JP2017095966A - 構造物の目地構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物に加工することなく目地の変位への対応とシールとを行うことができる構造物の目地構造を提供する。【解決手段】構造物の目地構造100は、目地1を挟んで設置される構造物2,3の目地構造100であって、目地1を挟む構造物2,3の一方側2a,3aに当てられて目地1の一方側をシールするシール部材4と、シール部材4の外側に配置される第1の押え部材5と、目地1を挟む構造物2,3の他方側2b,3bに当てられる第2の押え部材6と、シール部材4を貫通して第1の押え部材5と第2の押え部材6を連結してシール部材4を構造物2,3の一方側2a,3aに圧着させる連結部材7と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、構造物の目地構造に関する。
目地を挟んでコンクリート製や鋼製等の構造物を設置して構築される防潮堤や遮水壁、防波堤等では、目地間をシール部材でシールすることが行われ、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
この構造物の目地構造は、構造物のそれぞれに目地の間隔方向で対向する固定支持部材を取り付けておき、固定支持部材を挟み両側に跨がって配置される移動支持部材に、固定支持部材と移動支持部材との間をシールする止水部材を取り付けて構成されている。これにより、構造物に変位差が生じても目地のシールを行うことができる。
特開2007−100376号公報
ところが、構造物の仕様によっては、固定支持部材をアンカーボルトで固定したり、溶接などで固定することができない場合があり、特許文献1に記載された目地構造を適用できない場合がある。
また、底付き円筒状の目地材を目地間に配置して中詰め材を充填し、膨らませてシールするものもあるが、鋼管杭等構造物の形状によっては、目地材を円筒面の間に保持することができず、設置することができない場合がある。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、構造物に加工することなく目地の変位への対応とシールとを行うことができる構造物の目地構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る構造物の目地構造は、
目地を挟んで設置される構造物の目地構造であって、
前記目地を挟む構造物の一方側に当てられて前記目地の一方側をシールするシール部材と、
前記シール部材の外側に配置される第1の押え部材と、
前記目地を挟む構造物の他方側に当てられる第2の押え部材と、
前記シール部材を貫通して前記第1の押え部材と前記第2の押え部材を連結して前記シール部材を前記構造物の一方側に圧着させる連結部材と、を備える、
ことを特徴とする。
前記構造物の目地構造は、前記連結部材に、前記目地の間の中央部に前記連結部材を案内する案内部材を備えることが好ましく、さらに、前記第1の押え部材、前記第2の押え部材、前記案内部材のうち少なくとも1つの部材は、前記構造物の上下方向に沿って連続して構成されることが好ましい。
前記第1の押え部材、前記第2の押え部材は、前記構造物の一方側または他方側の形状に対応する形状に両端部が形成されて構成されることが好ましい。
前記連結部材は、前記シール部材に圧着力を付与する付勢手段を備えて構成されることが好ましい。
前記付勢手段は、ばねで構成されたり、前記第1の押え部材および/または前記第2の押え部材の弾性変形による反発力を生じる弾性部材で構成されることが好ましい。
前記シール部材は、外側縁部が先端に行くほど薄肉に形成されて構成されたり、前記構造物に圧着される外側縁部に、前記構造物側に突き出す止水部が形成されて構成されることが好ましい。
本発明の構造物の目地構造によれば、構造物に加工することなく目地の変位への対応とシールとを行うことができる。
本発明の構造物の目地構造を防潮堤に適用した一実施の形態に係る水平断面図である。 本発明の一実施の形態に係る鉛直方向の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る目地に開きが生じた状態の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る倒れが生じた状態の断面図である。 本発明に用いるシール部材に係るそれぞれ一実施の形態の横断面図である。 本発明を鋼管杭による防潮堤に適用した他の一実施の形態に係る水平断面図である。 本発明の他の一実施の形態に係る目地に開きが生じた状態の断面図である。 本発明の他の一実施の形態に係る目地に倒れが生じた状態の断面図である。
