JP2017015059A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

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琢也 平井
Takuya Hirai
琢也 平井
近藤 隆義
Takayoshi Kondo
隆義 近藤
黒木 錬太郎
Rentaro Kuroki
錬太郎 黒木
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Abstract

【課題】クランクプーリとモータプーリとを互いに連結するベルトの耐久性を高める。
【解決手段】内燃機関のクランクシャフト4に取り付けられたクランクプーリ4pと、モータジェネレータ8の出力シャフト8sに取り付けられたモータプーリ8pとをベルト10により互いに連結する。内燃機関を始動すべきときにモータジェネレータを始動時トルクでもって駆動し、それによりベルトを介してクランクシャフトを回転させるようにする。機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、始動時トルクを低く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の始動制御装置に関する。
内燃機関のクランクシャフトに取り付けられたクランクプーリと、電気モータの出力シャフトに取り付けられたモータプーリとをベルトにより互いに連結し、内燃機関を始動すべきときに電気モータを始動時トルクでもって駆動し、それによりベルトを介してクランクシャフトを回転させるようにした、内燃機関の始動制御装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−292079号公報
ところで、内燃機関を始動すべきときのクランクシャフトの回転のしやすさは、例えば内燃機関の冷却水温又は潤滑油温により表される内燃機関の温度に応じて変動する。具体的には、内燃機関の温度が低いときには内燃機関の温度が高いときに比べて、クランクシャフトは回転しにくい。このため、電気モータの始動時トルクが内燃機関の温度と無関係に設定されると、内燃機関の温度が低いときにベルトに作用する張力が過度に大きくなるおそれがあり、したがってベルトの耐久性が低下するおそれがある。上述の特許文献1には、内燃機関の温度に応じて始動時トルクを調節することが開示も示唆すらもされていない。
本発明によれば、内燃機関のクランクシャフトに取り付けられたクランクプーリと、電気モータの出力シャフトに取り付けられたモータプーリとをベルトにより互いに連結し、前記内燃機関を始動すべきときに前記電気モータを始動時トルクでもって駆動し、それにより前記ベルトを介して前記クランクシャフトを回転させるようにした、内燃機関の始動制御装置において、前記内燃機関の温度が低いときには前記内燃機関の温度が高いときに比べて、前記始動時トルクを低く設定する、内燃機関の始動制御装置が提供される。
内燃機関を始動すべきときにベルトに作用する張力が過度に大きくなるのを抑制することができ、したがってベルトの耐久性を高めることができる。
内燃機関の全体図である。 クランクプーリ、モータプーリ等の配置を示す概略図である。 機関始動時におけるモータトルク、ベルト張力、及び機関回転数を示すタイムチャートである。 設定トルクMTQXのマップを示す図である。 トルク勾配SMTQのマップを示す図である。 機関始動時におけるモータトルク、ベルト張力、及び機関回転数を示すタイムチャートである。 本発明による実施例の始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明による別の実施例におけるモータトルク等を示すタイムチャートである。 別の設定トルクMTQXAのマップを示す図である。 第1の別のトルク勾配SMTQA1のマップを示す図である。 第2の別のトルク勾配SMTQA2のマップを示す図である。 本発明による別の実施例の始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明による更に別の実施例におけるクランクプーリ、モータプーリ等の配置を示す概略図である。 本発明による更に別の実施例におけるモータトルク等を示すタイムチャートである。 本発明による更に別の実施例の始動制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。
図1を参照すると、1は火花点火式又は圧縮着火式の内燃機関本体、2は気筒、3は変速機、4はクランクシャフトをそれぞれ示す。クランクシャフト4の一端にはディファレンシャル5を介して車軸6が連結され、車軸6の両端には車輪7がそれぞれ取り付けられる。クランクシャフト4の他端にはクランクプーリ4pが固定される。また、モータジェネレータ8の回転シャフト8sにはモータプーリ8pが固定される。モータジェネレータ8は電気モータ又は発電機として作動される。モータジェネレータ8が電気モータとして作動される場合、上述の回転シャフト8sは出力シャフトして作用する。一方、補機9の回転シャフト9sには補機プーリ9pが固定される。補機9には例えば空気調整機用のコンプレッサ、冷却水ポンプ、潤滑油ポンプなどが含まれる。
クランクプーリ4p及びモータプーリ8pの周りにはベルト10が巻き掛けられ、これらクランクプーリ4p及びモータプーリ8pはベルト10により互いに連結される。本発明による実施例では図2に示されるように、クランクプーリ4p、モータプーリ8p、補機プーリ9p、及びアイドルプーリ11pの周りにベルト10が巻き掛けられ、これらクランクプーリ4p、モータプーリ8p、補機プーリ9p、及びアイドルプーリ11pはベルト10により互いに連結される。
