JP6671150B2 - 物理量検出回路、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量検出回路、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、物理量検出回路、電子機器および移動体に関する。
様々な物理量を検出する物理量検出装置が知られている。例えば、物理量として角速度を検出する角速度検出装置が知られており、角速度検出装置を搭載し、角速度検出装置により検出された角速度に基づいて所定の制御を行う様々な電子機器やシステムが広く利用されている。例えば、自動車の車両走行制御システムでは角速度検出装置により検出された角速度に基づいて、自動車の横滑りを防止する走行制御が行なわれている。
これらの電子機器やシステムでは、角速度検出装置が故障すると誤った制御が行われるので、故障している場合には警告ランプを点灯する等の対策が行われており、角速度検出装置の故障診断を行うための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、ジャイロセンサー素子からの漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、同期検波回路の基準クロック信号の位相を変更する物理量検出装置が提案されている。
特開2010−286368号公報
特許文献1では、漏れ信号を抽出する同期検波回路は、位相が固定された基準クロックを用いて、一定の漏れ信号を出力している。そのため、同期検波回路の出力値が一定値となるような故障が発生した場合、正常な場合の漏れ信号と判別がつきにくく、同期検波回路の故障を検出することが困難であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路、電子機器および移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る物理量検出回路は、
駆動信号に基づいて振動することにより、物理量の大きさに応じた検出信号と前記駆動信号に基づく振動の漏れ信号とを発生させる物理量検出素子からの前記検出信号と前記漏れ信号を含む被検波信号に対して、検波信号に基づいて、同期検波する同期検波回路と、
前記同期検波により前記漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、前記検波信号と前記被検波信号との位相差を、第1位相差と、前記第1位相差と異なる第2位相差と、に切り替える位相変更回路と、
を備える、物理量検出回路である。
本適用例によれば、検波信号と被検波信号との位相差を第1位相差と第2位相差とに切り替えることで、同期検波回路からの期待出力値を変更することができる。これによって
、同期検波回路の出力値が一定値となるような故障が発生した場合にも、同期検波回路の故障を検出できる。したがって、同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路を実現できる。
[適用例2]
上述の物理量検出回路であって、
前記第1位相差および前記第2位相差の少なくともいずれかにおいて、前記駆動信号の電流値を第1電流値と、前記第1電流値と異なる第2電流値と、に切り替える駆動電流変更回路をさらに備えてもよい。
本適用例によれば、駆動信号の電流値を第1電流値と第2電流値とに切り替えることで、同期検波回路からの期待出力値を変更することができる。これによって、同期検波回路の出力値が一定値となるような故障が発生した場合にも、同期検波回路の故障を検出できる。したがって、同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路を実現できる。
[適用例3]
上述の物理量検出回路であって、
前記同期検波回路からの信号に基づいて、当該物理量検出回路の異常の有無を判定する異常判定部をさらに備えてもよい。
本適用例によれば、同期検波回路からの期待出力を変更できるので、特に同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路を実現できる。
[適用例4]
上述の物理量検出回路であって、
レジスターを備え、
前記異常判定部は、前記物理量検出回路が異常と判定された場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、物理量検出回路。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例5]
上述の物理量検出回路であって、
前記異常判定部は、前記物理量検出回路が異常と判定された場合に、外部にエラー信号を出力する、物理量検出回路。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー信号を容易に利用できる。
[適用例6]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの物理量検出回路を備える、電子機器である。
本適用例によれば、同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路を備えているので、故障検出の精度が高い電子機器を実現できる。
[適用例7]
本適用例に係る移動体は、
上述のいずれかの物理量検出回路を備える、移動体である。
本適用例によれば、同期検波回路の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出回路を備えているので、故障検出の精度が高い移動体を実現できる。