以下、本発明の構造物の目地構造の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の構造物の目地構造100は、目地1を挟んで設置される構造物2,3の目地構造100であって、目地1を挟む構造物2,3の一方側2a,3aに当てられて目地1の一方側をシールするシール部材4と、シール部材4の外側に配置される第1の押え部材5と、目地1を挟む構造物2,3の他方側2b,3bに当てられる第2の押え部材6と、シール部材4を貫通して第1の押え部材5と第2の押え部材6を連結してシール部材4を構造物2,3の一方側2a,3aに圧着させる連結部材7と、を備えて構成されている。
目地1を挟んで設置される構造物2,3は、図1〜図4に示すように、例えばコンクリート製の構造物2,3とされ、防潮堤や遮水壁や防波堤等として構築される。構造物2,3は、一方側2a,3aが、例えば海側とされ、他方側2b,3bが陸側とされる。この構造物の目地構造100では、目地1の一方側である構造物2,3の一方側2a,3aを跨ぐようにシール部材4が当てられて構造物2,3間に変位差が生じてもシール状態を確保できるように取り付けられる。
構造物2,3は、水平断面形状が矩形とされ、目地1は平行な平面が対向し、構造物2,3の一方側2a,3aは目地1と直交する平面とされ、同様に、構造物2,3の他方側2b,3bも目地1と直交する平面となっている。
シール部材4は、目地1の一方側をシールするものであり、ゴムや合成樹脂などの可撓性のある材料で成形されている。
シール部材4は、目地1の一方側で目地1を跨いで、構造物2,3の一方側2a,3aに当たるように目地1の間隔Dよりも広幅とされている。シール部材4の幅は、目地1に変位が生じてもシール部材4の両端縁部が構造物2,3の一方側2a,3aに当った状態を保持できるように設定してある(図1など参照)。
また、シール部材4は、目地1の上下方向の長さに対応して目地1を塞ぐことができる長さとしてある。すなわち、構造物2,3の高さ、少なくとも水底部から水面および躯体天端までの高さに対応した長さに設定してある(図2参照、図では、構造物2のみ図示)。
シール部材4は、上下方向に分割したものを設置現場などで接合するようにしたものであっても良い。
なお、目地1の変位は、例えば図3に示すような目地の開き(目地1で構造物2,3の間隔(目地1の間隔D)が広がること)や図4に示すような目地のズレ(目地1で構造物1,2が目地の間隔Dと直交する方向にずれること)等を挙げることができ、これらの組み合わせなど目地1で構造物2,3がずれることで生じるものを含む。
シール部材4は、幅方向の両端縁部が先端に行くほど薄肉に形成されており、図5(a)に示すように、シール面となる構造物2,3の一方側2a,3aに突き出して尖った形状の圧着部4aが形成されている。さらに、シール部材4は、圧着部4aの内側に構造物2,3の一方側2a,3aに突き出して止水部4bが形成してある。この止水部4bを構造物2,3の一方側2a,3aに圧着することで、圧着力を集中させて止水性を高めることができるようにしてある。また、シール部材4は、背面部4cが両端部の厚みに比べて中央部の厚みを薄くして内側に凹んだ形状としてあり、両端縁部の圧着部4a及び止水部4bに圧着力を集中できるようにしてある。
シール部材4は、後述するように、第1の押え部材5、第2の押え部材6及び連結部材7によって目地1の外側(一方側及び他方側)から締め付けるようにして取り付けられる。
シール部材4としては、図5(a)に示した両端縁部に圧着部4a及び止水部4bを備えるもののほか、図5(b)に示すように、先端に行くほど薄肉となる圧着部4aだけを備えたもの、あるいは、図5(c)に示すように、止水部4bだけを備えたもので構成することができる。
なお、圧着部4a、止水部4b、背面部4cの形状は、図示例のものに限らず他の形状であっても良く、構造物2,3に圧着させて止水状態を確保できるものであれば良い。
第1の押え部材5は、シール部材4の外側に当てられる鉄製や鋼鉄製などの板材であり、シール部材4の幅と略同等ないし狭幅に形成されている。この実施の形態では、第1の押え部材5は、シール部材4の長さと略同等の長さとしてあり、目地1の上下方向の長さに対応した長さとしてある。すなわち、第1の押え部材5は、シール部材4と同様に、構造物2,3の高さ、少なくとも水底部から水面および躯体天端までの高さに対応した長さに設定してある(図2参照、図では、構造物2のみを図示)。
