JP2017122864A - 光学フィルム、画像表示装置、及び光学フィルムの製造方法 - Google Patents

光学フィルム、画像表示装置、及び光学フィルムの製造方法 Download PDF

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諭 江森
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剛志 黒田
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章伸 牛山
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Abstract

【課題】Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上できるようにする。【解決手段】透明基材11上に、位相差層7を備えた光学フィルム10であって、位相差層7は、重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満であり、前記位相差層の進相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であり、前記位相差層の遅相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下である光学フィルム。【選択図】図3

Description

本発明は、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルム、この光学フィルムを使用した画像表示装置、この光学フィルムの製造方法に関する。
従来、画像表示装置に関して、画像表示パネルのパネル面(視聴者側面)に円偏光板として機能する光学フィルムである反射防止フィルムを配置し、この反射防止フィルムにより外来光の反射を低減する方法が提案されている。ここでこの反射防止フィルムは、直線偏光板、1/4波長板の積層により構成され、画像表示パネルのパネル面に向かう外来光を直線偏光板により直線偏光に変換し、続く1/4波長板により円偏光に変換する。ここでこの円偏光による外来光は、画像表示パネルのパネル面等で反射するものの、この反射の際に偏光面の回転方向が逆転する。その結果、この反射光は、到来時とは逆に、1/4波長板により、直線偏光板で遮光される方向の直線偏光に変換された後、続く直線偏光板により遮光され、その結果、外部への出射が著しく抑制される。
この光学フィルムに関して、特許文献1等には、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層を積層して1/4波長板を構成することにより、正の波長分散特性による液晶材料を使用して直線偏光板からの入射光に対して逆分散特性により1/4波長板を機能させる方法が提案されている。なおここで逆分散特性とは、短波長側ほど透過光における位相差が小さい波長分散特性である。
このような光学フィルムに関して、特許文献2には、1/2波長位相差層、1/4波長位相差層、正Cプレートの積層体に関して、斜め方向からの観察時における色味を向上する工夫が提案されている。
ところで引用文献2に開示のように、1/4波長板に正Cプレートを配置すれば、種々の入射角による透過光に対して、所望の位相差を付与することができ、これにより充分に視野角特性を確保して反射防止を図ることができる。
しかしながらこのように構成すると、光学フィルムの構成が複雑になる問題がある。また製造工程も複雑化する問題がある。また構成が複雑化し、さらに製造工程が複雑化することにより、欠点等による欠陥の発生も増大して品質が劣化する問題がある。
特開平10−68816号公報 特開2014−224837号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、光学特性の偏りを有効に回避するようにして、1層の位相差層により、所望の正面位相差(面内位相差)を付与するAプレートに、対応する正Cプレートを積層したものと同様の位相差を透過光に付与する、との着想に至り、本発明に想到した。
(1) 透明基材上に、位相差層を備えた光学フィルムであって、
前記位相差層は、
重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、
正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満であり、
前記位相差層の進相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であり、
前記位相差層の遅相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下である光学フィルム。
但し、正面位相差Re、厚み位相差Rth、NZ係数は、波長550nmによる値である。
(1)によれば、1層の位相差層により、所望の正面位相差(面内位相差)を付与するAプレートに、対応する正Cプレートを積層したと同様の位相差を透過光に付与することができ、これにより充分な視野角特性を確保することができる。またこの位相差層を1層により作製することにより、構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。このとき位相差値が極値となる入射角がそれぞれ10度以下であることにより、光学特性の偏りを有効に回避することができる。
(2) (1)において、
前記位相差層は、
Aプレートとして機能するAプレート層と、正Cプレートとして機能する正Cプレート層との積層構造を備える光学フィルム。
