JP6212797B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技球や遊技メダル等の遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に関する。
遊技機としては、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機や、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させ、該回胴を停止させることによって遊技を行うスロットマシンなどが知られている。これらのような遊技機では、遊技の進行過程において種々の演出が実行されている。例えば、液晶表示器を設けて、該液晶表示器に種々の画像を表示する演出が実行されている。
近年では、演出効果(視覚効果)を更に高めるために、移動可能に設けられた役物を移動させる演出が一般的になりつつあり、なかには、該役物を発光させる演出を行う遊技機も存在する。例えば、特許文献1には、バナナを模した役物を揺動動作させると共に、該役物の内部にLEDを設けて発光させる演出について開示されている。
特開2010−220863号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、移動可能に設けられた役物そのものに、LEDや該LEDを駆動する基板が設けられているので、該役物の重量が大きくなってしまい、ひいては、該役物の円滑な移動の妨げになる虞があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、移動可能に設けられた役物を発光させる演出を行う遊技機であって、該役物の重量を軽減することで、該役物を円滑に移動させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1役物と、
前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
を備え、
前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
前記第2役物が前記第2位置にある場合に、前記第2役物の前記端面と前記第1役物との間に形成される間隙の前方に位置する遮蔽部を備える
ことを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1役物と、
前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
を備え、
前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
前記発光体基板は、その両面を前後にして設けられており、
前記第2役物用発光体は、前記発光体基板の後面に設けられている
ことを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1役物と、
前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
を備え、
前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
前記第2役物および前記第2役物用発光体は複数ずつ設けられており、
該複数の第2役物用発光体は、それぞれに対応する1つの前記第2役物に発光方向が向けられている
ことを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1役物と、
前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
を備え、
前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
前記第2役物が前記第2位置にある場合は、前記第1役物の形状と前記第2役物の形状との組み合わせによって特定形状の物体が表出する
ことを特徴とする。
本発明によれば、移動可能に設けられた役物を発光させる演出を行う遊技機において、該役物の重量を軽減することで、該役物を円滑に移動させることができる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成(前面側)を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部50の構成を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例の移動役物演出の概要を示す説明図である。 本実施例の移動役物装置Uを前方からみた斜視図とその分解斜視図である。 本実施例の移動役物装置Uを後方からみた斜視図とその分解斜視図である。 本実施例の移動役物装置Uの「初期位置」にある状態を示す斜視図である。 本実施例の移動役物装置Uの「初期位置」から「演出位置」に移動する過程を示す斜視図である。 本実施例の移動役物装置Uにおける各種LEDの位置を示す説明図である。 本実施例の移動役物装置Uにおけるナナセグ枠部65の役割の一部を示す説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例においては、特に断りがない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機1の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の進行態様:
C.移動役物装置U:
C−1.移動役物装置Uの構成:
C−2.移動役物装置Uの動作態様:
A.パチンコ機1の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aにはガラス板等の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20の遊技領域21(図2参照)を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部50(図2参照)を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部50(図2参照)とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左サイドランプ5cが設けられている。また、前面枠4における窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、本体枠2の下部の前面(いわゆる幕板)には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、カードユニット242(図3参照)を介して貸し出される遊技球や、パチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図3参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。そして、遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニット261に伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーター262(図3参照)が回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。これらの演出ボタン10aやジョグシャトル10bは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の遊技演出が行われる。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成(前面側)を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出された後、遊技領域21を流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の略中央には中央装置40が設けられており、中央装置40のほぼ中央には、演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41は液晶表示器によって構成されており、その表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。尚、演出表示装置41の詳しい表示内容については後に説明する。
