JP2017101236A - 研磨用組成物 - Google Patents

研磨用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017101236A
JP2017101236A JP2016233121A JP2016233121A JP2017101236A JP 2017101236 A JP2017101236 A JP 2017101236A JP 2016233121 A JP2016233121 A JP 2016233121A JP 2016233121 A JP2016233121 A JP 2016233121A JP 2017101236 A JP2017101236 A JP 2017101236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
water
soluble polymer
polishing composition
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016233121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377707B2 (ja
Inventor
修一 玉田
Shuichi Tamada
修一 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimi Inc
Original Assignee
Fujimi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimi Inc filed Critical Fujimi Inc
Publication of JP2017101236A publication Critical patent/JP2017101236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377707B2 publication Critical patent/JP6377707B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1454Abrasive powders, suspensions and pastes for polishing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09GPOLISHING COMPOSITIONS; SKI WAXES
    • C09G1/00Polishing compositions
    • C09G1/02Polishing compositions containing abrasives or grinding agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B1/00Processes of grinding or polishing; Use of auxiliary equipment in connection with such processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1409Abrasive particles per se
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1454Abrasive powders, suspensions and pastes for polishing
    • C09K3/1463Aqueous liquid suspensions
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/30625With simultaneous mechanical treatment, e.g. mechanico-chemical polishing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】ゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を研磨した際、エッチングを原因とした段差が研磨対象物の表面に生じるのを抑えることができる研磨用組成物を提供する。
【解決手段】砥粒、酸化剤、および水溶性重合体を含有し、水溶性重合体が、砥粒の表面積1μmあたり5000個以上の分子が吸着するもの、あるいは、研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨した後の研磨対象物のゲルマニウム材料を含有する部分の水接触角を小さくするような化合物による研磨用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を研磨する用途で使用される研磨用組成物に関する。本発明はまた、その研磨用組成物を用いた研磨方法および基板の製造方法に関する。
トランジスタの消費電力低減やパフォーマンス(動作特性)を向上させる技術のひとつとして、キャリアの移動度を高める高移動度チャネル材料の検討が進められている。これらのキャリアの輸送特性が向上したチャネルでは、オン時のドレイン電流を高められるため、十分なオン電流を得つつ、電源電圧を下げられる。このコンビネーションは、低い電力におけるより高いMOSFET(metal oxide semiconductor field-effect transistor)のパフォーマンスをもたらす。
高移動度チャネル材料としてはIII−V族化合物、IV族化合物、Ge(ゲルマニウム)、C(炭素)のみからなるグラフェン等の適用が期待されている。現在は、III−V族化合物チャネルの形成は、チャネルの結晶性を高め、形状をうまく制御・成長させる技術が確立されていない課題がある為、III−V族化合物に比べて導入が容易なIV族化合物、特にSiGeと、Geなどが積極的に検討されている。
高移動度材料を使用したチャネルは、IV族化合物チャネル、および/またはGeチャネル(以下、ゲルマニウム材料を含有する部分、Ge材料を含有する部分、またはGe材料部分ともいう)とケイ素材料を含有する部分(以下、ケイ素材料部分ともいう)とを有する研磨対象物を研磨して形成することができる。このとき、Ge材料部分を高い研磨速度で研磨することに加えて、研磨対象物の研磨後の表面にディッシングやエロージョンなどの段差を生じないことが求められる。しかしながら、Ge基板を研磨する用途で従来使用されている例えば特許文献1、または特許文献2に記載のような研磨用組成物は、Ge基板向けに開発されているために、Ge材料部分とケイ素材料部分とを有する研磨対象物を研磨する用途で使用した場合、Ge材料部分のディッシングや、ケイ素材料部分のエロージョンの発生を防ぐことが難しい。
特開2010−130009号公報 特表2010−519740号公報(US2011/0117740(A1))
そこで本発明の目的は、SiGeやGeのようなゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を研磨した際、ディッシングやエロージョンなどの段差が研磨対象物の表面に生じることを抑えることができる研磨用組成物を提供すること、またその研磨用組成物を用いた研磨方法、および基板の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様では、ゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を研磨する用途で使用される研磨用組成物であって、砥粒、酸化剤、および水溶性重合体を含有する研磨用組成物を提供する。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様の研磨用組成物を用いて、Ge材料部分を有する研磨対象物を研磨する方法を提供する。