(2)によれば、より具体的構成により、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
(3) (2)において、
前記透明基材上に配向層が設けられ、
前記位相差層は、
前記配向層の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記Aプレート層が形成され、
前記配向層とは逆側に前記正Cプレート層が形成された光学フィルム。
(3)によれば、配向層の配向規制力によりAプレート層を作製することができる。
(4) (2)において、
前記透明基材が、
延伸フィルムであり、
前記位相差層は、
前記透明基材の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記Aプレート層が形成され、
前記透明基材とは逆側に前記正Cプレート層が形成された光学フィルム。
(4)によれば、配向層を省略して基材の配向規制力によりAプレート層を作製することができる。
(5) (2)において、
前記透明基材上に配向層が設けられ、
前記位相差層は、
前記配向層の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記正Cプレート層が形成され、
前記配向層とは逆側に前記Aプレート層が形成された光学フィルム。
(5)によれば、垂直配向層を適用して、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
(6) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)の何れかに記載の光学フィルムを備える画像表示装置。
(6)によれば、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上してなる光学フィルムを使用して画像表示装置を構成することができる。
(7) 水平方向の配向規制力を発現する配向層を基材に作製する配向層作製工程と、
前記配向層の上に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
前記配向層の配向規制力により前記液晶材料層の前記配向層の近傍領域は前記液晶材料を水平配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える
光学フィルムの製造方法。
(7)によれば、1層の位相差層により、所望の面内位相差を付与するAプレートに、対応する正Cプレートを積層したと同様の位相差を透過光に付与することができ、これにより充分な視野角特性を確保することができる。またこの位相差層を1層により作製することにより、構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。
(8) (7)において、
前記硬化工程は、
前記液晶材料層の厚み方向に磁界を印加することにより、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させる光学フィルムの製造方法。
(8)によれば、より具体的構成により、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
(9) 水平方向の配向規制力を備えた透明フィルム材による基材に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
前記基材の配向規制力により前記液晶材料層の前記基材の近傍領域は前記液晶材料を水平配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える光学フィルムの製造方法。
(9)によれば、例えば2軸延伸PETフィルム等の水平方向の配向規制力を備えた透明フィルム材を基材に適用するようにして、基材近傍では基材の配向規制力により液晶化合物を水平配向させてAプレートとして機能させ、基材より遠ざかった部位では液晶化合物を垂直配向させて正Cプレートとして機能させることができ、これによりAプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、一段と構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
(10) 垂直方向の配向規制力を発現する配向層を基材に作製する配向層作製工程と、
前記配向層の上に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
前記配向層の配向規制力により前記液晶材料層の前記配向層の近傍領域は前記液晶材料を垂直配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を水平配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える光学フィルムの製造方法。
(10)によれば、基材に垂直配向層を作製して、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
本発明によれば、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 位相差層の説明に供する図である。 図1の画像表示装置に係る光学フィルムに適用される転写フィルムを示す図である。 図3の転写フィルムの製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 本発明の実施例を示す図表である。
〔第1実施形態〕