再び図1を参照すると、機関本体1には、機関本体1の温度である機関温度を検出するための温度センサ12が取り付けられる。機関温度は例えば機関冷却水温又は機関潤滑油温によって表され、したがって温度センサ12は例えば機関冷却水温センサ又は機関潤滑油温センサから構成される。
図1に示される実施例ではモータジェネレータ8は動作電圧が48Vのモータジェネレータから構成される。この場合、モータジェネレータ8はインバータ20を介して一方では48Vバッテリ21に電気的に接続され、他方ではDC−DCコンバータ22を介して12Vバッテリ23及び電気負荷24にそれぞれ電気的に接続される。インバータ20はモータジェネレータ8で発生された交流電力を直流電力に変換し、又は48Vバッテリ21もしくは12Vバッテリ23からモータジェネレータ8に供給される直流電力を交流電力に変換する。DC−DCコンバータ22は直流電圧を48Vから12Vに、又は12Vから48Vに変換する。電気負荷24は例えば車両のライト、オーディオ機器などを含む。図示しない別の実施例ではモータジェネレータ8は動作電圧が48V以外の例えば12Vのモータジェネレータから構成される。この場合、モータジェネレータ8はインバータ20を介して12Vバッテリ23及び電気負荷24にそれぞれ電気的に接続される。
電子制御ユニット(制御器)30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。温度センサ12の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏み込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ40が接続され、負荷センサ40の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に、クランクシャフト4が例えば30度回転するごとに出力パルスを発生するクランク角センサ41が入力ポート35に接続される。CPU34ではクランク角センサ41からの出力パルスに基づいて機関回転数が算出される。更に、イグニッションスイッチ50が入力ポート35に接続され、イグニッションスイッチ50がオンにされたことを表す信号が入力ポート35に入力される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介してモータジェネレータ8、補機9、インバータ20、DC−DCコンバータ22、及び電気負荷24に接続される。
さて、本発明による実施例では機関を始動すべきときに次のような始動制御が行われる。すなわち、機関を始動すべき信号が発せられると、モータジェネレータ8が電気モータとして作動される。その結果、ベルト10を介してクランクシャフト4が回転され、いわゆるモータリングが開始される。次いで、燃料噴射作用及び点火作用が開始されて機関回転数があらかじめ定められた設定回転数を越えると、すなわち機関始動が完了すると、モータジェネレータ8の駆動が停止される。
この場合、本発明による実施例では、モータジェネレータ8のトルクであるモータトルクMTQがトルク勾配SMTQでもってゼロから増大され、次いでモータトルクMTQがあらかじめ定められた設定トルクMTQXに達すると、設定トルクMTQXに保持される。このことを、図3を参照して説明する。
図3において、時間ta1は機関を始動すべき信号が発せられた時間を表している。本発明による実施例では、機関を始動すべき信号はイグニッションスイッチ50がオンにされたことを表す信号から構成される。機関を始動すべき信号が発せられると、モータジェネレータ8が電気モータとして作動される。この場合、モータジェネレータ8のトルクであるモータトルクMTQはトルク勾配SMTQでもって増大される。一方、このとき機関回転数Neはゼロのままであり、すなわちクランクシャフト4は回転していない。その結果、モータプーリ8pとクランクプーリ4pとの間のベルト10の部分の張力であるベルト張力BTNが次第に増大する。
次いで、時間ta2になると、モータトルクMTQが設定トルクMTQXに達する。また、ベルト張力BTNがあらかじめ定められたベルト張力上限値BTNULに達する。更に、機関回転数Neがゼロから増大し、すなわちクランクシャフト4が回転し始める。すなわち、クランクシャフト4が回転し始めるタイミングでベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに達するように設定トルクMTQX及びトルク勾配SMTQが設定されている。また、クランクシャフト4が回転し始めるタイミングでモータトルクMTQが設定トルクMTQXに達するように設定トルクMTQX及びトルク勾配SMTQが設定されている。
クランクシャフト4が回転し始めると、図3にXで示されるように、ベルト張力BTNはベルト張力上限値BTNULから一時的に低下し、次いで極小となった後に、ベルト張力上限値BTNULまで上昇してベルト張力上限値BTNULに維持される。すなわち、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに達した直後は別として、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに維持されるように、設定トルクMTQXが設定されている。
なお、図3に示される例では、クランクシャフト4が回転し始めると、ベルト張力BTNは第1の張力勾配SBTN1(<0)でもって低下する。次いで、ベルト張力BTNが極小になると、すなわちベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに対して低下量dBTNだけ低下すると、ベルト張力BTNは第2の張力勾配SBTN2(>0)でもって増大する。
