JP2010190766A - 発振駆動装置、物理量測定装置及び電子機器 - Google Patents

発振駆動装置、物理量測定装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】確実に発振でき、発振起動時間を短縮できる発振駆動装置、これを用いた物理量測定装置及び電子機器等を提供する。
【解決手段】振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振するための発振駆動装置は、所与の電圧を基準に、前記発振ループ内の信号に基づいて前記振動子に駆動振動を励振するコンパレーターと、前記発振ループ内の発振を検出する発振検出器と、前記発振検出器の発振結果に基づいて、スイッチ制御信号を生成する信号発生回路と、前記発振ループ内の振動子と前記コンパレーターの出力との間に挿入されたスイッチ回路とを含み、前記スイッチ回路は、発振起動過程において、前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する期間と前記振動子に所与の設定電圧を供給する期間とを前記スイッチ制御信号に基づいて交互に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振駆動装置、物理量測定装置及び電子機器等に関する。
いわゆるジャイロスコープには、物体に働く力の検出方法によって回転型や振動型等がある。中でも、振動型ジャイロスコープは、構成部品等の観点から小型化や低コスト化に有利とされている。このような振動型ジャイロスコープのうち、物体に働く角速度を検出する振動型ジャイロセンサーには、信頼性や小型化に有利な水晶や圧電素子を励振する圧電振動型ジャイロセンサーがある。圧電振動型ジャイロセンサーは、振動している物体に角速度が加わると、その振動と直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。
振動型ジャイロセンサーが適用される用途は広く、例えばビデオカメラやデジタルカメラの手振れ検出や、カーナビゲーションシステムのGPS(Global Positioning System)の位置検出、航空機やロボットの姿勢検出等に用いられる。
こうした用途において、振動型ジャイロセンサーは、電池によって駆動される。従って、振動型ジャイロセンサーの消費電力をできるだけ減らし、電池の寿命を長くする必要がある。この場合、角速度の検出等を行わない期間は振動型ジャイロセンサーへの電源供給を停止させ、振動型ジャイロセンサーを使用する期間のみ電池から電源供給を行わせることが好ましい。そのため、振動型ジャイロセンサーを起動してから短時間で正常な動作を行わせる必要が生じる。
このような振動型ジャイロセンサーの起動時間の短縮化を図る技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、発振ループ内にCR発振回路又はリングオシレーターを付加した構成により、起動直後であっても、増幅器により発振振幅を増大させるようにした技術が開示されている。
特開2004−286503号公報
ところで、振動型ジャイロセンサーの駆動装置には、振動子に働く角速度を安定して検出するために、振動子を共振周波数で一定に振動(発振)させる必要がある。また、短時間で振動子が発振し正常な動作を開始させる必要がある。更には、低コストで、電池の寿命を長くするために、小型で低消費電力な回路で構成させることが好ましい。
一方、例えば振動子をQ値の高い水晶によって形成し、該振動子をパッケージ内に真空封止すると、振動子の駆動Q値が非常に高くなる。そのため、振動子に駆動振動を励振する際に、振動子からの信号が安定するまでの時間(起動時間)が長くなるという問題がある。
しかしながら、特許文献1の技術では、水晶振動子の駆動周波数に近い周波数で発振させようとすると、CR発振回路のコンデンサや抵抗器の素子面積が大きくなる。そのため、振動型ジャイロスコープ(振動型ジャイロセンサー)の大型化及びコスト高を招くという問題がある。また、特許文献1の技術では、起動時には一旦別の周波数で起動させているため、Q値の高い水晶振動子の駆動周波数に引き込みにくい。そのため、製造ばらつき等の影響を受けると、より一層安定発振までの時間が長くなるという問題がある。
また、特許文献1の技術では、振動子が発振しているか否かにかかわらず、CR発振回路等からの信号のエネルギーを振動子に注入している。この場合、振動子の共振周波数にかかわらず所定の固定周波数でエネルギーが加えられるため、振動子の定常発振に近づくのに伴い、CR発振回路の信号が定常発振の妨げとなってしまう。従って、振動子を定常発振させる起動時間を短縮するためには、振動子を含む発振ループの定常発振条件から大きく離れて振動子の発振の妨害とならないように、発振ループ内にエネルギーを注入する必要がある。
更に、振動子の駆動振動の励振を単純にコンパレーターで行い、このコンパレーターの入力側でCR発振回路等からの信号のエネルギーを注入しようとすると、コンパレーターが高い周波数成分の出力信号を発生させてしまい、振動子の等価回路定数によって与えているエネルギーのタイミングが定常発振条件から大きく離れてしまい起動不良を起こしてしまうという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明によれば、確実に発振でき、発振起動時間を短縮できる発振駆動装置、これを用いた物理量測定装置及び電子機器等を提供することができる。
(1)本発明の一態様は、振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振するための発振駆動装置が、所与の電圧を基準に、前記発振ループ内の信号に基づいて前記振動子に駆動振動を励振するコンパレーターと、前記発振ループ内の発振を検出する発振検出器と、前記発振検出器の発振結果に基づいて、スイッチ制御信号を生成する信号発生回路と、前記発振ループ内の振動子と前記コンパレーターの出力との間に挿入されたスイッチ回路とを含み、前記スイッチ回路は、前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する期間と前記振動子に所与の設定電圧を供給する期間とを前記スイッチ制御信号に基づいて交互に切り替える。
本態様によれば、発振起動時にはコンパレーターとスイッチ回路とにより、コンパレーターの出力側で振動子にエネルギーが注入され、そのエネルギーが、発振ループ内の他のアナログ回路に供給されることなく振動子にのみ供給されることになるため、確実に振動子の発振を開始させることができるようになる。更に、このエネルギーは、他のアナログ回路にとってはノイズ成分であるため、本態様のような構成とすることでアナログ回路の誤動作や無駄な電力消費を抑えることができるようになる。
(2)本発明の他の態様では、前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出された発振定常状態において、前記スイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、発振定常状態においてはコンパレーターの出力と振動子とを継続的に接続することで、簡素な構成で、発振定常状態を継続させることができるようになる。
(3)本発明の他の態様では、前記設定電圧が、前記コンパレーターの高電位側電圧と前記コンパレーターの低電位側電圧との間の電圧である。
本態様によれば、発振起動時において発振ループ内の信号の振幅が小さくてコンパレーターの出力が高電位側電圧側又は低電位側電圧側で固定された場合であっても、温度条件、電源条件、プロセス条件の変動にかかわらず、発振起動時においてコンパレーターの出力が固定されることはなく、確実に振動子の発振を開始させることができるようになる。
(4)本発明の他の態様では、振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振するための発振駆動装置が、所与の電圧を基準に、前記発振ループ内の信号に基づいて前記振動子に駆動振動を励振するコンパレーターと、前記発振ループ内の信号に基づいて同期検波用の参照信号を生成する同期検波コンパレーターと、前記発振ループ内の発振を検出する発振検出器と、前記発振検出器の発振結果に基づいて、スイッチ制御信号を生成する信号発生回路と、前記発振ループ内の振動子と前記コンパレーターの出力との間に挿入された第1のスイッチ回路と、前記同期検波コンパレーターの出力と前記振動子との間に挿入された第2のスイッチ回路とを含み、前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、前記第1のスイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に遮断すると共に、前記第2のスイッチ回路が、前記同期検波コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する期間と前記振動子に所与の設定電圧を供給する期間とを前記スイッチ制御信号に基づいて交互に切り替える。
