JP2017102375A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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加藤 正志
Masashi Kato
正志 加藤
木原 孝
Takashi Kihara
孝 木原
耕一 久保田
Koichi Kubota
耕一 久保田
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Alps Electric Co Ltd
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    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification

Abstract

【課題】レンズ駆動装置本体に強い衝撃が加えられた場合でも、コイルの線材が断線しにくいレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ保持部材20と、板バネ30と、コイル10と、を備え、レンズ保持部材20には突出部21が設けられ、コイル10は、レンズ保持部材20の外周に導電性の線材19が巻かれて形成されたコイル本体部11と、突出部21に隣り合う線材19同士が接するように螺旋状に巻き付けられた巻回部13と、コイル本体部11と巻回部13との間に位置する繋ぎ部15と、を有し、板バネ30が半田付け部30cを有し、巻回部13と半田付け部30cとが半田付けされたレンズ駆動装置100において、巻回部13では、突出部21に線材19が複数の巻き回数を有して巻かれており、突出部21に巻かれた少なくとも一巻分の線材19が、突出部21の突出方向における隣り合って位置する線材19との間に隙間17を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に、コイルの端部が板バネに半田付けされるレンズ駆動装置に関する。
携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器にはカメラ機能を備えた製品がある。これらの機器で撮影に用いられるレンズは、VCM(Voice Coil Motor:ボイスコイルモータ)を用いたレンズ駆動装置によって駆動される。レンズ駆動装置においては、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材が備えられていると共に、レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる駆動機構、及びレンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する付勢部材が備えられている。当該駆動機構内にはコイルが設けられており、また、付勢部材としては板バネが用いられる。そして、コイルは、その端部が板バネに半田付けされるように構成されている。
このようなコイルの端部が板バネに半田付けされるレンズ駆動装置として、特許文献1に記載のレンズ駆動装置が知られている。以下、図8を用いて、特許文献1に記載のレンズ駆動装置900について説明する。
レンズ駆動装置900は、レンズ保持部材901と、レンズ保持部材901を移動可能に支持する板バネ902と、板バネ902が固定される支持部材と、レンズ保持部材901を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石及びコイル905で構成される移動機構と、を備えている。レンズ保持部材901の下部(Z2側)には、板バネ902よりも下方(Z2方向)に突出した突出部901aが設けられ、コイル905の端部905bは突出部901aに巻かれており、板バネ902には半田付け部902aが設けられ、コイル905の端部905bと半田付け部902aとが半田付けされる。突出部901aに巻かれたコイル905の端部905bと半田付け部902aとの離間距離は、突出部901aの根元部側よりも突出部901aの先端側において大きくなる構成としている。
このような構成によって、レンズ駆動装置900は、コイル905の端部905bを確実に板バネ902と半田付けすることができると共に、板バネ902のレンズ保持部材901への取り付け時に、両者が当接することを防止できる、という効果を奏する。
特開2015−099322号公報