第1実施形態の角速度検出装置の構成について説明するための図である。 ジャイロセンサー素子の振動片の平面図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 角速度検出装置が静止している時の信号波形の一例を示す図である。 図6(A)および図6(B)は、第1具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。 第2具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。 第3具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。 第2実施形態の物理量検出装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る電子機器の機能ブロック図である。 電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動体の一例を示す図(上面図)である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.物理量検出装置
1−1.第1実施形態
以下では、物理量として角速度を検出する物理量検出装置(角速度検出装置)を例にとり説明するが、本発明は、角速度、加速度、地磁気、圧力等の様々な物理量のいずれかを検出することができる装置に適用可能である。
図1は、第1実施形態の角速度検出装置の構成について説明するための図である。
第1実施形態の角速度検出装置1は、ジャイロセンサー素子100と角速度信号処理回路4(本発明における物理量検出回路の一例)を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100(本発明における物理量検出素子の一例)は、駆動電極と検出電極が配置された振動片が不図示のパッケージに封止されて構成されている。一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるためにパッケージ内の気密性が確保されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片は、例えば、水晶(SiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いて構成してもよいし、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
また、この振動片は、例えば、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型であってもよいし、音叉型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型で
あってもよい。
本実施形態では、ジャイロセンサー素子100は、水晶を材料とするダブルT型の振動片により構成される。
図2は、本実施形態のジャイロセンサー素子100の振動片の平面図である。
本実施形態のジャイロセンサー素子100は、Zカットの水晶基板により形成されたダブルT型の振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。なお、図2におけるX軸、Y軸、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、ジャイロセンサー素子100の振動片は、2つの駆動用基部104a、104bからそれぞれ駆動振動腕101a、101bが+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。駆動振動腕101aの側面および上面にはそれぞれ駆動電極112および113が形成されており、駆動振動腕101bの側面および上面にはそれぞれ駆動電極113および112が形成されている。駆動電極112、113は、それぞれ、図1に示した角速度信号処理回路4の外部出力端子11、外部入力端子12を介して駆動回路20に接続される。
駆動用基部104a、104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a、105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。
検出振動腕102は、検出用基部107から+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。検出振動腕102の上面には検出電極114および115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114、115は、それぞれ、図1に示した角速度信号処理回路4の外部入力端子13、14を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a、101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a、101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a、101bの先端が互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。
なお、本出願では、ジャイロセンサー素子に角速度がかかっていない状態で上述の屈曲振動(励振振動)するときの、各駆動振動腕における振動エネルギーの大きさまたは振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕で等しいとき、駆動振動腕の振動エネルギーのバランスがとれているという。
ここで、ジャイロセンサー素子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a、101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a、105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a、105bの振動(矢印C)に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。