本態様においては、振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に基づいて振動子から出力される検出信号を同期検波した出力信号を用いて物理量を測定するのに際して、同期検波の参照信号を生成する同期検波コンパレーターが設けられる。そして、この同期検波コンパレーターにより、発振ループ内の信号に基づいて上記の参照信号を生成するようにすると共に、発振起動時には、発振ループ内の信号に基づいて所与の設定電圧と同期検波コンパレーターの出力とを切り替えながら振動子に駆動振動を励振するようにしている。これにより、同期検波処理に必要な同期検波コンパレーターを、発振起動の高速化の手段として兼用でき、同期検波処理と発振起動の高速化とを実現させることができる。更に、発振起動時には同期検波コンパレーターとスイッチ回路とにより、同期検波コンパレーターの出力側で振動子にエネルギーが注入され、そのエネルギーが、発振ループ内の他のアナログ回路に供給されることなく振動子にのみ供給されることになるため、確実に振動子の発振を開始させることができるようになる。更に、このエネルギーは、他のアナログ回路にとってはノイズ成分であるため、本態様のような構成とすることでアナログ回路の誤動作や無駄な電力消費を抑えることができるようになる。
(5)本発明の他の態様では、前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出された発振定常状態において、前記スイッチ制御信号に基づいて前記同期検波コンパレーターの出力を前記参照信号として出力すると共に、前記第1のスイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、発振定常状態においては同期検波コンパレーターの出力と振動子とを継続的に接続することで、簡素な構成で、発振定常状態を継続させることができるようになる。
(6)本発明の他の態様では、前記コンパレーターの出力の極性と前記同期検波コンパレーターの出力の極性とが同一である。
本態様によれば、上記の効果に加えて、例えば発振ループを切り替えたとしても、極性を反転させる回路を付加する必要が無くなり、回路規模の増大を抑えることができるようになる。
(7)本発明の他の態様では、前記設定電圧が、前記同期検波コンパレーターの高電位側電圧と前記同期検波コンパレーターの低電位側電圧との間の電圧である。
本態様によれば、発振起動時において発振ループ内の信号の振幅が小さくて同期検波コンパレーターの出力が高電位側電圧側又は低電位側電圧側で固定された場合であっても、温度条件、電源条件、プロセス条件の変動にかかわらず、発振起動時において同期検波コンパレーターの出力が固定されることはなく、確実に振動子の発振を開始させることができるようになる。
(8)本発明の他の態様では、前記コンパレーターが、前記発振ループ内の発振振幅を前記振動子に駆動振動を励振するゲインコントロールアンプである。
本態様によれば、コンパレーターが発振ループを構成する場合に、発振ループ内の発信振幅制御を行うことができ、上記の効果に加えて、発振定常状態の継続が容易になる。
(9)本発明の他の態様では、前記信号生成回路が、前記発振駆動装置のパワーオンリセットの開始タイミングを基準とした所定の期間だけ、所与の周波数を有する前記スイッチ制御信号を生成する。
本態様によれば、所定の期間の開始タイミングを特定するために、発振ループ内で発振振幅を制御するために必要な回路を流用するか、或いは発振ループ内のレベルを検出する回路自体を省略できるので、回路規模の増大を抑えることができる。所定の期間の開始タイミングを明確にできると、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。更に、例えば開始タイミングを基準に所与の基準クロックをカウントすることで所定期間の長さを定めることができるので、例えば発振振幅を検出する回路を省略でき、回路規模を縮小させることもできるようになる。
(10)本発明の他の態様では、前記所定期間の終了タイミングが、前記発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことが検出されたタイミング、又は前記所定期間の開始タイミングを基準に所定のカウント数をカウントしたことが検出されたタイミングである。
本態様によれば、所定の期間の終了タイミングを特定するために、発振ループ内で発振振幅を制御するために必要な回路を流用するか、或いは発振ループ内のレベルを検出する回路自体を省略できるので、回路規模の増大を抑えることができる。
(11)本発明の他の態様では、前記信号発生回路が、パワーオンリセット信号を生成するパワーオンリセット回路と、所定の期間内に前記パワーオンリセット信号に基づいて1又は複数のパルスを発生させるパルス発生回路とを含み、前記パルス発生回路が、各ディレイユニットが、入力信号に基づいてパルスを発生させる複数のディレイユニットを有し、各ディレイユニットが発生したパルスの論理和演算結果を出力し、前記パワーオンリセット信号の変化タイミングを基準に、前記発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことを示す検出結果信号の変化タイミングまでの期間に、前記所与の周波数の信号を出力する。
本態様によれば、信号発生回路の構成を簡素化できるようになる。
(12)本発明の他の態様では、振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に基づいて前記振動子から出力される検出信号に対応した物理量を測定するための物理量測定装置が、振動子と、前記振動子に駆動振動を励振する上記のいずれか記載の発振駆動装置と、前記検出信号に基づいて前記物理量に対応した出力信号を検出する検出装置とを含み、前記検出装置が、前記発振ループ内の信号に基づいて同期検波の参照信号を生成する同期検波コンパレーターの出力に基づき、前記検出信号を同期検波する同期検波器を含む。
本態様によれば、確実に発振でき、発振起動時間を短縮できる発振駆動装置を用いた物理量測定装置を提供できるようになる。
(13)本発明の他の態様では、前記検出装置が、前記同期検波コンパレーターの出力と前記検出信号との位相を調整するための移相器を含む。
本態様によれば、微少な検出信号の検出処理中の位相変化に応じて位相調整を行うことができるので、その結果として、高精度な位相調整と回路規模増大の防止とを両立させることができる。
(14)本発明の他の態様では、電子機器が、上記のいずれか記載の物理量測定装置を含む。
本態様によれば、確実に発振でき、発振起動時間を短縮できる物理量測定装置を含む電子機器を提供できるようになる。これにより、物理量の測定結果を用いて所与の処理を行う電子機器の小型化及び低消費電力化に寄与できるようになる。
実施形態1における発振駆動回路の構成例の回路ブロック図。 実施形態1における発振駆動回路の動作例を模式的に示す図。 図1の発振駆動回路の構成例の回路図。 図4(A)、図4(B)は、GCAの構成例の回路図。 図1のインパルス発生制御回路の構成例のブロック図。 図5のパワーオンリセット回路の動作説明図。 図7(A)〜図7(D)は、図5のパルス発生回路の説明図。 実施形態2における発振駆動回路の構成例のブロック図。 実施形態2における発振駆動回路の動作例を模式的に示す図。 図8の発振駆動回路の構成例の回路図。 図8のコンパレーターの構成例の回路図。 図8のコンパレーターの他の構成例の回路図。 図8のコンパレーターの更に別の構成例の回路図。 図14(A)は図13のアナログ制御ロジック部の構成例の回路図。図14(B)は図14(A)のアナログ制御ロジック部の動作例のタイミング図。 図13の出力回路部の構成例を示す図。 図8のインパルス発生制御回路の構成例の回路図。 図16のスイッチ制御信号生成回路の動作例のタイミング図。 実施形態1又は実施形態2における発振駆動回路が適用された振動型ジャイロセンサーの構成例のブロック図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決する手段として必須のものであるとは限らない。
〔実施形態1〕
1. 発振駆動装置
図1に、本発明に係る実施形態1における発振駆動装置としての発振駆動回路の構成例のブロック図を示す。実施形態1における発振駆動回路は、振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に基づいて振動子から出力される検出信号を同期検波した出力信号を用いて物理量を測定するのに用いられる。
発振駆動回路10には、第1及び第2の接続端子TM1、TM2(電極、パッド)が設けられ、発振駆動回路10の外部において、第1及び第2の接続端子の間に振動子12が挿入されている。振動子12には、励振手段14が取り付けられており、この励振手段14が発振駆動回路10に対して接続され、発振ループを構成している。
このような発振駆動回路10では、まず、発振駆動回路10内の駆動器の利得(ゲイン)が大きい状態(ゲインが1より大きい状態)で発振スタートする。この時点では、駆動器への入力は雑音のみである。この雑音は、目的とする駆動振動の固有共振周波数を含む幅広い周波数の波動を含む。この雑音を、振動子12に入力する。
振動子12は、例えば後述するような圧電性単結晶からなる。振動子12の周波数フィルター作用によって、目的とする固有共振周波数の波動を多く含む信号が出力され、この信号が駆動器に入力される。発振ループ内でこうした操作が繰り返されることによって、目的とする固有共振周波数の信号の割合が高くなり、駆動器への入力信号の振幅が大きくなる。
