JP2017124925A - 粉体供給装置および粉体供給機構 - Google Patents

粉体供給装置および粉体供給機構 Download PDF

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Abstract

【課題】輸送される粉体に異物等の混入を抑制可能であるとともに、小型化およびメンテナンスの軽減に有利な粉体供給装置および粉体供給機構を提供する。
【解決手段】粉体供給装置10は、筐体100内に、粉体を充填するための充填スペース20、粉体を搬送するための搬送スペース30、粉体を搬送可能に充填スペース20と搬送スペース30とを亘る搬送面42を有するベルトコンベヤ40、および搬送スペース30に設けられベルトコンベヤ40で搬送された粉体を導入する導入口52と、導入口52に導入された粉体を筐体100外に排出する排出口54とを有する粉体排出部50、を有し、導入口52が、搬送面42に対向して配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、筐体内に充填された粉体を排出可能な粉体供給装置、および本発明の粉体供給装置を備え所定の空間に粉体を供給可能な粉体供給機構に関する。
様々な目的で、所望の粉体を排出可能な粉体供給装置が提案されている。
たとえば、特許文献1には、粉体を収容する粉体供給部と、粉体供給部から供給される粉体を払い出す払出し部とを備え、粉体を供給対象部へ供給する密閉系用粉体供給装置の発明(以下、従来技術1ともいう)が開示されている。粉体供給部は、具体的には下部に、開閉可能な締切り弁手段と、払い出し部に対して粉体を導入する導入通路と、を有するホッパーである。ホッパーに充填された粉体は、導入通路に通ずる導入口を介して払出し部に導入される。払い出し部には輸送手段であり水平方向に駆動するベルトコンベヤが設けられている。払い出し部に導入された粉体は、ベルトコンベヤにより輸送され、搬送方向側に位置するプーリの下側に設けられた導出口まで輸送され、当該導出口の下方に設けられた導入通路を介して外部空間(たとえば反応炉)に供給される。即ち、ベルトコンベヤで輸送された粉体は、端部(同文献図1では左端)において下方に落下し導出口に案内されて外部に排出される。
また特許文献2には、粉体貯留槽と、気体・粉体分離器と、輸送管と、吸引装置と、作動装置と、を備える輸送装置の発明(以下、従来技術2ともいう)が開示されている。粉体貯留槽は、下部に粉体の出口を有するホッパーであって、当該出口から開閉装置を介して粉体を送出する。開閉装置から送出された粉体は、輸送管を介して、気体・粉体分離器へ輸送される。気体・粉体分離器は、射出成型機等の入口に接続されており、分離された粉体が射出成型機等に輸送される。上記気体・粉体分離器は、導管を介して吸引装置に接続されている。吸引装置を作動させることによって、気体・粉体分離器および輸送管の空気が上記導管を介して吸引され、ホッパー内の粉体が吸引される。即ち、ホッパーに貯留された粉体は、開閉装置の操作により下方に落下するとともに吸引装置の吸引力により吸引されて輸送管内を輸送され気体・粉体分離器まで輸送される。
従来技術1、2は、いずれも下方に開閉機構を有するホッパーから重力に従い落下した粉体を輸送手段(従来技術1は水平方向の輸送を可能とするベルトコンベヤ、従来技術2は吸引装置による吸引力)により所定の空間まで輸送する構成が採用されている。かかる構成により、ホッパーに投入された粉体を排出し、所定の空間まで輸送することが可能である。
特開平11−139562号公報 特開2004−10358号公報
従来技術1、2を含む粉体供給装置は、以下の課題を有していた。即ち、ホッパーに投入され下部から送り出される材料は、必ずしも目的の粉体のみからなるわけではなく、異物または粉体同士が固着して所望のサイズよりも大きくなってしまった所謂「だま」等(以下、異物等と総称する場合がある)が混入している場合があった。粉体に混入する異物等は、粉体とともにホッパーの下部から落下し輸送手段によって所定の空間まで輸送されてしまい問題であった。
また従来技術2のようにホッパーと所定の空間(射出成型機等)との間に、気体・粉体分離器が設けられることによって、所定の粒径の粉体を選別して当該空間に輸送することは可能である。しかしこの場合、装置が大掛かりとなるため装置の小型化の面で不利であり、またメンテナンスも複雑となるという問題があった。
これに対し、貯留した粉体を送り出す場合には、従来技術1、2のように、下部に開閉機構を有するホッパーが用いられることが一般的であった。かかる構成の場合、ホッパーにおける貯留槽と輸送手段との間に、開閉機構を配置するための適切な距離を設ける必要があり、装置の小型化において支障となっていた。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、輸送される粉体に異物等の混入を抑制可能であるとともに、小型化に有利な粉体供給装置および上記粉体供給装置を備える粉体供給機構を提供するものである。
本発明の粉体供給装置は、筐体内に、粉体を充填するための充填スペース、上記粉体を搬送するための搬送スペース、上記粉体を搬送可能に上記充填スペースと上記搬送スペースとを亘る搬送面を有するベルトコンベヤ、および上記搬送スペースに設けられ上記ベルトコンベヤで搬送された粉体を導入する導入口と上記導入口に導入された上記粉体を上記筐体外に排出する排出口とを有する粉体排出部、を有し、上記導入口が、上記搬送面に対向していることを特徴とする。
本発明の粉体供給機構は、本発明の粉体供給装置、気体を内部に吸引する吸引機構を備える吸引装置、および上記粉体供給装置に設けられ粉体を外部に排出する排出口を有する粉体排出部と、上記吸引装置に設けられた吸気口と、を直接または間接に通気可能に連係する連係部材を備え、上記粉体供給装置から所定の空間に粉体を供給することを特徴とする。
本発明の粉体供給装置は、上述する構成を有することによって、輸送される粉体における異物等の混入を抑制可能であるとともに、小型化に有利である。本発明における構成と、これにより発揮される具体的な効果は、以下に述べる発明を実施する形態において詳細に述べる。
本発明の粉体供給機構は、本発明の粉体供給装置を備えることによって、当該粉体供給装置の効果を享受することができる。また本発明の粉体供給機構は、既存の装置に、本発明の粉体供給装置を連結することで容易に実施することができる。これにより、所望の空間に所望の粉体を輸送する機構を低コストかつ簡易に実現することが可能であり、汎用性が高い。
