JP2000290965A - ケーソン用目地構造、その施工法およびケーソン用目地材 - Google Patents

ケーソン用目地構造、その施工法およびケーソン用目地材

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JP2000290965A JP11104284A JP10428499A JP2000290965A JP 2000290965 A JP2000290965 A JP 2000290965A JP 11104284 A JP11104284 A JP 11104284A JP 10428499 A JP10428499 A JP 10428499A JP 2000290965 A JP2000290965 A JP 2000290965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンカーボルトによる目地材の取付け工事を
必要としないケーソン用目地構造を提供する。 【解決手段】 隣接して配置されたケーソン(2,
2′)間の目地(6)の埋立側の端部近傍に縦方向に配
設され、目地の幅(W1)よりも広幅の部分を全長にわ
たり有するゴム・合成樹脂等の材料からなる目地材
(3)と、目地の海側端部(6b)に臨む両ケーソンの
端縁(2c,2c′)に接するように配置された目地幅
(W1)よりも大径のおもり(7)と、目地内に直線状
に延長するようにして目地材(3)とおもり(7)とを
連結するチェーン(8)とを備え、自重により降下しよ
うとするおもり(7)の引張り力により目地材(3)の
広幅の部分が目地を塞ぐようにして目地材を両ケーソン
の端面に圧接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海洋において埋立地
等の造成でコンクリート製または鋼製函体からなるケー
ソンを利用する際に隣接して配置されたケーソンの端面
間に形成される目地をシールする目地材を使用するケー
ソン用目地構造およびその施工法ならびにこの目地構造
に使用される目地材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ケーソン用の目地材としては、ゴム
・合成樹脂等弾性体の変形を利用する中実型の目地材
や、ゴム・繊維製等の長筒状の袋の中にアスファルト、
砂等の流動体を詰めて膨ませる型の目地材をケーソン目
地中に縦方向に配置してシールを行うタイプのものと、
ケーソン目地の埋立側より、ゴム・合成樹脂等からなる
シート状または板状の目地材を目地の両側のケーソンに
跨るようにして配置してシールを行うタイプのものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーソン用目地
材は、いずれのタイプのものもアンカーボルトによりケ
ーソンに固定される。アンカーボルトによる目地材の取
付工事はケーソンの敷設前に陸上で行う場合と、海中に
ケーソンが敷設されてから行う場合とがあるが、いずれ
の場合においても、所定間隔で多数のアンカーボルトを
使用して目地材をケーソンに取付けなければならないの
で、ケーソンおよび目地材におけるアンカーボルト取付
孔の穿孔およびアンカーボルトの取付作業に多大の労力
と費用を要するという問題点がある。特に海中で作業を
行なう場合は,潜水夫による作業となり、工事日数と費
用が多大に必要であった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点にかんが
みなされたものであって、アンカーボルトによる目地材
の取付け工事を必要としないケーソン用目地構造、その
施工法およびケーソン用目地材を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明にかかるケーソン用目地構造は、隣接して配設された
ケーソン間の目地の埋立側の端部近傍に縦方向に配設さ
れ、該目地の幅よりも広幅の部分を全長にわたり有する
目地材と、該目地の幅よりも大きい寸法の部分を有し、
該目地幅より大きい寸法の部分が該目地の海側端部に臨
む両ケーソンの端縁に接するように配置されたおもり
と、該目地内に直線状に延長するようにして該目地材と
該おもりとを連結する連結部材とを備え、自重により降
下しようとする該おもりの引張り力により、該目地材の
該広幅の部分が該目地を塞ぐようにして該両ケーソンの
端面に圧接されることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、海側端部に臨む両ケーソ