本発明の第3の態様では、上記第2の態様の研磨方法で研磨する工程を含む、Ge材料を含有する部分を有する基板を製造する方法を提供する。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
本実施形態の研磨用組成物は、砥粒と酸化剤と水溶性重合体とを、例えば水に混合して調製される。したがって、研磨用組成物は、砥粒、酸化剤、および水溶性重合体を含有する。かような構成を有する研磨用組成物を用いて、Ge材料部分を有する研磨対象物を研磨すれば、ディッシングやエロージョンなどの段差が研磨対象物の表面に生じることを抑えることができる。
この研磨用組成物は、Ge材料部分を有する研磨対象物を研磨する用途、さらに言えば、その研磨対象物を研磨して基板を製造する用途で使用される。研磨対象物は、ケイ素材料部分をさらに有していてもよい。Ge材料の例としては、Ge(ゲルマニウム)、SiGe(シリコンゲルマニウム)等が挙げられる。また、ケイ素材料の例としては、ポリシリコン、酸化シリコン、窒化シリコン等が挙げられる。
(砥粒)
研磨用組成物中に含まれる砥粒は、無機粒子および有機粒子のいずれであってもよい。無機粒子の具体例としては、シリカ、アルミナ、セリア、チタニアなどの金属酸化物からなる粒子が挙げられる。有機粒子の具体例としては、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子が挙げられる。その中でもシリカ粒子が好ましく、特に好ましいのはコロイダルシリカである。これら砥粒は、単独でもまたは2種以上混合しても用いることができる。
研磨用組成物中の砥粒の含有量は0.01重量%以上であることが好ましく、0.05重量%以上であることがより好ましく、0.1重量%以上であることがさらに好ましい。砥粒の含有量が多くなるにつれて、研磨用組成物によるGe材料部分の研磨速度が向上する。
研磨用組成物中の砥粒の含有量はまた、20重量%以下であることが好ましく、17重量%以下であることがより好ましく、15重量%以下であることがさらに好ましい。砥粒の含有量が少なくなるにつれて、研磨用組成物の材料コストを抑えることができるのに加え、砥粒の凝集が起こりにくくなる。
砥粒の平均一次粒子径は5nm以上であることが好ましく、7nm以上であることがより好ましく、10nm以上であることがさらに好ましい。砥粒の平均一次粒子径が大きくなるにつれて、研磨用組成物によるGe材料部分の研磨速度が向上する。なお、砥粒の平均一次粒子径の値は、例えば、BET法で測定される砥粒の比表面積に基づいて計算することができる。
砥粒の平均一次粒子径はまた、150nm以下であることが好ましく、110nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。砥粒の平均一次粒子径が小さくなるにつれて、研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨することによりスクラッチのより少ない研磨面を得ることが容易になる。
砥粒の平均二次粒子径は300nm以下であることが好ましく、270nm以下であることがより好ましく、250nm以下であることがさらに好ましい。砥粒の平均二次粒子径が小さくなるにつれて、研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨することによりスクラッチのより少ない研磨面を得ることが容易になる。砥粒の平均二次粒子径の値は、例えば、レーザー光散乱法により測定することができる。
砥粒は表面修飾されていてもよい。通常のコロイダルシリカは、酸性条件下でゼータ電位の値がゼロに近いために、酸性条件下ではシリカ粒子同士が互いに電気的に反発せず凝集を起こしやすい。これに対し、酸性条件でもゼータ電位が比較的大きな正又は負の値を有するように表面修飾された砥粒は、酸性条件下においても互いに強く反発して良好に分散する結果、研磨用組成物の保存安定性を向上させることになる。このような表面修飾砥粒は、例えば、アルミニウム、チタン又はジルコニウムなどの金属あるいはそれらの酸化物を砥粒と混合して砥粒の表面にドープさせることにより得ることができる。
あるいは、研磨用組成物中の表面修飾砥粒は、有機酸を固定化したシリカであってもよい。中でも有機酸を固定化したコロイダルシリカが好ましい。コロイダルシリカへの有機酸の固定化は、コロイダルシリカの表面に有機酸の官能基を化学的に結合させることにより行われる。コロイダルシリカと有機酸を単に共存させただけではコロイダルシリカへの有機酸の固定化は果たされない。有機酸の一種であるスルホン酸をコロイダルシリカに固定化するのであれば、例えば、“Sulfonic acid-functionalized silica through quantitative oxidation of thiol groups”, Chem. Commun. 246-247 (2003)に記載の方法で行うことができる。具体的には、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のチオール基を有するシランカップリング剤をコロイダルシリカにカップリングさせた後に過酸化水素でチオール基を酸化することにより、スルホン酸が表面に固定化されたコロイダルシリカを得ることができる。あるいは、カルボン酸をコロイダルシリカに固定化するのであれば、例えば、“Novel Silane Coupling Agents Containing a Photolabile 2-Nitrobenzyl Ester for Introduction of a Carboxy Group on the Surface of Silica Gel”, Chemistry Letters, 3, 228-229 (2000)に記載の方法で行うことができる。具体的には、光反応性2−ニトロベンジルエステルを含むシランカップリング剤をコロイダルシリカにカップリングさせた後に光照射することにより、カルボン酸が表面に固定化されたコロイダルシリカを得ることができる。
(酸化剤)
研磨用組成物中に含まれる酸化剤の種類は特に限定されないが、0.3V以上の標準電極電位を有していることが好ましい。0.3V以上の標準電極電位を有する酸化剤を使用した場合には、0.3V未満の標準電極電位を有する酸化剤を使用した場合に比べて、研磨用組成物によるGe材料部分およびケイ素材料部分の研磨速度が向上する点で有利である。0.3V以上の標準電極電位を有する酸化剤の具体例としては、例えば、過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、有機酸化剤、オゾン水、銀(II)塩、鉄(III)塩、ならびに過マンガン酸、クロム酸、重クロム酸、ペルオキソ二硫酸、ペルオキソリン酸、ペルオキソ硫酸、ペルオキソホウ酸、過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、過フタル酸、次亜塩素酸、次亜臭素酸、次亜ヨウ素酸、塩素酸、亜塩素酸、過塩素酸、臭素酸、ヨウ素酸、過ヨウ素酸、硫酸、過硫酸、クエン酸、ジクロロイソシアヌル酸およびそれらの塩等が挙げられる。これら酸化剤は、単独でもまたは2種以上混合しても用いることができる。
これらの中でも、研磨用組成物によるGe材料部分およびケイ素材料部分の研磨速度が大きく向上することから、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過ヨウ素酸、次亜塩素酸、およびジクロロイソシアヌル酸ナトリウムが好ましい。
なお、標準電極電位とは、酸化反応に関与するすべての化学種が標準状態にあるときに下記数式1で表される。
