JP2017122060A - 体臭抑制用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚に塗布する際には延展性に優れ、塗布後の粉浮きを低減し、べたつきのないサラサラした肌状態にする体臭抑制用組成物の提供。【解決手段】本発明に係る体臭抑制用組成物は、成分(A):活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭、成分(B):ポリエーテル変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーンの群から選ばれる1種又は2種以上の変性シリコーン、成分(C):室温で固形状の高級アルコールを含有する。さらに、成分(D):(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを含有させることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は体臭抑制用組成物に関する。
皮脂や汗のべたつきや臭いを抑える化粧料として制汗デオドラント剤がある。このような制汗デオドラント剤は、均一にムラ無く噴霧塗布できる観点から、噴射剤を充填したエアゾール剤型のものが主流である。しかしながら、エアゾール剤型のものは、霧状で吐出されるため、中味液が舞い散り易く、咽る・咳き込むなど気管支に悪影響を及ぼすといった問題がある。また、中味液の舞い散りを抑えるため、肌近くで噴霧すると、凍傷を引き起こす場合があるといった問題もある。
このような問題を解決するために、クリーム状、ワックス状、スティック状といった塗布時に舞い散りのない剤型にして直接肌に塗布する試みがなされている。具体的には、粒子状制汗剤活性物質、固形懸濁剤、揮発性シリコーンおよび非揮発性シリコーンを含有する無水制汗剤棒状組成物(例えば、特許文献1を参照);制汗剤、固化剤および不飽和脂肪酸を含有する制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献2を参照);制汗剤又はデオドラント剤、高級アルコール、ポリプロピレングリコールおよび揮発性油剤を含有する非水制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献3を参照);水溶性アルミニウム化合物、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、並びに特定のアニオン性ポリマーおよび/又は両性ポリマーを含有する非水制汗剤組成物(例えば、特許文献4を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って、エアゾール剤型における諸問題を解決することはできるものの、塗布時に舞い散りのない剤型中には多量の油剤が配合されていることから、塗布時にべたつきが生じ易く、サラサラした肌感触に劣るといった問題がある。そのため、使用感を高めるために粉体を配合してクリーム状、ワックス状、スティック状の剤型に成型する試みもなされている。また、紛体を配合させることで腋の下などの毛穴の黒ずみや汚れを隠して肌を綺麗に魅せることのできる付加的機能を発揮させることも可能となる。
一方、本発明者らは、酸化亜鉛などの従来一般的に知られている消臭成分と比べて、活性炭が極めて優れた消臭機能を有することを見出し、さらに、活性炭が塗布対象を黒く汚す欠点を解消し、酸化チタン被覆活性炭を含有する、体臭抑制効果と実用特性に優れた体臭抑制用組成物を完成させた(特許文献5参照)。
特表2003−533457号公報 特開2005−187470号公報 特開2007−314527号公報 特開2014−015421号公報 国際公開第2014/088039号
しかしながら、特に、上記酸化チタン被覆活性炭を含有する体臭抑制用組成物が、クリーム状、ワックス状、スティック状である場合、体臭抑制用組成物を皮膚に塗布する際の均一な延び広がり(所謂、延展性)に劣り、べたつきが生じ易く、さらに皮膚に塗布した体臭抑制用組成物が乾燥した後に皮膚上に粉の残留物が残る現象(所謂、粉浮き)が際立つといった問題がある。このため、これらを改良し、より一層高品質な体臭抑制用組成物を得ることが課題であった。
したがって、本発明の目的は、酸化チタン被覆活性炭を含有する体臭抑制効果に優れた体臭抑制用組成物の品質をより一層向上させ、皮膚に塗布する際には延展性に優れ、塗布後の粉浮きを低減し、べたつきのないサラサラした肌状態にする体臭抑制用組成物を提供することにある。
即ち、本発明は、
〔1〕下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)とを含有することを特徴とする体臭抑制用組成物、
成分(A):活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分(B):ポリエーテル変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーンの群から選ばれる1種又は2種以上の変性シリコーン
成分(C):室温で固形状の高級アルコール
〔2〕前記成分(A)における、前記活性炭の平均粒径が15〜50μmであり、前記酸化チタンの平均粒径が0.01〜0.5μmである前記〔1〕に記載の体臭抑制用組成物、
〔3〕前記成分(A)における、前記活性炭100質量部に対する、前記酸化チタンの質量割合が500〜1500質量部である前記〔1〕又は〔2〕に記載の体臭抑制用組成物、
〔4〕下記成分(D)を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物、
成分(D):(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
〔5〕下記成分(E)を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物、
成分(E):成分(C)以外の室温で固形状の油剤
〔6〕下記成分(F)および/又は下記成分(G)を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物、
成分(F):殺菌剤
成分(G):制汗剤