ンの端縁に接して配置されたおもりが、自重により降下
しようとすることにより生じる引張り力により目地材の
広幅の部分が目地を塞ぐようにして両ケーソンの端面に
圧接されることによって目地材によるシール構造が完成
するので、目地材をアンカーボルトによりケーソンに取
付ける作業はいっさい不要となる。
【0007】本発明の一側面においては、該目地材と該
連結部材との間に、該目地材の幅方向中心と該目地の幅
方向中心とを一致させる芯出し部材を設けることができ
る。芯出し部材を設けることにより、目地材が目地の一
方側に片寄り、施工完了時にシールが不完全となること
を防止することができる。
【0008】本発明の上記課題を解決するケーソン用目
地構造の施工法は次の各工程を備える。
【0009】(1)隣接して配設されたケーソン間の目
地の幅よりも広幅の部分を全長にわたり有する目地材に
該目地の幅よりも大寸法の部分を有するおもりを連結部
材を介して連結する工程 (2)該目地材を該目地の埋立側の端部近傍に配置する
とともに該おもりを該目地の海側の端部近傍に配置する
工程 (3)吊上げておいた該目地材を該目地の埋立側の端部
近傍において縦方向に設置するようにして吊下すととも
に、該連結部材が該目地内に延長するようにして、かつ
該おもりの該目地幅よりも大きい寸法の部分が該目地を
覆うようにして、該連結部材が直線状になってから該お
もりが該目地材に対し所定距離だけ相対的に下降するよ
うに該おもりを該目地の海側端部に臨む両ケーソンの端
縁に沿って下降させる工程 本発明の施工法によれば、連結部材が直線状になってか
らおもりが目地材に対し所定距離だけ相対的に下降する
ようにおもりを目地の海側端部に臨む両ケーソンの端縁
に沿って下降させることにより、目地材がケーソン側に
引張られ、目地材の広幅の部分が目地を塞ぐようにして
両ケーソンの端面に圧接されシール構造が完成する。
【0010】本発明の一側面においては、上記施工法に
該目地材と該連結部材との間に、該目地材の幅方向中心
と該目地の幅方向中心とを一致させる芯出し部材を設け
る工程を加えることができる。
【0011】また本発明によれば、上記本発明の施工法
において使用される目地材が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0013】図1〜図4は本発明にかかるケーソン用目
地構造の一実施形態を示すもので、図1はシール機構が
完成した時点における平面図、図2は施工前の目地材の
斜視図、図3は施工の過程において目地材におもりを連
結部材を介して取付けた状態を示す平面図、図4は図1
のAA断面図である。
【0014】まず、本実施形態において使用する目地材
について説明する。
【0015】図2に示すケーソン用目地材3は、合成ゴ
ムまたは合成樹脂等の可撓性を有する変形可能な材料か
らなり、全体として板状に形成されており、左右1対の
両側縁部3a,3bと両側縁部3a,3bを相互に連結
する中央部3cを備えている。両側縁部3a,3bは、
図2に示す施工前の状態においては、中央部3cから幅
方向外側に向けてしだいに広がる形状に形成されてお
り、側縁部3a,3bの各先端部はそれぞれ鋭角をなす
ように形成されている。平板状の中央部3cには長手方
向に適宜の間隔をおいて複数個(図示の実施例において
は3個)の連結部材取付金具4が取付けられている。取
付金具4は図1および図3から明らかなように、チェー
ン等の連結部材が取付けられるリング4aを一端部に有
する軸部4bと、この軸部4bより小径のボルト部4c
を備えており、ボルト部4cは目地材3の中央部3cに
穿設された軸部4bより小径のボルト孔(図示せず)に
挿通され、ボルト部4cの端部に螺合するナット5を締
付けることにより金具4は中央部3cに固定されてい
る。
【0016】目地材3の長さは、ケーソンの縦方向の高
さと略等しく設定されている。また目地材3の幅W2
は、図2に示す施工前の状態において、隣接して配設さ
れるケーソン間の目地の幅W1よりも目地材3の全長に
わたり広幅に形成されている。施工が完了しシール構造
が完成した状態における目地構造を示す図1および図4
において、目地材3は、隣接して配設されたケーソン
2,2′間の目地6の埋立側(埋込土砂を投入すること
により埋立地を造成する側)の端部6a近傍においてケ
ーソン2,2′の高さとほぼ同じ高さで縦方向に配設さ
れており、その両側縁部3a,3bは両ケーソン2,
2′に跨るように位置している。
【0017】目地6の海側の端部6bに臨む両ケーソン
の端縁2c,2c′に接するようにして目地幅W1より