発振定常状態においては、例えば、振動子12からの出力電流を電流電圧変換器30により電圧値に変換し、この電圧値に基づいてAGC(Auto Gain Control)回路(広義にはゲイン制御回路)40によって発振ループ内の発振振幅を制御する。これによって、発振ループを信号が1周する間の利得(ループゲイン)が1となり、この状態で振動子12が安定発振する。
振動子の安定発振は、物理量の測定に必要不可欠である。なぜなら、振動子において発振している駆動信号の振幅が一定でないと、振動子から出力されるべき出力信号の値も一定とならず、正確な測定を行うことができないからである。
また、振動子及び発振駆動回路を含むシステムの低消費電力化には、振動子の発振起動の高速化が必要不可欠である。なぜなら、迅速に安定発振を得ることで、必要なときにのみ発振を起動させることができるようになり、電力を消費する動作期間を短くできるからである。
実施形態1では、発振駆動回路10において、駆動器としてゲインコントロールアンプ(Gain Control Amplifier:以下、GCA)20が設けられる。GCA20は、AGC回路40によってゲインが制御されるが、コンパレーターとして機能することができる。
より具体的には、発振駆動回路10は、発振ループ内に設けられたGCA20と第1のスイッチ回路SW1とを含む。発振駆動回路10は、更に、信号生成回路としてのインパルス発生制御回路48を含み、インパルス発生制御回路48が所与の周波数のスイッチ制御信号(図1では、スイッチ制御信号SWCTL及びXSWCTL)を生成し、このスイッチ制御信号(スイッチ制御信号SWCTL、XSWCTL)により第1のスイッチ回路SW1がスイッチ制御される。スイッチ制御信号XSWCTLは、スイッチ制御信号SWCTLの論理反転信号である。
第1のスイッチ回路SW1は、スイッチ制御信号SWCTLに基づいて、振動子12をGCA20の出力に電気的に接続したり、振動子12に所与の設定電圧Vxを印加したりする。第1のスイッチ回路SW1は、例えばスイッチ素子SWa、SWbを含むことができ、スイッチ素子SWaはスイッチ制御信号SWCTLに基づきGCA20の出力と振動子12とを電気的に接続したり遮断したりすることができ、スイッチ素子SWbはスイッチ制御信号XSWCTLに基づき振動子12に設定電圧Vxを印加したり印加しなかったりすることができる。このような第1のスイッチ回路SW1の構成は、図1に示す構成に限定されるものではない。
なお、設定電圧Vxは、コンパレーターとして機能するGVA20の高電位側電圧と低電位側電圧との間の電圧であることが望ましく、例えばGVA20の高電位側電圧と低電位側電圧との間の中間電圧とすることができる。こうすることで、発振起動時において発振ループ内の信号の振幅が小さくてGCA20の出力がH側(高電位側電圧側)又はL側(低電位側電圧側)で固定された場合であっても、発振起動時においてGCA20の出力が固定されることはなく、確実に振動子12の発振を開始させることができるようになる。また、GVA20の高電位側電圧と低電位側電圧との間の中間電圧とすることで、設定電圧Vxを簡素な構成の回路で生成できるようになる。なお、設定電圧Vxは、固定電圧でなくてもよく、例えば所与の周波数で、GVA20の高電位側電圧と低電位側電圧との間を変化する電圧であってもよい。
このような発振駆動回路10は、第1のスイッチ回路SW1により振動子12にGCA20の出力を接続したり振動子12に所与の設定電圧Vxを印加したりすることで振動子12に駆動振動を励振した後に、振動子12とGCA20とにより形成される発振ループ内の発振振幅を制御して振動子12に駆動振動を励振する。
一般的に、発振ループ内では、発振ループ内のホワイトノイズのうち振動子12がその共振周波数のみを通す。その結果、共振周波数の信号成分のみが増幅されて発振が開始される。即ち、一般的な発振回路では、発振ループ内の真性雑音(特にホワイトノイズ)から振動子12の共振周波数成分のみを増幅させて発振を開始させる。ところが、真性雑音は、温度条件、電源条件、プロセス条件の変動によって大きく変化する。従って、発振を開始して、発振が定常状態になるまでの時間もまた、温度条件、電源条件、プロセス条件の変動に大きく変化することになる。
これに対し、実施形態1によれば、発振起動時にはGCA20と第1のスイッチ回路SW1とにより振動子12にエネルギーが注入されるため、発振起動時において発振ループ内の信号の振幅が小さくてGCA20の出力がH側(高電位側電圧側)又はL側(低電位側電圧側)で固定された場合であっても、温度条件、電源条件、プロセス条件の変動にかかわらず、発振起動時においてGCA20の出力が固定されることはなく、確実に振動子12の発振を開始させることができる上に、発振を開始して発振が定常状態になるまでの時間を確実に短縮させることができるようになる。
更に、発振駆動回路10では、第1のスイッチ回路SW1が発振ループ内においてGCA20の出力側に設けられ、振動子12の一端と電気的に接続されるように設けられる。こうすることで、第1のスイッチ回路SW1によって切り替えられた信号が、発振ループ内の他のアナログ回路に供給されることなく振動子12にのみ供給されることになる。第1のスイッチ回路SW1によって切り替えられた信号は他のアナログ回路にとってはノイズ成分であるため、上記のような構成とすることでアナログ回路の誤動作や無駄な電力消費を抑えることができるようになる。
更にまた、発振駆動回路10には、GCA20と並列にコンパレーター50(同期検波コンパレーター)が設けられている。コンパレーター50には、GCA20の入力が接続されており、発振駆動回路10は、コンパレーター50の出力信号SDETを、同期検波の参照信号としての同期検波用クロックとして出力することができる。
このような発振駆動回路10において、AGC回路40は、全波整流器42と、スタートアップ比較判定回路としての発振検出器44と、駆動電流比較判定回路としての積分器46とを含む。全波整流器42は、電流電圧変換器30によって変換された電圧値を直流信号としての電圧値に変換する。発振検出器44は、全波整流器42によって変換された電圧値に基づいて、振動子12を含む発振ループが発振状態か否かを検出し、その検出結果に対応した検出信号ODETをインパルス発生制御回路48に出力する。例えば発振検出器44は、全波整流器42によって変換された電圧値と所与の基準電圧値とを比較し、発振検出器44の比較結果に基づいてインパルス発生制御回路48がスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLを生成する。また、積分器46は、全波整流器42によって変換された電圧値の積分結果に基づいて、GCA20による発振ループ内の発振制御を行うための制御信号VCTLを生成する。例えば、積分器46は、全波整流器42によって変換された電圧値を積分して直流成分のレベルを求め、該レベルと所与の基準信号レベルとを比較し、その比較結果に基づいて制御信号VCTLを生成する。例えばGCA20の出力段(最終段)の回路(出力回路)の高電位側電源電圧は、制御信号VCTLに基づいて制御されるようになっており、GCA20は、制御信号VCTLに基づいてその出力レベルが制御されるようになっている。
インパルス発生制御回路48は、上記のように、発振検出器44の検出結果に基づいてスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLを生成する。スイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLによる第1のスイッチ回路SW1のスイッチ制御は、発振ループ内に高い周波数の信号を与える。このため、振動子12には、高い周波数の信号が起動信号として供給されることになる。
理想的なインパルス信号は、すべての周波数成分を有する信号であるため、発振ループ内の起動の種となる周波数成分を必ず有している。従って、インパルス信号を発振ループ内に与えると振動子12の共振周波数に一致する成分によりエネルギーが確実に注入されるが、理想的なインパルス信号を生成することは困難である。そこで実施形態1では、上述のようなスイッチ制御を行うことで生成される高い周波数の信号を擬似的なインパルス信号として発生させ、振動子12の起動を確実、かつ、スムーズに行い、発振起動時間を短縮させる。
図2に、実施形態1における発振駆動回路10の動作例を模式的に示す。図2は、発振起動過程における発振ループ内の信号と、発振定常状態における発振ループ内の信号とを模式的に表す。
発振起動過程は、図1の発振検出器44によって発振ループ内の発振が検出されない状態である。発振定常状態は、図1の発振検出器44によって発振ループ内の発振が検出された状態である。
発振起動時には、上記のように、発振ループ内の起動の種を基に信号の発振動作が開始される。このとき、GCA20に入力された信号の振幅が十分でなく、この信号の振幅がGCA20の閾値電圧付近のとき、GCA20の出力は、GCA20の高電位側電源電圧VHとなったり、GCA20の低電位側電源電圧VLとなったりして、このままでは、発振起動時においてGCA20の出力がどちらかの電圧に固定されることがある。