〔7〕下記成分(H)を含まないか、又は下記成分(H)を含みかつ体臭抑制用組成物100質量%中の下記成分(H)の含有量が50質量%以下である前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物、
成分(H):水
〔8〕スティック状であることを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物、
〔9〕スティック専用容器と、前記スティック専用容器内に固着されてなる前記〔8〕に記載のスティック状体臭抑制用組成物とを備える体臭抑制用スティック製品
に関する。
本発明の体臭抑制用組成物は、酸化チタン被覆活性炭を含有することにより、優れた体臭抑制効果を有する。また、本発明の体臭抑制用組成物は、上記構成を有することにより、皮膚に塗布する際に均一に延び拡がり、延展性が向上するとともに、べたつきを抑えて、サラサラした肌状態にすることができる。さらに、塗布後の粉浮きを低減することができ、実用性も向上する。したがって、本発明によれば、酸化チタン被覆活性炭を含有する体臭抑制用組成物の品質をより一層優れたものとすることができる。
本発明の体臭抑制用組成物は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)とを含有することを特徴とする。
成分(A):活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分(B):ポリエーテル変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーンの群から選ばれる1種又は2種以上の変性シリコーン
成分(C):室温で固形状の高級アルコール
[成分(A):酸化チタン被覆活性炭]
用いられる成分(A)は、活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭である。より具体的には、活性炭の表面に酸化チタンが存在する構造を有する複合体である。これら成分(A)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
すなわち、本発明の酸化チタン被覆活性炭は、活性炭と、活性炭の表面に存在する酸化チタンを少なくとも含む。なお、酸化チタン被覆活性炭は、活性炭、酸化チタン以外の成分を含んでいても良い。活性炭、酸化チタン、および活性炭、酸化チタン以外の成分は、それぞれ、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
上記活性炭は、特に限定されないが、多孔質の炭素質物質である。活性炭は、炭素以外にも、水素、酸素、無機成分等を含んでいても良い。活性炭は、特に限定されないが、粉末活性炭が好ましい。
活性炭の原料としては、特に限定されず、活性炭の原料として一般的に用いられるものを用いることができる。具体的には、例えば、ヤシ殻、木材、おが屑、石炭、フェノール樹脂、レーヨン、アクリロニトリル、石炭ピッチ、石油ピッチなどが挙げられる。中でも、ヤシ殻、木材、フェノール樹脂、石炭が好ましい。
活性炭の平均粒径(平均粒子径)は、15〜50μmであることが好ましく、より好ましくは18〜45μm、さらに好ましくは20〜42μmである。活性炭の平均粒径が上記範囲内であることにより、酸化チタン被覆活性炭が白色となるため、本発明の体臭抑制用組成物を塗布した際に塗布対象である皮膚等を黒く汚すこと(以下、「塗布汚れ」と称する場合がある)がなく、なおかつ、体臭抑制効果も優れたものとなる。
上記平均粒径が15μm未満では、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色となり塗布汚れが生じやすく、多量の酸化チタンを被覆させて白色化させると吸着能が低下するため、塗布汚れ防止と体臭抑制効果を両立できなくなる。一方、上記平均粒径が50μmを超えると、体臭抑制用組成物を皮膚に塗布した場合にざらつきが生じ、使用感が低下する。
なお、上記「活性炭の平均粒径」は、酸化チタン被覆活性炭を構成する活性炭全体の平均粒径を意味する。また、本明細書において、活性炭の平均粒径は、レーザー回折散乱法により測定することができ、例えば、レーザー回折・散乱式粒度分析計「MT3300」(日機装株式会社製)により測定することができる。
上記活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭の吸着能を向上させ体臭抑制効果を向上させる観点から、0.1〜10nmが好ましく、より好ましくは0.5〜2.0nmである。活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、例えば、BET法により測定することができ、例えば、細孔分布測定装置「Belsorp」(日本ベル株式会社製)により測定することができる。
上記活性炭のヨウ素吸着量は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭の吸着能を向上させ体臭抑制効果を向上させる観点から、100〜3000mg/gが好ましく、より好ましくは500〜2000mg/gである。本明細書において、活性炭のヨウ素吸着量は、滴定法(JIS K 1417)により測定することができる。
上記活性炭は、公知の製造方法により製造することができる。例えば、公知の活性炭を粉砕および分級する方法により製造することができる。また、活性炭は市販品を用いることもできる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、「太閤A」(フタムラ化学株式会社製)などが挙げられる。
上記酸化チタンとしては、特に限定されず、公知の酸化チタン(二酸化チタン)を用いることができる。上記酸化チタンとしては、特に限定されないが、例えば、ルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型の酸化チタンが挙げられる。
上記酸化チタンの平均粒径は、特に限定されないが、0.001〜1.0μmが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、さらに好ましくは0.2〜0.3μmである。酸化チタンの平均粒径が上記範囲内であることにより、酸化チタン被覆活性炭を白色とする効果が向上するため、本発明のスティック状体臭抑制用組成物の塗布汚れを防止する効果が向上するため好ましい。上記平均粒径が0.001μm未満では、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色の範囲の色調となり、塗布汚れが生じ体臭抑制剤の実用適性が低下する場合がある。
