JP2018155907A - 光学フィルム、画像表示装置 - Google Patents

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Kenji Fujita
賢治 藤田
諭 江森
Satoshi Emori
諭 江森
剛志 黒田
Tsuyoshi Kuroda
剛志 黒田
章伸 牛山
Akinobu Ushiyama
章伸 牛山
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Abstract

【課題】高い視野角特性を確保した上で、構成を簡易にすることができる位相差層を具備する光学フィルムを提供する。【解決手段】異なる少なくとも2種類の配向状態がまだら模様を形成するように混在する液晶層による位相差層を備える。ここで、位相差層は、重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、波長550nmにおける、正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満とすることができる。また、位相差層は、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層とを含むものとしてもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、液晶を用いた位相差層を具備する光学フィルム、及びこれを備える画像表示装置に関する。
円偏光板等で用いられる偏光状態の変換を行う位相差層を備える光学フィルムに関し、特許文献1には、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層を積層して1/4波長板を構成することにより、正の波長分散特性による液晶材料を使用して直線偏光板からの入射光に対して逆分散特性により1/4波長板として機能させることが提案されている。なおここで逆分散特性とは、短波長側ほど透過光における位相差が小さい波長分散特性である。
また、特許文献2には、1/2波長位相差層、1/4波長位相差層、ポジティブCとして機能する層の積層体に関して、斜め方向からの観察時における色味を向上する工夫が提案されている。
引用文献2に開示のように、1/4波長板にポジティブCとして機能する層を配置すれば、種々の入射角による透過光に対して、所望の位相差を付与することができ、これにより視野角特性を確保して反射防止を図ることができるとしている。
特開平10−68816号公報 特開2014−224837号公報
しかしながら、このような位相差層を備える光学フィルムは、光学フィルムの構成が複雑になる問題がある。光学フィルムの構成の複雑化は、製造工程の複雑化、欠陥品の増加、歩留まりの低下等を招くことがある。
また、従来の位相差層では、画像表示装置に用いた場合、特に画面を正面に対して斜めから見た場合に本来の色(正面から見た場合の色)とは異なる色に変化して見えてしまうことがあった。従って、これまでは視野角特性の不具合に対する対策が十分とは言えなかった。
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、高い視野角特性を確保した上で、構成を簡易にすることができる位相差層を具備する光学フィルムを提供することを課題とする。また、この光学フィルムを備える画像表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。
本発明の1つの態様は、異なる少なくとも2種類の配向状態がまだら模様を形成するように混在する液晶層による位相差層を備える、光学フィルムである。
ここで、位相差層は、重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、波長550nmにおける、正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満とすることができる。
また、位相差層は、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層とを含むものとしてもよい。
上記位相差層の一方の面には光配向層が配置されていてもよい。
さらに、位相差層の進相軸を基準軸に設定して、基準軸回りに位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であり、位相差層の遅相軸を基準軸に設定して、基準軸回りに位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下としてもよい。
そして、上記の光学フィルムを、画像表示パネルのパネル面に備える画像表示装置を提供できる。