しかしながら、レンズ駆動装置900では、レンズ保持部材901に設けられた突出部901aにコイル905の線材が隙間なく巻かれているため、コイルの端部905bと板バネ902とを半田付けする際、半田が線材を伝って突出部901aの根元部に巻かれた線材や、この線材の延在部にも半田が付き、この部分の線材が硬くなってしまっていた。これによって、レンズ駆動装置900に落下等により強い衝撃が加えられると、レンズ保持部材901が変形するため、上記半田が付いて硬くなった線材、特に、突出部901aの巻き始めの近傍部分が断線し易くなるという問題があった。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、レンズ駆動装置本体に強い衝撃が加えられた場合でも、コイルの線材が断線しにくいレンズ駆動装置を提供する。
上記課題を解決するために本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、一部が前記レンズ保持部材に固定され、前記レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する板バネと、前記レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石及びコイルを有して構成される駆動機構と、を備え、前記レンズ保持部材には突出部が設けられ、前記コイルは、前記レンズ保持部材の外周に導電性の線材が巻かれて形成されたコイル本体部と、前記突出部に隣り合う前記線材同士が接するように螺旋状に巻き付けられた巻回部と、前記コイル本体部と前記巻回部との間に位置する繋ぎ部と、を有し、前記板バネが半田付け部を有し、前記巻回部と前記半田付け部とが半田付けされたレンズ駆動装置において、前記巻回部では、前記突出部に前記線材が複数の巻き回数を有して巻かれており、前記突出部に巻かれた少なくとも一巻分の前記線材が、前記突出部の突出方向における隣り合って位置する前記線材との間に隙間を有している、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、隣り合う線材間に位置する隙間が巻回部に少なくとも一巻分設けられるので、巻回部と板バネの半田付け部との半田付け時において、半田が線材を伝って巻回部における繋ぎ部側や繋ぎ部に付着する事態が抑制される。そのため、これらの部分の線材が半田によって硬くなることがなく、レンズ駆動装置本体に落下等の衝撃が加えられたとしても、当該部分におけるコイルの線材の断線を生じにくくすることができる。
また、上記の構成において、前記突出部に巻かれた前記巻回部は、前記突出部の根元部側の線材が前記コイル本体部に繋がっており、前記隙間よりも前記繋ぎ部側に位置する部分の前記線材には、絶縁皮膜が施されている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、隙間よりも繋ぎ部側に位置する巻回部の線材が絶縁被膜で覆われているので、突出部の根元部側に位置する巻回部の線材や繋ぎ部の線材に対して半田が付着しにくくなる。
また、上記の構成において、前記隙間を挟んだ前記巻回部の巻き回数は、前記突出部の先端部側の方が、前記突出部の根元部側よりも多く、前記先端部側に位置する線材と前記半田付け部との間に半田付けが施されている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、巻き回数の多い先端部側の巻回部が半田付けされるので、巻回部と板バネとの半田付けを確実に行なうことができる。
また、上記の構成において、前記板バネは、一面が前記レンズ保持部材の光軸方向における一端部と対向して設けられていると共に、前記突出部は、前記レンズ保持部材の前記一端部から前記板バネの他面側へ突出して設けられており、前記半田付け部は、前記板バネの他面側における前記突出部と隣り合う部分に設けられ、前記隙間は、前記半田付け部よりも前記突出部の根元部側に位置している、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、隙間が板バネの半田付け部よりも突出部の根元部側に位置するので、隙間よりも繋ぎ部側に位置する巻回部の線材に半田がより付着しにくくなる。
本発明のレンズ駆動装置は、隣り合う線材間に位置する隙間が巻回部に少なくとも一巻分設けられるので、巻回部と板バネの半田付け部との半田付け時において、半田が線材を伝って巻回部における繋ぎ部側や繋ぎ部に付着する事態が抑制される。そのため、これらの部分の線材が半田によって硬くなることがなく、レンズ駆動装置本体に落下等の衝撃が加えられたとしても、当該部分におけるコイルの線材の断線を生じにくくすることができる。
