以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
<サイロ用投入システム>
図1は、本発明の第1実施形態に係るサイロ用投入口装置1およびエア搬送装置2を備えたサイロ用投入システムを示す側面図である。図1において、本実施形態のサイロ用投入システムは、寒冷地において屋外に設置されたサイロ3内に、図示しない暖房装置の熱源として使用される木質のペレットを投入して貯蔵する際に用いられる。
サイロ3は、縦長円筒状に形成されており、地上に設置された格子状の架台4によって、地上から所定の高さ位置で支持されている。サイロ3の上端部には、上端開口を有する筒部3aが設けられている。この筒部3aの上端開口は、ペレットを落下投入するための投入口3bとされている。すなわち、このサイロ3は、ペレットの投入方法として落下投入方法を採用して設置されたものである。
サイロ3の下部は円錐円筒状に形成されており、サイロ3の下端には開閉可能な取出口3cが形成されている。これにより、サイロ3は、投入口3bから内部に投入されたペレットを貯蔵し、取出口3cを開放することで、内部に貯蔵されているペレットを外部へ取り出すことができるようになっている。
サイロ3に投入されるペレットは、複数のフレキシブルコンテナバック5に所定量ずつ収容されている。フレキシブルコンテナバック5は、ペレットが収容されるコンテナバック本体5aと、コンテナバック本体5aに固定された引掛部5bとを有する。コンテナバック本体5aは略直方体状に形成され、コンテナバック本体5aの底面には、内部に収容されたペレットを排出可能な排出口5cが開閉可能に設けられている。
前記複数のフレキシブルコンテナバック5は、トラック6の荷台6a上に積み込まれてサイロ3の設置場所まで輸送される。トラック6には、多段式のブーム7aと、ブーム7aの先端部に設けられた吊下フック7bとを備えたクレーン7が搭載されている。クレーン7は、吊下フック7bにフレキシブルコンテナバック5の引掛部5bを引っ掛けることで、フレキシブルコンテナバック5を吊り上げることができるようになっている。トラック6の荷台6a上には、エア搬送装置2も搭載されている。
<サイロ用投入口装置>
サイロ3の筒部3aの上端部には、サイロ用投入口装置1が後付けされている。サイロ用投入口装置1は、落下投入方法とエア搬送方法の2種類の投入方法のどちらであっても、ペレットをサイロ3内に投入できるようにしたものである。すなわち、本実施形態のサイロ用投入口装置1は、上述のように落下投入方法を採用して設置された既設のサイロ3に対して、落下投入方法およびエア搬送方法のどちらであっても、ペレットをサイロ3内に投入できるようにしたものである。
図1は、サイロ用投入口装置1を用いた落下投入方法によりフレキシブルコンテナ5内のペレットをサイロ3内に投入している状態を示している。図1に示すように、サイロ用投入口装置1を用いた落下投入方法は、フレキシブルコンテナバック5をトラック6のクレーン7によりサイロ用投入口装置1の真上まで吊り上げ、その状態でフレキシブルコンテナバック5内のペレットを排出口5cからサイロ用投入口装置1を介してサイロ3内へ落下投入する方法である。
図2は、前記サイロ用投入システムを示す側面図であり、サイロ用投入口装置1を用いたエア搬送方法によりフレキシブルコンテナバック5内のペレットをサイロ3内に投入している状態を示している。図2に示すように、サイロ用投入口装置1を用いたエア搬送方法は、トラック6に搭載されたエア搬送装置2の送風管(図示省略)に接続された接続ホース8の端部を、サイロ用投入口装置1から架台4に沿って下方に延びる投入ホース9の下端部9aに接続した状態で、トラック6のクレーン7により吊り上げたフレキシブルコンテナバック5をエア搬送装置2のホッパ(図示省略)の真上まで移動させ、その状態でフレキシブルコンテナバック5内のペレットを、排出口5cからエア搬送装置2に投入し、エア搬送により、接続ホース8、投入ホース9およびサイロ用投入口装置1を介してサイロ3内に投入する方法である。
ペレットと共にサイロ3内に供給された搬送エアは、サイロ用投入口装置1から架台4に沿って下方に延びる排出ホース10の下端部10aに接続されたブロワBにより強制的に吸引されて外部へ排出されるようになっている。なお、投入ホース9および排出ホース10は、サイロ用投入口装置1をサイロ3に後付けする際に、架台4に後付けされたものである。
図1および図2において、サイロ用投入口装置1は、筒体11と、蓋体12と、投入管13と、排出管14とを備えている。
筒体11は、サイロ3の筒部3aの上端部に接続されており、筒体11の上端開口は、ペレットをサイロ3内に落下投入可能な第1投入口11aとされている。蓋体12は、第1投入口11aを開閉するものであり、筒体11の上端部において回動可能に取り付けられている。
投入管13は、エア搬送装置2からエア搬送されたペレットをサイロ3内に投入するための管であり、筒体11の側壁を貫通して当該側壁に支持されている。投入管13の外端には、エア搬送されたペレットをサイロ3内に投入可能な第2投入口13aが形成されている。排出管14は、ペレットと共に投入管13からサイロ3内に投入された搬送エアを外部に排出するための管であり、筒体11の側壁を貫通して当該側壁に支持されている。