また、駆動振動腕101a、101bの励振振動は、ジャイロセンサー素子の製造バラつきなどによって、駆動振動腕の振動エネルギーのバランスがくずれると、検出振動腕102には漏れ振動を発生させる。この漏れ振動は、コリオリの力に基づいた振動と同様に矢印Dに示す屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。なお、コリオリ力に伴う振動は駆動振動とは90°ずれた位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114、115に発生する。ここで、コリオリの力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリの力の大きさ(言い換えれば、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさに関係しない。
なお、図2の構成では、振動片のバランスを良くするために、検出用基部107を中央に配置し、検出用基部107から+Y軸と−Y軸の両方向に検出振動腕102を延出させている。さらに、検出用基部107から+X軸と−X軸の両方向に連結腕105a、105bを延出させ、連結腕105a、105bのそれぞれから、+Y軸と−Y軸の両方向に駆動振動腕101a、101bを延出させている。
また、駆動振動腕101a、101bの先端には、駆動振動腕101a、101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a、101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリの力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘部106を形成することにより、検出電極114、115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、ジャイロセンサー素子100は、Z軸を検出軸としてコリオリの力に基づく交流電荷(すなわち、検出信号)と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷(すなわち、漏れ信号)とを検出電極114、115を介して出力する。
図1に戻り、角速度信号処理回路4は、駆動回路20、検出回路30、制御部60、異常判定部70およびレジスター80を含んで構成されている。
駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100を励振振動させるための駆動信号21を生成し、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100の励振振動により駆動電極113に発生する駆動信号22が外部入力端子12を介して入力され、この駆動信号22の振幅が一定に保持されるように駆動信号21の振幅レベルをフィードバック制御する。また、駆動回路20は、検出回路30に含まれる同期検波回路350の検波信号34の基準となる方形波電圧信号24を生成する。
駆動回路20は、I/V変換回路(電流電圧変換回路)210、AC増幅回路220および駆動電流変更回路230を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片に流れた駆動電流は、I/V変換回路210によって交流電圧信号に変換される。
I/V変換回路210から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路220および駆動電流変更回路230に入力される。AC増幅回路220は、入力された交流電圧信号を増幅し、所定の電圧値でクリップさせて方形波電圧信号24を出力する。駆動電流変更回路230は、I/V変換回路210が出力する交流電圧信号のレベルに応じて、方形波電圧信号24の振幅を変化させ、駆動電流が一定に保持するようにAC増幅回路220を制御する。なお、駆動電流変更回路230のその他の動作例については、「1−1−2.第2具体例」および「1−1−3.第3具体例」の項で後述される。
方形波電圧信号24は、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の振動片の駆動電極112に供給される。このように、ジャイロセンサー素子100は図3に示すような所定の駆動振動を継続して励振している。また、駆動電流を一定に保つことにより、ジャイロセンサー素子100の駆動振動腕101a、101bは一定の振動速度を得ることができる。そのため、コリオリ力を発生させる元となる振動速度は一定となり、感度をより安定にすることができる。
検出回路30は、外部入力端子13,14を介して、ジャイロセンサー素子100の検出電極114、115に発生する交流電荷(検出電流)31,32がそれぞれ入力され、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる所望の成分を抽出する。
検出回路30は、チャージアンプ回路310、320、差動増幅回路330、AC増幅回路340、同期検波回路350、平滑回路360、可変増幅回路370、フィルター回路380および位相変更回路352を含んで構成されている。
チャージアンプ回路310には、外部入力端子13を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114から検出信号と漏れ信号からなる交流電荷が入力される。
同様に、チャージアンプ回路320には、外部入力端子14を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極115から検出信号と漏れ信号からなる交流電荷が入力される。
