JP2017089609A - ベルト伝動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを小型化可能であり、エンジンの駆動軸回転中にエンジンを始動可能なベルト伝動システムを提供する。【解決手段】ベルト伝動システム10は、ベルト17の張り方向及び緩み方向へ移動可能な第1テンショナプーリ33を有する第1テンショナ18と、ベルト17の張り方向及び緩み方向へ移動可能な第2テンショナプーリ37を有する第2テンショナ19と、エンジン90の始動時にモータ11を力行作動させるスタータ制御部と、プーリ位置制御部を備える。プーリ位置制御部は、スタータ制御部によるモータ11の力行作動に先立ち第1テンショナプーリ33を初期位置よりも張り方向へ位置させるとともに第2テンショナプーリ37を初期位置よりも緩み方向へ位置させる第1のプーリ位置制御を行う。これにより、エンジン始動時、モータ11の回転体の慣性エネルギによる回転力をモータトルクに付加させてクランク軸91を回転駆動できる。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト伝動システムに関する。
従来、内燃機関等のエンジンを始動するためにスタータモータが用いられる。通常、エンジンを運転停止すると、エンジンの圧縮行程での圧縮負荷が駆動軸にブレーキとして作用して回転が一旦停止し、その後少し逆戻りしてピストンの圧縮行程の下死点付近で駆動軸の回転が停止することが多い。そのため、エンジンを始動するために駆動軸を所定回転数まで回転させるには、回転開始直後から上記圧縮負荷による負荷トルクを上回るモータトルクを発生させるスタータモータが必要となる。
これに対して、特許文献1に開示された始動装置は、スタータモータを逆回転させてエンジンのピストンを排気行程に位置させ、その後にスタータモータを正回転させてエンジンを始動させる。これにより、スタータモータによる回転エネルギに駆動軸の慣性エネルギを付加させて、上記圧縮負荷による負荷トルクを上回るトルクを発生させる。これによってスタータモータの小型化を図っている。
特許第4230116号明細書
ところが、特許文献1に開示された始動装置は、エンジンの駆動軸を逆回転する必要があることから、駆動軸の回転が停止しているときしか用いることができず、例えばフューエルカット中などにおいて駆動軸が低速で回転しているときにエンジンを再始動する場合には用いることができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、モータを小型化することができ、エンジンの駆動軸が回転しているときにエンジンを始動することができるベルト伝動システムを提供することである。
本発明によるベルト伝動システムは、モータと、モータの回転軸に取り付けられているモータプーリと、エンジンの駆動軸に取り付けられる駆動軸プーリと、モータプーリおよび駆動軸プーリに掛けまわされているベルトと、ベルトの送り方向において駆動軸プーリからモータプーリまでの間の第1区間に設けられている第1テンショナと、ベルトの送り方向においてモータプーリから駆動軸プーリまでの間の第2区間に設けられている第2テンショナとを備える。第1テンショナは、ベルトの張り方向および緩み方向へ移動可能な第1テンショナプーリを有する。第2テンショナは、ベルトの張り方向および緩み方向へ移動可能な第2テンショナプーリを有する。
ベルト伝動システムは、スタータ制御部およびプーリ位置制御部をさらに備える。スタータ制御部は、エンジンを始動するときモータを力行作動させる。プーリ位置制御部は、エンジンの始動要求に先立ち、第1テンショナプーリを現状よりも張り方向へ移動させるとともに第2テンショナプーリを現状よりも緩み方向へ移動させるプーリ位置制御を行う。
以上のように構成されたベルト伝動システムによれば、プーリ位置制御が行われた場合、ベルトのうち第1区間の部分(以下、第1区間部分)の長さが比較的長くなる。そのため、エンジンの始動要求に応じてモータを力行作動させるとき、第1区間部分の長さが比較的短くなるまで第1テンショナプーリが移動する間、駆動軸にトルクが伝達されることなくモータが回転することができる。つまり、モータの力行作動の開始直後から駆動軸にトルクが伝達されるのではなく、モータをある程度回転させた状態から駆動軸にトルクが伝達される。これにより、モータのロータおよびモータプーリ等の回転体の慣性エネルギによる回転力をモータトルクに付加させて、駆動軸を回転駆動することができる。したがって、小型のモータを用いても、エンジンの圧縮行程での圧縮負荷による負荷トルクを上回るトルクを発生させることが可能となる。また、このようなベルト伝動システムによれば、エンジンの駆動軸が回転しているときにもエンジンを始動することができる。
