JP2017106541A - 油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 油圧制御装置のクラッチ切替弁(190)は、第1ソレノイド弁(142)の作動状態において、第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)とを連通させ、第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)とを連通させ、制御圧(CR)の作動油が入力される油路(113)と第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)とを連通させる。
【選択図】 図9
Description
駆動源からの駆動力が入力される入力軸(13)と、
前記入力軸(13)と平行に配置される第一出力軸(14)および第二出力軸(15)と、
前記第一出力軸(14)に設けられた第一プーリ(21)、前記第二出力軸(15)に設けられた第二プーリ(22)、及び前記第一プーリ(21)と前記第二プーリ(22)に巻き掛けられた無端ベルト(23)を有する無段変速機構(20)と、
前記入力軸(13)からの入力を減速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第一伝達経路(51)と、
前記入力軸(13)からの入力を増速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第二伝達経路(52)と、
前記第一出力軸(14)または前記第二出力軸(15)からの駆動力を出力する最終出力機構(30)と、
前記入力軸(13)から前記第一伝達経路(51)への動力伝達の有無を切り替える第一摩擦クラッチ(61)と、
前記入力軸(13)から前記第二伝達経路(52)への動力伝達の有無を切り替える第二摩擦クラッチ(62)と、
前記第二プーリ(22)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第三摩擦クラッチ(63)と、
前記第一プーリ(21)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第四摩擦クラッチ(64)と、を有する無段変速機(1)の油圧制御装置(100)であって、
前記油圧制御装置(100)は、
油圧ポンプから供給された作動油の吐出圧に基づいて生成されたライン圧(PH)を元圧として調圧した制御圧(CR)の作動油を出力する調圧弁(146)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第1の信号圧(LS1)の作動油を出力する第1可変調圧弁(140)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第2の信号圧(LS2)の作動油を出力する第2可変調圧弁(141)と、
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第1ソレノイド弁(142)と、
前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(191)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるクラッチ切替弁(190)と、を備え、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第三摩擦クラッチ(63)と接続する出力側の油路(221)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(119)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記作動状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(113)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させることを特徴とする。
前記第1の信号圧(LS1)および前記第2の信号圧(LS2)を検出する油圧センサ(1702)と、
前記油圧センサ(1702)で検出された信号圧と基準油圧との比較に基づき、前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生したか否かを判定する判定処理手段(1711)と、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定される場合に入力される作動油の油圧(APC)により、複数の入力側の油路(101、127)のいずれか一つの油路と、前記第1可変調圧弁(140)および前記第2可変調圧弁(141)と接続する出力側の油路(108)との連通状態を切り替え可能なクラッチ解放弁(150)と、を更に備え、
前記判定処理手段(1711)により前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)から入力された前記制御圧(CR)の作動油を、前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)により前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)から分岐した分岐油路(225)と接続する接続部(193)と、
前記出力側の油路(222)から、前記分岐油路(225)および前記接続部を介して、入力された作動油の信号圧を受ける受圧部(226)と、を有し、
前記クラッチ切替弁(190)は、
前記受圧部(226)が受ける前記信号圧による付勢力により、前記弁体(191)の位置を保持することにより前記連通状態を維持することを特徴とする。
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第4ソレノイド弁(145)と、
前記第3ソレノイド弁(144)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(181)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える制御圧切替弁(180)と、
前記第4ソレノイド弁(145)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(161)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるセレクタ切替弁(160)と、を更に備えることを特徴とする。
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記クラッチ解放弁(150)と接続する油路(108、111)から入力された作動油を、前記制御圧切替弁(180)と接続する油路(117)に出力し、
