JP2017103074A - 電解質膜の搬送装置 - Google Patents

電解質膜の搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池に用いられる電解質膜が、ローラによる搬送時に滑ることを抑制する。【解決手段】燃料電池用の電解質膜を搬送する搬送装置は、処理液を貯留する処理液槽と、処理液槽内に配置され、所定の方向に回転する上部ローラと、処理液槽内において、上部ローラよりも下部に配置されるとともに、上部ローラと平行に配置され、上部ローラの回転に対して逆回転する下部ローラと、を備える。電解質膜は、上部ローラと下部ローラとを支点に処理液槽内を折り返されて搬送され、上部ローラの電解質膜と接触する外周面と、下部ローラの電解質膜と接触する外周面とには、それぞれ同一巻方向の螺旋状の溝部が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電解質膜の搬送装置に関する。
燃料電池用の電解質膜に用いられるフィルムを搬送する搬送装置として、特許文献1には、処理液槽中にフィルムとの摩擦力によって回転する複数のローラを配置し、これらのローラによってフィルムを複数回反転させて搬送しながら液処理する搬送装置が開示されている。
特開2011−194593号公報
しかし、フィルムとローラとの間に処理液が浸入した場合には、フィルムとローラとの回転が同期せずにフィルムがローラの外周面上で滑り、フィルムに傷が生じる場合があった。そのため、燃料電池に用いられる電解質膜が、ローラによる搬送時に滑ることを抑制可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池用の電解質膜を搬送する搬送装置が提供される。この搬送装置は、処理液を貯留する処理液槽と;前記処理液槽内に配置され、所定の方向に回転する上部ローラと;前記処理液槽内において、前記上部ローラよりも下部に配置されるとともに、前記上部ローラと平行に配置され、前記上部ローラの回転に対して逆回転する下部ローラと、を備え;前記電解質膜は、前記上部ローラと前記下部ローラとを支点に前記処理液槽内を折り返されて搬送され;前記上部ローラの前記電解質膜と接触する外周面と、前記下部ローラの前記電解質膜と接触する外周面とには、それぞれ同一巻方向の螺旋状の溝部が形成されている。このような形態の搬送装置によれば、上部ローラの外周面と下部ローラの外周面とには、同一巻方向の螺旋状の溝部が形成されており、上部ローラと下部ローラとは互いに逆回転するため、上部ローラと下部ローラとにより電解質膜に対して互いに逆向きの力が加わる。この力に対する電解質膜の復元力により、電解質膜とローラとの間の接触圧が高まり、電解質膜とローラとの間に浸入した処理液が良好に排出されるので、電解質膜がローラによる搬送時に滑ることを抑制することができる。
本発明は、上述した電解質膜の搬送装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、電解質膜の搬送方法などの形態で実現することができる。
電解質膜の搬送装置の概略構成を説明するための図。 上部ローラ及び下部ローラを同一方向から見た図。 実験の結果を示す図。
A.実施形態:
図1は本発明の一実施形態としての電解質膜の搬送装置100の概略構成を説明するための図である。図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。図1のXYZ軸は、他の図のXYZ軸に対応する。本実施形態の搬送装置100は、処理液25を貯留する処理液槽20と、上部ローラ30(30a、30b、30c、30d、30e)と、下部ローラ40(40a、40b、40c、40d、40e、40f)と、を備える。本実施形態の搬送装置100は、さらに、巻出ローラ50と、巻取ローラ60と、を備える。
巻出ローラ50は、電解質膜10を所定の速度で処理液槽20へ向けて巻き出す。巻取ローラ60は、上部ローラ30と下部ローラ40とによって処理液槽20内を搬送された電解質膜10を、所定の速度で巻き取る。搬送装置100では、巻出ローラ50、巻取ローラ60及び他のローラにより、電解質膜10の搬送速度や搬送張力が制御される。
処理液槽20は、燃料電池用の電解質膜10を処理するための処理液25を貯留する。本実施形態では、処理液槽20は、処理液25として40wt%の水酸化カルシウム水溶液を貯留しており、搬送装置100は、電解質膜10(電解質膜前駆体)を処理液25に浸漬させることによって電解質膜10を加水分解処理しながら、搬送を行う。本実施形態では、処理液25の粘度は、例えば空気の300倍、水の10倍である。そのため、上部ローラ30と下部ローラ40との間を搬送されている間に、電解質膜10の表裏面や上部ローラ30及び下部ローラ40の外周面(表面)に処理液25が吸着されやすくなり、上部ローラ30と電解質膜10及び下部ローラ40と電解質膜10との間には、処理液25が浸入しやすい。なお、処理液槽20は、処理液25として水酸化ナトリウム水溶液などの他のアルカリ溶液や、硫酸水などの酸性溶液、水洗用の水など、他の液体を貯留してもよい。