〔画像表示装置及び光学フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す断面図である。なお以下において、正面位相差Re、厚み位相差Rth、NZ係数においては、特段の言及がある場合を除いて、波長550nmによる値である。この画像表示装置1は、画像表示パネル2のパネル面(視聴者側面)に、粘着剤層等を使用して、反射防止フィルムによる光学フィルム3を貼り付けて配置する。これにより画像表示装置1は、この光学フィルム3により充分に反射防止を図るように構成される。画像表示パネル2は、例えば有機EL素子等による自発光素子による画像表示パネルであるものの、これに代えて、液晶表示パネル等の画像表示パネルを適用してもよい。
光学フィルム3は、直線偏光板4と1/4波長板5との積層により構成され、これにより円偏光板として機能して外来光の反射を防止する。直線偏光板4は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。
1/4波長板5は、転写法により後述する転写フィルムから、透過光に1/4波長分の面内位相差(正面位相差)を付与する1/4波長位相差層7を配向層6と一体に直線偏光板4に貼り付けて配置される。なお1/4波長位相差層7のみ転写するようにしてもよい。ここで転写法とは、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体(転写フィルム)を作製した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である。
1/4波長位相差層7は、液晶化合物層による1層の塗工層を硬化して作製された液晶材料による1層の位相差層であり、波長550nmにおける面内位相差Re(550)が50nm以上200nm以下であり、好ましくは110nm以上170nm以下であり、より好ましくは120nm以上150nm以下により作製される。
また1/4波長位相差層7は、波長550nmにおける正面位相差Reと波長550nmにおける厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満であり、より好ましくは0.2を超え0.8未満である。
これにより1/4波長位相差層7は、1/4波長分の面内位相差を付与するAプレートに、このAプレートに対応する正Cプレートを積層したと同様の位相差を透過光に付与することができ、これにより充分な視野角特性を確保することができる。ここでこの1/4波長位相差層7は、1層により作製され、これによりこの実施形態では、構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。
またこのときNZ係数が、0.2を超え0.8未満であることにより、視野角特性を実用上充分に確保することができる。
なお1/4波長位相差層7は、屈折率楕円体により定義される屈折率Nx、Ny、NzがNx≒Nz>Nyの関係に設定され、Aプレートとして機能して劣化する視野角特性を充分に確保できるように構成される。
光学フィルム3において、配向層6は、1/4波長位相差層7に係る液晶化合物に対して水平配向の配向規制力を発現する配向層(水平配向層)であり、光配向層により構成される。なお光配向層は、例えば光2量化型の材料を使用して作製することができるものの、光2量化型の材料に限らず、種々の光配向層材料を広く適用することができる。配向層6は、直線偏光板4の透過軸方向に対して配向規制力の発現方向(後述するAプレート層9に係る液晶化合物の配向方向である)が斜め45度の角度を成すように作製される。
1/4波長位相差層7は、配向層6の近傍では配向層6の配向規制力により液晶化合物が水平配向し、その結果、当該近郊の部位ではAプレートとして機能するAプレート層9が作製される。また1/4波長位相差層7は、残りの部位である、配向層6より遠ざかった部位では液晶化合物が垂直配向し、その結果、正Cプレートとして機能する正Cプレート層8が作製される。
光学フィルム3は、1層の塗工膜を硬化してこれらAプレート層9、正Cプレート層8の積層構造が作製され、これにより構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。またこれらAプレート層9、正Cプレート層8の積層構造により1/4波長位相差層7が作製されることにより、充分な視野角特性を確保することができる。
ここでこのようなAプレート層9、正Cプレート層8の積層構造は、図2に示すように、1/4波長位相差層7に係る液晶化合物に棒状液晶Aを適用して、Aプレート層9ではこの棒状液晶Aの長軸方向を水平方向に揃えることにより、また正Cプレート層8では棒状液晶Aの長軸方向を垂直方向に揃えることにより作製することができる。ここでこのAプレート層9に係る水平配向は、配向層6の配向規制力により作製することができる。正Cプレート層8に係る垂直配向は、液晶分子の双極子モーメントを利用して作製することができ、例えば電界、磁界の印加により作製することができる。
しかしながらAプレート層9に係る液晶分子を厚み方向に斜めに傾けて配向させたのでは、光学特性に偏りが発生する。具体的に、この場合、例えば液晶分子の長軸方向(進相軸方向である)を含む面内で入射角を変化させて面内位相差を計測した場合、面内位相差が極値(最小値又は最大値)となる入射角が0度より異なって、入射角の正側又は負側に偏ることになる。これにより反射防止フィルムでは、反射防止機能に異方性が発現することになり光学特性が劣化することになる。