前記制御圧切替弁(180)は、前記セレクタ切替弁(160)と接続する油路(117)から入力された作動油を、前記クラッチ切替弁(190)の入力側の油路(119)に出力することを特徴とする。
前記入力軸(13)からの駆動力を回転方向を逆にして前記第一出力軸(14)に伝達する第三伝達経路(53)と、
前記入力軸(13)に設けられ、前記入力軸(13)からの駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達するか前記第三伝達経路(53)に伝達するかを選択的に切り替える前後進切替機構(70)と、を更に備え、
前記油圧制御装置(100)は、
前記セレクタ切替弁(160)から入力される作動油の信号圧の付勢力に応じて移動可能な弁体(171)を有し、前記弁体(171)の移動した位置に応じて前記前後進切替機構(70)の切り替えを制御するセレクタ機構(170)を更に備えることを特徴とする。
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第1の出力用の油路(120)とを連通させ、
前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記作動状態である場合、
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第2の出力用の油路(121)とを連通させることを特徴とする。
前記弁体(171)が、前記第1の出力用の油路(120)から供給された作動油の制御圧(PN)に基づいて、第1の位置(D)に移動した場合、前記駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達する前進モードを選択し、
前記弁体(171)が、前記第2の出力用の油路(121)から供給された作動油の制御圧(PR)に基づいて、第2の位置(R)に移動した場合、前記駆動力を前記第三伝達経路(53)に伝達する後進モードを選択することを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)は、前記複数の油圧スイッチ(1703)で検出された油圧と基準油圧との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)は、前記複数のストロークセンサ(1704)で検出された移動情報と基準値との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)により前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に前記異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態に係る無段変速機の構成を説明する。図1は、無段変速機1のスケルトン図である。図2は、無段変速機1の軸配置を説明するための概略側面図である。図2は、軸とギアの配置を概念的に示したものであり、軸方向から無段変速機1を見た場合の概略を示す。
まず、無段変速機1でLOWモード(低速モード)を設定する場合を説明する。図3及び図4は、LOWモードの動力伝達経路を示す図である。LOWモードでは、第一摩擦クラッチ61(LOWモード駆動クラッチ:LRCL)が締結される。一方、第二摩擦クラッチ62(HIモード駆動クラッチ:HRCL)が解放される。このため、駆動源Eから主入力軸13Aに伝達された駆動力は、第一摩擦クラッチ61を介して第一副入力軸13Bに伝達され、第二摩擦クラッチ62の下流側にある第二副入力軸13Cには伝達されない。また、LOWモードでは、第三摩擦クラッチ63(LOWモード従動クラッチ:LNCL)は締結され、第四摩擦クラッチ64(HIモード従動クラッチ:HNCL)は解放される。
次に、無段変速機1においてHIモード(高速モード)を設定する場合を説明する。図5及び図6は、HIモードの動力伝達経路を示す図である。HIモードでは、第一摩擦クラッチ61(LOWモード駆動クラッチ:LRCL)が解放される。一方、第二摩擦クラッチ62(HIモード駆動クラッチ:HRCL)が締結される。このため、駆動源Eから主入力軸13Aに伝達された駆動力は、第二摩擦クラッチ62を介して第二副入力軸13Cに伝達され、第一摩擦クラッチ61の下流側にある第一副入力軸13Bには伝達されない。また、HIモードでは、第三摩擦クラッチ63(LOWモード従動クラッチ:LNCL)は解放され、第四摩擦クラッチ64(HIモード従動クラッチ:HNCL)が締結される。また、前後進切替機構70のスリーブ71をHI側(図中左)に動かして、第二副入力軸13Cと第二伝達駆動ギア52Aとを係合させる。
次に、無段変速機1においてRVSモード(後進モード)を設定する場合を説明する。図7及び図8は、RVSモードの動力伝達経路を示す図である。RVSモードでは、第一摩擦クラッチ61(LOWモード駆動クラッチ:LRCL)が解放される。一方、第二摩擦クラッチ62(HIモード駆動クラッチ:HRCL)が締結される。このため、駆動源Eから主入力軸13Aに伝達された駆動力は、第二摩擦クラッチ62を介して第二副入力軸13Cに伝達され、第一摩擦クラッチ61の下流側にある第一副入力軸13Bには伝達されない。また、RVSモードでは、第三摩擦クラッチ63(LOWモード従動クラッチ:LNCL)および第四摩擦クラッチ64(HIモード従動クラッチ:HNCL)が解放される。また、前後進切替機構70のスリーブ71をRVS側(図中右)に動かして、第二副入力軸13Cと第三伝達駆動ギア53Aとを係合させる。
次に、無段変速機における変速機構および前後進切替機構を制御する油圧制御装置100の構成を説明する。
図17は無段変速機1の油圧制御装置100の制御ブロック図である。油圧制御装置100の制御ブロック図において、検出部1701は、油圧回路の作動油の油圧を検出する。検出部1701は、例えば、油圧センサ1702や油圧スイッチ1703を含む。油圧回路の複数の油圧センサ1702は、例えば、後述する第1リニアソレノイドバルブ140、および第2リニアソレノイドバルブ141から出力される作動油の油圧(信号圧LS1、LS2)を検出する。また、油圧スイッチ1703は、油圧回路の油路を流れる作動油の油圧を検出する。例えば、油圧回路の複数の油圧スイッチ1703は、後述するクラッチ切替弁190から出力された作動油の油圧およびセレクタ切替弁160から出力された作動油の油圧を検出することが可能である。
図9は、実施形態に係る油圧制御装置100の油圧回路の構成を示す図である。油圧制御装置100は、油圧回路の構成として、第1リニアソレノイドバルブ(第1可変調圧弁)140、第2リニアソレノイドバルブ(第2可変調圧弁)141、第1ソレノイド弁(SOL A)142、第2ソレノイド弁(SOL B)143、第3ソレノイド弁(SOL C)144、第4ソレノイド弁(SOL D)145、CRバルブ(調圧弁)146、およびクラッチ解放弁150、セレクタ切替弁160、セレクタ機構170、制御圧切替弁180およびクラッチ切替弁190を有する。以下、油圧回路の構成を説明する。