<エア搬送装置>
図3はエア搬送装置2を示す正面図であり、図4はエア搬送装置2を示す平面図である。図3および図4において、本実施形態のエア搬送装置2は、筐体30内に、後述する各機器31~38を収容して構成されている。なお、本実施形態では、図4の下側を「前側」といい、図4の上側を「後側」という。また、図4の右側を「右側」といい、図4の左側を「左側」という。また、図3の上側を「上側」といい、図3の下側を「下側」という。
筐体30は、中空の正方体状に形成されており、前壁301、後壁302、上壁303、下壁304、右壁305、および左壁306を有している。前壁301、後壁302、右壁305、および左壁306は、それぞれ筐体30の側壁である。
前壁301には、コ字状に形成された大型の開閉扉307Aと、その開閉扉307Aの凹み部分に配置された小型の開閉扉307Bとが、それぞれ回動可能に設けられている。左壁306には、開閉扉308が回動可能に設けられている(図2参照)。
上壁303には、開口部303cが形成されており、この開口部303cの周縁部には、後述するホッパ35の上端部、およびホッパ35の投入口35aを開閉可能な蓋部40を配置するために、上壁303の主上面303a(筐体30の上面)よりも低い段差面303bが形成されている。ここで、上壁303の「主上面」とは、上壁303の上面において高さが異なる複数の平坦面のうち、面積が最大となる平坦面のことをいう。上壁303の四隅にはアイボルト309が固定されている。
図5は、筐体30の内部を示す平面図であり、上壁303を取り除いた状態を示している。図6は、筐体30の内部を示す左側面図である。図7は、筐体30の内部を示す右側面図である。図5~図7において、筐体30の内部には、ブロワ(エア供給源)31、モータ32、制御盤33、送風管34、ホッパ35、バルブ36、吸引管37、およびサイレンサ38が収容されている。なお、図5では、ホッパ35の図示を省略している。
ブロワ31は、吸引したエアに圧力を加えて送出するものであり、エアを吸引する吸引口31aと、圧力を加えたエアを送出する送出口31bとを有している。ブロワ31は、振動する部材なので、ブロワ31の重心を低くして筐体30の振動を抑制するために、筐体30内の下側に配置され、かつブロワ31の高さ寸法を低く抑えている。本実施形態のブロワ31は、筐体30内の下側において左後側に配置されている。吸引口31aは上向きに開口し、送出口31bは左向きに開口している。ブロワ31は、上記のように筐体30内に配置した状態で、ホッパ35の上縁よりも低い位置に配置される。
ブロワ31の吸引口31aには、吸引管37の一端が接続されている。吸引管37は、ブロワ31の上方かつホッパ35の後方に形成された空きスペースに配置されている。吸引管37の他端には、ブロワ31の騒音を抑制するサイレンサ38が接続されている。サイレンサ38は、筐体30内の上側において左前側に配置されている。
モータ32は、ブロワ31を駆動する駆動源であり、筐体30内の下側において右後側に配置されている。
制御盤33は、モータ32およびバルブ36の各駆動を制御するものであり、筐体30内の左前側に配置されている。なお、制御盤33は、その前側にコントロールパネル33aを有しており、前壁301の開閉扉307B(図3参照)を開放することで、コントロールパネル33aを操作できるようになっている。
送風管34は、ブロワ31から送出されたエアを筐体30の外部へ送風するものである。本実施形態の送風管34は、ブロワ31の送出口31bに一端が接続された第1管部341と、第1管部341の他端に一端が接続された第2管部342と、第2管部342の他端に一端が接続された第3管部343と、第3管部343の他端に一端が接続された第4管部344とを有している。
第1管部341は、例えばJ字状に形成された金属製の管からなる(図5参照)。具体的には、第1管部341は、ブロワ31の送出口31bから左方に延びる横短管341aと、横短管341aの左端から屈曲して上方に延びる縦管341bと、縦管341bの上端から屈曲して右方に延びる横長管341cとによって構成されている。
縦管341bは、筐体30の左壁306に沿って配置されている。また、縦管341bは、上端部がブロワ31の上方かつ吸引管37の後方に位置するように、下端部から後斜め上方に延びるように配置されている。これにより、横長管341cは、ブロワ31の上方かつ吸引管37の後方の空きスペースにおいて、ブロワ31を左右方向に跨いで配置されている。
第2管部342は、例えばL字状に形成された金属製の管からなる(図5参照)。具体的には、第2管部342は、第1管部341の横長管341cの右端から右方に延びる第1横管342aと、第1横管342aの右端から屈曲して前方に延びる第2横管342bとによって構成されている。第2横管342bは、筐体30の右壁305に沿って配置されている。また、第2横管342bの前端部は、前斜め下方に向かって延びるように屈曲している(図7参照)。
