JP2017099510A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1移動役物と、
前記第1移動役物に対して移動可能に設けられた第2移動役物と、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持しつつ、前記第1移動役物を第1位置から第2位置まで移動させる第1移動手段と、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を第3位置から第4位置まで移動させる第2移動手段と、
を備える
ことを特徴とする。
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記付勢手段による付勢力に抗して、前記第1移動役物を前記第1位置に停止された状態とする停止手段と、
1つの駆動源と、
を備え、
前記第1移動手段は、
前記駆動源を駆動することによって、
前記停止手段による前記第1移動役物の停止された状態を解除し、前記付勢手段の付勢力によって前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させる手段であり、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後も、前記駆動源の駆動を継続させることによって、
前記駆動源の力を前記第2移動役物に伝達して、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
こととしてもよい。
前記第2移動役物は、駆動源の力が伝達されることによって、前記第3位置から前記第4位置まで移動されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記第2移動役物に対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
こととしてもよい。
前記第2移動役物に設けられたラックと、
前記第1移動役物に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、
を備え、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記ピニオンを回転させることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を、前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
こととしてもよい。
前記ピニオンは、駆動源の力が伝達されることによって回転されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記ピニオンに対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
こととしてもよい。
前記第3位置から前記第4位置に向かう方向は、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の逆の方向である
こととしてもよい。
A.パチンコ機1の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の進行態様:
C.移動役物装置70:
C−1.移動役物装置70の構成:
C−2.移動役物装置70の動作態様:
C−2−1.第1移動役物71に対する第2移動役物72の動作態様 :
C−2−2.移動役物装置70全体の動作態様 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
図2は、遊技盤20の盤面構成(前面側)を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出された後、遊技領域21を流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200や、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者は所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。ここで、第1特図、第2特図について説明する。
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、大入賞口28には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
遊技球が第1始動口24に入球すると、上述したように第1特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて大当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、所定の判定乱数(普図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態と、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態とが適宜設定される。これらのうち大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態は、「大当り判定において大当りと判定される確率が低い(99.9分の1の確率である)低確率状態」または「大当り判定において大当りと判定される確率が高い(11.9分の1の確率である)高確率状態」に設定される。また、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態は、「第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い非電サポ状態」または「第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い電サポ状態」に設定される。尚、以下では、高確率状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「高確回数」とも表現し、電サポ状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「電サポ回数」とも表現する。
上述したような遊技の進行は、主に主制御基板200のCPU201によって行われる。本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。
C−1.移動役物装置70の構成 :
図7および図8は、移動役物装置70の構成を示す説明図である。なかでも、図7は、移動役物装置70を前方からみた斜視図と分解斜視図であり、図8は、移動役物装置70を後方からみた斜視図と分解斜視図である。尚、図7および図8には、第2移動役物72が上方へ移動し、第1移動役物71の上部側が遊技者側から視認可能となった状態(移動役物演出が行われている状態)が示されている。また、図7および図8では、演出表示装置41前面側の左右に設けられた2つの移動役物装置70のうち、左側に設けられた移動役物装置70のみを示している。右側に設けられた移動役物装置70については、左側に設けられた移動役物装置70の構成の左右を入れ替えただけであるので、その説明を省略する。
以下では、移動役物装置70の動作態様(移動役物演出)について説明するが、先ずは、第1移動役物71に対する第2移動役物72の動作態様について説明し、その後に、移動役物装置70全体の動作態様について説明する。
