WO2017169193A1 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
車輪の駆動力源により駆動される第1ポンプと当該第1ポンプとは異なる補助油圧源とを備える構成において、補助油圧源による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、補助油圧源の小型化を図ることができる油圧制御装置を実現する。 第1ポンプ(OP1)と第1供給油路(SP1)とを接続する第1油路(P1)と、第1分岐点(J3)で第1油路(P1)から分岐し、第1分岐点(J3)と第2供給油路(SP2)及び第3供給油路(SP3)とを接続する第2油路(P2)と、補助油圧源(OPA)に接続されていると共に第2油路(P2)と第1合流点(J1)で合流する第3油路(P3)と、第1分岐点(J3)と第1合流点(J1)との間に配置され、第1合流点(J1)側から第1分岐点(J3)側への油の流れを規制する第1逆止弁(CV1)と、を備える。
Description
本発明は、無段変速装置を制御対象とする油圧制御装置に関する。
無段変速装置を制御対象とする油圧制御装置に関する技術として、例えば、特開2007-263318号公報(特許文献1)には、内燃機関の駆動力によって油圧を発生させる機械式オイルポンプに加えて、電動機により駆動されて油圧を発生させる電動オイルポンプを備えた構成が記載されている。この電動オイルポンプは、例えば、内燃機関が停止するアイドリングストップ制御中に、無段変速装置の必要な箇所に油圧を供給する。
しかし、特許文献1に記載された構成では、ライン圧制御バルブの上流側において、機械式オイルポンプの吐出油路と、電動オイルポンプの吐出油路とが合流しており、機械式オイルポンプによる油圧の供給経路と、電動オイルポンプによる油圧の供給経路とが同じになっている。このような構成では、内燃機関の停止中には油圧供給が必要ない部分があったとしても、機械式オイルポンプから油圧を供給する場合と同じように、油圧回路の全体に対して電動オイルポンプからの油圧が供給されることになるため、電動オイルポンプからの油の消費流量が大きくなり易かった。そのため、電動オイルポンプの効率の向上や電動オイルポンプの小型化という観点では、まだ改善の余地があった。
そこで、車輪の駆動力源により駆動される第1ポンプと当該第1ポンプとは異なる補助油圧源とを備える構成において、補助油圧源による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、補助油圧源の小型化を図ることができる油圧制御装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、車輪の駆動力源に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、第1シーブと第2シーブとを有する無段変速機構と、前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路に配置された係合装置と、を備えた無段変速装置を制御対象とする油圧制御装置の特徴構成は、前記駆動力源により駆動される第1ポンプと、前記第1ポンプとは異なる補助油圧源と、前記第1シーブに対して作動油圧を供給するための第1供給油路と、前記第2シーブに対して作動油圧を供給するための第2供給油路と、前記係合装置に対して作動油圧を供給するための第3供給油路と、前記第1ポンプと前記第1供給油路とを接続する第1油路と、第1分岐点で前記第1油路から分岐し、前記第1分岐点と前記第2供給油路及び前記第3供給油路とを接続する第2油路と、前記補助油圧源に接続されていると共に前記第2油路と第1合流点で合流する第3油路と、前記第1分岐点と前記第1合流点との間に配置され、前記第1合流点側から前記第1分岐点側への油の流れを規制する第1逆止弁と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、第1ポンプが停止し、補助油圧源から油圧を供給する場合には、補助油圧源から第1供給油路につながる油路が第1逆止弁により遮断され、第1シーブに対する作動油圧の供給が行われない状態となる。従って、補助油圧源からの油圧の供給先を、第2シーブ及び係合装置を含む、駆動力源の停止中に油圧供給が必要な先に限定することができる。よって、補助油圧源による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、補助油圧源の小型化を図ることが容易となる。
1.第1の実施形態
油圧制御装置1の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。この油圧制御装置1は、例えば図3に示すように、車輪Wの駆動力源Eに駆動連結される入力部材Iと、車輪Wに駆動連結される出力部材Oと、第1シーブS1と第2シーブS2とを有する無段変速機構3と、前記入力部材Iと前記出力部材Oとの間の動力伝達経路に配置された係合装置Cと、を備えた無段変速装置2を制御対象としている。図1に示すように、この油圧制御装置1は、駆動力源Eにより駆動される第1ポンプOP1と、この第1ポンプOP1とは異なる補助油圧源OPAとしての第2ポンプOP2とを備えており、駆動力源Eの停止中に、第2ポンプOP2により発生させた油圧を無段変速装置2へ供給できるように構成されている。そして、この油圧制御装置1は、第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定するように、第1逆止弁CV1により油圧回路が切り替えられるようになっている。これにより、第2ポンプOP2による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、第2ポンプOP2の小型化を図ることができるようになっている。
油圧制御装置1の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。この油圧制御装置1は、例えば図3に示すように、車輪Wの駆動力源Eに駆動連結される入力部材Iと、車輪Wに駆動連結される出力部材Oと、第1シーブS1と第2シーブS2とを有する無段変速機構3と、前記入力部材Iと前記出力部材Oとの間の動力伝達経路に配置された係合装置Cと、を備えた無段変速装置2を制御対象としている。図1に示すように、この油圧制御装置1は、駆動力源Eにより駆動される第1ポンプOP1と、この第1ポンプOP1とは異なる補助油圧源OPAとしての第2ポンプOP2とを備えており、駆動力源Eの停止中に、第2ポンプOP2により発生させた油圧を無段変速装置2へ供給できるように構成されている。そして、この油圧制御装置1は、第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定するように、第1逆止弁CV1により油圧回路が切り替えられるようになっている。これにより、第2ポンプOP2による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、第2ポンプOP2の小型化を図ることができるようになっている。
なお、以下の説明において、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が一又は二以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む概念として用いている。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材が含まれ、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。また、このような伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば摩擦係合装置や噛み合い式係合装置等が含まれていてもよい。
1-1.無段変速装置
本実施形態に係る無段変速装置2は、無段変速機構3を介した動力伝達を行う無段変速モードの他に、無段変速機構3を介さず、固定変速比のギヤ変速機構4、5を介した動力伝達を行う固定変速比モードを備えている点で、一般的な無段変速装置とは異なっている。そこで、まず、本実施形態における制御対象としての無段変速装置2の構成について説明する。
本実施形態に係る無段変速装置2は、無段変速機構3を介した動力伝達を行う無段変速モードの他に、無段変速機構3を介さず、固定変速比のギヤ変速機構4、5を介した動力伝達を行う固定変速比モードを備えている点で、一般的な無段変速装置とは異なっている。そこで、まず、本実施形態における制御対象としての無段変速装置2の構成について説明する。
無段変速装置2は、駆動力源Eに駆動連結される入力部材Iと、無段変速機構3と、前後進切替機構4と、減速ギヤ機構5と、出力ギヤ機構6と、カウンタギヤ機構7と、出力用差動歯車機構8と、これらを収容するケースCSと、を備えている。また、無段変速装置2は、4つの係合装置C、ここでは、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、及びドグクラッチD1を備えている。そして、無段変速装置2は、これら4つの係合装置Cの係合状態を切り替えることにより、駆動力源Eからの駆動力を、無段変速機構3を介して出力ギヤ機構6に伝達する無段変速用動力伝達経路と、駆動力源Eからの駆動力を、前後進切替機構4及び減速ギヤ機構5を介して出力ギヤ機構6に伝達する固定変速用動力伝達経路と、に切り替えることができるように構成されている。
本実施形態では、無段変速装置2は、第1軸X1~第5軸X5までの互いに平行な5つの軸を備えている。そして、第1軸X1上に、入力部材I、前後進切替機構4、及び無段変速機構3の第1シーブS1が配置されている。第2軸X2上に、減速ギヤ機構5が配置されている。第3軸X3上に、無段変速機構3の第2シーブS2、及び出力ギヤ機構6が配置されている。第4軸X4上に、カウンタギヤ機構7が配置されている。第5軸X5上に、出力用差動歯車機構8及び車輪Wが配置されている。
本実施形態では、駆動力源Eは、内燃機関である。ここで、内燃機関は、燃料の燃焼により駆動される動力機関であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の各種エンジンを用いることができる。入力部材Iは、例えば、図示しないダンパやトルクコンバータやクラッチ等を介して駆動力源Eの出力回転軸に駆動連結される。そして、本実施形態では、入力部材Iは、無段変速装置2の入力部材であると共に、無段変速機構3の入力部材と前後進切替機構4の入力部材も兼ねている。
前後進切替機構4は、差動歯車機構41と、第1クラッチC1と、第1ブレーキB1と、切替出力ギヤ42と、を備えている。本実施形態では、差動歯車機構41は、サンギヤ43、キャリヤ44、リングギヤ45を備えた遊星歯車機構とされており、ここでは、ダブルピニオン型の遊星歯車機構とされている。この差動歯車機構41の3つの回転要素を、回転速度の順に第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素とすると、サンギヤ43が第1回転要素、リングギヤ45が第2回転要素、キャリヤ44が第3回転要素となる。なお、「回転速度の順」は、高速側から低速側に向かう順、又は低速側から高速側に向かう順のいずれかであり、差動歯車機構41の回転状態によりいずれともなり得るが、いずれの場合にも回転要素の順は変わらない。