本発明の第1実施形態によるベルト伝動システムおよびこれが適用されたエンジンを示す図である。 図1のエンジンの運転停止中に車両が惰性走行している場合におけるエンジン回転数の一般的な変化を示すタイムチャートである。 図1のモータの出力トルクとエンジン回転数との関係を示す図である。 図1のベルト伝動システムの制御装置により実行される処理を説明するフローチャートである。 図1の制御装置が行う第1のプーリ位置制御により、第1テンショナプーリが張り方向側へ移動して第2テンショナプーリが緩み方向側へ移動した状態を示す図である。 図1の制御装置が行う第2のプーリ位置制御により、第1テンショナプーリが緩み方向側へ移動して第2テンショナプーリが張り方向側へ移動した状態を示す図である。 図1の制御装置が有する機能部を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態によるベルト伝動システムの制御装置が有する機能部を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態によるベルト伝動システムの制御装置により実行される処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるベルト伝動システムの制御装置が有する機能部を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態によるベルト伝動システムの制御装置により実行される処理を説明するフローチャートである。 図11のメインルーチンから呼び出される処理がまとめられた第1のサブルーチンを説明するフローチャートである。 図12のフローチャートの処理に用いられる第1のマップを示す図である。 図12のフローチャートの処理に用いられる第2のマップを示す図である。 図11のメインルーチンから呼び出される処理がまとめられた第2のサブルーチンを説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態によるベルト伝動システムの制御装置が有する機能部を示すブロック図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるベルト伝動システムは、図1に示す内燃機関としての車両用のエンジン90に適用されている。ベルト伝動システム10は、エンジン90の駆動軸としてのクランク軸91、モータ11、および補機92、93、94の間でベルト伝動により動力伝達を行う。
図1に示すように、ベルト伝動システム10は、モータ11、モータプーリ12、駆動軸プーリ13、補機プーリ14、15、16、ベルト17、第1テンショナ18、第2テンショナ19、および制御装置20を備える。
モータ11は、力行作動および回生作動が可能なモータジェネレータである。モータ11は、エンジン90を始動するとき力行作動してクランク軸91を回転駆動するスタータ機能、力行作動してエンジン90の駆動を補助するアシスト機能、および、回生作動して発電する発電機能を併せ持っている。
モータプーリ12は、モータ11のモータ軸21に固定されており、モータ軸21と一体に回転する。
駆動軸プーリ13は、クランク軸91に固定されており、クランク軸91と一体に回転する。
補機プーリ14は、補機92の入力軸22に固定されており、入力軸22と一体に回転する。本実施形態では補機92はウォーターポンプである。
補機プーリ15は、補機93の入力軸23に固定されており、入力軸23と一体に回転する。本実施形態では補機93は空調用コンプレッサである。
補機プーリ16は、補機94の入力軸24に固定されており、入力軸24と一体に回転する。本実施形態では補機94はパワステポンプである。
ベルト17は、無端環状部材であり、モータプーリ12、駆動軸プーリ13、および補機プーリ14、15、16に掛けまわされている。各プーリの回転は、ベルト17を介して他のプーリに伝達される。本実施形態では、ベルト17の送り方向において駆動軸プーリ13、モータプーリ12、補機プーリ14、15、16がその順で設けられている。
モータプーリ12、駆動軸プーリ13、補機プーリ14、15、16、およびベルト17からなるベルト伝動機構は、モータ11のスタータ機能およびアシスト機能を発揮するとき、モータ11の出力トルク(以下、モータトルク)をモータプーリ12およびベルト17を介して駆動軸プーリ13に伝達して、クランク軸91を回転駆動する。また、ベルト伝動機構は、モータ11の発電機能を発揮するとき、クランク軸91の出力トルク(エンジントルク)を駆動軸プーリ13およびベルト17を介してモータプーリ12に伝達して、モータ軸21を回転駆動する。
第1テンショナ18は、ベルト17の送り方向において駆動軸プーリ13からモータプーリ12までの間の第1区間に設けられており、ベルト17のうち第1区間の部分(以下、第1区間部分25)の張力を調整する。
第1テンショナ18は、ベース31、アーム32、第1テンショナプーリ33および付勢部材34を有する。ベース31は、モータ11のハウジングに固定されている。アーム32は、基端部がベース31によりモータ軸21まわりに回転可能に支持されている。アーム32は、図示しないストッパにより回転範囲が規制される。第1テンショナプーリ33は、第1区間部分25に当接しているアイドラプーリであって、アーム32の先端部35により回転可能に支持されており、ベルト17の張り方向および緩み方向へ移動可能である。「張り方向」とは、プーリがベルト17を張る方向のことである。「緩み方向」とは、プーリがベルト17を緩める方向のことである。付勢部材34は、アーム32の先端部35と後述のアーム36の先端部38との間に設けられているばねであり、第1テンショナプーリ33をベルト17に押し付けて当該ベルト17の張力が増すようアーム32を付勢している。
第2テンショナ19は、ベルト17の送り方向においてモータプーリ12から駆動軸プーリ13までの間の第2区間に設けられており、ベルト17のうち第2区間の部分(以下、第2区間部分26)の張力を調整する。本実施形態では、第2テンショナ19は、モータプーリ12と補機プーリ14との間に設けられている。
