JP2017112787A - 非接触給電装置、及びその制御方法 - Google Patents

非接触給電装置、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送電側のコイルと受電側のコイル間の距離が変化しても、エネルギー伝送電力量の低下を抑制できる非接触給電装置を提供する。
【解決手段】非接触給電装置1は、送電装置2と、送電装置2から非接触で電力伝送される受信コイル21を有する受電装置3とを有する。送電装置2は、共振回路13と電力供給回路10とを有する。共振回路13は、受信コイル21との間で電力伝送可能な送信コイル15を有する。また電力供給回路10は、共振回路13に対して調節可能な動作周波数を持つ交流電力を供給する。更に、送電装置2は、送信コイル15に印加される交流電圧を検出する電圧検出回路16と、交流電力の動作周波数を調節する制御回路18とを有する。制御回路18は、インダクタンス領域に位置する初期周波数から動作周波数を低い方向に変化させ、交流電圧が規定値に達したと判定されたときに、動作周波数を変化させる処理を終了する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触給電装置、及びその制御方法に関する。
従来より、金属の接点などを介さずに、空間を通じて電力を伝送する、いわゆる非接触給電(ワイヤレス給電とも呼ばれる)技術が研究されている。
非接触給電技術の一つとして、磁界共鳴(磁界共振結合、あるいは磁気共鳴とも呼ばれる)方式が知られている(例えば、特許文献1を参照)。磁界共鳴方式では、送電側と受電側のそれぞれにコイルを含む共振回路が設けられ、それら共振回路の共振周波数を同調させることで、送電側のコイルと受電側のコイルとの間に磁界共鳴によるエネルギー伝送可能な磁界の結合状態が生じる。これにより、送電側のコイルから受電側のコイルへと、空間を介して電力が伝送される。磁界共鳴方式による非接触給電では、数10%程度のエネルギー伝送効率を達成することが可能であり、かつ、送電側のコイルと受電側のコイル間の距離を比較的大きくすることが可能である。例えば、各コイルが数10cm程度のサイズを有する場合、送電側のコイルと受電側のコイル間の距離を、数10cm〜1m以上とすることができる。
一方、磁界共鳴方式では、送電側のコイルと受電側のコイル間の距離が最適な距離よりも近づくと、エネルギー伝送電力量が低下することが知られている(例えば、特許文献2を参照)。これは、二つのコイル間の距離に応じてその二つのコイル間の結合度が変化し、二つのコイル間の共振周波数が変化することによる。二つのコイル間の距離が適切な場合、二つのコイル間の共振周波数は一つであり、その共振周波数は、コイルのインダクタンスとコンデンサの静電容量で決定される、送電側及び受電側の共振回路の共振周波数と等しい。しかし、二つのコイル間の距離が近くなり、結合度が高くなると、その二つのコイル間の共振周波数は二つ表れる。その一つは、各共振回路自身の共振周波数よりも高い周波数となり、他の一つは、各共振回路自身の共振周波数よりも低い周波数となる。このように、結合度が高くなると、二つのコイル間の共振周波数と、各共振回路自身の共振周波数とが一致しなくなるために、その共振回路の共振周波数を持つ交流電力を送電側の共振回路に供給しても、コイル間の共振がうまく生じないため、エネルギー伝送電力量が低下する。
そこで、特許文献2に開示された送電装置は、磁界共鳴を生じる共振周波数において共振する受電共振コイルに対し、電源部から供給された電力を磁界エネルギーとして送電する受電共振コイルと共振点が異なる送電コイルを有する。これにより、この送電装置は、磁界共鳴を利用せずに、送電コイルと受電共振コイル間での電力の送受信を可能としている。
また、非特許文献1には、動作周波数を共振周波数よりも高くして送電装置を動作させてソフトスイッチングを実現することが記載される。共振周波数も高い周波数領域は、ZVS(Zero Voltage Switching)モード又はインダクタンス領域とも称される。
特表2009−501510号公報 国際公開第2011/064879号
「LLC共振コンバータに関する研究」冨久 義浩他、オリジンテクニカルジャーナル(76) 2013年10月
磁界共鳴方式では、送電側のコイルと受電側のコイル間の共振周波数を同一とすることで、エネルギー伝送電力量を向上することが図られる。しかしながら、特許文献2に開示された技術では、送電コイルの共振点と受電共振コイルの共振点とが異なり且つソフトスイッチング動作が実現されないために、エネルギー伝送電力量が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、送電側のコイルと受電側のコイル間の距離が変化しても、エネルギー伝送電力量の低下を抑制できる非接触給電装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの形態として、送電装置と、送電装置から非接触で電力伝送される受信コイルを含む受信共振回路を有する受電装置とを有する非接触給電装置が提供される。