本発明の第一実施形態である粉体供給機構の概念図である。 粉体供給装置のII−II断面図である。 粉体供給装置の正面壁を省略した正面図である。 粉体供給装置の扉を開けた状態の左側面図である。 粉体供給装置の蓋部を開けた状態の部分上面斜視図である。 本発明の第二実施形態である粉体供給機構の概念図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。図示する本発明の実施形態は、理解容易のために、特定の部材を全体において比較的大きく図示する場合、または小さく図示する場合などがあるが、いずれも本発明の各構成の寸法比率を何ら限定するものではない。
本発明または本明細書の記載に関し、特段の断りなく上下という場合には、任意の地点から天方向を上方向とし、上記天方向に対し相対的に下向きの方向を下方という。一方、前後左右方向は、本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明の実施に用いる部材(構成)の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
<第一実施形態>
以下に、本発明の第一実施形態として、粉体供給装置10を用いた粉体供給機構400について図1から図5を用いて説明する。図1は、本発明の第一実施形態である粉体供給機構400の概念図である。粉体供給機構400は、本発明の一実施形態である粉体供給装置10を備える。図2は、図1に示す粉体供給装置10のII−II断面図である。図3は、粉体供給装置10の正面壁104を省略した正面図である。図4は、粉体供給装置10の扉103を開けた状態の左側面図である。図5は、粉体供給装置10の蓋部112を開けた状態の部分上面斜視図である。
図1に示すとおり粉体供給機構400は、本発明の一実施形態である粉体供給装置10と、吸引装置(集塵機200)と、連係部材220とを備え、粉体供給装置10から所定の空間に粉体を供給する。吸引装置(集塵機200)は、気体を内部に吸引する吸引機構(図示省略)を備える。本実施形態では、上記所定の空間は、吸引装置(集塵機200)である。粉体供給機構400は、吸引装置(集塵機200)の吸引力を利用し、粉体供給装置10から粉体を吸引し、当該粉体を吸引装置(集塵機200)に供給する。
連係部材220は、粉体供給装置10に設けられ粉体を外部に排出する排出口54を有する粉体排出部50と、吸引装置(集塵機200)に設けられた吸気口210と、を直接または間接に通気可能に連係する。連係部材220は、吸引された粉体を含む気体が流通可能な部材であればよく、たとえばホースなどの可撓性の中空管または金属または樹脂などから形成された非可撓性の中空管を用いることができる。
さらに本実施形態における粉体供給機構400は、ブラスト装置300と集塵機200とが連結部材222によって連係されている。ここで集塵機200とは、吸引機構を備える装置であって装置外部の粉体などを当該吸引機構の吸引力により装置内部に集めることが可能な装置である。ブラスト装置300は、金属等からなる粉体(研掃材)をノズルから噴射し、または投射機から放出するなどして対象面に吹き付けて表面処理をする装置である。
ブラスト装置300から排出される粉塵は、連結部材222を介して集塵機200に吸引される。集塵機200に可燃性の微粉体が微細な状態でかつ一定の濃度に達するとちょっとしたきっかけで火災や爆発を起こす危険性がある。ここで、ブラスト装置300から吸引される粉体とは異なる種の不燃性の粉体を、粉体供給装置10から集塵機200に供給することで、集塵機200における微粉体の濃度を下げることができ、爆発を抑制することができる。
粉体供給機構400は、各装置を連係部材などで新規に連係させて構築することもできるし、吸引装置を有する既存の構成に、後付で粉体供給装置10を連係することで構成することもできる。たとえば粉体供給機構400は、連結部材222を介して連結されたブラスト装置300および集塵機200を備える既存の構成において、連結部材222の中間部に開口212を形成し、ここに排出口54から延びる連結部材220の一端を連結することで構築される。
集塵機200、ブラスト装置300を備える粉体供給機構400は、本発明の粉体供給機構の一例であり、吸引機構を備える各種の装置とバフ研磨加工、グラインダー等による粉塵(微粉体)が発生する加工と、粉体供給装置10と、を連係部材220で連係する他の態様を広く包含する。粉体供給機構400は、本発明の粉体供給装置10を用いることによって、粉体供給装置10の備える優れた効果を享受し、異物等の混入が抑制された粉体を所定の空間に供給することができる。また粉体供給機構400は、集塵機200とブラスト装置300とを異なる装置として図示したが、これは本発明を限定するものではない。図示省略する変形例として、ブラスト機能を有するブラスト部と集塵機能を有する集塵部とを有する一の装置において、当該集塵部(即ち吸引部)と粉体供給装置10とを連係部材220により連係することで粉体供給機構400を構成することもできる。
次に粉体供給装置10の概要について説明する。
図2に示す通り、粉体供給装置10は、筐体100内に、充填スペース20と、搬送スペース30と、ベルトコンベヤ40と、粉体排出部50と、を有している。粉体排出部50は、搬送スペース30に設けられベルトコンベヤ40で搬送された粉体を導入する導入口52と、導入口52に導入された粉体を上記筐体100外に排出する排出口54と、を有している。粉体供給装置10は、上述する導入口52が、搬送面42に対向した構成を有する。
充填スペース20は粉体を充填するためのスペースであり、搬送スペース30は、粉体を筐体内において搬送するためのスペースである。ベルトコンベヤ40は、粉体を搬送可能に充填スペース20と搬送スペース30とを亘る搬送面42を有している。
ベルトコンベヤ40の搬送面42とは、ベルトコンベヤ40のベルト外面であって法線方向が上向きである面をいう。ここで法線方向が上向きとは、搬送面42の法線方向が、鉛直方向に対し−90度を超えて+90度未満であることを意味する。このように法線方向が上向きの搬送面42に対し導入口52が対向していることから、粉体は自重落下以外の手段で導入口52に導入される。そのため、導入のために用いられる力(たとえば吸引力)の調整により、ベルトコンベヤ40で運ばれた粉体に含まれ、当該粉体よりも荷重の重い異物、または粉体同士が固まってできた所謂「だま」などが導入口52に導入されることを抑制可能である。