種々に検討した結果、位相差層7の進相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに位相差層7への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であるように、好ましは5度以下であるようにし、かつ位相差層7の遅相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに位相差層7への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値が極値となる入射角が10度以下であるようにして、好ましくは5度以下であるようにして、充分に光学特性の偏りを防止することができる。なお位相差層7の進相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに位相差層7への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果は、位相差層7の遅相軸を含む位相差層の垂直面内で入射角を変化させた位相差値Reの計測結果である。また位相差層7の遅相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに位相差層7への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果は、位相差層7の進相軸を含む位相差層の垂直面内で入射角を変化された位相差値Reの計測結果である。
このような光学特性の偏りは、Aプレート層9に係る液晶分子を、配向層との界面において、斜めに傾かないようにすることにより、防止することができる。具体的に、この界面における液晶分子のチルト角を0度又は90度に設定する構成の採用により、光学特性の偏よりを防止することができる。これによりこの実施形態では、配向層6に光配向層を適用して光学特性の偏りを防止する。
ここで1/4波長位相差層7に係る液晶化合物は、Aプレートに適用可能な液晶材料である各種の重合性液晶組成物を適用することができる。ここでこの重合性液晶組成物は、液晶性を示し、分子内に重合性官能基を有する液晶化合物(以下、「棒状液晶材料」ともいう。)のほか、ディスコティツク液晶を適用することができる。
棒状化合物は、屈折率異方性を有し、配向層6の配向規制力により規則的に配列することにより、所望の位相差性を付与する機能を有する。棒状化合物として、例えば、ネマチック相、スメクチック相等の液晶相を示す材料が挙げられるが、他の液晶相を示す液晶化合物と比較して規則的に配列させることが容易である点で、ネマチック相を示す棒状化合物を用いることがより好ましい。
本実施形態において用いられる棒状化合物の具体例としては、例えば、下記式(1)〜(17)で表される化合物を例示でき、これらの化合物を重合させて使用することができる。
なおハイブリッドの特性を示す液晶材料による位相差層は、垂直配向膜近傍では、液晶材料が垂直方向に配向しており、垂直配向膜から遠ざかるに従って徐々に液晶材料が揃って水平方向に倒れる(寝る)特性を備える。これによりハイブリッドの特性を示す液晶材料による位相差層では、位相差層7と同様に液晶分子が配向しているようにも思われる。しかしながらハイブリッドの液晶材料による位相差層では、水平配向した液晶分子の長軸方向に角度を振って面内位相差を計測した場合に、面内位相差が極値を示す角度が、入射角0度の方向から偏った角度となり、面内位相差の特性が一方向に偏った特性となる。これによりハイブリッドの特性を示す液晶材料による位相差層では、充分な視野角特性を確保することが困難になる。
しかしながらこの実施形態の位相差層7では、面内位相差が極値となる入射角が10度以下であることにより、この入射角0度の方向を中心にして正及び負の入射角方向に角度を振って計測した面内位相差の特性を対称性の高いものとすることができ、これによっても十分な視野角特性を確保することができる。
なおこれらによりハイブリッド配向液晶材料による位相差層では、上述した位相差値が極値を取る入射角が10度より大きな角度となる。
〔転写フィルム〕
図3は、光学フィルム3の作製に供する転写フィルムの構成を示す断面図である。転写フィルム10は、透明フィルム材による基材11に配向層6、1/4波長位相差層7を順次積層して構成される。このように転写フィルム10に1/4波長位相差層7を作製して転写法により転写することにより光学フィルム3の厚みを低減することができる。
ここで基材11は、転写フィルムの製造に供する種々の透明フィルム材を適用することができ、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等を適用することができる。
〔光学フィルムの製造方法〕
図4は、転写フィルム10の製造工程を示すフローチャートである。光学フィルム3は、この製造工程により作製された転写フィルム10の1/4波長位相差層7が紫外線硬化性樹脂等による接着剤により直線偏光板4に貼り合わされた後、基材11が剥離され、これにより転写法により1/4波長位相差層7が直線偏光板4に配置される。その後、粘着剤層、セパレータフィルム等が積層されて所望の大きさに切断されて光学フィルム3が作製される。画像表示装置1では、この光学フィルム3からセパレータフィルムを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層により画像表示パネル2のパネル面に光学フィルム3が配置される。
転写フィルム10においては、配向層作製工程SP2において、基材11に配向層6に係る塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、配向層6における配向規制力の発現方向が偏光面の方向である直線偏光の紫外線を照射し、これにより配向層6が作製される。
転写フィルム10の製造工程は、続く液晶材料塗工工程SP3において、1/4波長位相差層7に係る液晶材料の塗工液を塗工する。続いて垂直配向工程SP4において、液晶材料の塗工膜を垂直方向(厚み方向)に横切る磁界を印加し、これによりAプレート層9に係る液晶材料を配向層6の配向規制力により水平配向させた状態で、正Cプレート層8に係る液晶材料を垂直配向させる。