本発明によれば、具備される位相差層において高い視野角特性を確保した上で、構成を簡易にすることができる。
画像形成装置1の層構成を示す図である。 位相差相5の配向状態を説明する図である。 画像形成装置11の層構成を示す図である。 画像形成装置21の層構成を示す図である。 画像形成装置31の層構成を示す図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。
〔第1形態〕
図1は、第1形態を説明する図で、画像表示装置1の層構成を説明する図である。なお以下において、正面位相差Re、厚み位相差Rth、NZ係数においては、特段の言及がある場合を除いて、波長550nmにおける値である。
この画像表示装置1は、画像表示パネル2のパネル面(視聴者側面)に、粘着剤層等を使用して、反射防止フィルムとしての光学フィルム3が貼り付けられて配置されている。これにより画像表示装置1は、この光学フィルム3により反射防止が図られる。
ここで、画像表示パネル2は、例えば有機EL素子等による自発光素子による画像表示パネルや液晶表示パネル等の画像表示パネルを適用できる。
光学フィルム3は、画像表示パネル2とは反対側から(すなわち視聴者側から)、直線偏光板4、1/4波長位相差層5、及び配向層6を具備して構成され、これにより円偏光板として機能して外来光の反射を防止する。
直線偏光板4は、ヨウ素が含浸され、延伸されたポリビニルアルコール(PVA)による層が、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材からなる基材により挟持されてなる。このような直線偏光板は公知のものを適用できる。
1/4波長位相差層5は、位相差層の1つの態様であり、本形態では重合性棒状液晶材料による1層のネガティブAとして機能する位相差層である。ここでネガティブAとして機能する位相差層は、板面に沿ったX軸方向の屈折率をNx、板面に沿った方向でX軸に直交するY軸方向の屈折率をNy、板厚方向の屈折率をNzとしたとき、Nz≒Nx>Nyの関係であるとともに、光軸がNy方向となる特徴を有する。
このようにネガティブAとして機能する1/4波長位相差層とすることにより、1/4波長分の面内位相差を付与するポジティブAとして機能する位相差層に、このポジティブAとして機能する位相差層に対応するポジティブCとして機能する位相差層を積層したものと同様の位相差を透過光に付与することができる。そして、これにより充分な視野角特性を確保することが可能となる。
この1/4波長位相差層5は、後述するように1層の塗工膜により作製することができるため、構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。
ここでポジティブCとして機能する位相差層とは、板面に沿ったX軸方向の屈折率をNx、板面に沿った方向でX軸に直交するY軸方向の屈折率をNy、板厚方向の屈折率をNzとしたとき、Nz>Nx≒Nyの関係であるとともに、光軸がNz方向となる特徴を有する。
また、ポジティブAとして機能する位相差層とは、板面に沿ったX軸方向の屈折率をNx、板面に沿った方向でX軸に直交するY軸方向の屈折率をNy、板厚方向の屈折率をNzとしたとき、Nx>Ny≒Nzの関係であるとともに、光軸がNx方向となる特徴を有する。
このとき、NZ係数が、1未満であることが好ましく、さらには0.2を超え0.8未満が好ましい。これにより、視野角特性を実用上充分に確保することができる。ここでNZ係数は、(|Nx−Nz|)/(|Nx−Ny|)で表すことができる。
また、NZ係数は、正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表すこともできる。従って、1/4波長位相差層5は、波長550nmにおける正面位相差Reと波長550nmにおける厚み位相差Rthとから得られるNZ係数が、1未満であることが好ましく、より好ましくは0.2を超え0.8未満である。
さらに、1/4波長位相差層5は、波長550nmにおける面内位相差Reが50nm以上200nm以下であることが好ましい。また、より好ましくは110nm以上170nm以下、さらに好ましくは120nm以上150nm以下である。
また、本形態の1/4波長位相差層5は、図2に示したように、上記Nx、Nyで説明したX軸及びY軸の平面において偏光顕微鏡で見ると明らかなように、少なくとも異なる2つの配向状態が線状、及び/又は所定の面積を有する領域として、まだら模様を形成している。図2は1の配向状態Aが所定の面積を有する領域として存在し、他の配向状態Bが線状で存在する。ただしこれに限らず、1の配向状態も他の配向状態も所定の面積を有する領域として存在してもよい。