第1の押え部材5は、幅方向中央に、上下方向に一定の間隔で、連結部材7を挿通させる貫通孔5aが形成してある。
第1の押え部材5は、長さ方向に連続したものとする場合には、上下方向に分割したものを設置現場に輸送し、溶接などで接合して連続させたものであっても良い。また、第1の押え部材5を分割状態のままとし、上下の荷重を分割部分で支持できるように凹凸部などを設けるようにしたものであっても良い。
第2の押え部材6は、目地1の他方側、すなわち構造物2,3の他方側2b,3bに当てられる鉄製や鋼鉄製の板材であり、目地1の間隔Dより余裕のある広幅に形成されている。第2の押え部材6は、この実施の形態では、目地1の上下方向には、一定間隔に配置され、複数枚で構成されている。第2の押え部材6は、幅方向中央で上下方向中央に、連結部材7を挿通させる貫通孔6aが形成してある。
連結部材7は、第1の押え部材5と第2の押え部材6とを接近させるように締め付けるものであり、例えば図1,図2に示すように、両端部にねじが形成されたねじ棒7aと、両端部のナット7bとを備えて構成される。
ねじ棒7aの一方側をシール部材4及び第1の押え部材5の貫通孔5aを貫通させてワッシャを介してナット7bをねじ込むと共に、ねじ棒7aの他方側を第2の押え部材6の貫通孔6aを貫通させてワッシャを介してナット7bをねじ込む。そして、両側のナット7bをねじ込むことで、シール部材4が構造物2,3の一方側2a,3aに圧着するように取り付ける。
この場合に、第2の押え部材6を弾性変形させて中央部を、目地1の間隔D側に湾曲させるようにして反発力を発生させ、目地1での構造物2,3の変位差を、第2の押え部材6によって反発力が生じる範囲で吸収し、シール性を確保するようにすることもできる。
また、連結部材7は、ねじ棒7aの第2の押え部材6の外側に付勢手段9を構成するばね9aが装着されている。このばね9aを介してナット7bを締め付けることで、ばね9aによる付勢力を加えてシール部材4を構造物2,3の一方側2a,3aに圧着するように取り付ける。
これにより、目地1での構造物2,3の変位差を、ばね9aによって生じる付勢力の範囲で吸収し、シール性を確保することができる。
構造物の目地構造100は、案内部材8を備えている。案内部材8は、連結部材7が目地1の間隔Dに比べて細くても、目地1の間隔Dの中央部に位置させることができるように案内するためのものである。
案内部材8は、円板状や矩形状の板材とされ、中心部に連結部材7のねじ棒7aが挿通され、例えば図1などに示すように、2枚の案内部材8が間隔をあけて溶接などで連結部材7に固定されている。
これにより、目地1の間隔Dの中央に連結部材7のねじ棒7aを位置させることができ、施工を容易とすることができる。また、シール部材4の幅を小さくしても所定の位置に取り付けることが可能となる。さらに、目地1に構造物2,3の変位差が生じても連結部材7のねじ棒7aを目地1の間隔Dの中央に保持することができ、安定した状態でシール部材4を保持することができる。
なお、案内部材8は、必ずしも必要でなく、目地1の間隔Dが狭い場合には、省略することができる。また、案内部材8は、連結部材7に2枚取り付けるようにしたが、さらに枚数を増加すれば、一層安定した位置に連結部材7を位置させることができる。
このように構成した構造物の目地構造100によれば、構造物2,3の幅(構造物2,3の一方側2a,3aから他方側2b,3bまでの距離)に対して第1の押え部材5、シール部材4、第2の押え部材6を連結部材7のねじ棒7a、ばね9a及び両側のナット7bで組み立てた状態とする。
この組立状態で目地1の間に構造物2,3の上方から吊り下ろすようにして目地1の高さ方向に沿って装着する。
この後、シール部材4の圧着部4a及び止水部4bを構造物2,3の一方側2a,3aに当てた状態となるように、第2の押え部材6の外側からばね9aに抗して締め付けるようにし、第2の押え部材6を構造物2,3の他方側2b,3bに当てることでセットする(図1、2参照)。
こうして構造物の目地構造100が設置された後、図3に示すように、目地開きが生じると、構造物2,3の目地間隔Dが広がるが、シール部材4がばね9aを介して付勢力が加えられた状態で押えられているので、シール状態の確保ができる。