上部ローラ30と下部ローラ40とは、処理液槽20内に配置されている。上部ローラ30と下部ローラ40とは回転する動力源を備えないフリーローラである。上部ローラ30は、処理液槽20内に配置され、電解質膜10に接触して所定の方向に回転する。下部ローラ40は、処理液槽20内において、上部ローラ30よりも下部(−Y方向)に配置されるとともに、上部ローラ30と平行に配置される。本実施形態において、上部ローラ30の回転軸と下部ローラ40の回転軸とは、X軸と平行である。下部ローラ40は、電解質膜10に接触して、上部ローラ30の回転に対して逆回転する。本実施形態において、上部ローラ30と下部ローラ40とは、処理液槽20内の処理液25に浸漬されている。電解質膜10は、上部ローラ30と下部ローラ40とを支点に処理液槽20内において折り返して搬送される。具体的には、巻出ローラ50から繰り出された電解質膜10は−Y方向へ搬送されて下部ローラ40aの外周面に接触し、下部ローラ40aによってその搬送方向が+Y方向へ転換された後、上部ローラ30aに接触してその搬送方向がさらに−Y方向へ転換される。続いて、電解質膜10は、下部ローラ40b、上部ローラ30b、下部ローラ40c、上部ローラ30c・・・の順に上部ローラ30及び下部ローラ40の外周面に交互に接触して、処理液槽20内を搬送され、巻取ローラ60に巻き取られる。こうすることで、搬送装置100は、電解質膜10を処理液槽20内の処理液25に浸漬させながら、最終的には+Z方向から−Z方向へ搬送する。
図2は、上部ローラ30及び下部ローラ40を同一方向(+Z方向)から見た図である。図2に示すように、上部ローラ30の電解質膜10と接触する外周面と、下部ローラ40の電解質膜10と接触する外周面とには、それぞれ同一巻方向の螺旋状の溝部31及び溝部41が形成されている。+Z方向から見た場合に、上部ローラ30は+Y方向へ回転し、下部ローラ40は−Y方向へ回転する。本実施形態では、上部ローラ30の溝部31の傾斜方向と下部ローラ40の溝部41の傾斜方向は、同じ方向である。すなわち、上部ローラ30及び下部ローラ40の回転軸に対する、溝部31及び溝部41の螺旋の傾斜角度θは、同じである。なお、本実施形態では、角度θは30°である。溝部31及び溝部41のX方向の幅W2は、電解質膜10のX方向の幅W1よりも大きい。本実施形態では、電解質膜10の幅W1は400mmであり、溝部31及び溝部41のX方向の幅W2は450mmである。また、溝部31及び溝部41の螺旋の間隔であるピッチDは10mmである。
以上のように構成された本実施形態の搬送装置100では、上部ローラ30の電解質膜10と接触する外周面には螺旋状の溝部31が形成されているため、電解質膜10には、上部ローラ30の溝部31に沿って移動しようとすることにより、−X方向へ向かう力F1が加わる。また、電解質膜10には、この力F1に対する復元力F3が生じる。一方、下部ローラ40の電解質膜10と接触する外周面には、上部ローラ30の溝部31と同一巻方向の溝部41が形成されており、下部ローラ40は上部ローラ30とは逆回転するため、電解質膜10には、下部ローラ40の溝部41に沿って移動しようとすることにより、+X方向へ向かう力F2が加わる。また、電解質膜10には、この力F3に対する復元力F4が生じる。この復元力F3と復元力F4とにより、電解質膜10の上部ローラ30及び下部ローラ40に対する接触圧が大きくなり、上部ローラ30と電解質膜10及び下部ローラ40と電解質膜10との間の処理液25が良好に排出される。そのため、電解質膜10の搬送時に、電解質膜10が上部ローラ30及び下部ローラ40の外周面上を滑ること抑制でき、電解質膜10に傷が生じることを抑制できる。
また、本実施形態の搬送装置100では、処理液25が良好に排出されるので、搬送張力を大きくしなくとも滑りを抑制して電解質膜10を搬送することができる。そのため、燃料電池の電解質膜10のように薄く、処理液25を吸収して膨潤するフィルムの搬送に適した搬送装置100を提供することができる。
さらに、本実施形態の搬送装置100では、上部ローラ30の回転軸に対する溝部31の傾斜角度θと、下部ローラ40の回転軸に対する溝部41の傾斜角度θとは同じであり、かつ、溝部31のピッチDと溝部41のピッチDとは同じであるため、上述の力F1と力F2との絶対値は等しく、復元力F3と復元力F4との絶対値は等しい。そのため、電解質膜10が上部ローラ30上を+X方向へ移動することや、下部ローラ40上を−X方向へ移動することが抑制されるので、電解質膜10の搬送ズレを抑制することができる。