このチャージアンプ回路310および320は、それぞれ入力された交流電荷を、基準電圧Vrefを基準とした交流電圧信号に変換する。なお、基準電圧Vrefは、基準電源回路(不図示)により、電源入力端子から入力された外部電源に基づいて生成される。
差動増幅回路330は、チャージアンプ回路310の出力信号とチャージアンプ回路320の出力信号を差動増幅する。差動増幅回路330は、同相成分を消去し、逆相成分を加算増幅するためのものである。
AC増幅回路340は、差動増幅回路330の出力信号を増幅する。このAC増幅回路340の出力信号は、検出信号と漏れ信号が含まれており、被検波信号36として同期検波回路350に入力される。
同期検波回路350は、被検波信号36に対して、検波信号34に基づいて、同期検波を行う。同期検波回路350は、例えば、検波信号34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも高い時はAC増幅回路340の出力信号を選択し、検波信号34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも低い時はAC増幅回路340の出力信号を基準電圧Vrefに対して反転した信号を選択するスイッチ回路として構成することができる。
位相変更回路352は、方形波電圧信号24に対して位相差を有する検波信号34を生成する。なお、位相変更回路352の動作例については、「1−1−1.第1具体例」および「1−1−3.第3具体例」の項で後述される。
同期検波回路350の出力信号は、平滑回路360で直流電圧信号に平滑化された後、可変増幅回路370に入力される。
可変増幅回路370は、平滑回路360の出力信号(直流電圧信号)を、設定された増幅率(または減衰率)で増幅(または減衰)して検出感度を調整する。可変増幅回路370で増幅(または減衰)された信号は、フィルター回路380に入力される。
フィルター回路380は、可変増幅回路370の出力信号を使用に適した周波数帯域に制限する回路であり、角速度検出信号33を生成する。そして、角速度検出信号33は外部出力端子17を介して外部に出力されるとともに、異常判定部70に入力される。
制御部60は、外部から入力される制御信号62に基づいて、制御信号64を出力することによって位相変更回路352を制御する。また、制御部60は、外部から入力される制御信号62に基づいて、制御信号66を出力することによって駆動電流変更回路230を制御する。制御部60は、例えば、専用の論理回路や汎用のCPU(Central Processing Unit)によって実現することができる。
異常判定部70は、同期検波回路350からの信号に基づいて、角速度検出装置1(物理量検出装置)の異常の有無を判定し、判定結果を異常判定信号72として外部出力端子18へ出力する。図1に示される例では、同期検波回路350からの信号が、平滑回路360、可変増幅回路370およびフィルター回路380を介して異常判定部70に入力される。
本実施形態において、角速度検出装置1(物理量検出装置)が異常と判定された場合に、判定結果が異常であったことを表すエラー信号を異常判定信号72として外部出力端子18へ出力してもよい。これによって、他の回路ブロックや装置でエラー信号を容易に利用できる。
異常判定部70の動作例については、「1−1−1.第1具体例」、「1−1−2.第2具体例」および「1−1−3.第3具体例」の項で後述される。
本実施形態において、角速度信号処理回路4は、レジスター80を備えている。レジスター80は、記憶されている情報をデジタル信号82として外部端子19を介して外部に出力可能に構成されている。また、異常判定部70は、同期検波回路350からの信号に基づいて角速度検出装置1(物理量検出装置)が異常と判定した場合に、レジスター80にエラー情報を書き込んでもよい。図1に示される例では、異常判定部70は、エラー情報信号74をレジスター80に出力することによって、レジスター80にエラー情報を書き込む。レジスター80を有することによって、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
なお、角速度検出装置1は、上述された各構成の一部が省略されてもよいし、他の構成が付加されてもよい。
1−1−1.第1具体例
図5は、角速度検出装置1が静止している時の信号波形の一例を示す図である。図5において横軸は時間、縦軸は電圧を表す。
ジャイロセンサー素子100の振動片が振動している状態では、I/V変換回路210の出力(A点)には、ジャイロセンサー素子100の振動片の駆動電極113からフィードバックされた電流が変換された一定周波数の交流電圧が発生している。すなわち、I/V変換回路210の出力(A点)には、一定周波数の正弦波電圧信号が発生している。
そして、AC増幅回路220の出力(B点)には、I/V変換回路210の出力信号(A点の信号)が増幅された、振幅が一定値Vcの方形波電圧信号が発生する。
ジャイロセンサー素子100に角速度が加わっていない場合は、ジャイロセンサー素子
100の振動片の検出電極114、115には角速度の検出信号は発生しないが、漏れ信号は発生する。
ジャイロセンサー素子100の検出電極114および115に発生した漏れ信号(交流電荷)は、それぞれチャージアンプ回路310および320により、交流電圧信号に変換される。ここでは、チャージアンプ回路310と320から出力される交流電圧信号は逆相であるとしている。その結果、チャージアンプ回路310および320の出力(C点およびD点)には、AC増幅回路220の出力信号(B点の信号)と同じ周波数の正弦波電圧信号が発生する。ここで、チャージアンプ回路310の出力信号(C点の信号)の位相は、AC増幅回路220の出力信号(B点の信号)に対して90°ずれている。また、チャージアンプ回路320の出力信号(D点の信号)の位相は、チャージアンプ回路310の出力信号(C点の信号)に対して逆位相である(180°ずれている)。
