JP2017125784A - 部材連結機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ簡易な構成で、限られたスペースにおいて必要な締め付け力をもって2つの部材を連結する部材連結機構を提供する。【解決手段】先端面が開口した部材連結部を有する第1部材14と、第1部材の部材連結部に連結される第2部材22と、部材連結部の先端面の開口を封止するように第1部材と第2部材との間に挟み込まれた弾性封止部材と、第1部材と第2部材の連結部材34と、連結部材に対して力を作用させる作用部38と、を備える。連結部材は、第1部材の部材連結部の先端面側端部と係合する第1係合部、第1部材の部材連結部側に配置された第2部材の第1部材側の端部と係合する第2係合部、及び、変形量が所定量となったときに、第1係合部と第2係合部とで弾性封止部材を押圧して気密に必要な量だけ変形させる弾性力を発生させる弾性変形部34bを有する。作用部は、連結部材に対し、弾性変形部を弾性変形させる力を作用させる。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの部材を気密を保って連結する際に用いられる部材連結機構に関するものである。このような部材連結機構は、例えばガスクロマトグラフの試料気化ユニットの開口を封止するようにOリングを挟み込んでシールキャップを装着する場合等に使用される。
一般的に、ガスクロマトグラフには試料を気化して分析カラムへ送り込むための試料気化ユニットが設けられている。試料気化ユニットの一例について説明すると、試料気化ユニットは筐体を有し、その筐体の内部に試料気化室となる空間があり、筐体の上部に試料気化室へ試料を注入するための試料注入口が設けられている。試料気化室の下部は分析カラムへ接続されており、試料気化室の上部からキャリアガスが導入されるようになっている。試料気化室は高温に加熱され、試料気化室に注入された液体試料は熱によって気化し、キャリアガスによって分析カラムへ送り込まれる。
筐体内部の試料気化室には石英ガラスなどからなる円筒状のインサートが収容されており、試料注入口から注入された試料はインサートの内側で気化するようになっている。試料がインサートの内側で気化するようになっているため、試料ガスを試料気化室の金属内壁に接触させることなく分析カラムへ導入することができる。
インサートは試料に直接接触するものであるから、試料気化後の残渣等の付着により汚れやすい部品である。そのため、インサートの定期的な交換や洗浄を行なうことができるように、インサートは着脱可能な状態で試料気化室内に収容されている(特許文献1参照。)。
一般的に、筐体の上面には試料気化室に通じる開口部が設けられており、その開口部はOリングを挟み込んだ状態でシールキャップが装着されることにより封止されるようになっている。試料注入用のニードルを突き刺して試料を注入するための試料注入口はシールキャップに設けられている。シールキャップ内部には試料注入用のニードルが引き抜かれた後の試料注入口を再び閉じるためのセプタムが設けられている。
特開2009−92672号公報 US2007/0090079A1
筐体にシールキャップを取り付けるための構造としては、筐体側に設けられたネジとシールキャップ側に設けられたネジを螺合させてシールキャップを回して締め込む構造が一般的である。しかし、かかる構造では、シールキャップを着脱する際に、シールキャップをスパナなどの工具を使って回す必要があるが、試料注入口の周辺にはキャリアガス導入用の配管等があるため工具を回しにくく、容易な作業ではない。
試料気化ユニットの本体にシールキャップを装着する場合など、ある部材に別の部材を気密性を保って装着するような用途では、それらの部材間に挟み込まれたOリングをある程度変形させるように、一定以上の強さでそれらの部材を締め付ける必要がある。しかし、上記のようにシールキャップを回してネジを締め込む方式では、Oリングを必要量だけ変形させるためにどれだけシールキャップを回す必要があるかが分かりにくく、シールキャップの締め込みが弱くなって試料気化室の気密が十分に保持されなかったり、シールキャップの締め込みが強すぎてOリングを必要以上に変形させてしまい、Oリングが弾性変形しなくなって破損してしまったりすることがあった。
部材を容易に連結するための機構の一つとしてバヨネット式連結具がある(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に示されているようなバヨネット式の連結具では、2つの部材を連結させた状態で固定することはできる。しかし、ガスクロマトグラフにおける試料気化室内の気密性を維持するために用いられるOリングを必要量だけ変形させるためには、少なくとも30N程度の締め付け力が必要となるが、従来のバヨネット式の連結具はそのような用途を想定しておらず、従来のバヨネット式の連結具を用いても、Oリングを必要量だけ変形させるために必要な締め付け力は得られない。