CRバルブ146(調圧弁)は、油圧ポンプから供給された作動油の吐出圧に基づいて生成されたライン圧(PH)を元圧として調圧した制御圧(CR)の作動油を出力する。不図示のレギュレータバルブには、駆動源Eにより駆動される油圧ポンプによってオイルタンクから汲み上げた作動油が圧送され、レギュレータバルブは、油圧ポンプから圧送された作動油の吐出圧をライン圧PHに調圧してCRバルブ146に供給する。
第1ソレノイド弁(SOL A)〜第4ソレノイド弁(SOL D)は、CRバルブ146(調圧弁)から制御圧CRの作動油を入力し、セット状態で制御圧CRの作動油の出力を遮断し、作動状態で制御圧CRの作動油を出力するように構成されている。具体的には、第1ソレノイド弁(SOL A)〜第4ソレノイド弁(SOL D)は、ソレノイドへの通電によりスプールバルブが開閉するように構成されている。第1ソレノイド弁(SOL A)〜第4ソレノイド弁(SOL D)が、例えば、常時閉(ノーマルクローズ)タイプである場合、ソレノイドへの通電によりスプールバルブは開状態(作動状態)になり(ON状態)、ソレノイドへの通電を停止することにより、スプールバルブは閉状態(セット状態)になる(OFF状態)。以下の説明において、第1ソレノイド弁(SOL A)〜第4ソレノイド弁(SOL D)は、常時閉(ノーマルクローズ)タイプとして説明する。
図17の制御ブロック図で説明したように、判定処理部1711は、油圧スイッチ1703により検出された油圧と基準油圧との比較に基づき、油圧に異常が発生したか否かを判定する。例えば、判定処理部1711は、油圧スイッチ1703で検出された油圧と基準油圧との比較に基づき、後述するクラッチ切替弁190またはセレクタ切替弁160に異常が発生したか否かを判定する。また、判定処理部1711は、油圧センサ1702で検出された信号圧と基準油圧との比較に基づき、後述する第1可変調圧弁(140)または第2可変調圧弁(141)に異常が発生したか否かを判定する。クラッチ解放弁150は、判定処理部1711により異常が発生したと判定される場合に入力される作動油の油圧(APC)により、複数の入力側の油路(101、127)のいずれか一つの油路と、第1リニアソレノイドバルブ140および第2リニアソレノイドバルブ141等と接続する出力側の油路108との連通状態を切り替え可能である。図9、図11〜図14に示すように、出力側の油路108は、油路110、108を介して第1リニアソレノイドバルブ140および第2リニアソレノイドバルブ141と接続する他に、セレクタ切替弁160および制御圧切替弁180と接続している。
セレクタ切替弁160は、第4ソレノイド弁(SOL D)145のセット状態(OFF状態)または作動状態(ON状態)により、弁体161の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える。セレクタ切替弁160の弁体161は、弾性部材(バネ)162により、紙面の左側から右側に向けて付勢されている。第4ソレノイド弁(SOL D)145からのソレノイド圧(SD)の作動油がセレクタ切替弁160に供給されていないセット状態では、弾性部材(バネ)162による弁体161の移動により、セレクタ切替弁160の入力側の油路102とセレクタ切替弁160の出力側の油路120とが連通する。また、セレクタ切替弁160の入力側の油路111とセレクタ切替弁160の出力側の油路117とが連通する。
セレクタ機構170は、セレクタ切替弁160から入力される作動油の信号圧の付勢力に応じて移動可能な弁体171を有し、弁体171の移動した位置に応じて前後進切替機構70の切り替えを制御する。セレクタ機構170は、作動油の信号圧により付勢された弁体171の位置に応じて前進モードまたは後進モードの切替えを行う。セレクタ機構170は、弁体171が、第1の出力用の油路120から供給された作動油の制御圧PNに基づいて、第1の位置(D)に移動した場合、駆動力を第二伝達経路52に伝達する前進モードを選択する。また、セレクタ機構170は、弁体171が、第2の出力用の油路121から供給された作動油の制御圧PRに基づいて、第2の位置(R)に移動した場合、駆動力を第三伝達経路53に伝達する後進モードを選択する。セレクタ機構170による前進モードまたは後進モードの切替えにより前後進切替機構70のスリーブ71は移動する。
制御圧切替弁180は、第3ソレノイド弁(SOL C)144のセット状態(OFF状態)または作動状態(ON状態)により、弁体181の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える。制御圧切替弁180の弁体181は、弾性部材(バネ)182により、紙面の左側から右側に向けて付勢されている。第3ソレノイド弁(SOL C)144からのソレノイド圧(SC)の作動油が制御圧切替弁180に供給されていないセット状態では、弾性部材(バネ)182による弁体181の移動により、油路108と油路113とが連通し、油路117と油路119とが連通する。
本実施形態の油圧制御装置100は、2つのリニアソレノイドバルブ(第1リニアソレノイドバルブ140、第2リニアソレノイドバルブ141)により4つの摩擦クラッチ(第一摩擦クラッチ61、第二摩擦クラッチ62、第三摩擦クラッチ63、第四摩擦クラッチ64)の締結と解放を制御する。
次に、クラッチ切替弁190の構成について説明する。先に説明した第1ソレノイド弁(SOL A)142は、CRバルブ146(調圧弁)から制御圧CRの作動油を入力し、セット状態で制御圧CRの作動油の出力を遮断し、作動状態で制御圧CRの作動油を出力する。クラッチ切替弁190は、第1ソレノイド弁(SOL A)142のセット状態(OFF状態)または作動状態(ON状態)により、弁体191の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える。
次に、油圧制御装置100が実行する油圧制御について説明する。油圧制御装置100は、制御部1712の制御の下、無段変速機1のLOWモード(低速モード)、HIモード(高速モード)、およびRVSモード(後進モード)に対応した油圧制御を実行する。更に、油圧制御装置100は、油圧回路を構成する機器等(例えば、クラッチ切替弁190や第1リニアソレノイドバルブ140、または第2リニアソレノイドバルブ141等)に異常が発生したフェール時に対応したバックアップモードの油圧制御を実行する。油圧制御装置100は、油圧回路内に設けられている油圧センサ1702や油圧スイッチ1703により、油圧の異常が検出された場合、制御部1712の制御の下、バックアップモードの油圧制御を実行する。