さて、冒頭で説明したように、機関を始動すべきときにおいて、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、クランクシャフト4は回転しにくい。クランクシャフト4が回転しにくいときに、モータトルクMTQを急激に増大すると、すなわちトルク勾配SMTQを大きく設定すると、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULを越えるおそれがある。また、クランクシャフト4が回転しにくいときに、モータトルクMTQを大きく設定すると、すなわち設定トルクMTQXを大きく設定すると、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULを越えるおそれがある。ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULを越えるとベルト10の耐久性が低下するおそれがある。
そこで本発明による実施例では、図4に示されるように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて低くなるように設定トルクMTQXが設定される。また、図5に示されるように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて小さくなるようにトルク勾配SMTQ(>0)が設定される。その結果、機関温度TEに関わらず、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULを越えるのが抑制され、したがってベルト10の耐久性が高められる。なお、設定トルクMTQX及びトルク勾配SMTQはそれぞれ図4及び図5に示されるマップの形であらかじめROM32内に記憶されている。
図6は、機関を始動すべきときに機関温度TEが比較的高いときのモータトルクMTQH、ベルト張力BTNH、及び機関回転数NeH、並びに、機関を始動すべきときに機関温度TEが比較的低いときのモータトルクMTQL、ベルト張力BTNL、及び機関回転数NeLをそれぞれ示している。図6に示されるように、機関温度TEが比較的高いときには、時間tb1において機関を始動すべき信号が発せられると、モータトルクMTQHは比較的大きなトルク勾配SMTQHでもって増大する。次いで、時間tb2においてモータトルクMTQHが比較的大きな設定トルクMTQXHに達し、ベルト張力BTNHがベルト張力上限値BTNULに達し、機関回転数NeHがゼロから増大し始める。一方、機関温度TEが比較的低いときには、時間tb1において機関を始動すべき信号が発せられると、モータトルクMTQLは比較的小さなトルク勾配SMTQLでもって増大する。次いで、時間tb3においてモータトルクMTQが比較的低く設定トルクMTQXLに達し、ベルト張力BTNLがベルト張力上限値BTNULに達し、機関回転数NeLがゼロから増大し始める。
したがって、機関を始動すべきときのモータトルクMTQを始動時トルクと称すると、本発明による実施例では、機関を始動すべきときに機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、始動時トルクが低く設定されている、ということになる。
なお、図6に示されるように、機関温度TEが比較的高いときにはクランクシャフト4が時間tb2において回転し始めるのに対し、機関温度TEが比較的低いときにはクランクシャフト4は時間tb3において回転し始める。すなわち、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、クランクシャフト4が回転し始める時期が遅くなる。一方、図3を参照して上述したベルト張力の低下量dBTNをベルト張力低下量と称すると、機関温度TEが低いときのベルト張力低下量dBTNLは機関温度TEが高いときのベルト張力低下量dBTNHよりも大きい。また、機関温度TEが低いときの第1の張力勾配SBTN1(<0))は機関温度TEが高いときの第1の張力勾配SBTN1よりも小さく、すなわち機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、ベルト張力BTNは急激に低下する。一方、機関温度TEが低いときの第2の張力勾配SBTN2(>0))は機関温度TEが高いときの第2の張力勾配SBTN2よりも大きく、すなわち機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて、ベルト張力BTNは急激に増大する。
図7は上述した本発明による実施例の始動制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図7を参照すると、ステップ100では機関を始動すべき信号が発せられたか否かが判別される。機関を始動すべき信号が発せられていないときには処理サイクルを終了する。機関を始動すべき信号が発せられたときにはステップ101に進み、機関温度TEが読み込まれる。続くステップ102では図4及び図5のマップを用いて設定トルクMTQX及びトルク勾配SMTQが決定される。続くステップ103ではモータジェネレータ8が電気モータとして駆動される。この場合、モータトルクMTQがステップ102で決定されたトルク勾配SMTQでもって増大され、モータトルクMTQがステップ102で決定された設定トルクMTQXに達すると設定トルクMTQXに維持されるように、モータジェネレータ8が駆動される。続くステップ104では機関回転数Neが設定回転数NeXを越えたか否かが判別される。Ne≦NeXのときにはステップ104に戻る。Ne>NeXのときには次いでステップ105に進み、モータジェネレータ8が停止される。