そこで、本発明は、小型かつ簡易な構成で、限られたスペースにおいても必要な締め付け力をもって2つの部材を連結することができる部材連結機構を提供することを目的とするものである。
本発明に係る部材連結機構は、先端面が開口した部材連結部を有する第1部材と、前記第1部材の前記部材連結部に連結される第2部材と、前記部材連結部の前記先端面の開口を封止するように前記第1部材と前記第2部材との間に挟み込まれた弾性封止部材と、前記第1部材と前記第2部材とを連結させる連結部材と、前記連結部材に対して力を作用させる作用部と、を備えている。前記連結部材は、前記第1部材の前記部材連結部における前記先端面側の端部と係合する第1係合部、前記第1部材の前記部材連結部側に配置された前記第2部材の前記第1部材側の端部と係合する第2係合部、及び弾性変形し、その変形量が所定量となったときに、前記第1係合部と前記第2係合部とで前記弾性封止部材を押圧して気密に必要な量だけ変形させる弾性力を、前記第1係合部と前記第2係合部とを接近させる方向に発生させる弾性変形部を有する。作用部は、連結部材に対し、弾性変形部を弾性変形させる力を作用させるものである。
本発明に係る部材連結機構の好ましい実施態様としては、前記第1部材の前記部材連結部及び前記第2部材の前記第1部材側の端部はともに円筒形状を有し、前記連結部材は、前記第2部材の前記第1部材側の端部の周囲を囲って前記第2部材と係合することにより前記第2係合部をなすリング状の連結部材本体を有し、前記弾性変形部は、基端が前記連結部材本体と連結され、先端が前記連結部材本体の周方向に沿って前記連結部材本体と平行に伸びるように、前記連結部材本体とは間隔をもって前記連結部材本体よりも前記第1部材側に設けられ、前記第1部材の前記先端面に対して垂直な方向へ弾性変形する円弧状の片持ちバネであり、前記第1係合部は、前記弾性変形部の先端部から前記部材連結部の外周面に向かって突起した突起部からなり、前記第1部材の前記部材連結部の外周面には、前記突起部と係合するとともに前記突起部を摺動させて前記弾性変形部を弾性変形させるように前記部材連結部の先端側から基端側へ当該部材連結部の周方向に沿って傾斜した段差部が設けられており、前記作用部は、前記連結部材本体を前記第1部材の前記部材連結部の先端面に平行な平面内おいて回動させるレバーによって構成されている。かかる構成にすることで、構成がより簡単なものとなる。また、作業者はレバーを部材連結部の先端面に平行な平面内において回転させるだけで、弾性変形部の先端に設けられた突起が第1部材の部材連結部の外周面に設けられた段差に沿って摺動し、それによって弾性変形部に弾性力が発生するため、部材連結作業が容易である。
弾性変形部は角バネにより構成されていることが好ましい。角バネとは、断面形状が四角形である板バネをいう。かかる角バネは他のバネよりもバネ定数が大きくなり、小さい変形量で大きな弾性力を得ることができる。これにより、連結部材をさらに小型にすることができる。
連結部材の大きさとしては、前記弾性変形部が弾性変形していない状態において、前記連結部材の前記第2部材側端部から前記第1部材側の端部までの、前記部材連結部の先端面に垂直な方向における長さが20mm以下であることが好ましい。そうすれば、ガスクロマトグラフの試料気化室等、スペースの限られた部分に設けることができる。
前記弾性変形部のバネ定数は30N/mm以上、100N/mm以下であることが好ましい。バネ定数は30N/mm以上にすれば、弾性変形部を小型にしてその最大変形量を2mm以下にしても、第1部材と第2部材との間に挟み込まれた弾性封止部材を必要量だけ変形させるために必要な締め付け力を得ることができ、かつ弾性封止部材を必要以上に変形させて破損することを防止することができる。
本発明に係る部材連結機構では、連結部材の第1係合部が第1部材の部材連結部における先端面側の端部と係合し、連結部材の第2係合部が第1部材の部材連結部側に配置された第2部材の第1部材側の端部と係合するので、連結部材における第1係合部と第2係合部との間の間隔が非常に短く、連結部材を小型にすることができる。これにより、ガスクロマトグラフの試料気化室等、スペースの限られた部分に連結部材を設けることができる。さらに、連結部材が、弾性変形し、その変形量が所定量となったときに、第1係合部と第2係合部とで弾性封止部材を押圧して気密に必要な量だけ変形させる弾性力を、第1係合部と第2係合部とを接近させる方向に発生させる弾性変形部を備えているとともに、弾性変形部を弾性変形させる力を連結部材に対して作用させる作用部が設けられているので、作業者は作用部を通じて弾性変形部に必要な力を作用させるだけで、弾性変形部の弾性力によって第1部材と第2部材との間に挟み込まれた弾性封止部材が気密に必要な量だけ変形させることができる。したがって、作業者は、第1部材と第2部材とを、弾性封止部材を必要量だけ変形させるのに必要な締め付け力で締め付けながら連結することを、容易に行なうことができる。