図11は、図10のLOWモード1001における油圧回路の状態を示す図である(LOWモード状態)。図11に示す油圧回路では、第1ソレノイド弁(SOL A)142〜第4ソレノイド弁(SOL D)145の出力はゼロである(セット状態)。図11において、ハッチングは、連通した油路を流れる作動油の流れを示すものである。
クラッチ持替コントロール1(1002)において、油圧制御装置100の制御部1712は、従動用のクラッチ(LNCL、HNCL)の持替え、すなわち、従動用のクラッチの締結、解放の切り替えを行う。すなわち、クラッチ持替コントロール1(1002)において、油圧制御装置100の制御部1712は、第1リニアソレノイドバルブ(第1可変調圧弁)140および第2リニアソレノイドバルブ(第2可変調圧弁)141のON・OFF状態の切り替えを行う。
クラッチ持替コントロール1(1002)における油圧制御により、4つの摩擦クラッチの締結・解放状態は、図10の過渡モード1(1003)に示す状態になる。LOWモード駆動クラッチ(LRCL)として機能する第一摩擦クラッチ61は、作動油の制御圧CR’’(=CR)に基づいて締結された状態になる。図10の過渡モード1(1003)では、クラッチ切替弁190がLOWモード駆動クラッチ(LRCL)に出力する作動油の油圧をCRとして示している。
油路切替コントロール1004では、4つの摩擦クラッチの締結・解放状態を維持しつつクラッチ切替弁190の入力側の油路と出力側の油路との連通状態の切替えを行う。
クラッチ切替弁190の入力側の油路と出力側の油路との連通状態の切り替えにより油路122から入力された信号圧LS1(ON)の作動油の出力先は油路224から油路223へと切り替えられる。ここで、油路224は、HIモード従動クラッチ(HNCL)として機能する第四摩擦クラッチ64と接続しており、油路223はLOWモード駆動クラッチ(LRCL)として機能する第一摩擦クラッチ61と接続している。連通状態の切り替えにより、油路223の作動油の信号圧はLS1(ON)となり、LOWモード駆動クラッチ(LRCL)として機能する第一摩擦クラッチ61は締結される。
クラッチ切替弁190の入力側の油路と出力側の油路との連通状態の切り替えにより油路124から入力された信号圧LS2(OFF)の作動油の出力先は油路221から油路222へと切り替えられる。ここで、油路221はLOWモード従動クラッチ(LNCL)として機能する第三摩擦クラッチ63と接続しており、油路222はHIモード駆動クラッチ(HRCL)として機能する第二摩擦クラッチ62と接続している。連通状態の切り替えにより、油路222の作動油の信号圧はLS2=ゼロ(LS2(OFF))となり、HIモード駆動クラッチ(HRCL)として機能する第二摩擦クラッチ62は解放される。
また、クラッチ切替弁190の入力側の油路と出力側の油路との連通状態の切り替えにより、油路119と油路223との間は非連通状態となり、油路113と油路224とが連通した状態になる。油路113から入力された制御圧CR´の作動油は油路224から出力される。油路224は、HIモード従動クラッチ(HNCL)として機能する第四摩擦クラッチ64と接続しており、HIモード従動クラッチ(HNCL)に制御圧CR´(=CR)の作動油が供給され、第四摩擦クラッチ64は締結される。
また、クラッチ切替弁190の入力側の油路と出力側の油路との連通状態の切り替えにより、クラッチ切替弁190の出力側の油路221と連通する入力側の油路は存在せず、油路221から作動油は出力されない。このため、油路221と接続しているLOWモード従動クラッチ(LNCL)として機能する第三摩擦クラッチ63は解放状態となる。
油路切替コントロール1004の油圧制御により、4つの摩擦クラッチの締結・解放状態は、図10の過渡モード2(1005)に示す状態になる。
クラッチ持替コントロール2(1006)において、油圧制御装置100の制御部1712は、駆動用のクラッチ(LRCL、HRCL)の持替え、すなわち、駆動用のクラッチの締結、解放の切り替えを行う。すなわち、クラッチ持替コントロール2(1006)において、油圧制御装置100の制御部1712は、第1リニアソレノイドバルブ(第1可変調圧弁)140および第2リニアソレノイドバルブ(第2可変調圧弁)141のON・OFF状態の切り替えを行う。
図12は、図10のHIモード1007における油圧回路の状態を示す図である(HIモード状態)。図12に示す油圧回路では、油路切替コントロール1004の油圧制御により第1ソレノイド弁(SOL A)142からソレノイド圧(SA)の作動油が、油路126を介してクラッチ切替弁190に供給された作動状態になっている。また、図12の油圧回路において、第2ソレノイド弁(SOL B)143〜第4ソレノイド弁(SOL D)145の出力はゼロである(セット状態)。また、図12において、ハッチングは、連通した油路を流れる作動油の流れを示すものである。
次に、油圧制御装置100によるRVSモード(後進モード)の油圧制御について説明する。図13は、RVSモード(後進モード)における油圧回路の状態を示す図である。図13に示す油圧回路では、第2ソレノイド弁(SOL B)143の出力はゼロである(セット状態)。
第3ソレノイド弁(SOL C)144は、CRバルブ146(調圧弁)から制御圧CRの作動油を入力し、セット状態で制御圧CRの作動油の出力を遮断し、作動状態でソレノイド圧(SC)(≒制御圧CR)の作動油を出力する。制御部1712の制御により、第3ソレノイド弁(SOL C)144からソレノイド圧(SC)の作動油が制御圧切替弁180に供給される。ソレノイド圧(SC)による付勢力が弾性部材(バネ)182による付勢力より大きくなると、ソレノイド圧(SC)に基づく付勢力と弾性部材(バネ)182に基づく付勢力との差分の付勢力に応じた弁体181の移動により制御圧切替弁180は、作動油の入力側の油路と出力側の油路との連通状態を切替える。
第4ソレノイド弁(SOL D)145は、CRバルブ146(調圧弁)から制御圧CRの作動油を入力し、セット状態で制御圧CRの作動油の出力を遮断し、作動状態でソレノイド圧(SD)(≒制御圧CR)の作動油を油路129から出力する。制御部1712の制御により、第4ソレノイド弁(SOL D)145からソレノイド圧(SD)の作動油が、油路129からセレクタ切替弁160に供給される。ソレノイド圧(SD)による付勢力が弾性部材(バネ)162による付勢力より大きくなると、ソレノイド圧(SD)に基づく付勢力と弾性部材(バネ)162に基づく付勢力との差分の付勢力に応じた弁体161の移動によりセレクタ切替弁160は、作動油の入力側の油路と出力側の油路との連通状態を切替える。