一般的に、可燃性の粉塵(粉体)は、粒径が小さいほど火災や爆発の危険性が高くなる。一方、集塵機200において当該火災や爆発を防止するために投入される不燃性の粉体も粒径が小さいほど、その防止効果が高いことが知られる。ホッパーから送り出される異物等を含む材料(粉体)を実質的にすべて供給先に供給してしまう従来の粉体供給装置と比較して、本実施形態における粉体供給装置10は、粒径の小さい粉体を選択的に集塵機200に搬送することが可能である。これにより粉体供給装置10により粒径の小さい粉体を集塵機200に供給することで、集塵機200における火災や爆発の防止効果も高い。
また、粉体供給装置10は、筐体100の内部において充填スペース20と搬送スペース30とを有するとともに、筐体100の内部において粉体を搬送するためのベルトコンベヤ40を有している。ベルトコンベヤ40は、充填スペース20と搬送スペース30とを亘って配置されている。即ち、図5に示されるとおり、ベルトコンベヤ40の一端は、充填スペース20の内部に侵入しており、搬送面42の一部が充填スペース20において露出している。そのため充填スペース20に粉体を所定量充填した場合には、ベルトコンベヤ40の搬送面42に自動的に粉体が載った状態となり、ベルトコンベヤ40を動かすことによって粉体が搬送される。かかる構成では、従来技術1、2のようにホッパーにおける貯留槽と輸送手段との間に開閉機構を配置するための適切な距離を設けるといった必要がない。そのため粉体供給装置10は、従来技術1、2に比べて装置の小型化を図ることが可能である。また粉体供給装置10は、筐体100の内部を区画して充填スペース20と搬送スペース30とが設けられ、これに亘るベルトコンベヤ40が配置されるという簡易な構造であり、装置の小型化に有利である。
次に、本実施形態の粉体供給装置10の構成およびこれに関連する構成について詳細に説明する。
粉体供給装置10は、筐体100を有している。本実施形態において筐体100は、図1に示すように天板107、正面壁104、底面板105、左側面壁102、図示省略する右側側面壁および背面壁からなる略直方体の箱状型をなす。底面板105の下面には、複数(たとえば4つ)の車輪が設けられており、手で押すだけで容易に移動可能となっている。
筐体100は、天板107、正面壁104、左側面壁102、右側面壁108、底面板105は、正面壁104と対向する背面の縁部が全溶接されている。これによって、隙間から粉体が外部に漏れ出たり、予定しない箇所で空気の出入りが生じないように構成されている。筐体100の内部は、図3に示すとおり、充填スペース20と搬送スペース30とを有する粉体室32と、ベルトコンベヤ40を回転させるためのモータ130が格納されたモータ室132を有している。粉体室32とモータ室132とは、内壁134により区画されている。このように粉体供給装置10は、一つの筐体100の内部において、モータ130、充填スペース20、搬送スペース、およびベルトコンベヤ40が配置されており全体にコンパクト化が図られている。ただしこれは一例であって、筐体100の内部に粉体室32を設けるとともに、筐体100の外部にモータ130を配置してもよい。
尚、粉体供給装置10において、溶接により構成されている箇所は、適宜、全溶接されるとよい。予定外の粉体や空気の移動を避けるためである。
図2に示すとおり、粉体室32に設けられた充填スペース20と搬送スペース30は、隔壁70により区画されており、下方において連通している。隔壁70は、天板107から略鉛直下方に延在する第一壁72と、第一壁72の下端に連続し、搬送スペース30から充填スペース20に向けて下り傾斜する第二壁74とを有している。図2に示すとおり本実施形態ではベルトコンベヤ40の搬送面42が搬送方向に上り傾斜しており、第二壁74の傾斜角度と搬送面42の傾斜角度は略等しい。隔壁70は、略鉛直下方に延在する一枚の壁から構成することもできるが、上述する第一壁72と第二壁74を備えることによって、筐体100の内部の限られたスペースにおいて充填スペースを充分に大きく確保することができる。尚、本実施形態において、搬送方向とは、ベルトコンベヤ40の搬送面42におけるベルトの回転方向を意味する。
(充填スペース20)
天板107には、粉体を充填スペース20に充填するための開口である充填口110が設けられている。充填口110は、開閉自在である蓋部112によって密閉可能である。蓋部112の上面には取っ手114が設けられており、容易に手で充填口110を開閉することができる。充填スペース20に粉体を充填したい場合には、蓋部112を開けて、充填口110から粉体を充填すればよい。
ところで、本実施形態における粉体供給機構400に用いられる粉体供給装置10において、粉体排出部50は、吸気装置(集塵機200)と直接または間接に連結されるための連結部50Aをなす。一方、粉体供給装置10は、上述のとおり筐体100の外部から充填スペース20に粉体を充填するための充填口110を有している。本実施形態では、充填口110から連結部50Aまで通気可能な通気路118が確保されている。
一般的に、収容スペースに粉体を充填(投入)する場合、収容スペース外に粉体が飛散することがしばし問題となる。これに対し、図2に示すとおり、通気路118が確保された粉体供給装置10は、吸気装置を作動させて吸引された状態で、充填口110より粉体を充填することによって、粉体をスムーズに充填スペースに導入することができ、充填時の粉体の飛散を防止することができる。粉体供給装置10は、筐体100に充填スペース20および搬送スペース30を備えている。そのため、ベルトコンベヤ40で搬送された粉体を外部からの吸引力により吸引して筐体100の外に排出する本実施形態によれば、当該吸引力を粉体の排出だけでなく充填時に充填スペースに引き込むことにも良好に作用させることが可能である。
上記通気路118は、特定の経路に限定されるものではないが、たとえば、図2に示すとおり、隔壁70の任意の箇所に通気口116を設け、通気口116を介して充填口110と導入口52までを通気可能に連通可能に構成するとよい。通気口116を設けなくても、充填スペース20と搬送スペース30は下方において連通しているが、充填スペース20に隔壁70の下端よりも上方まで粉体が充填された状態では、空気の通りが悪くなり、連結部50Aからの吸引の作用が充填口110まで良好に及ばない場合がある。そのため隔壁70に通気口116が設けられることが好ましく、特に隔壁70の天板107寄りに通気口116が設けられることがより好ましい。本実施形態では第一隔壁72に通気口116が設けられている。通気口116は、常に通気可能な状態である必要はなく、適宜、密閉状態にできるよう開閉式にしてもよい。