キャリヤ44は、入力部材Iと一体回転するように連結されている。リングギヤ45は、第1ブレーキB1を介してケースCSに選択的に固定される。サンギヤ43は、切替出力ギヤ42と一体回転するように連結されていると共に、第1クラッチC1を介してキャリヤ44に選択的に連結される。第1ブレーキB1を解放し、第1クラッチC1を係合した状態では、差動歯車機構41の3つの回転要素は一体回転する状態となり、入力部材Iの回転がそのまま切替出力ギヤ42に伝達される。これにより駆動力源Eの駆動力を前進方向に車輪Wに伝達する前進状態となる。一方、第1クラッチC1を解放し、第1ブレーキB1を係合した状態では、入力部材Iの回転が反転されてサンギヤ43及び切替出力ギヤ42に伝達される。これにより駆動力源Eの駆動力を後進方向に車輪Wに伝達する後進状態となる。なお、第1クラッチC1と第1ブレーキB1の双方を解放した状態では、駆動力が伝達されないニュートラル状態(分離状態)となる。本実施形態においては、第1クラッチC1及び第1ブレーキB1は、いずれも2つの部材間を接触させて摩擦力により係合させる摩擦係合要素であり、油圧により動作する多板式クラッチや多板式ブレーキを用いることができる。ここで、第1クラッチC1は、第1クラッチ用油圧サーボ91により駆動され、第1ブレーキB1は、第1ブレーキ用油圧サーボ92により駆動される(図2参照)。切替出力ギヤ42は、減速ギヤ機構5の減速入力ギヤ53に噛み合っている。
減速ギヤ機構5は、第1回転軸51と、第2回転軸52と、減速入力ギヤ53と、減速出力ギヤ54と、ドグクラッチD1と、を備えている。減速入力ギヤ53は、第1回転軸51と一体回転するように連結されている。減速出力ギヤ54は、第2回転軸52と一体回転するように連結されている。ドグクラッチD1は、入力側噛合部55と、出力側噛合部56と、噛合選択部材57と、を備えている。入力側噛合部55は、第1回転軸51と一体回転するように連結されている。出力側噛合部56は、第2回転軸52と一体回転するように連結されている。噛合選択部材57は、入力側噛合部55と出力側噛合部56との一方又は双方に選択的に噛み合うように、軸方向に移動可能に構成されている。本実施形態では、入力側噛合部55と出力側噛合部56とが外歯のギヤであり、噛合選択部材57がこれらに噛み合う内歯のギヤを備えたスリーブ状部材である。噛合選択部材57は、シフトフォーク58により軸方向に移動され、軸方向位置に応じて、入力側噛合部55と出力側噛合部56との双方に噛み合う状態と、入力側噛合部55と出力側噛合部56とのいずれか一方のみに噛み合う状態を切り換えるようになっている。そして、噛合選択部材57が入力側噛合部55と出力側噛合部56との双方に噛み合う状態では、第1回転軸51と第2回転軸52とを連結する。噛合選択部材57が入力側噛合部55と出力側噛合部56とのいずれか一方のみに噛み合う状態では、第1回転軸51と第2回転軸52とが分離される。なお、本実施形態では、噛合選択部材57は、シンクロメッシュ機構を備えている。本実施形態では、シフトフォーク58がドグクラッチ用油圧サーボ94により駆動されることにより、ドグクラッチD1が駆動される(図2参照)。減速出力ギヤ54は、出力ギヤ機構6の第1ギヤ61に噛み合っている。
無段変速機構3は、本実施形態では、ベルト式無段変速機構とされている。そして、無段変速機構3は、第1軸X1上に配置され、入力部材Iと一体回転するように連結された第1シーブS1と、第3軸X3上に配置された第2シーブS2と、第1シーブS1と第2シーブS2とに架け渡された伝動ベルト33と、を有している。この無段変速機構3は、第1シーブS1及び第2シーブS2のそれぞれが有するV字状溝の溝幅を変化させることにより、第1シーブS1及び第2シーブS2のそれぞれにおける伝動ベルト33が巻回される有効径を変化させ、変速比を無段階に変化させることができる。そのため、第1シーブS1は、第1可動シーブS11と、第1固定シーブS12とを有している。第2シーブS2は、第2可動シーブS21と、第2固定シーブS22とを有している。第1可動シーブS11は、V字状溝側とは反対側である背面側に第1シーブ用油圧サーボ95を備えている。第2可動シーブS21は、V字状溝側とは反対側である背面側に第2シーブ用油圧サーボ96を備えている。そして、これら第1シーブ用油圧サーボ95及び第2シーブ用油圧サーボ96に対して油圧制御装置1からの油圧が供給されることにより、第1シーブS1及び第2シーブS2のそれぞれが有するV字状溝の溝幅を変化させ或いは溝幅を固定すると共に、伝動ベルト33を挟み込む挟圧力を発生させることができる。
出力ギヤ機構6は、第1ギヤ61と、第2ギヤ62と、出力軸63と、を備えている。第1ギヤ61及び第2ギヤ62は、出力軸63と一体回転するように連結されている。本実施形態では出力軸63が、「出力部材O」に相当する。出力軸63は、第2クラッチC2を介して無段変速機構3の第2シーブS2に選択的に連結される。すなわち、第2クラッチC2を係合した状態では、出力軸63は第2シーブS2と一体回転する状態となる。一方、第2クラッチC2を解放した状態では、出力軸63は第2シーブS2から切り離された状態となる。本実施形態においては、第2クラッチC2は、いずれも2つの部材間を接触させて摩擦力により係合させる摩擦係合要素であり、油圧により動作する多板式クラッチを用いることができる。ここで、第2クラッチC2は、第2クラッチ用油圧サーボ93により駆動される(図2参照)。第2ギヤ62は、カウンタギヤ機構7の第3ギヤ71に噛み合っている。
カウンタギヤ機構7は、第3ギヤ71と、第4ギヤ72と、カウンタ軸73と、を備えている。第3ギヤ71及び第4ギヤ72は、カウンタ軸73と一体回転するように連結されている。第4ギヤ72は、出力用差動歯車機構8の差動入力ギヤ81に噛み合っている。出力用差動歯車機構8は、一般的に用いられるものであり、例えば互いに噛み合う複数の傘歯車を用いた差動歯車機構を有して構成されている。そして、出力用差動歯車機構8は、差動入力ギヤ81に伝達された回転及び駆動力を左右の駆動輪となる車輪Wに分配する。
図4は、この無段変速装置2の係合表である。この図に示すように、第1クラッチC1及びドグクラッチD1が係合され、第1ブレーキB1及び第2クラッチC2が解放された状態で、無段変速装置2は、前進固定変速比モードを達成する。この前進固定変速比モードでは、入力部材Iの回転は、一定の変速比で変速(ここでは減速)されて出力部材Oに伝達され、更に、カウンタギヤ機構7及び出力用差動歯車機構8を介して車輪Wに伝達される。第2クラッチC2が係合され、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、及びドグクラッチD1が解放された状態で、無段変速装置2は、前進無段変速モードを達成する。この前進無段変速モードでは、入力部材Iの回転は、無段変速機構3において無段階に減速又は増速されて出力部材Oに伝達され、更に、カウンタギヤ機構7及び出力用差動歯車機構8を介して車輪Wに伝達される。第1ブレーキB1及びドグクラッチD1が係合され、第1クラッチC1及び第2クラッチC2が解放された状態で、無段変速装置2は、後進固定変速比モードを達成する。この後進固定変速比モードでは、入力部材Iの回転は、前後進切替機構4において反転されると共に一定の変速比で変速(ここでは減速)されて出力部材Oに伝達され、更に、カウンタギヤ機構7及び出力用差動歯車機構8を介して車輪Wに伝達される。
本実施形態では、前進固定変速比モード及び後進固定変速比モードでは、無段変速機構3を介さない固定変速用動力伝達経路で駆動力が伝達される。この場合、駆動力源Eの駆動力は、入力部材I、前後進切替機構4、減速ギヤ機構5、出力ギヤ機構6、カウンタギヤ機構7、出力用差動歯車機構8の順に、車輪Wまで伝達される。この場合において、切替出力ギヤ42は減速入力ギヤ53よりも小径であり、減速出力ギヤ54は第1ギヤ61よりも小径であり、第2ギヤ62は第3ギヤ71よりも小径であり、第4ギヤ72は差動入力ギヤ81よりも小径である。従って、入力部材Iの回転は、4段階に減速されて出力用差動歯車機構8に伝達され、更に出力用差動歯車機構8において減速されて車輪Wへ伝達される。一方、前進無段変速モードでは、無段変速機構3を介した無段変速用動力伝達経路で駆動力が伝達される。この場合、駆動力源Eの駆動力は、入力部材I、無段変速機構3、出力ギヤ機構6、カウンタギヤ機構7、出力用差動歯車機構8の順に、車輪Wまで伝達される。この場合、入力部材Iの回転は、無段変速機構3において無段階に減速又は増速された後、第2ギヤ62から第3ギヤ71への伝達、及び第4ギヤ72から差動入力ギヤ81への伝達で2段階に減速されて出力用差動歯車機構8に伝達され、更に出力用差動歯車機構8において減速されて車輪Wへ伝達される。
1-2.油圧制御装置
上述したような無段変速装置2の各動作モードを実現するため、図2に示すように、第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、ドグクラッチ用油圧サーボ94、第1シーブ用油圧サーボ95、及び、第2シーブ用油圧サーボ96が、油圧制御装置1により制御される。図3に示すように、油圧制御装置1は、制御装置(ECU)11からの制御信号に従って動作する。制御装置11は、シフトレバー13の操作位置を検出するシフト位置検出部12の検出信号を取得するように構成されている。制御装置11は、例えば、演算処理装置(CPU)と、処理プログラムを記憶する第1記憶部(ROM)と、処理データを一時的に記憶する第2記憶部(RAM)と、入出力ポートと、通信ポートとを備えており、油圧制御装置1への制御信号等、各種の信号を出力ポートから出力する。そして、後述する油圧制御装置1の各リニアソレノイド弁、ソレノイド切替弁、第2ポンプOP2の電動機M等が、制御装置11からの信号に応じて動作する。
上述したような無段変速装置2の各動作モードを実現するため、図2に示すように、第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、ドグクラッチ用油圧サーボ94、第1シーブ用油圧サーボ95、及び、第2シーブ用油圧サーボ96が、油圧制御装置1により制御される。図3に示すように、油圧制御装置1は、制御装置(ECU)11からの制御信号に従って動作する。制御装置11は、シフトレバー13の操作位置を検出するシフト位置検出部12の検出信号を取得するように構成されている。制御装置11は、例えば、演算処理装置(CPU)と、処理プログラムを記憶する第1記憶部(ROM)と、処理データを一時的に記憶する第2記憶部(RAM)と、入出力ポートと、通信ポートとを備えており、油圧制御装置1への制御信号等、各種の信号を出力ポートから出力する。そして、後述する油圧制御装置1の各リニアソレノイド弁、ソレノイド切替弁、第2ポンプOP2の電動機M等が、制御装置11からの信号に応じて動作する。