この非接触給電装置において、送電装置は、共振回路と電力供給回路とを有する。共振回路は、コンデンサと、コンデンサの一端と接続され、受信コイルとの間で電力伝送可能な送信コイルとを有する。また電力供給回路は、共振回路に対して調節可能な動作周波数を持つ交流電力を供給する。更に、送電装置は、送信コイルに印加される交流電圧を検出する電圧検出回路と、電力供給回路から供給される交流電力の動作周波数を調節する制御回路とを有する。制御回路は、送電共振回路及び受電共振回路を含む送電回路のインピーダンスが極小値になる何れの共振周波数よりも高い初期周波数を記憶する記憶部と、初期周波数設定部と、動作周波数変更部と、交流電圧判定部とを有する。初期周波数設定部は、受電装置への非接触給電を開始するときに動作周波数を初期周波数とする。動作周波数変更部は動作周波数を低い方向に変化させ、交流電圧判定部は交流電圧が規定値に達したか否かを判定する。動作周波数変更部は、交流電圧が規定値に達したと判定されたときに、動作周波数を変化させる処理を終了する。
この非接触給電装置において、送電装置の制御回路は、交流電圧が規定値に達したと判定されてから所定の時間が経過した後に、動作周波数を低い方に更に変化させる動作周波数補正部と、変化後の交流電圧が変化前の交流電圧よりも高いか否かを判定する変化電圧判定部と、変化後の交流電圧が変化前の交流電圧よりも高いと判定されたときに、共振周波数の何れよりも高く且つ初期周波数以下である変更周波数に前記動作周波数を移動する動作周波数再設定部とを更に有することが好ましい。
この場合において、変更周波数は、前記初期周波数であることが好ましい。
また、この場合において、記憶部は、交流電圧と変更周波数との関係を示す変更周波数テーブルを更に記憶し、動作周波数再設定部は、変更周波数テーブルを参照して、動作周波数を変更周波数に変更することが好ましい。
本発明の他の形態として、送電装置と、送電装置から非接触で電力伝送される受信コイルを含む受信共振回路を有する受電装置とを有する非接触給電装置の制御方法が提供される。この非接触給電装置において、送電装置は、共振回路と電力供給回路とを有する。共振回路は、コンデンサと、コンデンサの一端と接続され、受信コイルとの間で電力伝送可能な送信コイルとを有する。また電力供給回路は、共振回路に対して調節可能な動作周波数を持つ交流電力を供給する。更に、送電装置は、送信コイルに印加される交流電圧を検出する電圧検出回路と、電力供給回路から供給される交流電力の動作周波数を調節する制御回路とを有する。非接触給電装置の制御方法は、受電装置への非接触給電を開始するときに、送電共振回路及び受電共振回路を含む送電回路のインピーダンスが極小値になる第1共振周波数及び第2共振周波数の何れよりも高い初期周波数を動作周波数を初期周波数とし、動作周波数を低い方向に変化させ、交流電圧が規定値に達したか否かを判定し、交流電圧が規定値に達したと判定されたときに、動作周波数を変化させる処理を終了する、ことを含む。
本発明に係る非接触給電装置は、送電側のコイルと受電側のコイル間の距離が変化しても、エネルギー伝送電力量の低下を抑制できるという効果を奏する。
本発明の一つの実施形態に係る非接触給電装置の概略構成図である。 非接触給電装置の等価回路図である。 図2に示した等価回路のインピーダンスの周波数特性の一例を示す図である。 図2に示した制御回路の内部ブロック図である。 図4に示した演算回路による送電処理のフローチャートである。 図5に示した送電開始処理の詳細なフローチャートである。 図6に示した送電開始処理におけるインピーダンスの周波数特性の一例を示す図である。 図5に示した動作周波数補正処理の詳細なフローチャートである。 図8に示した動作周波数補正処理におけるインピーダンスの周波数特性の一例を示す図である。 図8に示した動作周波数補正処理におけるインピーダンスの周波数特性の他の例を示す図である。 (a)は他の実施形態に係る制御回路の内部ブロック図であり、(b)は(a)に示す変更周波数テーブルを示す図である。 図11(a)に示した制御回路による動作周波数補正処理のフローチャートである。
以下、本発明の一つの実施形態による非接触給電装置、及びその制御方法を、図を参照しつつ説明する。上記のように、送電側のコイルと受電側のコイル間の共振を利用する非接触給電では、送電側のコイル(以下、送信コイルと呼ぶ)と受電側のコイル(以下、受信コイルと呼ぶ)間の距離に応じて、共振周波数が変化する。そこでこの非接触給電装置は、送電回路のインピーダンスの周波数特性の極小値に対応する周波数の最大値よりも高い初期周波数を動作周波数として給電を開始し、徐々に動作周波数を低くして交流電圧を上昇させる。そして、この非接触給電装置は、交流電圧が規定電圧に達したときに動作周波数を固定する。これにより、この非接触給電装置は、送信コイルと受信コイル間の距離によらずに、共振周波数に近く且つインダクタンス領域に位置する動作周波数を持つ交流電力を送信コイルに供給することを可能として、エネルギー伝送電力量の低下を抑制する。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る非接触給電装置の概略構成図である。図1に示されるように、非接触給電装置1は、送電装置2と、送電装置2から空間を介して電力伝送される受電装置3とを有する。送電装置2は、電力供給回路10と、送信コンデンサ14及び送信コイル15を有する送信共振回路13と、電圧検出回路16と、ゲートドライバ17と、制御回路18とを有する。一方、受電装置3は、受信コイル21及び受信コンデンサ22を有する受信共振回路20と、整流平滑回路23と、負荷回路24とを有する。
