JP5853943B2 - 電池用の電極製造装置及び電極の製造方法 - Google Patents

電池用の電極製造装置及び電極の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、電池に用いられる電極の製造装置及び製造方法に関する。
薄膜に複数条の被塗工部を形成する際に、弾性を有する弾性ニップローラを用いて薄膜のテンションを維持しつつ薄膜を搬送する搬送機構を有する薄膜の搬送装置が知られている(特許文献1)。この薄膜の搬送装置においては、薄膜の搬送方向に添って形成された被塗工部間に位置する非塗工部と、弾性ニップローラの表面との接触を抑制する抑制手段が、弾性ニップローラに設けられている。
特開2009−280355号公報
この薄膜の搬送装置は、弾性のあるニップローラにおけるシワや破れの発生を防止することを課題としているが、プレスローラを用いた圧延工程において張力を維持して圧延品質を向上させるという観点では、十分な工夫がされていないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、電池用の電極製造装置が提供される。この電極製造装置は、帯状の基材の幅方向における中央部に長手方向に連続して形成されている電極層が塗工された塗工部と、前記塗工部の両端に設けられた前記電極が塗工されていない非塗工部と、を有する被圧延材の前記電極層を圧延するプレスローラと、前記プレスローラによって圧延された被圧延材を搬送する搬送ローラと、を備え、前記搬送ローラは、前記塗工部と接し、前記非塗工部と接しない形状であり、前記塗工部と接する大径円柱部分と、前記塗工部と接しない小径円柱部分とを有し、前記大径円柱部分の直径をφA、前記小径円柱部分の直径をφB、前記大径円柱部分における前記塗工部の抱き角をθ2、前記大径円柱部分における直径をφAよりも小さくして前記小径円柱部分を前記非塗工部と接触させたと仮定したときの前記小径円柱部分における前記基材の非塗工部の抱き角をθ1、前記電極層の延伸率をC、圧延後の前記塗工部の厚さをD、前記基材の厚さをE、としたときに、φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*Cを満たす。この形態によれば、搬送ローラが塗工部のみと接するので、圧延後の基材を搬送するための張力を塗工部のみに掛け、非塗工部に掛けないので、非塗工部に張力が掛かることによってシワが生じることを抑制することができる。
(2)前記搬送ローラは、前記塗工部と接する大径円柱部分と、前記塗工部と接しない小径円柱部分とを有し、前記大径円柱部分の直径をφA、前記小径円柱部分の直径をφB、
前記大径円柱部分における前記塗工部の抱き角をθ2、前記大径円柱部分における直径をφAよりも小さくして前記小径円柱部分を前記非塗工部と接触させたと仮定したときの前記小径円柱部分における前記基材の非塗工部の抱き角をθ1、前記電極層の延伸率をC、前記延伸後の前記塗工部の厚さをD、前記基材の厚さをE、としたときに、φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C を満たしてもよい。この形態の電池用の電極製造装置によれば、最適な搬送ローラの直径を算出することが可能となる。
(3)上記形態の電池用の電極製造装置において、前記Cの値は、1を越え1.005倍以下であってもよい。この形態の電池用の電極製造装置によれば、Cの値が、1を越え1.005倍以下であるので、非塗工部にシワを生じさせにくい。
(4)上記形態の電池用の電極製造装置において、前記搬送ローラの前記塗工部と接する部分の幅をG、前記塗工部の幅をL、とすると、0.8*L<G<Lとなるように前記搬送ローラが形成されていてもよい。この形態の電池用の電極製造装置によれば、非塗工部に張力が掛かることを抑制できる。
(5)上記形態の電極製造装置において、前記大径円柱部分の前記小径円柱部分側の両端部は面取りされていてもよい。この形態の電極製造装置によれば、搬送ローラが塗工部に損傷を与えることを抑制できる。
(6)本発明の一形態によれば、電池用の電極の製造方法が提供される。この電池用の電極の製造方法は、帯状の基材の長手方向に沿った中央部に電極層が塗工された塗工部と、前記塗工部の両端に設けられた前記電極が塗工されていない非塗工部と、を有する被圧延材の前記電極層を圧延する圧延工程と、搬送ローラを用いて前記プレスローラによって圧延された被圧延材を搬送する搬送工程と、を有し、前記搬送ローラは、前記塗工部と接する部分と前記非塗工部と接しない部分とを備え、前記搬送工程において前記塗工部と接する部分に張力を加えて前記圧延された基材を搬送する。この形態の電池用の電極の製造方法によれば、搬送ローラが塗工部のみと接するので、圧延後の基材を搬送するための張力を塗工部のみに掛け、非塗工部に掛けないので、非塗工部に張力が掛かることによってシワが生じることを抑制することができる。