また、搬送装置100では、上部ローラ30及び下部ローラ40の溝部31、41は連続した螺旋状の形状であるため、例えば格子状の形状の溝部と比較して、ゴミなどが詰まりにくい。そのため、搬送装置100のメンテナンスにかかる手間を少なくすることができる。また、ゴミなどによって電解質膜10に傷が生じることを抑制することができる。
以下では、上部ローラ30の溝部31及び下部ローラ40の溝部41を同一巻方向とすることで電解質膜10の滑りを抑制することが可能な根拠について、実験結果に基づいて説明する。
B.実験内容及びその実験結果:
図3は、実験の結果を示す図である。本実験では、図3に示す溝形状を備える上部ローラ及び下部ローラの組合せを6種類用意し、各組合せのローラを、40wt%の水酸化カルシウム水溶液が貯留された処理液槽20に浸漬した。図3には、+Z方向から見た上部ローラ及び下部ローラの外周面が示されている。ローラ1は、外周面に溝部が形成されていないローラである。ローラ2は、Y軸と平行な、ストレートの溝部が形成されたローラである。ローラ3は、ローラの長手方向の中央部に溝部が形成されておらず、中央部からローラの長手方向端部に向かって異なる向きの螺旋状の溝部(Wヘリカル状の溝部)が形成されたローラである。ローラ4は、上部ローラの螺旋状の溝部と、下部ローラの螺旋状の溝部と、の巻方向が異なるように配置されたローラである。ローラ5は、ダイヤ状の溝部が形成されたローラである。ローラ6は、上部ローラと下部ローラとに、同一巻方向の螺旋状の溝部が形成された、本発明(上述の実施形態)のローラである。本実験におけるローラ2〜6では、上部ローラの溝部及び下部ローラの溝部のX方向の幅W2は450mmである。また、ローラ2〜6における溝部のピッチDは10mmであり、溝部の傾斜角度θは30°である。
実験では、各ローラを用いて、電解質膜10を10m/minの搬送速度で搬送した場合における搬送張力と搬送ズレ量を測定した。なお、電解質膜の幅W1は400mmである。搬送張力は、搬送装置100内に設置した張力検出器を用いて測定した。搬送ズレ量は、各ローラ外周面の端部付近に目盛りを付し、端部をカメラによって撮影し、5mの搬送による電解質膜10の+X方向及び−X方向へのズレ量の絶対値を測定した。電解質膜10とローラとの間の処理液25が排出されにくく、電解質膜10が滑りやすい場合には、所定の速度(10m/min)で電解質膜10を搬送するために、比較的大きな搬送張力が必要となる。すなわち、電解質膜10を搬送するための搬送張力が高いローラほど、電解質膜10がローラ上を滑りやすいといえる。また、搬送ズレ量の大きいローラほど、電解質膜10がローラ上を一方向に移動しやすいといえる。
図3に示した実験の結果によれば、本発明のローラ6を用いた場合には、搬送張力は5Nであり、搬送ズレは生じなかった。これに対し、ローラ1では、搬送張力は60Nであり、搬送ズレ量は5mmであった。ローラ1では、溝部が形成されていないため、ローラ1と電解質膜10との間に浸入した処理液25が排出されにくく、電解質膜10が滑りやすいと考えられる。ローラ2を用いた場合には、搬送張力は15Nであり、搬送ズレは生じなかった。ローラ2では、溝部の形状がストレートであるため、溝部によって−X方向へ移動しようとする力F1(図2)及び溝部によって+X方向へ移動しようとする力F2(図2)が電解質膜10に加わらず、電解質膜10の復元力(F3,F4)が生じにくい。そのため、処理液25の排出が促されず、ローラ6を用いた場合よりも搬送張力が大きくなると考えられる。ローラ3を用いた場合には、搬送張力は20Nであり、搬送ズレ量は40mmであった。ローラ3のWヘリカル状の溝部では、ローラ3と電解質膜10との間の処理液25が排出されにくいため、ローラ6よりも搬送張力が大きくなると考えられる。また、ローラ3では、ローラの長手方向の中央部から、+X方向あるいは−X方向に電解質膜10が一端ずれた場合には、そのずれた方向に形成されている螺旋状の溝部の巻方向に沿って電解質膜10が移動しやすくなるため、搬送ズレ量が大きくなると考えられる。ローラ4を用いた場合には、搬送張力は15Nであり、搬送ズレ量は100mmであった。ローラ4では、上部ローラと下部ローラとの螺旋状の溝部の巻方向が異なるため、復元力F3,F4による処理液25の排出が促されず、ローラ6と比較して搬送張力が大きくなると考えられる。また、上部ローラと下部ローラとの溝部によって、同じ方向(+X方向)に電解質膜10が移動するため、搬送ズレ量が大きくなると考えられる。ローラ5では、搬送張力は20Nであり、搬送ズレ量は20mmであった。ローラ5では、溝部の形状がダイヤ状であるため、ローラ2と同様に、−X方向へ移動しようとする力F1及び+X方向へ移動しようとする力F2が電解質膜10に加わりにくく、電解質膜10の復元力(F3,F4)が生じにくい。そのため、処理液25の排出が促されず、ローラ6を用いた場合よりも搬送張力が大きくなると考えられる。また、復元力F3,F4が生じにくいため、電解質膜10が+X方向あるいは−X方向に一端ずれた場合には、電解質膜10がもとの位置に戻ろうとする力が生じず、搬送ズレ量が大きくなると考えられる。