先ず、送電装置2について説明する。
電力供給回路10は、調節可能な動作周波数を持つ交流電力を送信共振回路13へ供給する。そのために、電力供給回路10は、直流電源11と、二つのスイッチング素子12−1、12−2とを有する。
直流電源11は、所定の電圧を持つ直流電力を供給する。そのために、直流電源11は、例えば、バッテリを有していてもよい。あるいは、直流電源11は、商用の交流電源と接続され、その交流電源から供給された交流電力を、直流電力に変換するための全波整流回路及び平滑コンデンサを有していてもよい。
二つのスイッチング素子12−1、12−2は、直流電源11の正極側端子と負極側端子との間に直列に接続される。また本実施形態では、直流電源11の正極側に、スイッチング素子12−1が接続され、一方、直流電源11の負極側に、スイッチング素子12−1が接続される。各スイッチング素子12−1、12−2は、例えば、nチャネル型のMOSFETとすることができる。そしてスイッチング素子12−1のドレイン端子は、直流電源11の正極側端子と接続され、スイッチング素子12−1のソース端子は、スイッチング素子12−2のドレイン端子と接続される。また、スイッチング素子12−2のソース端子は、直流電源11の負極側端子と接続される。更に、スイッチング素子12−1のソース端子、及び、スイッチング素子12−2のドレイン端子は、送信コンデンサ14を介して送信コイル15の一端に接続され、スイッチング素子12−2のソース端子は、送信コイル15の他端に直接接続される。
また、各スイッチング素子12−1、12−2のゲート端子は、ゲートドライバ17を介して制御回路18と接続される。更に、各スイッチング素子12−1、12−2のゲート端子は、オンとなる電圧が印加されたときにそのスイッチング素子がオンとなることを保証するために、それぞれ、抵抗R1、R2を介してソース端子と接続される。そして各スイッチング素子12−1、12−2は、制御回路18からの制御信号によって、交互にオン/オフが切り替えられる。これにより、直流電源11から供給された直流電力は、送信コンデンサ14による充放電を介して交流電力に変換され、送信コンデンサ14及び送信コイル15からなる送信共振回路13に供給される。
送信共振回路13は、送信コンデンサ14と送信コイル15とにより形成されるLC共振回路である。
送信コンデンサ14は、その一端がスイッチング素子12−1のソース端子、及び、スイッチング素子12−2のドレイン端子と接続され、他端が送信コイル15の一端と接続される。
送信コイル15の一端は、送信コンデンサ14の他端と接続され、送信コイル15の他端は、直流電源11の負極側端子及びスイッチング素子12−2のソース端子と接続される。そして送信コイル15は、電力供給回路10から供給された交流電力により、送信コイル15自身を流れる電流に応じた磁場を生じさせる。そして送信コイル15と受信コイル21間の距離が共振可能なほど近い場合に、送信コイル15は、受信コイル21と共振して、空間を介して受信コイル21へ電力を伝送する。
電圧検出回路16は、送信コイル15の両端子間に印加される交流電圧を所定の周期ごとに検出する。なお、所定の周期は、例えば、送信コイル15に供給される交流電力の動作周波数の想定される最小値に相当する周期よりも長く、例えば、50msec〜1secに設定される。また、電圧検出回路16は、検出する交流電圧として、例えば、その交流電圧のピーク値、あるいは、実効値を計測する。そして電圧検出回路16は、その交流電圧を表す電圧検出信号を制御回路18へ出力する。そのために、電圧検出回路16は、例えば、交流電圧を検出できる公知の様々な電圧検出回路の何れかとすることができる。
ゲートドライバ17は、制御回路18から、各スイッチング素子12−1、12−2のオン/オフを切り替える制御信号を受信し、その制御信号に応じて、各スイッチング素子12−1、12−2のゲート端子に印加する電圧を変化させる。すなわち、ゲートドライバ17は、スイッチング素子12−1をオンにする制御信号を受け取ると、スイッチング素子12−1のゲート端子に、スイッチング素子12−1がオンとなり、直流電源11からの電流がスイッチング素子12−1を流れるようになる、相対的に高い電圧を印加する。一方、ゲートドライバ17は、スイッチング素子12−1をオフにする制御信号を受け取ると、スイッチング素子12−1のゲート端子に、スイッチング素子12−1がオフとなり、直流電源11からの電流がスイッチング素子12−1を流れなくなる、相対的に低い電圧を印加する。ゲートドライバ17は、スイッチング素子12−2についても同様に、ゲート端子に印加する電圧を制御する。