第2テンショナ19は、ベース31、アーム36、第2テンショナプーリ37および付勢部材34を有する。アーム36は、基端部がベース31によりモータ軸21まわりに回転可能に支持されている。アーム36は、図示しないストッパにより回転範囲が規制される。第2テンショナプーリ37は、第2区間部分26に当接しているアイドラプーリであって、アーム36の先端部38により回転可能に支持されており、ベルト17の張り方向および緩み方向へ移動可能である。付勢部材34は、第2テンショナプーリ37をベルト17に押し付けて当該ベルト17の張力が増すようアーム36を付勢している。
制御装置20は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、車両に設けられる各種センサおよびエンジン用制御装置41と電気的に接続される。上記各種センサには、エンジン回転数センサ42、クランク角センサ43、吸気量センサ44、およびアクセル開度センサ45などが含まれる。制御装置20は、各種センサおよびエンジン用制御装置41から取得する信号に基づき所定の処理を実行してモータ11を制御し、ベルト伝動システム10の作動状態を制御する。
ところで、一般的に、図2に示すように例えばフューエルカット等によるエンジン90の運転停止中に車両が惰性走行している場合、クランク軸91の回転数(以下、エンジン回転数Ne)は徐々に低下して0に至る。このような状況において、エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1以上である場合には、モータ11を力行作動させることなくエンジン90が自立して運転状態に復帰可能である。また、エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1より小さく且つ閾値Ne2以上である場合には、モータ11を力行作動させることによりエンジン90を始動することができる。閾値Ne2は、エンジン90の運転停止中において、モータ11の力行作動の開始直後からクランク軸91にモータトルクが伝達される場合であってもエンジン90を始動可能なエンジン回転数Neの下限値である。すなわち、閾値Ne2は、エンジン90の運転停止中において、回転しているクランク軸91にモータトルクのみを作用させたときエンジン90の圧縮行程を乗り越えることができるエンジン回転数Neの下限値である。
これに対して、エンジン回転数Neが閾値Ne2よりも小さい場合には、モータ11の力行作動の開始直後からクランク軸91にモータトルクが伝達されると、エンジン90の圧縮行程を乗り越えることができず、エンジン11を始動することができない。言い換えれば、モータ11は、エンジン回転数Neが閾値Ne2よりも小さい場合、クランク軸91にモータトルクのみを作用させてもエンジン90を始動することができないような比較的小型のものが選定されている。図3に示すように、エンジン回転数Neが閾値Ne2よりも小さい範囲においては、破線で表されるエンジン始動のための必要トルクに対して、実線で表されるモータトルクが足りない。
そこで、本実施形態では、制御装置20は、図4に示す処理を実行してエンジン11を始動する。図4に示す一連の処理は、エンジン90が運転停止中であるときに実行される。
先ずステップS1では、エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1よりも小さいか否かが判定される。ステップS1の判定が肯定された場合(S1:Yes)、処理はステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が否定された場合(S1:No)、処理はステップS9に移行する。
ステップS2では、エンジン回転数Neが閾値Ne2よりも小さいか否かが判定される。閾値Ne2は、自立復帰下限値Ne1から0までの間の値に予め設定される。ステップS2の判定が肯定された場合(S2:Yes)、処理はステップS3に移行する。一方、ステップS2の判定が否定された場合(S2:No)、処理はステップS10に移行する。
ステップS3では、エンジン始動のためのモータ11の力行作動に先立ち、第1テンショナプーリ33を初期位置よりも張り方向へ位置させるとともに、第2テンショナプーリ37を初期位置よりも緩み方向へ位置させる第1のプーリ位置制御が開始される。テンショナプーリ33、37の初期位置は、現在のエンジン90の運転停止期間中において初めてステップS3の処理が行われるときのテンショナプーリ33、37の位置である。つまり、第1のプーリ位置制御の開始時点におけるテンショナプーリ33、37の位置である。本実施形態では、クランク軸91の回転中に第1のプーリ位置制御が行われるとき、モータ11が回生作動させられる。これにより、モータプーリ12によるベルト送り速度が、駆動軸プーリ13によるベルト送り速度よりも遅くなり、第1区間部分25の長さが長くなりつつ第2区間部分26の長さが短くなる結果、第1テンショナプーリ33が現状よりも張り方向へ移動するとともに第2テンショナプーリ37が現状よりも緩み方向へ移動する。ステップS3のあと、処理はステップS4に移行する。
図5に示すように、エンジン90およびモータ11が共に運転停止しているときの第1テンショナプーリ33の位置を第1基準位置とし、第2テンショナプーリ37の位置を第2基準位置とする。第1のプーリ位置制御が行われるとき、第1テンショナプーリ33は第1基準位置よりも張り方向側に位置させられ、また、第2テンショナプーリ37は第2基準位置よりも緩み方向側に位置させられる。本実施形態では、第1のプーリ位置制御が行われるときの第1テンショナプーリ33の目標位置は、第1テンショナプーリ33の可動範囲の最も張り方向側の位置に設定される。また、第1のプーリ位置制御が行われるときの第2テンショナプーリ37の目標位置は、第2テンショナプーリ37の可動範囲の最も緩み方向側の位置に設定される。