(搬送スペース)
搬送スペース30は、充填スペース20において搬送面42に載った粉体を筐体100の内部において搬送するスペースである。本実施形態では、筐体100の任意の壁面であって搬送スペース30に面する壁面(本実施形態では具体的には正面壁104)に、通気口65が設けられている。これによって、粉体排出部50を介して搬送スペース30の空気を吸引した場合に、通気口65から粉体排出部50への空気の流れを作ることができ、粉体の排出がスムーズである。充填スペース20と粉体スペース30とは下方において連通しており、これにより、ベルトコンベヤ40が、両スペースに亘り配置されることが許容されている。
搬送スペース30には、ベルトコンベヤ40の一部と粉体排出部50の導入口52側が配置されている。搬送スペース30においてベルトコンベヤ40で搬送された粉体は、搬送面42に対向する導入口52まで搬送され、吸引力により導入口52に導入され排出口54から排出される。本実施形態では粉体の排出は、粉体が、吸引力により搬送面42から導入口52まで吸い上げられることによってなされるが、本発明は、筐体100の内部から外部に対し適当な風圧の気流を生成し、当該気流によって粉体を外部に排出させることを包含する。
(粉体排出部)
図2に示すとおり本実施形態では、天板107の搬送スペース30を区画する領域に、粉体排出部50が設けられている。粉体排出部50は、下端に導入口52が設けられるとともに上端に排出口54が設けられている。導入口52と排出口54とは、粉体を含んだ気体を流通可能に連通している。図1に示すとおり、集塵機200の吸引力の一部が連結部材220および粉体排出部50を介して搬送スペース30内に及ぶと、ベルトコンベヤ40の搬送面42によって搬送された粉体が導出口52から吸い上げられて排出口54から筐体100の外部に排出される。排出された粉体は、連通部材220を通じて集塵機200に供給される。
図2、3に示されるように、本実施形態における粉体排出部50は、筒部51Aと、筒状拡径部51Bとを有している。筒部51Aは、上端に排出口54を有し両端開口の筒状態である。筒部51Aは、上部が筐体100の外部に露出しており、下部が搬送スペース30の内部に露出している。筒状拡径部51Bは、筒部51Aの下端に嵌合可能な筒状部512と、筒状部512の下端から下方向に拡径する拡径部514とを有し、拡径部514の下端が導入口52をなす。
本実施形態における拡径部514は、導入口52が対面するベルトコンベヤ40のベルトの幅方向に拡径している。たとえば本実施形態では、導入口52の長軸は、ベルトコンベヤ40のベルトの幅方向と略平行な方向に伸長しており、当該長軸の寸法は、図3に示すように筒状部512の外径を超えるとともにベルトコンベヤ40のベルト幅以上である。また導入口52の短軸は、ベルトコンベヤ40の進行方向と略平行な方向に伸長しており、当該短軸の寸法は、図2に示すとおり、上記筒状部512の外径未満である。このようにベルトの幅方向に偏長する導入口52を有することにより、搬送面42に載って搬送された粉体は、導入口52と対向する位置にさしかかる前には吸引され難く、当該位置に到達した際に効率よく吸引される。
図2に示すように、導入口52は、対向する搬送面42に対し所定の距離(以下、対向距離ともいう)を有して配置される。対向距離の大きさによって搬送面42から吸引される粉体量を調整することが可能である。対向距離を調整するために、対向する搬送面42に対する導入口52の位置を変更する変更手段が設けられることが好ましい。変更手段は、搬送面42に対する導入口52の位置が変更可能な構成であれば特に限定されない。本実施形態では、筒部51Aが筐体100に対し固定されるとともに、筒部51Aに対し、筒状拡径部51Bが、筒部51Aの延在方向にスライド可能に取り付けられている。これにより所定範囲において、適宜、搬送面42の対する導入口52の位置を変更することができ、対向距離を調整することができる。
(センサ)
粉体供給装置10は、外部に供給される粉体の有無または供給量を監視するためのセンサが設けられることが好ましい。特に、本実施形態の粉体供給機構400のように、集塵機200の爆発防止に粉体供給装置10から粉体を供給する場合などには、予期せぬトラブルで粉体の供給量が低減し、または供給が停止したことを速やかに把握することは、安全性を確保する上で非常に重要である。本実施形態では、図3に示すとおり、粉体排出部50に風圧センサ120が設けられている。風圧センサ120は、粉体排出部50を通過する気体の風圧を測定するセンサである。気体の風圧が閾値を下回った場合には、吸引力が設定された力を下回り、吸引されて外部に排出される粉体量が低下したことを把握することができる。風圧センサ120に替えて、または風圧センサ120とともに、図示省略する粉体流センサを設けてもよい。粉体流センサとは、粉体排出部50を通過する粉体量を測定するためのセンサである。たとえば粉体流センサとしては、粉体排出部50の流路方向に略垂直に光を透過するとともに、透過した光量を測定可能な光センサを挙げることができるが、これに限定されない。
(ベルトコンベヤ)
次にベルトコンベヤ40について説明する。本実施形態に用いられるベルトコンベヤ40は、搬送用のベルトが回転方向に移動可能な一般的なものを適宜選択して使用可能である。本実施形態におけるベルトコンベヤ40は、図2に示すとおり、上端プーリ44と下端プーリ45を両端に有し、非搬送面43の内側にベルトのテンションを調整するテンションプーリ46が設けられている。各プーリは、図3に示すように粉体室32を区画する壁面(具体的には、右側面壁108および内壁134)の外側において設けられた軸受部44A、軸受部45Aとこれに軸受された軸41によって軸支されている。内壁134の外側に設けられた軸受部44Aに隣接してモータ130が連結されている。モータ130を作動することによって軸受部44Aに軸受された軸41に回転力が付与され上段プーリ44が駆動し、これによってベルトコンベヤ40が稼働する。