図9は、第1移動役物71に対する第2移動役物72の動作態様を示す説明図である。尚、図9において、向かって左側には、第2移動役物72(ラック部72b以外)の図示が省略された説明図が示されており、右側には、第2移動役物72が図示された説明図が示されている。また、以下において、「白抜き矢印」は遊技部品の移動方向を示している。
次に、上述のような第2移動役物72の動作態様を踏まえた上で、移動役物装置70の動作態様について説明する。図10〜図13は、移動役物装置70の動作態様を示す説明図である。なかでも、図10〜図13において、(a)図は、移動役物装置70を前方からみた説明図であり、(b)図は、移動役物装置70を後方からみた説明図である。尚、(a)図において、向かって左側には、第2移動役物72(ラック部72b以外)の図示が省略された説明図が示されており、右側には、第2移動役物72が図示された説明図が示されている。また、図10〜図13では、「移動役物演出」に直接的に関係のない構成、すなわち、第1移動役物71および第2移動役物72の移動に直接的に関係のない構成については、その図示を省略している。また、以下において、「実線矢印」は、後アーム79(トーションバネ79a)によって遊技部品が付勢された方向を示している。
すなわち、
第1移動役物(第1移動役物71)と、
前記第1移動役物に直接的または間接的に連結された第1部材(中アーム77)と、
前記第1部材を第1方向(実線矢印<3>)に付勢する付勢手段(後アーム79、トーションバネ79a)と、
を備え、
前記第1部材が所定の位置(初期位置)にある場合は、前記第1部材の所定部(軸支部77c)は第2方向(白抜き矢印[7])のみに移動可能であり、
前記第2方向には、前記第1方向と逆方向の方向成分(破線矢印<7a>)が含まれている
ことを特徴とする第1の遊技機
として捉えることができる。
「移動役物演出」を開始するに際しては、上述したように各遊技部品(下アーム76、中アーム77、上アーム78、第1移動役物71、後アーム79)が「初期位置」にある状態において、役物用モーター73を駆動する。役物用モーター73を駆動すると、その駆動力が、モーター用ギヤ73a、中継用ギヤ75を介して、アーム用ギヤ76aに伝達される。すると、下アーム76が斜め下方に回動し、これに伴って、中アーム77の軸支部77cも斜め下方(白抜き矢印[7])に移動する(図10(a)参照)。
すなわち、
上述の第1の遊技機において、
前記第1部材の所定部(軸支部77c)を、前記所定の位置(初期位置)から該所定部が第3方向(白抜き矢印[8])に移動可能な位置まで移動させる駆動源(役物用モーター73)を備え、
前記第3方向には、前記第1方向(実線矢印<3>)と同一方向の方向成分が含まれている
ことを特徴とする第2の遊技機
として捉えることができる。
こうして「離脱動作」を行ったら、続いて、上述の各遊技部品(下アーム76、中アーム77、上アーム78、第1移動役物71、後アーム79)を「初期位置」に復帰させる「復帰動作」を行う。「復帰動作」を行うに際しては、役物用モーター73を「離脱動作」時とは逆向きに駆動する。こうすると、先ず、図13に示す状態から図12に示す状態となる。すなわち、下アーム76が下方に回動し、この下アーム76の回動に追随して、中アーム77も下方に移動する。もっとも、中アーム77が下方に移動しても、第1移動役物71は、後アーム79によって上方に付勢された状態であるので下方へは移動せず、中アーム77の後方に突出した突出部77aが第1移動役物71の長孔71b内を下方へ移動する。この場合、中アーム77の前方に突出した突出部77b(上アーム78の長孔78aに挿入された突出部77b)も第1移動役物71に対して下方に移動するので、上アーム78の長孔78a側は中途部78cを中心にして下方に回動する。
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1移動役物と、
前記第1移動役物に対して移動可能に設けられた第2移動役物と、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持しつつ、前記第1移動役物を第1位置から第2位置まで移動させる第1段階目の移動を行う第1移動手段と、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を第3位置から第4位置まで移動させる第2段階目の移動を行う第2移動手段と、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記付勢手段による付勢力に抗して、前記第1移動役物を前記第1位置に停止された状態とする停止手段と、
前記第1段階目の移動が開始されてから前記第2段階目の移動が終了するまで継続して駆動される1つの駆動源と、
を備え、
前記駆動源の力が前記第2移動役物に伝達されると、前記第2段階目の移動が行われるものであり、
前記第1移動手段は、
前記駆動源の駆動を開始することで前記第1移動役物の前記停止された状態を解除し、前記付勢手段の付勢力によって、前記駆動源の力が前記第2移動役物に伝達されることを遮りつつ、前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させることで前記第1段階目の移動を行う手段であり、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物の移動を前記第2位置で停止させることによって前記駆動源の力を前記第2移動役物に伝達し、前記第2段階目の移動を行う手段である
ことを特徴とする。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機として把握することもできる。すなわち、
<把握例1>
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1移動役物と、
前記第1移動役物に対して移動可能に設けられた第2移動役物と、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持しつつ、前記第1移動役物を第1位置から第2位置まで移動させる第1移動手段と、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を第3位置から第4位置まで移動させる第2移動手段と、
を備える
ことを特徴とする。
このような遊技機では、第1移動役物が第2位置に移動するまでは第1移動役物と第2移動役物との位置関係を維持しながら移動させることができ、その移動先で、第1移動役物と第2移動役物との位置関係を変化させることができる。この結果、遊技者に意外性を感じさせることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。
<把握例2>
また、こうした遊技機では、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記付勢手段による付勢力に抗して、前記第1移動役物を前記第1位置に停止された状態とする停止手段と、
1つの駆動源と、
を備え、
前記第1移動手段は、
前記駆動源を駆動することによって、
前記停止手段による前記第1移動役物の停止された状態を解除し、前記付勢手段の付勢力によって前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させる手段であり、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後も、前記駆動源の駆動を継続させることによって、