そこで、実施形態1では、GCA20の高電位側電源電圧VHと低電位側電源電圧VLとの間の設定電圧Vxを用意し、発振起動過程において、GCA20の出力を周期的に設定電圧Vxに切り替えて振動子12に与えるようにしている。これは、スイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLによる第1のスイッチ回路SW1のスイッチ制御により実現され、第1のスイッチ回路SW1は、発振検出器44により発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、GCA20の出力と振動子12とを電気的に接続する期間と振動子12に所与の設定電圧Vxを供給する期間とをスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLに基づいて交互に切り替えることができる。
その後、発振定常状態になると、スイッチ制御信号SWCTLにより、第1のスイッチ回路SW1がGCA20の出力と振動子12とを電気的に接続し続ける。従って、GCA20により発振ループ内のゲインが制御された状態で発振状態が継続されることになる。
図2では、発振起動過程において、例えば、従来であればGCA20の出力が高電位側電源電圧VHに固定されてしまう場合であっても高電位側電源電圧VHと設定電圧Vxとが周期的に振動子12に与えられる。また、例えば、従来であればGCA20の出力が低電位側電源電圧VLに固定される場合であっても低電位側電源電圧VLと設定電圧Vxとが周期的に振動子12に与えられる。
このように、従来であればGCA20の出力がどちらかの電圧に固定されるようなケースであっても、振動子12に強制的にパルスが与えられることになり、確実に振動子12の発振起動を実現させることができる。しかも、発振起動過程において、GCA20の高電位側電源電圧VHと低電位側電源電圧VLにより発振ループ内にエネルギーが注入されるため、発振起動時間を短縮させることができるようになる。
次に、以上のような発振駆動回路10を構成する各部の詳細な構成例について説明する。
1.1 具体的な構成例
図3に、図1の発振駆動回路10の構成例の回路図を示す。図3において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
1.1.1 AGC回路の構成例
上記のように、AGC回路40は、全波整流器42、発振検出器44、積分器46を含む。
電流電圧変換器30は、オペアンプOP1、帰還キャパシタC1及び帰還抵抗R1を含む。オペアンプOP1の非反転入力端子(+)には、所与の基準電圧VR0が供給され、反転入力端子(−)には第1の接続端子TM1が電気的に接続される。
全波整流器42は、オペアンプOP2、OP3、抵抗R2、R3を含む。オペアンプOP2、抵抗R2、R3は、反転回路として機能する。またオペアンプOP3は、電流電圧変換器30の出力電圧と基準電圧VR0とを比較するコンパレーターとして機能する。全波整流器42は、オペアンプOP2の出力側に設けられるスイッチ素子と、全波整流器42の入力と出力とをバイパスするスイッチ素子とを含む。両スイッチ素子は、オペアンプOP3の出力信号に基づいて排他的にオンオフ制御される。
発振検出器44は、ローパスフィルター(Low Pass Filter:以下、LPF)と、オペアンプOP4を含む。LPFは、抵抗R4、キャパシタC2を含む。抵抗R4は、LPFの入力と出力との間に直列に挿入される。キャパシタC2の一端は、LPFの出力ノードに電気的に接続される。キャパシタC2の他端には、基準電圧VR1が供給される。このLPFのカットオフ周波数は1/(2π×C2×R4)である。オペアンプOP4の反転入力端子に、LPFの出力ノードが接続される。オペアンプOP4の出力と非反転入力端子との間に、抵抗R5が帰還抵抗として挿入される。オペアンプOP4の非反転入力端子には、抵抗R6を介して基準電圧VR1が供給される。オペアンプOP4の出力信号が、検出信号ODETとして出力される。
積分器46は、オペアンプOP5、抵抗R7、R8、キャパシタC3を含む。キャパシタC3は、オペアンプOP5の帰還キャパシタとして接続される。抵抗R8は、オペアンプOP5の帰還抵抗として挿入される。抵抗R7は、オペアンプOP5の反転入力端子と全波整流器42の出力ノードとの間に挿入される。積分器46では、抵抗R7、R8により入力電圧オフセットや入力電流オフセットの影響を低減し、ゲイン調整が行われる。オペアンプOP5の非反転入力端子には、基準電圧VR2が供給されている。積分器46のキャパシタC3、抵抗R8によりLPFの機能を備え、カットオフ周波数は1/(2π×C3×R8)である。オペアンプOP5の出力信号が、制御信号VCTLとしてGCA20に供給される。
ここで、発振起動過程において振動子12に流れる電流をId、発振定常状態において振動子12に流れる電流をId´とする。電流電圧変換器30によって平滑化されることを考慮すると、基準電圧VR2は、次式のように表すことができる。
VR2=(Id×R1×2/π)+VR0 ・・・(1)
上式において、R1は、電流電圧変換器30の帰還抵抗の抵抗値を意味する。同様に、基準電圧VR1は、次式のように表すことができる。
VR1=(Id´×R1×2/π)+VR0 ・・・(2)
Id´<Idであるため、VR2>VR1である。また、基準電圧VR0との関係で、以下の関係を有することが好ましい。
VR0<VR1<VR2 ・・・(3)
1.1.2 GCAの構成例
図4(A)、図4(B)に、図3のGCA20の構成例の回路図を示す。図4(A)は、GCA20を、P型差動増幅器を用いて構成した場合の構成例を表し、図4(B)は、GCA20を、N型差動増幅器を用いて構成した場合の構成例を表す。
図4(A)では、電流源で発生した電流I0が、2つのカレントミラー回路によってP型差動増幅器の動作電流I0´として供給されている。P型差動増幅器のP型差動トランジスター対の一方のゲートには、入力信号INとして電流電圧変換器30の出力ノードの電圧が供給される。P型差動増幅器のP型差動トランジスター対の他方のゲートには、基準電圧VR0が供給される。P型差動増幅器の出力電圧は、出力バッファに供給される。出力バッファの出力信号は、第1のスイッチ回路SW1の一端に供給される。
ここで、上記の2つのカレントミラー回路及びP型差動増幅器は、高電位側電源電圧が電圧VDDであり、低電位側電源電圧が電圧AGNDである。一方、出力バッファは、P型出力トランジスター及びN型出力トランジスターにより構成されるインバーター回路である。この出力バッファのN型トランジスターのソースには電圧AGNDが供給され、P型トランジスターのソースに、AGC回路40からの制御信号VCTLが供給される。
また図4(B)では、電流源で発生した電流I1が、2つのカレントミラー回路によってN型差動増幅器の動作電流I1´として供給されている。N型差動増幅器のN型差動トランジスター対の一方のゲートには、入力信号INとして電流電圧変換器30の出力ノードの電圧が供給される。N型差動増幅器のN型差動トランジスター対の他方のゲートには、基準電圧VR0が供給される。N型差動増幅器の出力電圧は、出力バッファに供給される。出力バッファの出力信号は、第1のスイッチ回路SW1のスイッチ素子SWaの一端に供給される。
ここで、上記の2つのカレントミラー回路及びN型差動増幅器は、高電位側電源電圧が電圧VDDであり、低電位側電源電圧が電圧AGNDである。一方、出力バッファは、P型出力トランジスター及びN型出力トランジスターにより構成されるインバーター回路である。この出力バッファのN型トランジスターのソースには電圧AGNDが供給され、P型トランジスターのソースに、AGC回路40からの制御信号VCTLが供給される。従って、制御信号VCTLを変化させることで、出力バッファの出力電圧を変化させることができる。
また、図4(A)、図4(B)において出力バッファのP型出力トランジスターの基板電位として制御信号VCTLを与えることで基板バイアス効果を防止することができる。
1.1.3 インパルス発生制御回路の構成例
図5に、図1のインパルス発生制御回路48の構成例のブロック図を示す。
インパルス発生制御回路48は、パワーオンリセット回路200、パルス発生回路210、スイッチ制御信号生成回路220を含む。インパルス発生制御回路48には、発振検出器44からの検出信号ODETが入力され、検出信号ODETにより出力制御されるスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLを出力する。
パワーオンリセット回路200は、パワーオンリセット信号PORを生成する。このパワーオンリセット信号PORに基づいて、パルス発生回路210は、パルス信号PLSAを出力する。
図6に、図5のパワーオンリセット回路200の動作説明図を示す。
パワーオンリセット回路200は、電源投入直後から電源電圧の高電位側が電圧VDDに達するまでの過程において、該電源電圧が所与の閾値レベルに達したときにアクティブとなるようにパワーオンリセット信号PORを生成する。このようなパワーオンリセット回路200の構成としては、公知の回路を採用できる。
パルス発生回路210は、所定の期間内に、パワーオンリセット回路200からのパワーオンリセット信号PORに基づいて1又は複数のパルスを有するパルス信号PLSAを生成する。このとき、パルス発生回路210は、上記の期間だけHレベルとなるディレイ信号DLYを出力できる。