第3管部343は、例えば可撓性を有する樹脂製のホースからなる(図7参照)。第3管部343の一端部は、第2管部342の第2横管342bの前端部に接続され、第3管部343の他端部は、第4管部344の縦管344a(後述)に接続されている。第3管部343は、筐体30の右壁305に沿って配置されている(図5参照)。
第4管部344は、例えばL字状に形成された金属製の管からなる(図7参照)。具体的には、第4管部344は、第3管部343の前記他端部から下方に延びる縦管344aと、縦管344aの下端から屈曲して左方に延びる横管344bとによって構成されている。横管344bは、バルブ36の下方に配置されており、横管344bの右端から後斜め上方に向かって縦管344aが延びるように配置されている。
横管344bの左端部は、筐体30の左壁306の手前まで延びており、横管344bの左端開口は、左壁306の開閉扉308に向かって開口する接続口344cとされている(図6参照)。従って、開閉扉308を開放することで、第4管部344の接続口344cに接続ホース8の端部を接続することができる(図2も参照)。
ホッパ35は、フレキシブルコンテナバック5内のペレット(搬送物)を送風管34内に投入するためのものである。ホッパ35は、その内部にペレットが投入されるように、筐体30内の上側に配置されている。また、ホッパ35の高さ寸法は、ホッパ35内のペレットの収容容積を多くするために、可及的に高く設定されている。本実施形態のホッパ35は、筐体30内の上側において右前寄りに配置された状態で筐体30に固定されている(図6および図7参照)。ホッパ35の上端に形成された投入口35aは、筐体30の上壁303の開口部303c(図4参照)において開口している。これにより、ホッパ35の投入口35aは、筐体30の上面付近で開口している。ホッパ35の下端に形成された排出口35bは、バルブ36に接続されている。ホッパ35の側壁は、後述するように、ペレットが当該側壁を滑り落ちるように、ペレットの安息角以上に傾いている。
バルブ36は、ホッパ35内に投入されたペレットを送風管34内に送り出す量(搬送量)を調整するものである。本実施形態のバルブ36は、ロータリバルブからなり、筐体30内の下側において、ホッパ35の下方に配置されている。ロータリバルブ36の上端に形成された入口36aは、ホッパ35の排出口35bに接続されている。ロータリバルブ36の下端に形成された出口36bは、送風管34の第4管部344における横管344bの長手方向途中部に接続され、当該横管344bの内部と連通している。従って、ロータリバルブ36は、送り出し量を調整したペレットを出口36bから送風管34の内部に送り出すようになっている。
以上の構成により、図2に示すように、筐体30の開閉扉308を開放して送風管34の接続口344cに接続ホース8を接続した状態で、トラック6のクレーン7により吊り上げたフレキシブルコンテナバック5をホッパ35の投入口35aの真上まで移動させることで、フレキシブルコンテナバック5内のペレットをホッパ35内に投入することができる。そして、モータ32によりブロワ31を駆動させるとともに、ロータリバルブ36を制御することで、ホッパ35内に投入されたペレットを、ロータリバルブ36を介して送風管34内に送り出し、搬送エアと共に接続ホース8、投入ホース9およびサイロ用投入口装置1を介してサイロ3内に投入することができる。
また、筐体30内には、ホッパ35の下方にロータリバルブ36が配置されているため、ブロワ31は、ホッパ35の側方にずれた位置に配置され、かつ筐体30の振動を抑制するために筐体30内の下方に配置される。これにより、ブロワ31の上方(ホッパ35の側方)には、ブロワ31の上面から筐体30の上壁303までの高さ分、及びブロワ31の平面積分の空きスペースができる。本実施形態では、ホッパ35の側壁が傾斜してブロワ31の上方に延びているので、前記空きスペースの平面積は、ブロワ31の直上において最大(ブロワ31の平面積分)となり、筐体30の上壁303に近づくほど小さくなるように形成されている。
以上より、振動する部材であるブロワ31およびロータリバルブ36は、筐体30内の下側に配置されているため、筐体30の振動を抑制することができる。また、送風管34における第1管部341の横長管341cがブロワ31の上方に配置されているため、筐体30内におけるブロワ31の上方の空きスペースを、送風管34の一部を配置するスペースとして利用することができる。従って、従来のエア搬送装置に比べて、筐体30内に送風管34を省スペースで配置することができるため、振動を抑えながら装置全体をコンパクトに構成することができる。なお、送風管34の一部は、前記空きスペースの少なくとも一部分に配置されていればよい。
また、吸引管37がブロワ31の上方の空きスペースに配置されているため、装置全体をさらにコンパクトに構成することができる。なお、吸引管37は、前記空きスペースの少なくとも一部分に配置されていればよい。
また、送風管34において、ブロワ31側に接続された第2管部342と、ロータリバルブ36側に接続された第4管部344とは、可撓性を有するホースからなる第3管部343によって接続されている。これにより、ブロワ31およびロータリバルブ36が互いに異なる振動をすることで、第2管部342と第3管部343との相対位置にずれが生じても、そのずれを第3管部343によって吸収することができるので、送風管34の破損を防止することができる。