図4に戻って、ステップS4では、吸入空気量を低減させる吸気量低減制御が開始される。本実施形態では、エンジン90の吸入空気通路に設けられたスロットルバルブの開度を下げることにより吸入空気量が低減させられる。これにより、エンジン90の気筒内の空気を圧縮するときにクランク軸91に作用する反力が低減し、エンジン回転数Neの脈動が減少する。ステップS4のあと、処理はステップS5に移行する。
ステップS5では、エンジン90の始動要求があるか否かが判定される。本実施形態では、エンジン90の始動指令信号はエンジン用制御装置41から出力される。エンジン用制御装置41は、例えばアクセル開度信号またはブレーキ信号などに基づきエンジン90を始動すべきか否かを判断する。ステップS5の判定が肯定された場合(S5:Yes)、処理はステップS12に移行する。一方、ステップS5の判定が否定された場合(S5:No)、処理はステップS6に移行する。
ステップS6では、クランク軸91の回転が停止したか否か、すなわちエンジン回転数Neが0であるか否かが判定される。ステップS6の判定が肯定された場合(S6:Yes)、処理はステップS7に移行する。一方、ステップS6の判定が否定された場合(S6:No)、処理はステップS3に戻る。
ステップS7では、エンジン90の始動要求があるか否かが判定される。ステップS7の判定が肯定された場合(S7:Yes)、処理はステップS12に移行する。一方、ステップS7の判定が否定された場合(S7:No)、処理はステップS8に移行する。
ステップS8では、ステップS3で開始された第1のプーリ位置制御が継続して行われる。本実施形態では、エンジン回転数Neが0である場合に第1のプーリ位置制御が行われるとき、ベルト17が動かないほどの小さなトルクでモータ11が逆回転させられて、テンショナプーリ33、37の位置が目標位置に位置させられる。ステップS8のあと、処理はステップS7に戻る。ステップS8では、既にテンショナプーリ33、37の位置が目標位置にある場合、テンショナプーリ33、37の位置を保持するプーリ位置保持制御が行われることになる。
ステップS9では、エンジンの始動要求に先立ち、第1テンショナプーリ33を初期位置よりも緩み方向へ位置させるとともに第2テンショナプーリ37を初期位置よりも張り方向へ位置させる第2のプーリ位置制御が開始される。本実施形態では、第2のプーリ位置制御が行われるときモータ11が正回転方向へ力行作動させられる。これにより、モータプーリ12によるベルト送り速度が、駆動軸プーリ13によるベルト送り速度よりも速くなり、第1区間部分25の長さが短くなりつつ第2区間部分26の長さが長くなる結果、第1テンショナプーリ33が現状よりも緩み方向へ移動するとともに第2テンショナプーリ37が現状よりも張り方向へ移動する。ステップS9のあと、処理はステップS10に移行する。
図6に示すように、本実施形態では、第2のプーリ位置制御が行われるとき、第1テンショナプーリ33は、第1基準位置よりも緩み方向側であって、移動可能範囲のうち最も緩み方向側に位置させられる。また、第2のプーリ位置制御が行われるとき、第2テンショナプーリ37は、第2基準位置よりも張り方向側であって、移動可能範囲のうち最も張り方向側に位置させられる。本実施形態では、第2のプーリ位置制御が行われるときの第1テンショナプーリ33の目標位置は、第1テンショナプーリ33の可動範囲の最も緩み方向側の位置に設定される。また、第2のプーリ位置制御が行われるときの第2テンショナプーリ37の目標位置は、第2テンショナプーリ37の可動範囲の最も張り方向側の位置に設定される。
図4に戻って、ステップS10では、エンジン90の始動要求があるか否かが判定される。ステップS10の判定が肯定された場合(S10:Yes)、処理はステップS11に移行する。一方、ステップS10の判定が否定された場合(S10:No)、処理はステップS1に戻る。
ステップS11では、第1のプーリ位置制御、吸気量低減制御、および第2のプーリ位置制御のうち実行されている制御が終了される。ステップS11のあと、処理はステップS12に移行する。
ステップS12では、エンジン始動に向けて吸入空気が増大させられる吸気量増大制御が行われる。本実施形態では、エンジン90の吸入空気通路に設けられたスロットルバルブの開度を上げることにより吸入空気量が増大される。ステップS12のあと、処理はステップS13に移行する。
ステップS13では、エンジン90の始動制御が行われる。エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1以上である場合には、モータ11を作動させることなく燃料噴射装置および点火装置によりエンジン11が始動させられる。一方、エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1よりも小さい場合には、先ずモータ11を力行作動させてクランク軸91が回転駆動され、続いてエンジン回転数Neが始動可能最低回転数以上となったときに燃料噴射装置および点火装置によりエンジン11が始動させられる。ステップS12のあと、処理は図4のルーチンを抜ける。