も大きい直径を有する複数(図示の例では3個)の球形
鉄製おもり7がケーソン端縁2c,2c′の上下方向に
所定の間隔をおいて配置されている。これらのおもり7
には本発明の連結部材を構成するチェーン8の一端部が
固定されており、チェーン8の他端部は目地材3に固定
された連結部材の取付金具4のリング4aに取付けられ
ている。チェーン8は目地6内において直線状に延長し
て目地材3とおもり7を相互に連結している。
【0018】各おもり7は、図4に示すように、対応す
る目地材3の連結部材取付金具4の位置と水平なケーソ
ン端縁2c,2c′上の位置2c−1よりも所定距離D
だけ下の位置2c−2において目地6内に部分的にはま
り込んだ状態で配置されており、この位置において、自
重により降下しようとするおもり7の引張り力により、
目地材3の両側縁部3a,3bはケーソン2,2′の埋
立側端面2a,2a′に圧接され、目地材3は目地6の
埋立側端部6aを塞ぎシール構造を形成していた。
【0019】この目地構造1により、ケーソン2,2′
の埋立側に裏込土砂を投入して埋立地を形成した後、裏
込土砂が目地6から海側に流出することを有効に防止す
ることができる。
【0020】次に、このケーソン用目地構造1の施工法
について述べる。
【0021】まず、上記構造の目地材3におもり7とチ
ェーン8を取付ける。このため、予め工場等ケーソン以
外の陸上部において目地材3におもり7とチェーン8を
取付けておいてケーソン上に運搬してもよいし、目地材
3と、チェーン8を固定したおもり7を別々にケーソン
上に運搬し、施工時に目地材3を海中に吊下す過程で下
側から1個ずつチェーン8を固定したおもり7を目地材
3に取付けてもよい。以下後者の方法を採用した場合を
例にとって説明する。
【0022】ケーソン2または2′上において目地材3
とチェーン8を固定した複数のおもり7を別々に準備し
た後目地材3をクレーンによりケーソン2,2′間の目
地6の埋立側の端部6aを埋立側から覆うようなケーソ
ン上方の位置に吊上げる。
【0023】次に、図3に示すように、目地材3の複数
個ある連結部材取付金具4の中最下部の取付金具4がケ
ーソン2,2′の頂面とおおむね同一平面上に位置する
所まで目地材3を吊下し、この位置で目地材3の吊下し
をいったん停止し、おもり7を目地6の海側の端部6b
近傍のケーソン2または2′上に配置しチェーン8の一
端部を取付金具4のリング4aに取付ける。
【0024】次に、図3に示すように、目地材3の両側
縁部3a,3bがまだ開いていない初期状態で両側縁部
3a,3bの先端部がケーソン2,2′の埋立側端面2
a,2a′に接触するようにして、かつ目地材3の中央
部3cが目地6と合致するようにして目地材3を縦方向
に吊下し可能な状態で配置する一方おもり7を目地6の
海側端部6bに臨む両ケーソンの端縁2c,2c′に沿
って降下することができる位置に配置する。この時チェ
ーン8は目地6内において直線状に延長するようにその
長さを定めておく。なお図3の状態においては、おもり
7による引張り力は目地材3に作用していない。
【0025】こうしておもり7の投下準備が完了した
ら、目地材3を再び吊下すとともにおもり7を放し、目
地6の海側端部6bに臨む両ケーソンの端縁2c,2
c′に沿って自重により降下させる。この時おもり7は
一部が目地6内にはまり込み、目地6を覆うようにして
降下する。
【0026】次に下から2番目の連結部材取付金具4が
ケーソン2,2′の頂面とおおむね同一平面上に位置す
る所まで目地材3が吊下されたら、この位置で目地材3
の吊下しをいったん停止し、次のおもり7を目地6の海
側の端部6b近傍のケーソン2または2′上に配置しチ
ェーン8の一端部を取付け金具4のリング4aに取付け
た後図3に示すおもり投下準備完了状態に目地材3、お
もり7、チェーン8を配置した後目地材3を再び吊下す
とともにおもりを放し目地6の海側端部6bに臨む両ケ
ーソンの端縁2c,2c′に沿って自重により降下させ
る。
【0027】以下この動作を繰返すことによって、各お
もり7は、図4に示すように、目地材3の対応する連結
部材取付金具4の位置と水平なケーソン端縁2c,2
c′上の位置2c−1よりも所定距離Dだけ下の位置2
c−2において目地6内に部分的にはまり込んだ状態に
配置され、各チェーン8は斜傾した状態で直線状に配置
されることになるので、目地材3にはおもり7の引張り
力が強く作用し、目地材3の両側縁部3a,3bはケー
ソン2,2′の埋立側端面2a,2a′に強く圧接さ
れ、目地構造1が完成する。
【0028】こうしてケーソン用目地構造1が完成した