液晶表示装置41の前面側下方には、移動役物装置Uが設けられている。詳しくは後述するが、移動役物装置Uは、後述の上役物60、左役物70、右役物80を備えており、これらの役物を移動させる「移動役物演出」を行うための装置である。尚、図2では「移動役物演出」が行われていない状態が示されている。「移動役物演出」が行われていない状態では、移動役物装置Uのほとんどの部分は遊技盤20の裏側に隠れているので、図2でも移動役物装置Uのほとんどの部分は示されていない。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21において中央装置40(演出表示装置41)の右方には、普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。
また、遊技領域21における第1始動口24の右方には、略長方形状に大きく開口された大入賞口28(可変入球口)が設けられている。大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。大入賞口28の内部の通路には大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、上述した各遊技装置(遊技部品)の周辺には、遊技球が入球可能なその他入球口30や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31や多数の障害釘32が設けられている。遊技領域21の最下部であって第2始動口25の左下方と右下方には、2つのアウト口33が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、その他入球口30の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口33から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下する遊技球が入球可能である。これに対して、第2始動口25、普通図柄作動ゲート27、大入賞口28には、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24、第2始動口25、その他入球口30の何れかに遊技球が入球した場合は、3個の遊技球が遊技者に払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は、13個の遊技球が遊技者に払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部50の詳しい表示内容については、後述する遊技の進行態様において説明する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200や、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28s、普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球を検知するゲートセンサー27sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s、ゲートセンサー27sなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)始動口ソレノイド26mや、大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、始動口ソレノイド26m、大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた遊技演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対しては、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信し、ランプ制御基板226に対しては、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a〜5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドを送信したりすることによって、遊技の演出を行う。また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aやジョグシャトル10bに対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する遊技演出を行う。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出す。そして、該音声データに基づく音声を、アンプ基板224を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。また、画像音声制御基板230は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する動作データをROM232から読み出す。そして、モーター基板229を介して、読み出した動作データに基づく態様で2つの役物用モーター70m,80mを駆動する。尚、役物用モーター70m,80mは、後述の上役物60や左役物70、右役物80を移動させるためのモーターである。また、画像音声制御基板230は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する発光データをROM232から読み出す。そして、LED基板66を介して、読み出した発光データに基づく態様で種々のLED(後述する上導光反射部用LED66a、ナナセグ用LED66b、左導光反射部用LED66c、右導光反射部用LED66d)を発光させる。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン241(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット242、払出モーター243などが接続されている。球貸ボタン241が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット242に伝達される。カードユニット242は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出モーター243を駆動して遊技球の貸し出しを行う。また、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しを行う。
また、払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の進行態様 :
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者は所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。ここで、第1特図、第2特図について説明する。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部50は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前面枠4の小窓部4c(図1参照)を通してセグメント表示部50を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ8個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、8個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、8個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、大当り図柄101〜200、外れ図柄201の101種類の図柄を停止表示可能であり、第2特図として、大当り図柄301〜400、外れ図柄401の101種類の図柄を停止表示可能である。また、これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。遊技球が第1始動口24に入球することに基づく大当り判定(以下「第1特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第1特図が大当り図柄101〜200の何れかで停止表示され、第1特図についての大当り判定の結果が外れである場合は、第1特図が外れ図柄201で停止表示される。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく大当り判定(以下「第2特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第2特図が大当り図柄301〜400の何れかで停止表示され、第2特図についての大当り判定の結果が外れである場合は第2特図が外れ図柄401で停止表示される。こうして特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから、所定の変動時間の経過により当該変動表示が終了して、特別図柄が大当り図柄または外れ図柄で確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