本実施形態に係る無段変速装置2及び油圧制御装置1は、信号待ち等の短時間の車両停止中や車両の減速中等に駆動力源Eとしての内燃機関を停止させるアイドリングストップ制御に対応している。このようなアイドリングストップ制御中は、駆動力源Eが停止するため、駆動力源Eにより駆動される第1ポンプOP1による油圧の発生がない。そこで、この油圧制御装置1は、補助油圧源OPAとしての第2ポンプOP2により油圧を発生させ、無段変速装置2の必要箇所に油圧を供給する構成となっている。ここで、アイドリングストップ制御中は、駆動力源Eから車輪Wへの駆動力の伝達はないため、駆動力源Eからの駆動力を伝達するための各係合装置Cの係合や各シーブS1、S2による伝動ベルト33の挟圧力は、基本的には必要ない。従って、アイドリングストップ制御中に第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定することで、第2ポンプOP2による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、第2ポンプOP2の小型化を図ることができる。
但し、第2シーブS2への油圧供給がなくなると、第2シーブS2による伝動ベルト33の挟圧力がなくなるため、車輪Wから伝達される外乱トルク等によって第2シーブS2のV字状溝の溝幅が変化する場合が有り得る。このような場合、制御装置11からの制御によらずに無段変速機構3の変速比が変化することになるため、制御装置11において無段変速機構3の変速比を正しく把握できない状態となり得る。このような状態になると、次に駆動力源Eとしての内燃機関を始動して車両を発進させる場合に、駆動力源Eの出力トルクと無段変速機構3による伝達可能トルクとの間にずれが生じ、伝動ベルト33と第1シーブS1及び第2シーブS2との間で滑りが発生する可能性がある。このような滑りは、伝動ベルト33や第1シーブS1及び第2シーブS2の摩耗につながるため避けるべきである。また、第2クラッチC2への油圧供給がなくなると、次の車両発進の際に第2クラッチC2の係合が遅れ、迅速な発進ができない可能性がある。そこで、本実施形態では、油圧制御装置1は、第1ポンプOP1が停止するアイドリングストップ制御中、第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定しつつ、少なくとも第2シーブ用油圧サーボ96(第2シーブS2)と、第2クラッチ用油圧サーボ93(第2クラッチC2)と、これらへの油圧供給を制御する油圧制御回路と、に第2ポンプOP2からの油圧を供給できるように構成している。
以下、このような油圧制御装置1の油圧回路の構成について説明する。図1に概略系統図を示したように、本実施形態に係る油圧制御装置1は、駆動力源Eにより駆動される第1ポンプOP1と、第1ポンプOP1とは異なる補助油圧源OPAとしての第2ポンプOP2と、第1シーブS1に対して作動油圧を供給するための第1供給油路SP1と、第2シーブS2に対して作動油圧を供給するための第2供給油路SP2と、係合装置Cに対して作動油圧を供給するための第3供給油路SP3と、第1ポンプOP1と第1供給油路SP1とを接続する第1油路P1と、第1分岐点J3で第1油路P1から分岐し、第1分岐点J3と第2供給油路SP2及び第3供給油路SP3とを接続する第2油路P2と、第2ポンプOP2に接続されていると共に第2油路P2と第1合流点J1で合流する第3油路P3と、第1分岐点J3と第1合流点J1との間に配置され、第1合流点J1側から第1分岐点J3側への油の流れを規制する第1逆止弁CV1と、を備えている。
更に、本実施形態では、第2油路P2は、第2分岐点J4で分岐し、第2分岐点J4と第2供給油路SP2とを接続するシーブ側第2油路P21と、第2分岐点J4と第3供給油路SP3とを接続する係合装置側第2油路P22と、を備えている。また、第1合流点J1は、第3油路P3とシーブ側第2油路P21とが合流するシーブ側第1合流点J11と、第3油路P3と係合装置側第2油路P22とが合流する係合装置側第1合流点J12と、を備えている。そして、第1逆止弁CV1は、第2分岐点J4とシーブ側第1合流点J11との間に配置され、シーブ側第1合流点J11側から第2分岐点J4側への油の流れを規制するシーブ側第1逆止弁CV11と、第2分岐点J4と係合装置側第1合流点J12との間に配置され、係合装置側第1合流点J12側から第2分岐点J4側への油の流れを規制する係合装置側第1逆止弁CV12と、を備えている。
なお、本実施形態では、シーブ側第2油路P21と係合装置側第2油路P22とが第3油路P3により接続されている。そして、本実施形態に係る油圧制御装置1は、図1に破線で示すように、第3油路P3におけるシーブ側第2油路P21と係合装置側第2油路P22とを接続する部分である下流側第3油路P32に配置され、シーブ側第2油路P21側から係合装置側第2油路P22側への油の流れを規制する第3逆止弁CV3を備えている。更に、本実施形態に係る油圧制御装置1は、同じく図1に破線で示すように、第3油路P3における第1合流点J1(本例では係合装置側第1合流点J12)と第2ポンプOP2との間の上流側第3油路P31に配置され、第1合流点J1側から第2ポンプOP2側への油の流れを規制する第4逆止弁CV4を更に備えている。以下、油圧制御装置1の油圧回路の具体的構成について、更に詳細に説明する。
図2に示すように、油圧制御装置1は、駆動力源E(内燃機関)により駆動される第1ポンプOP1と、駆動力源Eとは別の電動機Mにより駆動される第2ポンプOP2と、を油圧源として備えている。上記のとおり、本実施形態では、第2ポンプOP2は、アイドリングストップ制御中等の第1ポンプOP1の停止中に動作して油圧を発生させる補助油圧源OPAである。すなわち、第1ポンプOP1と第2ポンプOP2とは、互いに相補的に油圧を発生させるように制御される。これらのオイルポンプOP1、OP2の吸入ポートは、ストレーナ16を介して、オイルパン17に溜まった油を吸入するように構成されている。なお、油圧制御装置1及び無段変速装置2の各部を循環した後の油は、オイルパン17に排出される。
本実施形態では、油圧制御装置1は、第1クラッチC1を動作させるための第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキB1を動作させるための第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチC2を動作させるための第2クラッチ用油圧サーボ93、ドグクラッチD1を動作させるためのドグクラッチ用油圧サーボ94、第1シーブS1を動作させるための第1シーブ用油圧サーボ95、及び、第2シーブS2を動作させるための第2シーブ用油圧サーボ96のそれぞれに対して油圧供給を行う。そのため、油圧制御装置1は、各部に供給する油圧を調整する調圧弁として、プライマリレギュレータ弁PRV、第1調圧弁LPM1、第2調圧弁LPM2、モジュレータ弁LPM3を備えている。また、油圧制御装置1は、油圧を供給する先の油路を切り換える切換弁として、切換弁SV、マニュアル弁MVを備えている。更に、本実施形態では、油圧制御装置1は、第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路と、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路とを切り替えるために、シーブ側第1逆止弁CV11、係合装置側第1逆止弁CV12、第3逆止弁CV3、及び第4逆止弁CV4の4つの逆止弁を備えている。
プライマリレギュレータ弁PRVは、第1ポンプOP1から吐出された油圧を調圧してライン圧PLを生成する調圧弁である。ここでは、プライマリレギュレータ弁PRVは、当該プライマリレギュレータ弁PRVより上流側(すなわち第1ポンプOP1側)の油路の油圧がライン圧PLとなるように調整する。なお、図示は省略するが、本実施形態では、このプライマリレギュレータ弁PRVに対する指令圧としては、第1リニアソレノイド弁SLP及び第2リニアソレノイド弁SLSのいずれか高い方の指令圧が供給される。第1リニアソレノイド弁SLP及び第2リニアソレノイド弁SLSは、車両のアクセル開度等に応じて、無段変速装置2における伝達トルクの大きさが大きくなるに従って高くなる指令圧を出力する。
プライマリレギュレータ弁PRVで調圧されたライン圧PLは、第1油路P1及び第2油路P2に供給される。ここで、第1油路P1は、第1ポンプOP1と第1供給油路SP1とを接続する油路である。第2油路P2は、第1分岐点J3で第1油路P1から分岐し、第1分岐点J3と第2供給油路SP2及び第3供給油路SP3とを接続する油路である。本実施形態では、第2油路P2は、第2分岐点J4で分岐するシーブ側第2油路P21と係合装置側第2油路P22とを備えている。シーブ側第2油路P21は、第2分岐点J4と第2供給油路SP2とを接続する油路である。係合装置側第2油路P22は、第2分岐点J4と第3供給油路SP3とを接続する油路である。
第1供給油路SP1は、第1シーブS1に対して作動油圧を供給するための油路である。このため、第1供給油路SP1は、第1シーブS1の第1シーブ用油圧サーボ95に接続されている。この第1供給油路SP1には、第1調圧弁LPM1が接続されている。第1調圧弁LPM1は、第1シーブS1に供給する作動油圧を調整する。すなわち、第1調圧弁LPM1は、ライン圧PLを調圧して第1シーブS1の動作に必要な油圧を生成し、第1供給油路SP1を介して第1シーブ用油圧サーボ95に供給する。ここでは、第1調圧弁LPM1は、第1リニアソレノイド弁SLPから出力される指令圧に応じた油圧を生成し、第1供給油路SP1に出力する。第1リニアソレノイド弁SLPは、車両のアクセル開度や無段変速機構3の変速比等に応じて、第1シーブS1の伝達トルクの大きさが大きくなるに従って高くなる指令圧を出力する。以上のように、第1ポンプOP1から供給されてプライマリレギュレータ弁PRVで調圧されたライン圧PLの油圧は、第1油路P1を通って第1調圧弁LPM1に供給され、第1調圧弁LPM1において第1シーブS1の動作に必要な油圧に調整されて第1シーブ用油圧サーボ95に供給される。
シーブ側第2油路P21は、シーブ側第1合流点J11において第2供給油路SP2と接続されている。すなわち、シーブ側第2油路P21は、第2分岐点J4とシーブ側第1合流点J11とを接続する油路でもある。シーブ側第2油路P21における第2分岐点J4とシーブ側第1合流点J11との間には、シーブ側第1逆止弁CV11が配置されている。シーブ側第1逆止弁CV11は、シーブ側第2油路P21中に配置され、シーブ側第1合流点J11側から第2分岐点J4側への油の流れを規制する弁である。そして、シーブ側第1逆止弁CV11は、シーブ側第2油路P21におけるシーブ側第1逆止弁CV11より上流側の油路の油圧が設定圧より高くなった場合に開弁する。ここでは、シーブ側第1逆止弁CV11の上流側の油路には、プライマリレギュレータ弁PRVで調圧されたライン圧PLが供給される。そして、シーブ側第1逆止弁CV11の開弁圧は、ライン圧PLよりも十分に低い圧力に設定されている。従って、シーブ側第1逆止弁CV11は、第1ポンプOP1からの油圧が正常に供給されている状況では開弁した状態となる。これにより、第1ポンプOP1から供給されてプライマリレギュレータ弁PRVで調圧されたライン圧PLの油圧は、シーブ側第2油路P21を通ってシーブ側第1合流点J11に供給される。