Figure 2017101236
ここで、E0は標準電極電位、△G0は酸化反応の標準ギブスエネルギー変化、Kはその平行定数、Fはファラデー定数、Tは絶対温度、nは酸化反応に関与する電子数である。上記数式1から明らかなように、標準電極電位は温度により変動するので、本明細書中においては25℃における標準電極電位を採用している。なお、水溶液系の標準電極電位は、例えば改訂4版化学便覧(基礎編)II、pp464−468(日本化学会編)等に記載されている。
研磨用組成物中の酸化剤の含有量は0.01mol/L以上であることが好ましく、0.1mol/L以上であることがより好ましい。酸化剤の含有量が多くなるにつれて、研磨用組成物によるGe材料部分の研磨速度が向上する。
研磨用組成物中の酸化剤の含有量はまた、100mol/L以下であることが好ましく、50mol/L以下であることがより好ましい。酸化剤の含有量が少なくなるにつれて、研磨用組成物の材料コストを抑えることができることに加え、研磨使用後の研磨用組成物の処理、すなわち廃液処理の負荷を軽減することができる。
(水溶性重合体)
研磨用組成物中に含まれる水溶性重合体の種類は特に限定されないが、砥粒の表面積1μmあたりに5000個以上の分子が吸着するような種類の水溶性重合体、例えばポリオキシアルキレン鎖を有するノニオン性化合物を好ましく使用することができる。ポリオキシアルキレン鎖を有するノニオン性化合物の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキレンジグリセリルエーテル、POEアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEアルキルフェニルエーテル、POEグリコール脂肪酸エステル、POEヘキシタン脂肪酸エステル、POEポリプロピレンアルキルエーテル、およびポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレンのブロック/ランダムコポリマーが挙げられる。このような水溶性重合体を使用した場合には、ポリオキシアルキレン鎖を介して、所定の量以上の水溶性重合体が砥粒の表面に吸着することにより砥粒の表面性質に変化が生じる結果、ディッシングやエロージョンが研磨対象物の表面に発生するのを抑えることができる。
前述の水溶性重合体について、水に対する溶解性を高める為に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などのアルカリ性物質、または塩酸、硝酸、硫酸などの酸性物質で中和した塩を使用してもよい。研磨対象物の基体が半導体集積回路用シリコン基板などの場合、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲン化物等による汚染を防止するために、特に硝酸や硫酸などのハロゲンを含まない酸、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属を含まない水酸化テトラメチルアンモニウム、アンモニアを使用することが望ましい。ただし、基体がガラス基板等である場合はその限りではない。さらに、それらの共重合体であってもよい。このような水溶性重合体を使用した場合には、所定の量以上の水溶性重合体が砥粒の表面に吸着することにより砥粒の表面性質に変化が生じる結果、ディッシングやエロージョンが研磨対象物の表面に発生することを抑えることができる。
また、研磨用組成物中に含まれる水溶性重合体は、その水溶性重合体の固体分量1gあたり10mgKOH/g以上のアミン価を有する水溶性重合体であってもよい。研磨用組成物中に含まれる10mgKOH/g以上のアミン価を有する水溶性重合体は、カチオン性を示すため、所定の量以上の水溶性重合体が砥粒の表面に吸着し、砥粒の表面性質に変化が生じる。その結果、ディッシングやエロージョンが研磨対象物の表面に発生することを抑えることができる。
アミン価はカチオン性の強度を示す指標であり、値が高いほど砥粒への吸着性が増加する。本実施形態では、研磨用組成物中に含まれる水溶性重合体は、10mgKOH/g以上のアミン価を有する水溶性重合体であることが好ましい。アミン価が10mgKOH/gより小さくなると、ディッシング抑制効果が低下する虞がある。ディッシング抑制効果が向上するという観点から、水溶性重合体のアミン価は、30mgKOH/g以上であることが好ましく、50mgKOH/g以上であることがより好ましく、100mgKOH/g以上であることがさらに好ましく、150mgKOH/g以上であることが最も好ましい。
研磨用組成物中に含まれる水溶性重合体のアミン価は、3000mgKOH/g以下であることが好ましく、2000mgKOH/g以下であることがより好ましく、1000mgKOH/g以下であることがさらに好ましい。アミン価が低いほど、砥粒の分散安定性が向上するので好ましい。
水溶性重合体のアミン価とは、単位重量の水溶性重合体中に含まれる第1級アミン、第2級アミンおよび第3級アミンを中和するのに必要な塩酸と当量の水酸化カリウム(KOH)のmg数である。水溶性重合体のアミン価は、例えば次のようにして測定することができる。まず、固形分量1.0gの水溶性重合体に水を加えて100gとする。次に、そこに0.1規定の水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した試料を作製する。そして、その試料を0.5規定の塩酸で滴定し、pHが10になるまでに滴下した塩酸の量およびpHが5になるまでに滴下した塩酸の量を測定する。その後、下記数式2からアミン価を求めることができる。
Figure 2017101236
10mgKOH/g以上のアミン価を有する水溶性重合体の例としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミンなどのポリアルキレンイミン、アリルアミン重合体、アミンメタクリレート重合体、コハク酸・ジエチレントリアミン共重合物、グルタミン酸・ジエチレントリアミン共重合物、アジピン酸・ジエチレントリアミン共重合物などのポリアミドポリアミン共重合物、ポリヒドロキシプロピルジメチルアンモニウム、ポリ{塩化(2−ヒドロキシプロピル)}ジメチルアンモニウム、ポリアミンアルキルオキシドポリマー、例えばジシアンジアミド・ジエチレントリアミン共重合物、1,3−プロパンジアミン・ジシアンジアミン縮合物などのジシアンジアミドポリアルキレン共重合物、ジエチレントリアミン・ホルマリン共重合物などのジシアンジアミドホルマリン重合物、ポリアミドアルキルオキシドポリマー、ビニルホルムアミド・ビニルアミンポリマー、ポリビニルアミジン、ジアリルアミンおよびジアリルアミンと有機酸の共重合物、N−ビニルホルムアミド・ビニルアミン共重合物、ポリビニルイミダゾリン、ポリビニルピリジンなどのカチオン性ポリマー等、カチオン性ポリマーとポリビニルアルコールまたはポリアクリルアミド共重合物との共重合体、カチオン性官能基を有するポリビニルアルコール(カチオン化ポリビニルアルコール)、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジメチルアミン・エチレンジアミン・エピクロロヒドリン共重合体、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ならびにこれら前述した水溶性重合体の変性ポリマー、例えば、尿素変性ポリマー、カルボキシメチル変性ポリマー、エピハロヒドリン変性ポリマー等が挙げられる。
