JP2017110729A - 一方向クラッチ - Google Patents

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育生 山本
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Abstract

【課題】一方向クラッチにおいて、内輪に対する保持器の軸方向についての位置決めを安定させる。【解決手段】一方向クラッチ5は、内輪11と、外輪12と、複数のローラ13と、ローラ13を保持する環状の保持器14と、ローラ13を周方向一方側に付勢するばね15とを備えている。内輪11は、軸方向一方側において径方向外側に突出している鍔部32を有している。保持器14は、ローラ13の軸方向両側に設けられている一対の環状部17a,17bと、複数の柱部18とを有している。一対の環状部17a,17bの内の軸方向一方側の環状部17aは、鍔部32に軸方向から当接する当接面35を有している。【選択図】 図2

Description

本発明は、一方向クラッチに関する。
一方向クラッチは、様々な機器に用いられており(例えば、特許文献1参照)、その一例として自動車のオルタネータに用いられている。一方向クラッチは、図6に示すように、内輪90と、外輪91と、これら内輪90と外輪91との間に設けられている複数のローラ92と、これらローラ92を保持する環状の保持器93と、各ローラ92を付勢するばね94とを備えている。内輪90の外周側には、カム面95が複数形成されており、各カム面95と外輪91の内周面91aとの間に楔状空間100が形成され、楔状空間100それぞれに一つのローラ92が設けられている。オルタネータの一方向クラッチの場合、外輪91がプーリと一体回転する構成である。
この一方向クラッチによれば、外輪91の回転数が内輪90の回転数よりも高くなり、外輪91が内輪90に対して相対回転しようとすると、ローラ92がカム面95と外輪91との間に噛み込み、内輪90と外輪91とが相対回転不能となる。一方、外輪91の回転数が内輪90の回転数よりも低下すると、ローラ92の前記噛み込みが解除され、内輪90と外輪91との相対回転が自在となる。
特開2013−257024号公報
図6に示すような一方向クラッチを組み立てる際、環状の保持器93を内輪90の外周側に設ける必要があるが、そのために、内輪90に対して保持器93を軸方向に移動させて組み立てればよい。そして、一方向クラッチを前記のとおり機能させるためには、保持器93に保持されているローラ92を、内輪90のカム面95に適切に噛み込ませることができる状態にする必要がある。このため、内輪90(カム面95)とローラ92との軸方向についての位置管理は重要となる。
保持器93は、一対の環状部97,97と、これら環状部97,97を繋ぐ複数の柱部96とを有しており、環状部97,97によって、ローラ92は軸方向について移動が制限されるようにして保持されている。このため、内輪90(カム面95)とローラ92との軸方向についての位置管理は、実質的に、内輪90と保持器93との軸方向についての位置管理によって行われる。
従来の一方向クラッチでは、図7に示すように、内輪90の外周面に、前記カム面95を構成するための凹溝98が軸方向に長く形成されており、この凹溝98の軸方向端部は傾斜面98aとして構成されている。そして、保持器93が有する環状部97の内周側に凸部99が設けられている。組み立ての際、内輪90に対して保持器93を軸方向に移動させると(図7において保持器93を矢印X方向に移動させると)、凸部99が傾斜面98aに接触し、凸部99が傾斜面98aに乗り上がり、やがて、その移動が制限される。
従来では、このように保持器93の凸部99が内輪90の傾斜面98aに乗り上がることで、内輪90に対する保持器93の軸方向についての位置決めがされている。しかし、この場合、保持器93を移動させる際に付与する荷重の大きさや、傾斜面98aの製作精度(傾斜角度)の誤差により、保持器93の軸方向についての位置が一定とならず、内輪90に対する保持器93(保持器93に保持されているローラ92)の位置決めが不安定であり、組み立て誤差が大きくなる可能性がある。
そこで、本発明は、一方向クラッチにおいて、内輪に対する保持器の軸方向についての位置決めを安定させることを目的とする。