すなわち、1/4波長位相差層5では、1の配向状態と他の配向状態とが特定の周期を有さずに互いに混在している状態である。
このような1/4波長位相差層5を備える光学フィルム3では、上記の効果に加えて、ヘイズを高めることができる。これにより、画像表示装置に用いた場合、特に画面を正面に対して斜めから見た場合に本来の色(正面から見た場合の色)とは異なる色に変化して見えてしまう視野角特性の不具合を抑制することが可能となる。
上記まだら模様の形態は、異なる配向状態が互いに混在(入り混じって存在していること)していれば配向状態の形状により特に限定されることはなく、線状、また互いに線で外縁を形成した閉空間となる状態や、互いに海島構造となる状態等であってもよい。
さらに、異なる配向状態が特定の周期を有さずに互いに混在していることが好ましい。これにより観察時のモアレ等の影響を除くことができる。また、異なる配向状態の面積比についても、原理上は1:1であることが好ましいが、視野角特性やディスプレイの色味との関係上、特段の制限を有するものではなく、図2を含むあらゆるまだら模様を取り得る。また、まだら模様を形成する境界は曲線で形成される事が多いが直線的な部分を含むこともある。
配向層6は、1/4波長位相差層5を形成する液晶化合物に対して水平配向の配向規制力を発現する配向層(水平配向層)であり、光配向層により構成される。なお光配向層は、例えば光2量化型の材料を使用して作製することができるものの、光2量化型の材料に限らず、種々の光配向層のための材料を広く適用することができる。ここで配向層6は、この配向層6との界面における1/4波長位相差層5の液晶分子を厚み方向に斜めに傾けることが無いように、すなわちこの液晶分子のチルト角を0度又は90度に設定できることが可能な配向層が適用されることが好ましい。この形態において、配向層6は、水平配向層であることにより、配向層6には、配向層6との界面における1/4波長位相差層5の液晶分子のチルト角を0度に設定する構成が適用される。
以上のような光学フィルム3において、特に1/4波長位相差層5は、ポジティブAとして機能する位相差層の作製に使用する重合性棒状液晶材料と、ポジティブCとして機能する位相差層の作製に使用する重合性棒状液晶材料と、を一定の混合比で混合した混合物により塗工液としての組成物を作製し、この塗工液を配向層6の上に塗工、乾燥、温度制御をして硬化することにより、NZ係数が、1未満により作製される。
ここでこのようにポジティブAのための液晶材料とポジティブCのための液晶材料を混合して塗工、乾燥、温度制御して硬化して作製される1/4波長位相差層5において、このようにNZ係数が、1未満により作製される理由は、明確ではないものの次のように考えられる。
すなわち、配向層6の近傍では配向層6の配向規制力により液晶化合物の一部が水平配向してホモジニアス配向層が形成される。その結果、当該近郊の部位ではポジティブAとして機能する部位となる。さらに残りの部位である、配向層6より遠ざかった部位では他の液晶化合物が垂直配向してホメオトロピック配向層が形成される。その結果、ポジティブCとして機能する部位が形成される。
そして、後述するように温度制御することで配向状態を制御し、異なる位相差状態がまだら模様状に混在した層とすることができる。
これらにより光学フィルム3は、1層の塗工膜を硬化してNZ係数が1未満である1/4波長位相差層5を作製できることにより、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに欠陥の発生を低減して品質を向上することができる。
ここで、ポジティブAとして機能する部位における液晶分子を厚み方向に斜めに傾けて配向させたのでは、光学特性に偏りが発生する。具体的には、例えば液晶分子の長軸方向(進相軸方向である)を含む面内で入射角を変化させて面内位相差を計測した場合、面内位相差が極値(最小値又は最大値)となる入射角が0度より異なって、入射角の正側又は負側に偏ることになる。これにより反射防止フィルムでは、反射防止機能に異方性が発現することになり光学特性が劣化することになる。
種々に検討した結果、このようなポジティブAとして機能する部位の液晶分子の斜めの傾きは、配向層との界面において、液晶材料が斜めに傾かないようにすることにより、防止できる知見を得た。具体的には、この界面における液晶分子のチルト角を0度又は90度に設定することにより、光学特性の偏りを防止できる。