図7に示すように、制御装置20は、図4のステップS1、S2、S6の処理を行う回転数判定部51と、図4のステップS3、S8、S9の処理を行うプーリ位置制御部52と、図4のステップS4、S12の処理を行う吸気量制御部53と、図4のステップS5、S7、S10の処理を行う始動要求判定部54と、図4のステップS13の処理を行うスタータ制御部55とを有する。
さらに、制御装置20は、各種センサの検出値を取得する検出値取得部56と、前記閾値Ne2を記憶する記憶部57と、吸入空気量が大きいほど閾値Ne2を大きく設定する閾値設定部58とを有する。閾値設定部58は、閾値Ne2をエンジン11の共振周波数以上の値に設定する。吸入空気量と閾値Ne2との関係を示すマップ、および、エンジン11の共振周波数は、記憶部57に記憶されている。検出値取得部56は、特許請求の範囲に記載の「回転数取得部」および「空気量取得部」に相当する。
本実施形態では、制御装置20の機能部51〜58が実行する処理は、ROM等に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理で実現されている。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態によるベルト伝動システム10は、モータ11と、モータ11のモータ軸21に取り付けられているモータプーリ12と、エンジン90のクランク軸91に取り付けられる駆動軸プーリ13と、モータプーリ12および駆動軸プーリ13に掛けまわされているベルト17と、ベルト17の送り方向において駆動軸プーリ13からモータプーリ12までの間の第1区間に設けられている第1テンショナ18と、ベルト17の送り方向においてモータプーリ12から駆動軸プーリ13までの間の第2区間に設けられている第2テンショナ19とを備える。第1テンショナ18は、ベルト17の張り方向および緩み方向へ移動可能な第1テンショナプーリ33を有する。第2テンショナ19は、ベルト17の張り方向および緩み方向へ移動可能な第2テンショナプーリ37を有する。
さらに、ベルト伝動システム10は、スタータ制御部55およびプーリ位置制御部52を備える。スタータ制御部55は、エンジン90を始動するときモータ11を力行作動させる。プーリ位置制御部52は、スタータ制御部55によるモータ11の力行作動に先立ち、第1テンショナプーリ33を初期位置よりも張り方向へ位置させるとともに第2テンショナプーリ37を初期位置よりも緩み方向へ位置させる第1のプーリ位置制御を行う。
以上のように構成されたベルト伝動システム10によれば、第1のプーリ位置制御が行われた場合、ベルト17の第1区間部分25の長さが比較的長くなる。そのため、エンジン90の始動要求に応じてモータ11を力行作動させるとき、第1区間部分25の長さが比較的短くなるまで第1テンショナプーリ33が移動する間(以下、助走期間)、クランク軸91にトルクが伝達されることなくモータ11が回転することができる。つまり、モータ11の力行作動の開始直後からクランク軸91にトルクが伝達されるのではなく、モータ11をある程度回転させた状態からクランク軸91にトルクが伝達される。これにより、モータ11のロータ等の回転体の慣性エネルギによる回転力をモータトルクに付加させて、クランク軸91を回転駆動することができる。したがって、小型のモータ11を用いても、エンジン90の圧縮行程での圧縮負荷による負荷トルクを上回るトルクを発生させることが可能となる。また、このようなベルト伝動システム10によれば、エンジン90のクランク軸91が回転しているときにもエンジン90を始動することができる。
ここで、エンジン11の温度が低いほどエンジン11の摺動部のフリクションが大きくなり、第1のプーリ位置制御が行われるときのテンショナプーリ33、37の移動量が大きくなるので、モータ11の回転体の慣性エネルギによる回転力が大きくなる。したがって、第1のプーリ位置制御を行うことによるトルク増大量は、エンジン11の温度が低い場合に特に大きくなる。
また、第1実施形態では、プーリ位置制御部52は、クランク軸91の回転中に第1のプーリ位置制御を行うとき、モータ11を回生作動させて第1テンショナプーリ33および第2テンショナプーリ37の位置を制御する。
そのため、テンショナプーリ33、37を移動させると同時に、モータ11の回生による電気エネルギを得ることができる。
また、第1実施形態では、プーリ位置制御部52は、第1のプーリ位置制御を行うとき、第1テンショナプーリ33を第1基準位置よりも張り方向側に位置させるとともに、第2テンショナプーリ37を第2基準位置よりも緩み方向側に位置させる。
そのため、助走期間が比較的長くなり、モータ11の回転体の慣性エネルギが大きくなる。
また、第1実施形態では、ベルト伝動システム10は、エンジン回転数Neを取得する検出値取得部56を備える。プーリ位置制御部52は、エンジン回転数Neが、自立復帰下限値Ne1から0までの間の値に設定される閾値Ne2よりも小さい場合に第1のプーリ位置制御を行う。
閾値Ne2は、モータ11の力行作動の開始直後からクランク軸91にモータトルクが伝達される場合であってもエンジン90を始動可能なエンジン回転数Neの下限値である。そのため、第1のプーリ位置制御を行わなくともエンジン11を始動可能な場合、すなわち、エンジン回転数Neが閾値Ne2以上である場合にはプーリ位置制御が行われない。
また、第1実施形態では、ベルト伝動システム10は、エンジン90の吸入空気量を取得する検出値取得部56と、吸入空気量が大きいほど閾値Ne2を大きく設定する閾値設定部58とを備える。
