JP2017094668A - 成形金型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
成形金型は、コア型10およびキャビティ型を備える。コア型10は、外壁から閉方向に突出する少なくとも1つの凸部および内部に冷却媒体が流入出可能に形成されるコア冷却流路40を有し、開閉方向に移動可能である。キャビティ型は、閉方向に凹む少なくとも1つの凹部を有し、型閉じ時にコア型10との間に成形空間が形成される。コア冷却流路40は、複数のコア支柱601〜604および複数のコア支柱601〜604の間に冷却媒体が流通可能な複数のコア冷却孔64を含む。これにより、成形金型の強度が確保でき、凹凸にコア冷却流路40を確保することができる。凹凸にコア冷却流路40を確保することができるため、凹凸から冷却流路に伝達する熱量の差を小さくすることが可能となるため、温度を均一に制御することができる。
【選択図】図3
Description
成形金型は、コア型(10)およびキャビティ型(30)を備える。
コア型は、外壁(11)から閉方向に突出する少なくとも1つの凸部(12)および内部に冷却媒体が流入出可能に形成されるコア冷却流路(40)を有し、開閉方向に移動可能である。
キャビティ型は、閉方向に凹む少なくとも1つの凹部(32)を有し、型閉じ時にコアとの間に成形空間(50)形成する。
コア冷却流路は、複数のコア支柱(601〜604)およびコア支柱の間に冷却媒体が流通可能な複数のコア冷却孔(64、82、86)を含む。
図1に示すように、成形金型1はコア型10およびキャビティ型30を備える。
コア型10は、キャビティ型30に向かって開閉方向に移動可能で、キャビティ型30と開閉可能であり、凸部12およびコア冷却流路60を有する。コア型10は、例えば、ステンレス鋼や高炭素クロム軸受鋼等の金属で形成されている。
図2に示すように、凸部12は、外壁11から閉方向に突出し、凸部端面121および凸部奥行端面122を含む。凸部端面121は円弧状に形成され、凸部奥行端面122は三角形形状に形成されている。凸部12は、奥行方向に向かって開閉方向の断面が円弧状から三角形形状に変化する三次元形状に形成されている。
図3に示すように、コア冷却流路60は、複数のコア支柱601〜604を含む。また、コア冷却流路60は、複数のコア支柱601〜604が等間隔に設けられ、周期的に配列する格子状に形成されている。図中においてコア支柱は誇張して記載している。
コア冷却孔64は、コア支柱601〜604の側面611〜614によって形成され、中央でくびれている立体形状であり、冷却水が流通可能な連通孔である。
成形空間50は、キャビティ型30をコア型10が閉じるときに形成され、成形品の形状をなす空間である。成形空間50に溶融材料が流動可能に形成されている。溶融材料は、例えば、ポリカーボネートやポリフタルアミド等のプラスチックが用いられる。
キャビティ冷却孔44は、キャビティ支柱401〜404の側面411〜414によって形成され、四角柱状の多角柱形状で、冷却水が流通可能な連通孔である。
(作用)
コア型10がキャビティ型30に向かって閉方向に移動し、コア型10がキャビティ型30を閉じる。コア型10がキャビティ型30を閉じることによって、成形空間50が形成される。キャビティ冷却流路40およびコア冷却流路60を流れる冷却水ならびに図示はしないがヒータによって、コア型10およびキャビティ型30の温度が制御されている。コア型10およびキャビティ型30の熱が成形空間50に伝達されることによって、成形空間50の温度が制御される。
(効果)
また、図9(b)に示すように、比較例2のコア118では、凸部112内に仮想線Iで示す仮想冷却流路116を形成する場合、凸部112および仮想冷却流路116の間に薄肉部117が形成される。薄肉部117が形成されることによって、凸部112の強度は確保できず、凸部112および仮想冷却流路116は変形しやすくなってしまう。
(3)また、複数のコア支柱601〜604を有することによって、コア冷却流路60が冷却水と接触する表面積が増加するため、コア冷却流路60の放熱効果が向上する。放熱効果が向上することで、成形金型1が冷却しやすくなる。