図7(A)〜図7(D)に、図5のパルス発生回路210の説明図を示す。図7(A)は、図5のパルス発生回路210の構成例のブロック図を表す。図7(B)は、図7(A)のディレイユニットの構成例の回路図を表す。図7(C)は、図7(B)のディレイユニットのタイミングの一例を表す。図7(D)は、図7(A)のパルス発生回路210の動作例のタイミング図を表す。
図7(A)に示すように、パルス発生回路210は、複数のディレイユニットを有する。各ディレイユニットは、入力信号に基づいて1つのパルスを発生させる。初段のディレイユニットには、パワーオンリセット信号PORが入力される。各ディレイユニットにおいて生成されたパルス同士は論理和演算されて、パルス信号PLSAとして出力される。
図7(B)、図7(C)に示すように、ディレイユニットは、入力信号INをインバーター列で遅延させて、次段のディレイユニットの入力となる出力信号OUTを生成する。各ディレイユニットが出力するパルス信号PLSは、インバーター列のうち初段のインバーター回路の入力と出力とにより生成され、例えば入力信号INの立ち下がりエッジ検出パルスとして出力される。このような各ディレイユニットのパルス信号PLS同士を論理和演算することで、パルス信号PLSAが生成される。出力信号OUTは、入力信号INの立ち下がりエッジを基準に、インバーター列による遅延時間だけ遅れて立ち下がる。
図7(B)、図7(C)に示すようなディレイユニットの論理和演算をすることで、図7(D)に示すようにパワーオンリセット信号PORの立ち下がりエッジを基準に開始される所定期間内に、ディレイユニット数のパルスを有するパルス信号PLSAが生成される。
図5に戻って説明を続ける。図5のスイッチ制御信号生成回路220には、発振検出器44からの検出信号ODET及びパルス信号PLSAが入力される。スイッチ制御信号生成回路220は、検出信号ODET及びパルス信号PLSAに基づいて、所定期間内に1又は複数のパルスを有するスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLを生成する。より具体的には、スイッチ制御信号生成回路220は、パルス信号PLSAを検出信号ODETにより出力マスク制御することで、スイッチ制御信号SWCTLとその論理反転信号であるスイッチ制御信号XSWCTLを生成する。
以上のような構成により、インパルス発生制御回路48は、パワーオンリセット信号PORの立ち下がりエッジ(変化タイミング)を基準に、発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことを示す検出信号ODETの立ち下がりエッジ(変化タイミング)までの期間に、1又は複数のパルスを有するスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTL(所与の周波数の信号)を出力することができる。
このように開始タイミングを明確にすることで、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。また、例えば開始タイミングを基準に所与の基準クロックをカウントすることで所定期間の長さを定めることができるので、例えば発振振幅を検出する発振検出器44を省略でき、回路規模を縮小させることもできるようになる。
なお、インパルス発生制御回路48は、図5に示す構成に限定されるものではない。例えば、図5、図7(A)、図7(B)では、ディレイユニット数のパルスを固定的に発生させるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。パワーオンリセット信号PORの変化タイミングを基準に、発振回路の出力のクロック数をカウントし、所定のカウント値になるまでの期間に、発振回路の出力をスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLとして出力させるようにしてもよい。この場合、インパルス発生制御回路48がパルス状のスイッチ制御信号SWCTL、XSWCTLを出力する所定期間の終了タイミングが、該所定期間の開始タイミングを基準に所定のカウント数をカウントしたことが検出されたタイミングとなる。
〔実施形態2〕
なお、本発明に係る発振駆動装置は、実施形態1の構成に限定されるものではない。本発明に係る実施形態2における発振駆動装置は、発振起動過程においてGCA20の出力を、適宜、設定電圧Vxに切り替えるのではなく、発振起動過程においてコンパレーター50の出力を用いて発振起動を行い、かつ、コンパレーター50の出力を、適宜、設定電圧Vxに切り替え、発振定常状態においてGCA20による発振振幅制御を行うようにしている。
2. 発振駆動装置
図8に、本発明に係る実施形態2における発振駆動装置としての発振駆動回路の構成例のブロック図を示す。図8において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態2における発振駆動回路300が実施形態1における発振駆動回路10と異なる点は、第1のスイッチ回路SW1に代えてGCA20の出力にスイッチ素子SWc(広義には第1のスイッチ回路)が設けられ、コンパレーター50の出力に第2のスイッチ回路SW2及びスイッチ素子SWdが設けられる点と、インパルス発生制御回路48に代えてインパルス発生制御回路310が設けられる点である。
スイッチ素子SWdは、GCA20の出力と第2の接続端子TM2との間に挿入され、発振検出器44からの検出信号ODETに基づいてオンオフ制御される。スイッチ素子SWeは、コンパレーター50の出力に接続され、発振検出器44からの検出信号ODETに基づいてオンオフ制御される。このコンパレーター50の出力信号SDETが、同期検波の参照信号としての同期検波用クロックとなる。スイッチ素子SWc、SWdは、同じようにオンオフ制御され、スイッチ素子SWcが導通状態のときはスイッチ素子SWdが導通状態に設定され、スイッチ素子SWcが非導通状態のときはスイッチ素子SWdが非導通状態に設定される。
これに対して、第2のスイッチ回路SW2は、コンパレーター50の出力と第2の接続端子TM2との間に挿入される。第2のスイッチ回路SW2は、スイッチ素子SWe、SWfを含む。スイッチ素子SWeは、インパルス発生制御回路310からのスイッチ制御信号SWCTL1に基づきコンパレーター50の出力と振動子12とを電気的に接続したり遮断したりすることができる。スイッチ素子SWfは、インパルス発生制御回路310からのスイッチ制御信号SWCTL2に基づき振動子12に設定電圧Vxを印加したり印加しなかったりすることができる。このような第2のスイッチ回路SW2の構成は、図8に示す構成に限定されるものではない。
実施形態2においても、設定電圧Vxは、コンパレーター50の高電位側電圧と低電位側電圧との間の電圧であることが望ましく、例えばコンパレーター50の高電位側電圧と低電位側電圧との間の中間電圧とすることができる。こうすることで、発振起動時において発振ループ内の信号の振幅が小さくてコンパレーター50の出力がH側(高電位側電圧側)又はL側(低電位側電圧側)で固定された場合であっても、発振起動時においてコンパレーター50の出力が固定されることはなく、確実に振動子12の発振を開始させることができるようになる。また、設定電圧Vxは、固定電圧でなくてもよく、例えば所与の周波数で、コンパレーター50の高電位側電圧と低電位側電圧との間を変化する電圧であってもよい。
インパルス発生制御回路310は、発振検出器44の検出結果に基づいてスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2を生成する。ここで、スイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2による第2のスイッチ回路SW2のスイッチ制御は、発振ループ内に高い周波数の信号を与える。このため、振動子12には、高い周波数の信号が起動信号として供給されることになる。
このような発振駆動回路300は、発振起動過程において、検出信号ODETによりスイッチ素子SWc、SWdが非導通状態に設定され、コンパレーター50によって発振ループ内の発振起動が行われる。そのため、第2のスイッチ回路SW2は、発振起動過程において、振動子12にGCA20の出力を接続したり振動子12に所与の設定電圧Vxを印加したりすることで振動子12に駆動振動を励振することができる。そして、発振起動後に、スイッチ素子SWc、SWdを導通状態に設定して、振動子12とGCA20とにより形成される発振ループ内の発振振幅を制御して振動子12に駆動振動を励振すると共に、コンパレーター50の出力信号SDETである同期検波用クロックを出力する。
従って、実施形態2においても、発振駆動回路300では、第1のスイッチ回路SW2が発振ループ内においてコンパレーター50の出力側に設けられ、振動子12の一端と電気的に接続されるように設けられる。こうすることで、第2のスイッチ回路SW2によって切り替えられた信号が、発振ループ内の他のアナログ回路に供給されることなく振動子12にのみ供給されることになる。第2のスイッチ回路SW2によって切り替えられた信号は他のアナログ回路にとってはノイズ成分であるため、上記のような構成とすることでアナログ回路の誤動作や無駄な電力消費を抑えることができるようになる。
図9に、実施形態2における発振駆動回路300の動作例を模式的に示す。図9は、発振起動過程における発振ループ内の信号と、発振定常状態における発振ループ内の信号とを模式的に表す。