制御回路18は、例えば、不揮発性のメモリ回路及び揮発性のメモリ回路と、演算回路と、他の回路と接続するためのインターフェース回路とを有し、電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧に応じて、電力供給回路10の動作周波数、すなわち、電力供給回路10が送信共振回路13に供給する交流電力の動作周波数を調節する。
そのために、本実施形態では、制御回路18は、スイッチング素子12−1とスイッチング素子12−2とが交互にオンとなり、かつ、動作周波数に対応する1周期内でスイッチング素子12−1がオンとなっている期間とスイッチング素子12−2がオンとなっている期間とが等しくなるように、各スイッチング素子12−1、12−2を制御する。なお、制御回路18は、スイッチング素子12−1とスイッチング素子12−2とが同時にオンとなり、直流電源11が短絡されることを防止するために、スイッチング素子12−1とスイッチング素子12−2のオン/オフを切り替える際に、両方のスイッチング素子がオフとなるデッドタイムを設けてもよい。
本実施形態では、制御回路18は、送信コイル15に印加される交流電圧が高くなる方向に、動作周波数、すなわち、各スイッチング素子12−1、12−2のオン/オフの切替周期を変化させる。
なお、制御回路18による各スイッチング素子12−1、12−2の制御の詳細については後述する。
次に、受電装置3について説明する。
受信共振回路20は、受信コイル21と受信コンデンサ22とからなるLC共振回路である。そして受信共振回路20が有する受信コイル21は、その一端で受信コンデンサ22に接続されるとともに、他端で整流平滑回路23に接続される。
受信コイル21は、送電装置2の送信コイル15に流れる交流電流により生じる磁場と共鳴することで、送信コイル15と共振して、送信コイル15から電力を受信する。そして受信コイル21は、受信コンデンサ22を介して受信した電力を整流平滑回路23へ出力する。なお、受信コイル21の巻き数と、送電装置2の送信コイル15の巻き数は同一でもよく、あるいは、異なっていてもよい。また、受信共振回路20の共振周波数が送電装置2の送信共振回路13の共振周波数と等しくなるように、受信コイル21のインダクタンス及び受信コンデンサ22の静電容量は設定されることが好ましい。受信共振回路20は、送信共振回路13と共に送電回路30を形成する。
受信コンデンサ22は、その一端で受信コイル21と接続され、他端で整流平滑回路23と接続される。そして受信コンデンサ22は、受信コイル21にて受信した電力を、整流平滑回路23へ出力する。
整流平滑回路23は、受信コイル21及び受信コンデンサ22により受信された電力を整流し、かつ、平滑化して、直流電力に変換する。そして整流平滑回路23は、その直流電力を、負荷回路24に出力する。そのために、整流平滑回路23は、例えば、全波整流回路と平滑コンデンサとを有する。
以下、非接触給電装置1の動作の詳細について説明する。
図2は、送信共振回路13及び受信共振回路20を含む送電回路30の等価回路図である。ここで、L1、L3は、それぞれ、送電側、受電側の漏れインダクタンスであり、L2は、相互インダクタンスである。送信コイル15及び受信コイル21の自己インダクタンスをL0、送信コイル15と受信コイル21間の結合度をkとすると、L1=L3=(1-k)L0、L2=kL0となる。例えば、L0=30.5μH、k=0.731028とすると、L1=L3=8.205μH、L2=22.3μHとなる。結合度kは、一般に、送信コイル15と受信コイル21間の距離が狭いほど、大きな値となる。この場合、Fパラメータ解析により表される、伝送行列A(f)は、次式で表される。
ここで、fsは、電力供給回路10の動作周波数であり、s(f)=jω、ω=2πfである。C1、C2は、それぞれ、送電側、受電側の静電容量である。R1、R2は、送電側、受電側のインピーダンスである。そしてRacは、負荷回路のインピーダンスである。
図3は、図2に示した等価回路のインピーダンスの周波数特性の一例を示す図である。図3において、横軸は周波数を表し、縦軸は、インピーダンスを表す。なお、等価回路のインピーダンスは、2行2列で表される、(1)式の伝送行列A(f)における、左下の要素に対する左上の要素の比の絶対値として算出される。そしてグラフ300は、インピーダンスの周波数特性を表す。なお、グラフ300は、L0=30.5μH、k=0.731028とし、C1=C2=180nF、R1=R2=270mΩとして、(1)式に基づいて算出した。
図3に示されるように、結合度kが上記のように比較的大きな値となる場合、インピーダンスの周波数特性は、送信共振回路13の共振周波数fsよりも小さい第1共振周波数fp1及び共振周波数fsよりも大きい第2共振周波数fp2における二つの極小値を持つ。すなわち、送信コイル15と受信コイル21とが共振する周波数が二つ存在し、各共振周波数においてインピーダンスが極小、すなわち、エネルギー伝送電力量が極大となる。送信共振回路13の共振周波数fsは、
