JP2017090207A - 物理量検出装置、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量検出装置、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】より信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】物理量に応じた検出信号を出力する振動子100と、振動子100を発振駆動する駆動回路20とを備える物理量検出装置であって、駆動回路20は、振動子100の駆動信号に基づいて、振動子100の発振状態または非発振状態を検出する発振検出部270と、発振検出部270の検出結果が非発振状態である場合、振動子100の発振動作を補助する起動発振部280と、発振検出部270における発振状態と非発振状態との間の切替回数が、設定された上限回数より大きくなったことを検出する切替回数監視部290と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、物理量検出装置、電子機器および移動体に関する。
様々な物理量を検出する物理量検出装置が知られている。例えば、物理量として角速度を検出する角速度検出装置が知られており、角速度検出装置を搭載し、角速度検出装置により検出された角速度に基づいて所定の制御を行う様々な電子機器やシステムが広く利用されている。例えば、自動車の車両走行制御システムでは角速度検出装置により検出された角速度に基づいて、自動車の横滑りを防止する走行制御が行なわれている。
このような物理量検出装置として、水晶振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical
Systems)振動子などの振動子を駆動振動させて物理量を検出する装置がある。このような装置においては、起動してから安定に発振するまでの起動時間は短い方が好ましい。
起動時間を短縮するための技術として、例えば、特許文献1には、CR発振器によって矩形波の駆動信号を振動子に供給し、発振起動時間を短縮する技術が開示されている。また例えば、特許文献2には、振動子が非発振状態にあるときに、振動子の起動発振を促す加算信号を、スイッチを介して発振ループ内に印加する技術が開示されている。
特開2004−286503号 特開2003−21518号
特許文献1および特許文献2に開示されている構成では、振動子を駆動する駆動信号の振幅が大きくなって発振起動した後に、駆動信号の振幅が小さくなって非発振状態となる第1状態と、その非発振状態を検出して発振起動を促して駆動信号の振幅が大きくなって発振状態となる第2状態と、が繰り返される異常が発生し、その異常の発生により、振動子に基づいて動作する回路の出力する信号の精度や信頼性に影響するおそれがあった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、より信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置、電子機器および移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る物理量検出装置は、
物理量に応じた検出信号を出力する振動子と、
前記振動子を発振駆動する駆動回路と
を備える物理量検出装置であって、
前記駆動回路は、
前記振動子の駆動信号に基づいて、前記振動子の発振状態または非発振状態を検出する
発振検出部と、
前記発振検出部の検出結果が前記非発振状態である場合、前記振動子の発振動作を補助する起動発振部と、
前記発振検出部における前記発振状態と前記非発振状態との間の切替回数が、設定された上限回数より大きくなったことを検出する切替回数監視部と、
を含む、物理量検出装置である。
本適用例によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生しているか否かについて、切替回数監視部で検出することができる。より信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置を実現できる。
[適用例2]
上述の物理量検出装置であって、
前記発振検出部は、前記発振状態または前記非発振状態を表す発振状態信号を出力し、
前記切替回数監視部は、
前記起動発振部の周波数より高い周波数のクロック信号に同期して前記発振検出部の出力する前記発振状態信号が前記発振状態であるか前記非発振状態であるかを判定し、前記切替回数を数えるカウンター部を備えてもよい。
本適用例によれば、簡易な構成で発振状態と非発振状態との間の切替回数を数えることができるので、簡易な構成で発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生しているか否かについて検出できる。
[適用例3]
上述の物理量検出装置であって、
前記切替回数監視部が、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記物理量検出装置のリセット信号を出力するリセット回路を含んでもよい。
本適用例によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に出力されるリセット信号に基づいて物理量検出装置の初期化を行うことによって、適切な発振動作を促すことができる。
[適用例4]
上述の物理量検出装置であって、
前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記スイッチを切断後、接続してもよい。
本適用例によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
[適用例5]
上述の物理量検出装置であって、
前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記起動発振部の周波数を変更し、前記スイッチを切断後、接続してもよい。
本適用例によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、起動発
振部の周波数を変更して再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
[適用例6]
上述の物理量検出装置であって、
