JP2017114981A - ゴム組成物及びタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トレッドのようなタイヤ用部材に適用した際、高い低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性を有すると共に、優れた耐疲労亀裂性を実現できるゴム組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、カーボンブラックを含んだゴム組成物であって、該カーボンブラックが以下の関係式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする。8350≦62.5×24M4DBP+水素発生量≦9000 ・・・(1)24M4DBP+0.25×CTAB≧62.5 ・・・(2)Dst+0.75×ΔD50≧152.5 ・・・(3)【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及びタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤは、複数の性能を同時に満たし得る高い性能を有することが要求される。なかでも、トレッドのようなタイヤ用部材には、低発熱性、耐摩耗性、耐カット性等の向上が望まれている。
従来、耐摩耗性や、耐カット性を向上するための技術として、例えば、カーボンブラック粒子同士のつながりが小さい(低ストラクチャ)カーボンブラックをゴム組成物に配合する技術が挙げられる。
しかしながら、低ストラクチャカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いる場合には、低発熱性及び耐カット性が低下するという問題があった。
また、低発熱性及び耐カット性を向上させるための技術として、カーボンブラックのストラクチャ以外の特性を制御する方法が挙げられる。例えば特許文献1には、天然ゴムとポリブタジエンゴムとを所定の比率で配合したゴム成分に対し、特定の範囲に、CTAB値、DBP値、及び/又は24M4DBP値を調整した、高ストラクチャのカーボンブラックを配合してなるゴム組成物が開示されている。
特開平11−199709号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、一定の低発熱性を得られるものの、ストラクチャが比較的高いカーボンブラックを配合していることから耐カット性の効果については十分とはいえず、さらなる耐カット性の向上が望まれていた。また、耐カット性と同様に、低発熱性及び耐摩耗性についても、さらなる向上が望まれていた。
そのため、本発明は、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できるゴム組成物、さらに、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性がいずれも高いレベルで実現されたタイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラックを含んだゴム組成物であって、該カーボンブラックが以下の関係式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする。
8350≦62.5×24M4DBP+水素発生量≦9000 ・・・(1)
24M4DBP+0.25×CTAB≧62.5 ・・・(2)
Dst+0.75×ΔD50≧152.5 ・・・(3)
ここで、24M4DBPは圧縮DBP吸収量(cm3/100g)、CTABはCTAB吸着比表面積(m2/g)、Dstはストークス相当径の分布曲線の最多頻度値(nm)、ΔD50はDstに対する分布曲線の半値幅(nm)を示し、水素発生量の単位は質量ppmである。
上記構成によって、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できるためである。
また、本発明のゴム組成物については、前記CTABが70〜90(m2/g)であることが好ましい。低発熱性のさらなる改善が可能となるためである。
さらに、本発明のゴム組成物については、前記24M4DBPが100〜120(cm3/100g)であることが好ましい。耐摩耗性及び加工性のさらなる改善が可能となるためである。
さらにまた、本発明のゴム組成物については、前記水素発生量は2000〜2300(質量ppm)であることが好ましい。他の性能を低下させることなく、耐摩耗性及び耐カット性のさらなる向上が可能となるためである。
また、本発明のゴム組成物については、前記カーボンブラックが、さらに以下の関係式(4)を満たすことが好ましい。
0.850≦ΔD50/Dst≦1.030 ・・・(4)
他の性能を低下させることなく、低発熱性のさらなる向上が可能となるためである。
また、本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物を用いたことを特徴とする。得られたタイヤは、高い低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性を有する。
本発明によれば、トレッドのようなタイヤ用部材に適用した際、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できるゴム組成物を提供することができる。また、かかるゴム組成物をタイヤ材料として用いることにより、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できる。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
(ゴム組成物)
本発明のゴム組成物は、カーボンブラックを含むゴム組成物である。
・ゴム成分
