JP2017125611A - 振り子式ダンパ装置 - Google Patents

振り子式ダンパ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017125611A
JP2017125611A JP2017003637A JP2017003637A JP2017125611A JP 2017125611 A JP2017125611 A JP 2017125611A JP 2017003637 A JP2017003637 A JP 2017003637A JP 2017003637 A JP2017003637 A JP 2017003637A JP 2017125611 A JP2017125611 A JP 2017125611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pendulum
pendulum body
support
arm
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017003637A
Other languages
English (en)
Inventor
ロエル、ベルオーグ
Roel Verhoog
ミカエル、エンヌベル
Hennebelle Michael
ダビド、サルバドリ
Salvadori David
ラバー、アラブ
Arhab Rabah
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Embrayages SAS
Original Assignee
Valeo Embrayages SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Embrayages SAS filed Critical Valeo Embrayages SAS
Publication of JP2017125611A publication Critical patent/JP2017125611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range

Abstract

【課題】2気筒熱機関の励振次数をフィルタリングするようにするときに、振り子本体に対する重力の影響を低減し、隣接する振り子本体を円周方向に連結するばねの不都合を改善することである。【解決手段】振り子式ダンパ装置は、軸線Xの周りを回転して移動することが可能な支持体と、前記支持体に対して移動可能であり、第1の次数値に調整される第1の振り子本体3.1と、支持体に対して移動可能であり、第2の次数値に調整される第2の振り子本体3.2と、第1の振り子本体3.1のすべてまたは一部の支持体に対する移動を同期させ、第2の振り子本体3.2の移動に影響を及ぼさない同期システム30とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、特に自動車のトランスミッションシステムの振り子式ダンパ装置に関する。
このような用途では、振り子式ダンパ装置は、エンジンのアサイクリズムによる振動をフィルタリングするために、熱機関をギヤボックスに選択的に連結可能なクラッチのトーショナルダンパシステムに組み込むことができる。このようなトーショナルダンパシステムは、例えば、ダブルダンパフライホイールとして知られている。
このような用途において、振り子式ダンパ装置は、代わりに、クラッチの摩擦板、または流体力学トルクコンバータ、または車両の熱機関のクランク軸に結合したフライホイール、または乾式もしくは湿式ダブルクラッチに組み込まれていてもよい。
このような振り子式ダンパ装置は、従来、支持体と、この支持体に対して移動可能な1つ以上の振り子本体を用い、それぞれの振り子本体の支持体に対する移動は、2つの転動部材によって、ガイドされる。この2つの転動部材は、一方で支持体に結合した転動路と連動し、他方で振り子本体に結合した転動路と連動する。振り子本体はそれぞれ、例えば、互いにリベット締めされた2つの振り子式のおもりを備えている。
「1次」とも称する車両の2気筒熱機関の励振次数をフィルタリングするように、例えば転動路の形状によって、ダンパ装置を選択することが知られており、熱機関の励振次数は、クランク軸の回転数当たりの熱機関の爆発の数として知られている。このような装置は重力に非常に敏感であり、この重力によって振り子本体の望ましくない移動が生じるため、フィルタリングの性能に影響が及ぼされ得る。
このような課題を改善するために、例えば独国特許第102012221103号明細書からは、2つの隣接する振り子本体間において円周方向にばねを設け、こうして連結された振り子本体を、装置が回転して作動するときに及ぼされる重力に抵抗させることが知られている。これらのばねの挿入には、振り子本体に付加的な穴を開けるか、またはこれらの振り子本体に適切な固定手段を設けることが必要であり、これは費用が掛かり、複雑である。その一方で、ばねの挿入により、付随的な共振周波数が現われる。さらに、ばねの挿入には、装置の支持体に開いた切欠きを設ける必要もあり、これによって、振り子本体のクリアランスが減少する。加えて、ばねの寸法を正確に測定する必要があり、そして、ばねの特性が経時的に維持される保証はない。
独国特許第10 2012 221 103号明細書
本発明の目的は、特に車両の2気筒熱機関の励振次数をフィルタリングするようにするときに、振り子本体に対する重力の影響を低減すると同時に、隣接する振り子本体を円周方向に連結するばねの使用と関係する、上述した不都合のすべてまたは一部を改善することである。
本発明は、その一態様によれば、振り子式ダンパ装置であって、
軸線の周りを回転して移動することが可能な支持体と、
前記支持体に対して移動可能であり、第1の次数値に調整される第1の振り子本体と、
前記支持体に対して移動可能であり、第2の次数値に調整される第2の振り子本体と、
前記第1の振り子本体のすべてまたは一部の支持体に対する移動を同期させ、第2の振り子本体の移動に影響を及ぼさない同期システムと、
を備える振り子式ダンパ装置によって達成される。
本発明に係る同期システムは、第2の振り子本体の移動に影響を及ぼすことなく、第1の振り子本体のすべてまたは一部の移動のみを同期させることができる。このため、同期システムは、特許文献1に係る先行技術のばねアセンブリとは異なり、ばねアセンブリは、第2の振り子本体によって第1の振り子本体を連結するため、これらの第2の振り子本体の移動に影響を及ぼす。