より具体的には、1/4波長位相差層5の進相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに1/4波長位相差層5への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であるように、好ましくは5度以下であるようにする。さらに、1/4波長位相差層5の遅相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに1/4波長位相差層5への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値が極値となる入射角が10度以下であるように、好ましくは5度以下であるのようにして、充分に光学特性の偏りを防止することができる。なお、1/4波長位相差層5の進相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに1/4波長位相差層5への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果は、1/4波長位相差層5の遅相軸を含む位相差層の垂直面内で入射角を変化させた位相差値Reの計測結果である。
また、1/4波長位相差層5の遅相軸を基準軸に設定して、この基準軸回りに1/4波長位相差層5への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果は、1/4波長位相差層5の進相軸を含む位相差層の垂直面内で入射角を変化された位相差値Reの計測結果である。
ここでポジティブAとして機能する重合性棒状液晶材料は、水平方向(配向層の面内方向である)の配向規制力により水平配向する液晶材料であって、分子内に重合性官能基を有する種々の棒状液晶化合物を適用することができる。またこの棒状液晶化合物は、屈折率異方性を有し、配向層6の配向規制力により規則的に配列することにより、所望の位相差を付与する機能を有する。棒状化合物として、例えば、ネマチック相、スメクチック相等の液晶相を示す材料が挙げられるが、他の液晶相を示す液晶化合物と比較して規則的に配列させることが容易である点で、ネマチック相を示す棒状化合物を用いることがより好ましい。
具体例としては、例えば、下記式(1)〜式(17)で表される化合物を例示でき、これらの化合物を単独で又は複数を混合し、重合させて使用することができる。
Figure 2018155907
Figure 2018155907
これに対してポジティブCとして機能する液晶材料としては、重合性棒状液晶材料を挙げることができ、垂直方向の(配向層の厚み方向である)の配向規制力により垂直配向する液晶材料であって、分子内に重合性官能基を有する種々の棒状液晶化合物を適用することができる。
具体的には、例えば、特開2015―191143号公報に開示の構成を適用することができる。より具体的には、メルク社製RMM28B、DIC社製UCL−018等を適用することができる。
なおハイブリッドの特性を示す液晶材料(ハイブリッド配向液晶材料)による位相差層は、垂直配向層近傍では、液晶材料が垂直方向に配向しており、垂直配向層から遠ざかるに従って徐々に液晶材料が揃って水平方向に倒れる(寝る)特性を備える。これによりハイブリッドの特性を示す液晶材料による位相差層では、上記1/4波長位相差層5と同様に液晶分子が配向しているようにも思われる。しかしながらハイブリッドの液晶材料による位相差層では、水平配向した液晶分子の長軸方向に角度を振って面内位相差を計測した場合に、面内位相差が極値を示す角度が、入射角0度の方向から偏った角度となり、面内位相差の特性が一方向に偏った特性となる。これによりハイブリッドの特性を示す液晶材料による位相差層では、充分な視野角特性を確保することが困難になる。
しかしながら1/4波長位相差層5では、面内位相差が極値を示す角度を入射角0度の方向に設定して、この0度の方向を中心にして正及び負の入射角方向に角度を振って計測した面内位相差の特性を、対称性の高いものとすることができ、これによっても十分な視野角特性を確保することができる。
なおこれらによりハイブリッド配向液晶材料による位相差層では、上述した位相差値が極値を取る入射角が10度より大きな角度となる。
より具体的には光学フィルム3は例えば次のように製造することができる。本例では、転写フィルムを用いた例を説明する。
転写フィルムは、透明フィルム材による基材に配向層6、1/4波長位相差層5が順次積層されたフィルムであり、転写法により転写することにより光学フィルム3の厚みを低減することができる。
ここで転写フィルムに用いられる基材は、転写フィルムの製造に供する種々の透明フィルム材を適用することができ、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等を適用することができる。
転写フィルムは例えば、配向層作製工程、液晶材料塗工工程、温度制御工程、及び硬化工程を含むように作製する。