前述の水溶性重合体について、水に対する溶解性を高める為に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などのアルカリ性物質、または塩酸、硝酸、硫酸などの酸性物質で中和した塩を使用してもよい。研磨対象物の基体が半導体集積回路用シリコン基板などの場合、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲン化物等による汚染を防止するために、特に硝酸や硫酸などのハロゲンを含まない酸、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属を含まない水酸化テトラメチルアンモニウム、アンモニアを使用することが望ましい。基体がガラス基板等である場合はその限りではない。さらに基板表面への作用を向上させる為に、これらの水溶性重合体に、水溶性重合体を構成するモノマーと異なるモノマーの1種または2種以上を導入してもよい。このような水溶性重合体を使用した場合には、所定の量以上の水溶性重合体が砥粒の表面に吸着し、砥粒の表面性質に変化が生じる。その結果、ディッシングやエロージョンが研磨対象物の表面に発生することを抑えることができる。
また、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、およびエーテル基等の親水性基を有する水溶性重合体を使用することもできる。このような水溶性重合体を使用した場合には、疎水性を有するGe材料部分の表面に研磨用組成物中の水溶性重合体が吸着することにより、当該研磨対象物の表面の濡れ性が向上する。その結果、ディッシングやエロージョンなどの段差が研磨対象物の表面に発生することを抑えることができる。このような水溶性重合体の例としては、例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体等が挙げられる。
水溶性重合体が有する親水性基の数は、一分子当たり3個以上であることが好ましく、より好ましくは5個以上、さらに好ましくは10個以上である。水溶性重合体が有する親水性基の数が多いほど、Ge材料部分に対する親水効果が高まり、その結果としてディッシングやエロージョンなどの段差の発生がさらに抑えられる。
前記水溶性重合体は、研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨した後のGe材料部分の水接触角が、この研磨用組成物から水溶性重合体を除いた組成を有する別の組成物を用いて、同じ研磨対象物を同じ研磨条件で研磨した後のGe材料部分の水接触角と比較して小さくなるような種類の化合物の中から選択して使用されることが好ましい。かような化合物は、研磨対象物の表面の濡れ性をより向上させるため好ましい。さらに、該水接触角は、57度以下であることが好ましく、50度以下であることがより好ましく、45度以下であることがさらに好ましい。ここで、水接触角を測定する際の研磨対象物の研磨条件としては、下記表5に記載の条件が挙げられる。このような水溶性重合体の具体例としては、多糖類であるアルギン酸、ペクチン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、寒天、カードランおよびプルラン、アルコール化合物であるポリエチレングリコール、ポリグリセリン、ペンタノール、ポリプロピレングリコールおよびポリビニルアルコール(このうちポリエチレングリコール、ポリグリセリンおよびポリプロピレングリコールは、アルコール化合物であってかつポリエーテルである)、ポリオキシアルキレン鎖を有するノニオン性化合物であるPOEアルキレンジグリセリルエーテル、POEアルキルエーテルおよびモノオレイン酸POE(6)ソルビタン、ポリカルボン酸またはその塩であるポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリリシン、ポリリンゴ酸、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸アンモニウム塩、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリマレイン酸、ポリイタコン酸、ポリフマル酸、ポリ(p−スチレンカルボン酸)、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、アミノポリアクリルアミド、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸アンモニウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩、ポリアミド酸、ポリアミド酸アンモニウム塩、ポリアミド酸ナトリウム塩、ポリグリオキシル酸、ポリカルボン酸アミド、ポリカルボン酸エステル、およびポリカルボン酸塩が挙げられる。
研磨用組成物中の水溶性重合体の含有量は、10重量ppm以上であることが好ましく、50重量ppm以上であることがより好ましく、100重量ppm以上であることがさらに好ましい。水溶性重合体の含有量が多くなるにつれて、ディッシングやエロージョンの発生をさらに抑制することが期待できる。
研磨用組成物中の水溶性重合体の含有量はまた、100000重量ppm以下であることが好ましく、50000重量ppm以下であることがより好ましく、10000重量ppm以下であることがさらに好ましい。水溶性重合体の含有量が少なくなるにつれて、研磨用組成物中の砥粒の凝集が起こりにくくなり、その結果として研磨用組成物の保存安定性が向上する。
水溶性重合体の重量平均分子量は100以上であることが好ましく、300以上であることがより好ましい。水溶性重合体の重量平均分子量が大きくなるにつれて、デッィシングやエロージョンの発生をさらに抑制することが期待できる。
水溶性重合体の重量平均分子量は500000以下であることが好ましく、300000以下であることがより好ましい。水溶性重合体の重量平均分子量が小さくなるにつれて、研磨用組成物中の砥粒の凝集が起こりにくくなり、その結果として研磨用組成物の保存安定性が向上する。なお、水溶性重合体の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定することができる。
本実施形態の研磨用組成物は、化学式:R1−X1−Y1で表されるアニオン界面活性剤を水溶性重合体として含んでもよい。ただし、R1はアルキル基、アルキルフェニル基またはアルケニル基を表し、X1はポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、またはポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)基を表し、Y1はSOM1基、SOM1基、COM1基、またはPOM1基を表す。SOM1基、SOM1基、COM1基、およびPOM1基のM1はカウンターイオンを表す。カウンターイオンは、例えば、水素イオン、アンモニウムカチオン、アミン類カチオン、およびリチウムカチオン、ナトリウムカチオン、カリウムカチオンのようなアルカリ金属カチオンなど特に限定されない。このようなアニオン界面活性剤を水溶性重合体として使用した場合には、研磨対象物のGe材料部分にアニオン界面活性剤が電気的に吸着して保護膜を形成することにより、Ge材料部分の表面と砥粒との間の親和性が低下する。その結果、ディッシングが研磨対象物の表面に発生することを抑えることができる。
なお、上記水溶性重合体は、単独でもまたは2種以上混合しても用いることができる。
本実施形態によれば以下の作用効果が得られる。
本実施形態の研磨用組成物では、ディッシングやエロージョンなどの段差が研磨対象物の表面に発生することを抑えるために、研磨対象物のGe材料部分と相互作用する水溶性重合体が使用されている。そのため、本実施形態の研磨用組成物は、Ge材料部分を有する研磨対象物を研磨する用途で好適に用いられる。
前記実施形態は次のように変更されてもよい。