本発明のゴム組成物のゴム成分については、特に限定はされない。例えば、優れた耐摩耗性を得ることができる観点からは、天然ゴム若しくはジエン系合成ゴムを単独で、又は、天然ゴムとジエン系合成ゴムを併用して用いることができる。前記ジエン系合成ゴムとしては、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)等が挙げられる。なお、これらジエン系合成ゴムについては、1種単独で用いてもよいし、2種以上のブレンドとして用いてもよい。
・カーボンブラック
本発明のゴム組成物に含まれるカーボンブラックは、カーボンブラックが以下の関係式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする。
8350≦62.5×24M4DBP+水素発生量≦9000 ・・・(1)
24M4DBP+0.25×CTAB≧62.5 ・・・(2)
Dst+0.75×ΔD50≧152.5 ・・・(3)
ここで、24M4DBPは圧縮DBP吸収量(cm3/100g)、CTABはCTAB吸着比表面積(m2/g)、Dstはストークス相当径の分布曲線の最多頻度値(nm)、ΔD50はDstに対する分布曲線の半値幅(nm)を示し、水素発生量の単位は質量ppmである。
上記関係式(1)〜(3)を満たすことで、カーボンブラックについての適正化が図られる結果、従来両立が難しかった、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで両立できる。
ここで、カーボンブラックのストラクチャについて説明する。カーボンブラックは、球状の粒子がそれぞれ融着し、複雑な構造を形成する。カーボンブラックのストラクチャとは、カーボンブラック粒子同士が繋がった構造体の大きさのことである。
一般的に、ストラクチャが高くなると耐摩耗性は向上する。また、ストラクチャが高くなると、ストラクチャを含めたカーボンの外径(Dst)は大きくなるため、低発熱になる。一方、ストラクチャが低くなると耐カット性は向上する。なお、前記24M4DBPが大きな場合には、カーボンブラックのストラクチャが高くなる傾向にある。
本発明では、上記関係式(1)を満たすことにより、カーボンブラックの水素発生量を低減し、カーボンブラック表面とゴム成分との結合を抑えることができるため、本発明のゴム組成物の伸び特性が改善される結果、高ストラクチャのカーボンブラックを採用しつつも優れた耐カット性を得ることができる。さらに、24M4DBPの大きな高ストラクチャのカーボンブラックを用いているため、低発熱性及び耐摩耗性についても大きく向上できる。
なお、前記圧縮DBP吸収量(cm3/100g)とは、カーボンブラックを24000psiの圧力下で4回圧縮した後のカーボンブラックによるDBP(ジブチルフタレート)吸油量のことであり、JIS K 6217-4に準拠した方法によって測定することができる。前記水素発生量(質量ppm)とは、特定条件下、本発明では、水素分析装置を用いてアルゴン雰囲気中2000℃で15分間加熱した場合の、水素ガス発生量(質量ppm)のことである。
また、上記関係式(2)を満たすことで、CTABの適正化によって耐カット性を向上させる方向に作用するため、耐カット性を劣化させることなく、カーボンブラックを高ストラクチャ化することができる結果、優れた耐カット性及び耐摩耗性を実現できる。
であることが好ましい。
なお、前記CTAB吸着比表面積(m2/g)とは、カーボンブラックの微細孔を含まない外部表面積を、カーボンブラックにCTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)を吸着させたときの比表面積で示したものであり、JIS K 6217-3に準拠して測定することができる。
さらに、上記関係式(3)を満たすことで、カーボンブラックのストラクチャ分布をブロードにできる(広げることができる)ため、カーボンブラックの均質性が高まり、分散性を改善できる結果、ゴム組成物の低発熱性を向上できる。
であることが好ましい。
なお、ストークス相当径の分布曲線の最多頻度値Dst(nm)とは、カーボンブラックのアグリゲート(カーボンブラック粒子の一次凝集体)の分布を調べた際の最頻値すなわち最も多い凝集体径をストークス相当径で表したものである。なお、ストークス相当径とは、沈降法において、媒質中を沈降する速度が同じである同じ密度の球の直径で表された粒径のことである。前記Dstに対する分布曲線の半値幅(nm)とは、Dstの50%の頻度が得られる大小2つのストークス相当径の差の絶対値のことである。
ここで、前記カーボンブラックのDstについては、JIS K 6217-6に準拠して遠心沈降法によって測定される。遠心沈降法では、まず、乾燥したカーボンブラックを精秤し、少量の界面活性剤を含む20%エタノール水溶液と混合して、カーボンブラック濃度50mg/lの分散液を作成し、これを超音波で十分に分散させ、これを試料溶液とする。
装置については、例えば、ジョイス・レーブル社製ディスク・セントリフュージを使用し、ディスク・セントリフュージの回転数を6000rpmに設定し、スピン液(2%グリセリン水溶液)を10ml加えたのち、1mlのバッファー液(エタノール水溶液)を注入する。ついで試料0.5mlを注射器で加えたのち、一斉に遠心沈降を開始させ、光電沈降法により、形成させた凝集体分布曲線を画かせ、その曲線のピークに相当するストークス相当径をもってDst(nm)とする。その最頻値の頻度(wt%)の50%の位置の分布曲線の幅(半値幅)をΔD50とする。
また、前記カーボンブラックは、以下の関係式(4)をさらに満たすことが好ましい。
0.850≦ΔD50/Dst≦1.030 ・・・(4)