実施形態2においても、発振起動時には、発振ループ内の起動の種を基に信号の発振動作が開始される。このとき、スイッチ素子SWcが非導通状態に設定されるため、コンパレーター50に入力された信号の振幅が十分でなく、この信号の振幅がコンパレーター50の閾値電圧付近のとき、コンパレーター50の出力は、コンパレーター50の高電位側電源電圧VHcとなったり、コンパレーター50の低電位側電源電圧VLcとなったりして、このままでは、発振起動時においてコンパレーター50の出力がどちらかの電圧に固定されることがある。
そこで、実施形態2では、コンパレーター50の高電位側電源電圧VHcと低電位側電源電圧VLcとの間の設定電圧Vxを用意し、発振起動過程において、コンパレーター50の出力を周期的に設定電圧Vxに切り替えて振動子12に与えるようにしている。これは、スイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2による第2のスイッチ回路SW2のスイッチ制御により実現され、第2のスイッチ回路SW2は、発振検出器44により発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、コンパレーター50の出力と振動子12とを電気的に接続する期間と振動子12に所与の設定電圧Vxを供給する期間とをスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2に基づいて交互に切り替えることができる。
その後、発振定常状態になると、スイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2により、第2のスイッチ回路SW2がコンパレーター50の出力と振動子12とを電気的に接続し続ける。従って、コンパレーター50により発振ループ内のゲインが制御された状態で発振状態が継続されることになる。実施形態2では、発振定常状態において、GCA20の高電位側電源電圧VHGCAと低電位側電源電圧VLGCAの電圧を振幅として発振状態が継続され、発振起動過程と発振定常状態とは発振ループ内の信号の振幅が異なる。
図9では、発振起動過程において、例えば、従来であればコンパレーター50の出力が高電位側電源電圧VHcに固定されてしまう場合であっても高電位側電源電圧VHcと設定電圧Vxとが周期的に振動子12に与えられる。また、例えば、従来であればコンパレーター50の出力が低電位側電源電圧VLcに固定される場合であっても低電位側電源電圧VLcと設定電圧Vxとが周期的に振動子12に与えられる。
このように、従来であればコンパレーター50の出力がどちらかの電圧に固定されるようなケースであっても、振動子12に強制的にパルスが与えられることになり、確実に振動子12の発振起動を実現させることができる。しかも、発振起動過程において、コンパレーター50の高電位側電源電圧VHcと低電位側電源電圧VLcにより発振ループ内にエネルギーが注入されるため、発振起動時間を短縮させることができるようになる。
2.1 具体的な構成例
次に、以上のような発振駆動回路300を構成する各部の詳細な構成例について説明する。
図10に、図8の発振駆動回路300の構成例の回路図を示す。図10において、図3又は図8と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
発振駆動回路300は、GCA20、コンパレーター50、電流電圧変換器30、全波整流器42、発振検出器44、積分器46、第2のスイッチ回路SW2、インパルス発生制御回路310を含む。GCA20、コンパレーター50、電流電圧変換器30、全波整流器42、発振検出器44、及び積分器46の構成は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、第2のスイッチ回路SW2は、その構成が第1のスイッチ回路SW1の構成と同様であり、上記のように、第1のスイッチ回路SW1を制御するスイッチ制御信号が異なる。
2.1.1 コンパレーターの構成例
ところで、実施形態2のように発振ループ内の発振振幅を制御する場合、振動子12に流れる電流が変動することになる。ところが、例えば低消費電力化を目的としてAGC回路40の動作をディセーブル状態に設定した場合には、振動子12に流れる電流が過剰になると(該電流が所与の閾値を超える等)、振動子12が破壊される場合も想定される。そこで、実施形態2では、コンパレーター50が電流制限機能を備えることが望ましい。この電流制限機能とは、例えば振動子12に流れる電流が所与の値以上にならないように制御するリミッタ機能ということができる。
このため、コンパレーター50には、高電位側電源として電源電圧VDDが供給され、低電位側電源としてアナログ電源電圧AGNDが供給される。このとき、コンパレーター50の電流制限機能は、高電位側電源及び低電位側電源の少なくとも1つへの電流経路の電流を制限する機能である。
図11に、図8のコンパレーター50の構成例の回路図を示す。
図11では、電流源で発生した電流I2が、2つのカレントミラー回路によってP型差動増幅器の動作電流として供給されると共に、P型の出力駆動トランジスターのドレイン電流I2´として供給される。P型差動増幅器のP型差動トランジスター対の一方のゲートには、入力信号INとして電流電圧変換器30の出力ノードの電圧が供給される。P型差動増幅器のP型差動トランジスター対の他方のゲートには、基準電圧VR0が供給される。P型差動増幅器の出力電圧は、N型の出力駆動トランジスターのゲート電圧として供給される。
P型の出力駆動トランジスターとN型の出力駆動トランジスターとが、電源電圧VDDとアナログ電源電圧AGNDとの間に直列に接続され、その接続ノード(P型の出力駆動トランジスターのドレイン)の電圧である出力信号SDETが、同期検波の参照信号としての同期検波用クロックとして出力される。
このような構成により、図11のコンパレーター50では、電流I2´により出力電圧OUTの高電位側の電流駆動能力が制限される。
なお、コンパレーター50の構成は、図11に示す構成に限定されるものではない。
図12に、図8のコンパレーター50の他の構成例の回路図を示す。
図12では、電流源で発生した電流I3が、2つのカレントミラー回路によってN型差動増幅器の動作電流として供給されると共に、N型の出力駆動トランジスターのドレイン電流I3´として供給される。N型差動増幅器のN型差動トランジスター対の一方のゲートには、入力信号INとして電流電圧変換器30の出力ノードの電圧が供給される。N型差動増幅器のN型差動トランジスター対の他方のゲートには、基準電圧VR0が供給される。N型差動増幅器の出力電圧は、P型の出力駆動トランジスターのゲート電圧として供給される。
P型の出力駆動トランジスターとN型の出力駆動トランジスターとが、電源電圧VDDとアナログ電源電圧AGNDとの間に直列に接続され、その接続ノード(N型の出力駆動トランジスターのドレイン)の電圧である出力信号SDETが、同期検波の参照信号としての同期検波用クロックとして出力される。
このような構成により、図12のコンパレーター50では、電流I3´により出力電圧OUTの高電位側の電流駆動能力が制限される。
図11及び図12では、高電位側電源及び低電位側電源のいずれか一方への電流経路の電流を制限していたが、高電位側電源及び低電位側電源の両方への電流経路の電流を制限するようにしてもよい。
図13に、図8のコンパレーター50の更に別の構成例の回路図を示す。
図13において、コンパレーター50は、オペアンプOP10と、アナログ制御ロジック部120と、出力回路部122とを含むことができる。オペアンプOP10は、コンパレーターとして機能し、電流電圧変換器30の出力信号を入力信号とし、基準電圧VR0とを比較した比較結果信号CRESを出力する。アナログ制御ロジック部120は、オペアンプOP10によって生成された比較結果信号CRESに基づいて、出力回路部122を制御する制御信号S、XS、XH、Hを生成する。出力回路部122は、アナログ制御ロジック部120からの制御信号S、XS、XH、Hに基づいて、高電位側電源からの電流又は低電位側電源への電流を制限しながら、出力信号を生成する。
図14(A)、図14(B)に、アナログ制御ロジック部120の動作説明図を示す。図14(A)は、図7のアナログ制御ロジック部120の構成例の回路図を表す。図14(B)は、図14(A)のアナログ制御ロジック部120の動作例のタイミング図を表す。
アナログ制御ロジック部120は、比較結果信号CRESに基づいて、互いの変化タイミングが同一とならないように制御信号S、Hを生成する。制御信号XSは、制御信号Sの反転信号である。制御信号XHは、制御信号Hの反転信号である。図14(A)では、比較結果信号CRESとその反転信号が、それぞれ2入力1出力NOR回路の一方の入力信号となる。第1のNOR回路の他方の入力信号は、第2のNOR回路の出力信号を遅延させた信号であり、第2のNOR回路の他方の入力信号は、第1のNOR回路の出力信号を遅延させた信号である。このように構成することで、制御信号Sの立ち下がりに起因して制御信号Hが立ち上がるようにすると共に、制御信号Hの立ち下がりに起因して制御信号Sが立ち上がるようにしている。
この結果、制御信号S、Hは、それぞれHレベルとなる期間が非重複となるように生成される。同様に制御信号XS、XHは、それぞれLレベルとなる期間が非重複となるように生成される。
図15に、図13の出力回路部122の構成例を示す。