本発明に係る部材連結機構が適用された試料気化ユニットの一実施例を示すシールキャップ装着前の斜視図である。 同実施例のシールキャップ装着後の斜視図である。 同実施例のシールキャップ固定後の斜視図である。 同実施例においてシールキャップを締め込む前の状態を示す断面図である。 同実施例においてシールキャップを締め込んだ時の状態を示す断面図である。 同実施例における部材連結機構の連結部材を示す平面図である。 同実施例の連結部材の底面図である。 同実施例の連結部材の斜視図である。 同実施例のキャップ装着部の斜視図である。
本発明に係る部材連結機構が適用されたガスクロマトグラフにおける試料気化ユニットの一実施例について図面を用いて説明する。
図1から図3に示されているように、試料気化ユニット2の筐体14(第1部材)はこの実施例では角柱形状を有する。なお、筐体14の形状は角柱形状に限らず、円柱形状その他の形状であってもよい。筐体14は内部にインサート16を収容するための空間14a(図4参照。以下、内部空間14aと称する。)を備えている。内部空間14aは筐体14の上面から下部の出口部2aまで通じる円柱形状の穴からなる。筐体14は熱伝導性の良好な金属材料で構成されている。筐体14にはヒータ(図示は省略)が内部空間14aの周囲を取り囲むようにして埋設されており、ヒータによって内部空間14aに収容されたインサート16が加熱されるようになっている。インサート16は石英ガラスなどからなる円筒状の部材である。
筐体14の開口部28はシールキャップ22(第2部材)により封止される。シールキャップ22は、円筒形状のシールキャップ本体部32とそのシールキャップ本体部32の最上部に取り付けられた円板形状のセプタムカバー33からなる。ニードル挿入部24はセプタムカバー33に設けられている。
図4Aに示されているように、シールキャップ本体部32の最上部にセプタム40が配置され、そのセプタム40の上方にニードル挿入部24がくるように、シールキャップ本体部32の最上部にセプタムカバー33が装着されている。セプタム40は、ニードル挿入部24から挿入された試料注入用のニードルで貫通可能で、かつニードルを引き抜いた後はその弾力性によってニードルによる貫通孔を閉じるものである。セプタム40は、例えば天然ゴムやシリコーンゴムなどの弾性材料からなるものである。セプタム40を貫通したニードルの先端からシールキャップ本体部32の中央の貫通孔42を介してインサート16側へ試料が吐出される。
筐体14の上面の開口部28の縁は上方へ円環状に突起してキャップ装着部20(部材連結部)をなしている。シールキャップ22は連結部材34によりキャップ装着部20に固定される。キャップ装着部20の外周面の対称な2ヶ所に段差部30が設けられている。段差部30はキャップ装着部20の先端側から基端側へキャップ装着部20の周方向に沿って傾斜している。この段差部30はキャップ装着部20の基端側を向いた側面を有する。シールキャップ22を筐体14に装着する際は、シールキャップ22に装着された連結部材34のピン36を段差部30の側面に係合させる。連結部材34をキャップ装着部20の軸方向に対して垂直な平面(回転平面)内において回転させると、ピン36が段差部30の側面に沿って摺動し、キャップ装着部20の軸方向に変位する。
図5Aから図5Cに示されているように、連結部材34は、中央に穴が設けられたリング状の連結部材本体34aと、連結部材本体34aの一方の面側に2つの弾性変形部34bを備えている。連結部材34の弾性変形部34bが設けられていない側を表面側、弾性変形部34bが設けられている側を裏面側とすると、連結部材34はその裏面側が筐体14側を向くように、シールキャップ本体部32に装着される。
連結部材34の弾性変形部34bは連結部材本体34aの周縁に沿って弧を描くように連結部材本体34aと一定の間隔をもって設けられている。弾性変形部34bの基端は連結部材本体34aと一体をなしているが先端は自由端となっている。すなわち、弾性変形部34bは片持ちバネをなしている。弾性変形部34の先端に内側に向かって突起した突起部をなすピン36(第1係合部)が設けられている。2つの弾性変形部34bは同一形状を有し、それぞれの先端のピン36が互いに対向する位置に配置されている。連結部材本体34aにはこの連結部材34を保持して回転させるためのレバー38(作用部)が設けられている。