で示される。ここでLは送信コイル15のインダクタンスであり、Cは送信コンデンサ14のキャパシタンスである。また、第1共振周波数fp1及び第2共振周波数fp2は、
で示される。ここでkは送信コイル15と受信コイル21との間の結合度である。
送電装置2の送信共振回路13に供給される交流電力の動作周波数fsが、第1共振周波数fp1又は第2共振周波数fp2に近いほど、送電側と受電側との間のインピーダンスが低下する。交流電力の動作周波数fsが第1共振周波数fp1又は第2共振周波数fp2に近づき、送電側と受電側との間のインピーダンスが低下すると、送信コイル15から受信コイル21へ伝送されるエネルギー伝送電力量が大きくなる。そのため、送信共振回路13に供給される交流電力の動作周波数fsが、何れかの共振周波数に近いほど、受電側の受信コイル21の両端子間の交流電圧も高くなる。
図3において、第1共振周波数fp1より高く且つ送信共振回路13の共振周波数fsよりも低い周波数領域、及び第2共振周波数fp2よりも高い周波数領域は、インダクタンス領域である。非接触給電装置1は、第1共振周波数fp1より高く且つ送信共振回路13の共振周波数fsよりも低い周波数領域、及び第2共振周波数fp2よりも高い周波数領域であるインダクタンス領域に含まれる動作周波数fsで動作する。リアクタンス領域は交流電圧よりも交流電流が遅れる領域であるので、交流電圧の位相が0度になりスイッチング素子12−1、12−2が切り替わるときに交流電流は負の値になる。スイッチング素子12−1、12−2が切り替わるときに交流電流が負の値になることで、非接触給電装置1は、ソフトスイッチングが可能になる。
また、受電側の交流電圧と送電側の交流電圧との関係は、以下の関係式で表される。
ここでV1は、送電側の交流電圧、すなわち、送信コイル15に印加される交流電圧であり、V2は、受電側の交流電圧、すなわち、受信コイル21に印加される交流電圧である。kは結合度である。そしてn1、n2は、それぞれ、送信コイル15の巻き数及び受信コイル21の巻き数である。(5)式に示されるように、結合度が高いほど、受電側の電圧と送電側の電圧間には強い相関関係が生じる。そのため、送信コイル15と受信コイル21間の距離が近く、結合度がある程度高ければ、受電側の受信コイル21の交流電圧が高いほど、すなわち、受電側で取り出せる電力が大きくなるほど、送電側の送信コイル15に印加される交流電圧も高くなる。
送電装置2の制御回路18は、電圧検出信号で示される、送信コイル15に印加される交流電圧が高くなり且つインダクタンス領域で動作するように、送信共振回路13に供給する交流電力の動作周波数fsを変化させる。すなわち、送電装置2の制御回路18は、送信コイル15に印加される交流電圧が高くなり且つインダクタンス領域で動作するように、各スイッチング素子12−1、12−2のオン/オフの切替周期を設定する。
図4は、制御回路18の内部ブロック図である。
制御回路18は、インターフェース回路41と、メモリ回路42と、演算回路43とを有する。
インターフェース回路41は、電圧検出回路16から入力された電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧を示す交流電圧信号を演算回路43に出力する。また、インターフェース回路41は、演算回路43から入力される動作周波数fsを含む制御信号を各スイッチング素子12−1、12−2に出力する。メモリ回路42は、ROM及びRAMを有し、初期周波数fiを記憶する。初期周波数fiは、送電回路30のインピーダンスの周波数特性の第2共振周波数fp2の最大値よりも高い周波数である。
一例では、初期周波数fiは、送信共振回路13の共振周波数fsの2倍の周波数としてもよい。非接触給電装置では、結合度kは0.75未満であることが多く、(2)式から初期周波数fiを送信共振回路13の共振周波数fsの2倍の周波数にすることで、初期周波数fiをインダクタンス領域に位置させることができる。
演算回路43は、初期周波数設定部431と、動作周波数変更部432と、交流電圧判定部433と、動作周波数補正部434と、変化電圧判定部435と、動作周波数初期化部436とを有する。演算回路43が有するこれらの各部は、演算回路43が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、演算回路43が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして送電装置2に実装されてもよい。
図5は、演算回路43による送電処理のフローチャートである。
まず、演算回路43は、不図示の上位装置から送電開始を指示することを示す送電開始指示信号が入力される(S101)と、送電開始処理を実行する(S102)。演算回路43は、所定時間待機した(S103)後に、動作周波数補正処理を実行する(S104)。演算回路43は、不図示の上位装置から送電終了を指示することを示す送電終了指示信号が入力される(S105)まで、S103〜S105の処理を繰り返す。不図示の上位装置から送電終了指示信号が入力される(S105)と、演算回路43は、送電処理を終了する。
