けが容易という点において好ましい形態である。
また、本実施形態においては、仕切板6の内周側にブレードリング10を取り付けて前述したガス吹上通路51を流れるガスの方向を、さらに制御する。
詳細を図示しないが、本実施形態によるブレードリング10は、ガスの流れる方向を特定の方向に向かって傾ける複数枚のブレードにより形成されている。
本実施形態においては、ブレードリング10によるガス方向のコントロールと、回転式分級羽根13の回転による旋回ガスの流れと合わせて、上昇するガスが機内で旋回しながら流れるように構成されている。
なお、本実施形態では、上昇するガスの旋回性を高めるために、ブレードリング10を使用する構成とした。しかし、本発明の適応の範囲はこれに限らないことは勿論であって、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で変更が可能である。例えば、分級機構15の性能に合わせてブレードリング10を適宜変更して良く、或いは、ブレードリング10を使用しないケースも十分に想定することができる。
また、図2(1)又図(2)に示すように、回転テーブル2の下方側には、前述したガス入口ダクト30を1箇所(本実施形態においては図面向かって右側)配するとともに、回転テーブル2の下方に落下してきた原料を排出する排出シュート34を1箇所(本実施形態においては図面向かって左側)設けている。
さらに、回転テーブル2の下方側には、図1又図2(2)に示すようなスクレーパ21が配されている。スクレーパ21は、スクレーパ固定部材21Aを介して回転テーブル2の下側部分に取り付けられている。結果、回転テーブル2の回転に合わせてスクレーパ21も回転する。
図5(1)に示すように、竪型粉砕機1の底面部と仕切板下端部6Bの間には、隙間を設けており、その隙間に、前述したスクレーパ21の先端が入りこむように形成されている。後述するが回転テーブル2の下方に落下した原料の多くが、一旦、竪型粉砕機1の底面部に堆積する。そして、竪型粉砕機1の底面部に堆積した原料は、回転テーブル2とともに回転するスクレーパ21によってかき集められて、排出シュート34から排出される構成となっている。
以下、竪型粉砕機1の粉砕挙動等について簡略に説明する。
図1に示した竪型粉砕機1は、回転テーブル2上に粉砕ローラ3が配されており、それぞれのローラは、回転テーブル2の方向に押圧されるよう構成されている。粉砕ローラ3は、回転テーブル2が回転することにより、回転テーブル2に対して、原料を介して従動して回転する。
竪型粉砕機1の原料供給口35に投入された原料(本実施形態においては高炉スラグ)は、原料投入シュートを介して回転テーブル2の中央付近に投入されて、渦巻き状の軌跡を描きながら、回転テーブル2の外周側に移動し、そこで粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕される。
回転テーブル2と粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料は、回転テーブル2の外縁部に周設されたダムリングを乗り越えて、回転テーブル2の外周部と下部ケーシング1Aとの間に形成された隙間へと移動する。
前述したように、本実施形態においては、仕切板6により環状の隙間を分割して仕切ることにより、仕切板6の内周側に環状のガス吹上通路51を形成するとともに、仕切板6の外周側に環状の排出通路53を形成している。
環状の隙間に移動した原料は、ガス吹上通路51に到達して、ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇する。この際において吹き上げられるガスの流れは、ブレードリング10と回転式分級羽根13の回転による影響を受けて、旋回流となる。
旋回流となったガスの中に同伴されて吹き上げられた原料は、回転テーブル2の上方に配した分級機構15の方向に向かって旋回しながら流れ始める。そして、分級機構15を通過した径の小さな原料は、上部取出口39から製品として取り出される。
ここで分級機構15を通過できなかった原料の多くは、機内を落下し、再度、回転テーブル2まで戻されて粉砕される、或いは、内部コーン19に捕集されて、再度、回転テーブル2上に供給されて粉砕される。
しかしながら、一方、原料の中で極端に重量の大きなものは、ガスにより吹き上げられず、回転テーブル2の下方に向かって落下する。回転テーブル2の下方に落下した原料は、竪型粉砕機1の底面部に達し、スクレーパ21によって掻きとられる等して、排出シュート34内に入り、機外に取り出される。
ここで、ガスにより吹き上げられた原料の中で重量の大きなものは、旋回流の中で回転することにより遠心分離されて旋回流より離脱する。
遠心分離されて旋回流より離脱した原料は、外周側、即ち、下部ケーシング1A、或いは上部ケーシング1B方向へ流れるように移動し、ケーシング壁面に沿って落下する。
前述したように、内部に大量の鉄を含むスラグを粉砕する場合においては、鉄分が粉砕ローラ3と回転テーブル2の間で擦りあわされて、鉄粒になる可能性がある。
図7に鉄粒とガスの流れの挙動を概念的に示す。鉄粒は、旋回流の中で回転することにより遠心分離されて旋回流より離脱し、ケーシング壁面に沿って落下する。