そのため、吸入空気量により変化するエンジン90の圧縮行程での圧縮負荷に応じて閾値Ne2が設定されるので、エンジン11を確実に始動することができる。
また、第1実施形態では、閾値設定部58は、閾値Ne2をクランク軸91の共振回転数以上の値に設定する。
そのため、エンジン回転数Neが共振回転数付近であるときにはプーリ位置制御によりモータ11が回生作動させられて、エンジン回転数Neがすぐさま低下するので、クランク軸91の共振が抑えられる。
また、第1実施形態では、プーリ位置制御部52は、エンジン回転数Neが自立復帰下限値Ne1よりも小さく且つ閾値Ne2以上である場合、スタータ制御部55によるモータ11の力行作動に先立ち、第1テンショナプーリ33を初期位置よりも緩み方向へ位置させるとともに第2テンショナプーリ37を初期位置よりも張り方向へ位置させる第2のプーリ位置制御を行う。特に本実施形態では、第2のプーリ位置制御が行われるとき、第1テンショナプーリ33は、第1基準位置よりも緩み方向側であって、移動可能範囲の最も緩み方向側に位置させられる。また、第2テンショナプーリ37は、第2基準位置よりも張り方向側であって、移動可能範囲の最も張り方向側に位置させられる。
そのため、モータトルクのみでエンジン11を始動可能な状況においては、モータ11の力行作動の開始直後からクランク軸91にモータトルクを伝達することができる。これによってエンジン始動の応答性が高められている。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態では、図8に示すプーリ位置制御部61は、第1のプーリ位置制御を行うとき、現在のエンジン回転数が大きいほどモータ11の回生量を大きくする。エンジン回転数と回生量との関係を示すマップは記憶部57に記憶されている。このようにエンジン回転数に応じてモータ11の回生量を調節することによって、エンジン回転数Neが閾値Ne2よりも小さい領域において、クランク軸91の回転をすばやく0に近づけつつも、クランク軸91がオーバーシュートして逆回転することを抑えることができる。
また、プーリ位置制御部61は、エンジン11の温度が高いほどモータ11の回生量が小さくなるように補正する。エンジン11の温度と回生量との関係を示すマップは記憶部57に記憶されている。エンジン11の温度は、例えばエンジンオイルの温度から推定される。エンジン11の温度が高いときほどピストンやクランク軸91の摺動部のフリクションが小さくなってクランク軸91が逆回転しやすくなる。これに対して、上述のようにエンジン11の温度に応じてモータ11の回生量を調節することによって、クランク軸91がオーバーシュートして逆回転することを抑えることができる。
また、プーリ位置制御部61は、第1のプーリ位置制御を行うとき、エンジン11の少なくとも1つの気筒が排気行程であるときにクランク軸91の回転が停止するように、モータ11の回生量を制御する。これによってエンジン始動の応答性が高められている。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態では、制御装置は図9に示す処理を実行してエンジン11を始動する。
図9において、ステップS7の判定が否定された場合(S7:No)、処理はステップS7を繰り返す。一方、ステップS7の判定が肯定された場合(S7:Yes)、処理はステップS21に移行する。
ステップS21では、ステップS3と同様の内容の処理が行われる。すなわち、ステップS21では、エンジン始動のためのモータ11の力行作動に先立ち、第1テンショナプーリ33を初期位置よりも張り方向へ位置させるとともに、第2テンショナプーリ37を初期位置よりも緩み方向へ位置させる第1のプーリ位置制御が行われる。テンショナプーリ33、37の目標位置への移動が完了したあと、処理はステップS12に移行する。
第3実施形態では、図10に示すプーリ位置制御部71は、エンジン回転数Neが0であるときにエンジン90の始動要求が無い場合には第1のプーリ位置制御を行わず、エンジン回転数Neが0であるときにエンジン90の始動要求が有る場合には第1のプーリ位置制御を行う。つまり、プーリ位置制御部71は、第1のプーリ位置制御を行っているときにエンジン回転数Neが0になった場合には第1のプーリ位置制御を一旦止め、エンジン90の始動要求がなされた場合に第1のプーリ位置制御を再開する。これにより、エンジン始動要求がなされるまでプーリ位置を保持する制御を行う必要がなくなる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態では、制御装置は図11、図12、図15に示す処理を実行してエンジン11を始動する。図11はメインルーチンを示しており、図12、図15は、メインルーチンから呼び出される処理がまとめられたサブルーチンを示している。
図11において、ステップS2における判定が肯定されたときに移行するステップS30では、クランク軸91の回転中における第1のプーリ位置制御のための図12のサブルーチンが実行される。
図12のサブルーチンが開始されると、先ずステップS31では、エンジン回転数Neに基づき、エンジン始動のための必要トルクTn、および、モータ11が出力可能なモータトルクTmが算出される。図13のようなエンジン回転数Neと必要トルクTnとの関係、および、エンジン回転数NeとモータトルクTmとの関係を示すマップは、予め記憶されている。ステップS31のあと、処理はステップS32に移行する。