本発明の一方向クラッチは、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に設けられている複数のローラと、前記ローラを保持する環状の保持器と、前記ローラを周方向一方側に付勢するばねと、を備え、前記内輪は、軸方向一方側において径方向外側に突出している鍔部を有し、前記保持器は、前記ローラの軸方向両側に設けられている一対の環状部と、一対の前記環状部を連結している複数の柱部と、を有し、一対の前記環状部の内の軸方向一方側の環状部は、前記鍔部に軸方向から当接する当接面を有している。
この一方向クラッチによれば、組み立ての際、内輪の外周側に環状の保持器を設けるために、内輪に対して保持器を軸方向に移動させればよいが、保持器が有する軸方向一方側の環状部の当接面を内輪の鍔部に軸方向から当接させることで、保持器の軸方向についての位置決めが安定して行われる。この結果、内輪に対して保持器(保持器に保持されているローラ)を軸方向について所定の位置に設けることが可能となる。
また、軸方向一方側の前記環状部は外周側に円筒面を有し、当該円筒面と、前記外輪の内周面との間にラビリンス隙間が形成されているのが好ましい。
この構成によれば、一方向クラッチの内部のグリースが、軸方向一方側から外部へ流出するのを防ぐことが可能となる。
また、軸方向一方側の前記環状部は軸方向他方側の前記環状部よりも軸方向の寸法が大きいのが好ましい。
この構成によれば、ローラと内輪の鍔部とが軸方向について少し離れている場合であったとしても、軸方向一方側の環状部によるローラを保持する機能を確保しつつ前記当接面を構成することができる。そして、軸方向他方側の環状部は軸方向の寸法が小さいことから、一方向クラッチが全体として軸方向に大きくなるのを抑えることができる。
また、軸方向一方側の前記環状部は軸方向他方側の前記環状部よりも外径寸法が大きいのが好ましい。
この構成によれば、軸方向一方側において保持器が有する環状部と外輪との間に、ラビリンス隙間が形成される。
本発明の一方向クラッチによれば、保持器の軸方向についての位置決めを安定させることができ、内輪に対して保持器(保持器に保持されているローラ)を軸方向について所定の位置に設けることが可能となる。
一方向クラッチを備えているプーリ装置の一例を示す断面図である。 一方向クラッチの一部を周方向から見た場合の断面図である。 ローラ、ばね及び保持器を径方向外側から見た説明図である。 保持器及びその周囲を軸方向から見た図である。 保持器の第一環状部の変形例を示す断面図である。 従来の一方向クラッチの説明図である。 従来の一方向クラッチの一部を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、一方向クラッチを備えているプーリ装置の一例を示す断面図である。図1に示すプーリ装置1は、自動車に搭載されているオルタネータ用のプーリ装置である。オルタネータには、図示しないが、自動車のエンジンのクランクシャフトの回転が無端ベルトを介して伝達される。このため、図1に示すプーリ装置1は、前記無端ベルトを掛けるプーリ部2を備えている。
プーリ装置1は、前記プーリ部2と、回転軸3と一体回転するスリーブ4と、プーリ部2とスリーブ4との間に設けられている一方向クラッチ5及び一対の転がり軸受6,6とを備えており、このプーリ装置1は、一方向クラッチ内蔵型のものである。プーリ部2は、円筒形状の部材であり、その外周側に前記無端ベルトが掛けられる。スリーブ4は、円筒形状の部材であり、回転軸3に外嵌して固定されている。プーリ部2とスリーブ4との間の環状空間の軸方向中央部に、一方向クラッチ5が設けられており、その軸方向両側に、転がり軸受(本実施形態では玉軸受)6,6が設けられている。
図2は、一方向クラッチ5の断面図である。この一方向クラッチ5は、スリーブ4と一体回転する内輪11と、この内輪11の径方向外側に位置しプーリ部2と一体回転する外輪12と、これら内輪11と外輪12との間に設けられている複数のローラ13と、これらローラ13を保持する環状の保持器14と、ローラ13を付勢するばね15とを備えている。また、本実施形態の一方向クラッチ5は、内輪11と外輪12との間であって保持器14の軸方向隣りに軸受部7が設けられている。軸受部7は、複数の円筒ころ8と、これら円筒ころ8を保持する環状の保持器9とを有しており、内輪11と外輪12とを同心状に保ちかつ相対回転可能としている。
内輪11は、ローラ13が噛み込むことのできるカム面27を有している第一本体筒部31と、軸方向一方側(図2において左側)において径方向外側に突出している第一鍔部32とを有している。第一鍔部32は環状の部分であり、第一本体筒部31の軸方向一方側の端部から径方向外側に向かって延びている。
外輪12は、ローラ13が噛み込むことのできる円筒状の内周面12aを有している第二本体筒部33と、軸方向一方側において径方向内側に突出している第二鍔部34とを有している。第二鍔部34は環状の部分であり、第二本体筒部33の軸方向一方側の端部から径方向内側に向かって延びている。