配向層作製工程は、基材に配向層を形成する工程であり、基材に配向層6となる塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、直線偏光の紫外線を照射する。これにより配向層6が作製される。
液晶材料塗工工程は、上記した1/4波長位相差層5のための組成物(塗工液)を配向層6の上に塗工して乾燥させる。ここで、組成物は、ポジティブAとして機能するための重合性棒状液晶材料と、ポジティブCとして機能するための重合製棒状液晶材料とを、一定の混合比により混合した混合物である。
なお、この組成物には、例えば重合開始剤、界面活性剤、及び溶剤を混合してもよい。
具体的な一例を挙げれば、ポジティブAのための液晶として上記式(11)、及び式(17)の液晶、ポジティブCのための液晶としてメルク株式会社製のRMM28Bを用い、これらを0.11:0.11:0.78の割合とする。そして重合開始剤としてBASF株式会社製のイルガキュア907、界面活性剤としてDIC株式会社製のメガファックF477、溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)とメチルイソブチルケトン(MIBK)との1:1混合溶剤を用いることができる。そして、液晶材料が25質量%で含まれた組成物を用いることが可能である。
塗工方法は特に限定されることはないが、例えばバーコーターにより塗工することができる。
温度制御工程は、塗工した1/4波長位相差層5のための組成物の温度制御をして、図2に示して説明したような異なる配向状態の領域が混在した状態(まだら模様の構造)を形成する。具体的には高い温度から徐冷し、所望の混在状態(まだら模様)となる温度で急冷し、硬化させる。例えば、最初に90℃で1分加熱し、60℃で1分加熱することで冷却する。ただし、所望の混在状態(まだら模様)とするために最初の加熱温度、時間、及び冷却の加熱温度、時間は適宜調整することができる。
配向温度の異なる複数種類の液晶材料(本形態ではポジティブAの位相差特性を有する液晶材料と、ポジティブCの位相差特性を有する液晶材料)を混ぜて冷却することで、配向状態が変化する起点となる部位が生じ、ここから配向状態の変化が始まる。そして配向状態が変化する当該起点となる部位はランダムに発生する。
例えば、冷却過程の温度履歴等によりこの配向状態を制御することができる。
また、複数種類の液晶材料の配合比率を変えることにより配向状態の変化の速度を変えることが可能である。
また、冷却速度を変えることにより配向状態が変化する起点となる部位の数を制御することができる。冷却速度を大きくすることにより起点となる部位の数を多くすることが可能である。
このように、冷却のための温度制御と、複数種類の液晶材料の配合比率制御をすることにより、位相差の異なる領域を上記まだら模様のように得ることができる。
硬化工程は、上記のように温度制御して形成したまだら模様の配向構造を固定する工程である。具体的には、無偏光の紫外線の照射により1/4波長位相差層5に係る塗工膜を硬化させ、これにより1/4波長位相差層5とする。
以上の構成によれば、透明基材上に、1層の位相差層でポジティブA及びポジティブCの積層構造に係る特性であるネガティブAとして機能する位相差層を確保することができる。これにより充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することが可能となる。そしてこれを、NZ係数が、1未満とすること、より好ましくは0.2を超え0.8未満とすることにより、より確実に視野角特性を確保することができる。
このとき位相差層の界面におけるチルト角が0度又は90度であることにより、液晶材料のプレチルトによる光学特性の方向依存性を充分に低減して、光学特性の偏りを防止することができる。
また1/4波長位相差層が、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層とを備えることにより、ネガティブAとして機能する位相差層を備える光学フィルムに関して、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
また基材上に光配向層を作製し、この光配向層により重合性棒状液晶材料を配向させて位相差層を作製することにより、具体的に、光学特性の偏りを防止することができる。
このようにして作製された転写フィルムの1/4波長位相差層5が紫外線硬化性樹脂等による接着剤により直線偏光板4に貼り合わされた後、転写フィルムの基材が剥離される。これにより転写法で1/4波長位相差層5が直線偏光板4に配置される。その後、粘着剤層、セパレータフィルム等が積層されて所望の大きさに切断されて光学フィルム3とされる。画像表示装置1では、この光学フィルム3からセパレータフィルムを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層により画像表示パネル2のパネル面に光学フィルム3が配置される。
