JP2017102145A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、光学走査装置の大型化やコストを増加させることなく、回転多面鏡の反射面を特定することである。
【解決手段】回転多面鏡が有する複数の反射面により偏向された各光束を検知する検知手段を備え、回転駆動される回転多面鏡により光源からの光束を偏向し感光体を走査する光学走査装置と、検知手段の検知信号に基づいて、複数の反射面により偏向される各光束の感光体に対する走査開始位置を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、回転多面鏡は、その回転中心が回転多面鏡の重心に対して偏心して設けられており、制御手段は、検知手段から出力される複数の反射面毎の信号を検知し、回転多面鏡の回転方向において第1の反射面の信号から第1の反射面に連続する第2の反射面の信号までを周期とする、連続する反射面間の信号周期を用いて、複数の反射面のうちの基準面となる反射面を特定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転多面鏡により光束を偏向し感光体を走査する光学走査装置を備えた画像形成装置に関する。
従来のレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光学走査装置は、画像信号に応じて光源から出射したレーザ光束を光変調し、光変調されたレーザ光束を、回転多面鏡を備えた光偏向器で感光体に対して偏向走査している。
このとき、回転多面鏡の各反射面が、製造時の切削精度や光偏向器に組み付ける際の組み付け精度によって、回転軸に対して平行でない反射面を有することがある(所謂、面倒れ)。この面倒れがある状態でレーザ光束を偏向走査すると、レーザ光束の走査位置が目標位置から定常的にずれる現象が起こる。また、各反射面を全くの平面に加工することは加工上困難であり、反射面毎に異なる面形状(湾曲など)を有することがある。この状態でレーザ光束を偏向走査した場合、レーザ光束の走査位置が反射面毎に主走査方向において目標位置から定常的にずれる現象が起こる(所謂、ジッタ)。これらのずれを低減するための方法として、回転多面鏡の加工精度を上げれば良いが、加工コストが高くなってしまうという問題がある。
上記のような問題を解決するために、特許文献1では、回転多面鏡の反射面を特定し、反射面毎に走査線の間隔のばらつきを電気的に補正する技術が提案されている。反射面毎に補正を行うためには、どの反射面で偏向走査しているかを特定する必要がある。この特許文献1の技術によれば、光偏向器の回転部分に設けた1個の基準位置マークと、それを検知する検知手段を用いて、回転多面鏡1回転毎に検知した信号を基準として、反射面を特定できる。
特開2000−338442号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、以下のような課題があった。基準位置マークや、それを検知する検知手段を設けることにより光学走査装置が大型化してしまう。また材料コストや、製造工程の複雑化による生産コストが増加してしまう。
そこで、本発明の目的は、光学走査装置の大型化やコストを増加させることなく、回転多面鏡の反射面を特定することである。
上記目的を達成するため、本発明は、回転多面鏡が有する複数の反射面により偏向された各光束を検知する検知手段を備え、回転駆動される回転多面鏡により光源からの光束を偏向し感光体を走査する光学走査装置と、前記検知手段の検知信号に基づいて、前記複数の反射面により偏向される各光束の感光体に対する走査開始位置を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記回転多面鏡は、その回転中心が前記回転多面鏡の重心に対して偏心して設けられており、前記制御手段は、前記検知手段から出力される前記複数の反射面毎の信号を検知し、前記回転多面鏡の回転方向において第1の反射面の信号から前記第1の反射面に連続する第2の反射面の信号までを周期とする、連続する反射面間の信号周期を用いて、前記複数の反射面のうちの基準面となる反射面を特定することを特徴とする。
本発明によれば、光学走査装置の大型化やコストを増加させることなく、回転多面鏡の反射面を特定することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 第1実施形態に係る光学走査装置および露光制御部の構成図である。 第1実施形態に係る回転多面鏡の構成図である。 第1実施形態に係る回転多面鏡による反射面の位置と光束の反射状態の関係について説明した図である。 第1実施形態に係るBD信号の出力波形を示した図である。 第1実施形態に係るBD信号周期の例を示した図である。 第1実施形態に係る偏心量とBD周期、BD信号検出クロックの関係を示した図である。 第2実施形態に係る回転多面鏡の構成図である。 第2実施形態に係る回転多面鏡と光偏向器の組み付け時の状態方法を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