内輪11及び外輪12において、軸方向他方側には鍔部は形成されておらず、本体筒部31,33は、軸方向に沿って直線形状を有しており、組み立ての際、軸方向他方側から保持器14を内輪11に接近させて内輪11の外周側に配置させることができる。
外輪12の第二鍔部34は、内輪11の第一鍔部32よりも軸方向一方側に位置しており、第二鍔部34は第一鍔部32に軸方向の隙間K1を有して対向している。また、第一鍔部32の外周面は、第二本体筒部33の内周面の一部と隙間K2を有して対向している。これら隙間K1,K2により、内輪11と外輪12との間にラビリンス隙間が形成され、このラビリンス隙間によって、ローラ13が設けられているクラッチ内部に設けられているグリースが軸方向一方側の外部へ漏れるのを防止している。なお、本実施形態では、後にも説明するが、保持器14が有する軸方向一方側の環状部17aと、外輪12との間においてもラビリンス隙間K3が設けられており、グリースの漏れをより効果的に防止している。
以上より、内輪11及び外輪12はそれぞれ円筒状の部材であり、これら内輪11及び外輪12の間に、複数のローラ13、保持器14、複数(ローラ13と同数)のばね15、及び軸受部7が設けられている構成となる。
図3は、ローラ13、ばね15及び保持器14を径方向外側から見た説明図である。保持器14は、ローラ13の軸方向両側に設けられている一対の環状部17a,17bと、周方向に間隔をあけて設けられこれら一対の環状部17a,17bを連結している複数の柱部18とを有している。一対の環状部17a,17bの間であって、周方向で隣り合う柱部18,18の間が、保持器14のポケット16であり、各ポケット16に一つのローラ13が収容された状態にある。一対の環状部17a,17bがローラ13の軸方向両側に位置していることで、ローラ13は軸方向の移動が制限された状態となって保持器14に保持されている。
図4は、一方向クラッチ5の一部を軸方向から見た場合の断面図である。図3及び図4において、ばね15は、ローラ13に接触すると共に弾性変形することでこのローラ13を押す一対の板ばね片部21と、板ばね片部21を保持器14の一部に取り付けるための取り付け部22とを有している。一対の板ばね片部21,21はそれぞれ取り付け部22から延びて設けられている板ばねからなり、取り付け部22は、柱部18に嵌合して固定されている。これにより、ばね15は、保持器14の一部(柱部18)に取り付けられた構成となり、ポケット16のローラ13を周方向一方側(図3、図4では、左方向)に付勢することができる。
内輪11は、その外周側に凹部26を複数有している。凹部26は、内輪11の外周面11aから径方向内側に凹んだ凹溝からなり、周方向に沿って等間隔で設けられている。凹部26の数はローラ13の数と同数である。各凹部26には、周方向の一方側(図3では左側)に向けて半径r1が大きくなるカム面27が形成されており、このカム面27は、ローラ13を外輪12の内周面12aとの間で噛み込ませるための面となる。カム面27と、外輪12の内周面12a(内周面12aの内のカム面27と対向する面)との間に、楔状空間28が形成され、この楔状空間28にローラ13は噛み込むことができる。ばね15は、ローラ13を楔状空間28が狭くなる方向に向けて押すように構成されている。
内輪11、外輪12及びローラ13は、軸受鋼や炭素鋼とすることができ、ばね15は、ばね鋼を採用している。保持器14は樹脂製としており、金型を用いた射出成形によって形成を容易としている。
以上の構成により、一方向クラッチ5は次のように機能する。すなわち、図1において、プーリ部2側の外輪12の回転数が内輪11の回転数よりも高くなり、外輪12が内輪11に対して相対回転しようとすると、図4において、ローラ13が内輪11(カム面27)と外輪12との間に噛み込み、内輪11と外輪12とが相対回転不能となる(ロック状態)。図4では、外輪12の回転方向を、矢印R方向としている。一方、外輪12の回転数が内輪11の回転数よりも低下すると、ローラ13の前記噛み込みが解除され、内輪11と外輪12との相対回転が自在となる(フリー状態)。このように一方向クラッチ5は前記ロック状態と前記フリー状態とに切り換わることで、無端ベルト(エンジン側のクランクシャフト)の回転変動を吸収することができる。
保持器14について更に説明する。図3において、保持器14は、軸方向一方側の環状部17a(以下、第一環状部17aという)と、軸方向他方側の環状部17b(以下、第二環状部17bという)とを有しており、図2に示すように、本実施形態では、第一環状部17aと第二環状部17bとで断面形状が異なっている。