後ケーソン2,2′の埋立側に裏込土砂を投入して埋立
を行うことにより、目地材3は図1に示すケーソン2,
2′に圧接された状態を維持したまま裏込土砂とケーソ
ン2,2′間に固定されシール機能を維持することがで
きる。
【0029】こうして目地材3が裏込土砂とケーソン
2,2′間に固定された後おもり7とチェーン8はその
まま残しておいてもよいし、取外して他の目地構造構築
のために再度利用してもよい。
【0030】上記の例においては、図3に示すおもり投
下準備完了状態においてチェーン8は直線状態に張られ
るようにその長さが設定されているが、これに限らず、
おもり投下準備完了状態においてチェーン8がたるんだ
状態で目地6内に配置されるようにその長さを設定して
もよい。この場合は図4におけるおもりの降下距離Dが
大きくなり、チェーン8の斜傾角度が大きくなるが、お
もり7は目地材3に対して充分に強い引張り力を作用さ
せることができる。
【0031】図5は本発明の目地構造の他の実施形態を
示すもので、図3と同じく施工の過程において目地材に
おもりを取付けた状態を示す平面図である。なお、図5
以下の各図に示す実施形態において、図1〜4に示す実
施形態と同一構成要素は同一符号で示し、説明を省略す
る。
【0032】図5に示す実施形態は、目地材3と連結部
材方向を構成するチェーン8との間に、目地材8の幅方
向中心と目地6の幅方向中心とを一致させる芯出し部材
9を設けた点で図1〜4の実施形態と相違する。
【0033】芯出し部材9は合成樹脂等の適宜の材料か
らなる目地幅W1よりもやや小径の円柱状の部材で、そ
の長手方向の一端部にはリング4aを有する連結部材取
付け金具4が固定されており、他端部には目地材3に芯
出し部材9を取付けるための取付けボルト10が固定さ
れている。
【0034】この取付けボルト10は軸部10aとこの
軸部10aよりも小径のボルト部10bを備えており、
ボルト部10bは目地材3の中央部3cに穿設された軸
部10aより小径のボルト孔(図示せず)に挿通され、
ボルト部10bの端部に螺合するナット11を締付ける
ことにより取付けボルト10は中央部3cに固定されて
いる。この芯出し部材9を目地6内に配置することによ
り、目地材6が目地6の一方側に片寄り施工完了時にシ
ールが不完全になることを防止する。
【0035】図6は本発明の目地構造の他の実施形態を
示すもので、図3と同じく施工の過程において目地材に
おもりを取付けた状態を示す平面図である。
【0036】図6の実施形態は芯出し部材を使用した他
の例であり、この実施形態において、目地6内に配置さ
れた芯出し部材12は合成樹脂等適宜の材料からなるリ
ング状のもので、この芯出し部材12を貫通する取付け
棒13に固定されている。リングはその外径が目地幅W
1よりも僅かに小径に形成されている。取付け棒13の
一端部には連結部材取付け金具(リング)16が固定さ
れており、他端部にはこれより小径のボルト部14を備
えている。このボルト部14は目地材3の中央部に穿設
された取付け棒13より小径のボルト孔(図示せず)に
挿通され、ボルト部14の端部に螺合するナット15を
締付けることにより取付け棒13は中央部3cに固定さ
れている。
【0037】図7は本発明の目地構造の他の実施形態を
示すもので、図3と同じく施工の過程において目地材に
おもりを取付けた状態を示す平面図である。
【0038】この実施形態においては、図1〜6の各実
施形態と異り、目地材16は、合成ゴムまたは合成樹脂
等の弾性体からなる楔形断面形状の板状部材であり、楔
形断面形状における最小幅の部分の幅W3は目地幅W1
より所定の値だけ小さく最大幅の部分の幅W4は目地幅
W1より所定の値だけ大きく形成されている。この目地
材16の長手方向に適宜の間隔をおいて複数個の連結部
材取付金具17が取付けられている。連結部材取付金具
17は目地材16を最小幅W3の端面16aから最大幅
W4の端面16bにかけて貫通する軸部17aの目地材
端面16a側にリング17bが形成されており、目地材
端面16b側の軸部17aの端部はネジが切られてい
て、このネジ部に螺合したナット18を締付けることに
よって連結部材取付金具17は目地材16に固定されて
いる。リング17bにはチェーン8を介しておもり7が
取付けられている。チェーン8は図7の状態において目
地6内において直線状に張られた状態で延長している。
【0039】この目地材16の最小幅W3の端面16a
を目地6の内側に向けて目地材16を埋立側目地端部6
a内に図7の状態に配置した後、目地材16を吊下すと
ともにおもり7を放すことにより、おもり7は目地材1