なお、上記「酸化チタンの平均粒径」は、酸化チタン被覆活性炭を構成する酸化チタン全体の平均粒径を意味する。また、本明細書において、酸化チタンの平均粒径(球相当径)は、BET法(又は簡易BET法)により測定される比表面積より算出することができる。
上記酸化チタンは市販品を用いることができる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、「タイペークCR−50」(石原産業株式会社製)、「MT−700B」(テイカ株式会社製)などが挙げられる。
上記酸化チタン被覆活性炭は、樹脂を含んでいても良い。上記樹脂は、特に限定されないが、バインダー樹脂として用いられる。上記樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。中でも、アクリル樹脂(特に、水性アクリル樹脂)が好ましく、例えば、アクリル酸アルキル共重合体などが挙げられる。また、酸化チタン被覆活性炭は、特に限定されないが、金属塩などを含んでいても良い。
酸化チタン被覆活性炭において、活性炭100質量部に対する、酸化チタンの質量割合は、特に限定されないが、10〜10000質量部が好ましく、より好ましくは100〜5000質量部、より好ましくは500〜2000質量部、より好ましくは500〜1500質量部、より好ましくは550〜1050質量部、さらに好ましくは600〜1000質量部である。
すなわち、[活性炭:酸化チタン](質量比)は、1:0.1〜1:100が好ましく、より好ましくは1:1〜1:50、より好ましくは1:5〜1:20、より好ましくは1:5〜1:15、より好ましくは1:5.5〜1:10.5、さらに好ましくは1:6〜1:10である。活性炭に対する酸化チタンの質量割合が上記範囲よりも小さい(酸化チタンが少ない)場合には、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色の範囲の色調となり、塗布汚れが生じ体臭抑制剤の実用適性が低下する場合がある。一方、活性炭に対する酸化チタンの質量割合が上記範囲よりも大きい(酸化チタンが多い)場合には、酸化チタン被覆活性炭の吸着能が低下し、本発明の体臭抑制用組成物の体臭抑制効果が低下する場合がある。
酸化チタン被覆活性炭中の、活性炭の含有量と酸化チタンの含有量の合計量は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭100質量%に対して、50質量%以上(50〜100質量%)が好ましく、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上である。また、上限値は特に限定されず、100質量%以下が好ましく、より好ましくは99.95質量%以下である。90質量%以下であっても良く、85質量%以下であっても良い。
酸化チタン被覆活性炭中の、上記樹脂の含有量は、特に限定されないが、活性炭に対する酸化チタンの付着性向上等の観点から、酸化チタン被覆活性炭100質量%に対して、0.005〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜1質量%である。
酸化チタン被覆活性炭において、酸化チタンは、活性炭の表面に存在する。すなわち、酸化チタン被覆活性炭は、活性炭が酸化チタンにより被覆された構造を有している。なお、酸化チタン被覆活性炭においては、活性炭の表面の全面が酸化チタンによって被覆されていても良いし、活性炭の表面の一部のみが酸化チタンによって被覆されていても良い。
上記酸化チタン被覆活性炭は、活性炭の表面上に、酸化チタンを付着させることにより形成される。好ましくは、活性炭の表面上に、上記樹脂を介して酸化チタンを付着させることにより形成される。
上記酸化チタン被覆活性炭の製造方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能で、例えば、特開平4−256436号公報に記載の白色活性炭の製造方法、特開2005−263610号公報に記載の酸化チタン被覆活性炭の製造方法を用いることができる。
酸化チタン被覆活性炭の具体的な製造方法としては、例えば、以下のとおりである。活性炭、酸化チタン、および上記樹脂のエマルションを混合し、活性炭の表面を酸化チタンで被覆する。次いで、得られた酸化チタンで被覆された活性炭を乾燥し、さらに必要に応じて、粒状に解砕して、酸化チタン被覆活性炭を得る。
成分(A)の含有量は、通常、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にする観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.1〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜3質量%である。上記成分(A)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
[成分(B):変性シリコーン]
用いられる成分(B)は、ポリエーテル変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーンの群から選ばれる1種又は2種以上の変性シリコーンである。本明細書においては、上記「ポリエーテル変性シリコーン」を「成分(B1)」と称する場合がある。また、上記「ポリグリセリン変性シリコーン」を「成分(B2)」と称する場合がある。本発明において成分(B)を用いることにより、具体的には、成分(B1)および成分(B2)の群から選ばれる1種又は2種以上を用いることにより、皮膚に塗布する際の延展性を高めるとともに、上記成分(A)の皮膚上での粉浮きを低減させることができる。