上記関係式(4)を満たすことで、ーボンブラックのストラクチャ分布をブロードにしつつ、ストークス相当径の分布曲線の最多頻度値Dstを大きくすることができるため、他の性能を低下させることなく、低発熱性をより高めることができるからである。さらに高い効果を実現できる点からは、前記ΔD50/Dstが、0.885≦ΔD50/Dst≦0.970の範囲とするであることがより好適である。さらに、より優れた低発熱性及び耐カット性を得ることができる点からは、前記Dstを98(nm)以下とすることがより好適である。
なお、前記Dst及びΔD50の値を制御する方法は、特に限定はされないが、例えば、カーボンブラックの製造条件を調整することによって制御できる。
また、前記CTABは、70〜90(m2/g)であることが好ましく、70〜85(m2/g)であることがより好ましく、74〜85(m2/g)であることが特に好ましい。前記CTABの値が70(m2/g)以上とすることで、耐摩耗性向上効果が得られ、90(m2/g)以下とすることで、発熱性に優れるという効果が得られる。
また、前記24M4DBPは、100〜120(cm3/100g)であることが好ましい。前記24M4DBPが100(cm3/100g)未満の場合、ゴム組成物に配合した際に物理的な補強性効果を十分に得ることができず、耐摩耗性が低下するおそれがあり、一方、前記24M4DBPが120(cm3/100g)を超えると、ゴム組成物の粘度が高くなるため、混練り加工性が悪化するおそれがあるからである。
さらに、前記水素発生量は2000〜2300(質量ppm)であることが好ましい。前記水素発生量が2000(質量ppm)未満の場合、耐摩耗性悪化のおそれがあり、一方、前記水素発生量が2300(質量ppm)を超えると、水素発生量を十分に低減できないため、耐カット性が悪化するおそれがあるからである。
また、前記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積(N2SA)を大きくとることがより好ましい。前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積を大きくすることで、より優れた低発熱性を実現できるからである。
ここで、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、例えば、ISO4652-1に準拠して単点法にて測定することができ、例えば脱気したカーボンブラックを液体窒素に浸漬させた後、平衡時においてカーボンブラック表面に吸着した窒素量を測定し、測定値から比表面積(m2/g)を算出できる。
さらにまた、前記カーボンブラックは、ヨウ素吸着量(IA)を大きくとることが好ましい。前記カーボンブラックのヨウ素吸着量を大きくすることで、より優れた低発熱性を実現できるからである。
ここで、前記カーボンブラックのヨウ素吸着量(IA)は、例えば、JIS K6217−1(2008)「第1部:ヨウ素吸着量の求め方 (滴定法)」に基づいて測定することができる。
本発明のゴム組成物中に含まれる前記カーボンブラックの量は、特に限定はされないが、本発明の効果である低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性を高いレベルで実現する点からは、ゴム成分100質量部に対して30質量部以上であることが好ましく、他の物性を低下させることなく低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性を高いレベルで実現する点からは、30〜70質量部であることがより好ましく、40〜60質量部であることが特に好ましい。
なお、前記カーボンブラックは、例えば、通常のオイルファーネス炉を用いて以下の要領で製造できる。すなわち、組成の均一なカーボンブラック原料を用いて、その反応炉への噴霧もより分布の小さい油滴となるようなノズルを用いて炉内の狭い領域へと噴霧する。また炉内温度を微粒子径カーボンブラックの製造に適した高温かつ均一の条件とし、燃焼ガス流もより分布の小さいものとすることで、反応時間を短時間かつ均一とすることができる。
ここで、前記Dst及びΔD50の値が、上記式(3)を満たすために、例えば製造条件のうち、反応温度と空気率を制御する。
また、前記24M4DBPの値が、上記式(1)及び(2)を満たすように、例えば製造条件のうち、KOH量を制御する。
また、前記水素発生量の値が、上記式(1)を満たすように、例えば製造条件のうち、反応時間を制御する。
ただし、上記製造条件は一例であり、所望の値が得られるのであれば、他の製造条件で製造することも可能であるし、製造条件以外を調整することで実現することもできる。
・その他の成分
本発明のゴム組成物は、上述したゴム成分、カーボンブラックの他にも、種々の成分を含むことができる。
例えば、シリカ等の充填材、硫黄等の架橋剤、架橋促進剤、プロセスオイル、スコーチ防止剤、亜鉛華、ステアリン酸等のゴム工業で通常使用される配合剤を、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜選択して配合することができる。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。
また、前記ゴム組成物は、ゴム成分に、必要に応じて適宜選択した各種配合剤を混練り、熱入れ、押出等することにより製造することができる。
(タイヤ)
本発明のタイヤは、上述したゴム組成物を用いたことを特徴とする。具体的には、タイヤ材料として、上述したゴム組成物を、いずれかの部材に適用するが、かかるタイヤ用部材のなかでもトレッドに適用することが特に好ましい。前記ゴム組成物をトレッドに用いたタイヤは、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できる。なお、本発明のタイヤに充填する気体としては、通常の又は酸素分圧を変えた空気、又は窒素等の不活性ガスが挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(カーボンブラック)