具体的に説明すると、第一環状部17aは、第二環状部17bと比較して、軸方向の寸法が大きい。このように第一環状部17aを軸方向に長く形成していることで、この第一環状部17aの側面(35)は、内輪11の鍔部32に軸方向から当接することができる。つまり、第一環状部17aの前記側面は、鍔部32に軸方向から当接する当接面35となっている。当接面35は、鍔部32の軸方向他方側の環状面32aに面接触する。内輪11は鋼製であるのに対して保持器14は樹脂製であるため、当接面35と鍔部32との接触は金属接触になっていない。
このような保持器14を備えている一方向クラッチ5によれば、組み立ての際、内輪11の外周側に環状の保持器14を設けるために、内輪11に対して保持器14を軸方向に移動させればよい。一方向クラッチ5を前記のとおり機能させるためには、保持器14に保持されているローラ13を、内輪11のカム面27に適切に噛み込ませることができる状態にする必要がある。このため、内輪11(カム面27)とローラ13との軸方向についての位置管理は重要となる。また、保持器14では、前記のとおり、一対の環状部17a,17bによって、ローラ13は軸方向について移動が制限されるようにして保持されているため、内輪11(カム面27)とローラ13との軸方向についての位置管理は、実質的に、内輪11と保持器14との軸方向についての位置管理によって行われる。
そこで、本実施形態では、内輪11に対して保持器14を軸方向に移動させ、前記のとおり、保持器14が有する軸方向一方側の第一環状部17aの当接面35を、内輪11の鍔部32の側面(環状面32a)に軸方向から当接させることができる。これにより、保持器14の軸方向についての位置決めが安定して行われる。この結果、内輪11(カム面27)に対して保持器14に保持されているローラ13を軸方向について所定の位置に設けることが可能となり、一方向クラッチ5を前記のとおり機能させることができる。
また、前記のとおり、第一環状部17aは第二環状部17bよりも軸方向の寸法が大きいことから、ローラ13と鍔部32とが軸方向について少し離れている場合であったとしても、第一環状部17aによるローラ13を保持する機能を確保しつつ当接面35を鍔部32に接触させることができる。そして、本実施形態では、軸方向他方側の第二環状部17bは軸方向の寸法が小さいことから、一方向クラッチ5が全体として軸方向に大きくなるのを抑えることができる。
本実施形態では、第一環状部17aが第二環状部17bよりも軸方向の寸法が大きい場合について説明したが、これらの軸方向の寸法は同じであってもよい。この場合であっても、一対の環状部17a,17bの内の軸方向一方側の環状部17aは、内輪11の鍔部32に軸方向から当接する当接面35を有している。
保持器14について更に説明する。第一環状部17aの外径D1は、第二環状部17bの外径D2よりも大きい。なお、これらの内径は等しい。つまり、第一環状部17aは、第二環状部17bと比較して、径方向の寸法が大きい。そして、第一環状部17aの外径D1は、外輪12の本体筒部33の内径よりも僅かに小さい。これにより、第一環状部17aの外周面(37)と、本体筒部33の内周面38との間にラビリンス隙間K3が形成されている。本体筒部33の内周面38は、一方向クラッチ5の中心線を中心とする円筒面からなり、第一環状部17aの外周面も、一方向クラッチ5の中心線を中心とする円筒面37からなる。つまり、軸方向一方側の第一環状部17aは、軸方向に所定長さを有する円筒面37を有しており、この円筒面37と、外輪12の内周面38との間にラビリンス隙間K3が形成されている。
このように、第一環状部17aは第二環状部17bよりも外径寸法が大きいことから、軸方向一方側において、第一環状部17aと外輪12との間にラビリンス隙間K3が形成され、この構成により、一方向クラッチ5の内部のグリースが、軸方向一方側から外部へ流出するのを防ぐことが可能となる。更に、前記のとおり、内輪11の第一鍔部32と外輪12の第二鍔部34との間に隙間K1が形成され、また、この第一鍔部32と外輪12の第二本体筒部33との間に隙間K2が形成されており、これら隙間K1,K2によってラビリンス隙間が構成されており、グリースの漏れをより一層効果的に防ぐことができる。