6の連結部材取付金具17の位置と水平なケーソン端縁
2c,2c′上の位置よりも所定距離だけ相対的に下降
することによりチェーン8は斜傾した状態で直線状に配
置されることになり、目地材16はおもり7に引張られ
て図7に示す位置よりも所定の距離だけ目地6内に引込
まれ、その結果目地材16のケーソン端縁に接触する部
分は弾性的に圧縮変形し、目地材16の両側面16c,
16cがケーソン2,2′の目地6の埋立側端縁付近の
対向する端面2b,2b′に圧接され、目地材16の目
地幅W1よりも広幅の部分が目地6を塞ぐようにして目
地構造が形成される。この目地構造においても自重によ
り降下しようとするおもりの引張り力により目地材16
はケーソン2,2′の対向する端面2b,2b′に圧接
され、シール構造を維持する。
【0040】図8は本発明の目地構造の他の実施例を示
すもので、図3と同じく施工の過程において目地材にお
もりを取付けた状態を示す平面図である。
【0041】図8の実施形態において、目地材19は、
合成ゴムまたは合成樹脂等の弾性体からなる全体として
板状の部材であり、両側縁部19a,19bと両側縁部
19a,19bを相互に連結する中央部19cを備えて
いる。両側縁部19a,19bは同一平面上に形成され
ており、その外側両端部には折曲部19d,19eが形
成されている。
【0042】中央部19cは折曲部19d,19eが形
成されている側と同じ側に楔形断面形状の突起部を有し
ており、楔形断面形状の最小幅である突起部の先端の幅
W5は目地幅W1より所定の値だけ小さく最大幅の部分
の幅W6は目地幅W1より所定の値だけ大きく形成され
ている。この目地材19の長手方向に適宜の間隔をおい
て複数個の連結部材取付金具17が取付けられている。
取付金具17の構造は図7の実施形態のものと同一であ
る。また目地材の全長にわたり、折曲部19d,19e
の反対側の両側縁部19a,19bおよび中央部19c
の端面を覆うようにして目地材保持板20がナット18
により押えられて固定されている。
【0043】この目地材19の最小幅W5の端面19f
を目地6の内側に向けて目地材19の中央部19cの突
起部を埋立側目地端部6d内に図8の状態に配置する。
この時目地材19の折曲部19d,19eの先端はケー
ソンの埋立側端面2a,2a′に接触している。
【0044】図8の状態から、目地材19を吊下すとと
もにおもり7を降下させることにより、図7の実施形態
と同様の工程によって目地構造が形成される。この目地
構造においては、自重により降下しようとするおもりの
引張り力により、目地材19の中央部19cの突起部が
ケーソン2,2′の対向する端面2b,2b′に圧接さ
れる上に折曲部19d,19eの先端部がケーソン2,
2′の埋立側端面2a,2a′に圧接され2重のシール
構造が達成される。
【0045】目地材の形状については、上記各実施形態
のものに限定されるものではなく、ケーソン間の目地幅
よりも広幅の部分を全長にわたり有する変形可能な材料
からなるものであれば他の形状のものでも使用すること
ができる。
【0046】また、目地材の材料としてはゴム・合成樹
脂に限らず鉄板等の金属材料を用いることもできる。
【0047】また、目地材の底部にモップ状の砂止め材
を設けてもよい。目地材はケーソンの上部から下部にか
けて連続するものであるが、必ずしも一体成形したもの
でなくてもよく、複数の部材を途中で接続して形成して
もよい。
【0048】また、上記各実施例において、おもりとし
ては球形鉄製おもりを使用しているが、これに限るもの
ではなく、たとえば図9に示すような円柱形の鉄製また
はコンクリート製おもり21を使用してもよい。この場
合円柱形状おもり21の長手方向の長さは目地幅W1よ
りも大きくなければならない。この他、金属製またはコ
ンクリート製等の角柱、円錐等要は目地幅W1より大き
い寸法の部分を有し、目地材を自重により引張ることに
よりケーソン端面に圧接させる重量を有するものであれ
ばどのような形状、材質のものでもよい。
【0049】また、上記各実施例においては、目地材と
おもりを連結する連結部材としてチェーンを使用してい
るが、連結部材はチェーンに限るものではなく、ワイヤ
ロープ等おもりの引張り力に耐え得る部材であれば他の
部材を使用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、両
ケーソンの海側端縁を覆うようにして配置されたおもり
が、自重により降下しようとすることにより生じる引張
り力により目地材の広幅の部分が目地を塞ぐようにして
