JP5346533B2 - 粉末固形制汗デオドラント剤 - Google Patents

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本発明は、粉末固形制汗デオドラント剤に関する。
皮脂や汗のべたつきや臭いを抑え、清涼感を付与する化粧料として制汗デオドラント剤がある。このような制汗デオドラント剤は、均一にムラ無く噴霧塗布できる観点から、噴射剤を充填したエアゾール剤型のものが主流である。しかしながら、エアゾール剤型のものは、霧状で吐出されるため、中味液が舞い散り易く、咽る・咳き込むなど気管支に悪影響を及ぼすといった問題がある。また、中味液の舞い散りを抑えるため、肌近くで噴霧すると、凍傷を引き起こす場合があるといった問題もある。
このような問題を解決するために、固形状に成型して直接肌に塗布する試みがなされている。具体的には、粒子状制汗剤活性物質、固形懸濁剤、揮発性シリコーンおよび非揮発性シリコーンを含有する無水制汗剤棒状組成物(例えば、特許文献1を参照)、制汗剤、固化剤および不飽和脂肪酸を含有する制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献2を参照)、制汗剤又はデオドラント剤、高級アルコール、ポリプロピレングリコールおよび揮発性油剤を含有する非水制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献3を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って、エアゾール剤型における諸問題を解決することはできるものの、多量の油剤により固形成型されていることから、塗布時にべたつき感が生じ、サラサラした肌感触に劣るといった問題がある。
一方、近年、従来のエアゾール剤型の制汗デオドラント剤に粉体を含有させることで、従来の主機能に加えて、腋の下などの毛穴の黒ずみや汚れを隠して肌を綺麗に魅せることのできる付加機能を有する商品が開発されている。しかしながら、これら粉体技術により肌を綺麗に魅せることはできるものの、噴霧時に粉体が舞い散ることから、咽る・咳き込むといった従来からの問題を更に悪化させる恐れがある。また、粉体による目詰まりにより吐出不良が生じるといった問題もある。加えて、エアゾール剤型のものは、携帯性が悪く持ち運びに不便なことから、外出先などで手軽に使用し難いといった問題もある。
特表2003−533457号公報 特開2005−187470号公報 特開2007−314527号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、持ち運びが容易で携帯性・使用性に優れ、塗布時のべたつき感がなく、優れた制汗効果が得られるとともに、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができる粉末固形制汗デオドラント剤を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)制汗成分、(B)殺菌成分、(C)粉体、(D)炭化水素油、ロウ類、シリコーン油およびエステル油の群から選ばれる少なくとも1種、並びに(E)清涼剤を含有し、
前記(A)成分が、硫酸アルミニウムカリウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウムおよびパラフェノールスルホン酸亜鉛から選ばれる少なくとも1種であり、
前記(B)成分が、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチウム、イソプロピルメチルフェノールおよびトリクロサンから選ばれる少なくとも1種であり、
前記(D)成分の含有量が、0.1〜1.5重量%である粉末固形制汗デオドラント剤、
〔2〕棒状、板状および球状の何れかの形態に圧縮成型されることを特徴とする前記〔1〕記載の粉末固形制汗デオドラント剤
に関する。
本発明の粉末固形制汗デオドラント剤は、塗布時のべたつき感がなく、優れた制汗効果が得られるとともに、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるという効果を奏する。また、本発明の粉末固形制汗デオドラント剤は、持ち運びが容易で携帯性に優れることから、外出先などで手軽にその効果が得られるという使用性に優れた効果を奏する。
本発明の粉末固形制汗デオドラント剤は、(A)制汗成分、(B)殺菌成分(C)粉体、(D)炭化水素油、ロウ類、シリコーン油およびエステル油の群から選ばれる少なくとも1種、並びに(E)清涼剤を含有してなる。
(A)制汗成分としては、皮膚を収斂することにより汗の発生を抑制する薬剤であれば特に限定されないが、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。好適な(A)成分としては、制汗効果の観点から、硫酸アルミニウムカリウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛を用いる。
(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、制汗効果の観点から、中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、皮膚刺激の観点から、40重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、好ましくは0.01〜40重量%、より好ましくは0.1〜30重量%である。
(B)殺菌成分としては、皮膚常在菌を殺菌・除菌することにより、汗や皮脂の分解を抑制する薬剤であれば特に限定されないが、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化リゾチウム、ハロカルバン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、フェノールスルホン酸アルミニウム、トリクロサン、グルコン酸クロルヘキシジンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。好適な(B)成分としては、殺菌・除菌効果の観点から、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサンを用いる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、殺菌・除菌効果の観点から、中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、安全性の観点から、3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
(C)粉体としては、例えば、無機粉体、有機粉体などが挙げられる。具体的な無機粉体としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、天然ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、タルク、カオリン、雲母、雲母チタン、セリサイト、ベントナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化鉄・酸化チタン焼結物、ベンガラ被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆シリカ、酸化クロム、酸化すず、アルミナ、オキシ塩化ビスマス、群青、紺青、カラミン、ホウケイ酸、カーボンブラック、チタン酸コバルト、軟質カルシウム、軟質マグネシウム、重質カルシウム、重質マグネシウム、アルミニウム末、窒化ホウ素、ヒドロキアパタイト、ホウケイ酸(Ca/Na)、ゼオライトなどを例示することができる。