第1の振り子本体はそれぞれ、2つの第2の振り子本体間において円周方向に配置することができる。第2の振り子本体はそれぞれ、2つの第1の振り子本体間において円周方向に配置することができる。
同期システムは、例えば、第1の振り子本体のすべての移動を同期させる。
同期システムは、例えば、複数のアームを備え、それぞれのアームは特に実質的に半径方向に延び、振り子本体の周端部に、力、特に弾性戻し力を加える。同期システムのアームと連動する振り子本体の周端部はそれぞれ、湾曲した形状、特に丸みを帯びた形状であり得る。同期システムの2つのアームはそれぞれ、第1の振り子本体の一方の端部と組み合わされ得る。このため、これらの2つのアームは、第1の振り子本体にプレストレスを及ぼし得る。このプレストレスは、第1の振り子本体の移動時に第1の振り子本体によってこれらの2つのアームに及ぼされる応力よりも大きく、または小さくなり得る。
それぞれのアームには、力を加える振り子本体の周端部の半径方向内側部と接しないように、湾曲した形状の半径方向外側部があり得る。それぞれのアームは、例えば、振り子本体の周端部の半径方向外側部に力を加える。アームと、アームが組み合わされる第1の振り子本体の周端部の半径方向内側部との間に残された自由空間は、支持体に対して移動すると、第1の振り子本体を半径方向に移動させることができる。
アームはそれぞれ、可撓性材料、例えば、ばね鋼またはプラスチックから製造されていてもよい。
それぞれのアームには、例えば、半径方向内側直線部がある。
本発明の第1の例示的実施形態によれば、同期システムは、それぞれのアームが連結される中心部を備える。中心部は、例えば、支持体の回転軸線の周りに延びるセンタリング部分において、移動可能に取り付けられている。このため、中心部は、センタリング部分の周りを回転して移動可能である。センタリング部分に対する中心部の移動は、第1の振り子本体の支持体に対する移動に対応させるように制限することができる。このため、中心部の存在により、第1の振り子本体のねじれ振動によってフィルタリングは妨げられない。ねじれ振動をフィルタリングする振り子本体の移動を越えて、中心部の移動は、例えば係止システムによって妨げられ得る。
振り子式ダンパ装置が流体力学トルクコンバータに組み込まれる場合、センタリング部分は、例えば、流体力学トルクコンバータのタービンが集中し、必要に応じて固定される部分である。
中心部は支持体の回転軸線の周り全体にわたって延び、それぞれのアームは中心部から半径方向に延び得る。そして、中心部は同期システムの半径方向内側部を形成し、この半径方向内側部からそれぞれのアームが半径方向に延びている。
第1の例示的実施形態の第1の変形例によれば、中心部とアームは、単一部品により、特にプラスチックから製造される。そして、同期システムは一体成形であってもよく、中心部とアームは単一の同じ部品から構成される。
第1の例示的実施形態の第2の変形例によれば、中心部とアームは別々の部品であり、中心部は特にプラスチック製であり、それぞれのアームは特にばね鋼の薄板である。中心部は、例えばPA66などのポリアミドから製造される。ここで、それぞれのアームは、例えば中心部をスナップ留めするかまたはオーバーモールドすることによって中心部に結合された別々の部品であり得る。
本発明の第1の例示的実施形態によれば、振り子式ダンパ装置は、例えば、第1の振り子本体を2つしか備えておらず、第1の振り子本体のうちの一方の周端部に力を加えるアームは、特に、第1の振り子本体の他方の周端部に力を加えるアームと並んで半径方向に配置される。
本発明の第1の例示的実施形態によれば、それぞれのアームは1つのみの振り子本体と連動する。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、それぞれのアームは、
一方の第1の振り子本体の周端部に、力、特に弾性戻し力を加える端部と、
他方の第1の振り子本体の周端部に、力、特に弾性戻し力を加える別の端部との間に延びる。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、第1の振り子本体の移動が他の第1の振り子本体の移動と直接同期するように、それぞれのアームは2つの第1の振り子本体と連動する。このため、それぞれのアームは、相互作用する2つの第1の振り子本体間に存在する空間を通って延び得る。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、それぞれのアームは、支持体に取り付けられたピンに支持され得る。
それぞれのアームは、支持体に対する振り子本体の移動を伴うとともに、連動してねじれ振動をフィルタリングするように、ピンの周りを回転して自由に移動することができる。ここで、それぞれのアームは、このピンの周りに巻きつけられた部分を備える。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、同期システムは、中心部を欠いていてもよい。2つの第1の振り子本体と組み合わせられる2つのアームを考慮し、これらの2つのアームを交互に作動させてもよい。示されている例では、最も低く位置するアームのみが、これらの2つの第1の振り子本体の移動を同期させるようにされ、最も高く位置するアームは作動しない。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、振り子式ダンパ装置は第1の振り子本体を2つしか備えておらず、そして、同期システムはアームを2つしか備えておらず、それぞれのアームは、2つの第1の振り子本体のうちの一方の周端部に力を加える端部と、2つの第1の振り子本体の他方の周端部に力を加える別の端部との間に延び、これらの2つのアームは交差しない。特に、これらの2つのアームは、実質的に並列である。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、アームはそれぞれ、ばね鋼から製造することができる。
本発明の第3の例示的実施形態によれば、同期システムは中心部を備え、2つのアームは、グループ化され中心部に連結された同じ第1の振り子本体のそれぞれの周端部に、力、特に弾性戻し力を及ぼす。この例では、同じ第1の振り子本体と組み合わせられる2つのアームには、中心部から始まり、そして第1の振り子本体に近づくと互いに離れる共通の胴部があり得る。
第3の例示的実施形態によれば、同期システムは、ばね鋼薄板の組立体によって形成することができ、中心部は、例えば、回転軸線の周りを移動する場合、複数の連続した薄板によって形成される。