図6は、送電開始処理(S102)の詳細なフローチャートである。
まず、初期周波数設定部431は、動作周波数fsをメモリ回路42に記憶される初期周波数fiにすることを示す制御信号をスイッチング素子12−1、12−2に出力する(S201)。初期周波数fiは、図7において矢印Aで示される。次いで、動作周波数変更部432は、動作周波数fsを低い方向に所定量変化させることを示す制御信号をスイッチング素子12−1、12−2に出力する(S202)。次いで、交流電圧判定部433は、電圧検出回路16から入力された電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したか否かを判定する(S203)。規定値に対応するインピーダンスは、図7において矢印Bで示される。交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達していないと判定すると、処理はS201に戻る。以降、交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定するまで、S201〜S203の処理が繰り返される。交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定する(S203)と、処理は終了する。
図8は、動作周波数補正処理(S104)の詳細なフローチャートである。
まず、交流電圧判定部433は、電圧検出回路16から入力された電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧が規定値であるか否かを判定する(S301)。送信コイル15と受信コイル21間の距離が変化せず、送電開始処理を実行したときから結合度kが変化していないため、交流電圧が規定値が変化していないと判断しされ(S301)場合は、処理は終了する。
交流電圧が規定値と相違すると判定される(S301)と、動作周波数補正部434は、動作周波数fsを低い方向に所定量変化させることを示す制御信号をスイッチング素子12−1、12−2に出力する(S302)。次いで、変化電圧判定部435は、電圧検出回路16から入力された電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧が上昇したか否かを判定する(S303)。送信コイル15と受信コイル21との間の距離が広くなると、結合度kが小さくなる。結合度kが小さくなり、インピーダンスの周波数特性が図9に示すようにグラフ310からグラフ311に示すように変化すると、矢印Cで示す周波数から矢印Dで示す周波数に第2共振周波数fp2が移動する。第2共振周波数fp2が矢印Cで示す位置から矢印Cで示す周波数よりも低い周波数である矢印Dで示す周波数に移動することで、送電開始処理で交流電圧が規定値に達したと判定された周波数のインピーダンスは大きくなるため、交流電圧は規定値より低くなる。図9において矢印Bで示すように、送電開始処理で交流電圧が規定値に達したと判定されたときの交流電圧が規定値より低くなるので、動作周波数fsを低くしたときに交流電圧が上昇可能である。以降、交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定するまで、S302〜S304の処理が繰り返される。交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定する(S304)と、処理は終了する。
送信コイル15と受信コイル21との間の距離が狭くなり、結合度kが大きくなる。結合度kが大きくなり、インピーダンスの周波数特性が図10に示すようにグラフ320からグラフ321に示すように変化すると、矢印Eで示す周波数から矢印Fで示す周波数に第2共振周波数fp2が移動する。第2共振周波数fp2が矢印Eで示す位置から矢印Eで示す周波数よりも高い周波数である矢印Fで示す周波数に移動することで、図10において矢印Bで示される送電開始処理で交流電圧が規定値に達したと判定された周波数が第2共振周波数fp2よりも低くなる。すなわち、送電開始処理で交流電圧が規定値に達したと判定された周波数は、インダクタンス領域からキャパシタンス領域に移動している。送電開始処理で交流電圧が規定値に達したと判定された周波数は、インダクタンス領域からキャパシタンス領域に移動しているので、動作周波数補正部434が動作周波数fsを低い方向に所定量変化させる(S302)と、交流電圧は下降する。S303において、変化電圧判定部435が電圧検出回路16から入力された電圧検出信号で示される送信コイル15に印加される交流電圧が下降したと判定する(S303)。次いで、動作周波数初期化部436は、図10において矢印Aで示される初期周波数fiに動作周波数fsを戻すことを示す制御信号をスイッチング素子12−1、12−2に出力する(S305)。図6に示すS102〜S103の処理と同様に、交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定するまで、S306〜S2307の処理が繰り返される。交流電圧判定部433が送信コイル15に印加される交流電圧が規定値に達したと判定する(S203)と、処理は終了する。