<ホッパの内部構造>
図8は、ホッパ35の平面図である。図9は、図8のI矢視図である。図10は、図8のII-II矢視断面図である。図8~図10において、ホッパ35は、前側壁351、後側壁352、右側壁353、および左側壁354を備えている。
前側壁351は、上下方向に真っすぐ延びて配置されている。前側壁351の下部には孔351aが形成されており、この孔351aを塞ぐ閉塞板355が、前側壁351の外面に対してボルト等により着脱自在に取り付けられている。
後側壁352は、その下端から真っすぐ上方に延びる縦板部352aと、この縦板部352aの上端から後斜め上方に向かって延びる傾斜板部352bとを有している。傾斜板部352bは、その下端から上端へ向かうに従って左右方向の幅が徐々に広がるように形成されている。
右側壁353は、その下端から真っすぐ上方に延びる縦板部353aと、この縦板部352aの上端から右斜め上方に向かって延びる傾斜板部353bとを有している。傾斜板部353bは、その下端から上端へ向かうに従って前後方向の幅が徐々に広がるように形成されている。
左側壁354は、その下端から真っすぐ上方に延びる縦板部354aと、この縦板部354aの上端から左斜め上方に向かって延びる傾斜板部354bとを有している。傾斜板部353bは、その下端から上端へ向かうに従って前後方向の幅が徐々に広がるように形成されている。
後側壁352、右側壁353および左側壁354の各傾斜板部352b,353b,354bの水平面に対する傾斜角度は、ペレットの安息角(35°)以上に設定されている。
上記構成により、ホッパ35の上端には、前側壁351の上縁と、傾斜板部352b,353b,354bの各上縁とによって、投入口35aが形成されている。ホッパ35の下端には、前側壁351の下縁と、縦板部352a,353a,354aの各下縁とによって、排出口35bが形成されている。また、投入口35aは、排出口35bよりも大きく形成され、投入口35aおよび排出口35bは、平面視において正四角形状に形成されている。投入口35aからホッパ35内に投入されたペレットは、各側壁351~354の内面に案内されて排出口35bからロータリバルブ36内に落下するようになっている。
図10において、ホッパ35の下端部の外周縁、すなわち、前側壁351の外周面、および縦板部352a,353a,354aの各外周面には、弾性材からなるガスケット50が突設されている。一方、ホッパ35の下方に配置されたロータリバルブ36のケーシング361の上面には、その全周にわたって断面L字状のフランジ362が固定されている。このフランジ362には、その上方に突出する部分をガスケット50に食い込ませた状態で、当該ガスケット50が載置されている。
上記構成により、ホッパ35は、ガスケット50を介してロータリバルブ36の上側に載置されることで、ボルト等の固定手段を用いることなくロータリバルブ36に接続されている。これにより、ホッパ35とロータリバルブ36との接続部をガスケット50でシールすることができる。また、ホッパ35およびロータリバルブ36が互いに異なる振動をすることで、ホッパ35とロータリバルブ36との相対位置にずれが生じても、そのずれをガスケット50によって吸収することができるので、ホッパ35の破損を防止することができる。
ロータリバルブ36は、ケーシング361内において水平軸回りに回転する回転軸363と、回転軸363の外周において周方向に等間隔をあけて突設された複数の羽根364とを有している。各羽根364は、回転軸363を一方向(図10の時計回り方向)に回転させることで、ケーシング361内において水平軸回りに回転する。これにより、ケーシング361内において、各羽根364が上から下に向かって回転する回転範囲(図10の12時の位置から6時の位置までの180°の範囲。以下、下向き回転範囲という。)には、隣接する羽根364同士の間に、ホッパ35内のペレットを所定量ずつ送風管34に送り出すための区画室365が形成される。
回転軸363の回転駆動および回転停止は、上記制御盤33により制御される。従って、制御盤33により回転軸363の回転駆動および回転停止を制御することで、ホッパ35内のペレットを送風管34内に送り出す量を調整することができる。
ホッパ35内において、ロータリバルブ36の各羽根364が下から上に向かって回転する回転範囲(図10の6時の位置から12時の位置までの180°の範囲。以下、上向き回転範囲という。)の上方には、吹き上がり防止板60が配置されている。吹き上がり防止板60は、ホッパ35の側壁からロータリバルブ36の入口36aに向かって下方に傾斜している。本実施形態の吹き上がり防止板60は、前側壁351の内面における上下方向の途中部から後斜め下方に向かって延びるように前記内面に突設されている。そして、吹き上がり防止板60の下端(先端)は、ロータリバルブ36の上向き回転範囲の上方よりも少し後方側(下向き回転範囲側)に配置されている。
上記構成により、送風管34内のエアが、ロータリバルブ36の出口36bから、上向き回転範囲内で隣接する羽根364同士の間に入り込んでホッパ35内に持ち上げられても、上向き回転範囲の上方に位置する吹き上がり防止板60により、ホッパ35内のペレットがエアにより吹き上がるのを防止することができる。