また、構造物の目地構造100が設置された後、図4に示すように、構造物2,3の倒れが生じると、構造物2,3が目地間隔Dと直交する方向にずれるが、シール部材4がばね9aを介して付勢力が加えられた状態で押えられているので、変位差の吸収とシール状態の確保ができる。なお、構造物の目地構造100によれば、これらの変位差に限らず、これらを組み合わせた変位差など他の変位差などに対しても同様に変位差の吸収とシール性を確保することができる。
また、この構造物の目地構造100では、構造物2,3には、何ら加工を施すことなくシール部材4を設置することができる。
次に、本発明の構造物の目地構造100Aの他の実施の形態について、図6〜図8により説明する。なお、既に説明した構造物の目地構造100と同一部分については、重複する説明は省略する。
本実施形態では、構造物12,13の形状が異なっており、横断面が円形の鋼管杭を対向させて目地11が構成されている。
構造物の目地構造100Aでは、シール部材14と第1の押え部材15と第2の押え部材16の形状が目地11に対応して変更してある。
シール部材14は、目地11の一方側をシールするものであり、ゴムや合成樹脂などの可撓性のある材料で成形されている。
シール部材14は、目地11の一方側で目地11を跨いで、構造物12,13の一方側12a,13aに当たるように目地11の間隔Dよりも広幅とされ、両端部に構造物12,13の円筒面に対応して折り曲げ部14dが成形されている。シール部材14の幅は、目地11に変位が生じてもシール部材14の両端縁部が構造物12,13の一方側12a,13aに当った状態を保持できるように設定してある(図6など参照)。
また、シール部材14は、目地11の上下方向の長さに対応して目地11を塞ぐことができる長さとしてある。すなわち、構造物12,13の高さ、少なくとも水底部から水面および躯体天端までの高さに対応した長さに設定してある。
シール部材14は、上下方向に分割したものを設置現場などで接合するようにしたものであっても良い。
なお、シール部材14の両端部の圧着部14aや止水部14bの形状等は、既に説明したシール部材4と同様に構成される。
第1の押え部材15は、シール部材14の外側に当てられる鉄製や鋼鉄製などの板材であり、シール部材14の幅と略同等ないし狭幅に形成され、両端部に構造物12,13の円筒面に対応して折り曲げ部15bが形成されている。
この実施の形態では、第1の押え部材15は、シール部材14の長さと略同等の長さとしてあり、目地11の上下方向の長さに対応した長さとしてある。すなわち、第1の押え部材15は、シール部材14と同様に、構造物12,13の高さ、少なくとも水底部から水面および躯体天端までの高さに対応した長さに設定してある。
第1の押え部材15は、幅方向中央に、上下方向に一定の間隔で、連結部材7を挿通させる貫通孔15aが形成してある。
第1の押え部材5は、長さ方向に連続したものとする場合には、上下方向に分割したものを設置現場に輸送し、溶接などで接合して連続させたものであっても良い。また、第1の押え部材15を分割状態のままとし、上下の荷重を分割部分で支持できるように凹凸部などを設けるようにしたものであっても良い。
第2の押え部材16は、目地11の他方側、すなわち構造物12,13の他方側12b,13bに当てられる鉄製や鋼鉄製の板材であり、目地11の間隔Dより余裕のある広幅に形成され、両端部に構造物12,13の円筒面に対応して折り曲げ部16bが形成されている。第2の押え部材16は、この実施の形態では、例えば目地11の上下方向には、一定間隔に配置され、複数枚で構成される。第2の押え部材16は、幅方向中央で上下方向中央に、連結部材7を挿通させる貫通孔16aが形成してある。
なお、連結部材7、案内部材8、付勢手段9等の構成は、既に説明した構造物の目地構造100と同一であるので、説明は、省略する。
このように構成した構造物の目地構造100Aによれば、構造物12,13の目地11の長さ(目地11の間隔Dと直交する方向の距離)に対して第1の押え部材15、シール部材14、第2の押え部材16を連結部材7のねじ棒7a、ばね9a及び両側のナット7bで余裕のある間隔の組み立て状態とする。
この組立状態で目地11の間に構造物12,13の上方から吊り下ろすようにして目地11の高さ方向に沿って装着する。
この後、シール部材14の折り曲げ部14dの圧着部14a及び止水部14bを構造物12,13の一方側12a,13aに当てた状態となるようにし、第2の押え部材16の折り曲げ部16bが他方側12b,13bに当たるようにする。そして、第2の押え部材16の外側からばね9aに抗してナット7bで締め付けるようにしてシール部材14を、第1の押え部材15及び第2の押え部材16を構造物12,13の一方側12a,13aと他方側12b,13bとの間に当てるようにすることでセットする(図6参照)。