本実施形態では、シーブ側第1逆止弁CV11は、シーブ側第2油路P21における第1ポンプOP1側の油路に接続される入力ポートV11と、シーブ側第2油路P21におけるシーブ側第1合流点J11側の油路に接続される出力ポートV12と、入力ポートV11と出力ポートV12との連通と遮断とを切り換える弁体V13と、弁体V13を付勢する付勢部材V14と、を備えている。付勢部材V14の付勢力によりシーブ側第1逆止弁CV11の開弁圧が設定される。ここでは、入力ポートV11にライン圧PLが供給された場合に弁体V13が開いて入力ポートV11と出力ポートV12とを連通させるように、開弁圧が設定されている。
係合装置側第2油路P22は、第4分岐点J6において第3供給油路SP3と接続されている。すなわち、係合装置側第2油路P22は、第2分岐点J4と第4分岐点J6とを接続する油路でもある。係合装置側第2油路P22における第2分岐点J4と第4分岐点J6との間には、第2分岐点J4側から、モジュレータ弁LPM3、係合装置側第1逆止弁CV12が順に配置されている。また、係合装置側第2油路P22における係合装置側第1逆止弁CV12より下流には、係合装置側第1逆止弁CV12側から、係合装置側第1合流点J12、第5分岐点J7、第4分岐点J6がある。すなわち、本実施形態では、係合装置側第2油路P22は、第2分岐点J4と係合装置側第1合流点J12とを接続する部分と、係合装置側第1合流点J12と第4分岐点J6とを接続する部分と、を有している。なお、本実施形態では、係合装置側第2油路P22は、第2分岐点J4においてシーブ側第2油路P21から分岐しており、第1分岐点J3から第2分岐点J4までは共通の第2油路P2となっている。
モジュレータ弁LPM3は、ライン圧PLを調圧し、ライン圧PLより低圧のモジュレータ圧Pmodを生成する。モジュレータ弁LPM3で生成されたモジュレータ圧Pmodは、係合装置側第1逆止弁CV12を介して下流側の係合装置側第1合流点J12に供給されると共に、第4油路P4を介して第1リニアソレノイド弁SLPに供給される。係合装置側第1逆止弁CV12は、係合装置側第2油路P22中に配置され、係合装置側第1合流点J12側から第1ポンプOP1側への油の流れを規制する弁である。そして、係合装置側第1逆止弁CV12は、係合装置側第2油路P22における係合装置側第1逆止弁CV12より上流側の油路の油圧が設定圧より高くなった場合に開弁する。ここでは、係合装置側第1逆止弁CV12の上流側の油路には、モジュレータ弁LPM3により生成されたモジュレータ圧Pmodが供給される。そして、係合装置側第1逆止弁CV12の開弁圧は、モジュレータ圧Pmodよりも十分に低い圧力に設定されている。従って、係合装置側第1逆止弁CV12は、第1ポンプOP1からの油圧が正常に供給されている状況では開弁した状態となる。これにより、モジュレータ弁LPM3で生成されたモジュレータ圧Pmodは、係合装置側第2油路P22を通って係合装置側第1合流点J12に供給される。
本実施形態では、係合装置側第1逆止弁CV12は、係合装置側第2油路P22におけるモジュレータ弁LPM3側の油路に接続される入力ポートV21と、係合装置側第2油路P22における係合装置側第1合流点J12側の油路に接続される出力ポートV22と、入力ポートV21と出力ポートV22との連通と遮断とを切り換える弁体V23と、弁体V23を付勢する付勢部材V24と、を備えている。付勢部材V24の付勢力により係合装置側第1逆止弁CV12の開弁圧が設定される。ここでは、入力ポートV21にモジュレータ圧Pmodが供給された場合に弁体V23が開いて入力ポートV21と出力ポートV22とを連通させるように、開弁圧が設定されている。
第1リニアソレノイド弁SLPは、モジュレータ弁LPM3で生成されたモジュレータ圧Pmodを元圧として、第1調圧弁LPM1に対する指令圧を生成する。本実施形態では、係合装置側第2油路P22におけるモジュレータ弁LPM3と係合装置側第1逆止弁CV12との間の第3分岐点J5おいて油路が分岐しており、当該分岐した油路を介してモジュレータ弁LPM3と第1リニアソレノイド弁SLPとが接続されている。これにより、第1逆止弁CV1(係合装置側第1逆止弁CV12)よりも第1ポンプOP1側の油路から分岐し、第1調圧弁LPM1の指令圧を生成する第1リニアソレノイド弁SLPの入力ポートSLP1に接続される第4油路P4が構成されている。
係合装置側第2油路P22は、係合装置側第1合流点J12より下流の第4分岐点J6において第3供給油路SP3と接続されている。第3供給油路SP3は、複数の係合装置C、ここでは、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、及びドグクラッチD1に対して作動油圧を供給するための油路である。このため、第3供給油路SP3は、第4分岐点J6において係合装置側第2油路P22に接続されていると共に、マニュアル弁MV及び切換弁SVに接続されている。マニュアル弁MV及び切換弁SVの下流には、第3リニアソレノイド弁SL1、第4リニアソレノイド弁SL2、第5リニアソレノイド弁SLG、第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、及びドグクラッチ用油圧サーボ94が接続されている。このような第3供給油路SP3から複数の係合装置Cへの油圧供給を行う油圧回路の構成については、後で説明する。
また、油圧制御装置1は、第2ポンプOP2に接続されていると共に第2油路P2と第1合流点J1で合流する第3油路P3を備えている。上記のとおり、本実施形態では、第1合流点J1は、第3油路P3とシーブ側第2油路P21とが合流するシーブ側第1合流点J11と、第3油路P3と係合装置側第2油路P22とが合流する係合装置側第1合流点J12と、を備えている。そして、第3油路P3は、上流側第3油路P31及び下流側第3油路P32を備えている。上流側第3油路P31は、第2ポンプOP2に接続されていると共に係合装置側第2油路P22と係合装置側第1合流点J12で合流する油路である。すなわち、係合装置側第1合流点J12は、係合装置側第2油路P22と上流側第3油路P31との合流点である。下流側第3油路P32は、係合装置側第1合流点J12に接続されていると共にシーブ側第2油路P21とシーブ側第1合流点J11で合流する油路である。すなわち、シーブ側第1合流点J11は、シーブ側第2油路P21と下流側第3油路P32との合流点である。このように、シーブ側第2油路P21と係合装置側第2油路P22とは、下流側第3油路P32により接続されている。
上流側第3油路P31には、第2ポンプOP2からの油圧が供給される。本実施形態では、上流側第3油路P31における第2ポンプOP2と係合装置側第1合流点J12との間には、第4逆止弁CV4が配置されている。なお、本例では、第2ポンプOP2の吐出ポートは、上流側第3油路P31のみに接続されている。第4逆止弁CV4は、上流側第3油路P31中に配置され、係合装置側第1合流点J12側から第2ポンプOP2側への油の流れを規制する弁である。そして、第4逆止弁CV4は、上流側第3油路P31における第4逆止弁CV4より上流側の油路の油圧が設定圧より高くなった場合に開弁する。ここでは、第4逆止弁CV4の上流側の油路には、第2ポンプOP2からの油圧が供給される。そして、第4逆止弁CV4の開弁圧は、第2ポンプOP2の吐出油圧よりも十分に低い圧力に設定されている。従って、第4逆止弁CV4は、第2ポンプOP2からの油圧が正常に供給されている状況では開弁した状態となる。これにより、第2ポンプOP2から供給された油圧は、上流側第3油路P31を通って係合装置側第1合流点J12に供給される。
本実施形態では、第4逆止弁CV4は、上流側第3油路P31中における第2ポンプOP2側の油路に接続される入力ポートV41と、上流側第3油路P31中における係合装置側第1合流点J12側の油路に接続される出力ポートV42と、入力ポートV41と出力ポートV42との連通と遮断とを切り換える弁体V43と、弁体V43を付勢する付勢部材V44と、を備えている。付勢部材V44の付勢力により第4逆止弁CV4の開弁圧が設定される。ここでは、入力ポートV41に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給された場合に弁体V43が開いて入力ポートV41と出力ポートV42とを連通させるように、開弁圧が設定されている。
下流側第3油路P32は、係合装置側第1合流点J12とシーブ側第1合流点J11とを接続する油路である。下流側第3油路P32における係合装置側第1合流点J12とシーブ側第1合流点J11との間には、第3逆止弁CV3が配置されている。なお、本実施形態では、下流側第3油路P32は、第5分岐点J7において係合装置側第2油路P22から分岐しており、係合装置側第1合流点J12から第5分岐点J7までは係合装置側第2油路P22と共通となっている。第3逆止弁CV3は、下流側第3油路P32中に配置され、シーブ側第1合流点J11側から係合装置側第1合流点J12側への油の流れを規制する弁である。第3逆止弁CV3は、下流側第3油路P32における係合装置側第2油路P22と共通でない部分に配置される。そして、第3逆止弁CV3は、下流側第3油路P32における第3逆止弁CV3より上流側の油路の油圧が設定圧より高くなった場合に開弁する。ここでは、第3逆止弁CV3の上流側の油路には、第4逆止弁CV4の開弁状態では第2ポンプOP2からの油圧が供給される。そして、第3逆止弁CV3の開弁圧は、第2ポンプOP2の吐出油圧よりも十分に低い圧力に設定されている。従って、第3逆止弁CV3は、第2ポンプOP2の油圧が正常に供給されている状況では開弁した状態となる。これにより、第2ポンプOP2の吐出油圧が、上流側第3油路P31及び下流側第3油路P32を通ってシーブ側第1合流点J11に供給される。
本実施形態では、第3逆止弁CV3は、下流側第3油路P32における係合装置側第1合流点J12側の油路に接続される入力ポートV31と、下流側第3油路P32におけるシーブ側第1合流点J11側の油路に接続される出力ポートV32と、入力ポートV31と出力ポートV32との連通と遮断とを切り換える弁体V33と、弁体V33を付勢する付勢部材V34と、を備えている。付勢部材V34の付勢力により第3逆止弁CV3の開弁圧が設定される。ここでは、入力ポートV31に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給された場合に弁体V33が開いて入力ポートV31と出力ポートV32とを連通させるように、開弁圧が設定されている。なお、第3逆止弁CV3の入力ポートV31には、係合装置側第1逆止弁CV12の開弁状態ではモジュレータ弁LPM3により生成されたモジュレータ圧Pmodが供給される。しかし、モジュレータ弁LPM3はライン圧PLを元圧としてモジュレータ圧Pmodを生成する。すなわち、入力ポートV31にモジュレータ圧Pmodが供給される場合には、同時にライン圧PLも生成されているため、シーブ側第2油路P21及びシーブ側第1逆止弁CV11を介して出力ポートV32にライン圧PLが供給される。ここで、ライン圧PLはモジュレータ圧Pmodよりも高い。よって、第3逆止弁CV3は、第1ポンプOP1からの油圧が供給されている状況では閉弁した状態となる。