吹き上がり防止板60の水平面に対する水平面に対する傾斜角度は、ペレットの安息角以上に設定されている。本実施形態では、ペレットの安息角は35°であり、前記傾斜角度は40°に設定されている。これにより、吹き上がり防止板60の上面60aに載ったペレットは、吹き上がり防止板60の傾斜によって、前記上面60aを滑りながらロータリバルブ36の入口36aに向かって移動するので、吹き上がり防止板60の上面にペレットが滞留するのを防止することができる。
図8および図10において、ホッパ35内の下側には、ペレットよりも大きい異物がロータリバルブ36の入口36aに侵入するのを防止するスクリーン61が配置されている。スクリーン61は、ペレットの通過を許容しつながら異物の通過を阻害するように、例えば格子状に形成されている。スクリーン61の前端縁は、吹き上がり防止板60の下端縁に対して、ブラケット62を介して水平軸回りに回動自在に取り付けられている。これにより、スクリーン61は、ロータリバルブ36への異物の侵入を防止する侵入防止位置(図10の実線で示す位置)と、ロータリバルブ36への異物の侵入を許容する侵入許容位置(図10の2点鎖線で示す位置)との間で上下回動可能とされている。
スクリーン61は、侵入防止位置にあるときには、その前端縁を除く外周縁(後端縁、左端縁および右端縁)が、ホッパ35の側壁(後側壁352、右側壁353および左側壁354)の内面に当接することで、吹き上がり防止板60の下端よりも下方において、水平に配置された状態で保持される。スクリーン61をこのように配置するのは、スクリーン61を吹き上がり防止板60の下端よりも上方において水平に配置すると、吹き上がり防止板60の上面60aを滑りながら移動するペレットがスクリーン61に引っ掛かることで、ペレットの移動が阻害されるおそれがあるためである。従って本実施形態では、吹き上がり防止板60の上面60aにおけるペレットの移動が、侵入防止位置にあるスクリーン61によって阻害されるのを防止することができる。
スクリーン61は、侵入許容位置にあるときには、その回動先端縁(後端縁)がホッパ35の前側壁351の内面に当接することで、吹き上がり防止板60の上方に配置された状態で保持される。これにより、ホッパ35内の清掃等のメンテナンス作業時に、スクリーン61を侵入許容位置まで上方回動させることで、ホッパ35内の下側でのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
図10において、ホッパ35内には、スクリーン61が侵入防止位置にあるか否かを検知する検知手段63が設けられている。本実施形態の検知手段63は、検知部である近接センサ631と、被検知部であるドグ632とによって構成されている。近接センサ631は、その検知面631aを後方に向けた状態で、吹き上がり防止板60の下面に支持部材64を介して固定されている。
ドグ632は、スクリーン61の回動基端側(前端縁側)に取り付けられ、スクリーン61と共に回動するようになっている。ドグ632は、スクリーン61が侵入防止位置にあるときに近接センサ631の検知面631aにより検知されるように、スクリーン61の所定位置に配置されている。これにより、近接センサ631は、ドグ632を検知しているか否かによって、スクリーン61が侵入防止位置にあるか否かを検知するようになっている。
近接センサ631の検知信号は、制御盤33に出力されるようになっている。制御盤33は、近接センサ631の検知信号に基づいて、ロータリバルブ36の駆動を制御する。具体的には、制御盤33は、ロータリバルブ36を駆動させている状態で、近接センサ631からの検知信号が入力されなくなると、つまりスクリーン61が侵入防止位置から侵入許容位置になると、ロータリバルブ36の駆動を停止させる。これにより、ロータリバルブ36の駆動中にメンテナンス作業が行われるのを防止することができる。
近接センサ631は、ホッパ35内において吹き上がり防止板60の下方に形成されたデッドスペースSに配置されている。デッドスペースSは、図10の側面視において、吹き上がり防止板60と、ホッパ35の前側壁351(閉塞板355も含む)と、図中の仮想面Kとによって囲まれた空間である。仮想面Kは、吹き上がり防止板60の最下端を通過し、かつ水平面に対して吹き上がり防止板60の傾斜方向と反対方向(前斜め下方)に傾斜しており、その傾斜角度がペレットの安息角(35°)と同一角度に設定された面である。すなわち、デッドスペースSは、ホッパ35内においてペレットが堆積した状態でも吹き上がり防止板60の下方に形成される空間である。
このように、検知手段63の近接センサ631は、吹き上がり防止板60の下方に形成されたデッドスペースSに配置されるため、ホッパ35に投入されるペレットの投入容量を減少させることなく、ホッパ35内において近接センサ631を配置することができる。
<障壁部>