本発明の実施形態におけるレンズ駆動装置を構成する各部材を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 ヨーク及びカバーを除いた状態のレンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 コイルと板バネとが取り付けられたレンズ保持部材の斜視図である。 コイルの線材が巻回されたレンズ保持部材の拡大斜視図である。 コイルと板バネとが半田付けされたレンズ保持部材の拡大側面図である。 コイルと板バネとが半田付けされたレンズ保持部材の拡大斜視図である。 従来例に係る、コイルが巻回されたレンズ駆動装置を示す側面図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置100は、例えば、携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器に内蔵されたカメラに使用されるVCMとして用いられるものである。本実施の形態に係るレンズ駆動装置100の用途については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
最初に、図1乃至図4を参照して、レンズ駆動装置100の全体構成について説明する。図1は、レンズ駆動装置100を構成する各部材を示す分解斜視図であり、図2は、レンズ駆動装置100の外観を示す斜視図である。また、図3は、ヨーク56及びカバー60を除いた状態のレンズ駆動装置100の外観を示す斜視図であり、図4は、コイル10と板バネ30とが取り付けられた状態のレンズ保持部材20の斜視図である。尚、図4は、図2及び図3とは逆に、+Z方向を図面の下側にして描いている。
図1に示すように、レンズ駆動装置100は、合成樹脂材からなるベース部材40と、ベース部材40の上側に配置されるレンズ保持部材20と、レンズ保持部材20を光軸方向L1(Z方向)へ移動可能に支持する板バネ30及び上側板バネ33と、ヨーク56、複数の磁石54及びコイル10を有し、レンズ保持部材20を光軸方向L1に沿って移動させる駆動機構50と、ベース部材40に設けられた金属板部材45と、カバー60と、を備えている。
図2に示すように、レンズ駆動装置100は、略直方体形状に形成され、中央部にはZ方向に貫通した大きな開口が形成されている。外部部品であるレンズ体は、レンズ保持部材20によって保持可能であり、駆動機構50によって光軸方向L1(Z方向)に駆動可能となっている。レンズ駆動装置100では、合成樹脂材からなるカバー60が、上側板バネ33を保護するために取り付けられている。
駆動機構50の一部を構成しているヨーク56は金属板材からなり、図2に示すように、Z方向を開放した平面視で矩形状に形成されている。ヨーク56は、中央に開口が形成された天面56aを有し、天面56aの外周から連続してヨーク56の側面を形成する環状の外壁部56bと、天面56aの開口から連続して外壁部56bの内側に外壁部56bの角部と対向した4つの内壁部(図1参照)と、を有する。
レンズ保持部材20は合成樹脂材から成り、図3に示すように、略筒状に形成されている。レンズ保持部材20は、図4に示すように、Z方向に延出して筒状に形成された筒状部23を有し、筒状部23の一端部には、筒状部23の径方向へ延出して形成された鍔部24が設けられている。また、筒状部23の内側は、外部部品であるレンズ体を保持可能で円筒状に形成されたレンズ保持部25となっている。レンズ保持部25の内周面には、レンズ体を装着可能なネジ溝27が内周面に沿って形成されている。
コイル10は、導電性の線材19から成り、図4に示すように、レンズ保持部材20の周囲に略八角形の環状に巻かれ、束ねて形成されており、駆動機構50の一部を構成している。コイル10に電流を流すことによって、図2に示した駆動機構50を駆動させ、レンズ体を保持したレンズ保持部材20を光軸方向L1へ移動させることができる。尚、コイル10の構成については後に詳細説明を行う。
磁石54は、図3に示すように、平面視で略台形の形状をなす柱状に形成されている。本実施形態においては磁石54を4個用いており、4個の磁石54は、図2に示したヨーク56の外壁部56bの角部にそれぞれ取り付けられている。尚、磁石54は、略台形の短辺側の面と長辺側の面(厳密には円弧面)とに直交する直線の方向に着磁されている。
板バネ30及び上側板バネ33は、導電性を有する金属薄板から成ると共に、板バネ30と上側板バネ33とは、図3に示すように、レンズ保持部材20を挟んで、向かい合わせに配置されている。尚、板バネ30と上側板バネ33とは絶縁されている。