<大当り遊技>
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、大入賞口28には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
本実施例のパチンコ機1では、停止表示された大当り図柄の種類によって、1回の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数が異なる。すなわち、第1特図が大当り図柄101〜150で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われる4ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄151〜190で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)、6回のラウンド遊技が行われる6ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄191〜194で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は4%の確率で)、7回のラウンド遊技が行われる7ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄195〜200で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)、16回のラウンド遊技が行われる16ラウンド大当り遊技が行われる。また、第2特図が大当り図柄301〜350で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)4ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄351〜390で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)6ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄391〜394で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は4%の確率で)7ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄395〜400で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)16ラウンド大当り遊技が行われる。
本実施例のパチンコ機1において、1回のラウンド遊技は、9個の遊技球が入球した場合(9カウント)または30秒が経過した場合に終了するので、ほとんどの場合において1回のラウンド遊技では117個(9カウント×払出数13個)の遊技球が払い出される。従って、当然ながら、ラウンド遊技回数の多い大当り遊技の方が、ラウンド遊技回数が少ない大当り遊技よりも遊技者に多くの遊技球が払い出されることとなる。このため、ラウンド遊技回数のより多い大当り遊技が行われることを遊技者に期待させることができる。尚、このことは、遊技者にとっての有利度合が互いに異なる複数の大当り遊技(特定遊技)を実行可能であると捉えることができる。
上述した大当り遊技の実行中は、セグメント表示部50のラウンド表示部55に実行中の大当り遊技の種類(ラウンド遊技回数)が表示される。すなわち、図4に示すように、ラウンド表示部55には3個のLEDが配置されており、このラウンド表示部55では、3個のLEDのうち左のLEDを点灯することで4ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、中のLEDを点灯することで6ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、右のLEDを点灯することで7ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、3個全てのLEDを点灯することで16ラウンド大当り遊技の実行中であることを示す。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24に入球すると、上述したように第1特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて大当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、上述したように第2特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示も、遊技球が第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留に基づいて大当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留も4個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部50の第2特図保留表示部54に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部54にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部54では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中は、第1特図保留や第2特図保留が記憶されていても、これらの保留に係る大当り判定や変動表示は行わない。また、第1特図保留および第2特図保留のうち第1特図保留のみが記憶されている場合は、最先に記憶された第1特図保留に係る大当り判定および第1特図の変動表示を行うが、第2特図保留が記憶されている場合は第1特図保留が記憶されているか否かに拘わらず、最先に記憶された第2特図保留に係る大当り判定および第2特図の変動表示を行う。すなわち、第2特図を第1特図に優先して変動表示させる(いわゆる第2特図の優先変動機能を有する)。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、所定の判定乱数(普図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
<普通図柄の保留>
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
<遊技状態>
ここで、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態と、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態とが適宜設定される。これらのうち大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態は、「大当り判定において大当りと判定される確率が低い(99.9分の1の確率である)低確率状態」または「大当り判定において大当りと判定される確率が高い(11.9分の1の確率である)高確率状態」に設定される。また、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態は、「第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い非電サポ状態」または「第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い電サポ状態」に設定される。尚、以下では、高確率状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「高確回数」とも表現し、電サポ状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「電サポ回数」とも表現する。