上記成分(B1)の具体例としては、例えば、PEG−3ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコン、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−32メチルエーテルジメチコンなどのポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体;PEG/PPG−19/19ジメチコン、PEG/PPG−20/20ジメチコン、PEG/PPG−30/10ジメチコン、PEG/PPG−20/22ブチルエーテルジメチコンなどのポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体などが挙げられる。
上記成分(B2)の具体例としては、例えば、ポリグリセリル−3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンなどが挙げられる。
尚、上記成分(B)は、市販品をそのまま使用することができる。上記成分(B1)の市販品としては、例えば、「KF−6015」(PEG−3ジメチコン,信越化学工業社製)、「KF−6017」(PEG−10ジメチコン,信越化学工業社製)、「SH3773M」,「SH3775M」(PEG−12ジメチコン,何れも東レ・ダウコーニング社製)、「KF−6016」(PEG−9メチルエーテルジメチコン,信越化学工業社製)、「KF−6011」(PEG−11メチルエーテルジメチコン,信越化学工業社製)、「KF−6004」(PEG−32メチルエーテルジメチコン,信越化学工業社製)、「BY11−030」(PEG/PPG−19/19ジメチコン,東レ・ダウコーニング社製)、「SH3749FLUID」(PEG/PPG−20/20ジメチコン,東レ・ダウコーニング社製)、「BY25−339」(PEG/PPG−30/10ジメチコン,東レ・ダウコーニング社製)、「KF−6012」(PEG/PPG−20/22ブチルエーテルジメチコン,信越化学工業社製)などが挙げられる。
上記成分(B2)の市販品としては、例えば、「KF−6100」(ポリグリセリル−3ジシロキサンジメチコン,信越化学工業社製)、「KF−6104」,「KF−6106」(ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン,何れも信越化学工業社製)、「KF−6105」(ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン,信越化学工業社製)などが挙げられる。
上記成分(B)の中でも、皮膚上での粉浮きをより一層低減させる観点から、ポリグリセリン変性シリコーン(成分(B2))を用いることがより好ましく、成分(B2)の中でも、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンを用いることが特に好ましい。
成分(B)の含有量は、通常、皮膚上での粉浮きを低減させる観点、並びにべたつきを抑えてサラサラした肌状態にする観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%である。上記成分(B)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
[成分(C):室温で固形状の高級アルコール]
用いられる成分(C)は、室温で固形状の高級アルコールである。室温で固形状の高級アルコールとは、1〜30℃において固形状を呈し、流動性を示さない高級アルコールを指す。本発明において成分(C)を用いることにより、組成物をクリーム状、ワックス状、スティック状といった塗布時に舞い散りのない剤型に調製することが可能となる。これら成分(C)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(C)としては、固形状を呈し、流動性を示さない高級アルコールであれば特に限定されないが、例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。中でも、塗布時の延展性を高めて皮膚へのムラ付きを抑制する観点から、ステアリルアルコールを用いることが好ましい。
成分(C)の含有量は、通常、製剤化の観点、並びに塗布時の延展性を高めて皮膚へのムラ付きを抑制する観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.1〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜30質量%である。上記成分(C)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
[成分(D):(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー]
用いられる成分(D)は、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーである。本発明において成分(D)を用いることにより、皮膚上での粉浮きをより一層低減させることが可能となる。
上記成分(D)の(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,Personal Care Products Council,2014年,p.1074−1075):DIMETHICONE/VINYL DIMETHICONE CROSSPOLYMERと称される化合物であり、架橋型メチルポリシロキサンとも言う。これら成分(D)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
尚、成分(D)は、市販品をそのまま使用することができる。具体的には、例えば、「KSG−15」,「KSG−16」,「KSG−1610」(何れも信越化学工業社製)、「BY29−129」(東レ・ダウコーニング社製)などが挙げられる。
成分(D)の含有量は、通常、皮膚上での粉浮きをより一層低減させる観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%である。上記成分(D)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
[成分(E):成分(C)以外の室温で固形状の油剤]
用いられる成分(E)は、上記成分(C)以外の室温で固形状の油剤である。室温で固形状の油剤とは、1〜30℃において固形状を呈し、流動性を示さない上記成分(C)以外の油を指す。本発明において成分(C)を用いることにより、塗布時の延展性をより一層高め、皮膚へのムラ付きを抑えることが可能となる。加えて、皮膚上での粉浮きを更に一層低減させることが可能となる。