本実施形態に係る光学走査装置を備えた画像形成装置について説明する。なお、以下の説明では、まず本実施形態に係る画像形成装置を例示して説明し、次いで光学走査装置について詳しく説明する。
図1は光学走査装置S1を備えた画像形成装置D1の模式断面図である。画像形成装置D1は、光学走査装置S1を備え、光学走査装置S1により感光体ドラムなどの像担持体を走査し、この走査された画像に基づいて記録紙等の記録材に画像形成を行う。図1に示すように、画像形成装置D1は、得られた画像情報に基づいたレーザ光束を、露光手段としての光学走査装置S1によって出射し、プロセスカートリッジ102に内蔵された像担持体(感光体)としての感光体ドラム103上に照射する。感光体ドラム103上に光束が照射され、露光されることで感光体ドラム103上に静電潜像が形成され、プロセスカートリッジ102によってこの静電潜像が現像剤としてのトナーによりトナー像として顕像化される。なお、プロセスカートリッジ102とは、感光体ドラム103と、感光体ドラム103に作用するプロセス手段として、帯電手段や現像手段等を一体的に有するものである。
一方、記録材積載板104上に積載された記録材Pは、給送ローラ105によって1枚ずつ分離されながら給送され、次に搬送ローラ106によって、さらに下流側に搬送される。搬送された記録材P上には、感光体ドラム103上に形成されたトナー像が転写ローラ109によって転写される。この未定着のトナー像が形成された記録材Pは、さらに下流側に搬送され、内部に加熱体を有する定着器110により、トナー像が記録材Pに加熱定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ111によって機外に排出される。
なお、ここでは感光体ドラム103に作用するプロセス手段としての帯電手段及び現像手段をプロセスカートリッジ102中に感光体ドラム103と一体的に有することとしたが、各プロセス手段を感光体ドラム103と別体に構成することとしてもよい。
次に図2を用いて光学走査装置S1について説明する。図2は光学走査装置S1および露光制御部の構成を示す図である。
図2において、112はレーザ光束を出射する半導体レーザ(光源)、113はコリメータレンズとシリンドリカルレンズとを一体に成形したアナモフィックレンズである。114は開口絞り、115は回転多面鏡、116は回転多面鏡を回転駆動させる光偏向器である。117はフォトセンサを用いた書き出し位置同期信号検出センサ(BDセンサ)、118はfθレンズ(走査レンズ)である。光学走査装置S1は、以上を有している。
なお、図2において、119は画像信号を生成する画像信号生成部、120は光源(半導体レーザ)を駆動するレーザ駆動部である。122はBDセンサが出力するBD信号の出力間隔(以下、BD周期)を測定する内部カウンタであり、123はBD信号の出力周期を記憶しておくBD周期記憶部である。129は制御手段としての制御部であり、内部カウンタ122とBD周期記憶部を含み、後述するが回転多面鏡の基準面となる反射面をBD信号に基づいて特定する。
上記構成において、光源112から出射したレーザ光束Loは、アナモフィックレンズ113によって主走査断面内では略収束光とされ、副走査断面内では収束光とされる。次にレーザ光束Loは開口絞り114を通って光束幅が制限されて、回転多面鏡115の反射面Mの面上において略線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。なお、回転多面鏡115は、複数の反射面を有し、ここでは4つの反射面Ma,Mb,Mc,Mdを有する回転多面鏡115を例示している。そして、このレーザ光束Loは回転多面鏡115を回転させることによって偏向走査される。レーザ光束Loは、回転多面鏡115の各反射面Ma,Mb,Mc,Mdで反射され、BDセンサ117へと入射する。このとき、BDセンサ(位置検知手段)117は信号(BD信号)を制御部(制御手段)129に出力する。制御部129は、反射面ごとに出力された信号のタイミングを主走査方向の書き出し位置の同期検出タイミングとする。すなわち、制御部129は、BDセンサ117の検知信号に基づいて、複数の反射面Mにより偏向される各光束Lの感光体ドラムに対する走査開始位置を制御する。