モータ130は、筐体100に設けられたモータ室132に配置されている。筐体100の外側にモータ130を準備することもできるが、筐体100の内部にモータ130を配置することによって、粉体供給装置10はコンパクト化が充分に図られ運搬性および取り扱い性が良好である。モータ室132は、内壁134によって、充填スペース20および搬送スペース30と区画されている。モータ130には、回転検知部49が設けられており、軸41の回転速度を検知することでベルトコンベヤ40の回転速度を検知し、また調整することが可能である。このようにベルトコンベヤ40の回転速度を調整する調整手段を設けることによって、搬送面42において搬送される単位時間当たりの粉体量を調整することができる。
ベルトコンベヤ40の回転速度の調整は、インバータによりモータを可変速運転することで制御することができる。これによって、ベルトコンベヤ40にて搬送される粉体の単位時間当たりの搬送量を調整することができる。上述するインバータによる制御によって、ベルトコンベヤ40を連続的に回転させてもよいし、所定のインターバルを挟んで回転と停止を繰り返すよう制御してもよい。
ベルトコンベヤ40は、図2に示すとおり充填スペース20と搬送スペース30とを亘って配置されている。ベルトコンベヤ40の搬送面42の主面は、一般的なベルトコンベヤと同様に、略水平方向に延在していてもよいが、本実施形態では、搬送方向に向けて上り傾斜している傾斜面42Aを有している。より具体的には、搬送面42の主面の略全体が搬送方向に向けて上り傾斜する傾斜面42Aである。ここで搬送面42の主面とは、ベルトコンベヤ40の内部に配置された各種プーリに沿って搬送面42の面方向が変更される局所を除いた面を意味する。
ベルトコンベヤ40により搬送される粉体に混入した異物等は、一般的に粉体よりも重量が大きいため、自重により傾斜面42Aを下り方向に落下し得る。これによって、供給が所望される粉体に混入した異物等を除去することが可能である。かかる趣旨から、搬送面42の主面の面積に対する傾斜面42Aの面積割合は、50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、実質的に100%であることが特に好ましい。また同様の趣旨から、傾斜面42Aの傾斜角度は、30度以上であることが好ましく、45度以上であることがより好ましく、60度以上であることが特に好ましい。傾斜角度の上限は、搬送される粉体自体が落下しない程度に大きいことが好ましく、当該粉体の種類にもよるが、粉体の安息角を考慮し、80度以下、または75度以下にすることが好ましい。たとえば、集塵機200の爆発を防止するため供給される好ましい粉末の例としては炭酸カルシウム粉末を挙げることができる。炭酸カルシウム粉末の特性を勘案した場合には、傾斜面42Aの傾斜角度は60度以上70度以下の範囲であることが好ましい。
本実施形態における搬送面42は、図2に示すように、充填スペース20に露出可能な充填領域S1と、搬送スペース30に露出可能な搬送領域S2と、を有している。充填領域S1は、充填スペース20に侵入する領域である。そのため、充填スペース20に充分に粉体が充填された場合には、充填領域S1にかかる粉体の重量は相当に大きくなり、搬送面42を重力方向に大きく撓ませる虞がある。一方、搬送領域S2は、粉体が載った状態でも、後述する擦切り部76によって搬送する粉体量が所定範囲内に調整可能であるため、搬送面42に対し、過大な負荷をかけ難い。そこで本実施形態では、充填領域S1の面積を搬送領域S2の面積より小さく構成することで上記撓みの問題を低減するよう配慮されている。ここで露出可能とは、搬送する粉体がない状態で空間に露出すること意味している。
また本実施形態のように、搬送面42の主面の略全体が搬送方向に向けて上り傾斜する傾斜面42Aをなす態様では、充填領域S1より搬送領域S2を多く確保するほど、傾斜面42Aの下り方向に落下する異物等の量を多くすることが可能であり、異物等の除去の観点から好ましい。
また、本実施形態における粉体供給装置10は、搬送面42の主面の略全面が、搬送方向に向けて上り傾斜しているとともに、導入口52が、搬送面42の上端領域に対向している。上り傾斜する搬送面42の上端領域とは、搬送領域S2の下流領域に相当する。かかる上端領域に対向する位置に導入口52を配置することで、搬送スペース30において粉体が搬送される領域を実質的に多く確保することができる。換言すると、当該配置により、搬送される粉体から多くの異物等を落下させる領域を多く確保することができ、異物等の除去に好適である。上述する異物等の除去の観点からは、上端領域は、たとえば搬送面42の上端を含む所定範囲の領域であることが好ましい。尚、搬送領域S2の下流領域とは、搬送方向における下流側の領域を意味する。
上述のとおり搬送面42の一部または全部が上り傾斜する態様では、選択的に粒径の大きい粉体を除去し、粒径の小さい粉体を導入口52の近傍まで搬送することが可能である。したがって不燃性の粉体を用いることで、集塵機200に粒径の小さい不燃性の粉体(粉塵)を供給することが可能であり、集塵機200に蓄積した粒径の小さい可燃性の粉体による火災や爆発を、良好に防止することができる。
また搬送領域S2の下流領域に対向する位置に導入口52を設けることは以下の観点でも好ましい。即ち、導入口52と充填スペース20との距離が近すぎると、集塵機200の吸引力が充填スペース20に充填された粉体にも影響を及ぼし、不用意に充填スペース20から搬送スペース30に粉体が引き出されて移動する虞がある。一般的な集塵機の吸引圧力(静圧)は約0.25kPa以上であることを鑑みると、上述する不用意な粉体の移動を避けるという観点からは、隔壁70の下端から導入口52までの距離は、10cm以上確保されることが好ましい。
また、搬送面42が搬送する粉体の荷重により撓むことを防止するという観点からは、図2に示すとおり、搬送面42の下面に沿って補強板47を設けてもよい。補強板47は、金属材料または硬質樹脂材料などからなる硬質の部材であって、筐体100の内壁面に対し直接または間接に固定され、搬送面42の下面を支持することが可能な板状体である。補強板47の幅寸法は、ベルトコンベヤ40のベルトの幅寸法以上であることが好ましい。
(捕集部)
次に捕集部60について説明する。本実施形態における粉体供給装置10は、ベルトコンベヤ40の下方に、搬送面42から落下した粉体を捕集する捕集部60が設けられている。これによって、搬送スペース30の床面に、落下した粉体が散乱するのを防止することができ、メンテナンスの労力を軽減することができる。