本発明の第3の例示的実施形態によれば、振り子式ダンパ装置は第1の振り子本体を2つしか備えておらず、そして、同期システムはアームを4つしか備えておらず、中心部に連結される前に2つずつグループ化される。本発明の第1の例示的実施形態に関して説明したものと同様に、中心部は、例えば、支持体の回転軸線の周りに延びるセンタリング部分に取り付けられている。このため、中心部は、センタリング部分の周りを回転して移動可能である。振り子式ダンパ装置が流体力学トルクコンバータに組み込まれる場合、センタリング部分は、例えば、流体力学トルクコンバータのタービンが集中する部分である。
上述した例示的実施形態の一方または他方によれば、装置は、同期システムであって、第2の振り子本体のすべてまたは一部の支持体に対する移動を同期させ、第1の振り子本体の移動に影響を及ぼさない同期システムを備え得る。同期システムは、すべての第2の振り子本体の移動を同期させることができる。第1の振り子本体の移動を同期させるシステムと、第2の振り子本体の移動を同期させるシステムは、互いに独立していてもよく、すなわち、第2の振り子本体の移動を同期させるシステムの有無は、第1の振り子本体の移動に影響を及ぼさず、そして、第1の振り子本体の移動を同期させるシステムの有無は、第2の振り子本体の移動に影響を及ぼさない。
本発明の第1または第3の例示的実施形態によれば、第1の振り子本体の移動を同期させるシステムの中心部、および第2の振り子本体の移動を同期させるシステムの中心部は、軸線方向にずれていてもよく、それぞれセンタリング部分に取り付けられており、その結果、これらの中心部は互いに接していない。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、第1の振り子本体の移動を同期させるシステムのアームは、一部が重なり合うけれども接しないように、第2の振り子本体の移動を同期させるシステムのアームに対して軸線方向にずれていてもよい。
前述したもののすべてにおいて、第1の振り子本体が調整される第1の次数値は、2気筒熱機関の励振次数に相当し得る。このため、振り子式ダンパ装置は、2気筒熱機関、2気筒を超えるが2気筒のみが作動可能な気筒非作動システムを備えた熱機関と組み合わせることができる。支持体に対するそれぞれの振り子本体の移動は、少なくとも1つの転動部材によって、特に正確には2つの転動部材によってガイドすることができる。そして、それぞれの転動部材は、支持体に結合した少なくとも1つの第1の転動路、および、移動をガイドし振り子本体に結合した少なくとも1つの第2の転動路と連動する。
本出願の意味の範囲内では、
「軸線方向に」とは「支持体の回転軸線と平行に」を意味し、
「半径方向に」とは、「支持体の回転軸線に対して直交する面に属する軸線に沿って支持体のこの回転軸線を横切る」ことを意味し、
「角度をなして」または「円周方向に」とは、「支持体の回転軸線の周り」を意味し、
「整放線方向に」とは「半径方向に対して直交」を意味し、
「結合する」とは「堅く連結する」ことを意味し、また、
振り子本体の静止位置は、振り子本体が熱機関のアサイクリズムから生じるねじれ振動を受けることなく遠心力を作用させられる位置である。遠心力を作用させられる位置では、それぞれの転動部材は、第1の転動路と接するとともに、第2の転動路とも接する。
装置は、例えば、単一の支持体を備え、振り子本体は、
互いに軸線方向に間隔を置いて配置され、支持体に対して移動可能な第1の振り子式のおもりおよび第2の振り子式のおもりであって、第1の振り子式のおもりが、支持体の第1の側面において軸線方向に配置され、第2の振り子式のおもりが、支持体の第2の側面において軸線方向に配置された、第1の振り子式のおもりおよび第2の振り子式のおもりと、
第1の振り子式のおもりと第2の振り子式のおもりとを対にする前述したおもりのうちの少なくとも1つの連結部材と、
を備える。
好適な実施形態によれば、転動部材は、単一の第1の転動路および単一の第2の転動路と連動し、第2の転動路は振り子本体の連結部材によって画定される。この連結部材の輪郭の一部は、例えば、第2の転動路を画定する。または、連結部材の輪郭の一部に被膜を堆積させて、第2の転動路を形成することができる。このような連結部材は、例えば、そのそれぞれの軸線方向端部を介して、振り子式のおもりの1つに設けられた開口部に力嵌めされる。または、連結部材は、その軸線方向端部を介してそれぞれの振り子式のおもりに溶接されるか、またはねじ締めされるか、またはリベット締めされてもよい。
好適な実施形態によれば、支持体に対するそれぞれの振り子本体の移動は、少なくとも2つの転動部材によって、特に正確には2つの転動部材によってガイドすることができる。それぞれの転動部材と連動する2つの連結部材を設けることができる。
好適な実施形態によれば、それぞれの振り子本体は、例えば、この振り子本体のそれぞれの振り子式のおもりを対にする2つの連結部材を備え、それぞれの連結部材は、これらのそれぞれの振り子式のおもりに結合する。そして、それぞれの転動部材は、上述した第1の転動路と第2の転動路との間の圧縮を専ら受け得る。1つの同じ転動部材と連動するこれらの第1の転動路と第2の転動路は、少なくとも部分的に半径方向に対向し、すなわち、これらの転動路がともに延びる回転軸線に対して直交する面に存在し得る。
好適な実施形態によれば、それぞれの転動部材は、先に連結部材を受け入れて他の転動部材を受け入れない支持体の窓内に収容することができる。この窓は、例えば、転動部材と連動し支持体に結合した第1の転動路を画定する、閉鎖された輪郭によって画定される。
別の好適な実施形態によれば、転動部材は、一方で、支持体に結合した単一の第1の転動路と連動し、他方で、振り子本体に結合した第2の転動路と連動する。そして、それぞれの振り子式のおもりには、輪郭の一部がこれらの第2の転動路のうちの1つを画定する穴が存在する。
別の好適な実施形態によれば、それぞれの連結部材は、例えば、複数のリベットをグループ化し、連結部材は支持体の窓内に収容されるが、転動部材は、連結部材を収容する窓とは異なる、支持体の穴内に収容される。
別の好適な実施形態によれば、2つの転動部材は、支持体に対して振り子本体の移動をガイドすることができ、それぞれの転動部材は、転動部材専用の1つの第1の転動路と、転動部材専用の2つの第2の転動路と連動する。
そして、別の好適な実施形態によれば、それぞれの転動部材は、軸線方向に連続して、
第1の振り子式のおもりの穴内に配置され、この穴の輪郭の一部によって形成された第2の転動路と連動する部分と、