BDセンサ117での信号検出は、回転多面鏡115の各反射面Ma,Mb,Mc,Mdで行われ、その際、制御部129にて内部カウンタ122でBD信号の出力間隔(以下、BD周期)を測定し、BD周期記憶部123に記憶しておく。次にレーザ光束Loはfθレンズ118に入射する。fθレンズ118は、レーザ光束Loを感光体ドラム103上にスポットを形成するように集光し、且つスポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。このようなfθレンズ118の特性を得るために、fθレンズ118は非球面レンズで形成されている。fθレンズ118を通過したレーザ光束Loは感光体ドラム103上に結像走査される。
回転多面鏡115の回転によってレーザ光束Loを偏向走査し、感光体ドラム103上でレーザ光束Loによる主走査方向の走査が行われ、また感光体ドラム103がその円筒の軸線まわりに回転駆動することによって副走査方向の走査が行われる。このようにして感光体ドラム103の表面には静電潜像が形成される。ここで、回転多面鏡115の回転によるレーザ光束Loの走査方向(感光体ドラムの軸線方向)が主走査方向である。一方、前述の主走査方向と直交する方向であり、感光体ドラムがその円筒の軸線まわりに回転駆動することによって行われる走査方向が副走査方向である。
ここで、光学走査装置S1には予め工場出荷時に個々に異なる諸特性情報に基づいた補正値データを、メモリ、バーコード等で構成される補正値データ記憶部121に保持させ、光学走査装置S1に具備しておく。補正値データ記憶部121には主に工場出荷前に測定されたジッタおよび面倒れなどの照射位置情報と、後述する反射面を特定する構成に関する情報を関連付けて書き込んでおく。より具体的には、工場出荷前の検査時に回転多面鏡115の反射面毎の照射位置情報を測定し、同時に反射面毎のBD周期を測定する。測定されたBD周期情報から、回転多面鏡115が有する複数の反射面のうちの基準面となる反射面Facet1を定義する。各反射面の照射位置情報(例えば4面の回転多面鏡であれば4つの情報)を回転方向の順に割り当て、複数の反射面のうちのどの反射面が反射面Facet1に相当するかを決める。これらの照射位置情報と反射面Facet1の情報を、補正値データ記憶部121に記憶させておく。
尚、光学走査装置S1に補正値データ記憶部としてのメモリを備えていない構成でもよい。この場合には二次元バーコード等に上記情報を書き込んで光学走査装置S1に貼付しておく。そして、画像形成装置D1に光学走査装置S1を組み込む時に、バーコードリーダを用いて画像形成装置D1に具備されている不図示の情報記憶部に情報を受け渡しておけばよい。
次に、前述の光学走査装置S1における回転多面鏡115が有する複数の反射面のうちの1つの反射面(基準面)を特定する構成について、図3、図4、図5、及び図6を用いて説明する。図3は、回転多面鏡の軸穴の回転軸方向から見た構成の説明図である。図4(a)及び図4(b)は、回転多面鏡による反射面の位置と光束の反射状態の関係について説明した図である。図5は、BD信号の出力波形を示した図である。図6は、BD信号周期の例を示した図である。
回転多面鏡が有する複数の反射面のうちの1つの反射面(基準面)の特定は、BDセンサ117の検知信号に基づいて、各反射面からの光束の感光体ドラムに対する走査開始位置を制御する制御部129によって行われる。ここでは、以下に示す構成により、制御部129による基準面となる反射面の特定を実現している。
図3に示すように、回転多面鏡115は、回転多面鏡115に設けられた軸穴124と回転多面鏡115を回転駆動する光偏向器116の回転軸を嵌合させて位置決めされる。光偏向器116の回転軸は、軸穴124を介して回転多面鏡115に回転力を伝達する。ここで、軸穴124の回転中心と回転軸の回転中心Oは一致する。一方、回転多面鏡115は、軸穴124の中心(つまり回転中心O)が、回転多面鏡115の重心Gに対して偏心して設けられている。ここでは、回転多面鏡115は軸穴124の回転中心を、重心Gから反射面Mc方向に偏心量δだけシフトさせた位置に設けてある。すなわち、回転多面鏡115に設けた軸穴124は、回転多面鏡115の重心を通らない回転中心を有する。なお、本実施形態においての偏心とは、回転多面鏡の重心Gと軸穴124の中心(つまり回転中心O)が一致していない状態のことである。