第2供給油路SP2は、第2シーブS2に対して作動油圧を供給するための油路である。このため、第2供給油路SP2は、第2シーブS2の第2シーブ用油圧サーボ96に接続されている。この第2供給油路SP2には、第2調圧弁LPM2が接続されている。第2調圧弁LPM2は、第2シーブS2に供給する作動油圧を調整する。すなわち、第2調圧弁LPM2は、シーブ側第1合流点J11に供給された油圧を調圧して第2シーブS2の動作に必要な油圧を生成し、第2供給油路SP2を介して第2シーブ用油圧サーボ96に供給する。ここでは、第2調圧弁LPM2は、第2リニアソレノイド弁SLSから出力される指令圧に応じた油圧を生成し、第2供給油路SP2に出力する。第2リニアソレノイド弁SLSは、車両のアクセル開度や無段変速機構3の変速比等に応じて、第2シーブS2の伝達トルクの大きさが大きくなるに従って高くなる指令圧を出力する。以上のように、シーブ側第1合流点J11に供給された油圧は、第2供給油路SP2を通って第2調圧弁LPM2に供給され、第2調圧弁LPM2において第2シーブS2の動作に必要な油圧に調整されて第2シーブ用油圧サーボ96に供給される。
ここで、シーブ側第1合流点J11には、ライン圧PLが供給される場合と、第2ポンプOP2からの油圧が供給される場合とがある。すなわち、第1ポンプOP1からの油圧が供給されている状態では、係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11が開弁状態となると共に、第4逆止弁CV4及び第3逆止弁CV3が閉弁状態となり、シーブ側第2油路P21を介してライン圧PLがシーブ側第1合流点J11に供給される。一方、第1ポンプOP1が停止し、第2ポンプOP2からの油圧が供給されている状態では、第4逆止弁CV4及び第3逆止弁CV3が開弁状態となると共に係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11が閉弁状態となり、上流側第3油路P31及び下流側第3油路P32を介して第2ポンプOP2からの油圧がシーブ側第1合流点J11に供給される。
係合装置側第1合流点J12に供給される油圧は、第5油路P5を介して第2リニアソレノイド弁SLSの入力ポートSLS1に供給される。第2リニアソレノイド弁SLSは、係合装置側第1合流点J12に供給されるモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2からの油圧を元圧として、第2調圧弁LPM2に対する指令圧を生成する。本実施形態では、第5油路P5は、第4分岐点J6において係合装置側第2油路P22から分岐している。すなわち、第5油路P5は、第1逆止弁CV1(係合装置側第1逆止弁CV12)よりも第2ポンプOP2側の油路から分岐し、第2調圧弁LPM2の指令圧を生成する第2リニアソレノイド弁SLSの入力ポートSLS1に接続されている。
次に、第3供給油路SP3から複数の係合装置Cへの油圧供給を行う油圧回路の構成について説明する。第3供給油路SP3は、第6分岐点J8において分岐する第6油路P6と第7油路P7とを有している。第6油路P6は、マニュアル弁MVのMV入力ポート20に接続されている。第7油路P7は、切換弁SVのSV第2入力ポート25に接続されている。
マニュアル弁MVは、シフトレバー13(図3参照)の操作により機械的あるいは電気的に切り換えられる弁であり、MV入力ポート20と、MV第1出力ポート21と、MV第2出力ポート22と、MV第3出力ポート23とを備えている。MV入力ポート20は、第6油路P6に接続されている。本実施形態では、シフトレバー13の操作位置は、シフト位置検出部12により検出されてその情報が制御装置11へ送られる。
シフトレバー13により前進レンジ(Dレンジ、Lレンジ等)が選択された場合には、マニュアル弁MVは、MV入力ポート20とMV第1出力ポート21とを連通させ、MV入力ポート20に供給されたモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧を、前進レンジ圧PDとして第3リニアソレノイド弁SL1及び第4リニアソレノイド弁SL2に供給する。第3リニアソレノイド弁SL1は、制御装置11からの指令に応じて第1クラッチC1を係合させる場合に、前進レンジ圧PDを元圧として第1クラッチC1の係合油圧を生成し、第1クラッチ用油圧サーボ91に供給する。第4リニアソレノイド弁SL2は、制御装置11からの指令に応じて第2クラッチC2を係合させる場合に、前進レンジ圧PDを元圧として第2クラッチC2の係合油圧を生成し、第2クラッチ用油圧サーボ93に供給する。前進レンジでは、前進固定変速比モードか前進無段変速モードが選択される。図4に示すように、前進固定変速比モードでは第1クラッチC1及びドグクラッチD1が係合され、前進無段変速モードでは第2クラッチC2が係合される。よって、これらのモードに応じて、第3リニアソレノイド弁SL1及び第4リニアソレノイド弁SL2が必要な油圧を生成する。
シフトレバー13により後進レンジ(Rレンジ)が選択された場合には、マニュアル弁MVは、MV入力ポート20とMV第2出力ポート22とを連通させ、MV入力ポート20に供給されたモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧を、後進レンジ圧PRとして切換弁SVのSV第1入力ポート24に供給する。また、本実施形態では、後進レンジ圧PRは、切換弁SVを切り換えるパイロット圧として、切換弁SVの作動油室にも供給される。シフトレバー13によりニュートラルレンジ(Nレンジ、Pレンジ等)が選択された場合には、マニュアル弁MVは、MV入力ポート20とMV第3出力ポート23とを連通させ、MV入力ポート20に供給されたモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧をドレンする。
切換弁SVは、シフトレバー13により選択されたレンジに応じて切り換えられる弁であり、SV第1入力ポート24、SV第2入力ポート25、及びSV第3入力ポート26の3つの入力ポートと、SV第1出力ポート27、SV第2出力ポート28、及びSV第3出力ポート29の3つの出力ポートと、を備えている。本実施形態では、切換弁SVは、後進レンジが選択された場合と、その他のレンジ(ここでは前進レンジ及びニュートラルレンジ)が選択された場合とで油路を切り換えるように構成されている。図2には、後進レンジが選択された場合の油路を「R」を付した矢印で示し、その他のレンジが選択された場合の油路を「O」を付した矢印で示している。本実施形態では、切換弁SVは、後進レンジ圧PRをパイロット圧として切り換え動作を行う。切換弁SVのSV第1出力ポート27は、第5リニアソレノイド弁SLGの入力ポートSLG1に接続されている。また、第5リニアソレノイド弁SLGの出力ポートSLG2は、切換弁SVのSV第3入力ポート26に接続されている。
具体的には、切換弁SVは、後進レンジ圧PRが作動油圧室に入力されている場合には、図2に「R」を付した矢印で示すように、SV第1入力ポート24とSV第1出力ポート27とを連通させ、SV第2入力ポート25とSV第2出力ポート28とを連通させ、SV第3入力ポート26とSV第3出力ポート29とを連通させる。これにより、マニュアル弁MVから供給された後進レンジ圧PRが、第5リニアソレノイド弁SLGの入力ポートSLG1に供給される。この場合、第5リニアソレノイド弁SLGは、制御装置11からの指令に応じて、SV第1出力ポート27から供給される後進レンジ圧PRを元圧として第1ブレーキB1の係合油圧を生成する。第5リニアソレノイド弁SLGの出力油圧は、SV第3入力ポート26に供給され、SV第3出力ポート29から第1ブレーキ用油圧サーボ92に供給される。また、切換弁SVのSV第2入力ポート25は、第7油路P7に接続されており、当該第7油路P7からモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧が入力される。SV第2入力ポート25に入力された油圧はSV第2出力ポート28からドグクラッチ用油圧サーボ94に供給される。後進レンジでは、後進固定変速比モードが選択される。図4に示すように、後進固定変速比モードでは第1ブレーキB1及びドグクラッチD1が係合される。本実施形態では、第1ブレーキ用油圧サーボ92に第5リニアソレノイド弁SLGからの油圧が供給され、第7油路P7を介して供給されたモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧がドグクラッチ用油圧サーボ94に供給されることで、後進固定変速比モードが実現される。
一方、切換弁SVは、後進レンジ以外のレンジが選択され、後進レンジ圧PRが作動油圧室に入力されていない場合には、図2に「O」を付した矢印で示すように、SV第1入力ポート24を遮断し、SV第2入力ポート25とSV第1出力ポート27とを連通させ、SV第3入力ポート26とSV第2出力ポート28とを連通させる。これにより、第7油路P7を介して供給されたモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧が、第5リニアソレノイド弁SLGの入力ポートSLG1に供給される。この場合、第5リニアソレノイド弁SLGは、制御装置11からの指令に応じて、SV第1出力ポート27から供給されるモジュレータ圧Pmod又は第2ポンプOP2の吐出油圧を元圧としてドグクラッチD1の係合油圧を生成する。第5リニアソレノイド弁SLGの出力油圧は、SV第3入力ポート26に供給され、SV第2出力ポート28からドグクラッチ用油圧サーボ94に供給される。上記のとおり、前進レンジでは、前進固定変速比モードか前進無段変速モードが選択される。ドグクラッチD1は前進固定変速比モードで係合される。よって、第5リニアソレノイド弁SLGは、前進固定変速比モードの場合にドグクラッチD1の係合油圧を出力し、前進無段変速モードでは油圧を出力しない。
次に、第1逆止弁CV1(シーブ側第1逆止弁CV11、係合装置側第1逆止弁CV12)、第3逆止弁CV3、及び、第4逆止弁CV4による油圧回路の切り替えについて説明する。これらの逆止弁CV1~CV4は、第1ポンプOP1から油圧が供給されているか、第2ポンプOP2から油圧が供給されているかに応じて、油圧回路を切り換えるように構成されている。
シーブ側第1逆止弁CV11の入力ポートV11は、第1ポンプOP1に接続されている。そして、シーブ側第1逆止弁CV11は、入力ポートV11にライン圧PLが供給された場合に開弁し、ライン圧PLを出力ポートV12からシーブ側第1合流点J11側に供給する。ここで、ライン圧PLは、第1ポンプOP1の吐出油圧を元圧としてプライマリレギュレータ弁PRVにより生成される。従って、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、シーブ側第1逆止弁CV11の入力ポートV11にライン圧PLが供給され、シーブ側第1逆止弁CV11は開弁状態となる。一方、第1ポンプOP1が油圧を発生させていない状態では、シーブ側第1逆止弁CV11は閉弁状態となる。