以上に説明してきたように、この非接触給電装置は、受電装置へ非接触で電力伝送する送電装置において、送信コイルに印加される交流電圧をモニタし、その交流電圧が高くなる方向に、送信コイルを含む共振回路に供給する交流電力の動作周波数を調節する。これにより、この非接触給電装置は、送信コイルと受信コイル間の距離によらずに、その二つのコイル間の共振周波数に動作周波数を近づけることができるので、エネルギー伝送電力量の低下を抑制できる。またこの非接触給電装置は、送電装置と受電装置間の距離及び互いの位置関係を調べる必要が無いので、簡単化することができ、その結果として、小型化及び製造コストを低減させることができる。
また、この非接触給電装置は、送電を開始するときに、送電回路のインピーダンスの周波数特性の第2共振周波数の最大値よりも高い周波数である初期周波数に動作周波数を設定して、徐々に動作周波数を低くして交流電圧を上昇させる。この非接触給電装置は、送電を開始するときに、送電回路のインピーダンスの周波数特性の第2共振周波数の最大値よりも高い周波数である初期周波数に動作周波数を設定するので、ソフトスイッチングが可能なインダクタンス領域で動作する。この非接触給電装置は、ソフトスイッチングが可能なインダクタンス領域で動作するので、スイッチング損失を低減することができる。また、この非接触給電装置は、送電を開始してから所定の時間が経過した後に、動作周波数を低い方に更に変化させることで、送信コイルと受信コイル間の距離の変化に応じて送信コイルと受信コイル間が変化したときも、交流電圧を所望の値に維持できる。更に、この非接触給電装置は、動作周波数がインダクタンス領域からキャパシタンス領域に変化したときに、動作周波数を初期周波数に戻すので、インダクタンス領域においてソフトスイッチング動作することができる。
なお、変形例によれば、電圧検出回路16は、送信コンデンサ14の両端子間に印加される交流電圧を検出してもよい。送信コンデンサ14と送信コイル15とは、LC共振回路を形成しているので、送信コンデンサ14に印加される交流電圧の位相と送信コイル15に印加される交流電圧の位相とは互いに90°ずれており、そのため、送信コイル15に印加される交流電圧が高いほど、送信コンデンサ14に印加される交流電圧も高くなる。そして送信コイル15に印加される交流電圧のピーク値と、送信コンデンサ14に印加される交流電圧のピーク値とは等しい。したがって、電圧検出回路16は、送信コンデンサ14に印加される交流電圧を検出することで、間接的に、送信コイル15に印加される交流電圧を検出できる。
なお、この場合、送信コンデンサ14に印加される交流電圧の検出を容易にするために、送信コンデンサ14は、送信コイル15の一端と、スイッチング素子12−2のソース端子及び直流電源11の負極側端子との間に接続されてもよい。そして送信コイル15の他端は、スイッチング素子12−1のソース端子及びスイッチング素子12−2のドレイン端子と直接接続されてもよい。
また、非接触給電装置1では、動作周波数補正処理において交流電圧判定部433が交流電圧が下降したと判定すると、初期周波数設定部431は動作周波数fsを初期周波数fiに戻す。しかしながら、実施形態の係る非接触給電装置では、交流電圧が下降したと判定されたときに動作周波数fsは、インダクタンス領域の何れかの周波数に移動されてもよい。
図11(a)は他の実施形態に係る制御回路の内部ブロック図であり、図11(b)は図11(a)に示す変更周波数テーブルを示す図であり、図12は図11(a)に示す制御回路による動作周波数補正処理のフローチャートである。
制御回路28は、変更周波数テーブル441を有するメモリ回路44がメモリ回路42の代わりに配置されることが制御回路18と相違する。また、制御回路28は、動作周波数初期化部436の代わりに動作周波数再設定部456を有する演算回路45が演算回路43の代わりに配置されることが制御回路18と相違する。変更周波数テーブル441及び動作周波数再設定部456以外の制御回路28の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された制御回路18の構成要素と同一の構成及び機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。また、図12に示すS401〜S404及びS407〜S408の処理は、図8に示すS301〜S304及びS306〜S307の処理と同一の処理であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