・前記実施形態の研磨用組成物は、各成分を分散または溶解するための分散媒または溶媒として水を含んでもよい。他の成分の作用を阻害することを抑制するという観点から、不純物をできる限り含有しない水が好ましく、具体的には、イオン交換樹脂にて不純物イオンを除去した後、フィルタを通して異物を除去した純水や超純水、または蒸留水が好ましい。
・前記実施形態の研磨用組成物は、防腐剤のような公知の添加剤を必要に応じてさらに含有してもよい。
・前記実施形態の研磨用組成物は一液型であってもよいし、二液型をはじめとする多液型であってもよい。
・前記実施形態の研磨用組成物は、研磨用組成物の原液を水で希釈することにより調製されてもよい。
[研磨方法および基板の製造方法]
上述のように、本発明の研磨用組成物は、Ge材料を含有する部分を有する研磨対象物の研磨に好適に用いられる。よって、本発明は、Ge材料を含有する部分を有する研磨対象物を本発明の研磨用組成物で研磨する研磨方法を提供する。また、本発明は、Ge材料を含有する部分を有する研磨対象物を前記研磨方法で研磨する工程を含む基板の製造方法を提供する。
研磨装置としては、研磨対象物を有する基板等を保持するホルダーと回転数を変更可能なモータ等とが取り付けてあり、研磨パッド(研磨布)を貼り付け可能な研磨定盤を有する一般的な研磨装置を使用することができる。
前記研磨パッドとしては、一般的な不織布、ポリウレタン、および多孔質フッ素樹脂等を特に制限なく使用することができる。研磨パッドには、研磨液が溜まるような溝加工が施されていることが好ましい。
研磨条件にも特に制限はなく、例えば、研磨定盤の回転速度は、10〜500rpmが好ましく、研磨対象物を有する基板にかける圧力(研磨圧力)は、35〜700g/cm(0.5〜10psi)が好ましい。研磨パッドに研磨用組成物を供給する方法も特に制限されず、例えば、ポンプ等で連続的に供給する方法が採用される。この供給量に制限はないが、研磨パッドの表面が常に本発明の研磨用組成物で覆われていることが好ましい。
研磨終了後、基板を流水中で洗浄し、スピンドライヤ等により基板上に付着した水滴を払い落として乾燥させることにより、ゲルマニウム材料を含有する部分を有する基板が得られる。
次に、本発明の実施例および比較例を説明する。
コロイダルシリカ、酸化剤および水溶性重合体を水と混合することにより、実施例1〜25の研磨用組成物を調製した。また、コロイダルシリカおよび酸化剤を水と混合して比較例1の研磨用組成物を調製した。各研磨用組成物中の成分の詳細を表1〜表3に示す。
Figure 2017101236
Figure 2017101236
Figure 2017101236
実施例1〜12の各研磨用組成物について、コロイダルシリカの単位表面積あたりに吸着する水溶性重合体の分子数を次のようにして測定した。すなわち、各研磨用組成物を25℃の温度の環境下で一日間静置した後、20000rpmの回転速度で2時間遠心分離して上澄み液を回収した。回収した上澄み液中の全有機炭素量を、燃焼触媒酸化方式の有機炭素測定装置を用いて計測した。また、それとは別に、各研磨用組成物からコロイダルシリカを除いた組成を有する組成物を用意し、25℃の温度の環境下で一日間静置した後、同じく燃焼触媒酸化方式の有機炭素測定装置を用いてこの組成物中の全有機炭素量を計測した。そして、対応する研磨用組成物の上澄み液中の全有機炭素量をこれから減ずることにより、研磨用組成物中のコロイダルシリカに対する水溶性重合体の全吸着量を算出した。コロイダルシリカの単位表面積あたりに吸着する水溶性重合体の分子数は、こうして算出した吸着量からコロイダルシリカの表面積および水溶性重合体の分子量に基づいて算出することができた。その結果を下記表4の“コロイダルシリカ1μmあたりの吸着分子数”欄に示す。
実施例1〜25および比較例1の各研磨用組成物を用いて、シリコンゲルマニウムパターンウェーハとゲルマニウムパターンウェーハとを表5に記載の条件で研磨し、得られたディッシングの値を、それぞれ表4の“Geのディッシング”および“SiGeのディッシング”欄に示す。ディッシングは段差測定機で求めた。なお、研磨時間は、GeまたはSiGe、およびTEOSのパターンが露出するまでの適切な時間を設定した。
実施例1〜25および比較例1の各研磨用組成物を用いて、シリコンゲルマニウムパターンウェーハとゲルマニウムパターンウェーハを表5に記載の条件で研磨し、得られたエロージョン評価の結果を、それぞれ表4の“Ge/TEOSのエロージョン”および“SiGe/TEOSのエロージョン”欄に示す。エロージョンは研磨後の各パターンウェーハについて、GeまたはSiGeとTEOSの境界領域で、原子間力顕微鏡を用いて、エロージョンの進行量を測定した。エロージョンの進行量が25Å以下の場合は“◎”、25Åより大きく100Åより小さい場合は“○”、100Å以上の場合は“×”と評価した。なお、研磨時間は、GeまたはSiGe、およびTEOSのパターンが露出するまでの適切な時間を設定した。
実施例1〜12および比較例1の各研磨用組成物を用いて、研磨後のシリコンゲルマニウムパターンウェーハ、およびゲルマニウムパターンウェーハを純水でリンスし、乾燥空気を吹き付けて乾燥した後、接触角評価装置を用いてθ/2法で水接触角を測定した。その結果を表4の“水接触角”欄に示す。水溶性重合体を除いた組成を有する別の組成物としては、比較例1を用いた。
Figure 2017101236
Figure 2017101236
上記表4に示すように、水溶性重合体を含有する実施例1〜25の研磨用組成物を用いた場合には、本発明の条件を満たさない、つまり水溶性重合体を含有しない比較例1の研磨用組成物に比べて、シリコンゲルマニウムパターンウェーハ、およびゲルマニウムパターンの段差抑制において顕著に優れた効果を奏することが認められた。
なお、本出願は、2012年4月18日に出願された日本特許出願第2012−094584号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。

Claims (7)

  1. ゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を研磨する用途で使用される研磨用組成物であって、砥粒、酸化剤、および水溶性重合体を含有する、研磨用組成物。
  2. 前記砥粒の表面積1μmあたり5000個以上の前記水溶性重合体の分子が吸着する、請求項1に記載の研磨用組成物。
  3. 前記水溶性重合体のアミン価が、10mgKOH/g以上である、請求項1または2に記載の研磨用組成物。
  4. 前記水溶性重合体は親水性基を有し、
    前記研磨用組成物を用いて前記研磨対象物を研磨した後の前記ゲルマニウム材料を含有する部分の水接触角が、その研磨用組成物から水溶性重合体を除いた組成を有する別の組成物を用いて前記研磨対象物を研磨した後の前記ゲルマニウム材料を含有する部分の水接触角と比較して小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  5. 前記水溶性重合体は、化学式:R1−X1−Y1(ただし、R1はアルキル基、アルキルフェニル基またはアルケニル基を表し、X1はポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、またはポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)基を表し、Y1はSOM1基、SOM1基、COM1基、またはPOM1基(ただし、M1はカウンターイオンを表す)を表す。)で表されるアニオン界面活性剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  6. ゲルマニウム材料を含有する部分を有する研磨対象物を、請求項1〜5のいずれか1項に記載の研磨用組成物を用いて研磨する、研磨方法。
  7. 請求項6に記載の研磨方法で研磨する工程を含む、ゲルマニウム材料を含有する部分を有する基板の製造方法。