図11は、筐体30の上壁303とホッパ35の上端部との接続部分を示す図10のIII部拡大断面図である。図10および図11において、筐体30の上壁303は、その開口部303cの周縁部に上記段差面303bを形成するための段差縦板部303dおよび段差横板部303eを有しており、段差横板部303eの上面が段差面303bとされている。段差面303bには、弾性材からなるガスケット51が固定されている。
ホッパ35の各側壁351~354の上端には、水平方向外方に延びて蓋部40が載置される載置板部356が一体に形成されている。載置板部356は、その上面に、蓋部40の裏面に固定された弾性材からなるパッキン41が載置されることで、投入口35aの周縁部をシールする機能を有している。なお、蓋部40は、ホッパ35から分離できるように、載置板部356に対して着脱自在に載置される。
ホッパ35の載置板部356の水平方向外端部には、下方に延びる縦板部357と、縦板部357の下端部から水平方向外方に延びる横板部358とが一体に形成されている。横板部358は、上壁303の段差面303bにおいてガスケット51上に載置された状態で、図示しないボルト等により段差横板部303eに固定されている。蓋部40が投入口35aを閉鎖した状態で、蓋部40の外縁は、投入口35aの周縁部において横板部358よりも外側(後側)に延びて形成されている。
上記構成により、上壁303の主上面303aに付着した雨水等の水が、その主上面303aから、段差縦板部303dの側面、および段差横板部303eの段差面303bを伝って、ホッパ35側へ移動しても、ガスケット51の外側面51a、横板部358の外側面358a、および縦板部357の外側面357aにより、段差面303b上の水が投入口35aへ移動するのを阻害することができる。
従って、本実施形態では、蓋部40の下方において投入口35aの周縁部に配置された、ガスケット51の外側面51a、横板部358の外側面358a、および縦板部357の外側面357aは、上壁303の主上面303aに付着した水がホッパ35の投入口35aへ移動するのを阻害する障壁部70として機能する。本実施形態の障壁部70は、段差面303bから上方に突出しており、障壁部70の段差面303bからの高さh1は、段差面303bから主上面303aまでの高さh2以下に設定されている。
本実施形態の段差面303bは、当該段差面303b上に水が溜まらないように形成されている。具体的には、図10に示すように、開口部303cの前方に形成された段差横板部303eの前端には、上方に延びる段差縦板部303dが形成されておらず、段差横板部303eの前端部を下方に折り曲げて前壁301の上端に接続している(図3および図4も参照)。これにより、開口部303cの前方、後方、右方および左方のそれぞれにおける段差面303b上の水は、図中の白抜き矢印で示すように、開口部303cの前方に形成された段差面303bから前壁301の外側面を伝って筐体30の外部に排水される。
以上より、本実施形態では、蓋部40によりホッパ35の投入口35aを閉鎖することで、ホッパ35内に水が直接浸入するのを抑制できる。また、ホッパ35の投入口35aを閉鎖した蓋部40の外縁よりも外側において筐体30の上面(上壁303の主上面)303aに付着した水が投入口35aへ移動するのを、投入口35aの周縁部に配置された障壁部70によって阻害することができる。これにより、上壁303の主上面303aに付着した水がホッパ35内に浸入するのも抑制できる。従って、蓋部40および障壁部70により、ホッパ35内に水が浸入するのを効果的に抑制できる。
また、障壁部70の高さh1は、筐体30の段差面303bから主上面303aまでの高さh2以下であるため、障壁部70が筐体30の主上面303aから突出することはない。これにより、図2に示すように、フレキシブルコンテナバック5をホッパ35の投入口35aの上方位置まで持ち上げた状態で、フレキシブルコンテナバック5内のペレットをホッパ35内に投入するときに、フレキシブルコンテナバック5が障壁部70に引っ掛かって破れるのを防止することができる。
また、筐体30の段差面303bは、筐体30の前壁301(側壁)に接続されているため、段差面303b上に溜まった水を当該段差面303bから前壁301を伝って筐体30の外部に排水することができる。これにより、段差面303b上に溜まった水が障壁部70を超えてホッパ35内に浸入するのを抑制できる。
<障壁部の変形例>
図12は、障壁部70の変形例を示す拡大断面図である。図12において、本変形例では、筐体30の上壁303は、開口部303cの周縁部に、段差横板部303eの内端部から上方に延びる縦板部303fをさらに有している。縦板部303fの外側面の上側には、弾性材からなるガスケット52が固定されている。
ホッパ35の各側壁351~354の上端には、水平方向外方に延びて蓋部40が載置される載置板部356と、載置板部356の水平方向外端部から下方に延びる縦板部357とを有している。ホッパ35の縦板部357は、上壁303の縦板部303fの上端面に載置され、かつ内側面がガスケット52に当接した状態で、図示しないボルト等により上壁303の縦板部303fに固定されている。