この製造工程は、このようにして磁界印加した状態で、又は磁界の印加を中止した後、硬化工程SP5において、無偏光の紫外線の照射により1/4波長位相差層7に係る塗工膜を硬化させ、これにより1/4波長位相差層7を作製する。なお転写フィルムの製造工程では、液晶材料の塗工膜を作製した後、適宜、この塗工膜を乾燥させて、硬化工程により硬化する。液晶材料塗工膜の乾燥工程は、垂直配向工程SP4及び又は垂直配向工程SP4の前後に適宜設けられる。
以上の構成によれば、液晶化合物層による1層の塗工膜を硬化して作製された液晶材料による1層の位相差層であって、NZ係数が、1未満であり、位相差層の進相軸及び遅相軸をそれぞれ基準軸に設定して、基準軸回りに入射角を変化させた位相差値の計測結果において、極値となる入射角が10度以下であることにより、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
また位相差層が、Aプレートとして機能するAプレート層と、正Cプレートとして機能する正Cプレート層との積層構造を備えることにより、より具体的構成によりAプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
〔第2実施形態〕
図5は、図1との対比により本発明の第2実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置21は、光学フィルム3に代えて光学フィルム13が適用される。またこの光学フィルム13は、1/4波長位相差層7及び配向層6に代えて光学フィルム15が、直線偏光板4に積層される。この画像表示装置21は、これらの構成が異なる点を除いて、第1実施形態の画像表示装置1と同一に構成される。
ここで光学フィルム15は、転写フィルム10と同様に、透明フィルム材により基材22に配向層6、1/4波長位相差層7を順次作製して形成され、この基材22に光学異方性の小さな例えばTACフィルム材が適用されて、この基材22が直線偏光板4に貼り合わされて配置される。これによりこの実施形態では、正Cプレート層8が画像表示パネル2側となるように構成される。
この実施形態のように、正Cプレート層8が画像表示パネル2側となるように構成しても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第3実施形態〕
図6は、図1との対比により本発明の第3実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置31は、光学フィルム3に代えて光学フィルム33が適用される。またこの光学フィルム33は、1/4波長位相差層7にさらに1/2波長位相差層34が積層されて1/4波長板5が構成され、この1/4波長板5が直線偏光板4に積層される。この画像表示装置31は、これらの構成が異なる点を除いて、第1実施形態の画像表示装置1と同一に構成される。
なおこれによりこの実施形態に係る光学フィルム33は、直線偏光板4に、順次1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7が転写法により積層されて作製されるものの、1/2波長位相差層34に1/4波長位相差層7を転写法により積層して1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の積層体を作製した後、又は透明フィルム材による基材に1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7を順次作製してこれら1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の積層体を作製した後、この積層体を転写法により直線偏光板に積層するようにしてもよい。また第1実施形態との対比により第2実施形態について上述したように、このような転写法の適用に代えて、1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の作製に供した基材、1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の積層体の作製に供した基材を一体に積層するようにしてもよい。
ここでこの実施形態においては、この1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の積層体で、直線偏光板4の透過光に1/4波長分の面内位相差を付与し、この透過光を円偏光により画像表示パネル2に向けて出射する。またこのとき1/2波長位相差層34、1/4波長位相差層7の積層体により1/4波長分の面内位相差を付与することにより、広い波長帯域で充分に反射防止を図ることができるように構成される。
このためこの実施形態において、直線偏光板4側から光学フィルム33を正面視して、1/2波長位相差層34及び1/4波長位相差層7は、直線偏光板4の吸収軸に対して、1/2波長位相差層34及び1/4波長位相差層7の遅相軸が、それぞれ反時計回りにθ1、θ2の角度を成すように配置される。ここでθ1は、それぞれ反時計回りにθ1、θ2の角度を成すように配置される。ここでθ1は、10度以上20度以下であり、より好ましくは13度以上17度以下であり、θ2は、70度以上80度以下であり、より好ましくは72度以上76度以下である。
また1/2波長位相差層34は、液晶化合物層による1層の塗工膜を硬化して作製された液晶材料による1層の位相差層であり、波長550nmにおける面内位相差Re(550)が200nm以上350nm以下であり、より好ましくは210nm以上300nm以下であり、この実施形態では面内位相差Re(550)が波長550nmの約1/2である220nm以上280nm以下により作製される。