本実施例のパチンコ機1では、何れの大当り遊技が行われた場合であっても、大当り遊技終了後は高確率状態と電サポ状態が併せて設定されるものの、電サポ回数は、大当り遊技の開始契機となった大当り図柄の種類によって異なる。すなわち、高確回数については、何れの大当り図柄が停止表示された場合であっても6回に設定される。これに対して、電サポ回数については、第1特図が大当り図柄101〜145で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は45%の確率で)25回に設定され、第1特図が大当り図柄146〜150、151〜190、191〜194で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は5%+40%+4%=49%の確率で)50回に設定され、第1特図が大当り図柄195〜200で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)100回に設定される。また、第2特図が大当り図柄301〜345で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は45%の確率で)25回に設定され、第2特図が大当り図柄346〜350、351〜390、391〜394で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は5%+40%+4%=49%の確率で)50回に設定され、第2特図が大当り図柄395〜400で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)100回に設定される。
尚、高確回数が6回に設定された後に図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)が6回行われた場合は、高確率状態は終了し、電サポ状態が設定されたまま低確率状態が設定される。また、25回、50回、100回の電サポ回数が設定された後に該電サポ回数と同数の図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)が行われた場合は、電サポ状態は終了し、非電サポ状態が設定される。遊技者にとっては、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも有利な状態であることから、より多くの電サポ回数が設定されることを遊技者に期待させることができる。
ここで、セグメント表示部50には、上述した電サポ状態の設定中であることを示す電サポ表示部58が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部58には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態の設定中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態の設定中であることを示す。また、図4に示すように、セグメント表示部50には、右打ちを行うことを示す右打ち表示部59が設けられている。電サポ状態の設定中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態の設定中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。また、大入賞口28も右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中も右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態の設定中および大当り遊技中は、右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを示す。
<演出の内容>
上述したような遊技の進行は、主に主制御基板200のCPU201によって行われる。本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。
例えば、演出表示装置41では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた各種の演出(以下「図柄変動演出」ともいう)が行われる。すなわち、第1特図表示部51または第2特図表示部52にて特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41においても3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始し、その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図5(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左識別図柄41aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次に、右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部51または第2特図表示部52で停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が「外れ図柄」で停止表示される場合は、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部51または第2特図表示部52で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部51または第2特図表示部52(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、図5(b)に示すように、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、2つの識別図柄(一の識別図柄を除いた識別図柄)を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて最後の識別図柄(一の識別図柄)を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めている。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図5に示す例では、第1特図保留数および第2特図保留数が共に4個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53および第2特図保留表示部54にて示される保留数とは一致することとなる。
また、演出表示装置41では、大当り遊技の実行中に、該大当り遊技の実行中であることを示す演出(以下「大当り遊技演出」ともいう)が行われる。このような大当り遊技演出としては、例えば、実行中の大当り遊技にて行われるラウンド遊技の回数を示唆する演出や、実行中の大当り遊技の終了後に設定される遊技状態を示唆する演出などが行われる。
また、本実施例のパチンコ機1では、上述した図柄変動演出や大当り遊技演出の実行中に所定の条件が成立すると(例えば、特定の図柄変動演出や大当り遊技演出が実行されると)、移動役物装置Uを利用した「移動役物演出」が行われる。図6(a)には、「移動役物演出」が行われていない状態が示されている。「移動役物演出」が行われていない場合は、図6(a)に示すように、移動役物装置Uの上端部が遊技者側から視認可能である。「移動役物演出」としては、このような状態から、図6(b)に示すように上役物60、左役物70、右役物80が上方へ移動し、これらの役物が遊技者側から視認可能となる演出が行われる。以下では、移動役物装置Uの構成や、移動役物装置Uの動作態様(移動役物演出の態様)について、更に詳しく説明する。
C.移動役物装置U :
C−1.移動役物装置Uの構成 :
図7(a)は、「移動役物演出」が行われている状態(図6(b)に示す状態)の移動役物装置Uの前方斜視図であり、図7(b)は、その分解斜視図である。また、図8(a)は、「移動役物演出」が行われている状態(同じく図6(b)に示す状態)の移動役物装置Uの後方斜視図であり、図8(b)は、その分解斜視図である。
図7および図8に示すように、移動役物装置Uは、おおまかには、3つの移動可能な役物である上役物60、左役物70、右役物80と、これらの役物を移動させるための機構とから構成される。
<上役物60の構成>
上役物60は、左右方向に延びる上ベース部61と、上ベース部61の下面から垂下させて設けられた光透過性を有する透明板62とを備えている。この透明板62の下部には、矩形状に切り欠かれた切欠部62aが形成されている(図7(b)、図8(b)参照)。また、透明板62の前面には、この切欠部62aの上方および側方を囲むようにして、前方からみて円弧状の凹部62bが形成されている(図7(b)参照)。さらに、透明板62の前面には、切欠部62aおよび凹部62bが形成されることによって、自ずと、前方に突出した領域(切欠部62aと凹部62bに囲まれる領域)が形成されている(図7(b)参照)。この突出した領域を、以下では「上導光反射部62c」とも称する。上導光反射部62cの前面(図7のハッチング部分)あるいは内部には、種々の模様が立体的に形成されている。上導光反射部62cの下端面から光が取り込まれると(入光すると)、この光は立体的に形成された模様で乱反射するので、該模様が発光することとなる。また、上導光反射部62cは、上端が円弧状の凹部62bに囲まれているので(規定されているので)、円盤形状の一部と同様の形状(円盤の盤面を前方に向けて配置した場合の円盤の上部と同様の形状)を有している。このように透明板62には、切欠部62a、凹部62b、上導光反射部62cが形成されている。