上記成分(E)としては、特に限定されないが、例えば、室温で固形状の油脂、室温で固形状の炭化水素油、室温で固形状のロウ、室温で固形状の脂肪酸エステル油などが挙げられる。これら成分(E)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記室温で固形状の油脂としては、特に限定されないが、例えば、ヤシ油、シア脂、硬化油、硬化ヒマシ油などが挙げられる。
上記室温で固形状の炭化水素油としては、特に限定されないが、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ポリエチレンワックスなどが挙げられる。
上記室温で固形状のロウとしては、特に限定されないが、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、ラノリン、セラックなどが挙げられる。
上記室温で固形状の脂肪酸エステル油としては、特に限定されないが、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリルなどが挙げられる。
上記成分(E)の中でも、塗布時の延展性をより一層高めて皮膚へのムラ付きを抑制するとともに、皮膚上での粉浮きを更に一層低減させる観点から、室温で固形状の油脂、室温で固形状の脂肪酸エステル油を用いることが好ましく、室温で固形状の油脂を用いることがより好ましい。本発明においては、本発明の効果を最大限発揮し、使用感を向上させる観点から、室温で固形状の油脂の中でも、シア脂、硬化ヒマシ油を用いることが特に好ましい。
成分(E)の含有量は、通常、皮膚へのムラ付きを抑制する観点、並びに皮膚上での粉浮きを更に一層低減させる観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜15質量%である。上記成分(E)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(E)の含有量の合計量である。
[成分(F):殺菌剤]
用いられる成分(F)は、殺菌剤である。殺菌剤は、例えば、体臭の原因となる物質を生成する皮膚常在菌の増殖を抑制する薬剤である。
上記成分(F)としては、特に限定されないが、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、フェノール、トリクロロカルバニリド、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、サリチル酸、ソルビン酸、塩化リゾチームなどが挙げられる。これら成分(F)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
成分(F)の含有量は、通常、殺菌効果を発揮させる観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、0.01〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.5質量%である。上記成分(F)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
[成分(G):制汗剤]
用いられる成分(G)は、制汗剤である。制汗剤は、例えば、皮膚を収斂することにより汗の発生を抑制する薬剤である。成分(G)としては、例えば、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、アルミニウムとジルコニウムの複合化合物などが挙げられる。これら成分(G)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。本発明においては、アルミニウムとジルコニウムの複合化合物を用いても良い。
上記アルミニウム化合物としては、特に限定されないが、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウム、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウム末、イソステアリン酸アルミニウム、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化アルミニウム、ジミリスチン酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、リン酸ジセチルアルミニウムなどが挙げられる。
上記亜鉛化合物としては、特に限定されないが、例えば、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、塩化亜鉛、炭酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ピリチオン亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛などが挙げられる。
上記ジルコニウム化合物としては、特に限定されないが、例えば、クロルヒドロキシジルコニウム、酸化ジルコニウムなどが挙げられる。
上記アルミニウムとジルコニウムの複合化合物としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウム・ジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシンなどが挙げられる。
成分(G)の含有量は、通常、制汗効果を発揮させる観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、1〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜25質量%である。上記成分(G)の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての成分(G)の含有量の合計量である。
[成分(H):水]
本発明の体臭抑制用組成物では、製剤化の観点から、上記成分(H)である水を含まないか、又は上記成分(H)である水を含みかつ体臭抑制用組成物100質量%中の成分(H)の含有量が50質量%以下であることが好ましく、より好ましくは40質量%以下である。