出力回路部122は、第1及び第2のトランスファーゲートと、一端に電源電圧VDDが供給され他端に第1のトランスファーゲートが接続される第1の電流源と、一端に第2のトランスファーゲートが接続され他端にアナログ電源電圧AGNDが供給される第2の電流源とを含む。第1の電流源は、電流I4を発生する。第2の電流源は、電流I5を発生する。第1及び第2のトランスファーゲートは直列に接続され、その接続ノードの電圧OUTが、コンパレーター50が出力する出力信号SDETとなる。
第1の電流源に接続されるトランスファーゲートを構成するP型トランジスターのゲートに制御信号XS、N型トランジスターのゲートに制御信号Sが供給される。第2の電流源に接続されるトランスファーゲートを構成するP型トランジスターのゲートに制御信号XH、N型トランジスターのゲートに制御信号Hが供給される。
このような構成により、第1及び第2のトランスファーゲートが同時にオンとならないように制御される。そして、第1のトランスファーゲートがオンのときには第2のトランスファーゲートがオフとなり、出力電圧OUTは、第1の電流源の電流I4で電流制限された状態で変化する。同様に、第2のトランスファーゲートがオンのときには第1のトランスファーゲートがオフとなり、出力電圧OUTは、第2の電流源の電流I5で電流制限された状態で変化する。
また、GCA20を構成するオペアンプの極性(反転、非反転)と、コンパレーター50を構成するオペアンプの極性とを同一にすることが望ましい。こうすることで、スイッチ素子SWcと第2のスイッチ回路SW2により発振ループを切り替えたとしても、極性を反転させる回路を付加する必要が無くなり、回路規模の増大を抑えることができる。なお、実施形態1においても、GCA20を構成するオペアンプの極性と、コンパレーター50を構成するオペアンプの極性とを同一にしてもよい。
2.1.2 インパルス発生制御回路の構成例
図16に、図8のインパルス発生制御回路310の構成例の回路図を示す。図16において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
インパルス発生制御回路310は、パワーオンリセット回路200、パルス発生回路210、スイッチ制御信号生成回路312を含む。インパルス発生制御回路310には、発振検出器44からの検出信号ODETが入力され、検出信号ODETにより出力制御されるスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2を出力する。
インパルス発生制御回路310がインパルス発生制御回路48と異なる点は、スイッチ制御信号生成回路220に代えてスイッチ制御信号生成回路312が設けられている点である。このスイッチ制御信号生成回路312には、発振検出器44からの検出信号ODET及びパルス信号PLSAが入力される。スイッチ制御信号生成回路312は、検出信号ODET及びパルス信号PLSAに基づいて、所定期間内に1又は複数のパルスを有するスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2を生成する。
図17に、図16のスイッチ制御信号生成回路312の動作例のタイミング図を示す。図17は、例えば発振検出器44により発振ループ内の発振が検出されない状態から発振が検出された状態に変化したときの検出信号ODET、その論理反転信号XODET、スイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2の時間変化を模式的に表したものである。
発振検出器44により発振が検出されないとき、検出信号ODETは、例えばHレベルとなる。従って、検出信号ODETの論理反転信号XODETは、Lレベルとなる。このとき、スイッチ制御信号生成回路312は、パルス発生回路210からのパルス信号PLSAをスイッチ制御信号SWCTL1として出力し、パルス信号PLSAの論理反転信号をスイッチ制御信号SWCLT2として出力する。そのため、スイッチ素子SWc、SWdは、非導通状態に設定され、第2のスイッチ回路SW2では、コンパレーター50の出力のHレベル又はLレベルに対応した電圧と設定電圧Vxと切り替えながら振動子12にエネルギーを注入していく。
発振検出器44により発振が検出されると、検出信号ODETは、例えばLレベルとなる。従って、検出信号ODETの論理反転信号XODETは、Hレベルとなる。このとき、スイッチ制御信号生成回路312は、スイッチ制御信号SWCLT1、SWCLT2ともLレベルに設定される。そのため、スイッチ素子SWc、SWdは、導通状態に設定され、第2のスイッチ回路SW2では、スイッチ素子SWe、SWfは、非導通状態に設定される。
以上のような構成により、インパルス発生制御回路310もまた、パワーオンリセット信号PORの立ち下がりエッジ(変化タイミング)を基準に、発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことを示す検出信号ODETの立ち下がりエッジ(変化タイミング)までの期間に、1又は複数のパルスを有するスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2(所与の周波数の信号)を出力することができる。
なお、インパルス発生制御回路310は、図16に示す構成に限定されるものではなく、例えば、パワーオンリセット信号PORの変化タイミングを基準に、発振回路の出力のクロック数をカウントし、所定のカウント値になるまでの期間に、発振回路の出力をスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2として出力させるようにしてもよい。この場合、インパルス発生制御回路310がパルス状のスイッチ制御信号SWCTL1、SWCTL2を出力する所定期間の終了タイミングが、該所定期間の開始タイミングを基準に所定のカウント数をカウントしたことが検出されたタイミングとなる。
3. 物理量測定装置
実施形態1又は実施形態2における発振駆動回路は、例えば、次のような物理量測定装置としての振動型ジャイロセンサーに適用することができる。
図18に、実施形態1又は実施形態2における発振駆動回路が適用された振動型ジャイロセンサーの構成例のブロック図を示す。図18において、図1又は図8と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
振動型ジャイロセンサー(広義には物理量測定装置)700は、発振回路800と検出回路(広義には検出装置)900とを含む。発振回路800は、振動子12と発振駆動回路10又は発振駆動回路300とを含む。発振駆動回路10又は発振駆動回路300は、振動子12の駆動振動部12aを励振するためのものである。
発振起動時には、発振駆動回路10に対してGCA20の出力、又は発振駆動回路300に対してコンパレーター50の出力を雑音として入力する。この雑音は、振動子12の駆動振動部12aを通過して周波数選択を受け、次いで駆動振動部12aを通過した信号の一部を取り出し、全波整流器42に入力し、振幅に変換する。この振幅の信号を発振検出器44に入力し、発振検出器44からの検出信号ODETを受けたインパルス発生制御回路48又はインパルス発生制御回路310が、上記のスイッチ制御信号を生成する。発振起動時には、振動子12aを通過して周波数選択を受けた信号の振幅が小さく、インパルス発生制御回路48又はインパルス発生制御回路310は、上記のようなスイッチ制御信号を出力する。
そして、発振起動直後には、振動子12aを通過して周波数選択を受けた信号の振幅が大きくなると、振動子12aを通過して周波数選択を受けた信号は、GCA20により振幅制御されるようになる。その後、駆動振動部12aにおいて雑音の大部分がカットされて全波整流器42からの出力が比較的小さい場合には、GCA20における利得を大きくし、発振ループを一周する間のループゲインが1になるようにする。時間が経過すると、全波整流器42からの出力が大きくなるので、GCA20における利得を小さくし、ループゲインが1になるようにする。
駆動信号の発振状態が安定化すると、振動子12の駆動検出部12b、12cからの信号の検出を開始する。即ち、振動子の駆動検出部12b、12cからの検出信号(交流)を交流増幅回路910の交流増幅器912A、912Bを用いて増幅し、各増幅器912A、912Bからの出力を加算器914によって加算する。
加算器914の出力は移相器920に通し、移相信号を得る。移相信号の位相は、発振駆動回路10又は発振駆動回路300のコンパレーター50の出力である同期検波用クロックの位相に対して、所定角度、例えば90度ずれている。この移相信号と同期検波用クロックとを同期検波器930に入力し、振動子12からの出力信号を検波する。この結果、検波後の出力信号においては、不要な漏れ信号は消去されており、あるいは少なくとも低減されているはずである。このように検出回路900において同期検波用クロックと検出信号との位相調整を行うことで、微少信号の検出処理中の位相変化に応じて位相調整を行うことができるので、その結果として、高精度な位相調整と回路規模増大の防止とを両立させることができる。
この検波後の出力信号をローパスフィルター940に入力し、平滑化し、次いで0点調整器950に入力する。この0点調整器950の出力を、測定すべき物理量(例えば角速度)に対応した出力信号として外部に取り出す。