JP2016233121A 2012-04-18 2016-11-30 研磨用組成物 Active JP6377707B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094584 2012-04-18
JP2012094584 2012-04-18

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014511176A Division JP6132315B2 (ja) 2012-04-18 2013-04-09 研磨用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017101236A true JP2017101236A (ja) 2017-06-08
JP6377707B2 JP6377707B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=49383402

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014511176A Active JP6132315B2 (ja) 2012-04-18 2013-04-09 研磨用組成物
JP2016233121A Active JP6377707B2 (ja) 2012-04-18 2016-11-30 研磨用組成物

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014511176A Active JP6132315B2 (ja) 2012-04-18 2013-04-09 研磨用組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20150060400A1 (ja)
JP (2) JP6132315B2 (ja)
KR (1) KR20150014924A (ja)
TW (1) TWI570198B (ja)
WO (1) WO2013157442A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181269A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 株式会社フジミインコーポレーテッド ゲルマニウム溶解抑制剤
JP2020076062A (ja) * 2018-09-28 2020-05-21 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物、研磨方法および基板の製造方法
JPWO2019049610A1 (ja) * 2017-09-07 2020-11-19 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物およびシリコン基板研磨方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2997105A4 (en) * 2013-05-15 2017-01-25 Basf Se Chemical-mechanical polishing compositions comprising polyethylene imine
JP6327746B2 (ja) * 2014-03-31 2018-05-23 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物
JP6094541B2 (ja) * 2014-07-28 2017-03-15 信越半導体株式会社 ゲルマニウムウェーハの研磨方法
US20160053381A1 (en) * 2014-08-22 2016-02-25 Cabot Microelectronics Corporation Germanium chemical mechanical polishing
KR20170066343A (ko) * 2014-09-30 2017-06-14 가부시키가이샤 후지미인코퍼레이티드 연마용 조성물
EP3296376B1 (en) * 2015-05-08 2023-07-05 Fujimi Incorporated Method of polishing
KR102462501B1 (ko) 2016-01-15 2022-11-02 삼성전자주식회사 슬러리 조성물을 이용하는 집적회로 소자의 제조 방법
KR102508181B1 (ko) * 2016-12-28 2023-03-09 니타 듀퐁 가부시키가이샤 연마용 조성물 및 연마 방법
WO2018124229A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 ニッタ・ハース株式会社 研磨用組成物及び研磨方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123482A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Fujimi Inc 研磨方法
JP2006278981A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Fujimi Inc 単結晶表面用の研磨剤及び研磨方法
US20060234509A1 (en) * 2005-04-15 2006-10-19 Small Robert J Cerium oxide abrasives for chemical mechanical polishing
JP2007514553A (ja) * 2003-11-26 2007-06-07 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 工作物の研磨方法
JP2009033159A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Siltronic Ag 半導体材料から構成された基板を研磨する方法
JP2012000734A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yamaguchi Seiken Kogyo Kk 研磨剤組成物および磁気ディスク基板の研磨方法

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5352277A (en) * 1988-12-12 1994-10-04 E. I. Du Pont De Nemours & Company Final polishing composition
US6046110A (en) * 1995-06-08 2000-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Copper-based metal polishing solution and method for manufacturing a semiconductor device
US6420269B2 (en) * 1996-02-07 2002-07-16 Hitachi Chemical Company, Ltd. Cerium oxide abrasive for polishing insulating films formed on substrate and methods for using the same
CA2263241C (en) * 1996-09-30 2004-11-16 Masato Yoshida Cerium oxide abrasive and method of abrading substrates