表1に示す条件のカーボンブラック1〜8を準備した。ここで、カーボンブラック1〜8については、旭カーボン社製の微粒径高ストラクチャFEFカーボンブラックについて、反応温度、空気率、KOH量、反応時間を調整することにより、各パラメータを変化させ、サンプルとなる各カーボンブラックを作製した。
なお、表1中の、CTABはJIS K 6217-3、DBP及び24M4DBPはJIS K 6217-4に準拠して測定した。また、ΔDBPは、DBPと24M4DBPとの差である。さらに、Dst及びΔD50については、ジョイス・レーブル社製ディスク・セントリフュージを使用し、遠心沈降法によって測定した。さらに、水素発生量については、水素分析装置を用いて、10mgのカーボンブラックについてアルゴン雰囲気中2000℃で15分間加熱した場合の水素ガス発生量を測定することで得た。
Figure 2017114981
<ゴム組成物のサンプル1〜8>
表2に示す配合に従って、常法で配合・混練することで、ゴム組成物のサンプル1〜8を調製した。なお、サンプル1〜8については、それぞれ、表1のカーボンブラック1〜8を配合した。
Figure 2017114981
*1 表1のカーボンブラック1〜8
*2 日本シリカ工業(株)製 「ニップシールAQ」、BET比表面積=220 m2/g
*3 大内新興化学工業株式会社製 「ノラック6C」
*4 大内新興化学工業株式会社製 「ノクセラー CZ」、N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド
<評価>
得られたゴム組成物のサンプル1〜8について、加硫処理を施した後、以下の評価を行った。評価の結果については表3に示す。
(1)低発熱性、耐カット性
各加硫ゴム組成物のサンプルに対し、粘弾性測定装置(レオメトリックス社製)を使用し、温度60℃、歪5%、周波数15Hzで、損失正接(tanδ)及び貯蔵弾性率(G’)を測定した。
評価については、カーボンブラック4を用いたサンプル4のG’を100、tanδを100とした場合に、各サンプルについて、下記式に基づいて指数表示した。
tanδ指数={(各サンプルの加硫ゴム組成物のtanδ)/(サンプル4の加硫ゴム組成物のtanδ)}×100
G’指数={(各サンプルの加硫ゴム組成物のG’)/(サンプル4の加硫ゴム組成物のG’)}×100
なお、tanδ指数は逆数をとり、指数が大きいほど、ヒステリシスロスが小さく低発熱性が良好であることを示す。G’指数は大きいほど耐カット性が良いことを示す。
(2)耐摩耗性
各加硫ゴム組成物のサンプルから、円板状(直径16.2mm×厚さ6mm)に切り抜いた試験片を作製し、JIS-K6264-2:2005に準じて、DIN摩耗試験を行った。室温でDIN摩耗試験を行った際の摩耗量(mm3)を測定した。
サンプル4の摩耗量の逆数を100とした場合の各摩耗量の逆数を指数として示し、指数値が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。
Figure 2017114981
表3の結果から、実施例の各サンプルは、比較例の各サンプルにくらべて、いずれの評価項目についても優れた値を示すことがわかった。その結果、本発明に係るゴム組成物のサンプルは、トレッドのようなタイヤ用部材に適用した際、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できることがわかる。
本発明によれば、トレッドのようなタイヤ用部材に適用した際、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性をいずれも高いレベルで実現できるゴム組成物を提供できる。その結果、かかるゴム組成物をタイヤ材料として用いることにより、低発熱性、耐摩耗性及び耐カット性を高いレベルで実現できる。

Claims (6)

  1. カーボンブラックを含んだゴム組成物であって、
    該カーボンブラックが以下の関係式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする、ゴム組成物。
    8350≦62.5×24M4DBP+水素発生量≦9000 ・・・(1)
    24M4DBP+0.25×CTAB≧62.5 ・・・(2)
    Dst+0.75×ΔD50≧152.5 ・・・(3)
    ここで、24M4DBPは圧縮DBP吸収量(cm3/100g)、CTABはCTAB吸着比表面積(m2/g)、Dstはストークス相当径の分布曲線の最多頻度値(nm)、ΔD50はDstに対する分布曲線の半値幅(nm)を示し、水素発生量の単位は質量ppmである。
  2. 前記CTABが70〜90(m2/g)であることを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 前記24M4DBPが100〜120(cm3/100g)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
  4. 前記水素発生量が2000〜2300(質量ppm)であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  5. 前記カーボンブラックが、さらに以下の関係式(4)を満たすことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム組成物。
    0.850≦ΔD50/Dst≦1.030 ・・・(4)
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いたことを特徴とする、タイヤ。
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