前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
前記駆動回路は、第1配線を介して前記振動子からの前記駆動信号が入力され、第2配線を介して前記振動子へ前記駆動信号を出力し、
前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記第1配線と前記第2配線との間の容量を大きくし、前記スイッチを切断後、接続してもよい。
本適用例によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、駆動回路から見た振動子の見かけのQ値を小さくして再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
[適用例7]
上述の物理量検出装置であって、
レジスターを備え、
前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込んでもよい。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例8]
上述の物理量検出装置であって、
前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、外部にエラー信号を出力してもよい。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの物理量検出装置を備えている、電子機器である。
本適用例によれば、信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器を実現できる。
[適用例10]
本適用例に係る移動体は、
上述のいずれかの物理量検出装置を備えている、移動体である。
本適用例によれば、信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置を備えているので、動作の信頼性が高い移動体を実現できる。
第1実施形態の角速度検出装置(物理量検出装置の一例)の機能ブロック図である。 振動子の振動片の平面図である。 振動子の動作について説明するための図である。 振動子の動作について説明するための図である。 角速度検出装置の駆動回路の構成例を示す図である。 角速度検出装置の検出回路の構成例を示す図である。 第2実施形態の物理量検出装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る電子機器の機能ブロック図である。 電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動体の一例を示す図(上面図)である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.物理量検出装置
1−1.第1実施形態
以下では、物理量として角速度を検出する物理量検出装置(角速度検出装置)を例にとり説明するが、本発明は、角速度、角加速度、加速度、力等の種々の物理量のいずれかを検出することができる装置に適用可能である。
図1は、第1実施形態の角速度検出装置(物理量検出装置の一例)の機能ブロック図である。本実施形態の角速度検出装置1は、角速度(物理量の一例)に応じた検出信号を出力する振動子(センサー素子)100と信号処理IC(集積回路装置)2を含んで構成されている。
振動子100は、駆動電極と検出電極が配置された振動片が不図示のパッケージに封止されて構成されている。一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるためにパッケージ内の気密性が確保されている。
本実施形態の振動子100は、Zカットの水晶基板により形成された振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。ただし、振動子100の振動片の材料としては、水晶(SiO2)だけでなく、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いてもよいし、シリコン半導体を用いてもよい。例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
本実施形態では、振動子100は、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型の振動片により構成される。ただし、振動子100の振動片は、ダブルT型に限定されず、例えば、音叉型やくし歯型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。
図2は、本実施形態の振動子100の振動片の平面図である。図2におけるX軸、Y軸、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、振動子100の振動片は、2つの駆動用基部104a、104bからそれぞれ駆動振動腕101a、101bが+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。ここで、駆動振動腕101a、101bの延出方向は、Y軸からのずれが±5°以内で
あればよい。駆動振動腕101aの側面および上面にはそれぞれ駆動電極112および113が形成されており、駆動振動腕101bの側面および上面にはそれぞれ駆動電極113および112が形成されている。駆動電極112、113は、それぞれ、図1に示した信号処理IC2の外部出力端子81、外部入力端子82を介して駆動回路20に接続される。
駆動用基部104a、104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a、105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。ここで、連結腕105a、105bの延出方向は、X軸からのずれが±5°以内であればよい。