第2実施形態の構成では、コア支柱およびキャビティ支柱の形態を除き、第1実施形態の構成と同様である。
図6に示すように、コア冷却流路80は、周期的に配列する複数のコア支柱801〜806を有する。コア支柱801〜806は、複数の支柱が接合された接合体で、複数のコア支柱801〜806によって、複数のコア冷却孔82が形成されている。
複数のコア冷却孔82は、正六角柱状に形成され、冷却水が流通可能な連通孔である。複数のコア冷却孔82が形成されていることによって、コア冷却流路80は、複数の孔を有するハニカム構造に形成されている。
(i)凸部および凹部は、多角柱形状、円柱形状、または、楕円柱形状の三次元形状でもよい。凸部および凹部の形状に問わず、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(ii)コア冷却流路に、直方体形状の多角柱状のコア支柱を有してもよい。また、内側面に円柱状の片持ち梁のコア支柱を有しても良い。第1実施形態と同様の効果を奏する。
(iii)キャビティ冷却流路に、円柱形状のキャビティ支柱を格子状に有してもよい。また、キャビティ冷却流路をハニカム構造としてもよい。
(vi)本発明の成形金型では、プラスチック成形に限らず、鋳造、鍛造、または、プレス成形による成形を用いてもよい。
(vii)冷却媒体として冷却オイルまたは冷却ガスを用いてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
11 ・・・外壁、
12 ・・・凸部、
30 ・・・キャビティ型、
32 ・・・凹部、
40 ・・・コア冷却流路、
50 ・・・成形空間、
601〜604 ・・・コア支柱、
64、82、86 ・・・コア冷却孔。
Claims (12)
- 外壁(11)から閉方向に突出する少なくとも1つの凸部(12)および内部に冷却媒体が流入出可能に形成されるコア冷却流路(60)を有し、開閉方向に移動可能なコア型(10)と、
閉方向に凹む少なくとも1つの凹部(32)を有し、型閉じ時に前記コア型との間に成形空間(50)を形成するキャビティ型(30)と、
を備え、
前記コア冷却流路は、複数のコア支柱(601〜604)および前記コア支柱間に前記冷却媒体が流通可能な複数のコア冷却孔(64、82、86)を含む成形金型。 - 前記コア冷却流路は、前記凸部に沿って形成されている請求項1に記載の成形金型。
- 複数の前記コア支柱は、円柱状で、互いに交差し周期的に配列する請求項1または2に記載の成形金型。
- 複数の前記コア支柱は、多角柱状で、周期的に配列する請求項1または2に記載の成形金型。
- 前記コア冷却流路は、複数の前記コア冷却孔が多角柱状もしくは円柱状に形成されるハニカム構造である請求項1または2に記載の成形金型。
- 前記コア冷却流路は、前記コア冷却流路内において複数の前記コア支柱が突出するフィン形状である請求項1または2に記載の成形金型。
- 前記キャビティ型は、前記冷却媒体が流入出可能に形成されるキャビティ冷却流路(40)を有し、
前記キャビティ冷却流路は、複数のキャビティ支柱(401〜404)および前記キャビティ支柱間に前記冷却媒体が流通可能な複数のキャビティ冷却孔(44)を含む請求項1から6のいずれか一項に記載の成形金型。 - 前記キャビティ冷却流路は、前記凹部に沿って形成されている請求項7に記載の成形金型。
- 複数の前記キャビティ支柱は、円柱状で、互いに交差し周期的に配列する請求項7または8に記載の成形金型。
- 複数の前記キャビティ支柱は、多角柱状で、周期的に配列する請求項7または8に記載の成形金型。
- 前記キャビティ冷却流路は、複数の前記キャビティ冷却孔が多角柱状もしくは円柱状に形成されるハニカム構造である請求項7または8に記載の成形金型。
- 前記キャビティ冷却流路は、前記キャビティ冷却流路内において複数の前記キャビティ支柱が突出するフィン形状である請求項7または8に記載の成形金型。
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