落下した粉体を捕集するという趣旨からは、捕集部60の幅寸法は、ベルトコンベヤ40のベルトの幅寸法を超えることが好ましく、上面視においてベルトコンベヤ40の幅方向両端を超えた位置に捕集部60の幅方向両端が確認できる程度に幅広であることが好ましい。
本実施形態における捕集部60は、その幅方向両端が図3に示すとおり右側面壁108の内側から内壁134の内側まで亘っているとともに、図2に示すとおりその上端が正面壁104の内壁に当接している。このため、本実施形態における捕集部60は、上面側における搬送スペース30と、下面側における空きスペース31とを区画する壁をなす。かかる捕集部60によって筐体100の内部に空きスペース31が設けられることによって、粉体に汚染されることなく配線などを収容することができ、また粉体供給装置10のコンパクト化にも有利である。
本実施形態における捕集部60は、図2に示すとおり、粉体を捕集する捕集面62を有し、捕集面62が、搬送スペース30から充填スペース20に向けて下り傾斜している。これによって、捕集された粉体を自重により下り方向に移動させて纏めやすく、その後のメンテナンスの労力がより軽減される。捕集面62の傾斜角度は特に限定されないが、例えばベルトコンベヤ40の搬送面42の傾斜角度と略同等することができる。
本実施形態における捕集部60は、金属または樹脂などから作成された非通気性の四辺形の板状体からなり、下辺以外の三辺は、筐体100の内側面または内壁134に全溶接されている。
一方、図2、3に示すとおり、捕集部60の上記下辺と筐体100の底面板105との間には所定の距離が確保されている。図2に示すとおり当該下面から充填スペースに向かって水平方向に延在する延長板66が設けられており、空きスペース31と充填スペース20とは延長板66と底面板105との間に確保された隙間を通じて通気可能である。
本実施形態では、図1、2に示すとおり筐体100の内部と外部とにおいて空気が出入り可能な通気口64が、捕集部60より下方に設けられている。即ち、本実施形態では空きスペース31を区画する筐体100の壁部の任意の箇所に通気口64が設けられている。したがって、筐体100の内部に吸引力が働いた状態で、通気口64から充填スペース20に空気の流れを作ることができる。充填スペース20に粉体が充填された状態で通気口64から充填スペース20に空気を流すことによって、充填されて自重により圧密された粉体をほぐすことができる。
図示省略する変形例として、捕集部60を通気可能なメッシュフィルタなどで構成することもできる。かかる変形例では、通気口64から捕集部60を通じて搬送スペース30に空気の流れを作ることができる。捕集部60の下面から上面に向かって空気が流れることで、捕集部60に捕集された粉体を、捕集面62から離間させ易く、自重により下り方向に移動させ易い。
(擦切り部)
粉体供給装置10により供給される粉体の供給量は、上述するとおり、集塵機200による吸引力の大小、またはベルトコンベヤ40の回転速度などによって調整することができるが、さらに、ベルトコンベヤ40による搬送量を調整するために擦切り部76を備えるとよい。擦切り部76は、充填スペース20と搬送スペース30との境界から、搬送スペース30であって導出口20の手前までの間の任意の箇所に固定して設けられ、搬送面42と所定の距離(以下、擦切り距離ともいう)に位置する縁を有する。搬送面42に載って搬送される粉体が上記縁に当接して均されることで搬送量が調整される。たとえば擦切り距離を大きくするほど搬送量を増大させることができる。粉体の搬送量を適宜調整可能とするために、上記縁の位置を変更して擦切り距離を変更できる変更手段を設けることが好ましい。
本実施形態では、図2および図5に示すように、充填スペース20と搬送スペース30とを仕切る隔壁70の下端に、充填スペース20において搬送面42に載った粉体の上面を擦切ることによって当該粉体の厚みを規定する擦切り部76が設けられている。このよう充填スペース20と搬送スペース30との境界において擦切り部76が設けられることで、擦切られた粉体を充填スペース20側に落下させることができ、回収する手間を要さず落下した粉体を搬送用の粉体として再度利用することができる。
擦切り部76は、図5に示すとおり、ベルトコンベヤ40のベルトの幅方向に沿って延在している。搬送面42に載る粉体の量を当該ベルトの幅方向において略均等とするために、擦切り部76は、当該ベルトの幅方向を超えて延在していることが好ましい。同様の観点から、擦切り部76の縁と搬送面42との距離は当該幅方向に略均一であることが好ましい。
本実施形態における擦切り部76は、上下方向にスライド可能なスライド手段を有し、擦切り部76の縁と搬送面42との距離(擦切り距離)を調整可能である。本実施形態における擦切り部76は、搬送面42の幅方向に沿って延在する長尺の板状体である。図2に示すように、板状体である擦切り部76の法線は略水平になるよう設置されている。
上述する粉体供給機構400によれば、粉体の充填から、排出までが良好に実施され、異物等が除かれた所望の粉体を集塵機200に供給することが可能である。
<第二実施形態>
以下に、第二実施形態として本発明の粉体供給機構500について図6を用いて説明する。図6は、本発明の第二実施形態である粉体供給機構500の概念図である。
粉体供給機構500は、本発明の一実施形態である粉体供給装置10と、吸引装置(集塵機200)と、を備える。粉体供給装置10の粉体排出部50と、吸引装置(集塵機200)の吸気口210と、は流路520、流路510、および流路540をなす連係部材により間接的に通気可能に連係されており、粉体供給装置10から所定の空間に粉体を供給可能である。本実施形態において所定の空間は、ブラスト装置300である。本実施形態にかかる粉体供給機構500は、吸引装置(集塵機200)の吸引力を利用し、粉体供給装置10から当該吸引装置以外の所定の空間に粉体を供給することができる。本実施形態における粉体装置10は、第一実施形態における粉体装置10と同様の構成を有しており、第一実施形態の説明を適宜参照することができるため、ここでは詳細の説明を割愛する。
以下に、粉体供給機構500の詳細について説明する。