検出振動腕102は、検出用基部107から+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。ここで、検出振動腕102の延出方向は、Y軸からのずれが±5°以内であればよい。検出振動腕102の上面には検出電極114および115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114、115は、それぞれ、図1に示した信号処理IC2の外部入力端子83、84を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a、101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a、101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a、101bの先端が互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。
この状態で、振動子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a、101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a、105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a、105bの振動(矢印C)に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。このコリオリ力に伴う検出振動腕102の屈曲振動と駆動振動腕101a、101bの屈曲振動(励振振動)とは位相が90°ずれている。
ところで、駆動振動腕101a、101bが屈曲振動(励振振動)をするときの振動エネルギーの大きさまたは振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕101a、101bで等しければ、駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがとれており、振動子100に角速度がかかっていない状態では検出振動腕102は屈曲振動しない。ところが、2つの駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがくずれると、振動子100に角速度がかかっていない状態でも検出振動腕102に屈曲振動が発生する。この屈曲振動は漏れ振動と呼ばれ、コリオリ力に基づく振動と同様に矢印Dの屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114、115に発生する。ここで、コリオリ力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリ力の大きさ(言い換えれば、振動子100に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、振動子100に加わる角速度の大きさに関係せず一定である。
なお、駆動振動腕101a、101bの先端には、駆動振動腕101a、101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a、101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリ力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘
部106を形成することにより、検出電極114、115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、振動子100は、Z軸を検出軸としてコリオリ力に基づく交流電荷(角速度成分)と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷(振動漏れ成分)とを検出電極114、115を介して出力する。
図1に戻り、本実施形態の信号処理IC2は、振動子100を発振駆動する駆動回路20と、振動子100からの検出信号を処理する検出回路30を含んで構成されている。なお、本実施形態の信号処理IC2は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
駆動回路20は、振動子100を励振振動させるための駆動信号21を生成し、外部出力端子81を介して振動子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、振動子100の励振振動により駆動電極113に発生する駆動信号22が外部入力端子82を介して入力され、この駆動信号22の振幅が一定に保持されるように駆動信号21の振幅レベルをフィードバック制御する。また、駆動回路20は、検出回路30に含まれる同期検波回路の参照信号23とスイッチトキャパシタフィルター(SCF)回路のクロック信号24を生成する。また、駆動回路20は、後述されるエラー情報信号25を、外部出力端子85を介して外部に出力する。また、駆動回路20は、後述されるデジタル信号297を、外部出力端子87を介して外部に出力する。
検出回路30は、外部入力端子83,84を介して、振動子100の検出電極114、115に発生する交流電荷(検出電流)31,32がそれぞれ入力され、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる角速度成分のみを検出し、角速度の大きさに応じた電圧レベルの信号(角速度信号)33を生成し、外部出力端子86を介して外部に出力する。この角速度信号33は、例えば、外部出力端子86に接続された不図示のマイクロコンピューターにおいてA/D変換され、角速度データとして種々の処理に用いられる。なお、本実施形態の信号処理IC2にA/D変換器を内蔵し、角速度を表すデジタルデータを、外部に出力するようにしてもよい。
このように、駆動回路20と検出回路30は、振動子100に対する信号処理を行う角速度信号処理回路4として機能する。
次に、駆動回路20について説明する。図5は、角速度検出装置1の駆動回路20の詳細な構成例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の角速度検出装置1の信号処理IC2は、レジスター292、リセット回路295を含んで構成される。また、本実施形態の駆動回路20は、I/V変換回路(電流電圧変換回路)200、ハイパスフィルター(HPF)210、コンパレーター212、コンデンサー216、スイッチ218,219、全波整流回路240、減算器250、積分器252、プルアップ抵抗254、コンパレーター260、バッファ回路262、発振検出部270、起動発振部280、スイッチ282、切替回数監視部290を含んで構成されている。なお、本実施形態の駆動回路20は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