チャージアンプ回路310および320の出力信号(C点の信号およびD点の信号)は差動増幅回路330により差動増幅され、AC増幅回路340の出力(E点)には、チャージアンプ回路310の出力(C点)に発生する正弦波電圧信号と同じ周波数で同位相の正弦波電圧信号が発生する。AC増幅回路340の出力(E点)に発生するこの正弦波電圧信号は、ジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114、115に発生する漏れ信号に対応する信号である。
AC増幅回路340の出力信号(E点の信号)は、同期検波回路350により検波信号34に基づいて同期検波される。ここで、検波信号34(位相変更回路352の出力信号(F点の信号))は、AC増幅回路220が出力する方形波電圧信号(B点の信号)に対して位相変更量に応じた位相差(Δφとする)を有する方形波電圧信号である。したがって、AC増幅回路340の出力信号(E点の信号)と検波信号34(位相変更回路352の出力信号(F点の信号))は90°−Δφだけ位相がずれているので、同期検波回路350の出力信号(G点の信号)において、基準電圧Vrefよりも高い電圧の積分量と基準電圧Vrefよりも低い電圧の積分量が一致せず、その差は漏れ信号のレベルに応じて変化する。その結果、フィルター回路380の出力(H点)には、漏れ信号のレベルと位相変更量に応じた電圧値V1の直流電圧信号(角速度検出信号33)が発生する。なお、位相差Δφを0°とすることで、角速度の大きさに応じた検出信号を抽出することができる。
本具体例において、位相変更回路352は、制御信号64に基づいて、同期検波回路350での同期検波により漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、検波信号34と被検波信号36との位相差を、第1位相差Δφ1と、第1位相差Δφ1と異なる第2位相差Δφ2と、に切り替える。
検波信号34と被検波信号36との位相差が、第1位相差Δφ1と第2位相差Δφ2とで異なることによって、同期検波回路350からの期待出力値が異なる値となる。
図6(A)および図6(B)は、第1具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。図6(A)および図6(B)の横軸は期待出力値、縦軸は実際の出力値を表す。
図6(A)に示される例では、第1位相差Δφ1を90°とし、第2位相差Δφ2を−90°とした場合を示している。図6(B)に示される例では、第1位相差Δφ1を90°とし、第2位相差Δφ2を45°とした場合を示している。
本具体例によれば、検波信号34と被検波信号36との位相差を第1位相差Δφ1と第
2位相差Δφ2とに切り替えることで、同期検波回路350からの期待出力値を変更することができる。これによって、同期検波回路350の出力値が一定値となるような故障が発生した場合にも、同期検波回路350の故障を検出できる。したがって、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本具体例において、異常判定部70は、同期検波回路350からの信号に基づいて、角速度検出装置1(物理量検出装置)の異常の有無を判定する。例えば、異常判定部70は、第1位相差Δφ1の場合のフィルター回路380の出力値と、第2位相差Δφ2の場合のフィルター回路380の出力値との差が、所定範囲内であれば異常なし、所定範囲外であれば異常ありと判定してもよい。また例えば、異常判定部70は、横軸を期待出力値、縦軸を実際の出力値としてプロットした場合において、第1位相差Δφ1の場合のフィルター回路380の出力値と、第2位相差Δφ2の場合のフィルター回路380の出力値とを結ぶ直線の傾きや切片が所定範囲内であれば異常なし、所定範囲外であれば異常ありと判断してもよい。
本実施形態によれば、同期検波回路350からの期待出力を変更できるので、特に同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
なお、角速度検出装置1に角速度が加われば、角速度検出信号33には、漏れ信号のレベルに応じた電圧値と角速度の大きさに応じた電圧値が重畳された電圧値となるため、異常の有無を判定することが難しい。したがって、角速度検出装置1に角速度が加わっていない状態(例えば、静止している状態)で、異常の有無を判定することが望ましい。例えば、本実施形態の角速度検出装置1が車両に搭載されている場合、当該車両のエンジン始動時のプライマリーチェックにおいて異常の有無を判定すればよい。
1−1−2.第2具体例
第2具体例では、駆動電流変更回路230は、制御信号66に基づいて、駆動信号の電流値を第1電流値I1と、第1電流値I1と異なる第2電流値I2と、に切り替える。
駆動信号の電流値が、第1電流値I1と第2電流値I2とで異なることによって、同期検波回路350からの期待出力値が異なる値となる。
図7は、第2具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。図7の横軸は期待出力値、縦軸は実際の出力値を表す。
図7に示される例では、第2電流値I2を、第1電流値I1に対して2倍とした場合を示している。
本具体例によれば、駆動信号の電流値を第1電流値I1と第2電流値I2とに切り替えることで、同期検波回路350からの期待出力値を変更することができる。これによって、同期検波回路350の出力値が一定値となるような故障が発生した場合にも、同期検波回路350の故障を検出できる。したがって、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本具体例において、異常判定部70は、同期検波回路350からの信号に基づいて、角速度信号処理回路4(物理量検出回路)の異常の有無を判定する。例えば、異常判定部70は、第1電流値I1の場合のフィルター回路380の出力値と、第2電流値I2の場合