以上のように、本実施形態では、保持器14の第一環状部17aを、第二環状部17bと比較して、軸方向に大きくかつ外径も大きくしており、軸方向一方側と他方側とで非対称の形状を有している。このため、一方向クラッチ5の組み立ての際、作業者は、ローラ13を保持する保持器14の組み間違いを防ぐことが可能となる。つまり、内輪11に対して保持器14を軸方向に移動させて、内輪11の外周側に保持器14を位置させる際、大きい環状部17a側が、鍔部32が形成されている奥側となるようにして、取り付けることで、保持器14の組み間違いを防ぐことができる。仮に、反対に組み立ててしまうと、カム面27(図4参照)に対するばね15の位置が反対となってしまい、一方向クラッチ5の機能が損なわれる。しかし、本実施形態のように保持器14を非対称とすることで、組み間違いを防ぐことが可能となる。
図5は、保持器14の第一環状部17aの変形例を示す断面図である。図2に示す第一環状部17aは断面矩形であるが、図5に示す第一環状部17aの場合、一部に切り欠き部40が設けられている。この場合であっても、第一環状部17aは、内輪11の鍔部32に軸方向から当接する当接面35を有している。更に、第一環状部17aは、外輪12の本体筒部33の内周面38との間にラビリンス隙間K3を形成するために、軸方向に所定長さを有する円筒面37を有している。切り欠き部40は、第一環状部17aの内周側であって軸方向一方側の領域に設けられていることから、図2に示す形態と同様のラビリンス隙間K3が形成される。
第一環状部17aに切り欠き部40が形成されていることから、この切り欠き部40を、グリースを溜めるための領域として機能させることができる。
図5に示す第一環状部17aは、ローラ13側の円環部41と、鍔部32側の円筒部(肉盛部)42とを有し、円筒部42は、円環部41の外周側部から軸方向一方側に突出した構成となっている。
図5に示す形態では、第一環状部17aの断面形状(断面L字形形状)は、全周にわたって変化しないが、変化していてもよい。すなわち、円環部41は全周にわたって連続して設けられており円環形状であるが、円筒部42については、周方向について間欠的に設けられていてもよい。この場合であっても、円筒部42の軸方向一方側の側面が、鍔部32に当接する当接面35となる。つまり、第一環状部17aは、鍔部32に対して周方向で全周ではなく、部分的に複数箇所で当接する。
また、図2に示す第一環状部17aにおいても、第一環状部17aは、鍔部32に対して全周ではなく、部分的に複数箇所で当接する構成としてもよい。つまり、第一環状部17aにおいて、軸方向に大きくなっている部分(肉盛部)を間欠的に設ければよい。
しかし、ラビリンス隙間K3による機能を優先する場合、第一環状部17aを、全周にわたって軸方向に大きくした構成が好ましい。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の一方向クラッチは、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
例えば、一方向クラッチ5は、オルタネータ以外に、その他の回転機器にも適用可能である。
5:一方向クラッチ 11:内輪 12:外輪
13:ローラ 14:保持器 15:ばね
17a:第一環状部 17b:第二環状部 18:柱部
32:第一鍔部 35:当接面 37:円筒面
K3:ラビリンス隙間 D1:外径 D2:外径

Claims (4)

  1. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に設けられている複数のローラと、前記ローラを保持する環状の保持器と、前記ローラを周方向一方側に付勢するばねと、を備え、
    前記内輪は、軸方向一方側において径方向外側に突出している鍔部を有し、
    前記保持器は、前記ローラの軸方向両側に設けられている一対の環状部と、一対の前記環状部を連結している複数の柱部と、を有し、
    一対の前記環状部の内の軸方向一方側の環状部は、前記鍔部に軸方向から当接する当接面を有している、一方向クラッチ。
  2. 軸方向一方側の前記環状部は外周側に円筒面を有し、
    当該円筒面と、前記外輪の内周面との間にラビリンス隙間が形成されている、請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 軸方向一方側の前記環状部は軸方向他方側の前記環状部よりも軸方向の寸法が大きい、請求項1又は2に記載の一方向クラッチ。
  4. 軸方向一方側の前記環状部は軸方向他方側の前記環状部よりも外径寸法が大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の一方向クラッチ。
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