本実施形態においては、仕切板6を設けることにより、排出通路53を下部ケーシング1Aの内周側に沿って形成している。
旋回流より離脱しケーシング壁面に沿って落下してきた鉄粒、並びに、重量の大きな原料は、排出通路53を通過して回転テーブル2の下方に落下する。
そして、回転テーブル2の下方に堆積した鉄粒は、回転テーブル2と共に回転するスクレーパ21により掻きとられて排出シュート34を介して機外に排出される。
なお、本実施形態においては、排出シュート34の下端にシュート開閉機構34Aを配している。排出シュート34内に鉄粒等が溜まった際に、シュート開閉機構34Aを作動させて下端部を開くことによって、鉄粒を機外に排出する。
機外に排出された原料は、磁選により選別して鉄粒を除去した後、図示しないベルトコンベヤ等を利用した機外の循環ラインによって、竪型粉砕機1の原料供給口35に送給されて、再度、粉砕される。
参考までに従来技術の例を図8に示す。鉄粒の中で極端に重量の大きなものは、ガスに吹き上げられずに、そのまま回転テーブルの下方に落下して機外に排出される。
しかし、ガスによる吹き上げと排出が一体となって構成においては、鉄粒の中の多くが、再度、ガスに吹き上げられて回転テーブル2上に戻される。前述したように、この鉄粒は、鉄故に粉砕し難い材料であり、原料を粉砕する際において妨げとなり、粉砕能力の低下という問題を引き起こす可能性があり、さらに、鉄粒と擦りあわされる粉砕ローラ並びに回転テーブルは摩耗の進行が速く、交換までの時間が短いと言う問題を生じる。
本実施形態による竪型粉砕機1は、旋回流より離脱しケーシング壁面に沿って落下してきた鉄粒を、排出通路53を介して速やかに機外に排出し、除去することができる。
また、本実施形態においては、ガスを吹き上げるためのガス吹上通路51と鉄粒なども含めて径の大きな重量のある原料を排出するための排出通路53を分離している。
鉄粒と大きく重量のある原料は、ガス吹上通路51を通過しないのでガス導入口33から導入するガスの圧力損失も低減させることができる。
したがって、本実施形態による竪型粉砕機1によれば、鉄分を含有するスラグを原料として粉砕する場合において、特に効果が高く、従来技術に比較して、効率の良い粉砕が可能であり、粉砕ローラ3及び回転テーブル2の摩耗も抑制できるという優れた作用効果を奏する。
また、大きく重量のある原料を速やかに機外に排出できる本実施形態の構成は、エネルギーロスの少ない機外の循環ラインを利用して、大きな原料を循環粉砕させることができるので、スラグ以外の原料を粉砕する場合においても効率的である。
以上のように本願発明に係わる竪型粉砕機は、鉄分を多く含むスラグ等の原料を微粉砕する際に好適に使用できる。
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
3 粉砕ローラ
5 風向制御板
6 仕切板
6B 仕切板下端部
6C 仕切板支持部
10 ブレードリング
13 回転式分級機
14 一次分級羽根
15 分級機構
19 内部コーン
21 スクレーパ
21A スクレーパ固定部材
1A 下部ケーシング
1B 上部ケーシング
2B 減速機
30 ガス入口ダクト
30A 堆積防止板(傾斜面部)
33 ガス導入口
34 排出シュート
34A シュート開閉機構
35 原料供給口
39 上部取出口
51 ガス吹上通路
53 排出通路

Claims (6)

  1. 粉砕ローラ及び回転テーブルを備えて、回転テーブル上に投入した原料を、粉砕ローラで粉砕するとともに、回転テーブルの下方から供給したガスにより吹き上げて、回転テーブルの上方に配した回転式分級機構を介して上部取出口からガスとともに取り出す竪型粉砕機において、
    回転テーブルの外周とケーシングの間に形成した環状の隙間に円筒状の仕切板を配し、機外から機内にガスを導入するガス導入口から該仕切板まで伸びるガス入口ダクトを配することにより、該仕切板の内周側にガス吹上通路を形成するとともに、該仕切板の外周側に排出通路を形成したことを特徴とする竪型粉砕機。
  2. 前記原料が、鉄分を含有するスラグとした請求項1に記載の竪型粉砕機。
  3. 前記仕切板の上部に、下方から上方に向かって回転テーブルの中心側に傾斜する風向制御板を配した請求項1又は請求項2に記載の竪型粉砕機。
  4. 前記ガス入口ダクトのケーシング内部分の上方に水平面から45度以上の傾斜をした傾斜面部を形成した請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
  5. 前記仕切板とケーシングまでの距離(L1)が30mm以上であって、且つ、竪型粉砕機に投入される原料の最大粒子径(Dm)との関係が、L1≧3×Dmであることを特徴とした請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
  6. 前記仕切板の直径(Ds)と、仕切板の下端部からガス入口ダクトの距離(L2)の関係が、L2≧0.1×Dsであることを特徴とした請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
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