のフィルター回路380の出力値との差が、所定範囲内であれば異常なし、所定範囲外であれば異常ありと判定してもよい。また例えば、異常判定部70は、横軸を期待出力値、縦軸を実際の出力値としてプロットした場合において、第1電流値I1の場合のフィルター回路380の出力値と、第2電流値I2の場合のフィルター回路380の出力値とを結ぶ直線の傾きや切片が所定範囲内であれば異常なし、所定範囲外であれば異常ありと判断してもよい。
本実施形態によれば、同期検波回路350からの期待出力を変更できるので、特に同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
なお、角速度検出装置1に角速度が加われば、角速度検出信号33には、漏れ信号のレベルに応じた電圧値と角速度の大きさに応じた電圧値が重畳された電圧値となるため、異常の有無を判定することが難しい。したがって、角速度検出装置1に角速度が加わっていない状態(例えば、静止している状態)で、異常の有無を判定することが望ましい。例えば、本実施形態の角速度検出装置1が車両に搭載されている場合、当該車両のエンジン始動時のプライマリーチェックにおいて異常の有無を判定すればよい。
1−1−3.第3具体例
第3具体例において、位相変更回路352は、制御信号64に基づいて、同期検波回路350での同期検波により漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、検波信号34と被検波信号36との位相差を、第1位相差Δφ1と、第1位相差Δφ1と異なる第2位相差Δφ2と、に切り替える。また、第1位相差Δφ1および第2位相差Δφ2の少なくともいずれかにおいて、駆動電流変更回路230は、制御信号66に基づいて、駆動信号の電流値を第1電流値I1と、第1電流値I1と異なる第2電流値I2と、に切り替える。
図8は、第3具体例における期待出力値と実際の出力値との関係の例を示すグラフである。図8の横軸は期待出力値、縦軸は実際の出力値を表す。
図8に示される例では、第1位相差Δφ1を90°とし、第2位相差Δφ2を−90°とした場合を示している。また、図8に示される例では、第2電流値I2を、第1電流値I1に対して2倍とした場合を示している。また、図8に示される例では、第1位相差Δφ1および第2位相差Δφ2の両方において、駆動信号の電流値が第1電流値I1である場合と、駆動信号の電流値が第2電流値I2である場合と、を示している。
本具体例によれば、検波信号34と被検波信号36との位相差を第1位相差Δφ1と第2位相差Δφ2とに切り替えることで、同期検波回路350からの期待出力値を変更することができる。また、本具体例によれば、駆動信号の電流値を第1電流値I1と第2電流値I2とに切り替えることで、同期検波回路350からの期待出力値を変更することができる。これによって、同期検波回路350の出力値が一定値となるような故障が発生した場合にも、同期検波回路350の故障を検出できる。したがって、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本具体例において、異常判定部70は、同期検波回路350からの信号に基づいて、角速度信号処理回路4(物理量検出回路)の異常の有無を判定する。例えば、異常判定部70は、横軸を期待出力値、縦軸を実際の出力値としてプロットした場合において、各出力値のフィッティング直線の傾きや切片が所定範囲内であれば異常なし、所定範囲外であれば異常ありと判断してもよい。
本実施形態によれば、同期検波回路350からの期待出力を変更できるので、特に同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
なお、角速度検出装置1に角速度が加われば、角速度検出信号33には、漏れ信号のレベルに応じた電圧値と角速度の大きさに応じた電圧値が重畳された電圧値となるため、異常の有無を判定することが難しい。したがって、角速度検出装置1に角速度が加わっていない状態(例えば、静止している状態)で、異常の有無を判定することが望ましい。例えば、本実施形態の角速度検出装置1が車両に搭載されている場合、当該車両のエンジン始動時のプライマリーチェックにおいて異常の有無を判定すればよい。
1−2.第2実施形態
図9は、第2実施形態の物理量検出装置1000の機能ブロック図である。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
物理量検出装置1000は、物理量として1軸方向の角速度と2軸方向の加速度とを検出する。物理量検出装置1000は、角速度を検出する構成として、ジャイロセンサー素子100と、角速度信号処理回路4と、を備えている。物理量検出装置1000は、加速度を検出する構成として、検出素子400xと、検出素子400yと、加速度信号処理回路5と、を備えている。また、物理量検出装置1000は、温度に基づく補正を行うために、温度センサー3を備えている。
本実施形態の物理量検出装置1000は、さらに、選択回路6、ADC(Analog-to-digital converter)7、デジタル処理回路8、インターフェイス回路9および故障診断回路10を備えている。
本実施形態においては、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yを除く構成は、信号処理IC(集積回路装置)2aとして構成されている。なお、本実施形態の物理量検出装置1000は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
温度センサー3は、温度に応じた温度信号408を選択回路6に出力する。
角速度信号処理回路4は、角速度に応じた角速度検出信号33を選択回路6に出力する。また、角速度信号処理回路4は、エラー情報信号25を故障診断回路10に出力する。