透明板62の切欠部62aには、矩形状のナナセグパネル63が挿入されている。切欠部62aの上端部(すなわち上導光反射部62cの下端部)とナナセグパネル63の上端部との間には少なくとも1つのLEDが挿入可能な間隙g1(図7および図8では図示省略、図11(a)参照)が形成されるようにする。これは、この間隙g1に上導光反射部62cを発光させるためのLEDを挿入するためである。ナナセグパネル63は、発光するLEDの組み合わせによって数字を表示させるためのパネルであって、LEDから発せられた光を透過させる透過孔63aが1桁の数字に対して7つずつ、4桁分(7×4=28個)形成されている。尚、図7および図8では、28個の透過孔63aのうち、8個にしか符号を付していない。
透明板62の凹部62bには、凹部62bの形状に対応して前方からみて円弧状に形成された上枠部64が挿入されている。また、上枠部64には、上枠部64の両側部に架け渡さてナナセグ枠部65が設けられている。ナナセグ枠部65は、ナナセグパネル63の周縁部に沿った枠形状を有しており、ナナセグ枠部65の上辺部65aは、間隙g1の前方に位置すると共に間隙g1より幅広に形成されている。このため、このナナセグ枠部65(上辺部65a)が妨げとなって、間隙g1は前方(遊技者)から視認不能となっている。
透明板62の後部側には、複数のLEDが搭載されると共に、これら複数のLEDを制御するための回路の少なくとも一部がプリントされたLED基板66が設けられている。LED基板66は、両面を前後にして設けられており、その前面の上部側が透明板62の後部側(切欠部62aの上方)に取り付けられており、その前面の下部側はナナセグパネル63の後部側に当接(対向)している。また、LED基板66の前面には、3個の上導光反射部用LED66aと、28個のナナセグ用LED66bとが設けられている(図7(b)参照)。これらのうち3個の上導光反射部用LED66aは、間隙g1に挿入されており、その発光方向を上導光反射部62cの下端面(上方、図7(b)の矢印D1参照)に向けて設けられている。また、28個のナナセグ用LED66bは、1個ずつナナセグパネル63の透過孔63aに挿入されており、その発光方向を透過孔63aの開口方向(前方、図7(b)の矢印D2参照)に向けて設けられている。
また、LED基板66の後面には、3個の左導光反射部用LED66cと、3個の右導光反射部用LED66dとが設けられている(図8(b)参照)。これらのうち3個の左導光反射部用LED66cは、その発光方向を左斜め下方(図8(b)の矢印D3参照)に向けて設けられている。この発光方向は、後述する左導光反射部71の上端面に向けられた方向(「移動役物演出」実行時)である。また、3個の右導光反射部用LED66dは、その発光方向を右斜め下方(図8(b)の矢印D4参照)に向けて設けられている。この発光方向は、後述する右導光反射部81の上端面に向けられた方向(「移動役物演出」実行時)である。
また、透明板62の後方には、上ベース部61の下面左右に垂下させて設けられた左上軸支部67、右上軸支部68が設けられている(図8参照)。これらのうち左上軸支部67には後述する左上アーム91の上側の突出部91aが軸支(回動可能に支持)されており、右上軸支部68には後述する右上アーム92の上側の突出部92aが軸支されている。
<左役物70、右役物80の構成>
左役物70は、光透過性を有する透明板からなる左導光反射部71を備えており、左導光反射部71の前面(図7のハッチング部分)あるいは内部には、種々の模様が立体的に形成されている。左導光反射部71の上端面から光が取り込まれると(入光すると)、この光は立体的に形成された模様で乱反射するので、該模様が発光することとなる。また、左導光反射部71は、円盤形状の一部と同様の形状(円盤の盤面を前方に向けて配置した場合の円盤の左下部と同様の形状)を有しており、この左導光反射部71の円弧部分に沿わせて左下枠部72が設けられている。左導光反射部71と左下枠部72の後部側には、左導光反射部71と左下枠部72の後部を覆うようにして左下ベース部73が設けられている。また、左下ベース部73の後部側には、左下軸支部74が設けられており、この左下軸支部74には、後述する左上アーム91の下側の突出部91bが軸支されていると共に、後述する左下アーム93の上側の突出部93aが軸支されている(図8参照)。
右役物80は、左役物70に対してほぼ左右対称の構成である。詳しくは、右役物80は、光透過性を有する透明板からなる右導光反射部81を備えており、右導光反射部81の前面(図7のハッチング部分)あるいは内部には、種々の模様が立体的に形成されている。右導光反射部81の上端面から光が取り込まれると(入光すると)、この光は立体的に形成された模様で乱反射するので、該模様が発光することとなる。また、右導光反射部81は、円盤形状の一部と同様の形状(円盤の盤面を前方に向けて配置した場合の円盤の右下部と同様の形状)を有しており、この右導光反射部81の円弧部分に沿わせて右下枠部82が設けられている。右導光反射部81と右下枠部82の後部側には、右導光反射部81と右下枠部82の後部を覆うようにして右下ベース部83が設けられている(図8参照)。また、右下ベース部83の後部側には、右下軸支部84が設けられており、この右下軸支部84には、後述する右上アーム92の下側の突出部92bが軸支されていると共に、後述する右下アーム94の上側の突出部94aが軸支されている。
ここで、詳しくは後述するが「移動役物演出」が行われる場合は、図7および図8に示すように、上役物60の左下方に近接して左役物70が配置され、上役物60右下方に近接して右役物80が配置される。また、この結果、左役物70と右役物80とは互いに当接して、左右に並べて配置される。さらに、上述したように、上役物60の上導光反射部62cは円盤の上部と同様の形状を有しており、左役物70の左導光反射部71は円盤の左下部と同様の形状を有しており、右役物80の右導光反射部81は円盤の右下部と同様の形状を有している。従って、「移動役物演出」が行われる場合は、図7に示すように、上役物60の形状、左役物70の形状、右役物80の形状が組み合わされて、前方(遊技者)からみると円盤形状(本発明における「特定形状」)が表出することとなる。この結果、遊技者に意外性を感じさせることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。
尚、図8に示すように、左下ベース部73の右端部には、右方(右下ベース部83側)に向かって突出した案内部73aが設けられている。これに対して、右下ベース部83の左端部の案内部73aに対応する位置には、案内部73aの形状に対応する形状に窪ませて設けられた案内部83aが設けられている。そして、上述のような「移動役物演出」が行われる場合、すなわち、左役物70と右役物80とが互いに当接して左右に並べて配置される場合は、左下ベース部73の案内部73aが右下ベース部83の案内部83aに挿入されることとなる。
<その他の構成>
左役物70には、左下アーム93を介して、役物用モーター70m(図7および図8では図示省略、図3参照)の駆動力が伝達される。つまり、左下アーム93の上側に設けられた突出部93aは、左役物70の左下軸支部74に軸支されており、左下アーム93の下端部には、左下ギヤ93bが形成されている。そして、この左下ギヤ93bには、役物用モーター70mの回転軸に設けられたギヤが歯合している(噛み合っている)。これに対して、右役物80には、右下アーム94を介して、役物用モーター80m(図7および図8では図示省略、図3参照)の駆動力が伝達される。つまり、右下アーム94の上側に設けられた突出部94aは、右役物80の右下軸支部84に軸支されており、右下アーム94の下端部には、右下ギヤ94bが形成されている。そして、この右下ギヤ94bには、役物用モーター80mの回転軸に設けられたギヤが歯合している。
上役物60と左役物70とは、左上アーム91によって、互いの相対位置が変化可能に連結されており、上役物60には、左上アーム91を介して、役物用モーター70mの駆動力が伝達される。つまり、左上アーム91の上側の突出部91aは、上役物60の左上軸支部67に軸支されており、左上アーム91の下側の突出部91bは、左役物70の左下軸支部74に軸支されている。また、上役物60と右役物80とは、右上アーム92によって、互いの相対位置が変化可能に連結されており、上役物60には、右上アーム92を介して、役物用モーター80mの駆動力が伝達される。つまり、右上アーム92の上側の突出部92aは、上役物60の右上軸支部68に軸支されており、右上アーム92の下側の突出部92bは、右役物80の右下軸支部84に軸支されている。