本発明において、後述するスティック状などの固形剤型とする場合には、上記成分(H)を含まないことが好ましい。一方、後述するクリーム状、ワックス状などの剤型とする場合には、上記成分(H)を含むことが好ましい。
[その他の成分]
本発明の体臭抑制用組成物は、上記成分(A)〜成分(H)以外の成分(その他の成分)を含んでいても良い。その他の成分としては、例えば、界面活性剤、多価アルコール、室温で液状の脂肪酸エステル油、ステロール類、保湿剤、増粘剤、粉体、pH調整剤、無機顔料、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、美白剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、清涼化剤、香料などが挙げられる。
上記界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、グリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリルエーテル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、シリコーン界面活性剤などのノニオン界面活性剤;アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩などのアニオン界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどが挙げられる。
上記室温で液状の脂肪酸エステル油としては、特に限定されないが、例えば、パルミチン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
上記清涼化剤としては、特に限定されないが、例えば、メントール、メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、ハッカ油、ペパーミント油、カンファ、イシリンなどが挙げられる。上記粉体としては、特に限定されないが、無水ケイ酸、酸化亜鉛、タルク、マイカなどが挙げられる。上記酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体などが挙げられる。上記金属イオン封鎖剤としては、特に限定されないが、例えば、エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウムなどが挙げられる。上記pH調整剤としては、特に限定されないが、例えば、クエン酸、酒石酸などが挙げられる。
本発明の体臭抑制用組成物の残部には、サラサラ感を最大限発揮させる観点から、揮発性シリコーン油が用いられる。
上記揮発性シリコーン油としては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサンなどの環状シリコーン油;オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、25℃における動粘度が1mm/s以上30mm/s未満のメチルポリシロキサンなどの鎖状シリコーン油などが挙げられる。これら揮発性シリコーン油は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。上記揮発性シリコーン油の中でも、サラサラ感を最大限発揮させる観点から、環状シリコーン油を用いることが好ましい。
揮発性シリコーン油の含有量は、通常、サラサラ感を最大限発揮させる観点から、本発明の体臭抑制用組成物中、1〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜30質量%である。上記揮発性シリコーン油の含有量は、本発明の体臭抑制用組成物中の全ての揮発性シリコーン油の含有量の合計量である。
本発明の体臭抑制用組成物の剤型は、特に限定されないが、塗布時に舞い散りのない剤型、例えば、クリーム状、ワックス状、スティック状であることが好ましい。中でも、本発明の体臭抑制用組成物は、スティック状の剤型であることが好ましい。
なお、本発明の体臭抑制用組成物の製剤化は、一般に知られている製造方法により行うことができる。スティック状の体臭抑制用組成物の製造方法としては、スティック状とすることができる方法であれば特に限定されないが、例えば、圧縮成型する方法、若しくは圧縮せずに成型する方法などが挙げられる。
圧縮成型する方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能で、乾式方法又は湿式方法の何れであっても良い。具体的には、本発明の構成成分を混合撹拌後、成型容器に充填し、圧縮プレス機を用いてスティック状に固化させる方法を例示することができる。なお、混合攪拌物を、そのまま成型容器に充填することができるが、充填時の均一性を高める観点から、混合攪拌物をハンマーミル、ピンミル、アトマイザーなどの粉砕機を用いて粉砕したものをふるいに通した後に成型容器に充填することが好ましい。
上記混合撹拌時に用いられる混合攪拌機としては、配合成分を均一に混合することができるものであれば特に限定されないが、ヘンシェルミキサー、ブレンダーミキサー、V型ミキサー、リボンミキサー、ナウターミキサー、ハイスピードミキサーなどを例示することができる。
圧縮成型時に加えられる圧力は、所望の硬さのスティック状となるように適宜調整されれば特に限定されないが、0.01〜4MPaの圧力で成型されることが好ましく、より好ましくは0.05〜3MPaである。
一方、圧縮せずに成型する方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能である。具体的には、本発明の構成成分を混合撹拌後、成型容器に充填し、自然乾燥、加熱乾燥、温風乾燥などの手段を用いて乾燥させることでスティック状に固化させる方法を例示することができる。なお、混合攪拌物を、そのまま成型容器に充填することができるが、充填時の均一性を高める観点から、混合撹拌物を加温しながら成型容器に充填することが好ましい。
上記方法により成型された本発明のスティック状体臭抑制用組成物の形状は、特に限定されないが、例えば、円柱、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの棒状を例示することができる。