また、具体的な有機粉体としては、例えば、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66などのナイロン粉末;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン粉末;ポリメタクリル酸メチルなどのポリアクリレート粉末;ポリメチルシルセスキオキサン、ジメチルポリシロキサン重合体などのシリコーン樹脂粉末;ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂粉末;ポリスチレン粉末、ポリウレタン粉末、ポリエポキシ粉末、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリカーボネート、セルロイド、セルロース、結晶セルロース、アセチルセルロース、キチン、キトサン、多糖類、たんぱく質粉末、ラウロイルリジン、ビニル樹脂、尿素樹脂、(PET/ポリオレフィン)ラミネート、(PET/Al/エポキシ樹脂)ラミネートなどを例示することができる。
上記した無機粉体および有機粉体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。好適な(C)成分としては、使用感の観点から、セリサイト、タルク、ポリメタクリル酸メチル、ポリメチルシルセスキオキサンを用いるのが好ましい。
(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、使用感の観点から、中、40重量%以上が好ましく、より好ましくは50重量%以上である。また、粉末固形状とする観点から、99.5重量%以下が好ましく、より好ましくは98重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、好ましくは40〜99.5重量%、より好ましくは50〜98重量%である。
本発明の粉末固形制汗デオドラント剤には、固形状とする観点から、(D)炭化水素油、ロウ類、シリコーン油およびエステル油の群から選ばれる少なくとも1種を含有させる。
用いられる炭化水素油の具体例としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ワセリン、セレシン、ポリブテン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックスなどを例示することができる。
ロウ類の具体例としては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラック、ラノリン、ホホバ油などを例示することができる。
シリコーン油の具体例としては、例えば、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノールなどの鎖状シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーン;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体などのアミノ変性シリコーン;カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなどの変性シリコーンなどを例示することができる。
エステル油の具体例としては、例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸ポリグリセリルなどを例示することができる。
(D)成分の含有量は、通常、固形状とする観点から、剤中、0.1重量%以上である。また、べたつき感を抑制する観点から、5重量%以下である。本発明では、(D)成分の含有量は、0.1〜1.5重量%である。

また、本発明の粉末固形制汗デオドラント剤には、サッパリとした使用感を高めることで、優れた制汗効果をより実感してもらうために、(E)清涼剤を含有させる。(E)成分の具体例としては、例えば、メントール、カンフル、メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチルなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
(E)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、上記観点から、中、0.001重量%以上が好ましく、より好ましくは0.01重量%以上である。また、皮膚刺激の観点から、20重量%以下が好ましく、より好ましくは10重量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、好ましくは0.001〜20重量%、より好ましくは0.01〜10重量%である。
本発明の粉末固形制汗デオドラント剤には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、だいだい色205号、だいだい色207号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号などのタール色素;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどの多価アルコール;陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性などの界面活性剤;酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤、植物抽出エキス、香料などを目的に応じて適宜配合することができる。
本発明の粉末固形制汗デオドラント剤の製造方法は、上記した本発明の構成成分を含有し、公知の方法により固形形状とすることができれば特に限定されないが、例えば、〔1〕(D)成分などの油剤が溶解する温度まで加熱して均一液相とし、(A)〜(C)成分を加えて加熱しながら分散させ、液相が固まるより少し高い温度まで冷却した後に成型容器に流し込み、室温下又は冷却条件下で固化させる方法;〔2〕(A)〜(C)成分を混合・均質化して粉体相とし、(D)成分などの油剤が溶解する温度まで加熱して均一液相としたものを粉体相に添加して混練する。次いで、粉砕機を用い粉砕した後、成型容器に充填し圧縮プレス機を用いて固化させる方法などを例示することができる。本発明においては、これら製造方法の中でも、上記〔2〕記載の圧縮成型による製造方法により粉末固形化粧料とすることで、べたつき感のない優れた制汗効果をより実感することができるとともに、毛穴の黒ずみや汚れを隠して肌を綺麗に魅せることができるという優れた効果を発揮する。
粉末固形制汗デオドラント剤の成型される形状については、特に限定されないが、例えば、円柱、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの棒状;正方形、長方形、台形、円形、楕円形を有する板状;球状などを例示することができる。また、これら形状に成型された粉末固形制汗デオドラント剤は、例えば、ジャー容器、リップ容器、コンパクト容器、円筒箱、四角箱などの種々の容器に収納された商品形態とすることができる。
また、粉末固形制汗デオドラント剤の使用方法としては、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、例えば、〔3〕直接、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚に粉末固形制汗デオドラント剤を直接塗布する方法;〔4〕粉末固形制汗デオドラント剤を化粧ブラシやチップなどの塗布具を用いて、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚に塗布する方法などを例示することができる。より具体的には、棒状に成型した場合は、上記〔3〕記載の方法により塗布することで、本発明の効果をより実感することができる。また、板状や球状に成型した場合は、上記〔4〕記載の方法により塗布することで、本発明の効果をより実感することができる。