こうして構造物の目地構造100Aが設置された後、図7に示すように、目地開きが生じると、構造物12,13の目地間隔Dが広がるが、シール部材14がばね9aを介して付勢力が加えられた状態で押えられているので、第1の押え部材15と第2の押え部材16とが平行状態を保持したまま接近するように移動し、シール状態の確保ができる。
また、構造物の目地構造100Aが設置された後、図8に示すように、構造物12,13の倒れが生じると、構造物12,13が目地間隔Dと直交する方向にずれるが、シール部材14がばね9aを介して付勢力が加えられた状態で押えられているので、第1の押え部材15と第2の押え部材16がそれぞれ傾斜するように移動して構造物12,13の一方側12a,13aでのシール部材14の接触状態が保持され、シール状態の確保ができる。
なお、構造物の目地構造100Aによれば、これらの変位に限らず、これらを組み合わせた複合変位など他の変位などに対しても同様に構造物12,13の変位差の吸収とシール性を確保することができる。
また、この構造物の目地構造100Aでは、構造物12,13には、何ら加工を施すことなくシール部材14を設置することができる。
なお、上記の実施の形態では、シール部材4,14を目地1,11の一方側に設ける場合を例に説明したが、両側に設けるようにしても良い。
また、連結部材7の間隔を第1の押え部材5を上下方向に連続させてることで、所定に保つように構成したが、これに限らず、シール部材4を利用したり、第2の押え部材6を連続させて利用することもでき、第1の押え部材15と第2の押え部材16等2つの部材を連続させることで、一層確実に連結部材7の間隔を保持するようにすることもできる。上下方向に連続する状態は、溶接やボルト締めなどで一体とする場合に限らず、上下に分割したままのものを下側の部材で支持するようにしたものであっても良い。
第1の押え部材15や第2の押え部材16の両端部の折り曲げ部15b,16bの形状は、斜めに折り曲げる場合に限らず、構造物12,13の外形に応じて適宜変更すれば良いものである。
以上,具体的に説明したように、本発明の構造物の目地構造100によれば、目地1を挟んで設置される構造物2,3の目地構造100であって、目地1を挟む構造物2,3の一方側2a,3aに当てられて目地1の一方側をシールするシール部材4と、シール部材4の外側に配置される第1の押え部材5と、目地1を挟む構造物2,3の他方側2b,3bに当てられる第2の押え部材6と、シール部材4を貫通して第1の押え部材5と第2の押え部材6を連結してシール部材4を構造物2,3の一方側2a,3aに圧着させる連結部材7と、を備えているので、構造物2,3に溶接や孔加工など、何ら加工することなくシール部材4を目地1に設置することができる。
また、第1の押え部材5と第2の押え部材6とを締め付けない状態として、目地1の上方から構造物2,3の間に挿入設置することができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、連結部材7に、目地1の間の中央部に連結部材7を案内する案内部材8を備えていることで、連結部材7を目地1の中心部に設置することができ、シール部材4の幅を小さくすることができ、しかも施工も容易となる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、第1の押え部材5、第2の押え部材6、案内部材8のうち少なくとも1つの部材は、構造物2,3の上下方向に沿って連続しているので、連結部材7の間隔を所定に保つことが容易にでき、施工も容易に行うことができる。
本発明の構造物の目地構造100Aによれば、第1の押え部材15、第2の押え部材16は、構造物12,13の一方側12a,13aまたは他方側12b、13bの形状に対応する形状に両端部が形成されているので、目地11に変位が生じた場合でも両端部を圧着して確実に構造物12,13に第1の押え部材15、第2の押え部材16を当ててシール部材14を圧着させることができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、連結部材7は、シール部材4に圧着力を付与する付勢手段9を備えているので、目地1に変位が生じた場合でも付勢力で第1の押え部材5と第2の押え部材6を構造物2,3に保持してシール部材4の圧着状態を保持することができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