US6735230B1 (en) * 1998-09-10 2004-05-11 Rohm, Co., Ltd Semiconductor luminous elements and semiconductor laser
JP4282173B2 (ja) * 1999-09-03 2009-06-17 シャープ株式会社 窒素化合物半導体発光素子およびその製造方法
US20030061766A1 (en) * 2000-03-31 2003-04-03 Kristina Vogt Polishing agent and method for producing planar layers
JP2002164307A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Fujimi Inc 研磨用組成物およびそれを用いた研磨方法
SG144688A1 (en) * 2001-07-23 2008-08-28 Fujimi Inc Polishing composition and polishing method employing it
US20050050803A1 (en) * 2001-10-31 2005-03-10 Jin Amanokura Polishing fluid and polishing method
TWI347969B (en) * 2003-09-30 2011-09-01 Fujimi Inc Polishing composition
JP2005244123A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Fujimi Inc 研磨用組成物
US20060000808A1 (en) * 2004-07-01 2006-01-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Polishing solution of metal and chemical mechanical polishing method
JP2006019641A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Asahi Kasei Chemicals Corp 半導体ウエハの研磨法
US7563383B2 (en) * 2004-10-12 2009-07-21 Cabot Mircroelectronics Corporation CMP composition with a polymer additive for polishing noble metals
WO2007077886A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Hitachi Chemical Co., Ltd. 金属用研磨液及び被研磨膜の研磨方法
US7897061B2 (en) * 2006-02-01 2011-03-01 Cabot Microelectronics Corporation Compositions and methods for CMP of phase change alloys
KR101032504B1 (ko) * 2006-06-30 2011-05-04 주식회사 엘지화학 Cmp 슬러리
JP5012800B2 (ja) * 2006-07-05 2012-08-29 日立化成工業株式会社 Cmp用研磨液及び研磨方法
US7507631B2 (en) * 2006-07-06 2009-03-24 International Business Machines Corporation Epitaxial filled deep trench structures
US8609541B2 (en) * 2007-07-05 2013-12-17 Hitachi Chemical Co., Ltd. Polishing slurry for metal films and polishing method
CN101765647B (zh) * 2007-07-26 2016-05-04 卡伯特微电子公司 用于相变材料的化学-机械抛光的组合物及方法
US7678605B2 (en) * 2007-08-30 2010-03-16 Dupont Air Products Nanomaterials Llc Method for chemical mechanical planarization of chalcogenide materials
US7915071B2 (en) * 2007-08-30 2011-03-29 Dupont Air Products Nanomaterials, Llc Method for chemical mechanical planarization of chalcogenide materials
JP2009099819A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Daicel Chem Ind Ltd Cmp用研磨組成物及び該cmp用研磨組成物を使用したデバイスウェハの製造方法
US9202709B2 (en) * 2008-03-19 2015-12-01 Fujifilm Corporation Polishing liquid for metal and polishing method using the same
US8617275B2 (en) * 2008-04-23 2013-12-31 Hitachi Chemical Company, Ltd. Polishing agent and method for polishing substrate using the polishing agent
JP2010028086A (ja) * 2008-06-16 2010-02-04 Hitachi Chem Co Ltd Cmp研磨剤、このcmp研磨剤を用いた研磨方法
JP5403956B2 (ja) * 2008-07-01 2014-01-29 花王株式会社 研磨液組成物
JP2010087457A (ja) * 2008-09-05 2010-04-15 Hitachi Chem Co Ltd Cmp研磨剤及びこれを用いた研磨方法
JP2010153781A (ja) * 2008-11-20 2010-07-08 Hitachi Chem Co Ltd 基板の研磨方法
KR101172647B1 (ko) * 2009-10-22 2012-08-08 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 연마제, 농축 1액식 연마제, 2액식 연마제 및 기판의 연마 방법
JP5481166B2 (ja) * 2009-11-11 2014-04-23 株式会社クラレ 化学的機械的研磨用スラリー
JP5587620B2 (ja) * 2010-01-25 2014-09-10 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及びそれを用いた研磨方法
JP5774283B2 (ja) * 2010-04-08 2015-09-09 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及び研磨方法
JP5141792B2 (ja) * 2010-06-29 2013-02-13 日立化成工業株式会社 Cmp研磨液及び研磨方法
CN101880907B (zh) * 2010-07-07 2012-04-25 厦门大学 纳米精度的电化学整平和抛光加工方法及其装置
JP5544244B2 (ja) * 2010-08-09 2014-07-09 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物および研磨方法