この実施例では、連結部材34の連結部材本体34aと弾性変形部34bが金属ブロックからの削り出しやMIM(金属粉末射出成形法)などの製法によって一体的に形成されている。なお、連結部材本体34aと弾性変形部34bは別部品として形成された後に連結されていてもよい。その場合、連結部材本体34aと弾性変形部34bの素材は同一である必要はない。
連結部材本体34aは、シールキャップ本体部32に対してその外周面の周方向に移動可能に係合する。すなわち、連結部材本体34aは第2部材であるシールキャップ本体部32の筐体14側の端部と係合する第2係合部を構成している。
具体的には、図4Aに示されているように、シールキャップ本体部32の外周面には、周方向に設けられた円環状の凹部である水平溝32aが設けられている。水平溝32aにはC型止め輪44が嵌め込まれている。C型止め輪44は一部に切欠きを有するC字型の金属部材であり、シールキャップ本体部32の水平溝32aが設けられている部分の外径と同程度の大きさの内径と、シールキャップ本体部32の水平溝32aが設けられていない部分の外径よりも大きい外径を有するものである。連結部材36の連結部材本体34aの中央の穴の内径はシールキャップ本体部32の水平溝32aが設けられていない部分の外径よりも大きく、C型止め輪44の外径よりも小さくなっている。連結部材本体34aの下方にC型止め輪44がくるようにシールキャップ本体部32が連結部材本体34aの中央の穴に嵌め込まれている。なお、水平溝32a及びC型止め輪44に代えて、シールキャップ本体部32の外周面から周方向へ突起する鍔部がシールキャップ32と一体として設けられていてもよい。
図6に示されているように、段差部30は、キャップ装着部20の上端面外側に設けられたピン36を嵌め込む凹部30aと、キャップ装着部20の基端側を向く互いに連続した側面30b及び30cを備えている。キャップ装着部20へのシールキャップ22の固定は、連結部材34の弾性変形部34bの先端のピン36が凹部30aに嵌め込まれるようにシールキャップ22をキャップ装着部20に被せ(図2の状態)、ピン36を段差部30の側面30b及び30cに沿って摺動させるように連結部材34を一方向(図6Aにおいて時計回りの方向)へ回転させることにより行なう(図3の状態)。
段差部30の側面30b及び30cは、凹部30aに嵌め込まれたピン36がキャップ装着部20の外周面に沿って時計回りへ移動するにしたがってキャップ装着部20の基端側へ変位するように、連結部材34の回転平面に対して傾斜している。側面30bと30cの傾斜角度は異なっており、側面30cの傾斜角度は側面30bの傾斜角度よりも緩やかである。
図4Aに示されているように、筐体14の内部空間14aの開口部側に、インサート16の外周面と内部空間14aの内側壁面との間の隙間を封止するOリング46(弾性封止部材)が配置される。Oリング46は、例えばフッ素ゴムなどからなるものである。筐体14の内側側壁の開口部28の近傍に、下方へいくにしたがってその内径が小さくなるように傾斜した円環状の台座28aが設けられており、Oリング46がその台座28aによって支持される。シールキャップ本体部32は、下面側にインサート16の上端を収容する凹部を有するとともに、その下端部が開口部28内に収容され、Oリング46を台座28aとの間で挟み込むようになっている。シールキャップ本体部32の円環状の下端面は、台座28aとは逆に下方へいくにしたがってその内径が大きくなるように傾斜している。
連結部材34のピン36を段差部30の凹部30aに合わせるようにしてシールキャップ22をキャップ装着部20に被せると、シールキャップ本体部32の下端がOリング46と当接する。この状態で、ピン36が段差部30の側面30b及び30cに沿って摺動するように連結部材34を回転させると、図4Bに示されているように、ピン36がキャップ装着部20の基端側へ変位し、連結部材本体34aがC型止め輪44を下方へ押圧する。これにより、シールキャップ本体部32が下方へ押圧される。連結部材34は、連結部材本体34aがC型止め輪44と係合することによって、シールキャップ本体部32とは独立して回転しながらシールキャップ本体部32を下方へ押圧するものであるため、シールキャップ22を回転させることなく連結部材34のみを回転させることができる。
連結部材34の弾性変形部34bは、ピン36の位置を、連結部材本体34aとは相対的にキャップ装着部20の軸方向へ変位させるように弾性変形するものであり、その変位量に応じた復元力を生じるバネ性を有する。連結部材34が回転してピン36が段差部30の側面30cの終点まできたときに、弾性変形部34bの弾性力によってシールキャップ本体部32を開口部28内へ押し込む方向に押圧し、それによって内部空間14aの内側壁面とインサート16の外周面との間の隙間へのガスの進入を完全に防止できる程度にOリング46を変形させる。