尚、本発明の粉末固形制汗デオドラント剤は、塗布時のべたつき感がなく、優れた制汗効果が得られるとともに、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。
(試料の調製1)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5の粉末固形制汗デオドラント剤を円柱型の圧縮成型によりそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1:べたつき感の評価)
女性評価パネル20名により、各実施例および各比較例で得られた粉末固形制汗デオドラント剤を、実際に腋の下に直接塗布してもらい、塗布直後の「べたつき感」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<べたつき感の評価基準>
◎:20名中16名以上がべたつき感はないと回答
○:20名中11〜15名がべたつき感はないと回答
△:20名中6〜10名がべたつき感はないと回答
×:20名中5名以下がべたつき感はないと回答
(試験例2:制汗効果の評価)
同評価パネルにより、試験例1の評価3分後の「制汗効果」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<制汗効果の評価基準>
◎:20名中16名以上が制汗効果に優れると回答
○:20名中11〜15名が制汗効果に優れると回答
△:20名中6〜10名が制汗効果に優れると回答
×:20名中5名以下が制汗効果に優れると回答
(試験例3:美肌の評価)
同評価パネルにより、試験例2の評価の10分後、実際に塗布部を手鏡で見てもらい、「腋の下の肌の見え方」について、以下の評価基準に従って目視評価した。
<美肌の評価基準>
◎:20名中16名以上が毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
○:20名中11〜15名が毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
△:20名中6〜10名が毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
×:20名中5名以下が毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
(試験例4:においの評価)
試験例3の評価後、同評価パネルに塗布部に鼻を近づけてにおいを嗅いでもらい、「皮脂・汗のにおい」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<においの評価基準>
◎:20名中16名以上が皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
○:20名中11〜15名が皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
△:20名中6〜10名が皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
×:20名中5名以下が皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
(試験例5:肌状態の評価)
試験例4の評価後、同評価パネルに実際に塗布部を指先で触れてもらい、「肌状態」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<肌状態の評価基準>
◎:20名中16名以上がサラサラした肌状態であると回答
○:20名中11〜15名がサラサラした肌状態であると回答
△:20名中6〜10名がサラサラした肌状態であると回答
×:20名中5名以下がサラサラした肌状態であると回答
(試験例6:携帯性・使用性の評価)
同評価パネルにより、実施例1で得られた粉末固形制汗デオドラント剤と市販のエアゾールタイプのデオドラント剤(商品名;ギャツビー パウダーデオドラントスプレー、マンダム社製)を、3週間の間交互に携帯して実際に使用してもらい、市販のエアゾールタイプのデオドラント剤と対比して、粉末固形制汗デオドラント剤の「携帯性」、「使用性」について、以下の評価基準に従って評価した。
<携帯性の評価基準>
◎:20名中16名以上が持ち運びが容易で携帯性に優れると回答
○:20名中11〜15名が持ち運びが容易で携帯性に優れると回答
△:20名中6〜10名が持ち運びが容易で携帯性に優れると回答
×:20名中5名以下が持ち運びが容易で携帯性に優れると回答
<使用性の評価基準>
◎:20名中16名以上が手軽に扱え、使用性に優れると回答
○:20名中11〜15名が手軽に扱え、使用性に優れると回答
△:20名中6〜10名が手軽に扱え、使用性に優れると回答
×:20名中5名以下が手軽に扱え、使用性に優れると回答
Figure 0005346533
Figure 0005346533
表1および表2に示された結果から、各実施例で得られた粉末固形制汗デオドラント剤は、各比較例で得られたものと対比して、塗布時のべたつき感がなく、優れた制汗効果が得られ、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態であることが分かる。また、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるという美肌効果に優れていることが分かる。加えて、本発明の粉末固形制汗デオドラント剤は、持ち運びが容易で携帯性に優れ、外出先などで手軽にその効果が得られるという使用性に優れている。
以下、本発明に係る粉末固形制汗デオドラント剤の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
(処方例1:制汗デオドラント剤)
イソプロピルメチルフェノール 2.0
硫酸アルミニウムカリウム 20.0
クロロヒドロキシアルミニウム 10.0
無水ケイ酸 35.0
タルク 31.3
キャンデリラロウ 0.5
ヒマシ油 0.1
デカメチルシクロペンタンシロキサン 1.0
メントール 0.1
合 計 100.

Claims (2)

  1. (A)制汗成分、(B)殺菌成分、(C)粉体、(D)炭化水素油、ロウ類、シリコーン油およびエステル油の群から選ばれる少なくとも1種、並びに(E)清涼剤を含有し、
    前記(A)成分が、硫酸アルミニウムカリウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウムおよびパラフェノールスルホン酸亜鉛から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記(B)成分が、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチウム、イソプロピルメチルフェノールおよびトリクロサンから選ばれる少なくとも1種であり、
    前記(D)成分の含有量が、0.1〜1.5重量%である粉末固形制汗デオドラント剤。
  2. 棒状、板状および球状の何れかの形態に圧縮成型されることを特徴とする請求項1記載の粉末固形制汗デオドラント剤。
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