板バネ30は、下側の板バネを構成するものであり、図4に示すように、2枚の板バネ部31によって形成される。板バネ部31は、平面視で円弧状に形成された内側部分31aと、板バネ30の外周を形成する外側部分31bとが、ミアンダ形状をした2つの細い金属板のバネ部分31cによって接続されて形成される。板バネ30は、2枚の板バネ部31が互いに向かい合って配置され、当該2枚の板バネ部31が一対となり、平面視で中央に開口を有した略正方形形状に形成されている。2枚の板バネ部31は、それぞれ半田によって前述したコイル10に接続される。その結果、2枚の板バネ部31がコイル10を介して電気的に接続される。
また、上側板バネ33は、図3に示すように、平面視で略円形状に形成された内側部分33aと、上側板バネ33の外周を形成する略正方形形状の外側部分33bとが、ミアンダ形状をした4つの細い金属板のバネ部分33cによって接続されて、平面視で中央に開口を有した略正方形形状に形成されている。
板バネ30は、組み合わされて円形状の開口を形成する2つの内側部分31aが、図4に示すように、レンズ保持部材20に複数個所設けられた取付け部29にそれぞれ取り付けられる。また、組み合わされて略正方形形状の外周を形成する2つの外側部分31bが、図3に示すように、ベース部材40に複数個所設けられた取付け部49に取り付けられる。同様に、上側板バネ33も、開口を形成する内側部分33aがレンズ保持部材20に接着剤で取り付けられ、略正方形形状の外周を形成する外側部分33bがカバー60の取付け部(図示せず)に取り付けられる。
このような構成によって、板バネ30の開口を形成する2枚の板バネ部31の内側部分31aが、略正方形形状の外周を形成する2枚の板バネ部31の外側部分31bに対してZ方向に移動可能な構造となる。上側板バネ33についても同様である。言い換えれば、レンズ体を保持したレンズ保持部材20が、レンズ駆動装置100を内蔵した携帯型電子機器に固定されたベース部材40及びカバー60に対して光軸方向L1(Z方向)に移動可能な構造となる。その結果、コイル10に電流を流して駆動機構50を動作させることにより、レンズ体を保持したレンズ保持部材20に光軸方向L1への推力を発生させることができる。
ベース部材40には、金属板部材45が埋設されている。金属板部材45は、図3に示すように、その一部がベース部材40の底面から露出している。金属板部材45は複数の部材で構成されており、そのうちの1つの部材が、前述した板バネ30の1つの板バネ部31に接続され、他の1つの部材が板バネ30の他の1つの板バネ部31に接続されている。2枚の板バネ部31にそれぞれ接続された金属板部材45の各部材は、レンズ駆動装置100が内蔵されている携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器本体に接続され、2枚の板バネ部31間に携帯型電子機器本体からのレンズ駆動用の電圧が印加されて、コイル10に電流を流すように構成されている。
次に、図4乃至図7を参照して、コイル10の構成、及びレンズ保持部材20上におけるコイル10と板バネ30との接続について説明する。図5は、コイル10の線材19が巻回された状態のレンズ保持部材20の拡大斜視図であり、図6は、コイル10と板バネ30とが半田付けされた状態を模式的に示すレンズ保持部材20の拡大側面図であり、図7は、コイル10と板バネ30とが半田付けされた状態のレンズ保持部材20の拡大斜視図である。尚、図5乃至図7も、図4と同様に、+Z方向を図面の下側にして描いている。また、図5における線材19の一部に施されている絶縁被膜19aを、ハッチングを入れて表示している。
レンズ保持部材20の鍔部24には、図4に示すように、光軸方向L1(Z方向)に沿って突出する突出部21が2箇所に設けられており、2箇所の突出部21にコイル10を形成している線材19がそれぞれ巻かれている。2箇所の突出部21のうち、図4における+X側の突出部21の位置がコイル10における巻き始め側であり、−X側の突出部21の位置が巻き終わり側である。尚、今後説明する図5乃至図7では、コイル10における巻き終わり側を表示している。2箇所の突出部21にコイル10の線材19がそれぞれ巻かれることにより、コイル10の両方の端部をレンズ保持部材20に保持させることができる。
コイル10は、図5に示すように、レンズ保持部材20の外周に線材19が巻かれて形成されたコイル本体部11と、突出部21に線材19が螺旋状に巻き付けられた巻回部13と、コイル本体部11と巻回部13との間に位置する繋ぎ部15とを有している。
巻回部13では、突出部21に線材19が複数の巻き回数を有して巻かれており、突出部21に巻かれた少なくとも一巻分の線材19が、突出部21の突出方向において隣り合って位置する線材19との間に隙間17を有している。当該隙間17は、隣り合う線材19間に少なくともほぼ一巻分の幅を有して設けられる。この隙間17が形成された部分を除いて、巻回部13は、隣り合う線材19同士が接するように、突出部21に線材19が螺旋状に巻き付けられている。当該隙間17は、図4で示したコイル10における巻き始め側においても設けられる。