C−2.移動役物装置Uの動作態様 :
次に、移動役物装置Uの動作態様(移動役物演出)について説明する。図9は、「移動役物演出」が行われていない状態(図6(a)に示す状態)の移動役物装置Uの前方斜視図および後方斜視図である。図9に示すように、「移動役物演出」が行われていない場合は、左下アーム93および右下アーム94はそれぞれの下端部(左下ギヤ93b、右下ギヤ94b)を回動中心にして左右に傾動された状態(上部側が拡開された状態)となっている。これに伴って、左下アーム93および右下アーム94のそれぞれの上端部(突出部93a、突出部94a)に連結された左役物70および右役物80は、左右に引き下げられた状態となっている。また、左上アーム91の下端部(突出部91b)は左役物70に連結され、右上アーム92の下端部(突出部92b)は右役物80に連結されているので、左役物70および右役物80が左右に引き下げられることに伴って、左上アーム91および右上アーム92のそれぞれの下端部(突出部91b、突出部92b)も左右に引き下げられた状態となっている。すなわち、左上アーム91および右上アーム92は、それぞれの上端部(突出部91a、突出部92a)を回動中心にして下部側が左右に拡開されながら、引き下げられた状態となっている。さらに、左上アーム91の上端部(突出部91a)および右上アーム92の上端部(突出部92a)は上役物60に連結されているので、左上アーム91および右上アーム92が引き下げられることに伴って、上役物60も下方に引き下げられた状態となっている。
図9を用いて上述した各遊技部品位置は、「移動役物演出」が行われる前の初期の位置であることから、以下では、これらの位置をそれぞれの遊技部品の「初期位置」とも表現する。
「移動役物演出」を開始するに際しては、上述したように各遊技部品(上役物60、左役物70、右役物80、左上アーム91、右上アーム92、左下アーム93、右下アーム94)が「初期位置」にある状態において、役物用モーター70mおよび役物用モーター80m(図3参照)を駆動する。役物用モーター70mおよび役物用モーター80mを駆動すると、役物用モーター70mの駆動力が左下ギヤ93bを介して左下アーム93に伝達され、役物用モーター80mの駆動力が右下ギヤ94bを介して右下アーム94に伝達される。すると、図10に示すように、左下アーム93および右下アーム94は、それぞれの下端部(左下ギヤ93b、右下ギヤ94b)を回動中心にして上方へ回動(起立)していき、互いの上端部(突出部93a、突出部94a)同士が上方へ移動しながら近づいていく。これに伴って、これらの上端部(突出部93a、突出部94a)に連結された左役物70および右役物80も上昇しながら互いに近づいていく。
また、左役物70および右役物80が上昇しながら互いに近づいていくことに伴って、これらの役物に連結された左上アーム91および右上アーム92の下端部(突出部91b、突出部92b)同士も上昇しながら互いに近づいていく。ここで、左上アーム91および右上アーム92の上端部(突出部91a、突出部92a)は双方とも上役物60に連結されているので、下端部(突出部91b、突出部92b)同士が上述したように近づいていっても、上端部(突出部91a、突出部92a)同士の距離が変化することはない。従って、下端部(突出部91b、突出部92b)同士が互いに近づいていくことによって、左上アーム91および右上アーム92は起立(上方へ回動)していくこととなる。
このように左上アーム91および右上アーム92が起立していくと、これらの上端部(突出部91a、突出部92a)に連結された上役物60は、左上アーム91および右上アーム92によって押し上げられていく。
そして、図10示すような状態となった後も、役物用モーター70mおよび役物用モーター80mの駆動を継続させることによって、上役物60は更に上昇していく。また、左役物70と右役物80は、更に上昇しながら近づいていき、図7および図8に示すように互いに当接した状態となる。詳しくは、左下ベース部73の案内部73aが右下ベース部83の案内部83aに挿入(案内)され、左導光反射部71の右側端面と右導光反射部81の左側端面とが当接すると共に、左下枠部72の右側端面と右下枠部82の左側端面とが当接した状態となる。また、このとき、左役物70は上役物60の左下方に近接して配置され、80は60の右下方に近接して配置された状態となる。詳しくは、「上役物60と左役物70との間に形成される間隙g2」、すなわち、「LED基板66の下端部と左導光反射部71の上端面との間に形成される間隙g2」の前方にナナセグ枠部65の下辺部65b(本発明における「遮蔽部」)が位置する状態となる。これに加えて、「上役物60と右役物80との間に形成される間隙g3」、すなわち、「LED基板66の下端部と右導光反射部81の上端面との間に形成される間隙g3」の前方にナナセグ枠部65の下辺部65bが位置する状態となる。
ここで、上述したように、上役物60の上導光反射部62cは円盤の上部と同様の形状を有しており、左役物70の左導光反射部71は円盤の左下部と同様の形状を有しており、右役物80の右導光反射部81は円盤の右下部と同様の形状を有している。従って、「移動役物演出」が行われる場合は、図7に示すように、上役物60の形状、左役物70の形状、右役物80の形状が組み合わされて、前方からみると円盤形状が表出することとなる。尚、このような円盤形状が表出した状態における各遊技部品の位置は「移動役物演出」が行われている場合の位置であることから、以下では「演出位置」ともいう。
そして、上述したように各遊技部品が「演出位置」まで移動したら、28個のナナセグ用LED66bのうち所定数を選択して発光させることで(図7(b)の矢印D2参照)ナナセグパネル63に数字を表示する。また、3個の上導光反射部用LED66aを発光させることで(図7(b)の矢印D1参照)、上導光反射部62cに下端面から光を取り込ませて上導光反射部62cの模様を発光させる。また、3個の左導光反射部用LED66cを発光させることで(図8(b)の矢印D3参照)、左導光反射部71に上端面から光を取り込ませて左導光反射部71の模様を発光させる。また、3個の右導光反射部用LED66dを発光させることで(図8(b)の矢印D4参照)、右導光反射部81の上端面から光を取り込ませて右導光反射部81の模様を発光させる。このように上導光反射部62c、左導光反射部71、右導光反射部81が「演出位置」にある状態(円盤形状が表出した状態)にて上導光反射部62c、左導光反射部71、右導光反射部81の模様を発光させることで、円盤形状の物体が発光したようにみせることができ、換言すると、上導光反射部62c、左導光反射部71、右導光反射部81(上枠部64、左下枠部72、右下枠部82)の一体感を高めることができる。
各遊技部品が上述のように「演出位置」にある状態で、所定の時間(演出時間)が経過したら、上導光反射部用LED66a、ナナセグ用LED66b、左導光反射部用LED66c、右導光反射部用LED66dを消灯し、その後、役物用モーター70m、役物用モーター80mを「移動役物演出」を行う場合とは逆方向に駆動することによって、各遊技部品を「初期位置」に移動させる。
尚、上役物60は本発明における「第1役物」に相当し、左役物70および右役物80はそれぞれ本発明における「第2役物」に相当している。また、左役物70および右役物80の「初期位置」はそれぞれ本発明における「第1位置」に相当し、70および80の「演出位置」はそれぞれ本発明における「第2位置」に相当している。
<各種LEDとその他の遊技部品との位置関係>
ここで、上述した各種LED(上導光反射部用LED66a、ナナセグ用LED66b、左導光反射部用LED66c、右導光反射部用LED66d)とその他の遊技部品との位置関係について更に詳しく説明する。
図11は、各種LEDとその他の遊技部品との位置関係を示す説明図である。なかでも、図11(a)は、「演出位置」にある上役物60、左役物70、右役物80の正面図であり、図11(b)は、その後方斜視図である。尚、図11(a)において、上役物60の上枠部64およびナナセグ枠部65についてはその図示を省略している。
図11に示すように、LED基板66は、両面を前後にして設けられており、その前面の上部側が透明板62の後部側に取り付けられており、その前面の下部側はナナセグパネル63の後部側に当接(対向)している。そして、LED基板66の前面には、3個の上導光反射部用LED66aと、28個のナナセグ用LED66bとが設けられている。これらのうち3個の上導光反射部用LED66aは、間隙g1に挿入されており、その発光方向を上導光反射部62cの下端面(上方、図11(a)の矢印D1参照)に向けて設けられている。また、28個のナナセグ用LED66bは、1個ずつナナセグパネル63の透過孔63aに挿入されており、その発光方向を透過孔63aの開口方向(前方、図11(b)の矢印D2参照)に向けて設けられている。