セレクタ機構170は、セレクタ切替弁160から入力される作動油の信号圧の付勢力に応じて移動可能な弁体171を有し、弁体171の移動した位置に応じて前後進切替機構70の切り替えを制御する。油路120から制御圧PNの作動油が、セレクタ機構170に入力されると、セレクタ機構170の弁体171は、作動油の制御圧PNにより付勢され、紙面の右側から左側に移動する。セレクタ機構170の弁体171が紙面の左側に位置する状態では、前後進切替機構70は、前進モード(D)を選択した状態になる。
LOWモード1501は、先に説明した図10のLOWモード1001および図11の油圧回路の状態に対応する。LOWモード1501において、第1ソレノイド弁(SOL A)142、第3ソレノイド弁(SOL C)144、および第4ソレノイド弁(SOL D)145の出力はゼロである(図15(a)では、出力ゼロのセット状態を「×」印で示している)。
HIモード1503は、先に説明した図10のHIモード1007および図12の油圧回路の状態に対応する。HIモード1503において、第1ソレノイド弁(SOL A)142は作動状態(ON状態)になり(図15(a)では、作動状態(ON状態)を「○」印で示している)、第3ソレノイド弁(SOL C)144、および第4ソレノイド弁(SOL D)145の出力はゼロである(図15(a)では、出力ゼロのセット状態を「×」印で示している)。
RVSモード1502は、先に説明した図13の油圧回路の状態に対応する。RVSモード1502において、第1ソレノイド弁(SOL A)142、第3ソレノイド弁(SOL C)144、および第4ソレノイド弁(SOL D)145は作動状態(ON状態)になる(図15(a)では、作動状態(ON状態)を「○」印で示している)。
(バックアップモード1(APC入力によるクラッチ解放))
次に、油圧制御装置100の制御部1712によるバックアップモードの油圧制御について説明する。図14は、バックアップモードにおける油圧回路の状態を示す図である。図14に示す油圧回路において、第2ソレノイド弁(SOL B)143の出力はゼロである(セット状態)。尚、図14に示す油圧回路において、第1ソレノイド弁(SOL A)142、第3ソレノイド弁(SOL C)144、および第4ソレノイド弁(SOL D)145は、作動状態(ON状態)を示しているが、作動状態に限定されるものではなく、出力ゼロのセット状態であってもよい。
(油圧APCの制御が可能な場合のフェール状態からの復帰)
先に説明したバックアップモードの油圧制御において、制御部1712は、油圧APCの作動油を供給するための油圧機器を制御して、油圧APCの作動油をクラッチ解放弁150に供給することにより図15(b)に示すようなフェールモード1504の状態することができる。制御部1712の制御の下にフェールモード1504の状態にした場合、制御部1712は油圧APCを減圧するよう油圧機器を制御することにより、フェールモード1504の状態から復帰させることができる。
油圧APCの作動油を供給するための油圧機器がフェール状態になると、制御部1712の制御によらずに、油圧APCの作動油が油路128を介してクラッチ解放弁150に供給され、図15(b)に示すフェールモード1504の状態になる場合が生じ得る。以下の説明では、油圧APCの作動油を供給するための油圧機器がフェール状態になり、制御部1712の制御によらずに油圧APCが供給されることにより生じた、図15(b)に示すフェールモード1504の状態から車両を移動可能な状態に復帰させるリカバリの油圧制御について説明する。油圧APCの作動油の入力により、クラッチ解放弁150は、連通状態を切り替えて、入力側の油路127と、出力側の油路108とを連通させる。図15(b)に示す状態では、第2ソレノイド弁(SOL B)143が、出力ゼロのセット状態であり、第2ソレノイド弁(SOL B)143から制御圧CRの作動油は出力されない。
次に、クラッチ切替弁190のセルフロック機能(位置保持機能)について説明する。図16は、バックアップモードの油圧制御を説明する図であり、各動作モードにおけるソレノイド弁の状態(ソレノイド状態)、クラッチ圧の状態、セレクタ機構170に供給される制御圧(セレクタ圧)およびセレクタ機構170の弁体171の位置の関係を示している。図16のHIモード1601では、図12のHIモードにおける油圧回路に示すように、第1ソレノイド弁(SOL A)142からソレノイド圧(SA)の作動油が、油路126を介してクラッチ切替弁190に供給された作動状態になっている。この状態で、第1ソレノイド弁(SOL A)142の異常(フェール状態)により、ソレノイド圧(SA)の作動油が出力されなくなると、出力がゼロとなるセット状態と同様の状態なる。すなわち、HIモード1601で走行中の状態からLOWモード1602の走行状態に移行することになる。HIモード1601のオーバドライブ(OD)レシオで走行中からLOWモード1602のレシオ側にレシオが急変すると、強力なエンジンブレーキが作用する車両状態になる。
構成1.本実施形態の油圧制御装置(100)は、以下の構成を備える。すなわち、駆動源からの駆動力が入力される入力軸(13)と、
前記入力軸(13)と平行に配置される第一出力軸(14)および第二出力軸(15)と、
前記第一出力軸(14)に設けられた第一プーリ(21)、前記第二出力軸(15)に設けられた第二プーリ(22)、及び前記第一プーリ(21)と前記第二プーリ(22)に巻き掛けられた無端ベルト(23)を有する無段変速機構(20)と、
前記入力軸(13)からの入力を減速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第一伝達経路(51)と、
前記入力軸(13)からの入力を増速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第二伝達経路(52)と、
前記第一出力軸(14)または前記第二出力軸(15)からの駆動力を出力する最終出力機構(30)と、
前記入力軸(13)から前記第一伝達経路(51)への動力伝達の有無を切り替える第一摩擦クラッチ(61)と、
前記入力軸(13)から前記第二伝達経路(52)への動力伝達の有無を切り替える第二摩擦クラッチ(62)と、
前記第二プーリ(22)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第三摩擦クラッチ(63)と、
前記第一プーリ(21)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第四摩擦クラッチ(64)と、を有する無段変速機(1)の油圧制御装置(100)であって、
前記油圧制御装置(100)は、
油圧ポンプから供給された作動油の吐出圧に基づいて生成されたライン圧(PH)を元圧として調圧した制御圧(CR)の作動油を出力する調圧弁(146)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第1の信号圧(LS1)の作動油を出力する第1可変調圧弁(140)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第2の信号圧(LS2)の作動油を出力する第2可変調圧弁(141)と、