図12のステップS32では、必要トルクTnとモータトルクTmとの差である不足トルクTsが算出される。ステップS32のあと、処理はステップS33に移行する。
図12のステップS33では、モータトルクTmおよび不足トルクTsに基づき、モータ11のロータ等の回転体の慣性エネルギによるトルクで不足トルクTsを補うための第1テンショナプーリ33の目標位置Pが算出される。例えば、図14に示すマップから目標位置Pが算出される。図14のようなモータトルクTm毎に不足トルクTsと目標位置Pとの関係を示すマップは、予め記憶されている。図14のマップは、モータトルクTmと目標位置Pとで得られる慣性エネルギによるトルクを示すマップとも言える。
図13においてNe(L)>Ne(M)>Ne(S)であり、図14においてP(L)がNe(L)に対応し、P(M)がNe(M)に対応し、P(S)がNe(S)に対応する場合、本実施形態において初期位置からの移動量の大小関係は、P(L)>P(M)>P(S)となる。ステップS33のあと、処理はステップS34に移行する。
図12のステップS34では、ステップS33で算出された目標位置Pに第1テンショナプーリ33が位置するようにモータ11が回生作動させられる。このときの第1テンショナプーリ33の移動に連動して、第2テンショナプーリ37も移動する。そして、第1テンショナプーリ33が目標位置Pに位置すると、第2テンショナプーリ37も対応する目標位置に位置させられる。ステップS34のあと、処理は図12のサブルーチンを抜けて図11のメインルーチンに戻る。
図11において、ステップS7における判定が否定されたときに移行するステップS40では、クランク軸91の回転停止中における第1のプーリ位置制御のための図15のサブルーチンが実行される。
図15のサブルーチンが開始されると、処理はステップS41、ステップS42、ステップS43、ステップS44と進む。ステップS41の処理内容は、ステップS31と同じである。また、ステップS42の処理内容は、ステップS32と同じである。ステップS43の処理内容は、ステップS33と同じである。
ステップS44では、ステップS43で算出された目標位置Pに第1テンショナプーリ33が位置するように、モータ11が逆回転方向へ力行作動させられる。第1テンショナプーリ33の移動に連動して、第2テンショナプーリ37も移動する。そして、第1テンショナプーリ33が目標位置Pに位置すると、第2テンショナプーリ37も対応する目標位置に位置させられる。ステップS44のあと、処理は図15のサブルーチンを抜けて図11のメインルーチンに戻る。
第4実施形態では、図16に示すプーリ位置制御部81は、第1のプーリ位置制御を行うとき、テンショナプーリ33、37の移動量がエンジン始動のために必要な最小値となるように、エンジン回転数Neに応じて第1テンショナプーリ33の目標位置を変化させる。第2テンショナプーリ37の目標位置は、第1テンショナプーリ33の目標位置に追随して同様に変化する。これにより、エンジン始動のために必要以上にテンショナプーリ33、37を移動させることが避けられるため、エンジン始動の時間を短縮することができる。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、制御装置の機能部が行う一部の処理は、専用の電子回路によるハードウェア処理で実現されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1テンショナプーリおよび第2テンショナプーリの位置を保持する例えばブレーキ等の保持機構を設けてもよい。プーリ位置保持部は、この保持機構から構成されてもよい。保持機構でテンショナプーリの位置を保持している間、モータの作動を停止することによって電力消費量の低減を図ることができる。
本発明の他の実施形態では、プーリ位置制御部は、第1のプーリ位置制御を行うとき、モータを逆回転方向へ力行作動させて第1テンショナプーリおよび第2テンショナプーリを移動させてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1テンショナおよび第2テンショナは、振り子式に限らず、他の形式のテンショナであってもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、第1テンショナおよび第2テンショナは、共通の付勢部材を有していた。これに対して、本発明の他の実施形態では、第1テンショナの付勢部材および第2テンショナの付勢部材が個別に設けられてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
11・・・モータ
12・・・モータプーリ
13・・・駆動軸プーリ
17・・・ベルト
18・・・第1テンショナ
19・・・第2テンショナ
21・・・モータ軸(回転軸)
33・・・第1テンショナプーリ
37・・・第2テンショナプーリ
52、61、71、81・・・プーリ位置制御部
55・・・スタータ制御部
90・・・エンジン
91・・・クランク軸(駆動軸)

Claims (12)

  1. モータ(11)と、
    前記モータの回転軸(21)に取り付けられているモータプーリ(12)と、
    エンジン(90)の駆動軸(91)に取り付けられる駆動軸プーリ(13)と、
    前記モータプーリおよび前記駆動軸プーリに掛けまわされているベルト(17)と、
    前記ベルトの送り方向において前記駆動軸プーリから前記モータプーリまでの間の第1区間に設けられており、前記ベルトの張り方向および緩み方向へ移動可能な第1テンショナプーリ(33)を有する第1テンショナ(18)と、