検出素子400xおよび検出素子400yは、静電容量型の加速度検出素子で構成されている。検出素子400xは、加速度信号処理回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号402および検出信号403を加速度信号処理回路5に差動出力する。検出素子400yは、加速度信号処理回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号404および検出信号405を加速度信号処理回路5に差動出力する。
加速度信号処理回路5は、検出信号402〜405に基づいて、加速度に応じた加速度信号406を選択回路6に出力する。また、加速度信号処理回路5は、加速度信号処理回路5内で生じた異常に関する情報をエラー情報信号407として故障診断回路10に出力する。
選択回路6は、入力される信号から1つを順次選択して信号409としてADC7に出
力する。
ADC7は、入力される信号をデジタル信号に変換して信号410としてデジタル処理回路8に出力する。
デジタル処理回路8は、入力される信号に対して種々のデジタル処理を行って信号411としてインターフェイス回路9に出力する。デジタル処理としては、例えば、フィルター処理や温度特性を補正する処理などを行ってもよい。
故障診断回路10は、入力される信号に基づいて、角速度信号処理回路4、加速度信号処理回路5、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yの少なくともいずれかで異常が発生しているか否かを判定して、判定結果を信号412としてインターフェイス回路9に出力する。
インターフェイス回路9は、入力される信号を所定の通信フォーマットに変換して信号413として外部に出力する。
第2実施形態の物理量検出装置1000においても、第1実施形態と同様の理由により同様の効果を奏する。
2.電子機器
図10は、本実施形態に係る電子機器500の機能ブロック図である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器500は、角速度信号処理回路4(物理量検出回路)を含む電子機器500である。図10に示される例では、電子機器500は、角速度信号処理回路4(物理量検出回路)を含む角速度検出装置1、CPU(Central Processing Unit)520、操作部530、ROM(Read Only Memory)540、RAM(Random Access Memory)550、通信部560、表示部570、音出力部580を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る電子機器500は、図10に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
CPU520は、ROM540等に記憶されているプログラムに従い、不図示のクロック信号生成回路が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU520は、操作部530からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部560を制御する処理、表示部570に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部580に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部530は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU520に出力する。
ROM540は、CPU520が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM550は、CPU520の作業領域として用いられ、ROM540から読み出されたプログラムやデータ、操作部530から入力されたデータ、CPU520が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部560は、CPU520と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種
制御を行う。
表示部570は、LCD(Liquid Crystal Display)や電気泳動ディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU520から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部580は、スピーカー等の音を出力する装置である。
CPU520は、角速度検出装置1に何らかの異常があったことを表すエラー信号を角速度検出装置1から受信した場合に、異常が発生した箇所を特定するために、角速度検出装置1に対し、上述した第1または第2実施形態の角速度信号処理回路4によって同期検波回路350が故障しているか否かを判定する動作を行うよう命令するコマンドを送信してもよい。
本実施形態に係る電子機器500によれば、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)を備えているので、故障検出の精度が高い電子機器500を実現することができる。
電子機器500としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point of sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、電力計、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図11は、電子機器500の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器500であるスマートフォンは、操作部530としてボタンを、表示部570としてLCDを備えている。そして、電子機器500であるスマートフォンは、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な角速度信号処理回路4(物理量検出回路)を備えているので、故障検出の精度が高い電子機器500を実現することができる。