上記方法により棒状に成型した本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、スティック専用の容器内に固着させることにより、体臭抑制用スティック製品の形態とすることができる。スティック専用容器の形状は、スティック状体臭抑制用組成物の形状に沿う形であれば特に限定されないが、例えば、円柱、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの形状の容器を例示することができる。
また、体臭抑制用スティック製品の使用方法としては、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、例えば、直接、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚にスティック状体臭抑制用組成物を直接塗布する方法;スティック状体臭抑制用組成物を化粧ブラシやチップなどの塗布具を用いて、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚に塗布する方法などを例示することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算した。
実施例および比較例では、下記の成分を用いた。
[成分(A)]
酸化チタン被覆活性炭の製造例
活性炭(商品名「GW−B32/60」、クラレケミカル株式会社製)を解砕機を用いて破砕し、さらに分級して、平均粒径:40.9μmの活性炭(粉末活性炭)を得た。
45%アクリル酸アルキル共重合体液(商品名「ヨドゾールGH800F」、アクゾノーベル(AkzoNobel)社製)0.1gに、精製水5.1gを加え、十分に撹拌し、混合液(1)を得た。
混合液(1)2.7gを撹拌しながら、混合液(1)を上記で得られた活性炭(平均粒径:40.9μm)1.8gに混合し、混合液(2)を得た。
得られた混合液(2)に酸化チタン(商品名「CR−50」、石原産業株式会社製、平均粒径:0.25μm)10.8gを混合し、混合液(3)を得た。
次いで、得られた混合液(3)を115℃で2時間乾燥し、さらに、乾燥物を解砕機にて粉状に解砕して酸化チタン被覆活性炭を得た。
[成分(B)]
ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン:商品名「KF−6106」(信越化学工業社製)
PEG−11メチルエーテルジメチコン:商品名「KF−6011」(信越化学工業社製)
[成分(C)]
ステアリルアルコール:商品名「ステアリルアルコールNX」(高級アルコール工業社製)
[成分(D)]
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:商品名「KSG−15」(信越化学工業社製)
[成分(E)]
シア脂:商品名「Star Shea Butter Refined」(IMCD Group B.V.社製)
硬化ヒマシ油:商品名「キャスターワックス」(豊国製油社製)
ミツロウ:商品名「コウサンダッシュウミツロウ」(三木化学工業社製)
キャンデリラロウ:商品名「精製キャンデリラワックス R−2CGM」(ミツバ貿易社製)
マイクロクリスタリンワックス:商品名「HI−MIC−1090」(日本精蝋社製)
[成分(F)および成分(G)]
塩化ベンザルコニウム:商品名「ニッサンカチオンM2−100R」(日油社製)
イソプロピルメチルフェノール:商品名「イソプロピルメチルフェノール」(大阪化成社製)
クロルヒドロキシアルミニウム:商品名「マイクロドライ 3115」(Summit Research Labs社製)
[その他成分]
無水ケイ酸:商品名「AEROSIL 300」(日本アエロジル社製)
トリメチルシロキシケイ酸:商品名「KF−7312J」(信越化学工業社製)
ポリオキシプロピレンブチルエーテル(14P.O.):商品名「Fluid AP,Low Odor」(ダウ・ケミカル社製)
デカメチルシクロペンタシロキサン:商品名「KF−995」(信越化学工業社製)
(試料の調製)
表1〜表3に記した組成に従い、各配合成分を混合撹拌した後に円柱型のスティック状に成形し、スティック状体臭抑制用組成物を調製した。次いで、スティック専用の容器内に該組成物を固着させ、実施例1〜10および比較例1〜2の体臭抑制用スティック製品の形態とし、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1〜表3に併記する。
(試験例1:延展性の評価)
女性評価パネル10名により、各実施例および各比較例で得られた体臭抑制用スティック製品に固着させた組成物を、実際に腋の下、並びにその周辺に直接塗布してもらい、塗布時の組成物の「延展性」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<延展性の評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、均一に延び広がり、延展性に優れると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、均一に延び広がり、延展性に優れると回答
△(不十分):10名中4〜5名が、均一に延び広がり、延展性に優れると回答
×(不良):10名中3名以下が、均一に延び広がり、延展性に優れると回答
(試験例2:粉浮きの評価)
同評価パネルにより、試験例1の評価から10分後の「粉浮き」の有無について、以下の評価基準に従って目視評価した。
<粉浮きの評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、塗布部に粉浮きは認められないと回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、塗布部に粉浮きは認められないと回答
△(不十分):10名中4〜5名が、塗布部に粉浮きは認められないと回答
×(不良):10名中3名以下が、塗布部に粉浮きは認められないと回答
(試験例3:肌状態の評価)
試験例2の評価から20分後、同評価パネルに実際に塗布部を指先で触れてもらい、「肌状態」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<肌状態の評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、べたつきがなく、サラサラした肌状態であると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、べたつきがなく、サラサラした肌状態であると回答