JP2012069785A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Fujimi Inc 研磨用組成物および研磨方法
US8826640B2 (en) * 2010-11-12 2014-09-09 Raytheon Company Flight vehicles including electrically-interconnective support structures and methods for the manufacture thereof
CN102690604A (zh) * 2011-03-24 2012-09-26 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 化学机械抛光液
US9640407B2 (en) * 2011-06-14 2017-05-02 Fujimi Incorporated Polishing composition
IN2014CN01603A (ja) * 2011-08-01 2015-05-08 Basf Se
KR20130049538A (ko) * 2011-11-04 2013-05-14 삼성전자주식회사 연마용 슬러리 조성물 및 이를 이용한 상변화 메모리 장치의 제조 방법
KR102028217B1 (ko) * 2011-11-25 2019-10-02 가부시키가이샤 후지미인코퍼레이티드 연마용 조성물
WO2013125445A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 日立化成株式会社 研磨剤、研磨剤セット及び基体の研磨方法
US8778211B2 (en) * 2012-07-17 2014-07-15 Cabot Microelectronics Corporation GST CMP slurries

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123482A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Fujimi Inc 研磨方法
JP2007514553A (ja) * 2003-11-26 2007-06-07 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 工作物の研磨方法
JP2006278981A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Fujimi Inc 単結晶表面用の研磨剤及び研磨方法
US20060234509A1 (en) * 2005-04-15 2006-10-19 Small Robert J Cerium oxide abrasives for chemical mechanical polishing
JP2009033159A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Siltronic Ag 半導体材料から構成された基板を研磨する方法
JP2012000734A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yamaguchi Seiken Kogyo Kk 研磨剤組成物および磁気ディスク基板の研磨方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019049610A1 (ja) * 2017-09-07 2020-11-19 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物およびシリコン基板研磨方法
JP7104053B2 (ja) 2017-09-07 2022-07-20 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物およびシリコン基板研磨方法
WO2019181269A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 株式会社フジミインコーポレーテッド ゲルマニウム溶解抑制剤
JP2020076062A (ja) * 2018-09-28 2020-05-21 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物、研磨方法および基板の製造方法
JP7359615B2 (ja) 2018-09-28 2023-10-11 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物、研磨方法および基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6377707B2 (ja) 2018-08-22
TW201348360A (zh) 2013-12-01
JP6132315B2 (ja) 2017-05-24
TWI570198B (zh) 2017-02-11
JPWO2013157442A1 (ja) 2015-12-21
US20150060400A1 (en) 2015-03-05
WO2013157442A1 (ja) 2013-10-24
KR20150014924A (ko) 2015-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6377707B2 (ja) 研磨用組成物
JP5569574B2 (ja) 研磨剤及びこの研磨剤を用いた基板の研磨方法
JP5418590B2 (ja) 研磨剤、研磨剤セット及び基板の研磨方法
JP5499556B2 (ja) スラリ及び研磨液セット並びにこれらから得られるcmp研磨液を用いた基板の研磨方法及び基板
JP6517555B2 (ja) 研磨用組成物およびそれを用いた研磨方法
WO2012172983A1 (ja) 研磨用組成物
KR20100065386A (ko) 아미노실란으로 처리된 연마제 입자를 이용한 연마 조성물 및 방법
KR20100074207A (ko) 아미노실란으로 처리된 연마제 입자를 이용한 연마 조성물 및 방법
TW201724236A (zh) 研磨方法及雜質去除用組成物以及基板及其製造方法
JP6407503B2 (ja) 研磨用組成物
TWI683896B (zh) 研磨用組成物
JP6908592B2 (ja) 研磨用組成物
JP2017107905A (ja) 洗浄液及び洗浄方法
US20220220339A1 (en) Polishing composition, method for manufacturing polishing composition, and polishing method
US9834703B2 (en) Polishing composition
WO2016203586A1 (ja) 研磨剤、研磨剤用貯蔵液及び研磨方法
JP2014187268A (ja) Cmp研磨剤及び基板の研磨方法
JP2009260236A (ja) 研磨剤、これを用いた基板の研磨方法並びにこの研磨方法に用いる溶液及びスラリー
JP2019179890A (ja) シリコンウェーハの研磨方法および研磨用組成物
JP2015189784A (ja) 研磨剤、研磨剤用貯蔵液及び研磨方法
TW202012586A (zh) 研磨用組合物及其製造方法以及研磨方法和基板的製造方法
TWI666308B (zh) 研磨劑、研磨劑用儲藏液及研磨方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250