    前記ベルトの送り方向において前記モータプーリから前記駆動軸プーリまでの間の第2区間に設けられており、前記ベルトの張り方向および緩み方向へ移動可能な第2テンショナプーリ(37)を有する第2テンショナ(19)と、
    前記エンジンを始動するとき前記モータを力行作動させるスタータ制御部(55)と、
    前記スタータ制御部による前記モータの力行作動に先立ち、前記第1テンショナプーリを初期位置よりも前記張り方向へ位置させるとともに前記第2テンショナプーリを初期位置よりも前記緩み方向へ位置させるプーリ位置制御を行うプーリ位置制御部(52、61、71、81)と、
    を備えるベルト伝動システム。
  2. 前記プーリ位置制御部は、前記駆動軸の回転中に前記プーリ位置制御を行うとき、前記モータを回生作動させて前記第1テンショナプーリおよび前記第2テンショナプーリの位置を制御する請求項1に記載のベルト伝動システム。
  3. 前記プーリ位置制御部(61)は、前記プーリ位置制御を行うとき、前記エンジンの温度が高いほど前記モータの回生量を小さくする請求項2に記載のベルト伝動システム。
  4. 前記プーリ位置制御部(81)は、前記プーリ位置制御を行うとき、前記第1テンショナプーリおよび前記第2テンショナプーリの移動量が前記エンジンの始動のために必要な最小値となるように、前記駆動軸の回転数または前記回転軸の回転数に応じて前記第1テンショナプーリの目標位置および前記第2テンショナプーリの目標位置を変化させる請求項1〜3のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
  5. 前記プーリ位置制御部(61)は、前記プーリ位置制御を行うとき、前記エンジンの少なくとも1つの気筒が排気行程であるときに前記駆動軸の回転数が0になるように、前記モータの回生量を制御する請求項2〜4のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
  6. 前記エンジンおよび前記モータが共に運転停止しているときの前記第1テンショナプーリの位置を第1基準位置とし、前記第2テンショナプーリの位置を第2基準位置とすると、
    前記プーリ位置制御部は、前記プーリ位置制御を行うとき、前記第1テンショナプーリを前記第1基準位置よりも前記張り方向側に位置させるとともに、前記第2テンショナプーリを前記第2基準位置よりも前記緩み方向側に位置させる請求項1〜5のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
  7. 前記エンジンの運転停止中、前記モータを力行作動させることなく前記エンジンが自立して運転状態に復帰可能な回転数の下限値を自立復帰下限値(Ne1)とすると、
    前記駆動軸の回転数を取得する回転数取得部(56)をさらに備え、
    前記プーリ位置制御部は、前記駆動軸の回転数が、前記自立復帰下限値から0までの間の値に設定される閾値(Ne2)よりも小さい場合に前記プーリ位置制御を行う請求項1〜6のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
  8. 前記エンジンの吸入空気量を取得する空気量取得部(56)と、
    前記吸入空気量が大きいほど前記閾値を大きく設定する閾値設定部(58)と、
    をさらに備える請求項7に記載のベルト伝動システム。
  9. 前記閾値設定部は、前記閾値を前記駆動軸の共振回転数以上の値に設定する請求項8に記載のベルト伝動システム。
  10. 前記プーリ位置制御は第1のプーリ位置制御であり、
    前記プーリ位置制御部は、前記駆動軸の回転数が前記自立復帰下限値よりも小さく且つ前記閾値以上である場合、前記スタータ制御部による前記モータの力行作動に先立ち、前記第1テンショナプーリを初期位置よりも前記緩み方向へ位置させるとともに前記第2テンショナプーリを初期位置よりも前記張り方向へ位置させる第2のプーリ位置制御を行う請求項7〜9のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
  11. 前記エンジンおよび前記モータが共に運転停止しているときの前記第1テンショナプーリの位置を第1基準位置とし、前記第2テンショナプーリの位置を第2基準位置とすると、
    前記プーリ位置制御部は、前記第2のプーリ位置制御を行うとき、前記第1テンショナプーリを前記第1基準位置よりも前記緩み方向側に位置させるとともに、前記第2テンショナプーリを前記第2基準位置よりも前記張り方向側に位置させる請求項10に記載のベルト伝動システム。
  12. 前記プーリ位置制御部(71)は、前記駆動軸の回転数が0であるときに前記エンジンの始動要求が無い場合には前記プーリ位置制御を行わず、前記駆動軸の回転数が0であるときに前記エンジンの始動要求が有る場合には前記プーリ位置制御を行う請求項1〜11のいずれか一項に記載のベルト伝動システム。
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JP2021154963A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 日立Astemo株式会社 電動パワーステアリング装置

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