〔第2形態〕
図3は第2形態を説明する図であり、図1に相当する画像表示装置11を示す図である。この画像表示装置11は、光学フィルム3に代えて光学フィルム13が適用される。
図3からわかるように、光学フィルム13は、画像表示パネル2とは反対側から(すなわち観察者側から)、直線偏光板4、基材14、配向層6、及び1/4波長位相差層5を具備して構成され、これにより円偏光板として機能して外来光の反射を防止する。
すなわち、光学フィルム13では、透明フィルム材である基材14に配向層6、1/4波長位相差層5を順次作製して形成され、この基材14に光学異方性の小さな例えばTACフィルム材が適用されて、この基材14が直線偏光板4に貼り合わされて配置される。これによりこの形態では、1/4波長位相差層5が配向層6より画像表示パネル2側となるように構成される。
この形態のような光学フィルム13及び画像表示装置11でも、上記した第1形態と同様の効果を得ることができる。
〔第3形態〕
図4は第3形態を説明する図であり、図1に相当する画像表示装置21を示す図である。この画像表示装置21は、光学フィルム3に代えて光学フィルム23が適用される。
図4からわかるように、光学フィルム23は、画像表示パネル2とは反対側から(すなわち観察者側から)、直線偏光板4、1/2波長位相差層24、1/4波長位相差層5、及び配向層6を具備して構成され、これにより円偏光板として機能して外来光の反射を防止する。
本形態においては、1/2波長位相差層24、1/4波長位相差層5の積層体で、直線偏光板4の透過光に1/4波長分の面内位相差を付与し、この透過光を円偏光により画像表示パネル2に向けて出射する。またこのとき1/2波長位相差層24、1/4波長位相差層5の積層体により1/4波長分の面内位相差を付与することにより、広い波長帯域で充分に反射防止を図ることができるように構成される。
このため、本形態において、直線偏光板4側から光学フィルム23を正面視して、1/2波長位相差層24及び1/4波長位相差層5は、直線偏光板4の吸収軸に対して、1/2波長位相差層24及び1/4波長位相差層5の遅相軸が、それぞれ反時計回りにθ、θの角度を成すように配置される。ここで1/2波長位相差層24及び1/4波長位相差層5の波長分散特性が同じであれば、θは、10度以上20度以下であり、より好ましくは13度以上17度以下である。一方、θは、70度以上80度以下であり、より好ましくは72度以上76度以下である。
また、1/2波長位相差層24は、液晶化合物層による1層の塗工膜を硬化して作製された液晶材料による1層の位相差層である。そして、波長550nmにおける面内位相差Reが200nm以上350nm以下であり、より好ましくは210nm以上300nm以下とされている。本形態では波長550nmにおける面内位相差Reが波長550nmの約1/2である220nm以上280nm以下とすることができる。
1/2波長位相差層24は、1/4波長位相差層5と同様に作製して、NZ係数を1未満とすることにより、より好ましくは0.2を超え0.8未満であるように構成することでより確実に高い視野角特性を確保することができる。なおこれに代えて、1/2波長位相差層24は、従来のポジティブA(NZ係数が1)として機能する液晶材料による位相差層としてもよい。
また、本形態の変形例として、光学フィルム23は、画像表示パネル2とは反対側から(すなわち観察者側から)、直線偏光板4、1/2波長位相差層24、配向層6、及び、1/4波長位相差層5の順に積層されてもよい。
〔第4形態〕
図5は、第4形態を説明する図であり、画像表示パネル31の層構成を示す図である。画像表示パネル31は、IPS(インプレーンスイッチング)方式又はFFS(フリンジフィールドスイッチング)方式による液晶表示パネルであり、IPS方式又はFFS方式に係る透明電極、配向層等を作製してなる透明基材により液晶材料を挟持して液晶セル32が作製される。この画像表示パネル31は、この液晶セル32の両面にそれぞれ直線偏光板33、34が配置され、一方の直線偏光板33の側にバックライト36が配置される。
またこのバックライト36とは逆側には、直線偏光板34と液晶セル32との間に1/2波長位相差層35が配置され、この1/2波長位相差層35による光学補償により、充分に透過光を遮光できるように構成される。本形態では、1/2波長位相差層35に、位相差層の1つの態様として、上記した1/4波長位相差層5の構成が、位相差層の厚みを1/2波長に対応する厚みに設定して適用される。