また、LED基板66の後面には、3個の左導光反射部用LED66cと、3個の右導光反射部用LED66dとが設けられている。これらのうち3個の左導光反射部用LED66cは、その発光方向を「演出位置」にある左導光反射部71の上端面(左斜め下方、図11の矢印D3参照)に向けて設けられており、3個の右導光反射部用LED66dは、その発光方向を「演出位置」にある右導光反射部81の上端面(右斜め下方、図11の矢印D4参照)に向けて設けられている。
以上のように、本実施例の移動役物装置Uは、移動可能に設けられた3個の役物(上役物60、左役物70、右役物80)全てをLEDによって発光させるものの、これらを発光させるためのLED(上導光反射部用LED66a、ナナセグ用LED66b、左導光反射部用LED66c、右導光反射部用LED66d)および該LEDが搭載された基板(LED基板66)は、全て上役物60に設けられている。ここで、移動可能に設けられた役物の重量が増大化すると、役物の移動に係る構成への負担(例えば、駆動源への負担や、該役物を支持する部材への負担など)も増大化し、ひいては、該役物の移動が円滑に行われなくなる虞がある。この点、本実施例の移動役物装置Uは、上述したように、3個の役物を発光させるためのLEDおよび該LEDが搭載された基板は、全て上役物60に設けられているので、左役物70および右役物80の重量を軽減することができ、この結果、これらの役物を円滑に移動させることができる。
また、3個の役物(上役物60、左役物70、右役物80)を発光させるためのLEDを1枚の基板(LED基板66)に集約して搭載しているので、LEDの発光に係る基板枚数を減じることができ、ひいては、遊技部品の点数を減じることができる。ここで、移動可能に設けられた役物に対する配線数が増大化すると、該役物に対する配線処理(例えばハーネスの接続処理など)の負担も増大化してしまい、役物の移動中において該配線が他の遊技部品に絡んでしまう虞もある。この点、本実施例の移動役物装置Uは、上述したように、3個の役物(上役物60、左役物70、右役物80)を発光させるためのLEDを1枚の基板(LED基板66)に集約して搭載しているので、配線数を減じることができ、ひいては、配線処理の負担や配線が他の遊技部品に絡む虞を軽減することができる。
ここで、本実施例の移動役物装置Uは上述したように、上役物60、左役物70、右役物80が「演出位置」にある状態(円盤形状が表出した状態)にて上役物60(上導光反射部62c)、左役物70(左導光反射部71)、右役物80(右導光反射部81)の模様を発光させる。これによって、円盤形状の物体が発光したようにみせることができ、換言すると、上役物60(上導光反射部62c)、左役物70(左導光反射部71)、右役物80(右導光反射部81)の一体感を高めることができる。
もっとも、上役物60に設けられたLED(左導光反射部用LED66c、右導光反射部用LED66d)を利用して左導光反射部71、右導光反射部81の模様を発光させると、これらのLEDから発せられた光が上役物60と左役物70との間に形成された間隙g2(図11(a)のハッチング部分)や、上役物60と右役物80との間に形成された間隙g3(図11(a)のハッチング部分)から漏れて(遊技者に視認されて)、上述の一体感が希釈化される虞がある(違和感を与えてしまう虞がある)。この点、本実施例の移動役物装置Uは、図12に示すように、ナナセグ枠部65を備えており、この下辺部65bは、これらの間隙g2、間隙g3の前方に位置している。このため、前方(遊技者側)からは、これらの間隙g2、間隙g3を視認することができず、ひいては、これらの間隙から漏れる光を遊技者が視認することを抑制することができる。この結果、上述の一体感を高めることができる。
また、左導光反射部用LED66cおよび右導光反射部用LED66dは、LED基板66の後面に設けられている。このため、左導光反射部用LED66cおよび右導光反射部用LED66dから発せられた光は、LED基板66自体が妨げとなって、前方へ照射されることが抑制される。このことからも、間隙g2、間隙g3から漏れる光を遊技者が視認することを抑制することができ、上述の一体感を高めることができる。
また、上導光反射部用LED66aは間隙g1に挿入されているので、上導光反射部用LED66aから発せられる光が間隙g1を通じて遊技者側に漏れることも考えられる。そして、この場合も上述の一体感が損なわれる虞がある。この点、移動役物装置Uは、ナナセグ枠部65を備えており、この上辺部65aは間隙g1の前方に位置している。このため、このため、前方(遊技者側)からは、間隙g1を視認することができず、ひいては、間隙g1から漏れる光を遊技者が視認することを抑制することができる。このことからも、上述の一体感を高めることができる。
また、本実施例の移動役物装置Uにおいては、左役物70と右役物80とが「演出位置」に移動する際は、左下ベース部73の案内部73aが右下ベース部83の案内部83aに挿入(案内)される。このため、左役物70と右役物80とを「演出位置」まで円滑に移動させることができる。また、「演出位置」において左役物70と右役物80とが互いに上下にズレないようにすることができる。このことからも、上述の一体感を高めることができる。
また、左役物70と右役物80とが「演出位置」にある場合は、左導光反射部71の右側端面と右導光反射部81の左側端面とが当接する。このため、左導光反射部71の上端部から入射した左導光反射部用LED66cの光は、この当接した部位を介して、右導光反射部81にも入射する。また、右導光反射部81の上端部から入射した右導光反射部用LED66dの光は、この当接した部位を介して、左導光反射部71にも入射する。すなわち、左導光反射部71と右導光反射部81とで光を行き来させることができる。このことからも、上述の一体感を高めることができる。
また、左導光反射部用LED66cは、その発光方向を左導光反射部71および右導光反射部81のうち左導光反射部71のみに向けられており、右導光反射部用LED66dは、その発光方向を左導光反射部71および右導光反射部81のうち右導光反射部81のみに向けられている。すなわち、左導光反射部用LED66cおよび右導光反射部用LED66dの発光方向は何れも、左導光反射部71および右導光反射部81に跨がって向けられてはいない。ここで、これらのLEDの何れかの発光方向が左導光反射部71および右導光反射部81に跨がって向けられていると、該LEDから発する光は、自ずと左導光反射部71と右導光反射部81とが当接している部位に上方から入射することとなる。こうなると、該当接している部位(当接している部位に形成され得る隙間)が照射されて目立ってしまい、上述した一体感が損なわれかねない。この点、本実施例の移動役物装置Uは、上述したように構成されているので、左導光反射部71と右導光反射部81とが当接している部位は直接的には(上方からは)照射されない。この結果、該当接している部位が目立つことを抑制することができ、ひいては、上述した一体感が損なわれることを抑制することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例においては、上役物60も移動可能である構成としたが、上役物60は移動せず、左役物70および右役物80のみが移動可能である構成としてもよい。
また、上述した実施例においは、3個の役物が移動可能である構成としたが、1個の役物や2個の役物、4個以上の役物が移動可能である構成としてもよい。
また、上述した実施例においては、遊技盤20に形成された遊技領域21に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機1に本発明を適用したが、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させ、該回胴を停止させることによって遊技を行うスロットマシン(回胴式遊技機)に本発明を適用することとしてもよい。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。尚、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
また、上述した実施例のパチンコ機は、次のような遊技機として把握することもできる。すなわち、
<把握例1>
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1役物と、
前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
を備え、
前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられている
ことを特徴とする。