△(不十分):10名中4〜5名が、べたつきがなく、サラサラした肌状態であると回答
×(不良):10名中3名以下が、べたつきがなく、サラサラした肌状態であると回答
Figure 2017122060
Figure 2017122060
Figure 2017122060
表1〜表3の結果から、各実施例である本発明のスティック状の体臭抑制用組成物は、各比較例のものと対比して、塗布時に均一に延び拡がり、延展性に優れていることが分かる。また、本発明のスティック状の体臭抑制用組成物は、塗布後の粉浮きを低減し、べたつきのない、サラサラとした肌状態であることが分かる。
これに対し、本発明の必須成分(B)を充足しない比較例1の組成物は、塗布時の延展性に劣るだけでなく、塗布後の粉浮きを低減できていないものであることが分かる。なお、本発明の必須成分(C)を充足しない比較例2の組成物は、スティック状に成形できないために評価に供していない。
以下に、本発明の体臭抑制用組成物の他剤型の実施例を示す。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算した。
(実施例11:クリーム状体臭抑制用組成物)
酸化チタン被覆活性炭 1.0%
PEG−11メチルエーテルジメチコン 0.5%
ステアリルアルコール 2.0%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.5%
シア脂 8.0%
ミツロウ 2.0%
塩化ベンザルコニウム 0.1%
イソプロピルメチルフェノール 0.1%
クロルヒドロキシアルミニウム 20.0%
ステアリン酸 2.0%
流動パラフィン 6.0%
ステアリン酸PEG−25 1.0%
ステアリン酸グリセリル 2.0%
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0%
グリセリン 15.0%
1,3−ブチレングリコール 10.0%
精製水 24.8%
合計 100.0%
上記実施例11のクリーム状体臭抑制用組成物において上記同評価を行ったところ、塗布時の延展性が良好であり、塗布後の粉浮きがなく、べたつきのない、サラサラとした肌状態になる結果が得られた。
(実施例12:ワックス状体臭抑制用組成物)
酸化チタン被覆活性炭 1.0%
PEG−11メチルエーテルジメチコン 0.5%
ステアリルアルコール 2.0%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.5%
キャンデリラロウ 20.0%
マイクロクリスタリンワックス 2.0%
塩化ベンザルコニウム 0.1%
イソプロピルメチルフェノール 0.1%
クロルヒドロキシアルミニウム 20.0%
ステアリン酸 2.0%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 10.0%
流動パラフィン 5.0%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0%
ステアリン酸ソルビタン 2.0%
デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0%
エタノール 2.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
精製水 16.8%
合計 100.0%
上記実施例12のワックス状体臭抑制用組成物において上記同評価を行ったところ、塗布時の延展性が良好であり、塗布後の粉浮きがなく、べたつきのない、サラサラとした肌状態になる結果が得られた。

Claims (9)

  1. 下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)とを含有することを特徴とする体臭抑制用組成物。
    成分(A):活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
    成分(B):ポリエーテル変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーンの群から選ばれる1種又は2種以上の変性シリコーン
    成分(C):室温で固形状の高級アルコール
  2. 前記成分(A)における、前記活性炭の平均粒径が15〜50μmであり、前記酸化チタンの平均粒径が0.01〜0.5μmである請求項1に記載の体臭抑制用組成物。
  3. 前記成分(A)における、前記活性炭100質量部に対する、前記酸化チタンの質量割合が500〜1500質量部である請求項1又は2に記載の体臭抑制用組成物。
  4. 下記成分(D)を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物。
    成分(D):(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
  5. 下記成分(E)を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物。
    成分(E):成分(C)以外の室温で固形状の油剤
  6. 下記成分(F)および/又は下記成分(G)を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物。
    成分(F):殺菌剤
    成分(G):制汗剤
  7. 下記成分(H)を含まないか、又は下記成分(H)を含みかつ体臭抑制用組成物100質量%中の下記成分(H)の含有量が50質量%以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物。
    成分(H):水
  8. スティック状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の体臭抑制用組成物。
  9. スティック専用容器と、前記スティック専用容器内に固着されてなる請求項8に記載のスティック状体臭抑制用組成物とを備える体臭抑制用スティック製品。
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