支持体の穴内に配置され、この穴の輪郭の一部によって形成された第1の転動路と連動する部分と、
第2の振り子式のおもりの穴内に配置され、この穴の輪郭の一部によって形成された第2の転動路と連動する部分と、
を備える。
または、振り子式ダンパ装置は2つの結合支持体を備えていてもよく、振り子本体は、2つの支持体間において軸線方向に配置された1つ以上の振り子式のおもりを備える。振り子本体は、複数の振り子式のおもり、例えば2または3つの振り子式のおもりを備えていてもよく、これらは、互いに結合していても結合していなくてもよく、また、2つの支持体間において軸線方向に配置される。
前述したもののすべてにおいて、それぞれの転動部材は、その外面を介してのみ、支持体に結合した転動路、および振り子本体に結合した転動路と連動することができる。
それぞれの転動部材は、例えば、支持体の回転軸線に対して直交する面にある環状断面のローラーである。このローラーは、種々の半径の連続した複数の円筒状部を備え得る。ローラーの軸線方向端部は、薄い環状の縁がなくてもよい。ローラーは、例えば、鋼製である。ローラーは、中空かまたは中実でもよい。
第1の転動路および第2の転動路の形状は、それぞれの振り子本体が、支持体の回転軸線と平行な仮想の軸線の周りを並進して支持体に対してのみ移動するようなものであり得る。
または、転動路の形状は、同時に、
支持体の回転軸線と平行な仮想の軸線の周りを並進するとともに、
前述した振り子本体の重心の周りを回転して、それぞれの振り子本体が支持体に対して移動するようなものであってもよく、このような移動は「組合せ移動」とも称され、例えば、特許文献1に開示されている。
装置は、例えば、2〜8つ、特に3、4、5または6つの振り子本体を含む、多くの振り子本体を備える。
これらの振り子式本体はすべて、円周方向に連続し得る。このため、装置は回転軸線に対して直交する複数の面を備えていてもよく、それぞれの面にはすべての振り子本体が配置される。
前述したもののすべてにおいて、支持体は単一部品により製造することができ、例えば、完全に金属製である。
前述したもののすべてにおいて、装置は、少なくとも1つの介在部分を備えていてもよく、少なくともその一部は、支持体と振り子本体の振り子式のおもりとの間において軸線方向に配置される。介在部分は、例えば、振り子式のおもりもしくは支持体に固定されるか、または、振り子式のおもりもしくは支持体に堆積された被膜によって形成される。このため、このような介在部分は、特に支持体および/または振り子式のおもりが金属製である場合、支持体に対する振り子本体の軸線方向の移動を制限することができ、前述した介在部分間の軸線方向の衝撃、したがって望ましくない磨耗および音を回避する。例えばブレーキパッド状の複数の介在部分が設けられてもよい。介在部分は、特に、制振材、例えばプラスチックまたはゴムから製造される。
介在部分は、例えば振り子本体に支持され、特に、振り子本体に固定される。振り子本体が支持体に対して移動するときに、介在部分は、支持体と振り子式おもりの位置関係がどうであれ、少なくとも1つが常に存在するように、振り子本体に位置し得る。介在部分の少なくとも一部は、振り子式のおもりと支持体との間において軸線方向に配置される。
前述したもののすべてにおいて、それぞれの振り子本体は、支持体に対する少なくとも1つの係止ダンパ部材を備え得る。そして、これらの係止ダンパ部材のそれぞれは、例えば、
ねじれ振動をフィルタリングする静止位置からの振り子本体の反時計回りの移動終了時に、および/または、
ねじれ振動をフィルタリングする静止位置からの振り子本体の時計回りの移動終了時に、および/または、
振り子本体が半径方向に落下する場合に、例えば、車両の熱機関が止められる時に、
支持体に対する振り子本体の係止を緩和するように、支持体と接し得る。
必要に応じて、それぞれの係止ダンパ部材は、静止位置からの反時計回りの移動終了時に、静止位置からの時計回りの移動終了時に、さらに、振り子本体が半径方向に落下する場合に、支持体に対する振り子本体の係止を緩和してもよい。このため、同じ係止ダンパ部材は、振り子本体と支持体との間の前述した接触をすべて緩和するように、振り子本体と組み合わせることができる。
それぞれの係止ダンパ部材は、専ら振り子本体を連結する部材であり、振り子本体に支持され得る。
それぞれの係止ダンパ部材には、支持体と振り子本体との間の接触に関連する衝撃を緩和することが可能な弾性があり得る。そして、係止ダンパ部材の圧縮によって、この緩和は可能になる。係止ダンパ部材は、例えば、エラストマーまたはゴムからなる。
さらに、独立してまたは組み合わせて、特に車両の2気筒熱機関の励振次数をフィルタリングする目的を有する、振り子本体に対する重力の影響を低減することができる解決策を提供するために、上に定義された発明は、車両の熱機関が止められる場合に、振り子本体の騒音の課題を改善し、および/または大きな角度の振り子本体を用いることができる。
本発明の対象は、その別の態様によれば、振り子式ダンパ装置であって、
軸線の周りを回転して移動することが可能な支持体と、
支持体に対して移動可能であり、第1の次数値に調整される第1の振り子本体と、
支持体に対して移動可能であり、第2の次数値に調整される第2の振り子本体と、
第1の振り子本体のすべてまたは一部の支持体に対する移動を同期させ、第1の振り子本体のすべてまたは一部に専ら機能する同期システムと、
を備える振り子式ダンパ装置でもある。
さらに、前述した特徴のすべてまたは一部は、本発明の別の態様に該当する。
本発明の対象は、その別の態様によれば、自動車のトランスミッションシステムの部品でもあり、この部品は、特に、ダブルダンパフライホイール、流体力学トルクコンバータ、クランク軸に結合したフライホイール、または、クラッチの摩擦板または乾式もしくは湿式ダブルクラッチ、単純な湿式クラッチもしくはハイブリッド型パワートレインの部品であり、この部品は、上に定義された振り子式ダンパ装置を備える。
そして、振り子式ダンパ装置の支持体は、
部品の被覆体、
部品のガイド座金、
部品の位相合わせ座金、または、
前述した被覆体、前述したガイド座金および前述した位相合わせ座金のそれぞれの支持体
のうちの1つであり得る。
装置が、クランク軸に結合したフライホイールに組み込まれる場合、支持体はこのフライホイールに結合され得る。
本発明の対象は、その別の態様によれば、車両のパワートレインであって、
特に2気筒、3気筒、4気筒、6気筒または8気筒の、車両を推進する熱機関と、
上に定義されたトランスミッションシステムの部品と、