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第1ソレノイド弁(142)と、
前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(191)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるクラッチ切替弁(190)と、を備え、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第三摩擦クラッチ(63)と接続する出力側の油路(221)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(119)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記作動状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(113)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させることを特徴とする。
前記第1の信号圧(LS1)および前記第2の信号圧(LS2)を検出する油圧センサ(1702)と、
前記後述する判定処理手段(1711)と、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に入力される作動油の油圧(APC)により、複数の入力側の油路(101、127)のいずれか一つの油路と、前記第1可変調圧弁(140)および前記第2可変調圧弁(141)と接続する出力側の油路(108)との連通状態を切り替え可能なクラッチ解放弁(150)と、を更に備え、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)から入力された前記制御圧(CR)の作動油を、前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)により前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
構成6.上記の実施形態に係る油圧制御装置(100)において、前記クラッチ切替弁(190)は、
前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)から分岐した分岐油路(225)と接続する接続部(193)と、
前記出力側の油路(222)から、前記分岐油路(225)および前記接続部を介して、入力された作動油の信号圧を受ける受圧部(226)と、を有し、
前記クラッチ切替弁(190)は、
前記受圧部(226)が受ける前記信号圧による付勢力により、前記弁体(191)の位置を保持することにより前記連通状態を維持することを特徴とする。
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第4ソレノイド弁(145)と、
前記第3ソレノイド弁(144)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(181)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える制御圧切替弁(180)と、
前記第4ソレノイド弁(145)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(161)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるセレクタ切替弁(160)と、を更に備えることを特徴とする。
前記制御圧切替弁(180)は、前記クラッチ解放弁(150)と接続する油路(108)から入力された作動油を、前記クラッチ切替弁(190)の入力側の油路(113)に出力することを特徴とする。
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記クラッチ解放弁(150)と接続する油路(108、111)から入力された作動油を、前記制御圧切替弁(180)と接続する油路(117)に出力し、
前記制御圧切替弁(180)は、前記セレクタ切替弁(160)と接続する油路(117)から入力された作動油を、前記クラッチ切替弁(190)の入力側の油路(119)に出力することを特徴とする。
前記入力軸(13)からの駆動力を回転方向を逆にして前記第一出力軸(14)に伝達する第三伝達経路(53)と、
前記入力軸(13)に設けられ、前記入力軸(13)からの駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達するか前記第三伝達経路(53)に伝達するかを選択的に切り替える前後進切替機構(70)と、を更に備え、
前記油圧制御装置(100)は、
前記セレクタ切替弁(160)から入力される作動油の信号圧の付勢力に応じて移動可能な弁体(171)を有し、前記弁体(171)の移動した位置に応じて前記前後進切替機構(70)の切り替えを制御するセレクタ機構(170)を更に備えることを特徴とする。
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第1の出力用の油路(120)とを連通させ、
前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記作動状態である場合、
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第2の出力用の油路(121)とを連通させることを特徴とする。
前記弁体(171)が、前記第1の出力用の油路(120)から供給された作動油の制御圧(PN)に基づいて、第1の位置(D)に移動した場合、前記駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達する前進モードを選択し、
前記弁体(171)が、前記第2の出力用の油路(121)から供給された作動油の制御圧(PR)に基づいて、第2の位置(R)に移動した場合、前記駆動力を前記第三伝達経路(53)に伝達する後進モードを選択することを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)は、前記複数の油圧スイッチ(1703)で検出された油圧と基準油圧との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)は、前記複数のストロークセンサ(1704)で検出された移動情報と基準値との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする。