前記駆動源の力を前記第2移動役物に伝達して、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
こととしてもよい。
このような遊技機では、「第1移動役物に対する第2移動役物の位置を維持した、第1移動役物の第1位置から第2位置までの移動(以下「第1段階目の移動」ともいう)」も、「第1移動役物に対する第2移動役物の第3位置から第4位置までの移動(以下「第2段階目の移動」ともいう)」も、1つの駆動源を駆動することによって実現することができる。この結果、遊技機の軽量化を図ることができると共に、遊技機の生産性を高めることができる。
<把握例3>
また、こうした遊技機では、
前記第2移動役物は、駆動源の力が伝達されることによって、前記第3位置から前記第4位置まで移動されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記第2移動役物に対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
こととしてもよい。
このような遊技機では、「第1段階目の移動」が行われている間は、第2移動役物に対する駆動源の力の伝達を遮ることによって、「第2段階目の移動」が行われることを防止する。そして、その後、第2移動役物に駆動源の力を伝達することによって、「第2段階目の移動」を行う。従って、駆動源を単純に継続して駆動させるだけで、換言すると、駆動源の複雑な制御を要することなく、「第1段階目の移動」および「第2段階目の移動」を行わせることができる。
<把握例4>
また、こうした遊技機では、
前記第2移動役物に設けられたラックと、
前記第1移動役物に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、
を備え、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記ピニオンを回転させることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を、前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
こととしてもよい。
このような遊技機では、「第1段階目の移動」の後にピニオンを回転させることによって、該ピニオンに歯合したラックを移動させて「第2段階目の移動」を行わせることができる。
<把握例5>
また、こうした遊技機では、
前記ピニオンは、駆動源の力が伝達されることによって回転されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記ピニオンに対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
こととしてもよい。
このような遊技機では、「第1段階目の移動」が行われている間は、ピニオンに対する駆動源の力の伝達を遮ることによって、「第2段階目の移動」が行われることを防止する。そして、その後、ピニオンに駆動源の力を伝達することによって、「第2段階目の移動」を行う。従って、駆動源を単純に継続して駆動させるだけで、換言すると、駆動源の複雑な制御を要することなく、「第1段階目の移動」および「第2段階目の移動」を行わせることができる。
<把握例6>
また、こうした遊技機では、
前記第3位置から前記第4位置に向かう方向は、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の逆の方向である
こととしてもよい。
このような遊技機では、「第2段階目の移動」にて第2移動役物が第1移動役物に対して移動する方向は、「第1段階目の移動」にて第1移動役物および第2移動役物が移動する方向と逆の方向となる。この結果、「第1段階目の移動」から「第2段階目の移動」に移る際に遊技者の視線の移動方向を逆に変化させることができ、更に遊技者に意外性を感じさせることができる。
Claims (6)
- 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1移動役物と、
前記第1移動役物に対して移動可能に設けられた第2移動役物と、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持しつつ、前記第1移動役物を第1位置から第2位置まで移動させる第1移動手段と、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を第3位置から第4位置まで移動させる第2移動手段と、
を備える
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記付勢手段による付勢力に抗して、前記第1移動役物を前記第1位置に停止された状態とする停止手段と、
1つの駆動源と、
を備え、
前記第1移動手段は、
前記駆動源を駆動することによって、
前記停止手段による前記第1移動役物の停止された状態を解除し、前記付勢手段の付勢力によって前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させる手段であり、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後も、前記駆動源の駆動を継続させることによって、
前記駆動源の力を前記第2移動役物に伝達して、前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記第2移動役物は、駆動源の力が伝達されることによって、前記第3位置から前記第4位置まで移動されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記第2移動役物に対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において
前記第2移動役物に設けられたラックと、
前記第1移動役物に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、
を備え、
前記第2移動手段は、
前記第1移動役物が前記第2位置まで移動した後に、前記ピニオンを回転させることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を、前記第3位置から前記第4位置まで移動させる手段である
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項4に記載の遊技機において、
前記ピニオンは、駆動源の力が伝達されることによって回転されるものであり、
前記第1移動手段は、
前記第1移動役物を前記第1位置から前記第2位置まで移動させるまでは、前記ピニオンに対する前記駆動源の力の伝達を遮ることによって、
前記第1移動役物に対する前記第2移動役物の位置を維持する手段である
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の遊技機において、
前記第3位置から前記第4位置に向かう方向は、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の逆の方向である
ことを特徴とする遊技機。
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