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電池用の電極製造装置の他、電池用の電極の製造方法、電極膜の搬送装置、電極膜の搬送方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例にかかる電極膜製造装置の一部を示す説明図である。 搬送ローラを拡大して示す説明図である。 式(3)を理論的に説明する説明図である。 搬送ローラの非塗工部と接しない部分の直径φBと、塗工部と接する部分の直径φAと、シワの発生と、の関係を示す説明図である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電極膜製造装置の一部を示す説明図である。電極膜製造装置10は、塗工装置100と、プレスローラ110と、搬送ローラ120と、巻取ローラ130と、を備える。塗工装置100は、帯状の基材200の両面に電極層210を塗工する装置である。塗工装置100は、基材200の為す帯に沿って基材200の中央に電極層210を塗工する。本実施形態では、塗工装置100としてグラビアコーターを用いている。電極層210(以下、「電極層210」は、「塗工部210」とも呼ぶ。)の厚さが薄い場合には、グラビアコーターを用いると、電極層210の膜厚を均一に制御することが容易である。電極層210の材料としては、例えば、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物を用いることが出来る。
プレスローラ110は2つ有り、電極層210が塗工された基材200を両面から挟むように配置されている。2つのプレスローラ110は、電極層210が塗工された基材200を両面から押圧し、電極層210をその長手方向にC倍に圧延する圧延装置である。この圧延率(延伸率とも呼ぶ)は、1.0を越え1.01以下であることが好ましく、1.0を越え1.005以下であることがさらに好ましい。巻取ローラ130は、圧延された基材200をロール状に巻き取る巻取装置である。
搬送ローラ120は、プレスローラ110と巻取ローラ130との間に設けられているローラであり、圧延された基材200を巻取ローラ130に搬送する搬送装置である。また、搬送ローラ120は、圧延工程で生じたシワを取り除く機能も有している。搬送ローラ120は、太さの異なる大径円柱部分120a、小径円柱部分120bを有している。大径円柱部分120aは、搬送ローラ120の中央部を形成しており、基材200の電極層210と接触する。小径円柱部分120bは、搬送ローラ120の両端部を形成しており、基材200の電極層210と接触しない。搬送ローラ120が基材200と接触する部分の弧度を角度で表したものを「抱き角」と呼ぶ。抱き角は、大径円柱部分120aが電極層210と接触する部分の角度となる。本実施形態では、この大径円柱部分120aが電極層210と接触する抱き角の大きさをθ2とする。なお、抱き角θ2は実測可能である。
図2は、搬送ローラを拡大して示す説明図である。図2では、搬送ローラ120と、電極層210が塗工された基材200を図示している。圧延後の電極層210が塗工された基材200は厚さがDであり、基材200は厚さがEである。厚さDは、基材200の厚さEと2つの電極層210の厚さの和である。電極層210のみの厚さをdとすると、
D=E+2*d …(1)
となる。また、電極層210が塗工された幅はLである。
大径円柱部分120aは、太さが直径φAであり、幅がGである。小径円柱部分120bは、太さが直径φBである。大径円柱部分120aと小径円柱部分120bの半径の差をxとする。幅Gの大きさは、電極層210が塗工されていない部分に張力を与えないために、電極層210が塗工された幅Lの大きさよりも小さい。なお、幅Gの大きさが幅Lより小さすぎると電極層210に張力を与えることが出来ないため、幅Lは、0.8*Gよりも大きいことが好ましい。したがって、幅Lと幅Gは、以下の関係を満たすことが好ましい。
0.8*L<G<L …(2)
また、大径円柱部分120aの両端部は、面取りされていてもよい。大径円柱部分120aの両端部が面取されていると、大径円柱部分120aから基材200の電極層210に対しての機械的損傷を与え難くすることが可能となる。
本実施形態の電極膜製造装置によれば、搬送ローラ120が電極層210のみと接するので、圧延後の基材200を搬送するための張力を電極層210のみに掛け、電極層210が塗工されていない部分に掛けないので、電極層210が渡航されていない部分に張力が掛かることによってシワが生じることを抑制することができる。
また、後述する実施例及び理論的分析から、搬送ローラ120の電極層210(塗工部)と接する大径円柱部分120aの直径をφA、搬送ローラ120の電極層210と接しない小径円柱部分120bの直径をφB、搬送ローラ120の大径円柱部分120aにおける塗工部120の抱き角をθ2、圧延による延伸率をC、延伸後の塗工部120の厚さをD、基材の厚さをE、とし、圧延されていない、電極層210が塗工された基材200を、搬送ローラ120に代えて直径φz(φz=φB−D+E)の搬送ローラ120zで電極210が塗工された基材200を搬送するときの電極層210の抱き角をθ1(以下「理論的抱き角θ1」とも呼ぶ)としたときに、
φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C …(3)
を満たすことが好ましい。
図3は、式(3)を理論的に説明する説明図である。図3(a)は、搬送ローラ120zで電極210が塗工された基材200を搬送するときを示している。図2に示した搬送ローラ120は、大径円柱部分120aと小径円柱部分120bとを備えているが、図3(a)に示す搬送ローラ120zは直径が単一径の搬送ローラである。搬送ローラ120zの直径φzの大きさはzである。また、図3(a)では、電極層210のみの厚さをd、基材200の厚さをeで表している。なお、図2で示したD、Eの大きさとd、eの間には、以下の関係がある。
d=(D−E)/2 …(4)
e=E …(5)
搬送ローラ120zには電極層210が接触し、このときの電極層210の抱き角は、θ1である。抱き角θ1における塗工部(電極層210)の長さL1は、以下の式(6)で表される。
L1=z*π*(θ1/360) …(6)
圧延により、塗工部(電極層210)の長さがC倍に伸びるとすると、延伸後の塗工部(電極層210)の長さL1Cは、以下の式(7)で表される。
L1C=z*π*(θ1/360)*C …(7)
図3(b)は、図2の小径円柱部分120bを3B−3B切断線で切ったときの矢視を模式的に示す図である。搬送ローラ120の小径円柱部分120bには、基材200のうちの電極層210が塗工されていない部分(基材200)が接触する。なお、図3(b)では、内側から基材200、電極層210、基材200、電極層210の4層が見えている。ここで、4層のうちの一番内側の基材200が、小径円柱部分120bと接し、残りの3層(電極層210、基材200、電極層210)は、小径円柱部分120bと接触しない。なお、これらの3層のうち、最も内側の層である電極層210は、破線で示した大径円柱部分120aと接する。
本実施形態では、図3(a)における基材200の曲率と、図3(b)における4層のうちの一番内側の基材200の曲率とが同じになるように、小径円柱部分120bの直径を定めている。この場合、小径円柱部分120bにおける基材200の抱き角がθ1となり、図3(a)の搬送ローラ120zにおける抱き角θ1と等しくなる。ここで、基材200は伸びないので、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径を図3(a)における搬送ローラ120zの直径φzよりも電極層210の厚さdの2倍だけ大きくして、φz+2*dにすれば、図3(a)における基材200の曲率と、図3(b)における4層のうちの一番内側の基材200の曲率を同じにすることが可能となり、さらに、抱き角も同じθ1にすることが可能となる。そして、搬送ローラ120の小径円柱部分120bは、基材200のうちの電極層210が塗工されていない部分(基材200)にちょうど接触する。したがって、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径φBと、搬送ローラ120zの直径φz(=z)との間に、以下の式(8)の関係があればよい。
φB=φz+2*d=z+2*d …(8)
図3(c)は、図2の大径円柱部分120aを3C−3C切断線で切ったときの切断面を模式的に示す図である。図3(c)においても、内側から基材200、電極層210、基材200、電極層210の4層が見えている。ここで、4層のうちの内側から2層雌の電極層210が、大径円柱部分120aと接する。なお、4層のうちの一番内側の破線で示された基材200は、図3(b)で説明したように、小径円柱部分120bと接する。大径円柱部分120aと小径円柱部分120bの直径の差を2*xとすると、大径円柱部分120aの直径φAと小径円柱部分120bの直径φBとの間には、以下の式(9)に示す関係がある。
φA=φB+2*x …(9)
図3(b)では、未塗工の基材200が搬送ローラ120の小径円柱部分120bにちょうど接触している。これに対し、図3(c)では、基材200に塗工された電極210が搬送ローラ120の大径円柱部分120aにちょうど接触している。ここで、大径円柱部分120aの直径が図3(c)に示す直径φAよりも大きければ、基材200に塗工された電極210は大径円柱部分120aに接触するが、基材200のうちの電極層210が塗工されていない部分は、小径円柱部分120bに接触しない。
図3(c)において、電極層210の抱き角は、θ2である。抱き角θ2に対応する塗工部(電極層210)の長さL2は、以下の式(10)で表される。
L2=φA*π*(θ2/360)
=(φB+2*x)*π*(θ2/360)
=(φz+2*d+2*x)*π*(θ2/360)…(10)
ここで、長さL1Cと長さL2とが同じ長さであるので、以下の式(11)が成り立つ。
(φz*π)*(θ1/360)*C
=(φz+2*d+2*x)*π*(θ2/360) …(11)
式(11)において(φz+2*d+2*x)はφAに等しい。従ってφAは、以下の式(12)で示される。