なお1/2波長位相差層34は、従来のAプレートとして機能する液晶材料による位相差層と同一に構成してもよく、また1/4波長位相差層7と同様にAプレート層及び正Cプレート層の2層構造により作製してもよい。なおこのように1/4波長位相差層7と同様にAプレート層及び正Cプレート層の2層構造により作製する場合、1/4波長位相差層7、1/2波長位相差層34の積層構造により透過光に設定される1/4波長分の面内位相差に対応する厚み方向位相差値Rth(550)を、1/4波長位相差層7、1/2波長位相差層34の何れか1方又は双方で確保するようにしてもよい。なおこれにより図6の構成とは異なるものの、1/4波長位相差層を従来のAプレートとして機能する液晶材料による位相差層と同一に構成し、1/2波長位相差層34をAプレート層及び正Cプレート層の2層構造により作製するようにして、この1/2波長位相差層34の正Cプレート層により1/4波長分の面内位相差に対応する厚み方向位相差値Rth(550)を確保するようにしてもよい。
以上の構成によれば、1/2波長位相差層、1/4波長位相差層の積層構造により1/4波長板を構成することにより、広い波長帯域で充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
〔第4実施形態〕
図7は、本発明の第4実施形態に係る画像表示パネルを示す図である。この画像表示パネル41は、IPS(インプレーンスイッチング)方式又はFFS(フリンジフィールドスイッチング)方式による液晶表示パネルであり、IPS方式又はFFS方式に係る透明電極、配向層等を作製してなる透明基材により液晶材料を挟持して液晶セル42が作製される。この画像表示パネル41は、この液晶セル42の両面にそれぞれ直線偏光板43、44が配置され、一方の直線偏光板43の側にバックライト46が配置される。
またこのバックライト46とは逆側には、直線偏光板44と液晶セル42との間に1/2波長板45が配置され、この1/2波長板45による光学補償により、充分に透過光を遮光できるように構成される。この実施形態では、1/2波長板45に、第1実施形態及び第2実施形態について上述した1/4波長板の構成が、位相差層の厚みを1/2波長に対応する厚みに設定して適用される。
この実施形態では、IPS方式、FFS方式に係る液晶表示パネルの光学補償に適用する場合であっても、Aプレートとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
〔第5実施形態〕
この実施形態では、例えば2軸延伸PETフィルム等の、水平配向規制力を備えた透明フィルム材を基材に適用することにより、配向層6を省略して、上述の実施形態に係る転写フィルム、光学フィルムを構成する。この実施形態では、この基材及び配向層に関する構成が異なる点を除いて、上述の実施形態と同一に構成される。
この実施形態のように、水平配向規制力を備えた透明フィルム材を基材に適用して配向層を省略するようにしても、第1〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。またこの実施形態では、一段と構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
〔第6実施形態〕
この実施形態では、透明フィルム材による基材に垂直配向層を作製し、これにより基材近傍に正Cプレート層を作製する。また基材の面内方向への電界、磁界の印加により基材より遠ざかった部位に、Aプレート層を作製する。
このように正Cプレート層とAプレート層とを入れ代えて配置するようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、反射防止、光学補償に係る光学フィルムに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、Aプレートとして機能する位相差層を備えた種々の光学フィルムに広く適用することができる。
図8は、本発明の実施例の説明に供する図である。実施例1、2は、第1実施形態の転写フィルムに係る実施例であり、それぞれ基材11に2軸延伸PETフィルム及びガラス基板を適用して光配向層を設けたものである。これら実施例1、2における光配向層は、直線偏光による紫外線を光量30mJ/cmにより照射して作製し、配向層との界面におけるチルト角は0度である。
実施例3は、第5実施形態に係る実施例であり、基材に2軸延伸PETフィルムを適用して、この基材の配向規制力により液晶材料を水平配向させて位相差層を作製したものである。これによりこの実施例3では、基材との界面におけるチルト角は0度である。
実施例4、5は、第6実施形態に係る実施例であり、それぞれ基材に2軸延伸PETフィルム、ガラス基板を適用して、垂直配向層を作製し、この垂直配向層の配向規制力により液晶材料を垂直配向させて位相差層を作製したものである。これによりこの実施例4、5では、垂直配向層との界面におけるチルト角は90度である。
これら実施例1〜実施例5では、位相差層の塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、厚み方向又は面内方向に磁界を印加した状態で、紫外線の照射により硬化させて位相差層を作製した。
比較例は、基材に2軸延伸PETフィルムを適用し、基材の上にポリイミド樹脂層を作製した後、ラビング処理し、これによりラビング処理による配向層を作製したものである。これにより比較例では、配向層との界面におけるチルト角は5度であった。なおこれらチルト角の計測は、作製したサンプルの断面を切削して薄膜による検査試料を作製し、この検査試料を偏光顕微鏡に設置し、偏光板クロスニコル下において、基材面を0度として断面の液晶の遅相軸を調べることにより実行した。