以上の実験結果より、上部ローラ30の溝部31及び下部ローラ40の溝部41を同一巻方向とすることで電解質膜10の滑りを抑制可能であることが示された。また、搬送ズレを抑制し、比較的高速で電解質膜10を搬送可能であることが示された。
C.変形例:
上記実施形態では、上部ローラ30と下部ローラ40とは平行に配置されている。この上部ローラ30と下部ローラ40との配置は、略平行であってもよく、上部ローラ30の回転軸と下部ローラ40の回転軸とは、例えば、1°〜10°ずれていてもよい。
上記実施形態では、溝部31、41のピッチDは10mmである。これに対し、ピッチDは、30mm、60mmであってもよいし、電解質膜10の幅W1の10%であってもよい。また、溝部31、41の角度θは30°である。これに対し、角度θは、1°以上90°未満の間の他の角度であってもよく、例えば10°、20°、45°であってもよい。また、溝部31の角度θと溝部41の角度θとは、同じでなくともよく、例えば1°〜10°ずれていてもよい。
上記実施形態では、上部ローラ30及び下部ローラ40は、処理液25中に浸漬されている。これに対し、上部ローラ30は処理液25中に浸漬されていなくともよい。
上記実施形態では、搬送装置100は、処理液25を貯留する処理液槽20内において電解質膜10を搬送している。これに対し、搬送装置100は、電解質膜10以外の他のフィルム、を搬送することとしてもよい。また、搬送装置100は処理液槽20を備えない構成とし、空気中に上部ローラ30及び下部ローラ40を配置して、電解質膜10や、他のフィルムを搬送することとしてもよい。上部ローラ30の電解質膜10と接触する外周面と、下部ローラ40の電解質膜10と接触する外周面とに、それぞれ同一巻の螺旋状の溝部31、溝部41が形成されていれば、上部ローラ30及び下部ローラ40と電解質膜10との間の空気を良好に排出することができるので、上部ローラ30及び下部ローラ40による搬送時における電解質膜10の滑りを抑制することができる。
上記実施形態では、搬送装置100は、図1に示すように上部ローラ30a、30b、30c、30d、30e及び下部ローラ40a、40b、40c、40d、40e、40fを備えているが、搬送装置100の備える上部ローラ30の数は図1に示す数よりも多くてもよいし、少なくともよい。また、搬送装置100の備える下部ローラ40の数は、図1に示す数よりも多くてもよいし、少なくともよい。
なお、上記実施形態では、本発明の特徴を示す上で必要な構成のみを示して説明したが、これらの構成要素のみに限定されるものではなく、搬送ローラや搬送張力調整機構、搬送速度調整機構等の実際の装置構成上望ましい種々の構成要素を適用することが可能である。
10…電解質膜
20…処理液槽
25…処理液
30、30a、30b、30c、30d、30e…上部ローラ
31…溝部
40、40a、40b、40c、40d、40e、40f…下部ローラ
41…溝部
50…巻出ローラ
60…巻取ローラ
100…搬送装置
F1、F2…力
F3、F4…復元力
W1…電解質膜の幅
W2…溝31,溝41の幅
D…ピッチ

Claims (1)

  1. 燃料電池用の電解質膜を搬送する搬送装置であって、
    処理液を貯留する処理液槽と、
    前記処理液槽内に配置され、所定の方向に回転する上部ローラと、
    前記処理液槽内において、前記上部ローラよりも下部に配置されるとともに、前記上部ローラと平行に配置され、前記上部ローラの回転に対して逆回転する下部ローラと、を備え、
    前記電解質膜は、前記上部ローラと前記下部ローラとを支点に前記処理液槽内を折り返されて搬送され、
    前記上部ローラの前記電解質膜と接触する外周面と、前記下部ローラの前記電解質膜と接触する外周面とには、それぞれ同一巻方向の螺旋状の溝部が形成されている、
    搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018216773A1 (ja) 2017-05-24 2018-11-29 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金ブレージングシート

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