上記構成により、上壁303の主上面303aに付着した雨水等の水が、その主上面303aから、段差縦板部303dの側面、および段差横板部303eの段差面303bを伝って、ホッパ35側へ移動しても、ホッパ35側の縦板部357の外側面357aと、当該外側面357aよりも下方において露出している、上壁303側の縦板部303fの外側面303gとにより、段差面303b上の水がホッパ35の投入口35aへ移動するのを阻害することができる。従って、本変形例では、蓋部40の下方において投入口35aの周縁部に配置された、上壁303側の縦板部303fの外側面303g、およびホッパ35側の縦板部357の外側面357aは、上壁303の主上面303aに付着した水が投入口35aへ移動するのを阻害する障壁部70として機能する。従って、本変形例においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
図13は、障壁部70の他の変形例を示す拡大断面図である。図13において、本変形例では、ホッパ35の各側壁351~354の上端には何も形成されていない。筐体30の上壁303は、開口部303cの周縁部に、縦板部303fから水平方向内方に延びて蓋部40が載置される載置板部303hと、載置板部303hの内端部から、ホッパ35の各側壁351~354の内面の上端部に当接する接続板部303iとをさらに有している。接続板部303iは、各側壁351~354にボルト等により固定されている。
上記構成により、上壁303の主上面303aに付着した雨水等の水が、その主上面303aから、段差縦板部303dの側面、および段差横板部303eの段差面303bを伝って、ホッパ35側へ移動しても、縦板部303fの外側面303gにより、段差面303b上の水がホッパ35の投入口35aへ移動するのを阻害することができる。従って、本変形例では、蓋部40の下方において投入口35aの周縁部に配置された、縦板部303fの外側面303gは、上壁303の主上面303aに付着した水が投入口35aへ移動するのを阻害する障壁部70として機能する。従って、本変形例においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
図14は、障壁部70のさらに他の変形例を示す拡大断面図である。図14において、本変形例では、筐体30の上壁303における開口部303cの周縁部には、主上面303aよりも高い段差面303jが形成されている。具体的には、筐体30の上壁303は、その開口部303cの周縁部に上記段差面303jを形成するための段差縦板部303kおよび段差横板部303mを有しており、段差横板部303mの上面が段差面303jとされている。
ホッパ35の各側壁351~354の上端には、水平方向外方に延びて蓋部40が載置される載置板部356のみが一体に形成されている。ホッパ35の載置部356は、筐体30の段差面303jに載置された状態でボルト等により段差横板部303mに固定されている。
上記構成により、上壁303の主上面303aに付着した雨水等の水が、その主上面303aを伝ってホッパ35側へ移動しても、段差縦板部303kの外側面303nにより、主上面303a上の水がホッパ35の投入口35aへ移動するのを阻害することができる。従って、本変形例では、蓋部40の下方において投入口35aの周縁部に配置された、段差縦板部303kの外側面303nは、上壁303の主上面303aに付着した水が投入口35aへ移動するのを阻害する障壁部70として機能する。従って、本変形例では、第1実施形態と同様に、蓋部40および障壁部70によりホッパ35内に水が浸入するのを効果的に抑制できる。
[第2実施形態]
図15は、本発明の第2実施形態に係るエア搬送装置2における筐体30の上壁303とホッパ35の上端部との接続部分を示す拡大断面図である。図15において、本実施形態の筐体30の上壁303には、図示を省略するが、段差面303jを形成するための段差縦板部303dが開口部303cの周縁部の全体にわたって形成されており、段差面303j上に水が溜まるようになっている。このため、本実施形態のエア搬送装置2は、上壁303の段差面303jに溜まった水を筐体30の外部に排水する排水路80を備えている。
排水路80は、例えば、段差横板部303eに設けられた受水口部81と、筐体30の後壁302に設けられた排水口部82と、受水口部81と排水口部82とを連結する連結管部83とによって構成されている。
受水口部81は、カップ形状に形成されており、段差面303bにおいてガスケット51の後方で開口するように、段差横板部303eを上下方向に貫通して当該段差横板部303eに固定されている。
排水口部82は、受水口部81と同様にカップ形状に形成されており、受水口部81よりも下方において後壁302の外面で開口するように、後壁302を前後方向に貫通して当該後壁302に固定されている。連結管部83の一端は、受水口部81の底部に連結され、連結管部83の他端は、排水口部82の底部に連結されている。
これにより、受水口部81と排水口部82とは、連結管部83を介して連通している。従って、上壁303の段差面303jに溜まった水は、受水口部81、連結管部83、および排水口部82を順に通過して筐体30の外部に排水される。本実施形態の他の構成については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上より、本実施形態のエア搬送装置2によれば、第1実施形態と同様に、蓋部40および障壁部70によりホッパ35内に水が浸入するのを効果的に抑制できる。また、段差面303b上に溜まった水を排水路80によって筐体30の外部に排水することができるので、段差面303b上に溜まった水が障壁部70を超えて投入口35aからホッパ35内に浸入するのを抑制できる。