係合装置側第1逆止弁CV12の入力ポートV21は、モジュレータ弁LPM3の出力ポートに接続されている。そして、係合装置側第1逆止弁CV12は、入力ポートV21にモジュレータ圧Pmodが供給された場合に開弁し、モジュレータ圧Pmodを出力ポートV22から係合装置側第1合流点J12側に供給する。ここで、モジュレータ弁LPM3は、ライン圧PLを元圧としてモジュレータ圧Pmodを生成する。ライン圧PLは、第1ポンプOP1の吐出油圧を元圧としてプライマリレギュレータ弁PRVにより生成される。従って、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、係合装置側第1逆止弁CV12の入力ポートV21にモジュレータ圧Pmodが供給され、係合装置側第1逆止弁CV12は開弁状態となる。一方、第1ポンプOP1が油圧を発生させていない状態では、係合装置側第1逆止弁CV12は閉弁状態となる。
第4逆止弁CV4の入力ポートV41は、第2ポンプOP2に接続されている。そして、第4逆止弁CV4は、入力ポートV41に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給された場合に開弁し、第2ポンプOP2の吐出油圧を出力ポートV42から係合装置側第1合流点J12側に供給する。従って、第2ポンプOP2が油圧を発生させている状態では、第4逆止弁CV4の入力ポートV41に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給され、第4逆止弁CV4は開弁状態となる。一方、第2ポンプOP2が油圧を発生させていない状態では、第4逆止弁CV4は閉弁状態となる。
第3逆止弁CV3の入力ポートV31は、係合装置側第1合流点J12に接続されている。そして、第3逆止弁CV3は、入力ポートV31に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給された場合に開弁し、第2ポンプOP2の吐出油圧を出力ポートV32からシーブ側第1合流点J11側に供給する。従って、第2ポンプOP2が油圧を発生させている状態では、第3逆止弁CV3の入力ポートV31に第2ポンプOP2の吐出油圧が供給され、第3逆止弁CV3は開弁状態となる。なお、上記のとおり、第3逆止弁CV3は、第1ポンプOP1からの油圧が供給されている状況では閉弁した状態となる。従って、第2ポンプOP2が油圧を発生させていない状態では、第3逆止弁CV3は閉弁状態となる。
以上より、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)が開弁状態となると共に、第4逆止弁CV4及び第3逆止弁CV3が閉弁状態となる。一方、第1ポンプOP1が油圧を発生させておらず、第2ポンプOP2が油圧を発生させている状態では、第4逆止弁CV4及び第3逆止弁CV3が開弁状態となると共に第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)が閉弁状態となる。
従って、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、ライン圧PLが第1調圧弁LPM1、第2調圧弁LPM2、及びモジュレータ弁LPM3に供給され、第1シーブ用油圧サーボ95及び第2シーブ用油圧サーボ96に第1ポンプOP1からの油圧が供給されると共に、モジュレータ弁LPM3においてモジュレータ圧Pmodが生成される。また、モジュレータ弁LPM3において生成されたモジュレータ圧Pmodは、第1リニアソレノイド弁SLP、第2リニアソレノイド弁SLS、及び第3供給油路SP3に供給される。第3供給油路SP3に供給されたモジュレータ圧Pmodは、マニュアル弁MV及び切換弁SVを介して、第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、及びドグクラッチ用油圧サーボ94に適宜供給される。すなわち、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、第1ポンプOP1の吐出油圧は、油圧制御装置1の油圧回路全体に供給される。
一方、アイドリングストップ制御中など、第1ポンプOP1が停止され、第2ポンプOP2からの油圧が供給されている状態では、第2ポンプOP2の吐出油圧が、第2調圧弁LPM2、第2リニアソレノイド弁SLS、及び第3供給油路SP3に供給される。これにより、第2シーブ用油圧サーボ96に第2ポンプOP2からの油圧が供給されると共に、マニュアル弁MV及び切換弁SVを介して、第2ポンプOP2からの油圧が第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、及びドグクラッチ用油圧サーボ94に適宜供給される。一方、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)が閉弁状態となっているため、第2ポンプOP2からの油圧が、第1調圧弁LPM1、モジュレータ弁LPM3、及び第1リニアソレノイド弁SLPに供給されることはない。すなわち、第1ポンプOP1が停止し、第2ポンプOP2が油圧を発生させている状態では、第1シーブS1に関する、第1調圧弁LPM1、第1シーブ用油圧サーボ95、及び第1リニアソレノイド弁SLPと、ライン圧PLからモジュレータ圧Pmodを生成するモジュレータ弁LPM3と、が油圧回路から分離される。これにより、第2ポンプOP2から吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定することができている。
すなわち、本実施形態の構成によれば、駆動力源E及び第1ポンプOP1が停止し、第2ポンプOP2から油圧を供給する場合には、第2ポンプOP2から第1調圧弁LPM1、第1シーブ用油圧サーボ95、第1リニアソレノイド弁SLP、及びモジュレータ弁LPM3につながる油路が、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)により遮断される。これにより、第1シーブS1の制御に関連する部分に対する作動油圧の供給が行われない状態となる。従って、第2ポンプOP2からの油圧の供給先を、第2シーブS2の制御に関連する部分及び複数の係合装置Cを含む、駆動力源Eの停止中に油圧供給が必要な先に限定することができる。従って、第2ポンプOP2による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、第2ポンプOP2の小型化を図ることが容易となる。一方、第2ポンプOP2が停止し、第1ポンプOP1から油圧を供給する場合には、第2ポンプOP2につながる第3油路P3が、第4逆止弁CV4により遮断される。従って、第1ポンプOP1からの油圧が第2ポンプOP2の側へ逆流することを規制できる。
また、上記のような油圧制御装置1の油圧回路の構成は、基本的に既存の油圧制御装置の油圧回路の油路と同様の構成に、少なくとも第1逆止弁CV1を追加することにより実現され、本実施形態では、4つの逆止弁CV1(CV11、CV12)、CV3、CV4を設ける等の比較的簡易な構成の追加を行うことにより実現されている。そのため、比較的安価で小型の油圧制御装置1とすることができている。また、第2ポンプOP2からの油圧の供給先を限定するために油路を追加することを最小限に抑えているため、第2ポンプOP2の動作中しか利用されない専用の油路を第3油路P3だけにすることができている。第2ポンプOP2の動作中しか利用されない油路は、第2ポンプOP2の停止中には油圧が供給されないため、油路内の油が抜け落ちてエアが溜まり易いという問題がある。しかし、上記実施形態の構成によれば、第2ポンプOP2の動作中しか利用されない専用の油路を少なく抑えているため、第2ポンプOP2の停止中に当該専用の油路内にエアが溜まり易くなることを抑制することができている。
2.第2の実施形態
次に、油圧制御装置1の第2の実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態では、第2ポンプOP2及び第4逆止弁CV4を備えておらず、その代わりに補助油圧源OPAとしてアキュームレータACCを備えている点で、上記第1の実施形態と異なっている。以下では、本実施形態に係る油圧制御装置1について、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
次に、油圧制御装置1の第2の実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態では、第2ポンプOP2及び第4逆止弁CV4を備えておらず、その代わりに補助油圧源OPAとしてアキュームレータACCを備えている点で、上記第1の実施形態と異なっている。以下では、本実施形態に係る油圧制御装置1について、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
本実施形態では、アキュームレータACCが補助油圧源OPAとして、上記第1の実施形態における第2ポンプOP2の機能の代替を行う。本実施形態では、アキュームレータACCに接続されていると共に第2油路P2と第1合流点J1で合流する油路が第3油路P3である。本実施形態でも、第3油路P3は、上流側第3油路P31及び下流側第3油路P32を備えている。そして、アキュームレータACCと係合装置側第1合流点J12とを接続する油路が上流側第3油路P31である。この上流側第3油路P31は、上記第1の実施形態における上流側第3油路P31と同等の油路であるが、本実施形態では、上流側第3油路P31には、第4逆止弁CV4が設けられていない。
アキュームレータACCは、ケースA1と、ケースA1内を蓄圧室A2と背圧室A3とに分けると共にケースA1内で移動して蓄圧室A2の容積を変化させる可動部材A4と、背圧室A3に配置されて可動部材A4を蓄圧室A2側に向けて付勢する付勢部材A5と、蓄圧室A2と外部とを連通させる入出力ポートA6と、を備えている。入出力ポートA6は、第3油路P3に接続されている。本実施形態でも、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態では、係合装置側第1逆止弁CV12は開弁状態となり、モジュレータ弁LPM3において生成されたモジュレータ圧Pmodが係合装置側第1合流点J12に供給される。従って、アキュームレータACCの入出力ポートA6にも、モジュレータ圧Pmodが供給される。アキュームレータACCでは、このモジュレータ圧Pmodにより可動部材A4が押し込まれて蓄圧室A2の容積を拡大し、蓄圧室A2内に油を蓄える。
そして、アイドリングストップ制御中など、駆動力源Eが停止して第1ポンプOP1による油圧の発生がなくなった場合には、アキュームレータACCは、付勢部材A5の付勢力により可動部材A4を押し出すことで蓄圧室A2の容積を縮小し、入出力ポートA6から第3油路P3に油圧を供給する。アキュームレータACCの吐出油圧は、付勢部材A5の付勢力の設定及び入出力ポートA6の開口断面積の設定に基づいて定まっている。本実施形態では、上記第1の実施形態と同様、第1ポンプOP1の停止中に、アキュームレータACCからの油圧が、第2調圧弁LPM2、第2リニアソレノイド弁SLS、及び第3供給油路SP3に供給される。従って、アキュームレータACCの吐出油圧は、これらの油圧供給先での必要油圧に応じた油圧となるように設定されている。但し、アキュームレータACCの吐出油圧は、モジュレータ圧Pmodよりも低い油圧となる。