このような遊技機では、第2役物を第2役物用発光体によって発光させるものの、第2役物用発光体および発光体基板は、全て第1役物に設けられている。ここで、移動可能に設けられた第2役物の重量が増大化すると、第2役物の移動に係る構成への負担(例えば、駆動源への負担や、該役物を支持する部材への負担など)も増大化し、ひいては、第2役物の移動が円滑に行われなくなる虞がある。この点、本発明の遊技機では、上述したように、第2役物を発光させるための第2役物用発光体および発光体基板は、全て第1役物に設けられているので、第2役物の重量を軽減することができ、この結果、第2役物を円滑に移動させることができる。
<把握例2>
また、こうした遊技機では、
前記第2役物が前記第2位置にある場合に、前記第2役物の前記端面と前記第1役物との間に形成される間隙の前方に位置する遮蔽部を備える
こととしてもよい。
このような遊技機では、上述したように第1役物に設けられた第2役物用発光体によって第2役物を発光させる。もっとも、第2役物から発せられた光が第1役物と第2役物との間に形成される間隙から漏れると、遊技者に違和感を与えてしまう虞がある。この点、本発明の遊技機は、この間隙の前方に遮蔽部を備えるので、前方(遊技者側)からは、間隙を視認することができず、ひいては、この間隙から漏れる光を遊技者が視認することを抑制することができる。この結果、遊技者に違和感を与えてしまう虞を軽減することができる。
<把握例3>
また、こうした遊技機では、
前記発光体基板は、その両面を前後にして設けられており、
前記第2役物用発光体は、前記発光体基板の後面に設けられている
こととしてもよい。
このような遊技機では、第2役物用発光体から発せられた光は、発光体基板自体が妨げとなって、前方へ照射されることが抑制される。このことからも、第1役物と第2役物との間に形成される間隙から漏れる光を遊技者が視認することを抑制することができ、上述の違和感を与える虞を軽減することができる。
<把握例4>
また、こうした遊技機では、
前記第2役物および前記第2役物用発光体は複数ずつ設けられており、
該複数の第2役物用発光体は、それぞれに対応する1つの前記第2役物に発光方向が向けられている
こととしてもよい。
このような遊技機では、第2役物用発光体は、それぞれに対応する1つの第2役物に発光方向が向けられている。すなわち、複数の第2役物用発光体の発光方向は何れも、複数の第2役物に跨がって向けられてはいない。ここで、複数の第2役物用発光体の何れかの発光方向が複数の第2役物に跨がって向けられていると、該第2役物用発光体から発する光は、自ずと複数の第2役物間に形成される間隙に入射することとなる。こうなると、該間隙が照射されて目立ってしまい、遊技者に違和感を与えてしまう虞がある。この点、本発明の遊技機は、上述したように構成されているので、複数の第2役物間に形成される間隙は直接的には照射されない。この結果、該間隙が目立つことを抑制することができ、ひいては、上述した違和感を遊技者に与えてしまう虞を軽減することができる。
<把握例5>
また、こうした遊技機では、
複数の前記第2役物は、それぞれが前記第2位置にある場合は、前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた端面とは異なる端面同士が互いに当接する
こととしてもよい。
このような遊技機では、複数の第2役物のそれぞれが第2位置にある場合は、第2役物用発光体の発光方向が向けられた端面とは異なる端面同士が互いに当接する。このため、複数の第2役物のうち一方に入射した第2役物用発光体の光は、この当接した部位を介して、他方にも入射する。すなわち、複数の第2役物間で光を行き来させることができる。この結果、複数の第2役物間で一体感を高めることができる。
<把握例6>
また、こうした遊技機では、
前記端面同士が当接する複数の第2役物の少なくとも一方には、他方を該他方の前記第2位置に案内する案内部が設けられている
こととしてもよい。
このような遊技機では、複数の第2役物がそれぞれの第2位置に移動する際は、案内部によって案内される。このため、複数の第2役物を第2位置まで円滑に移動させることができる。
<把握例7>
また、こうした遊技機では、
前記第2役物が前記第2位置にある場合は、前記第1役物の形状と前記第2役物の形状との組み合わせによって特定形状の物体が表出する
こととしてもよい。
このような遊技機では、第2役物が第2位置にある場合は、第1役物の形状と第2役物の形状との組み合わせによって特定形状の物体が表出する。このため、遊技者に意外性を感じさせることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、U…移動役物装置、60…上役物(第1役物)、62c…上導光反射部、63…ナナセグパネル、64…上枠部、65…ナナセグ枠部、66…LED基板(発光体基板)、66a…上発光部用LED(第1役物用発光体)、66b…ナナセグ用LED(第1役物用発光体)、66c…左発光部用LED(第2役物用発光体)、66d…右発光部用LED(第2役物用発光体)、70…左役物(第2役物)、71…左導光反射部、73a…案内部、80…右役物(第2役物)、81…右導光反射部、83a…案内部。

Claims (4)

  1. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1役物と、
    前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
    前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
    を備え、
    前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
    前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
    前記第2役物が前記第2位置にある場合に、前記第2役物の前記端面と前記第1役物との間に形成される間隙の前方に位置する遮蔽部を備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1役物と、
    前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
    前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
    を備え、
    前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
    前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
    前記発光体基板は、その両面を前後にして設けられており、
    前記第2役物用発光体は、前記発光体基板の後面に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1役物と、
    前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
    前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
    を備え、
    前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
    前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
    前記第2役物および前記第2役物用発光体は複数ずつ設けられており、
    該複数の第2役物用発光体は、それぞれに対応する1つの前記第2役物に発光方向が向けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1役物と、
    前記第1役物までの距離が第1距離である第1位置から前記第1役物までの距離が前記第1距離より短い第2距離である第2位置まで移動可能であり、内部に取り込んだ光を乱反射させる第2役物と、
    前記第2役物に向けて発光可能な第2役物用発光体と、該第2役物用発光体を制御する制御回路の少なくとも一部と、を有する発光体基板と、
    を備え、
    前記第2役物用発光体は、少なくとも前記第2役物が前記第2位置にある場合に、発光させられるものであり、
    前記発光体基板は、前記第2位置にある前記第2役物の端面に前記第2役物用発光体の発光方向が向けられた状態で、前記第1役物に設けられており、
    前記第2役物が前記第2位置にある場合は、前記第1役物の形状と前記第2役物の形状との組み合わせによって特定形状の物体が表出する
    ことを特徴とする遊技機。
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