を備えるパワートレインでもある。
必要に応じて、気筒非作動システムは、作動する気筒のうちの一部を備えている場合しか熱機関を作動させない、としてもよい。このため、熱機関には2つの気筒のみが作動し、そして、第1の振り子本体が動作モードの熱機関の励振次数をフィルタリングすることを目的とし得る動作モードがあってもよい。
本発明は、以下になされる実施形態の非限定的な例に続く記載を読み、添付図面を検討すれば、より良く理解することができるであろう。
図1は、本発明の第1の例示的実施形態に係る振り子式ダンパ装置を概略的に示す。 図2は、流体力学トルクコンバータへの組込みを示す、図1と同様の装置の側面図である。 図3は、図1の装置がその回転軸線の周りの別の位置にある場合の、図1の装置の図である。 図4は、図3と同様の、本発明の第1の例示的実施形態に係る変形例を示す。 図5は、図3と同様の、本発明の第1の例示的実施形態に係る変形例を示す。 図6は、図5のVI‐VIに沿った断面図である。 図7は、本発明の第2の例示的実施形態に係る振り子式ダンパ装置を示す。 図8は、本発明の第2の例示的実施形態に係る振り子式ダンパ装置を示す。 図9は、図8のIX‐IXに沿った断面図である。 図10は、本発明の第2の例示的実施形態に係る同期システムの詳細を示す。 図11は、2つの異なる同期システムを備えた、本発明の第2の例示的実施形態に係る変形例を示す。 図12は、図7と同様の、本発明の第3の例示的実施形態に係る振り子式ダンパ装置を示す。 図13は、図11と同様の、2つの異なる同期システムを備えた、本発明の第3の例示的実施形態に係る変形例を示す。
図1は、振り子式ダンパ装置1を概略的に示している。
ダンパ装置1は、振り子振動式である。装置1は、自動車のトランスミッションシステムに装備可能である。図2に示されている例では、部品は流体力学トルクコンバータ100であるが、振り子式ダンパ装置1は、代わりに、ダブルダンパフライホイール、クラッチの摩擦板、またはクランク軸に結合したフライホイール、または乾式もしくは湿式ダブルクラッチに組み込まれていてもよい。
流体力学トルクコンバータ100は車両のパワートレインに組み込まれ、考慮される例では、パワートレインは、2気筒熱機関、または2気筒熱機関のみが作動可能な気筒非作動システムを備えた熱機関を備える。
流体力学トルクコンバータは、前述した例では、一連のばねの複数段のダンパを備える。第1段103には、バイパスクラッチ(英語では「ロックアップクラッチ」とも称する)の終点に連結された始点104と、第3段のばね108と同じ径で配置されている第2段のばね107の始点106に連結された終点105と、がある。第2段のばね107の始点106は、流体力学トルクコンバータ100のタービン110を中央に寄せ固定する部分109に固定して連結されており、例えばこのタービン110は、図6に見ることができる。第2段のばね107と第3段のばね108との間に、ここで説明する振り子式ダンパ装置1が固定される。
図1において、装置1は静止しており、すなわち、装置1は、熱機関のアサイクリズムにより、パワートレインが伝達するねじれ振動をフィルタリングしない。
考慮される例では、装置1は、
軸線Xの周りを回転して移動することが可能な支持体2と、
支持体2に対して移動可能な複数の振り子本体3と、
を備える。
図1において、振り子本体は、非常に概略的に示されている。振り子式ダンパ装置1は、軸線方向にずれて結合した2つの支持体2を備えていてもよく、これらの間には、1つの振り子式のおもり5または互いに結合した複数の振り子式のおもり5が配置され、振り子式のおもりは振り子本体3を構成する。または、図2および4〜13に示されているように、振り子式ダンパ装置1は単一の支持体2を備えていてもよく、それぞれの振り子本体3は2つの振り子式のおもり5を備えていてもよく、それぞれの振り子式のおもり5は、支持体2の一方の側面4に対向して軸線方向に延びる。そして、これらの2つの振り子式のおもり5は、1つ以上の連結部材6によって互いに結合することができる。
考慮される例では、「スペーサ」とも称する2つの連結部材6は、角度をなしてずれている。それぞれの連結部材6は、そのそれぞれの端部を介し、振り子式のおもり5の1つに設けられた開口部17に力嵌めすることによって、および/または、それぞれの振り子式のおもり5にねじ締めすることによって、振り子式のおもり5に結合され得る。
さらに、装置1は、支持体2に対する振り子本体3の移動をガイドする、図示しない転動部材も備えている。転動部材は、例えば、種々の連続した径を有する複数のローラーである。
振り子本体3それぞれの支持体2に対する運動は、例えば2つの転動部材によってガイドされ、それぞれの転動部材は、
支持体2に結合した1つ以上の第1の転動路12、
支持体2に結合した1つ以上の第2の転動路13のうちの一方と連動する。
前述した例では、特に図8から理解できるように、転動部材は、単一の第1の転動路12および単一の第2の転動路13と連動し、第1の転動路12は、支持体2に形成された窓19の縁部によって形成され、転動部材を収容し、第2の転動路13は、振り子本体3の連結部材6の半径方向外側縁部によって画定される。
さらに、装置1は、図8に見ることができる係止ダンパ部材20も備え得る。考慮される例では、係止ダンパ部材20はそれぞれゴムから製造され、振り子本体3と支持体2との間に発生する衝撃のすべてまたは一部を緩和することができる。
本発明によれば、振り子本体3には、第1の次数値に調整される第1の振り子本体3.1、および第2の次数値に調整される第2の振り子本体3.2がある。ここで、4つの振り子本体3が設けられ、これらの4つの振り子本体3のうち、2つの振り子本体3.1は第1の次数値に調整され、他の2つの振り子本体3.2は第2の次数値に調整される。
説明する例では、第1の次数値は、「1次」とも称する2気筒熱機関の励振次数に相当するが、第2の次数値は例えば第1の次数値よりも大きく、例えば1.5、2に等しい。概して、第2の次数値は1とは異なっていてもよく、特に、0.5、0.75、1.5または2に等しい。
本発明によれば、振り子式ダンパ装置1は、振り子本体3.1のすべてまたは一部の支持体2に対する移動を同期させるシステム30を備える。前述した例では、同期システムは、1次に調整される2つの第1の振り子本体3.1の移動を同期させる。
図1では、これらの2つの振り子本体3.1は、互いに実質的に同じ高度にある位置を占めているが、図3では、第1の振り子本体3.1のうちの1つは、支持体の回転軸線Xの周りにおいて最も高い位置を占め、他の振り子本体3.1は軸線Xの周りにおいて最も低い位置を占めている。