前記判定処理手段(1711)により前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に前記異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする。
63:第三摩擦クラッチ、64:第四摩擦クラッチ、70:前後進切替機構
Claims (15)
- 駆動源からの駆動力が入力される入力軸(13)と、
前記入力軸(13)と平行に配置される第一出力軸(14)および第二出力軸(15)と、
前記第一出力軸(14)に設けられた第一プーリ(21)、前記第二出力軸(15)に設けられた第二プーリ(22)、及び前記第一プーリ(21)と前記第二プーリ(22)に巻き掛けられた無端ベルト(23)を有する無段変速機構(20)と、
前記入力軸(13)からの入力を減速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第一伝達経路(51)と、
前記入力軸(13)からの入力を増速させて駆動力を前記無段変速機構(20)に伝達する第二伝達経路(52)と、
前記第一出力軸(14)または前記第二出力軸(15)からの駆動力を出力する最終出力機構(30)と、
前記入力軸(13)から前記第一伝達経路(51)への動力伝達の有無を切り替える第一摩擦クラッチ(61)と、
前記入力軸(13)から前記第二伝達経路(52)への動力伝達の有無を切り替える第二摩擦クラッチ(62)と、
前記第二プーリ(22)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第三摩擦クラッチ(63)と、
前記第一プーリ(21)から前記最終出力機構(30)への動力伝達の有無を切り替える第四摩擦クラッチ(64)と、を有する無段変速機(1)の油圧制御装置(100)であって、
前記油圧制御装置(100)は、
油圧ポンプから供給された作動油の吐出圧に基づいて生成されたライン圧(PH)を元圧として調圧した制御圧(CR)の作動油を出力する調圧弁(146)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第1の信号圧(LS1)の作動油を出力する第1可変調圧弁(140)と、
前記制御圧(CR)を元圧として調圧した第2の信号圧(LS2)の作動油を出力する第2可変調圧弁(141)と、
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第1ソレノイド弁(142)と、
前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(191)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるクラッチ切替弁(190)と、を備え、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記セット状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第三摩擦クラッチ(63)と接続する出力側の油路(221)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(119)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記クラッチ切替弁(190)は、前記第1ソレノイド弁(142)の前記作動状態において、
前記第1の信号圧(LS1)の作動油が入力される油路(122)と、前記第一摩擦クラッチ(61)と接続する出力側の油路(223)と、を連通させ、
前記第2の信号圧(LS2)の作動油が入力される油路(124)と、前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)と、を連通させ、
前記制御圧(CR)の作動油が入力される油路(113)と、前記第四摩擦クラッチ(64)と接続する出力側の油路(224)と、を連通させる
ことを特徴とする油圧制御装置。 - 前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第2ソレノイド弁(143)と、
前記第1の信号圧(LS1)および前記第2の信号圧(LS2)を検出する油圧センサ(1702)と、
前記油圧センサ(1702)で検出された信号圧と基準油圧との比較に基づき、前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生したか否かを判定する判定処理手段(1711)と、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に入力される作動油の油圧(APC)により、複数の入力側の油路(101、127)のいずれか一つの油路と、前記第1可変調圧弁(140)および前記第2可変調圧弁(141)と接続する出力側の油路(108)との連通状態を切り替え可能なクラッチ解放弁(150)と、を更に備え、
前記判定処理手段(1711)により前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ解放弁(150)は、前記連通状態の遮断により、前記調圧弁(146)から入力された前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断することを特徴とする請求項2に記載の油圧制御装置。
- 前記第2ソレノイド弁(143)が、前記セット状態を前記作動状態に切替えて前記制御圧(CR)の作動油を出力した場合、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)から入力された前記制御圧(CR)の作動油を、前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする請求項2または3に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ解放弁(150)は、
前記判定処理手段(1711)により前記第1可変調圧弁(140)または前記第2可変調圧弁(141)に異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする請求項2に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ切替弁(190)は、
前記第二摩擦クラッチ(62)と接続する出力側の油路(222)から分岐した分岐油路(225)と接続する接続部(193)と、
前記出力側の油路(222)から、前記分岐油路(225)および前記接続部を介して、入力された作動油の信号圧を受ける受圧部(226)と、を有し、
前記クラッチ切替弁(190)は、