振動子100の振動片に流れた駆動電流は、I/V変換回路200によって交流電圧信号に変換される。本実施形態のI/V変換回路200は、オペアンプ202の反転入力端子(−入力端子)と出力端子の間に抵抗204が接続され、オペアンプ202の非反転入力端子(+入力端子)がアナロググランドに接続された構成である。
I/V変換回路200の出力信号は、ハイパスフィルター210でオフセットがキャンセルされてコンパレーター212に入力される。コンパレーター212は、入力信号の電圧を増幅して2値化信号(方形波電圧信号)を出力する。ただし、本実施形態では、コンパレーター212は、ローレベルのみ出力可能なオープンドレイン出力のコンパレーターであり、ハイレベルはプルアップ抵抗254を介して積分器252の出力電圧にプルアップされる。そして、コンパレーター212が出力する2値化信号は、駆動信号21として、外部出力端子81を介して振動子100の振動片の駆動電極112に供給される。この駆動信号21の周波数(駆動周波数fd)を振動子100の共振周波数と一致させることで、振動子100を安定発振させることができる。
アンプ230の出力信号は、全波整流回路240に入力されて全波整流される。
全波整流回路240の出力信号(全波整流信号242)は、減算器250に入力されて基準電圧12との電圧減算処理がされた後、積分器252で積分される。この積分器252の出力電圧は、I/V変換回路200の出力信号の振幅が大きいほど低くなる。そして、駆動信号21のハイレベルはプルアップ抵抗254を介して積分器252の出力電圧にプルアップされる。このような構成により、振動子100の駆動信号22の振幅が一定に保持されるように駆動信号21の振幅レベルがフィードバック制御される。
ただし、電源投入直後は振動子100の発振が停止しており、このようなフィードバック制御が速やかに行われるようになるためには、振動子100の発振を開始させ、発振動作が安定するまで補助する必要がある。
そのため、本実施形態では、振動子100の駆動信号に基づいて、振動子100の発振状態または非発振状態を検出する発振検出部270と、発振検出部270の検出結果が非発振状態である場合、振動子100の発振動作を補助する起動発振部280と、スイッチ282とが設けられている。
起動発振部280は、振動子100の共振周波数に近い周波数で自励発振する発振回路であり、振動子100の発振動作を補助する。起動発振部280は、例えば、CR発振回路などで実現することができる。
発振検出部270は、振動子100の駆動信号22に基づいて、振動子100の発振状態または非発振状態を検出する。発振検出部270は、全波整流回路240の出力信号(全波整流信号242)の電圧レベルを所定の閾値と比較し、全波整流信号242の電圧レベルが所定の閾値V1に達するまで(駆動信号22が所定値に達するまで)起動発振部280の発振動作を継続させ、全波整流信号242の電圧レベルが閾値V1に達すれば(駆動信号22が所定値に達すれば)起動発振部280の発振動作を停止させる。また、発振検出部270は、全波整流信号242の電圧レベルが閾値V1に達するまで(駆動信号22が所定値に達するまで)はスイッチ282をオンし、全波整流信号242の電圧レベルが閾値V1に達すれば(駆動信号22が所定値に達すれば)スイッチ282をオフするためのスイッチ制御信号272を生成する。
ところで、振動子100を駆動する駆動信号22の振幅が大きくなって発振起動した後に、駆動信号22の振幅が小さくなって非発振状態となる第1状態と、その非発振状態を検出して発振起動を促して駆動信号22の振幅が大きくなって発振状態となる第2状態と、が繰り返される異常が発生する場合がある。このような異常が発生すると、振動子100に基づいて動作する回路(検出回路30など)の出力する信号の精度や信頼性に影響するおそれがある。
そこで、本実施形態では、駆動回路20は、発振検出部270における発振状態と非発振状態との間の切替回数が、設定された上限回数より大きくなったことを検出する切替回数監視部290を備えている。上限回数としては、例えば、10回程度と設定することができる。
本実施形態によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生しているか否かについて、切替回数監視部290で検出することができる。より信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置(角速度検出装置1)を実現できる。
本実施形態において、発振検出部270は、発振状態または非発振状態を表す発振状態信号(スイッチ制御信号272)を出力する。また、切替回数監視部290は、起動発振部280の周波数より高い周波数のクロック信号に同期して発振検出部270の出力する発振状態信号が発振状態であるか非発振状態であるかを判定し、切替回数を数えるカウンター部291を備えている。切替回数監視部290は、不図示のクロック信号生成回路からクロック信号の供給を受ける。また、カウンター部291は、発振状態信号(スイッチ制御信号272)の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジを数えることで、切替回数を数えることができる。
本実施形態によれば、簡易な構成で発振状態と非発振状態との間の切替回数を数えることができるので、簡易な構成で発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生しているか否かについて検出できる。
本実施形態においては、駆動回路20は、振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチ218を備えている。図5に示される例では、スイッチ218は、外部入力端子82と、I/V変換回路200との信号経路上に設けられている。切替回数監視部290は、スイッチ制御信号293をスイッチ218に出力することによって、スイッチ218を接続または切断することができる。
本実施形態において、切替回数監視部290は、切替回数が上限回数より大きくなったことを検出した場合に、スイッチ218を切断後、接続してもよい。切替回数監視部290は、スイッチ218を切断後、所定時間を経過した後に接続してもよい。