図4を用いて回転多面鏡115の反射面Ma,Mb,Mc,Mdで反射された光束LoがBDセンサ117に入射する様子を説明する。図4(a)は、回転多面鏡115の反射面Ma,Mb,Mc,Mdが光源112に対して同じ角度のとき、光束La,Lb,Lc,LdがBDセンサ117へ入射する際の光路を示す図である。なお、光束La,Lb,Lc,Ldはそれぞれ反射面Ma,Mb,Mc,Mdで反射された光束Loを示している。回転多面鏡115は、偏心によって、回転時に、偏心方向に平行な反射面Mb,Mdと比べ、反射面Maは回転中心Oから遠ざかり(面出)、反射面Mcは回転中心Oに近づく(面入)。これにより、光束Lb,LdのBDセンサ117上の照射位置Xに対して、光束LaはBDセンサ117上において−X方向にシフトし、光束Lcは+X方向にシフトする。
ここで、BDセンサ117によるBD信号は、各光束La,Lb,Lc,LdがBDセンサ117上において同じ照射位置Xを通過した時点で出力される。よって、図4(b)に示すように、BD信号が出力される時点における各反射面Ma,Mb,Mc,Mdの角度が異なる。回転多面鏡115の回転角度は、その回転方向(図4(b)の矢印方向、右回転)を正とした場合、反射面Mb,Mdに対し、反射面Maは角度θ1だけ大きく、反射面Mcは角度θ2だけ小さくなる。このように、回転多面鏡115の回転角度(BD信号が出力される時点における各反射面の角度)が異なるため、BD信号が出力されるタイミングが異なる。
図5を用いて各反射面に対応するBD信号の出力波形について説明する。図5において、実線は偏心した回転多面鏡の各反射面によりBDセンサ117に光束La,Lb,Lc,Ldが入射したときに出力されるBD信号の出力波形である。一方、図5において、破線は偏心していない回転多面鏡の各反射面によりBDセンサに光束が入射したときに出力される仮想のBD信号の出力波形である。
図5に示すように、反射面Maで出力されるBD信号から、反射面Mbで出力されるBD信号までの時間Tabを、反射面MaのBD周期と定義する。すなわち、第1の反射面で出力されるBD信号から、第1の反射面に対して回転多面鏡の回転方向上流側に連続する第2の反射面で出力されるBD信号までの時間を、反射面のBD周期と定義する。以下、反射面Mb,Mc,Mdについても同様に定義し、反射面Mb,Mc,Mdの各BD周期を、それぞれ時間Tbc,Tcd,Tdaとする。なお、偏心していない回転多面鏡において回転方向に連続する反射面間のBD周期は同じであり、この仮想のBD周期を時間Tとする。反射面Maは、BD信号が出力される時点における回転多面鏡115の回転角度が反射面Mb,Mdよりも角度θ1だけ大きいため、BD信号が出力されるタイミングは、偏心方向に平行な反射面Mb,Mdに比べ遅くなる。よって、反射面MaのBD周期Tabは、偏心していない反射面Mb,MdのBD周期より短くなる。逆に、反射面Mcは、BD信号が出力される時点における回転多面鏡115の回転角度が反射面Mb,Mdよりも角度θ2だけ小さいため、BD信号が出力されるタイミングは、偏心方向に平行な反射面Mb,Mdに比べ早くなる。よって、反射面McのBD周期Tcdは、偏心していない反射面Mb,MdのBD周期より長くなる。
以上のことから、各反射面Ma,Mb,Mc,MdのBD周期Tab,Tbc,Tcd,Tdaは、Tab=Tbc<Tcd=Tdaという関係になる。
図6に回転多面鏡115の各反射面のBD周期を示す。BD周期の出力波形は、短いBD周期と長いBD周期が、それぞれ2回連続し、かつ交互にあらわれている。ここで、回転多面鏡が有する複数の反射面から、基準面となる1つの反射面を特定するためには、BD周期から特異な値を検知する必要がある。そこで、画像形成装置D1における制御部129は、BDセンサ117から出力される複数の反射面毎の信号を検知し、回転多面鏡115の回転方向において連続する反射面間の信号周期を用いて、複数の反射面のうちの基準面となる反射面を特定する。ここで、回転多面鏡115の回転方向において連続する反射面とは、第1の反射面としての反射面Maと、これに連続する第2の反射面としての反射面Mbであり、反射面Mb,Mc、反射面Mc,Md、反射面Md,Maも同様の関係である。また連続する反射面間の信号周期とは、第1の反射面の信号から前記第1の反射面に連続する第2の反射面の信号までを周期とする。
本実施形態では、制御部129は、BDセンサ117からの信号に基づいて、連続する2つのBD周期の差分を演算し、その差分の値が最小となる箇所を検出し、それを基準面となる1つの反射面を特定するための特異な値とする。この特異な値をとる際の差分に用いた連続したBD周期のうち、2番目のBD周期を持つ反射面を基準面となる反射面Facet1とする。ここでは、連続するBD周期の差分の値が最小となる時間Tbc−Tcdの差分値を特異な値とし、その連続するBD周期のうち、2番目のBD周期を持つ反射面Mcを基準面となる反射面Facet1とする。