同期システム30は、第1の振り子本体3.1の移動にしか作用しない。
図1〜3は、同期システム30の第1の例示的実施形態を示している。この第1の例示的実施形態によれば、同期システム30はアーム31を備える。ここで、それぞれのアーム31は振り子本体3の周端部7または8へ力を加える。この力は弾性戻し力であっても、弾性戻し力でなくてもよい。
ここで、それぞれのアーム31は、タービン110を中央に寄せ固定する部分109の周りに配置された中心部36から、湾曲形状に画定された半径方向外側部32に実質的に半径方向へ延びている。ここで、中心部36は、図6に示されているように、部分109の周りを回転して移動することが可能である。
特に図1および3から理解できるように、半径方向外側部32によって形成された湾曲部は、第1の振り子本体3.1の周端部7または8の半径方向内側部から距離を置いてアーム31を配置させることができる。半径方向外側部32は、その自由端部33によって、第1の振り子本体3.1の周端部7または8の半径方向外側部と接し、周端部7または8の半径方向外側部に力を及ぼす。
前述した例では、同期システム30は4つのアーム31を備え、これらのアームのうちの2つは、同じ第1の振り子本体3.1の周端部7または8に力を及ぼし、アーム31のうちの他の2つは、他の同じ第1の振り子本体3.1の周端部7または8に力を及ぼす。換言すると、それぞれの第1の振り子本体3.1には、同期システム30のアーム31が力を及ぼす周端部7と、同期システム30の別のアーム31が力を及ぼす別の周端部8と、がある。
図1〜3の例では、中心部36およびアーム31は単一部品により製造さるので同期システム30は一体成形となる。同期システム30は、例えば、プラスチック製である。
図1および3から理解できるように、この例では、第1の振り子本体3.1の周端部7に力を及ぼすアーム31は、実質的に、振り子式ダンパ装置1の他の第1の振り子本体3.1の周端部7に力を及ぼす、アーム31の半径方向延長部にある。
図4および5は、本発明の第1の例示的実施形態に係る同期システム30の変形例を示している。
この変形例によれば、中心部36およびアーム31は別々の部品である。中心部36は例えばプラスチック製であり、アーム31はそれぞればね鋼の薄板である。中心部36は、例えばポリアミド、例えばPA 66から製造される。ここで、それぞれのアーム31は、あらゆる手段によって、特に、中心部36をスナップ留めすることによって、または中心部36をオーバーモールドするときに、中心部36に結合される。
ここで、図7〜11を参照し、本発明の第2の例示的実施形態に係る同期システムを説明する。この第2の例示的実施形態によれば、それぞれのアーム31は、
第1の振り子本体3.1の周端部7に、力、特に弾性戻し力を加える端部33と、
他の第1の振り子本体3.1の周端部8に、力、特に弾性戻し力を加える別の端部33との間に延びる。
前述した例では、これらの端部33はそれぞれ、本発明の第1の例示的実施形態に関して既に説明したものと同様に、対応する第1の振り子本体3.1の周端部7または8それぞれの半径方向内側部から距離を置いて配置されるように、湾曲した形状の半径方向外側部32に属する。
これらの2つの端部33間において、アーム31には、アーム31が支持体2に支持される、全体として直線状の中央部40がある。支持体2は、実際に、アームをそれぞれ支持する複数のピン42を備えている。ピン42はそれぞれ、アーム31を支持する以外に機能がなくてもよい。図10から理解できるように、それぞれのアーム31の中央部40は、その中央部40と同じ高さでピン42の周りに巻きつけられ、その結果、アーム31は支持体2に支持され、ピン42の周りを回転して移動することが可能である。
アーム31はそれぞれ、例えば、ばね鋼から製造される。
第2の例示的実施形態により理解されるように、同期システム30は特に中心部を欠いている。そして、同期システム30の種々のアーム31間の連結は、それぞれのアーム31を支持する支持体2を介して行われる。
図11は、2つの異なる同期システムを備えた、本発明の第2の例示的実施形態の変形例を描写している。図7〜11を参照して説明する、第1の振り子本体3.1の移動を同期させるシステム30は、常に存在している。また、第2の振り子本体3.2の移動を同期させるシステム50も存在している。同期システム50は、同期システム30とは異なり、独立している。同期システム50は、端部53のそれぞれが第2の振り子本体3.2の周端部7または8に力を及ぼす2つの端部53の間に延びた、アーム31と同様のアーム51を備えている。図7〜11の第1の同期システム30と構造上同一であり得る第2の同期システム50は、詳細に説明しない。アーム31の中央部40およびアーム51の中央部54は、これらの中央部40と54が接することなく一部が重なり合うように、軸線方向にずれていてもよい。
ここで、図12および13を参照し、本発明の第3の例示的実施形態に係る同期システムを説明する。
本発明の第3の例示的実施形態によれば、同期システム30は、中心部36と、同じ第1の振り子本体3.1の周端部7または8それぞれに力を及ぼす2つのアーム31と、を備える。これらの2つのアーム31はグループ化され、中心部に連結されている。換言すると、同じ第1の振り子本体3.1と組み合わせられる2つのアーム31は中心部36に独立して連結されないが、これらは、互いに接している部分を介して存在する。
図12から理解できるように、アーム31はそれぞれ、1つ以上のばね鋼薄板によって形成することができ、中心部36は複数のばね鋼薄板によって形成することができる。中心部36を形成する薄板は、例えば支持体の回転軸線Xの周りを移動する場合に、連続する。
図11を参照して説明したものと同様に、図13に示されているように、本発明の第3の例示的実施形態は、2つの異なる同期システムを備え得る。図12を参照して説明する、第1の振り子本体3.1の移動を同期させるシステム30は、常に存在している。また、第2の振り子本体3.2の移動を同期させるシステム50も存在している。同期システム50は、同期システム30とは異なり、独立している。同期システム50は、第3の例示的実施形態に係るアーム31と同様のアーム51を備えており、アーム51も、同期システム50の中心部56に連結するようにグループ化されている。図12の第1の同期システム30と構造上同一であり得る第2の同期システム50は、詳細に説明しない。これらの同期システムの中心部36および56はそれぞれ、これらの中心部36と56が互いに接しないように、軸線方向にずれていてもよい。