本実施形態によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
本実施形態において、切替回数監視部290は、切替回数が上限回数より大きくなったことを検出した場合に、起動発振部280の周波数を変更し、スイッチ218を切断後、接続してもよい。切替回数監視部290は、スイッチ218を切断後、所定時間を経過した後に接続してもよい。また、起動発振部280がCR発振回路を含んで構成されている場合には、CR発振回路を構成する抵抗の抵抗値およびコンデンサーの容量値の少なくともいずれかの値を変更することで、起動発振部280の周波数を変更できる。
本実施形態によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、起動発振部280の周波数を変更して再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
本実施形態において、駆動回路20は、第1配線W1を介して振動子100からの駆動信号22が入力され、第2配線W2を介して振動子100へ駆動信号21を出力する。また、切替回数監視部290は、切替回数が上限回数より大きくなったことを検出した場合に、第1配線W1と第2配線W2との間の容量を大きくし、スイッチ218を切断後、接
続してもよい。切替回数監視部290は、スイッチ218を切断後、所定時間を経過した後に接続してもよい。
図5に示される例では、第1配線W1と第2配線W2との間に、コンデンサー216とスイッチ219とが直列に接続されている。切替回数監視部290は、スイッチ制御信号294をスイッチ219に出力してスイッチ219を接続することによって、第1配線W1と第2配線W2との間の容量を大きくすることができる。
本実施形態によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に、駆動回路20から見た振動子100の見かけのQ値を小さくして再度発振起動し直すことによって、適切な発振動作を促すことができる。
本実施形態において、信号処理IC2は、レジスター292を備えている。レジスター292は、記憶されている情報をデジタル信号297として外部出力端子87を介して外部に出力可能に構成されている。また、切替回数監視部290は、切替回数が上限回数より大きくなったことを検出した場合に、レジスター292にエラー情報を書き込んでもよい。図5に示される例では、切替回数監視部290は、エラー情報信号25をレジスター292に出力することによって、レジスター292にエラー情報を書き込む。
本実施形態によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
本実施形態において、信号処理IC2は、信号処理IC2の初期化シーケンスを行うためのリセット信号296を出力するリセット回路295を備えている。リセット回路295は、切替回数が上限回数より大きくなったことを表すエラー情報信号25が切替回数監視部290から入力された場合に、リセット信号296を出力する。リセット信号296が出力されると信号処理IC2の初期化シーケンスが開始される。初期化シーケンスは、例えば、駆動回路20に含まれるカウンター部291に対し、信号処理IC2が備えている図示しない不揮発性メモリーから読み込んだ初期値を設定する工程や、I/V変換回路204の増幅率を設定するための調整値として、図示しない不揮発性メモリーに記憶された初期値を設定する工程を含んでもよい。リセット回路は、更に、信号処理IC2に電源が投入されてから所定時間経過後に、信号処理IC2の初期化シーケンスを行ってもよい。
本実施形態によれば、発振状態と非発振状態とを繰り返す異常が発生した場合に出力されるリセット信号296に基づいて物理量検出装置(角速度検出装置1)の初期化を行うことによって、適切な発振動作を促すことができる。
本実施形態において、切替回数監視部290は、切替回数が上限回数より大きくなったことを検出した場合に、物理量測定装置(角速度検出装置1)の外部にエラー信号を出力してもよい。図5に示される例では、切替回数監視部290は、エラー情報信号25を外部出力端子85から外部に出力する。
本実施形態によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
本実施形態の駆動回路20には、さらに、ハイパスフィルター210の出力信号を増幅して2値化信号(方形波電圧信号)を出力するコンパレーター260が設けられており、この2値化信号は、検出回路30に含まれる同期検波回路の参照信号23として用いられる。この参照信号26の周波数は駆動周波数fdと等しい。なお、コンパレーター212の出力信号は、ハイレベルが変動するので、このハイレベルが同期検波回路における論理閾値を越えないようなことがあると不具合が生じるため参照信号として用いず、コンパレ
ーター260を別個に設けている。
また、コンパレーター260の出力信号は、バッファ回路262に入力され、バッファ回路262の出力信号を検出回路に含まれるSCF回路にクロック信号24(周波数:fd)として供給される。
次に、検出回路30について説明する。図6は、角速度検出装置1の検出回路30の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施形態の検出回路30は、チャージアンプ300,310、差動アンプ320、ハイパスフィルター(HPF)322、アンプ324、同期検波回路326、可変ゲインアンプ328、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)330、出力バッファ332を含んで構成されている。なお、本実施形態の検出回路30は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
チャージアンプ300には、外部入力端子83を介して振動子100の振動片の検出電極114から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷(検出電流)32が入力される。同様に、チャージアンプ310には、外部入力端子84を介して振動子100の振動片の検出電極115から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷(検出電流)34が入力される。