、付勢手段9は、ばね9aで構成されているので、ばね9aにより付勢力の調整が簡単にでき、目地1に生じる変位に簡単に対応することができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、付勢手段9は、第1の押え部材5および/または第2の押え部材6の弾性変形による反発力を生じる弾性部材で構成することで、ばねに代えて第1の押え部材5および/または第2の押え部材6による反発力をばねの付勢力と同様に利用してシール部材4を付勢して圧着することができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、シール部材4は、外側縁部が先端に行くほど薄肉に形成されているので、薄肉の圧着部4aによってシール性を高めることができると共に、第1の押え部材5の外側から加わる波圧などを受けることでセルフシール効果が生じ、一層シール性を高めることができる。
本発明の構造物の目地構造100によれば、シール部材4は、構造物2,3に圧着される外側縁部に、構造物2,3側に突き出す止水部4bが形成されているので、止水部4bに圧着力を集中させてシール性を高めることができる。
100 構造物の目地構造
100A 構造物の目地構造
1, 11 目地
2, 12 構造物
3, 13 構造物
2a, 3a 一方側
2b, 3b 他方側
12a,13a 一方側
12b,13b 他方側
4, 14 シール部材
4a, 14a 圧着部
4b, 14b 止水部
4c 背面部
14d 折り曲げ部
5, 15 第1の押え部材
5a, 15a 貫通孔
15b 折り曲げ部
6, 16 第2の押え部材
6a, 16a 貫通孔
16b 折り曲げ部
7 連結部材
7a ねじ棒
7b ナット
8 案内部材
9 付勢手段
9a ばね
D 目地の間隔

Claims (9)

  1. 目地を挟んで設置される構造物の目地構造であって、
    前記目地を挟む構造物の一方側に当てられて前記目地の一方側をシールするシール部材と、
    前記シール部材の外側に配置される第1の押え部材と、
    前記目地を挟む構造物の他方側に当てられる第2の押え部材と、
    前記シール部材を貫通して前記第1の押え部材と前記第2の押え部材を連結して前記シール部材を前記構造物の一方側に圧着させる連結部材と、を備える、
    ことを特徴とする構造物の目地構造。
  2. 前記構造物の目地構造は、前記連結部材に、前記目地の間の中央部に前記連結部材を案内する案内部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造物の目地構造。
  3. 前記第1の押え部材、前記第2の押え部材、前記案内部材のうち少なくとも1つの部材は、前記構造物の上下方向に沿って連続して構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造物の目地構造。
  4. 前記第1の押え部材、前記第2の押え部材は、前記構造物の一方側または他方側の形状に対応する形状に両端部が形成されて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の構造物の目地構造。
  5. 前記連結部材は、前記シール部材に圧着力を付与する付勢手段を備えて構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物の目地構造。
  6. 前記付勢手段は、ばねで構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の構造物の目地構造。
  7. 前記付勢手段は、前記第1の押え部材および/または前記第2の押え部材の弾性変形による反発力を生じる弾性部材で構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の構造物の目地構造。
  8. 前記シール部材は、外側縁部が先端に行くほど薄肉に形成されて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の構造物の目地構造。
  9. 前記シール部材は、前記構造物に圧着される外側縁部に、前記構造物側に突き出す止水部が形成されて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の構造物の目地構造。
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