尚、本実施形態では、コイル10の巻き終わり側及び巻き始め側において隙間17を設けているが、コイル10の巻き終わり側又は巻き始め側のうちの一方のみ、例えばコイル10の巻き終わり側においてのみ隙間17を設けるようにしても良い。
隙間17を挟んだ巻回部13の巻き回数は、図5に示すように、突出部21の先端部21a側の方(巻き回数N1)が、突出部21の根元部21b側(巻き回数N2)よりも多く設定されている。本実施形態では、突出部21の先端部21a側の巻き回数N1は“3”に設定され、根元部21b側の巻き回数N2は“1”に設定されている。巻き回数N1と巻き回数N2とを足した巻き回数N0は、コイル10の端部が突出部21に確実に固定される巻き回数であれば良い。尚、巻き回数N1をより多く設定するため、巻き回数N2は“1”〜“2”に設定されていることが望ましい。
突出部21に巻かれた巻回部13は、突出部21の根元部21b側の線材19が繋ぎ部15を介してコイル本体部11に繋がっている。即ち、巻回部13には、突出部21の根元部21b側から線材19が突出部21に巻き付けられている。図5では、コイル10における巻き終わり側を示しているため、繋ぎ部15は、コイル本体部11の最も外側の部分において繋がっている。逆に、コイル10における巻き始め側である場合、繋ぎ部15は、コイル本体部11の最も内側の部分(レンズ保持部材20の筒状部に接する部分)において繋がる。
巻回部13の、上述した隙間17よりも繋ぎ部15側に位置する部分の線材19、及び繋ぎ部15の線材19には、図5に示すように、絶縁皮膜19aが施されている。従って、この絶縁皮膜19aが施されている線材19には、コイル10と板バネ30間で半田付けが施された際に半田が付着することがない。尚、コイル本体部11を構成している線材19にも、勿論、絶縁皮膜19aが施されている。言い換えると、隙間17よりも端部側に位置する線材19の絶縁被膜が剥がされている。
レンズ駆動装置100において、板バネ30は、図6に示すように、板バネ30の一面30aが、レンズ保持部材20の光軸方向L1における一端部20a(鍔部24)と平行に対向して、側面視で所定の間隔を有して設けられている。また、前述した突出部21は、レンズ保持部材20の一端部20aから板バネ30の他面30b側へ突出して設けられている。そして、突出部21の先端部21aは、コイル10の巻回部13を形成する線材19の端部よりも−Z方向に突き出ている。
板バネ30はコイル10の巻回部13に半田付け(SD)されるための半田付け部30cを有している。当該半田付け部30cは、板バネ30の他面30b側における突出部21と隣り合う部分に設けられている。また、コイル10の巻回部13に形成された隙間17は、当該半田付け部30cよりも突出部21の根元部21b側に位置している。
突出部21の先端部21a側に位置するコイル10の巻回部13の線材19と板バネ30の半田付け部30cとの間で、図7に示すように、半田付け(SD)が施される。前述したように、コイル10における隙間17よりも繋ぎ部15側に位置する部分の線材19には絶縁皮膜19aが施されているが、半田付け(SD)が施される巻回部13の線材19には絶縁皮膜19aが施されていない。そのため、コイル10の巻回部13の線材19と板バネ30の半田付け部30cとの間の半田付け(SD)が可能となる。尚、半田付け(SD)が施される前に、この絶縁皮膜19aが施されていない巻回部13の線材19に、半田付けされ易いように予備半田が施されていても良い。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
レンズ駆動装置100は、隣り合う線材19間に位置する隙間17が巻回部13に少なくとも一巻分設けられるので、巻回部13と板バネ30の半田付け部30cとの半田付け時において、半田が線材19を伝って巻回部13における繋ぎ部15側や繋ぎ部15に付着する事態が抑制される。そのため、これらの部分の線材19が半田によって硬くなることがなく、レンズ駆動装置100本体に落下等の衝撃が加えられたとしても、当該部分におけるコイル10の線材19の断線を生じにくくすることができる。
また、隙間17よりも繋ぎ部15側に位置する巻回部13の線材19が絶縁被膜19aで覆われているので、突出部21の根元部21b側に位置する巻回部13の線材19や繋ぎ部15の線材19に対して半田が付着しにくくなる。