本形態では、IPS方式、FFS方式に係る液晶表示パネルの光学補償に適用する場合であっても、充分な視野角特性を確保した上で、構成、工程を簡略化し、さらに品質を向上することができる。
〔第5形態〕
この形態では、例えば2軸延伸PETフィルム等の、水平配向規制力を備えた透明フィルム材を透明基材に適用し、配向層6を省略して、ここまで説明した各形態に係る転写フィルム、光学フィルムを構成する。この形態では、この基材及び配向層に関する構成が異なる点を除いて、上述の形態と同一に構成される。
これにより、本形態では、この透明フィルム材との界面におけるチルト角が0度となるようにして、NZ係数が1未満である位相差層とすることができる。
この形態のように、水平配向規制力を備えた透明フィルム材を基材に適用して配向層を省略するようにしても、上記各形態と同様の効果を得ることができる。
〔第6形態〕
本形態では、水平方向に配向規制力を発現する水平配向層に代えて、垂直方向に配向規制力を発現する垂直配向層を配向層に適用する。この形態では、この配向層に関する構成が異なる点を除いて、上記の各形態と同一に構成される。
ここで垂直配向層は、ポジティブCとして機能する位相差層の作製に供する配向層を広く適用することができる。このように垂直配向層を適用する場合、この垂直配向層との界面において、位相差層の液晶材料はチルト角90度により配向し、配向層側にホメオトロピック配向層が形成されてポジティブCとして機能する層が形成され、配向層より遠ざかった部位にホモジニアス配向層が形成されてポジティブAとして機能する層が形成されるものと考えられる。
このように垂直配向層を適用しても、上述の形態と同様の効果を得ることができる。
〔第7形態〕
この形態では、例えば2軸延伸PETフィルム等の、垂直配向規制力を備えた透明フィルム材を透明基材に適用し、配向層6を省略して、上述の形態に係る転写フィルム、光学フィルムを構成する。この形態では、この基材及び配向層に関する構成が異なる点を除いて、上述の各形態と同一に構成される。
これによりこの形態では、この透明フィルム材との界面におけるチルト角が90度となるようにして、NZ係数が1未満である位相差層が作製される。
この形態のように、垂直配向規制力を備えた透明フィルム材を基材に適用して配向層を省略するようにしても、上記各形態と同様の効果を得ることができる。
〔他の形態〕
以上、具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の形態を種々に組み合わせ、さらには上述の形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上記各形態では、反射防止、光学補償に係る光学フィルムに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ネガティブAとして機能する位相差層を備えた種々の光学フィルムに広く適用することができる。
1、11、21、31 画像表示装置
2 画像表示パネル
3、13、23 光学シート
4 直線偏光板
5 位相差層
14 基材
24 1/2波長位相差層

Claims (6)

  1. 異なる少なくとも2種類の配向状態がまだら模様を形成するように混在する液晶層による位相差層を備える、光学フィルム。
  2. 前記位相差層は、
    重合性棒状液晶材料からなる1層の位相差層であり、
    波長550nmにおける、正面位相差Reと厚み位相差Rthとを用いてNZ=Rth/Re+0.5で表されるNZ係数が、1未満である請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記位相差層は、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層とを含む請求項1又は2に記載の光学フィルム。
  4. 前記位相差層の一方の面には光配向層が配置されている請求項1乃至3のいずれかに記載の光学フィルム。
  5. 前記位相差層の進相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下であり、
    前記位相差層の遅相軸を基準軸に設定して、前記基準軸回りに前記位相差層への入射角を変化させた位相差値Reの計測結果において、位相差値Reが極値となる入射角が10度以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の光学フィルム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光学フィルムを、画像表示パネルのパネル面に備える画像表示装置。
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