図18の振動型ジャイロセンサー700は、電子機器として例えばビデオカメラやデジタルカメラや、カーナビゲーションシステム、航空機やロボットに搭載されることが好ましい。
以上、本発明に係る発振駆動装置、物理量測定装置及び電子機器等を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)本発明は、実施形態1又は実施形態2における振動子12に限定されるものではない。振動子12を構成する材質としては、エリンバー等の恒弾性合金、強誘電性単結晶(圧電性単結晶)を例示できる。こうした単結晶としては、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体、ホウ酸リチウム、ランガサイトを例示できる。また、振動子12は、パッケージ内に気密封止されることが好ましい。パッケージ内の雰囲気は、乾燥窒素又は真空とするのが、好ましい。
(2)本発明において測定されるべき物理量は、実施形態1又は実施形態2のような角速度に限定されるものではない。振動子に駆動振動を励振し、駆動振動中の振動子に対する物理量の影響によって振動子の振動状態に変化が生じたときに、この振動状態の変化から検出回路を通して検出可能な物理量を対象とする。こうした物理量としては、振動子に印加される角速度の他に、加速度、角加速度が特に好ましい。また、検出装置としては慣性センサーが好ましい。
10,300…発振駆動回路、 12…振動子、 12a…駆動振動部、
12b,12c…駆動検出部、 14…励振手段、 20…GCA、
30…電流電圧変換器、 40…AGC回路、 42…全波整流器、
44…発振検出器、 46…積分器、 48,310…インパルス発生制御回路、
50…コンパレーター、 120…アナログ制御ロジック部、 122…出力回路部、
200…パワーオンリセット回路、 210…パルス発生回路、
220,312…スイッチ制御信号生成回路、 700…振動型ジャイロセンサー、
800…発振回路、 900…検出回路、 910…交流増幅回路、
912A、912B…交流増幅器、 914…加算器、 920…移相器、
930…同期検波器、 940…LPF、 950…0点調整器、
DLY…ディレイ信号、 ODET…検出信号、 PLSA…パルス信号、
POR…パワーオンリセット信号、 SW1…第1のスイッチ回路、
SW2…第2のスイッチ回路、
SWa,SWb,SWc,SWd,SWe,SWf…スイッチ素子、
SWCTL,SWCTL1,SWCTL2,XSWCTL…スイッチ制御信号、
VCTL…制御信号、 Vx…設定電圧

Claims (14)

  1. 振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振するための発振駆動装置であって、
    所与の電圧を基準に、前記発振ループ内の信号に基づいて前記振動子に駆動振動を励振するコンパレーターと、
    前記発振ループ内の発振を検出する発振検出器と、
    前記発振検出器の発振結果に基づいて、スイッチ制御信号を生成する信号発生回路と、
    前記発振ループ内の振動子と前記コンパレーターの出力との間に挿入されたスイッチ回路とを含み、
    前記スイッチ回路は、
    前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する期間と前記振動子に所与の設定電圧を供給する期間とを前記スイッチ制御信号に基づいて交互に切り替えることを特徴とする発振駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出された発振定常状態において、前記スイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続することを特徴とする発振駆動装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記設定電圧が、
    前記コンパレーターの高電位側電圧と前記コンパレーターの低電位側電圧との間の電圧であることを特徴とする発振駆動装置。
  4. 振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振するための発振駆動装置であって、
    所与の電圧を基準に、前記発振ループ内の信号に基づいて前記振動子に駆動振動を励振するコンパレーターと、
    前記発振ループ内の信号に基づいて同期検波用の参照信号を生成する同期検波コンパレーターと、
    前記発振ループ内の発振を検出する発振検出器と、
    前記発振検出器の発振結果に基づいて、スイッチ制御信号を生成する信号発生回路と、
    前記発振ループ内の振動子と前記コンパレーターの出力との間に挿入された第1のスイッチ回路と、
    前記同期検波コンパレーターの出力と前記振動子との間に挿入された第2のスイッチ回路とを含み、
    前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出されない発振起動過程において、前記第1のスイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に遮断すると共に、前記第2のスイッチ回路が、前記同期検波コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続する期間と前記振動子に所与の設定電圧を供給する期間とを前記スイッチ制御信号に基づいて交互に切り替えることを特徴とする発振駆動装置。
  5. 請求項4において、
    前記発振検出器により前記発振ループ内の発振が検出された発振定常状態において、前記スイッチ制御信号に基づいて前記同期検波コンパレーターの出力を前記参照信号として出力すると共に、前記第1のスイッチ回路が、前記スイッチ制御信号に基づいて前記コンパレーターの出力と前記振動子とを電気的に接続することを特徴とする発振駆動装置。
  6. 請求項4又は5において、
    前記コンパレーターの出力の極性と前記同期検波コンパレーターの出力の極性とが同一であることを特徴とする発振駆動装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれかにおいて、
    前記設定電圧が、
    前記同期検波コンパレーターの高電位側電圧と前記同期検波コンパレーターの低電位側電圧との間の電圧であることを特徴とする発振駆動装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記コンパレーターが、
    前記発振ループ内の発振振幅を前記振動子に駆動振動を励振するゲインコントロールアンプであることを特徴とする発振駆動装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記信号生成回路が、
    前記発振駆動装置のパワーオンリセットの開始タイミングを基準とした所定の期間だけ、所与の周波数を有する前記スイッチ制御信号を生成することを特徴とする発振駆動装置。
  10. 請求項9において、
    前記所定期間の終了タイミングが、
    前記発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことが検出されたタイミング、又は前記所定期間の開始タイミングを基準に所定のカウント数をカウントしたことが検出されたタイミングであることを特徴とする発振駆動装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記信号発生回路が、
    パワーオンリセット信号を生成するパワーオンリセット回路と、
    所定の期間内に前記パワーオンリセット信号に基づいて1又は複数のパルスを発生させるパルス発生回路とを含み、
    前記パルス発生回路が、
    各ディレイユニットが、入力信号に基づいてパルスを発生させる複数のディレイユニットを有し、各ディレイユニットが発生したパルスの論理和演算結果を出力し、
    前記パワーオンリセット信号の変化タイミングを基準に、前記発振ループ内の信号が所定の閾値レベルを超えたことを示す検出結果信号の変化タイミングまでの期間に、前記所与の周波数の信号を出力することを特徴とする発振駆動装置。
  12. 振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に基づいて前記振動子から出力される検出信号に対応した物理量を測定するための物理量測定装置であって、
    振動子と、
    前記振動子に駆動振動を励振する請求項1乃至11のいずれか記載の発振駆動装置と、
    前記検出信号に基づいて前記物理量に対応した出力信号を検出する検出装置とを含み、
    前記検出装置が、
    前記発振ループ内の信号に基づいて同期検波の参照信号を生成する同期検波コンパレーターの出力に基づき、前記検出信号を同期検波する同期検波器を含むことを特徴とする物理量測定装置。
  13. 請求項12において、
    前記検出装置が、
    前記同期検波コンパレーターの出力と前記検出信号との位相を調整するための移相器を含むことを特徴とする物理量測定装置。
  14. 請求項12又は13記載の物理量測定装置を含むことを特徴とする電子機器。
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