ここで、上述した例示的実施形態のうちのいずれか1つに係る第1の振り子本体3.1の移動を同期させるシステム30の動作を説明する。
例えば図3に示されているように、振り子本体3.1のうちの1つが回転軸線Xの周りにおいて最も高い位置を占める場合、振り子本体のそれぞれの周端部7または8に力を及ぼすアーム31または51の存在によって、この第1の振り子本体3.1の移動とともに、回転軸線Xの周りにおいて最も低い位置を占める、他の第1の振り子本体3.1の移動を同期させることができる。このため、最も高い位置を占める第1の振り子本体3.1に対する重力の影響は妨げられる。
本発明は、これまで説明してきた例に限定されない。
本発明の第1の例示的実施形態によれば、例えば、第2の振り子本体のすべてまたは一部の移動を同期させるシステム50を備えてもよい。

Claims (17)

  1. 振り子式ダンパ装置(1)であって、
    軸線(X)の周りを回転して移動することが可能な支持体(2)と、
    前記支持体(2)に対して移動可能であり、第1の次数値に調整される第1の振り子本体(3.1)と、
    前記支持体(2)に対して移動可能であり、第2の次数値に調整される第2の振り子本体(3.2)と、
    前記第1の振り子本体(3.1)のすべてまたは一部の支持体(2)に対する移動を同期させ、前記第2の振り子本体(3.2)の移動に影響を及ぼさない同期システム(30)と、
    を備える前記振り子式ダンパ装置。
  2. 前記同期システム(30)が、前記第1の振り子本体(3.1)のすべての移動を同期させる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記同期システム(30)が複数のアーム(31)を備え、前記アーム(31)がそれぞれ特に実質的に半径方向に延び、第1の振り子本体(3.1)の周端部(7、8)に、力、特に弾性戻し力を加える、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記アーム(31)にはそれぞれ、力を加える前記第1の振り子本体(3.1)の前記周端部(7、8)の半径方向内側部と接しないように、湾曲した形状の半径方向外側部(32)がある、請求項3に記載の装置。
  5. 前記アーム(31)にそれぞれ半径方向内側直線部がある、請求項4に記載の装置。
  6. 前記同期システム(30)が、前記アーム(31)がそれぞれ連結される中心部(36)を備える、請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記中心部(36)が、前記支持体(2)の回転軸線(X)の周り全体にわたって延び、前記アーム(31)がそれぞれ前記中心部(36)から半径方向に延びる、請求項6に記載の装置。
  8. 前記中心部(36)と前記アーム(31)が、単一部品により、特にプラスチックから製造される、請求項6または7に記載の装置。
  9. 前記中心部(36)と前記アーム(31)が別々の部品であり、前記中心部(36)が特にプラスチック製であり、それぞれの前記アーム(31)が特にばね鋼の薄板である、請求項6または7に記載の装置。
  10. 前記中心部(36)が、前記支持体の前記回転軸線の周りに延びるセンタリング部分(109)に取り付けられている、請求項6〜9のうちのいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記振り子式ダンパ装置(1)が、前記第1の振り子本体(3.1)を2つしか備えておらず、前記第1の振り子本体(3.1)のうちの一方の周端部(7、8)に力を加えるアーム(31)が、前記第1の振り子本体(3.1)の他方の周端部(7、8)に力を加えるアーム(31)と並んで半径方向に配置される、請求項6〜10のうちのいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記アーム(31)がそれぞれ、一方の第1の振り子本体(3.1)の周端部(7、8)に、力、特に弾性戻し力を加える端部(33)と、他方の第1の振り子本体(3.1)の周端部(7、8)に、力、特に弾性戻し力を加える別の端部(33)との間に延びる、請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記アーム(31)がそれぞれ、前記支持体(2)に取り付けられたピン(42)に支持される、請求項12に記載の装置。
  14. 前記振り子式ダンパ装置(1)が、前記第1の振り子本体(3.1)を2つしか備えておらず、前記同期システム(30)が前記アーム(31)を2つしか備えておらず、前記アーム(31)がそれぞれ、2つの第1の振り子本体(3.1)のうちの一方の周端部(7、8)に力を加える端部(33)と、2つの第1の振り子本体(3.1)の他方の周端部(8、7)に力を加える別の端部(33)との間に延び、2つのアーム(31)が交差しない、請求項12または13に記載の装置。
  15. 前記同期システム(30)が中心部(36)を備え、2つのアーム(31)が、グループ化され前記中心部(36)に連結された第1の振り子本体のそれぞれの周端部(7、8)に、力、特に弾性戻し力を及ぼす、請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記同期システム(50)であって、前記第2の振り子本体(3.2)のすべてまたは一部の支持体(2)に対する移動を同期させ、前記第1の振り子本体(3.1)の移動に影響を及ぼさない前記同期システムを備える、前記請求項のうちのいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記第1の振り子本体(3.1)が調整される前記第1の次数値が、2気筒熱機関の励振次数に相当する、前記請求項のうちのいずれか一項に記載の装置。
JP2017003637A 2016-01-13 2017-01-12 振り子式ダンパ装置 Pending JP2017125611A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1650257A FR3046648B1 (fr) 2016-01-13 2016-01-13 Dispositif d'amortissement pendulaire