本実施形態のチャージアンプ300は、オペアンプ302の反転入力端子(−入力端子)と出力端子の間にコンデンサー304が接続され、オペアンプ302の非反転入力端子(+入力端子)がアナロググランドに接続された構成である。同様に、本実施形態のチャージアンプ310は、オペアンプ312の反転入力端子(−入力端子)と出力端子の間にコンデンサー314が接続され、オペアンプ312の非反転入力端子(+入力端子)がアナロググランドに接続された構成である。コンデンサー304と314の容量値は同じ値に設定される。このチャージアンプ300および310は、それぞれ入力された交流電荷(検出電流)32,34を交流電圧信号に変換する。チャージアンプ300に入力される交流電荷(検出電流)32とチャージアンプ310に入力される交流電荷(検出電流)34は互いに位相が180°異なり、チャージアンプ300の出力信号とチャージアンプ310の出力信号の位相は互いに逆位相である(180°ずれている)。
差動アンプ320は、チャージアンプ300の出力信号とチャージアンプ310の出力信号を差動増幅する。差動アンプ320により、同相成分はキャンセルされ、逆相成分は加算増幅される。
ハイパスフィルター322は、差動アンプ320の出力信号に含まれる直流成分をキャンセルする。
アンプ324は、ハイパスフィルター322の出力信号を増幅した交流電圧信号を出力する。
同期検波回路326は、駆動回路20に含まれるコンパレーター260が出力する2値化信号を参照信号26として、アンプ324の出力信号に含まれる角速度成分を同期検波する。同期検波回路326は、例えば、参照信号23がハイレベルの時はアンプ324の出力信号をそのまま選択し、参照信号26がローレベルの時はアンプ324の出力信号を基準電圧12に対して反転した信号を選択する回路として構成することができる。
アンプ324の出力信号には角速度成分と振動漏れ成分が含まれているが、この角速度成分は参照信号26と同位相であるのに対して、振動漏れ成分は逆位相である。そのため
、同期検波回路326により角速度成分は同期検波されるが、振動漏れ成分は検波されないようになっている。
可変ゲインアンプ328は、同期検波回路326の出力信号を増幅または減衰させて所望の電圧レベルの信号を出力し、可変ゲインアンプ328の出力信号はスイッチトキャパシタフィルター(SCF)回路330に入力される。
SCF回路330は、可変ゲインアンプ328の出力信号に含まれる高周波成分を除去するとともに仕様で決められる周波数範囲の信号を通過させるローパスフィルターとして機能する。このSCF回路330(ローパスフィルター)の周波数特性は、振動子100の安定発振により得られるクロック信号24の周波数(本実施形態では駆動周波数fdと等しい周波数)とキャパシター(不図示)の容量比によって決まるため、RCローパスフィルターと比較して、周波数特性のばらつきが極めて小さいという利点がある。
SCF回路330の出力信号は、出力バッファ332でバッファリングされるとともに、必要に応じて所望の電圧レベルの信号に増幅または減衰される。この出力バッファ332の出力信号は角速度に応じた電圧レベルの信号であり、角速度信号33として、信号処理IC2の外部出力端子86を介して外部に出力される。
1−2.第2実施形態
図7は、第2実施形態の物理量検出装置1000の機能ブロック図である。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
物理量検出装置1000は、物理量として1軸方向の角速度と2軸方向の加速度とを検出する。物理量検出装置1000は、角速度を検出する構成として、振動子100と、角速度信号処理回路4と、を備えている。物理量検出装置1000は、加速度を検出する構成として、検出素子400xと、検出素子400yと、加速度信号処理回路5と、を備えている。また、物理量検出装置1000は、温度に基づく補正を行うために、温度センサー3を備えている。
本実施形態の物理量検出装置1000は、さらに、選択回路6、ADC(Analog-to-digital converter)7、デジタル処理回路8、インターフェイス回路9および故障診断回路10を備えている。
本実施形態においては、振動子100、検出素子400xおよび検出素子400yを除く構成は、信号処理IC(集積回路装置)2aとして構成されている。なお、本実施形態の物理量検出装置1000は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
温度センサー3は、温度に応じた温度信号408を選択回路6に出力する。
角速度信号処理回路4は、角速度に応じた角速度信号33を選択回路6に出力する。また、角速度信号処理回路4は、エラー情報信号25を故障診断回路10に出力する。
検出素子400xおよび検出素子400yは、静電容量型の加速度検出素子で構成されている。検出素子400xは、加速度信号処理回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号402および検出信号403を加速度信号処理回路5に差動出力する。検出素子400yは、加速度信号処理回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号404および検出信号405を加速度信号処理回路5に差動出力する。
加速度信号処理回路5は、検出信号402〜405に基づいて、加速度に応じた加速度信号406を選択回路6に出力する。また、加速度信号処理回路5は、加速度信号処理回路5内で生じた異常に関する情報をエラー情報信号407として故障診断回路10に出力する。
選択回路6は、入力される信号から1つを順次選択して信号409としてADC7に出力する。
ADC7は、入力される信号をデジタル信号に変換して信号410としてデジタル処理回路8に出力する。
デジタル処理回路8は、入力される信号に対して種々のデジタル処理を行って信号411としてインターフェイス回路9に出力する。デジタル処理としては、例えば、フィルター処理や温度特性を補正する処理などを行ってもよい。
故障診断回路10は、入力される信号に基づいて、角速度信号処理回路4、加速度信号処理回路5、振動子100、検出素子400xおよび検出素子400yの少なくともいずれかで異常が発生しているか否かを判定して、判定結果を信号412としてインターフェイス回路9に出力する。