連結部材34は、例えば連結部材本体34aの厚みが1mm程度で外径が30mm程度、弾性変形部34bの厚みが1.5mm程度で外径が30mm程度、連結部材本体34aと弾性変形部34bとの間の隙間が2mm程度である。
連結部材34の材質としては、析出硬化処理や固溶化処理の施されたステンレス鋼(例えば、SUS630など)やバネ材としてのステンレス鋼(例えば、SUS301CSPやSUS304CSPなど)、合金鋼(例えば、SCM420、SCM445、SNCM630など)、チタン合金(例えば、Ti−6Al−4V(64チタン)など)、銅合金(例えば、ベリリウム銅やリン青銅など)などの1000MPa程度の引張強さをもつ材料が適当である。
弾性変形部34bの断面形状は四角形であり、そのバネ定数は30N/mm以上であり、最大変位量が2mm以下でも100N弱程度の弾性力を発生させる。これにより、連結部材34の全体の厚みが20mm以下であるにもかかわらず、Oリング46を必要量だけ変形させるのに必要な締め付け力を得ることができる。
以上において説明した実施例では、連結部材34が2枚の円板部材(連結部材本体34aと2つの弾性変形部34b)からなる構成のため、外気と接触する表面積が大きく、放熱フィンの役割を果たす。これにより、シールキャップ22の冷却が速やかに行われる。
2 試料気化ユニット
2a 試料気化ユニット出口部
14 筐体(第1部材)
14a 筐体の内部空間
16 インサート
20 キャップ装着部(部材連結部)
22 シールキャップ(第2部材)
24 ニードル挿入部
26 キャリアガス供給用の配管
28 開口部
30 段差部
30a 凹部
30b,30c 段差部の側面
32 シールキャップ本体部
32a 水平溝
33 セプタムカバー
34 連結部材
34a 連結部材本体
34b 弾性変形部
36 ピン(突起部)
38 レバー(作用部)
40 セプタム
42 貫通孔
44 C型止め輪
46 Oリング

Claims (5)

  1. 先端面が開口した部材連結部を有する第1部材と、
    前記第1部材の前記部材連結部に連結される第2部材と、
    前記部材連結部の前記先端面の開口を封止するように前記第1部材と前記第2部材との間に挟み込まれた弾性封止部材と、
    前記第1部材の前記部材連結部における前記先端面側の端部と係合する第1係合部、前記第1部材の前記部材連結部側に配置された前記第2部材の前記第1部材側の端部と係合する第2係合部、及び弾性変形し、その変形量が所定量となったときに、前記第1係合部と前記第2係合部とで前記弾性封止部材を押圧して気密に必要な量だけ変形させる弾性力を、前記第1係合部と前記第2係合部とを接近させる方向に発生させる弾性変形部を有する連結部材と、
    前記連結部材に対して前記弾性変形部を弾性変形させる力を作用させる作用部と、を備えた部材連結機構。
  2. 前記第1部材の前記部材連結部及び前記第2部材の前記第1部材側の端部はともに円筒形状を有し、
    前記連結部材は、前記第2部材の前記第1部材側の端部の周囲を囲って前記第2部材と係合することにより前記第2係合部をなすリング状の連結部材本体を有し、
    前記弾性変形部は、基端が前記連結部材本体と連結され、先端が前記連結部材本体の周方向に沿って前記連結部材本体と平行に伸びるように、前記連結部材本体とは間隔をもって前記連結部材本体よりも前記第1部材側に設けられ、前記第1部材の前記端面に対して垂直な方向へ弾性変形する円弧状の片持ちバネであり、
    前記第1係合部は、前記弾性変形部の先端部から前記部材連結部の外周面に向かって突起した突起部からなり、
    前記第1部材の前記部材連結部の外周面には、前記突起部と係合するとともに前記突起部を摺動させて前記弾性変形部を弾性変形させるように前記部材連結部の先端側から基端側へ当該部材連結部の周方向に沿って傾斜した段差部が設けられており、
    前記作用部は、前記連結部材本体を前記第1部材の前記部材連結部の先端面に平行な平面内おいて回動させるレバーによって構成されている請求項1に記載の部材連結機構。
  3. 前記弾性変形部は角バネにより構成されている請求項2に記載の部材連結機構。
  4. 前記弾性変形部が弾性変形していない状態において、前記連結部材の前記第2部材側端部から前記第1部材側の端部までの、前記部材連結部の先端面に垂直な方向における長さは20mm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の部材連結機構。
  5. 前記弾性変形部のバネ定数は30N/mm以上、100N/mm以下である請求項1から4のいずれか一項に記載の部材連結機構。
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