本実施形態においても、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)は、第1ポンプOP1が油圧を発生させている状態で開弁状態となり、第1ポンプOP1が油圧を発生させていない状態で閉弁状態となる。また、第3逆止弁CV3は、入力ポートV31にアキュームレータACCの吐出油圧が供給された場合に開弁し、第1ポンプOP1からの油圧が供給され、アキュームレータACCが蓄圧している状況では閉弁した状態となる。従って、第1ポンプOP1が停止されている状態では、アキュームレータACCの吐出油圧が、第3油路P3、及び第2供給油路SP2を介して第2調圧弁LPM2に供給され、第3油路P3及び第5油路P5を介して第2リニアソレノイド弁SLSに供給され、第3油路P3及び係合装置側第2油路P22を介して第3供給油路SP3に供給される。これにより、第2シーブ用油圧サーボ96にアキュームレータACCからの油圧が供給されると共に、マニュアル弁MV及び切換弁SVを介して、アキュームレータACCからの油圧が第1クラッチ用油圧サーボ91、第1ブレーキ用油圧サーボ92、第2クラッチ用油圧サーボ93、及びドグクラッチ用油圧サーボ94に適宜供給される。
一方、第1ポンプOP1が停止されている状態では、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)が閉弁状態となっているため、アキュームレータACCからの油圧が、第1調圧弁LPM1、モジュレータ弁LPM3、及び第1リニアソレノイド弁SLPに供給されることはない。すなわち、第1ポンプOP1が停止し、アキュームレータACCから油が吐出されている状態では、第1シーブS1に関する第1調圧弁LPM1、第1シーブ用油圧サーボ95、及び第1リニアソレノイド弁SLPと、ライン圧PLからモジュレータ圧Pmodを生成するモジュレータ弁LPM3と、が油圧回路から分離される。これにより、アキュームレータACCから吐出される油の供給先の油圧回路を、第1ポンプOP1から吐出される油の供給先の油圧回路よりも小規模に限定することができている。
すなわち、本実施形態の構成によれば、駆動力源E及び第1ポンプOP1が停止し、アキュームレータACCから油圧を供給する場合には、アキュームレータACCから第1調圧弁LPM1、第1シーブ用油圧サーボ95、第1リニアソレノイド弁SLP、及びモジュレータ弁LPM3につながる油路が、第1逆止弁CV11(係合装置側第1逆止弁CV12及びシーブ側第1逆止弁CV11)により遮断される。これにより、第1シーブS1の制御に関連する部分に対する作動油圧の供給が行われない状態となる。従って、アキュームレータACCからの油圧の供給先を、第2シーブS2の制御に関連する部分及び複数の係合装置Cを含む、駆動力源Eの停止中に油圧供給が必要な先に限定することができる。従って、アキュームレータACCによる油圧供給中の油の消費流量を低減でき、アキュームレータACCによる油圧供給可能時間の延長やアキュームレータACCの小型化を図ることが容易となる。また、このような油圧制御装置1の油圧回路の構成は、基本的に既存の油圧制御装置の油圧回路の油路と同様の構成に、少なくとも第1逆止弁CV1を追加することにより実現され、本実施形態では、3つの逆止弁CV1(CV11、CV12)、CV3を設ける等の比較的簡易な構成の追加を行うことにより実現されている。そのため、比較的安価で小型の油圧制御装置1とすることができている。
3.その他の実施形態
次に、油圧制御装置1のその他の実施形態について説明する。
次に、油圧制御装置1のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、第1逆止弁CV1が、シーブ側第2油路P21に配置されたシーブ側第1逆止弁CV11と、係合装置側第2油路P22に配置された係合装置側第1逆止弁CV12と、を備えた構成を例として説明した。しかし、油圧制御装置1の構成はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、第1逆止弁CV1が、第2分岐点J4より上流側の分岐前の第2油路P2に、一つだけ配置されていても良い。この場合においても、第1逆止弁CV1は、第1分岐点J3と第1合流点J1との間に配置され、第1合流点J1側から第1分岐点J3側への油の流れを規制する。
(2)上記の実施形態では、第2油路P2と第3油路P3とが合流する第1合流点J1が、シーブ側第2油路P21中のシーブ側第1合流点J11と、係合装置側第2油路P22と中の係合装置側第1合流点J12との2つある構成を例として説明した。しかし、油圧制御装置1の構成はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、第1合流点J1が、第2分岐点J4より上流側の分岐前の第2油路P2に、一つだけ設けられていても良い。この場合においても、第1逆止弁CV1は、第1分岐点J3と第1合流点J1との間に配置され、第1合流点J1側から第1分岐点J3側への油の流れを規制する。
(3)上記第1の実施形態において、第3逆止弁CV3及び第4逆止弁CV4を備えることは必須ではない。従って、図1において破線で示した構成をなくし、第3逆止弁CV3及び第4逆止弁CV4の一方又は双方を備えない構成としてもよい。
(4)上記の実施形態では、無段変速装置2が、無段変速機構3と固定変速比のギヤ変速機構4、5とを備え、無段変速モードの他に固定変速比モードを備えている構成を例として説明した。しかし、油圧制御装置1が制御対象とする無段変速装置2の構成は、これに限定されるものではなく、駆動力源Eに駆動連結される入力部材Iと、車輪Wに駆動連結される出力部材Oと、第1シーブS1と第2シーブS2とを有する無段変速機構3と、前記入力部材Iと前記出力部材Oとの間の動力伝達経路に配置された係合装置Cと、を備えた無段変速装置2であればよい。従って、上記の実施形態のようなギヤ変速機構4、5を備えない一般的な無段変速装置2であっても、この油圧制御装置1の制御対象とすることができる。このような一般的な無段変速装置2では、例えば、駆動力源Eと車輪Wとを結ぶ動力伝達経路に、駆動力源Eの側から順に、入力部材I、前後進切替機構4、無段変速機構3、出力ギヤ機構6、カウンタギヤ機構7、出力用差動歯車機構8が設けられる。このような無段変速装置2は、上記の実施形態における減速ギヤ機構5、ドグクラッチD1、及び第2クラッチC2は備えない。
(5)上記の実施形態では、補助油圧源OPAとしての第2ポンプOP2又はアキュームレータACCから第3供給油路SP3を介して油圧を供給する先が、第2シーブS2に加えて、全ての係合装置C(第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、及びドグクラッチD1)である場合を例として説明した。しかし、これに限らず、補助油圧源OPAから第3供給油路SP3を介して油圧を供給する先を、一部の係合装置Cのみに限定してもよい。このような場合において、補助油圧源OPAからの油圧を供給する係合装置Cは、車両の発進の際に係合される係合装置Cであると好適である。上記の実施形態に係る無段変速装置2の例においては、無段変速モードでの車両発進を行う前提であれば、第2シーブS2と第2クラッチC2に油圧を供給する構成とし、固定変速比モードでの車両発進を行う前提であれば、第1クラッチC1とドグクラッチD1に油圧を供給する構成とすると好適である。また、上述した一般的な無段変速装置2を制御対象とする場合には、第2シーブS2と前進用の第1クラッチC1に油圧を供給する構成とすると好適である。
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
4.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した油圧制御装置の概要について説明する。
以下、上記において説明した油圧制御装置の概要について説明する。
この油圧制御装置(1)は、車輪(W)の駆動力源(E)に駆動連結される入力部材(I)と、車輪(W)に駆動連結される出力部材(O)と、第1シーブ(S1)と第2シーブ(S2)とを有する無段変速機構(3)と、前記入力部材(I)と前記出力部材(O)との間の動力伝達経路に配置された係合装置(C)と、を備えた無段変速装置(2)を制御対象とするものであって、前記駆動力源(E)により駆動される第1ポンプ(OP1)と、前記第1ポンプ(OP1)とは異なる補助油圧源(OPA)と、前記第1シーブ(S1)に対して作動油圧を供給するための第1供給油路(SP1)と、前記第2シーブ(S2)に対して作動油圧を供給するための第2供給油路(SP2)と、前記係合装置(C)に対して作動油圧を供給するための第3供給油路(SP3)と、前記第1ポンプ(OP1)と前記第1供給油路(SP1)とを接続する第1油路(P1)と、第1分岐点(J3)で前記第1油路(P1)から分岐し、前記第1分岐点(J3)と前記第2供給油路(SP2)及び前記第3供給油路(SP3)とを接続する第2油路(P2)と、前記補助油圧源(OPA)に接続されていると共に前記第2油路(P2)と第1合流点(J1)で合流する第3油路(P3)と、前記第1分岐点(J3)と前記第1合流点(J1)との間に配置され、前記第1合流点(J1)側から前記第1分岐点(J3)側への油の流れを規制する第1逆止弁(CV1)と、を備える。
この構成によれば、第1ポンプ(OP1)が停止し、補助油圧源(OPA)から油圧を供給する場合には、補助油圧源(OPA)から第1供給油路(SP1)につながる油路が第1逆止弁(CV1)により遮断され、第1シーブ(S1)に対する作動油圧の供給が行われない状態となる。従って、補助油圧源(OPA)からの油圧の供給先を、第2シーブ(S2)及び係合装置(C)を含む、駆動力源(E)の停止中に油圧供給が必要な先に限定することができる。従って、補助油圧源(OPA)による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、補助油圧源(OPA)の小型化を図ることが容易となる。
ここで、前記第2油路(P2)は、第2分岐点(J4)で分岐し、前記第2分岐点(J4)と前記第2供給油路(SP2)とを接続するシーブ側第2油路(P21)と、前記第2分岐点(J4)と前記第3供給油路(SP3)とを接続する係合装置側第2油路(P22)と、を備え、前記第1合流点(J1)は、前記第3油路(P3)とシーブ側第2油路(P21)とが合流するシーブ側第1合流点(J11)と、前記第3油路(P3)と係合装置側第2油路(P22)とが合流する係合装置側第1合流点(J12)と、を備え、前記第1逆止弁(CV1)は、前記第2分岐点(J4)と前記シーブ側第1合流点(J11)との間に配置され、前記シーブ側第1合流点(J11)側から前記第2分岐点(J4)側への油の流れを規制するシーブ側第1逆止弁(CV11)と、前記第2分岐点(J4)と前記係合装置側第1合流点(J12)との間に配置され、前記係合装置側第1合流点(J12)側から前記第2分岐点(J4)側への油の流れを規制する係合装置側第1逆止弁(CV12)と、を備えると好適である。