ブラスト装置300と、集塵機200との間には、粉体選別装置350が設けられている。粉体選別装置350は、たとえばサイクロン式であって、装置に導入された粉体を比重によって小径のものと大径のものとに選別可能である。集塵機200とブラスト装置300とは、流路520、粉体選別装置350、流路510を通じて、通気可能に連係されており、ブラスト装置300で使用された使用済み粉体(研掃材)は集塵機200の吸引力により吸引され流路510を通って、粉体選別装置350に搬送される。粉体選別装置350に搬送された使用済み粉体は、サイクロンによって比重の軽いものと重いものに分けられる。比重の軽い粉体は、集塵機200の吸引力により、粉体選別装置350の上方に設けられた第一排出口から排出されて流路520を通じて集塵機200に収容され廃棄される。
一方、比重の重い粉体は、再度、ブラスト装置300において研掃材として使用可能である。本実施形態における粉体供給機構500は、粉体選別装置350の下部に設けられた第二排出口356と、粉体供給装置10に設けられた充填口110とが流路530で連結されており、集塵機200の吸引力を利用して、比重の重い粉体を粉体供給装置10に送り込むよう構成されている。具体的には、流路520、流路510、ブラスト装置300、流路540、および粉体供給装置10を通じて、集塵機200の吸引力が、第二排出口356に吸引作用を及ぼす。これによって比重の重い粉体が、第二排出口356から粉体供給装置10の充填スペース20に送り込まれる。充填スペース20に送り込まれた粉体は、ベルトコンベヤ40により搬送スペース30内を搬送され、集塵機200の吸引力により排出口54から吸引されて排出され、流路540を通じてブラスト装置300に供給される。
尚、本実施形態の変形例として、粉体の自重により第二排出口356から、下方に配置した充填口110に対し粉体を落下させることで充填スペース20に粉体を送り込んでもよい。この場合には、集塵機200の吸引力の吸引作用を第二排出口356まで及ぼさなくてもよい。
粉体供給装置10は、集塵機200の吸引力の把握、擦切り部76の設置、ベルトコンベヤ40の回転速度の調整、または、ベルトコンベヤ40の搬送面42に対する導入口52の距離の調整などのいずれかまたは組み合わせを採用することで、ブラスト装置300に供給する粉体の量を調整することができる。
粉体供給装置10は、筐体100内に充填スペース20と搬送スペース30とが区画されるとともに、これらに亘ってベルトコンベヤ40が配置されており、全体に小型化が図り易く、持ち運びも容易である。そのため、たとえば図6に示す粉体供給装置10以外のブラスト装置300、粉体選別装置350、および集塵機200を、既存の設備として有している場合、粉体選別装置350の第二排出口356と粉体供給装置10の充填口110とを流路530で連係して粉体供給装置10を後付し容易に粉体供給機構500を実現することができる。第一実施形態において説明するとおり、粉体供給装置10から供給される粉体は異物等の混入が抑制されているため、ブラスト装置300に目的の粉体(研掃材)を効率よく供給することができる。
以上に本発明の第一実施形態および第二実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
たとえば第一実施形態および第二実施形態は、いずれも、外部に配置された吸引装置(集塵機200)からの吸引力によって、ベルトコンベヤ40により搬送された粉体が、粉体排出部50から外部に排出されて所定の空間に供給される態様について説明した。ただしこれは本発明を限定するものではなく、本発明は、ブロアなどで筐体100(特には搬送スペース30)に圧縮された空気を送り込み、筐体100の内部から粉体排出部50を通じて外部に流れる気流を作り、当該気流の風圧により粉体を外部に排出する態様を包含する。
また第二実施形態では、粉体が充填スペース20に送り込まれる手段として、集塵機200による吸引力を使った循環系統を利用した態様を示した。即ち、充填スペース20に送り込まれた粉体を、ベルトコンベア40により搬送スペース30内に搬送し、集塵機200の吸引力により排出口54から吸引して排出し、流路540を通じてブラスト装置300に供給される態様を示した。かかる態様に替えて、ブラスト装置300のノズル(図示省略)に対し噴射される高圧エアーにより発生する吸引力を利用して、ブラスト装置300の機下部のホッパー310から粉体供給装置10に送られた粉体の一部を、ブラスト装置300に戻す循環機構を採用することもできる。この場合、集塵機200の吸引力に代えて、サクション力などを利用しノズルに対し高圧エアーが噴射されたときに生じる吸引力により、粉体を吸引し排出口54から排出させて流路540を介してブラスト装置300の中に供給する。ブラスト装置300に供給された粉体は、再度ノズルから噴射させることができる。かかる態様の粉体供給機構では、吸引装置は、吸引力を発揮可能なブラスト装置300である。このようにノズルに対し噴射される高圧エアーにより発生する吸引力を粉体供給装置10の粉体排出に利用する場合には、当該吸引力の程度に併せて流路540の配管直径をやや小さく設計するとよい。これにより効率よく粉体をブラスト装置300に供給することができる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)筐体内に、
粉体を充填するための充填スペース、
前記粉体を搬送するための搬送スペース、
前記粉体を搬送可能に前記充填スペースと前記搬送スペースとを亘る搬送面を有するベルトコンベヤ、および
前記搬送スペースに設けられ前記ベルトコンベヤで搬送された粉体を導入する導入口と前記導入口に導入された前記粉体を前記筐体外に排出する排出口とを有する粉体排出部、を有し、
前記導入口が、前記搬送面に対向していることを特徴とする粉体供給装置。
(2)前記搬送面の主面が、搬送方向に向けて上り傾斜している傾斜面を有している上記(1)に記載の粉体供給装置。
(3)前記ベルトコンベヤの下方に、前記搬送面から落下した前記粉体を捕集する捕集部を有する上記(1)または(2)に記載の粉体供給装置。
(4)前記捕集部が、前記粉体を捕集する捕集面を有し、前記捕集面が、前記搬送スペースから前記充填スペースに向けて下り傾斜している上記(3)に記載の粉体供給装置。
(5)前記筐体の内部と外部とにおいて空気が出入り可能な通気口が、前記捕集部より下方に設けられている上記(2)または(3)に記載の粉体供給装置。
(6)前記充填スペースと前記搬送スペースとを仕切る隔壁を有し、
前記隔壁の下端に、前記充填スペースにおいて前記搬送面に載った前記粉体の上面を擦切ることによって当該粉体の厚みを規定する擦切り部を備える上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