なお、ここでは、連続したBD周期の差分の値が最小となる箇所を検出し、反射面を特定するための特異な値としたが、これに限るものではない。例えば、連続したBD周期の差分の値が最大となる箇所など、反射面を特定するための特異な値を検出できればよい。
また、連続したBD周期の差分値を反射面を特定するための特異な値としたが、これに限定するものではない。例えば、BD周期の最大値または最小値から反射面を特定するための特異な値を検出してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、基準位置マークや、それを検知する検知手段を設けることによる光学走査装置の大型化や、また材料コストや、製造工程の複雑化による生産コストの増加をさせずに、反射面Facet1を特定することができる。
図7は、コストの増加を招かないBD周期とBD信号検出クロック、偏心量δの関係を示す図である。領域Xは、画像形成装置の仕様における光偏向器の回転数の範囲と、コストの増加を招かないBD信号検出クロックの上限を示している。反射面Facet1の特定に必要な偏心量δは、BD周期とBD信号検出クロックによって決まる。BD信号検出クロックとは、BD周期をアナログ値からデジタル値へ変換する際の分解能である。BD周期が短いほど、各反射面間のBD周期の差が小さくなり、特異な値を検出することが困難になるため、必要な偏心量δ1は大きくなる。反射面が4面の回転多面鏡の場合、画像形成装置の仕様において光偏向器の最も大きい回転数は41,000min−1程度であるため、最も短いBD周期は365μs程度である。また、BD信号検出クロックが大きいほど、より細かくBD周期の差を見ることが出来、特異な値を検出することが容易になるため、必要な偏心量δは小さくできる。ただし、BD信号検出クロックが300MHz程度になると、電子部品の増加、変更など構成の変更が必要になるため、コストの増加を回避するためには、300MHz程度が上限となる。従って、コストを増加させずに確実に反射面Facet1の特定を行うためには、偏心量δはクロック300MHz、BD周期365μsにおいて特定が可能な7.5μm以上であることが好ましい。
また、本実施形態では、図5に示すように、回転多面鏡115の回転中心(軸穴124)を反射面Mc側に偏心量δだけシフトする構成を例示しているが、この偏心方向はこれに限定するものではない。回転多面鏡115の回転中心(軸穴124)の偏心方向は、回転多面鏡の重心に対して偏心した位置(重心と一致しない位置)であれば、どの方向に偏心する構成であってもよい。
〔第2実施形態〕
本発明に係る第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態で説明した構成と同様の箇所については同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、光偏向器の回転軸に嵌合して位置決めされる軸穴124の中心Oを、回転多面鏡115の重心Gに対して偏心させた構成を例示した。これに対し本実施形態では、光偏向器116の回転軸128の回転中心Oと、軸穴127の中心軸Gを一致させない構成としている。以下、説明する。
図8(a)及び図8(b)は回転多面鏡126を回転軸方向から見た構成の説明図である。回転多面鏡126の軸穴127の半径は、光偏向器116の回転軸128の半径よりもδだけ大きい。すなわち、回転多面鏡126に設けた軸穴127と光偏向器の回転軸128との間にクリアランスδを設けている。
なお、本実施形態において、軸穴127の中心軸Gは、回転多面鏡126の重心Gと同じ位置である。本構成により、図8(b)に示すように、回転軸128の回転中心Oと回転多面鏡126の重心Gをずらすことができ、回転多面鏡126の回転中心は最大でδだけ偏心させることができる。軸穴127と回転軸128との間に、全周にδのクリアランスを設けているため、回転多面鏡126の回転中心(軸穴127の中心軸G)は、回転軸128の回転中心Oに対して、XY平面上においてどの方向にでも偏心させることができる。これにより、第1実施形態と同様に、BD周期の特異な値を利用して基準面となる反射面Facet1を特定することができる。
次に、図9を用いて、回転多面鏡126の組み付け方法を説明する。−Y方向を重力が作用する方向(以下、重力方向とする)になるように設置した光偏向器116の回転軸128を、回転多面鏡126の軸穴127に挿入する。回転多面鏡126は、自重によってその重心Gが回転中心Oから−Y方向にシフトする。その状態で、図示しない付勢部材を用いて回転多面鏡126を−Z方向に押圧し、光偏向器116に付勢する。これより、回転多面鏡126の回転中心Oを、回転多面鏡126の重心Gに対してY方向に偏心させた状態にできる。