φA=φz*(θ1/θ2)*C …(12)
式(12)に式(8)を適用して、以下の式(13)を得ることができる。
φA=(φB―2*d)*(θ1/θ2)*C …(13)
ここで、図3(a)に示されるように2*dは、D−Eに等しいから式(14)が得られる。
φA=(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C …(14)
よっって、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAが小径円柱部分120bの直径φBに対して、以下の式(15)を満たすようにすれば、搬送ローラ120を、電極層210とのみ接触させ、基材200と接触させない、ことが可能となる。ここで、Eは基材200の厚さであり、Dは圧延後の電極層210が塗工された基材200は厚さである。厚さDは、基材200の厚さeと、2つ分の電極層210の厚さ2*dを含む。
φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C …(15)
本実施例では、基材200として厚さ15μmのアルミ箔を用いた。基材200の厚さと2つの電極層210の厚さの和が160μmとなるように、基材200に電極層210を塗工した。なお、本実施例では、電極層210の材料として、リチウムコバルト複合酸化物を用いた。その後、電極層210の塗工部の長さが1.005倍となるように、2つのプレスローラ110を用いて電極層210が塗工された基材200を圧延した。このとき、プレスローラ110前における基材200にかかる張力を45N、プレスローラ110後における基材200にかかる張力を100Nとした。プレスローラ110による圧延後、電極層210が塗工された基材200の厚さDは160μmから124μmへと圧縮されたが、基材200自体の厚さEは15μmで変わらなかった。
その後、電極層210が塗工された基材200を、搬送ローラ120を用いて巻取ローラ130に搬送した。ここで、搬送ローラ120の非塗工部と接しない小径円柱部分120bの直径φBを100mmあるいは150mmとした。そして、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの幅Gを塗工部の幅Lの0.8倍とし、大径円柱部分120aの直径φAを、直径φBと同じか、直径φBより少し大きな大きさとし、大径円柱部分120aにおける抱き角θ120°として、大径円柱部分120aの直径φAとシワとの関係を調べた。
図4は、搬送ローラの非塗工部と接しない部分の直径φBと、塗工部と接する部分の直径φAと、シワの発生と、の関係を示す説明図である。延伸率Cが1.005倍の時、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径φBが100mmのとき、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAを100.5mmより大きくすると、シワは発生しなかったが、大径円柱部分120aの直径φAが100〜100.3mmのときはシワが発生した。また、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径φBが150mmのとき、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAを150.8mmより大きくすると、シワはが発生しなかったが、大径円柱部分120aの直径φAが150〜100.6mmのときはシワが発生した。
また、延伸率Cが1.003倍の時、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径φBが100mmのとき、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAを100.3mmより大きくすると、シワは発生しなかったが、大径円柱部分120aの直径φAが100mmのときはシワが発生した。また、搬送ローラ120の小径円柱部分120bの直径φBが150mmのとき、搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAを150.6mmより大きくすると、シワはが発生しなかったが、大径円柱部分120aの直径φAが150のときはシワが発生した。
以上の実験結果から、大径円柱部分120aの直径φAと、小径円柱部分120bの直径φBと、前記延伸後の電極の厚さDと、前記電極の基材の厚さをEと、前記搬送ローラ120と前記電極層210の抱き角をθ2と、理論的抱き角θ1と、の間に、以下に示す式(16)の関係があると、シワが発生しないことが確認された。
φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C …(16)
なお、式(16)において、理論的抱き角θ1と抱き角θ2とが同じ値の場合には、θ1とθ2が相殺でき、式(17)に変形することが可能である。