3.移動体
図12は、本実施形態に係る移動体600の一例を示す図(上面図)である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る移動体600は、物理量検出装置1000を含む移動体400である。また、図12に示される例では、移動体600は、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー620、コントローラー630、コントローラー640、バッテリー650およびバックアップ用バッテリー660を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体600は、図12に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
本実施形態に係る移動体600によれば、同期検波回路350の故障検出の精度を高めることが可能な物理量検出装置1000を備えているので、故障検出の精度が高い移動体600を実現することができる。
このような移動体600としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…角速度検出装置、2a…信号処理IC(集積回路装置)、3…温度センサー、4…角速度信号処理回路、5…加速度信号処理回路、6…選択回路、7…ADC、8…デジタル処理回路、9…インターフェイス回路、10…故障診断回路、11…外部出力端子、12〜16…外部入力端子、17〜19…外部出力端子、20…駆動回路、21,22…駆動信号、24…方形波電圧信号、30…検出回路、31,32…交流電荷(検出電流)、33…角速度検出信号、34…検波信号、36…被検波信号、60…制御部、62…制御信号、64…制御信号、66…制御信号、70…異常判定部、72…異常判定信号、80…レジスター、82…デジタル信号、100…ジャイロセンサー素子、101a〜101b…駆動振動腕、102…検出振動腕、103…錘部、104a〜104b…駆動用基部、105a〜105b…連結腕、106…錘部、107…検出用基部、112〜113…駆動電極、114〜115…検出電極、116…共通電極、210…I/V変換回路(電流電圧変換回路)、220…AC増幅回路、230…駆動電流変更回路、310…チャージアンプ回路、320…チャージアンプ回路、330…差動増幅回路、340…AC増幅回路、350…同期検波回路、352…位相変更回路、360…平滑回路、370…可変増幅回路、380…フィルター回路、400x,400y…検出素子、401…搬送波信号、402〜405…検出信号、406…加速度信号、407…エラー情報信号、408…温度信号、409〜413…信号、500…電子機器、520…CPU、530…操作部、540…ROM、550…RAM、560…通信部、570…表示部、580…音声出力部、600…移動体、620…コントローラー、630…コントローラー、640…コントローラー、650…バッテリー、660…バックアップ用バッテリー、1000…物理量検出装置

Claims (7)

  1. 駆動信号に基づいて振動することにより、物理量の大きさに応じた検出信号と前記駆動信号に基づく振動の漏れ信号とを発生させる物理量検出素子からの前記検出信号と前記漏れ信号を含む被検波信号に対して、検波信号に基づいて、同期検波することにより前記検出信号を抽出する同期検波回路と、
    前記同期検波回路から前記漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、前記検波信号と前記被検波信号との位相差を、第1位相差に切り替え、前記同期検波回路から前記漏れ信号の少なくとも一部が出力されるように、前記検波信号と前記被検波信号との位相差を、前記第1位相差と異なる第2位相差に切り替える位相変更回路と、
    を備え、
    前記第1位相差は、前記同期検波回路が前記検波信号から前記検出信号を抽出する場合の前記検波信号と前記被検波信号との位相差と異なり、
    前記第2位相差は、前記同期検波回路が前記検波信号から前記検出信号を抽出する場合の前記検波信号と前記被検波信号との位相差と異なる、
    物理量検出回路。
  2. 請求項1に記載の物理量検出回路であって、
    前記第1位相差および前記第2位相差の少なくともいずれかにおいて、前記駆動信号の電流値を第1電流値と、前記第1電流値と異なる第2電流値と、に切り替える駆動電流変更回路をさらに備える、物理量検出回路。
  3. 請求項1または2に記載の物理量検出回路であって、
    前記同期検波回路からの信号に基づいて、当該物理量検出回路の異常の有無を判定する異常判定部をさらに備える、物理量検出回路。
  4. 請求項3に記載の物理量検出回路であって、
    レジスターを備え、
    前記異常判定部は、前記物理量検出回路が異常と判定された場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、物理量検出回路。
  5. 請求項3に記載の物理量検出回路であって、
    前記異常判定部は、前記物理量検出回路が異常と判定された場合に、外部にエラー信号を出力する、物理量検出回路。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量検出回路を備える、電子機器。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量検出回路を備える、移動体。
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