インターフェイス回路9は、入力される信号を所定の通信フォーマットに変換して信号413として外部に出力する。
第2実施形態の物理量検出装置1000においても、第1実施形態と同様の理由により同様の効果を奏する。
2.電子機器
図8は、本実施形態に係る電子機器500の機能ブロック図である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器500は、角速度検出装置1(物理量検出装置)を含む電子機器500である。図8に示される例では、電子機器500は、角速度検出装置1、CPU(Central Processing Unit)520、操作部530、ROM(Read Only Memory)540、RAM(Random Access Memory)550、通信部560、表示部570、音出力部580を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る電子機器500は、図8に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
CPU520は、ROM540等に記憶されているプログラムに従い、不図示のクロック信号生成回路が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU520は、操作部530からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部560を制御する処理、表示部570に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部580に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部530は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU520に出力する。
ROM540は、CPU520が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムや
データ等を記憶している。
RAM550は、CPU520の作業領域として用いられ、ROM540から読み出されたプログラムやデータ、操作部530から入力されたデータ、CPU520が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部560は、CPU520と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部570は、LCD(Liquid Crystal Display)や電気泳動ディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU520から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部580は、スピーカー等の音を出力する装置である。
CPU520は、上述した切替回数監視部290からエラー情報信号25を受信した場合に、角速度検出装置1に対し、予め設定された動作を行うよう命令するコマンドを送信してもよい。そのようなコマンドとしては、例えば、角速度検出装置1のリセット回路295からリセット信号296を出力するように命令するコマンドや、発振ループを接続または切断するスイッチ218を切断後、接続するように命令するコマンド、起動発振部280の周波数を変更し、スイッチ218を切断後、接続するように命令するコマンドがある。
本実施形態に係る電子機器500によれば、信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置(角速度検出装置1)を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器500を実現することができる。
電子機器500としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point of sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、電力計、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図9は、電子機器500の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器500であるスマートフォンは、操作部530としてボタンを、表示部570としてLCDを備えている。そして、電子機器500であるスマートフォンは、信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置(角速度検出装置1)を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器500を実現することができる。
3.移動体
図10は、本実施形態に係る移動体600の一例を示す図(上面図)である。なお、上
述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る移動体600は、物理量検出装置1000を含む移動体400である。また、図10に示される例では、移動体600は、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー620、コントローラー630、コントローラー640、バッテリー650およびバックアップ用バッテリー660を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体600は、図10に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
本実施形態に係る移動体600によれば、信頼性の高い異常判定出力が可能な物理量検出装置1000を備えているので、動作の信頼性が高い移動体600を実現することができる。