この構成によれば、記第2油路(P2)がシーブ側第2油路(P21)と係合装置側第2油路(P22)とに分岐している場合に、シーブ側第2油路(P21)と係合装置側第2油路(P22)とのそれぞれにおいて、補助油圧源から第1供給油路側への油の流れを遮断することができる。従って、補助油圧源からの油圧の供給先を、第2シーブ及び係合装置を含む、駆動力源の停止中に油圧供給が必要な先に限定することができる。
また、前記シーブ側第2油路(P21)と前記係合装置側第2油路(P22)とが前記第3油路(P3)により接続され、前記第3油路(P3)における前記シーブ側第2油路(P21)と前記係合装置側第2油路(P22)とを接続する部分に配置されて前記シーブ側第2油路(P21)側から前記係合装置側第2油路(P22)側への油の流れを規制する第3逆止弁(CV3)を更に備えると好適である。
この構成によれば、シーブ側第2油路(P21)と係合装置側第2油路(P22)とが第3油路(P3)により接続されている場合に、シーブ側第2油路(P21)の油圧が係合装置側第2油路(P22)を介して係合装置(C)に供給されることを規制することができる。従って、シーブ側第2油路(P21)の油圧の影響によって係合装置(C)の制御性が低下することを抑制することができる。
また、前記補助油圧源(OPA)は、前記駆動力源(E)とは別の電動機(M)により駆動される第2ポンプ(OP2)であり、前記第3油路(P3)における前記第1合流点(J1)と前記第2ポンプ(OP2)との間に配置され、前記第1合流点(J1)側から前記第2ポンプ(OP2)側への油の流れを規制する第4逆止弁(CV4)を更に備えると好適である。
この構成によれば、補助油圧源(OPA)としての第2ポンプ(OP2)が停止し、第1ポンプ(OP1)から油圧を供給する場合に、第2ポンプ(OP2)の側へ第1ポンプ(OP1)からの油圧が逆流することを規制できる。
また、前記補助油圧源(OPA)は、アキュームレータ(ACC)であっても好適である。
上記の構成によれば、油の供給可能量が限られているアキュームレータ(ACC)を補助油圧源(OPA)として用いる場合であっても、当該アキュームレータ(ACC)による油圧供給中の油の消費流量を低減でき、アキュームレータ(ACC)の小型化を図ることが容易となるので好適である。
また、前記第1シーブ(S1)に供給する作動油圧を調整する第1調圧弁(LPM1)が、前記第1供給油路(SP1)に接続され、前記第1逆止弁(CV1)よりも前記第1ポンプ(OP1)側の油路から分岐し、前記第1調圧弁(LPM1)の指令圧を生成する第1リニアソレノイド弁(SLP)の入力ポート(SLP1)に接続される第4油路(P4)を更に備えると好適である。
この構成によれば、第1ポンプ(OP1)が停止し、補助油圧源(OPA)から油圧を供給する場合には、第1リニアソレノイド弁(SLP)につながる油路も第1逆止弁(CV1)により遮断され、第1リニアソレノイド弁(SLP)に対する作動油圧の供給が行われない状態となる。従って、補助油圧源(OPA)からの油圧の供給先を、更に限定することができる。
また、前記第2シーブ(S2)に供給する作動油圧を調整する第2調圧弁(LPM2)が、前記第2供給油路(SP2)に接続され、前記第1逆止弁(CV1)よりも前記補助油圧源(OPA)側の油路から分岐し、前記第2調圧弁(LPM2)の指令圧を生成する第2リニアソレノイド弁(SLS)の入力ポート(SLS1)に接続される第5油路(P5)を更に備えると好適である。
この構成によれば、第1ポンプ(OP1)が停止している場合であっても、補助油圧源(OPA)から油圧を第2リニアソレノイド弁(SLS)に供給し、第2シーブ(S2)に供給する作動油圧を適切に調整することができる。
本開示に係る技術は、無段変速装置を制御対象とする油圧制御装置に利用することができる。
1 :油圧制御装置
2 :無段変速装置
3 :無段変速機構
W :車輪
E :駆動力源
I :入力部材
O :出力部材
S1 :第1シーブ
S2 :第2シーブ
C :係合装置
OP1 :第1ポンプ
OP2 :第2ポンプ
OPA :補助油圧源
M :電動機
SP1 :第1供給油路
SP2 :第2供給油路
SP3 :第3供給油路
P1 :第1油路
P2 :第2油路
P21 :シーブ側第2油路
P22 :係合装置側第2油路
P3 :第3油路
P31 :上流側第3油路
P32 :下流側第3油路
P4 :第4油路
P5 :第5油路
J1 :第1合流点
J11 :シーブ側第1合流点
J12 :係合装置側第1合流点
J3 :第1分岐点
J4 :第2分岐点
CV1 :第1逆止弁
CV11:シーブ側第1逆止弁
CV12:係合装置側第1逆止弁
CV3 :第3逆止弁
CV4 :第4逆止弁
LPM1:第1調圧弁
LPM2:第2調圧弁
SLP :第1リニアソレノイド弁
SLP1:第1リニアソレノイド弁の入力ポート
SLS :第2リニアソレノイド弁
SLS1:第2リニアソレノイド弁の入力ポート
ACC :アキュームレータ
2 :無段変速装置
3 :無段変速機構
W :車輪
E :駆動力源
I :入力部材
O :出力部材
S1 :第1シーブ
S2 :第2シーブ
C :係合装置
OP1 :第1ポンプ
OP2 :第2ポンプ
OPA :補助油圧源
M :電動機
SP1 :第1供給油路
SP2 :第2供給油路
SP3 :第3供給油路
P1 :第1油路
P2 :第2油路
P21 :シーブ側第2油路
P22 :係合装置側第2油路
P3 :第3油路
P31 :上流側第3油路
P32 :下流側第3油路
P4 :第4油路
P5 :第5油路
J1 :第1合流点
J11 :シーブ側第1合流点
J12 :係合装置側第1合流点
J3 :第1分岐点
J4 :第2分岐点
CV1 :第1逆止弁
CV11:シーブ側第1逆止弁
CV12:係合装置側第1逆止弁
CV3 :第3逆止弁
CV4 :第4逆止弁
LPM1:第1調圧弁
LPM2:第2調圧弁
SLP :第1リニアソレノイド弁
SLP1:第1リニアソレノイド弁の入力ポート
SLS :第2リニアソレノイド弁
SLS1:第2リニアソレノイド弁の入力ポート
ACC :アキュームレータ
Claims (7)
- 車輪の駆動力源に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、第1シーブと第2シーブとを有する無段変速機構と、前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路に配置された係合装置と、を備えた無段変速装置を制御対象とする油圧制御装置であって、
前記駆動力源により駆動される第1ポンプと、
前記第1ポンプとは異なる補助油圧源と、
前記第1シーブに対して作動油圧を供給するための第1供給油路と、
前記第2シーブに対して作動油圧を供給するための第2供給油路と、
前記係合装置に対して作動油圧を供給するための第3供給油路と、
前記第1ポンプと前記第1供給油路とを接続する第1油路と、
第1分岐点で前記第1油路から分岐し、前記第1分岐点と前記第2供給油路及び前記第3供給油路とを接続する第2油路と、
前記補助油圧源に接続されていると共に前記第2油路と第1合流点で合流する第3油路と、
前記第1分岐点と前記第1合流点との間に配置され、前記第1合流点側から前記第1分岐点側への油の流れを規制する第1逆止弁と、を備える油圧制御装置。 - 前記第2油路は、第2分岐点で分岐し、前記第2分岐点と前記第2供給油路とを接続するシーブ側第2油路と、前記第2分岐点と前記第3供給油路とを接続する係合装置側第2油路と、を備え、
前記第1合流点は、前記第3油路とシーブ側第2油路とが合流するシーブ側第1合流点と、前記第3油路と係合装置側第2油路とが合流する係合装置側第1合流点と、を備え、
前記第1逆止弁は、前記第2分岐点と前記シーブ側第1合流点との間に配置され、前記シーブ側第1合流点側から前記第2分岐点側への油の流れを規制するシーブ側第1逆止弁と、前記第2分岐点と前記係合装置側第1合流点との間に配置され、前記係合装置側第1合流点側から前記第2分岐点側への油の流れを規制する係合装置側第1逆止弁と、を備える請求項1に記載の油圧制御装置。 - 前記シーブ側第2油路と前記係合装置側第2油路とが前記第3油路により接続され、
前記第3油路における前記シーブ側第2油路と前記係合装置側第2油路とを接続する部分に配置されて前記シーブ側第2油路側から前記係合装置側第2油路側への油の流れを規制する第3逆止弁を更に備える請求項2に記載の油圧制御装置。 - 前記補助油圧源は、前記駆動力源とは別の電動機により駆動される第2ポンプであり、
前記第3油路における前記第1合流点と前記第2ポンプとの間に配置され、前記第1合流点側から前記第2ポンプ側への油の流れを規制する第4逆止弁を更に備える請求項1から3のいずれか一項に記載の油圧制御装置。 - 前記補助油圧源は、アキュームレータである請求項1から3のいずれか一項に記載の油圧制御装置。
- 前記第1シーブに供給する作動油圧を調整する第1調圧弁が、前記第1供給油路に接続され、
前記第1逆止弁よりも前記第1ポンプ側の油路から分岐し、前記第1調圧弁の指令圧を生成する第1リニアソレノイド弁の入力ポートに接続される第4油路を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載の油圧制御装置。 - 前記第2シーブに供給する作動油圧を調整する第2調圧弁が、前記第2供給油路に接続され、
前記第1逆止弁よりも前記補助油圧源側の油路から分岐し、前記第2調圧弁の指令圧を生成する第2リニアソレノイド弁の入力ポートに接続される第5油路を更に備える請求項1から6のいずれか一項に記載の油圧制御装置。
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JP2016064420A JP2019108894A (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | 油圧制御装置 |
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WO2013011587A1 (ja) * | 2011-07-21 | 2013-01-24 | トヨタ自動車株式会社 | 油圧制御装置 |
WO2013027287A1 (ja) * | 2011-08-24 | 2013-02-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
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- 2016-03-28 JP JP2016064420A patent/JP2019108894A/ja active Pending
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121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
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122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
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