なおこれら実施例1〜5、比較例においては、重合性棒状液晶材料にRMM28B(メルク社製)を適用した。
これら実施例1〜5、比較例において、位相差層の進相軸、遅相軸をそれぞれ基準軸(回転軸)に設定して、基準軸回りに位相差層への入射角を変化させて位相差値を計測し、それぞれ極値となる入射角を計測した。この計測には例えば王子計測機器社製KOBRA−WRを使用することができる。なおこの計測は、それぞれ3箇所で実行した。
実施例1〜5では、極値となる入射角が最大でも5度であり、これにより充分に光学特性の偏りが防止されているものの、比較例では、極値となる入射角が大きく、これにより光学特性に偏りが発生していることが判る。
1、21、31 画像表示装置
2、42 画像表示パネル
3、13、15、33 光学フィルム
4、43、44 直線偏光板
5 1/4波長板
6 配向層
7 1/4波長位相差層
8 Aプレート層
9 正Cプレート層
10 転写フィルム
11、22 基材
34 1/2波長位相差層
42 液晶セル
45 1/2波長板
46 バックライト

Claims (10)

  1. 透明基材上に、位相差層を備えた光学フィルムであって、
    前記位相差層は、
    重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、
    正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満であり、
    前記位相差層の進相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であり、
    前記位相差層の遅相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下である
    光学フィルム。
    但し、正面位相差Re、厚み位相差Rth、NZ係数は、波長550nmによる値である。
  2. 前記位相差層は、
    Aプレートとして機能するAプレート層と、正Cプレートとして機能する正Cプレート層との積層構造を備える
    請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記透明基材上に配向層が設けられ、
    前記位相差層は、
    前記配向層の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記Aプレート層が形成され、
    前記配向層とは逆側に前記正Cプレート層が形成された
    請求項2に記載の光学フィルム。
  4. 前記透明基材が、
    延伸フィルムであり、
    前記位相差層は、
    前記透明基材の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記Aプレート層が形成され、
    前記透明基材とは逆側に前記正Cプレート層が形成された
    請求項2に記載の光学フィルム。
  5. 前記透明基材上に配向層が設けられ、
    前記位相差層は、
    前記配向層の配向規制力により前記重合性棒状液晶材料が配向して前記正Cプレート層が形成され、
    前記配向層とは逆側に前記Aプレート層が形成された
    請求項2に記載の光学フィルム。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の何れかに記載の光学フィルムを、画像表示パネルのパネル面に備える
    画像表示装置。
  7. 水平方向の配向規制力を発現する配向層を基材に作製する配向層作製工程と、
    前記配向層の上に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
    前記配向層の配向規制力により前記液晶材料層の前記配向層の近傍領域は前記液晶材料を水平配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える
    光学フィルムの製造方法。
  8. 前記硬化工程は、
    前記液晶材料層の厚み方向に磁界を印加することにより、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させる
    請求項7に記載の光学フィルムの製造方法。
  9. 水平方向の配向規制力を備えた透明フィルム材による基材に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
    前記基材の配向規制力により前記液晶材料層の前記基材の近傍領域は前記液晶材料を水平配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を垂直配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える
    光学フィルムの製造方法。
  10. 垂直方向の配向規制力を発現する配向層を基材に作製する配向層作製工程と、
    前記配向層の上に、液晶材料による塗工液を塗工して液晶材料層を作製する液晶材料塗工工程と、
    前記配向層の配向規制力により前記液晶材料層の前記配向層の近傍領域は前記液晶材料を垂直配向させ、前記液晶材料層の前記近傍領域を除く領域では前記液晶材料を水平配向させた状態で、前記液晶材料層を硬化させて位相差層を作製する硬化工程とを備える
    光学フィルムの製造方法。
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