[その他]
上記実施形態のエア搬送装置2は、木質のペレットを搬送物としているが、木質以外のペレットや家畜飼料等を搬送物としてもよい。また、エア搬送装置2は、トラック6の荷台6a上に搭載されているが、サイロ3の設置場所やその近辺の屋外等に設置されていてもよい。
上記実施形態では、エア供給源としてブロワ31を用いているが、エアを吸引して送出するものであれば、他のエア供給源(コンプレッサ等)を用いてもよい。また、バルブ36は、ロータリバルブに限定されるものではなく、例えば、弁を開閉して搬送物の送り出し量を調整するものであってもよい。
上記実施形態では、送風管34における第1管部341の横長管341cをブロワ31の上方に配置しているが、ブロワ31(送出口31b)との接続部からバルブ36(出口36b)との接続部までの間の一部であれば、横長管341c以外の部分(例えば第2管部342の第1横管342a)を、ブロワ31の上方に配置してもよい。
上記実施形態では、送風管34における第3管部343を、可撓性を有するホースとしているが、送風管34におけるブロワ31(送出口31b)との接続部とバルブ36(出口36b)との接続部との間の一部であれば、第3管部343以外の部分(例えば、第1管部341の横長管341c)を、可撓性を有するホースとしてもよい。
上記実施形態では、ホッパ35内の吹き上がり防止板60は、傾斜して配置されているが、水平に配置されていてもよい。また、吹き上がり防止板60は、ホッパ35の前側壁351に突設されているが、バルブ36の上向き回転範囲の上方に配置されていれば、ホッパ35の他の側壁(右側壁353又は左側壁354)に取り付けられていてもよいし、これらの側壁351,353,354のいずれか2つ以上の側壁に取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、ホッパ35内のスクリーン61は、格子状に形成されていているが、搬送物(ペレット)の通過を許容しながら、搬送物よりも大きい異物の通過を阻害することができれば、網目状等の他の形状に形成されていてもよい。また、スクリーン61は、ホッパ35側である吹き上がり防止板60に設けられているが、ホッパ35自体に設けられていてもよい。
また、スクリーン61は、異物の侵入を許容するために、ホッパ側に対して回動可能に設けられているが、ホッパ35側に対してスライド又は回転などにより移動可能に設けられていてもよいし、ホッパ35側に対して着脱可能に設けられていてもよい。また、スクリーン61は、侵入防止位置にあるときに、吹き上がり防止板60の下端の直下に配置されているが、ホッパ35の傾斜板部352b,353b,354bの下端よりも下方に配置されていてもよい。
上記実施形態では、検知手段63の検知部として、近接センサ631を用いているが、リミットスイッチ等の他の検知部を用いてもよい。また、検知手段63の検知部は、スクリーン61が侵入防止位置にあるときに被検知部(ドグ632)を検知しているが、スクリーン61が侵入防止位置にないときに被検知部を検知してもよい。また、検知手段63の被検知部として、スクリーンとは別体のドグ632を用いているが、スクリーン自体を被検知部として用いてもよい。
また、検知手段63の検知部(近接センサ631)をホッパ35側に設け、検知手段63の被検知部(ドグ632)をスクリーン61側に設けているが、検知部をスクリーン61側に設け、被検知部をホッパ35側に設けてもよい。また、吹き上がり防止板60の下方のデッドスペースSには、検知手段63の検知部のみを配置しているが、検知手段63の検知部と被検知部の両方を配置してもよいし、被検知部のみを配置してもよい。また、検知手段63は、バルブ36の駆動を停止させる制御に用いられているが、警報音を鳴動させるなどの他の制御に用いられるものであってもよい。
上記実施形態では、ホッパ35の投入口35aを開閉する蓋部40は、筐体30又はホッパ35に対して分離可能に載置されているが、筐体30又はホッパ35に対してリンク機構やヒンジ機構を介して連結されていてもよい。また、第1実施形態における障壁部70の変形例(図12~図14)は、第2実施形態の障壁部70に適用してもよい。
第1実施形態における筐体30の段差面303bは、前壁301に接続されているが、後壁302、右壁305又は左壁306に接続されていてもよい。
第2実施形態における排水路80の排水口部82は、後壁302に設けられているが、前壁301、下壁304、右壁305又は左壁306に設けられていてもよい。また、排水路80は、受水口部81、排水口部82および連結管部83によって構成されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、排水路80を管部材だけで構成してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。