(7)前記搬送面が、前記充填スペースに露出可能な充填領域と、前記搬送スペースに露出可能な搬送領域と、を有し、
前記充填領域の面積が、前記搬送領域の面積より小さい上記(6)に記載の粉体供給装置。
(8)前記搬送面の主面の略全面が、搬送方向に向けて上り傾斜しているとともに、前記導入口が、前記搬送面の上端領域に対向している上記(7)に記載の粉体供給装置。
(9)前記粉体排出部が、吸気装置と直接または間接に連結されるための連結部であるとともに、前記筐体外から前記充填スペースに前記粉体を充填するための充填口を有し、
前記充填口から前記連結部まで通気可能な通気路が確保されている上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
(10)前記粉体排出部を通過する気体の風圧を測定するため風圧センサ、または前記粉体排出部を通過する粉体量を測定するための粉体流センサの少なくともいずれか一方を備える上記(1)から(9)のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
(11)上記(1)から(10)のいずれか一項に記載された粉体供給装置、
気体を内部に吸引する吸引機構を備える吸引装置、および
前記粉体供給装置に設けられ粉体を外部に排出する排出口を有する粉体排出部と、前記吸引装置に設けられた吸気口と、を直接または間接に通気可能に連係する連係部材を備え、前記粉体供給装置から所定の空間に粉体を供給することを特徴とする粉体供給機構。
10・・・粉体供給装置
20・・・充填スペース
30・・・搬送スペース
31・・・空きスペース
32・・・粉体室
40・・・ベルトコンベア
41・・・軸
42・・・搬送面
42A・・・傾斜面
43・・・非搬送面
44・・・上端プーリ
44A、45A・・・軸受部
45・・・下端プーリ
46・・・テンションプーリ
47・・・補強板
48・・・凸部
49・・・回転検知部
50・・・粉体排出部
50A・・・連結部
51A・・・筒部
51B・・・筒状拡径部
52・・・導入口
54・・・排出口
56・・・スライド機構
60・・・補修部
60A・・・補修部下端
62・・・補修面
64、65・・・通気口
66・・・延長板
70・・・隔壁
72・・・第一壁
74・・・第二壁
76・・・擦切り部
100・・・筐体
102・・・左側面壁
103・・・扉
104・・・正面壁
105・・・底面板
106・・・車輪
107・・・天板
108・・・右側面壁
110・・・充填口
112・・・蓋部
114・・・取っ手
116・・・通気口
118・・・通期路
120・・・風圧センサ
130・・・モータ
132・・・モータ室
134・・・内壁
200・・・集塵機
210・・・吸気口
212・・・開口
220、222・・・連結部材
300・・・ブラスト装置
310・・・ホッパー
312・・・排出口
314・・・流入口
350・・・粉体選別装置
352・・・流入口
354・・・第一排出口
356・・・第二排出口
400、500・・・粉体供給機構
510、520、530、540・・・流路
512・・・筒状部
514・・・拡径部
S1・・・充填領域
S2・・・搬送領域

Claims (11)

  1. 筐体内に、
    粉体を充填するための充填スペース、
    前記粉体を搬送するための搬送スペース、
    前記粉体を搬送可能に前記充填スペースと前記搬送スペースとを亘る搬送面を有するベルトコンベヤ、および
    前記搬送スペースに設けられ前記ベルトコンベヤで搬送された粉体を導入する導入口と 前記導入口に導入された前記粉体を前記筐体外に排出する排出口とを有する粉体排出部、を有し、
    前記導入口が、前記搬送面に対向していることを特徴とする粉体供給装置。
  2. 前記搬送面の主面が、搬送方向に向けて上り傾斜している傾斜面を有している請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 前記ベルトコンベヤの下方に、前記搬送面から落下した前記粉体を捕集する捕集部を有する請求項1または2に記載の粉体供給装置。
  4. 前記捕集部が、前記粉体を捕集する捕集面を有し、前記捕集面が、前記搬送スペースから前記充填スペースに向けて下り傾斜している請求項3に記載の粉体供給装置。
  5. 前記筐体の内部と外部とにおいて空気が出入り可能な通気口が、前記捕集部より下方に設けられている請求項2または3に記載の粉体供給装置。
  6. 前記充填スペースと前記搬送スペースとを仕切る隔壁を有し、
    前記隔壁の下端に、前記充填スペースにおいて前記搬送面に載った前記粉体の上面を擦切ることによって当該粉体の厚みを規定する擦切り部を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
  7. 前記搬送面が、前記充填スペースに露出可能な充填領域と、前記搬送スペースに露出可能な搬送領域と、を有し、
    前記充填領域の面積が、前記搬送領域の面積より小さい請求項6に記載の粉体供給装置。
  8. 前記搬送面の主面の略全面が、搬送方向に向けて上り傾斜しているとともに、前記導入口が、前記搬送面の上端領域に対向している請求項7に記載の粉体供給装置。
  9. 前記粉体排出部が、吸気装置と直接または間接に連結されるための連結部であるとともに、前記筐体外から前記充填スペースに前記粉体を充填するための充填口を有し、
    前記充填口から前記連結部まで通気可能な通気路が確保されている請求項1から8のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
  10. 前記粉体排出部を通過する気体の風圧を測定するため風圧センサ、または前記粉体排出部を通過する粉体量を測定するための粉体流センサの少なくともいずれか一方を備える請求項1から9のいずれか一項に記載の粉体供給装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載された粉体供給装置、
    気体を内部に吸引する吸引機構を備える吸引装置、および
    前記粉体供給装置に設けられ粉体を外部に排出する排出口を有する粉体排出部と、前記吸引装置に設けられた吸気口と、を直接または間接に通気可能に連係する連係部材を備え、前記粉体供給装置から所定の空間に粉体を供給することを特徴とする粉体供給機構。
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