このような移動体600としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…角速度検出装置、2,2a…信号処理IC(集積回路装置)、3…温度センサー、4…角速度信号処理回路、5…加速度信号処理回路、6…選択回路、7…ADC、8…デジタル処理回路、9…インターフェイス回路、10…故障診断回路、20…駆動回路、21,22…駆動信号、23…参照信号、24…クロック信号、25…エラー情報信号、30…検出回路、31,32…交流電荷(検出電流)、33…角速度信号、81…外部出力端子、82,83,84…外部入力端子、85,86,87…外部出力端子、100…振動子、101a〜101b…駆動振動腕、102…検出振動腕、103…錘部、104a〜104b…駆動用基部、105a〜105b…連結腕、106…錘部、107…検出用基部、112〜113…駆動電極、114〜115…検出電極、116…共通電極、200…I/V変換回路(電流電圧変換回路)、202…オペアンプ、204…抵抗、210…ハイパスフィルター(HPF)、212…コンパレーター、216…コンデンサー、218,219…スイッチ、240…全波整流回路、242…全波整流信号、250…減算器、252…積分器、254…プルアップ抵抗、260…コンパレーター、262…バッファ回路、270…発振検出部、272…スイッチ制御信号、280…起動発振部、282…スイッチ、290…切替回数監視部、291…カウンター部、292…レジスター、293,294…スイッチ制御信号、295…リセット回路、296…リセット信号、297…デジタル信号、300…チャージアンプ、302…オペアンプ、304…コンデンサー、310…チャージアンプ、312…オペアンプ、314…コンデンサー、320…差
動アンプ、322…ハイパスフィルター(HPF)、324…アンプ、326…同期検波回路、328…可変ゲインアンプ、330…スイッチトキャパシタフィルター(SCF)、332…出力バッファ、400x,400y…検出素子、401…搬送波信号、402〜405…検出信号、406…加速度信号、407…エラー情報信号、408…温度信号、409〜413…信号、500…電子機器、520…CPU、530…操作部、540…ROM、550…RAM、560…通信部、570…表示部、580…音声出力部、600…移動体、620…コントローラー、630…コントローラー、640…コントローラー、650…バッテリー、660…バックアップ用バッテリー、1000…物理量検出装置、W1…第1配線、W2…第2配線

Claims (10)

  1. 物理量に応じた検出信号を出力する振動子と、
    前記振動子を発振駆動する駆動回路と
    を備える物理量検出装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記振動子の駆動信号に基づいて、前記振動子の発振状態または非発振状態を検出する発振検出部と、
    前記発振検出部の検出結果が前記非発振状態である場合、前記振動子の発振動作を補助する起動発振部と、
    前記発振検出部における前記発振状態と前記非発振状態との間の切替回数が、設定された上限回数より大きくなったことを検出する切替回数監視部と、
    を含む、物理量検出装置。
  2. 請求項1に記載の物理量検出装置であって、
    前記発振検出部は、前記発振状態または前記非発振状態を表す発振状態信号を出力し、
    前記切替回数監視部は、
    前記起動発振部の周波数より高い周波数のクロック信号に同期して前記発振検出部の出力する前記発振状態信号が前記発振状態であるか前記非発振状態であるかを判定し、前記切替回数を数えるカウンター部を備える、物理量検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の物理量検出装置であって、
    前記切替回数監視部が、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記物理量検出装置のリセット信号を出力するリセット回路を含む、物理量検出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物理量検出装置であって、
    前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
    前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記スイッチを切断後、接続する、物理量検出装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物理量検出装置であって、
    前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
    前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記起動発振部の周波数を変更し、前記スイッチを切断後、接続する、物理量検出装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物理量検出装置であって、
    前記駆動回路は、前記振動子との間で形成される発振ループを接続または切断するスイッチを備え、
    前記駆動回路は、第1配線を介して前記振動子からの前記駆動信号が入力され、第2配線を介して前記振動子へ前記駆動信号を出力し、
    前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記第1配線と前記第2配線との間の容量を大きくし、前記スイッチを切断後、接続する、物理量検出装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の物理量検出装置であって、
    レジスターを備え、
    前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、物理量検出装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の物理量検出装置であって、
    前記切替回数監視部は、前記切替回数が前記上限回数より大きくなったことを検出した場合に、外部にエラー信号を出力する、物理量検出装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量検出装置を備えている、電子機器。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量検出装置を備えている、移動体。
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