変更周波数テーブル441は、交流電圧が下降したと判定された(S403)ときの交流電圧と、インダクタンス領域に位置し且つ初期周波数fiよりも小さい変更周波数との関係を示す。一例では、変更周波数は、規定値に対応する周波数の近傍のインダクタンス領域の周波数としてもよい。(1)式に示すように、インピーダンスの周波数特性は、送信コイル15と受信コイル21間の結合度kに応じて一意に決定されるので、交流電圧が下降したと判定されたときの交流電圧に応じて変更周波数は一意に決定される。動作周波数再設定部456は、変更周波数テーブル441を参照して、交流電圧が下降したと判定された(S403)ときの交流電圧に対応する変更周波数に動作周波数fsを移動する。交流電圧が下降したと判定される(S403)と、動作周波数再設定部456は、変更周波数テーブル441を参照して交流電圧が下降したと判定されたときの交流電圧に対応する変更周波数に動作周波数fsを設定する(S405)。
更に、送電装置2において、送信共振回路13に交流電力を供給する電力供給回路は、動作周波数を可変に調節できる回路であれば、上記の実施形態とは異なる回路構成を持っていてもよい。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 非接触給電装置
2 送電装置
10 電力供給回路
11 直流電源
12−1、12−2 スイッチング素子
13 送信共振回路
14 送信コンデンサ
15 送信コイル
16 電圧検出回路
17 ゲートドライバ
18 制御回路
3 受電装置
20 受信共振回路
21 受信コイル
22 受信コンデンサ
23 整流平滑回路
24 負荷回路

Claims (5)

  1. 送電装置と、前記送電装置から非接触で電力伝送される受信コイルを含む受電共振回路を有する受電装置とを有する非接触給電装置であって、
    前記送電装置は、
    コンデンサと、前記コンデンサの一端と接続され、前記受信コイルとの間で電力伝送可能な送信コイルを有する送電共振回路と、
    前記送電共振回路に対して調節可能な動作周波数を持つ交流電力を供給する電力供給回路と、
    前記送信コイルに印加される交流電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電力供給回路から供給される交流電力の前記動作周波数を調節する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記送電共振回路及び前記受電共振回路を含む送電回路のインピーダンスが極小値になる何れの共振周波数よりも高い初期周波数を記憶する記憶部と、
    前記受電装置への非接触給電を開始するときに前記動作周波数を前記初期周波数とする初期周波数設定部と、
    前記動作周波数を低い方向に変化させる動作周波数変更部と、
    前記交流電圧が規定値に達したか否かを判定する交流電圧判定部と、を有し、
    前記動作周波数変更部は、前記交流電圧が前記規定値に達したと判定されたときに、前記動作周波数を変化させる処理を終了する、
    ことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記交流電圧が前記規定値に達したと判定されてから所定の時間が経過した後に、前記動作周波数を低い方に更に変化させる動作周波数補正部と、
    変化後の前記交流電圧が変化前の前記交流電圧よりも高いか否かを判定する変化電圧判定部と、
    変化後の前記交流電圧が変化前の前記交流電圧よりも高いと判定されたときに、前記共振周波数の何れよりも高く且つ前記初期周波数以下である変更周波数に前記動作周波数を移動する動作周波数再設定部と、
    を更に有する、請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記変更周波数は、前記初期周波数である、請求項2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記記憶部は、前記交流電圧と前記変更周波数との関係を示す変更周波数テーブルを更に記憶し、
    前記動作周波数再設定部は、前記変更周波数テーブルを参照して、前記動作周波数を前記変更周波数に変更する、請求項2に記載の非接触給電装置。
  5. コンデンサと、前記コンデンサの一端と接続された送信コイルを有する送電共振回路と、
    前記送電共振回路に対して調節可能な動作周波数を持つ交流電力を供給する電力供給回路と、
    前記送信コイルに印加される交流電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電力供給回路から供給される交流電力の前記動作周波数を調節する制御回路と、を有する送電装置と、前記送電装置から非接触で電力伝送される受信コイルを含む受電共振回路を有する受電装置とを有する非接触給電装置の制御方法であって、
    前記受電装置への非接触給電を開始するときに、前記送電共振回路及び前記受電共振回路を含む送電回路のインピーダンスが極小値になる何れの2共振周波数よりも高い初期周波数を前記初期周波数とし、
    前記動作周波数を低い方向に変化させ、
    前記交流電圧が規定値に達したか否かを判定し、
    前記交流電圧が前記規定値に達したと判定されたときに、前記動作周波数を変化させる処理を終了する、
    ことを含むことを特徴とする非接触給電装置の制御方法。
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