両ケーソンの端面に圧接されることによって目地材によ
るシール構造が完成するので、目地材をアンカーボルト
によりケーソンに取付ける作業はいっさい不要となり、
潜水夫による作業を行う場合は勿論であるが、ケーソン
および目地材におけるアンカーボルト取付孔の穿孔およ
びアンカーボルトの取付作業に多大の労力と費用をかけ
ずに簡単な作業により充分なシール機能を有する目地構
造を提供することができる。
【0051】また埋立側に裏込土砂を投入して埋立地造
成を完了した後おもりおよびチェーン等の連結部材を取
り外して他の目地構造構築に再度使用することができる
ので、資源の節約となり施工コストも低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目地構造の一実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】施工前の目地材の斜視図である。
【図3】施工の過程において目地材におもりを連結部材
を介して取付けた状態を示す平面図である。
【図4】図1のAA断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の図3と同様の状態を示
す平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態の図3と同様の状態を示
す平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態の図3と同様の状態を示
す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態の図3と同様の状態を示
す平面図である。
【図9】おもりの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーソン用目地構造 2,2′ ケーソン 3,16,19 目地材 6 目地 7,21 おもり 8 チェーン(連結部材) W1 目地幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接して配設されたケーソン間の目地の
    埋立側の端部近傍に縦方向に配設され、該目地の幅より
    も広幅の部分を全長にわたり有する目地材と、該目地の
    幅よりも大きい寸法の部分を有し、該目地幅より大きい
    寸法の部分が該目地の海側端部に臨む両ケーソンの端縁
    に接するように配置されたおもりと、該目地内に直線状
    に延長するようにして該目地材と該おもりとを連結する
    連結部材とを備え、自重により降下しようとする該おも
    りの引張り力により、該目地材の該広幅の部分が該目地
    を塞ぐようにして該両ケーソンの端面に圧接されること
    を特徴とするケーソン用目地構造。
  2. 【請求項2】 該目地材と該連結部材との間に、該目地
    材の幅方向中心と該目地の幅方向中心とを一致させる芯
    出し部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のケー
    ソン用目地構造。
  3. 【請求項3】 次の各工程を備えるケーソン用目地構造
    の施工法。 (1)隣接して配設されたケーソン間の目地の幅よりも
    広幅の部分を全長にわたり有する目地材に該目地の幅よ
    りも大寸法の部分を有するおもりを連結部材を介して連
    結する工程 (2)該目地材を該目地の埋立側の端部近傍に配置する
    とともに該おもりを該目地の海側の端部近傍に配置する
    工程 (3)吊上げておいた該目地材を該目地の埋立側の端部
    近傍において縦方向に設置するようにして吊下すととも
    に、該連結部材が該目地内に延長するようにして、かつ
    該おもりの該目地幅よりも大きい寸法の部分が該目地を
    覆うようにして、該連結部材が直線状になってから該お
    もりが該目地材に対し所定距離だけ相対的に下降するよ
    うに該おもりを該目地の海側端部に臨む両ケーソンの端
    縁に沿って下降させる工程
  4. 【請求項4】 該目地材と該連結部材との間に、該目地
    材の幅方向中心と該目地の幅方向中心とを一致させる芯
    出し部材を設けることを特徴とする請求項3記載の工
    程。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の施工法において
    使用する目地材。
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