前記受圧部(226)が受ける前記信号圧による付勢力により、前記弁体(191)の位置を保持することにより前記連通状態を維持する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の油圧制御装置。 - 前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第3ソレノイド弁(144)と、
前記調圧弁(146)から前記制御圧(CR)の作動油を入力し、セット状態で前記制御圧(CR)の作動油の出力を遮断し、作動状態で前記制御圧(CR)の作動油を出力する第4ソレノイド弁(145)と、
前記第3ソレノイド弁(144)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(181)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替える制御圧切替弁(180)と、
前記第4ソレノイド弁(145)の前記セット状態または前記作動状態により、弁体(161)の位置を移動させて、複数の入力側の油路と複数の出力側の油路との連通状態を切り替えるセレクタ切替弁(160)と、
を更に備えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の油圧制御装置。 - 前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記セット状態である場合、
前記制御圧切替弁(180)は、前記クラッチ解放弁(150)と接続する油路(108)から入力された作動油を、前記クラッチ切替弁(190)の入力側の油路(113)に出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の油圧制御装置。 - 前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記セット状態である場合、
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記クラッチ解放弁(150)と接続する油路(108、111)から入力された作動油を、前記制御圧切替弁(180)と接続する油路(117)に出力し、
前記制御圧切替弁(180)は、前記セレクタ切替弁(160)と接続する油路(117)から入力された作動油を、前記クラッチ切替弁(190)の入力側の油路(119)に出力する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の油圧制御装置。 - 前記無段変速機(1)は、
前記入力軸(13)からの駆動力を回転方向を逆にして前記第一出力軸(14)に伝達する第三伝達経路(53)と、
前記入力軸(13)に設けられ、前記入力軸(13)からの駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達するか前記第三伝達経路(53)に伝達するかを選択的に切り替える前後進切替機構(70)と、を更に備え、
前記油圧制御装置(100)は、
前記セレクタ切替弁(160)から入力される作動油の信号圧の付勢力に応じて移動可能な弁体(171)を有し、前記弁体(171)の移動した位置に応じて前記前後進切替機構(70)の切り替えを制御するセレクタ機構(170)を更に備えることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の油圧制御装置。 - 前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記セット状態である場合、
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第1の出力用の油路(120)とを連通させ、
前記第3ソレノイド弁(144)および前記第4ソレノイド弁(145)が前記作動状態である場合、
前記セレクタ切替弁(160)は、
前記調圧弁(146)と接続する油路(101、102)と、第2の出力用の油路(121)とを連通させることを特徴とする請求項10に記載の油圧制御装置。 - 前記セレクタ機構(170)は、
前記弁体(171)が、前記第1の出力用の油路(120)から供給された作動油の制御圧(PN)に基づいて、第1の位置(D)に移動した場合、前記駆動力を前記第二伝達経路(52)に伝達する前進モードを選択し、
前記弁体(171)が、前記第2の出力用の油路(121)から供給された作動油の制御圧(PR)に基づいて、第2の位置(R)に移動した場合、前記駆動力を前記第三伝達経路(53)に伝達する後進モードを選択する
ことを特徴とする請求項11に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ切替弁(190)から出力された作動油の油圧および前記セレクタ切替弁(160)から出力された作動油の油圧を検出する複数の油圧スイッチ(1703)を更に備え、
前記判定処理手段(1711)は、前記複数の油圧スイッチ(1703)で検出された油圧と基準油圧との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする請求項7に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ切替弁(190)の弁体(191)の移動情報および前記セレクタ切替弁(160)の弁体(161)の移動情報を検出する複数のストロークセンサ(1704)を更に備え、
前記判定処理手段(1711)は、前記複数のストロークセンサ(1704)で検出された移動情報と基準値との比較に基づき、前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に異常が発生したか否かを判定し、
前記判定処理手段(1711)により前記異常が発生したと判定された場合に、前記クラッチ解放弁(150)は、
前記複数の入力側の油路とは異なる油路(128)から入力される作動油の油圧(APC)に基づいて、前記連通状態を切り替えて、
前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)との連通状態を遮断し、
前記セット状態の前記第2ソレノイド弁(143)と接続する入力側の油路(127)と、前記出力側の油路(108)とを連通させることを特徴とする請求項13に記載の油圧制御装置。 - 前記クラッチ解放弁(150)は、
前記判定処理手段(1711)により前記クラッチ切替弁(190)または前記セレクタ切替弁(160)に前記異常が発生していないと判定された場合に、前記調圧弁(146)から前記作動油を入力するための油路(101)と、前記出力側の油路(108)とを連通させ、前記制御圧(CR)の作動油を前記出力側の油路(108)から出力することを特徴とする請求項13または14に記載の油圧制御装置。
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