φA>(φB−D+E)*C …(17)
本実施例においては、搬送ローラ120は、電極層210が塗工された基材200の塗工部のみと接して電極層210が塗工された基材200を搬送する。圧延後の基材200を搬送するための張力を塗工部のみに掛けることが可能であり、非塗工部に張力が掛かることを抑制することで、シワの発生を抑制することが可能となる。
特に、上記式(16)あるいは式(17)を満たす搬送ローラ120が用いられる場合には、搬送ローラ120は、電極層210が塗工された基材200の塗工部のみと接し、非塗工部と接しない。
搬送ローラ120の大径円柱部分120aの直径φAと、小径円柱部分120bの直径φBとの差は、0.5mm(直径φB=100mmに対して0.5%)、0.8mm(直径φB=150mmに対して0.53%)であり、φAとφBの差はわずかである。そのため、搬送ローラ120は、張力によって変形しないように金属などの剛体で形成されていることが好ましい。
本実施形態では、搬送ローラ120をプレスローラ110と巻取ロールとの間に1つのみ配置する構成を用いて説明したが、搬送ローラ120を複数備える構成であってもよい。
以上、いくつかの実施形態に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…電極膜製造装置
100…塗工装置
110…プレスローラ
120…搬送ローラ
120a…円柱部分
120b…円柱部分
130…巻取ローラ
200…基材
210…電極
φA、φB…直径
θ1、θ2…抱き角

Claims (5)

  1. 電池用の電極製造装置であって、
    帯状の基材の幅方向における中央部に長手方向に連続して形成されている電極層が塗工された塗工部と、前記塗工部の両端に設けられた前記電極が塗工されていない非塗工部と、を有する被圧延材の前記電極層を圧延するプレスローラと、
    前記プレスローラによって圧延された被圧延材を搬送する搬送ローラと、
    を備え、
    前記搬送ローラは、前記塗工部と接し、前記非塗工部と接しない形状であり、前記塗工部と接する大径円柱部分と、前記塗工部と接しない小径円柱部分とを有し、
    前記大径円柱部分の直径をφA、
    前記小径円柱部分の直径をφB、
    前記大径円柱部分における前記塗工部の抱き角をθ2、
    前記大径円柱部分における直径をφAよりも小さくして前記小径円柱部分を前記非塗工部と接触させたと仮定したときの前記小径円柱部分における前記基材の非塗工部の抱き角をθ1、
    前記電極層の延伸率をC、
    圧延後の前記塗工部の厚さをD、
    前記基材の厚さをE、としたときに、
    φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C
    を満たす、電池用の電極製造装置。
  2. 請求項に記載の電池用の電極製造装置において、
    前記延伸率Cの値は、1を越え1.005倍以下である、電池用の電極製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の電池用の電極製造装置において、
    前記搬送ローラの前記塗工部と接する部分の幅をG、前記塗工部の幅をL、とすると、
    0.8*L<G<L
    となるように前記搬送ローラが形成されている、電池用の電極製造装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電池用の電極製造装置において、
    前記大径円柱部分の前記小径円柱部分側の両端部は面取りされている、電池用の電極製造装置。
  5. 電池用の電極の製造方法であって、
    帯状の基材の幅方向における中央部に長手方向に連続して形成されている電極層が塗工された塗工部と、前記塗工部の両端に設けられた前記電極が塗工されていない非塗工部と、を有する被圧延材の前記電極層を圧延する圧延工程と、
    搬送ローラを用いてプレスローラによって圧延された被圧延材を搬送する搬送工程と、
    を有し、
    前記搬送ローラは、
    前記塗工部と接する部分と前記非塗工部と接しない部分とを備え、
    前記塗工部と接する大径円柱部分と、前記塗工部と接しない小径円柱部分とを有し、
    前記大径円柱部分の直径をφA、
    前記小径円柱部分の直径をφB、
    前記大径円柱部分における前記塗工部の抱き角をθ2、
    前記大径円柱部分における直径をφAよりも小さくして前記小径円柱部分を前記非塗工部と接触させたと仮定したときの前記小径円柱部分における前記基材の非塗工部の抱き角をθ1、
    前記電極層の延伸率をC、
    圧延後の前記塗工部の厚さをD、
    前記基材の厚さをE、としたときに、
    φA>(φB−D+E)*(θ1/θ2)*C
    を満たす形状を有し、
    前記搬送工程において前記塗工部と接する部分に張力を加えて前記圧延された基材を搬送する、電池用の電極の製造方法。
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