本実施形態では、軸穴127と回転軸128との間にクリアランスδがあるため、回転多面鏡126を光偏向器116へ取り付ける際の、軸穴127と回転軸128の接触による、軸穴127、回転軸128、回転多面鏡126の変形のリスクを低減できる。また、高精度に軸穴127と回転軸128の相対位置を制御する必要がないため、工数の削減による低コスト化を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、回転多面鏡126や回転軸128などの変形を抑え、かつ低コストで、反射面Facet1を特定することができる。
また、軸穴127の形状は円形に限るのもではなく、例えば偏心させる方向を定める場合は、軸穴形状を長丸穴などにすればよい。
また、回転多面鏡126の回転中心Oを偏心させる手段として重力を用いているが、これに限るものではなく、図示しない付勢部材で回転多面鏡126をXY平面上のいずれかの方向に押圧するなどして、偏心させることができればよい。
また、重力方向を−Y方向としているが、これに限るものではなく、回転多面鏡126の回転中心Oを偏心させて光偏向器116に取り付けることが可能であれば、重力方向はどの方向であってもよい。
〔他の実施形態〕
なお、第1、第2実施形態において、画像形成装置D1としてモノクロの画像形成装置を用いて説明を行ったが、これに限定されるものではない。カラー画像形成装置においても各色に対応した情報を補正値データ記憶部に保持させておき、上述の手法で反射面を特定することで各色、各反射面に対応した補正値を設定し画像形成を行えばよい。なお、カラー画像形成装置においては、光学系の配置構成などにより、照射位置ズレ量が回転多面鏡の精度に一存するものであり、各色のズレ量が一様もしくはある色に対して別の色が相関のあるズレ量を示す構成であれば、記憶部に保持させる補正値データはひとつでよい。照射位置ズレ量が各色で異なる構成の場合は各色に対応した補正値データを保持させておけばよい。上記構成を含めた如何なる場合も、正確に各反射面に応じた補正値データを割り当てるためには上述したように反射面を特定する構成を適用すればよい。
また、回転多面鏡115,126の面数(反射面の数)は、4つの反射面を有する構成を例示しているが、面数はこれに限ったものではない。
D1 …画像形成装置
Facet1 …反射面
La,Lb,Lc,Ld …光束
Lo …レーザ光束
Ma,Mb,Mc,Md …反射面
S1 …光学走査装置
Tab,Tbc,Tcd,Tda …BD周期
103 …感光体ドラム
115 …回転多面鏡
116 …光偏向器
117 …BDセンサ
118 …fθレンズ
121 …補正値データ記憶部
122 …内部カウンタ
123 …BD周期記憶部
124 …軸穴
129 …制御部

Claims (4)

  1. 回転多面鏡が有する複数の反射面により偏向された各光束を検知する検知手段を備え、回転駆動される回転多面鏡により光源からの光束を偏向し感光体を走査する光学走査装置と、
    前記検知手段の検知信号に基づいて、前記複数の反射面により偏向される各光束の感光体に対する走査開始位置を制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記回転多面鏡は、その回転中心が前記回転多面鏡の重心に対して偏心して設けられており、
    前記制御手段は、前記検知手段から出力される前記複数の反射面毎の信号を検知し、前記回転多面鏡の回転方向において第1の反射面の信号から前記第1の反射面に連続する第2の反射面の信号までを周期とする、連続する反射面間の信号周期を用いて、前記複数の反射面のうちの基準面となる反射面を特定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回転多面鏡に、前記回転多面鏡の重心を通らない回転中心を有する軸穴を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記回転多面鏡に設けた軸穴と、前記軸穴を介して前記回転多面鏡に回転力を伝達する回転軸との間に、前記回転軸の回転中心に対して前記軸穴の回転中心を偏心するためのクリアランスを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回転多面鏡の回転中心の偏心量は、7.5μm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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