FR1650257 2016-01-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017125611A true JP2017125611A (ja) 2017-07-20

Family

ID=55486927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017003637A Pending JP2017125611A (ja) 2016-01-13 2017-01-12 振り子式ダンパ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2017125611A (ja)
DE (1) DE102017100457A1 (ja)
FR (1) FR3046648B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019060443A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社Subaru 変速機
JP7341316B2 (ja) 2019-08-09 2023-09-08 ヴァレオ、カペック、トルク、コンバーターズ、(ナンジン)、カンパニー、リミテッド トルクコンバータおよびトルクコンバータを含む車両

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109091051A (zh) * 2018-09-12 2018-12-28 奥佳华智能健康科技集团股份有限公司 一种皮肤护理用具

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2413614A (en) * 2004-05-01 2005-11-02 Safe Developments Ltd A flywheel with pendulum masses tracking an order of vibration across engine speeds
DE102011086532A1 (de) 2010-12-15 2012-06-21 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Fliehkraftpendel und Kupplungsscheibe mit demselben
DE102012221103A1 (de) 2012-11-19 2014-05-22 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Fliehkraftpendeleinrichtung
DE102013206890A1 (de) * 2013-04-17 2014-10-23 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Fliehkraftpendeleinrichtung, Drehmomentübertragungseinrichtung und Antriebsstrang
FR3013414B1 (fr) * 2013-11-15 2016-05-27 Valeo Embrayages Dispositif perfectionne d'amortissement de torsion a pendule

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019060443A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社Subaru 変速機
JP7021890B2 (ja) 2017-09-27 2022-02-17 株式会社Subaru 変速機
JP7341316B2 (ja) 2019-08-09 2023-09-08 ヴァレオ、カペック、トルク、コンバーターズ、(ナンジン)、カンパニー、リミテッド トルクコンバータおよびトルクコンバータを含む車両
US11773953B2 (en) 2019-08-09 2023-10-03 Valeo Kapec Torque Converters (Nanjing) Co., Ltd. Torque converter and vehicle including the torque converter

Also Published As

Publication number Publication date
FR3046648B1 (fr) 2018-11-02
DE102017100457A1 (de) 2017-07-13
FR3046648A1 (fr) 2017-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6810744B2 (ja) 振子減衰装置
JP6752625B2 (ja) ねじり振動減衰装置
US9631696B2 (en) Centrifugal force pendulum
JP6274796B2 (ja) 自動車用のトルク伝達装置
JP6826101B2 (ja) ねじり振動を減衰するための装置
US9243681B2 (en) Centrifugal pendulum device
JP6630352B2 (ja) ブレード付きトーショナルダンパ
JP2017125611A (ja) 振り子式ダンパ装置
KR102401531B1 (ko) 진자 댐핑 장치
KR20140146067A (ko) 원심력 진자를 구비한 마찰 클러치
CN110959080B (zh) 具有同步罐的离心力摆
CN107850180B (zh) 离心力摆和具有离心力摆的液力变矩器
JP2015516555A (ja) 特に車両の駆動系のための回転振動減衰装置
JP2012516981A (ja) デュアルマスフライホイール
KR20170109498A (ko) 진자 댐핑 장치
US10690220B2 (en) Absorber system
CN105972152B (zh) 离心力摆装置
KR102523248B1 (ko) 토션 진동 댐핑 장치
EP2949963B1 (en) Damper apparatus
KR102391462B1 (ko) 진자식 댐핑 장치를 구비한 토크 전달 장치
KR102375202B1 (ko) 진자 댐핑 장치
CN110945265B (zh) 摆阻尼装置
CN110894866B (zh) 摆动阻尼装置
KR20210146912A (ko) 진자 감쇠 장치
JP2012141019A (ja) 遠心振子式吸振装置