また、巻き回数の多い先端部21a側の巻回部13が半田付けされるので、巻回部13と板バネ30との半田付け(SD)を確実に行なうことができる。
また、隙間17が板バネ30の半田付け部30cよりも突出部21の根元部21b側に位置するので、隙間17よりも繋ぎ部15側に位置する巻回部13の線材19に半田がより付着しにくくなる。
以上説明したように、本発明のレンズ駆動装置は、隣り合う線材間に位置する隙間が巻回部に少なくとも一巻分設けられるので、巻回部と板バネの半田付け部との半田付け時において、半田が線材を伝って巻回部における繋ぎ部側や繋ぎ部に付着する事態が抑制される。そのため、これらの部分の線材が半田によって硬くなることがなく、レンズ駆動装置本体に落下等の衝撃が加えられたとしても、当該部分におけるコイルの線材の断線を生じにくくすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記の実施形態においては、レンズ駆動装置100の−Z側(下側)にある板バネ30にコイル10の端部が半田付けされる形態を示したが、それに限定されず、手振れ補正機能を備えたレンズ駆動装置のように、+Z側(上側)にある上側板バネにコイルの端部が半田付けされるような場合に本発明を適用しても良い。
10 コイル
11 コイル本体部
13 巻回部
15 繋ぎ部
17 隙間
19 線材
19a 絶縁被膜
20 レンズ保持部材
20a 一端部
21 突出部
21a 先端部
21b 根元部
23 筒状部
24 鍔部
25 レンズ保持部
27 ネジ溝
29 取付け部
30 板バネ
30a 一面
30b 他面
30c 半田付け部
31 板バネ部
31a 内側部分
31b 外側部分
31c バネ部分
33 上側板バネ
33a 内側部分
33b 外側部分
33c バネ部分
40 ベース部材
45 金属板部材
49 取付け部
50 駆動機構
54 磁石
56 ヨーク
56a 天面
56b 外壁部
60 カバー
100 レンズ駆動装置
L1 光軸
N0 巻き回数
N1 巻き回数
N2 巻き回数
SD 半田付け

Claims (4)

  1. レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、一部が前記レンズ保持部材に固定され、前記レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する板バネと、前記レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石及びコイルを有して構成される駆動機構と、を備え、
    前記レンズ保持部材には突出部が設けられ、
    前記コイルは、前記レンズ保持部材の外周に導電性の線材が巻かれて形成されたコイル本体部と、前記突出部に隣り合う前記線材同士が接するように螺旋状に巻き付けられた巻回部と、前記コイル本体部と前記巻回部との間に位置する繋ぎ部と、を有し、
    前記板バネが半田付け部を有し、前記巻回部と前記半田付け部とが半田付けされたレンズ駆動装置において、
    前記巻回部では、前記突出部に前記線材が複数の巻き回数を有して巻かれており、前記突出部に巻かれた少なくとも一巻分の前記線材が、前記突出部の突出方向における隣り合って位置する前記線材との間に隙間を有している、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記突出部に巻かれた前記巻回部は、前記突出部の根元部側の線材が前記コイル本体部に繋がっており、前記隙間よりも前記繋ぎ部側に位置する部分の前記線材には、絶縁皮膜が施されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記隙間を挟んだ前記巻回部の巻き回数は、前記突出部の先端部側の方が、前記突出部の根元部側よりも多く、前記先端部側に位置する線材と前記半田付け部との間に半田付けが施されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記板バネは、一面が前記レンズ保持部材の光軸方向における一端部と対向して設けられていると共に、前記突出部は、前記レンズ保持部材の前記一端部から前記板バネの他面側へ突出して設けられており、前記半田付け部は、前記板バネの他面側における前記突出部と隣り合う部分に設けられ、前記隙間は、前記半田付け部よりも前記突出部の根元部側に位置している、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のレンズ駆動装置。
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