次に、本発明による別の実施例を説明する。上述の実施例では、クランクシャフト4が回転し始めた後はモータトルクMTQが設定トルクMTQXに維持される。一方、クランクシャフト4が回転し始めた直後にベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULよりも一時的に低くなる。このことは、クランクシャフト4が回転し始めた直後にはモータトルクMTQを設定トルクMTQXに維持しておく必要はなく、むしろベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに達するまでモータトルクMTQを増大できることを意味している。モータトルクMTQが増大されれば、機関回転数Neの増加速度が高められ、したがって機関始動が速やかに完了される。
そこで本発明による別の実施例では、クランクシャフト4が回転し始めた後にモータトルクMTQを一時的に設定トルクMTQXよりも大きくするトルク増大制御を行うようにしている。
図8には、同一の機関温度TEのもとで、トルク増大制御が行われた場合のモータトルクMTQ、ベルト張力BTN及び機関回転数Neと、トルク増大制御が行われない場合のモータトルクMTQ、ベルト張力BTN及び機関回転数Neとがそれぞれ実線及び破線でもって示されている。なお、トルク増大制御が行われない場合は図1から図7に示される実施例に相当する。
図8を参照すると、トルク増大制御が行われた場合もトルク増大制御が行われない場合も、時間tc1において機関を始動すべき信号が発せられると、モータトルクMTQがトルク勾配SMTQでもって増大される。次いで、時間tc2において、モータトルクMTQが設定トルクMTQXに達し、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに達する。また、機関回転数Neがゼロから増大し始める。すなわち、クランクシャフト4が回転し始める。
トルク増大制御が行われない場合には、次いでモータトルクMTQが設定トルクMTQXに維持される。一方、このとき、ベルト張力BTNはベルト張力上限値BTNULから第1の張力勾配SBTN1(<0)でもって低下する。次いで、ベルト張力BTNは時間tc3において極小となった後に、第2の張力勾配sBTN2(>0)でもって増大する。次いで、時間tc4においてベルト張力BTNはベルト張力上限値BTNULに戻る。
これに対し、トルク増大制御が行われた場合には、時間tc2においてモータトルクMTQが設定トルクMTQXに達した後、モータトルクMTQは第1の別のトルク勾配SMTQA1(>0)でもって更に増大される。次いで、時間tc3においてモータトルクMTQは別の設定トルクMTQXAまで増大されると、今度は第2の別のトルク勾配SMTQA2(<0)でもって低下される。次いで、時間tc4においてモータトルクMTQが設定トルクMTQXまで低下されると、モータトルクMTQは設定トルクMTQXに維持される。すなわち、トルク増大制御が行われていないときにベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULから低下している期間中(時間tc2から時間tc3)にモータトルクMTQは増大され、トルク増大制御が行われていないときにベルト張力BTNが極小となるタイミング(時間tc3)においてモータトルクMTQは別の設定トルクMTQXAとなり、トルク増大制御が行われていないときにベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに向けて増大している期間中(時間tc3から時間tc4)にモータトルクMTQは増大される。その結果、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULよりも低下している時間tc2から時間tc4までの間、ベルト張力BTNがベルト張力上限値BTNULに維持されながら、モータトルクMTQが設定トルクMTQXよりも高くされる。このようにモータトルクMTQが高められると、トルク増大制御が行われない場合(破線)に比べて、機関回転数Neが速やかに上昇する。
上述したように、ベルト張力低下量dBTNは図6を参照して説明したように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて大きくなる。そこで本発明による別の実施例では、図9に示されるように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて高くになるように別の設定トルクMTQXAが設定される。
また、第1の張力勾配SBTN1は機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて小さい。そこで本発明による別の実施例では、図10に示されるように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて大きくになるように第1の別のトルク勾配SMTQA1が設定される。
更に、第2の張力勾配SBTN2は機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて大きい。そこで本発明による別の実施例では、図11に示されるように、機関温度TEが低いときには機関温度TEが高いときに比べて小さくになるように第2の別のトルク勾配SMTQA2が設定される。なお、別の設定トルクMTQXA、第1の別のトルク勾配SMTQA1、及び第2の別のトルク勾配SMTQA2はそれぞれ図9、図10及び図11に示されるマップの形であらかじめROM32内に記憶されている。
図12は上述した本発明による別の実施例の始動制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図12を参照すると、ステップ100では機関を始動すべき信号が発せられたか否かが判別される。機関を始動すべき信号が発せられていないときには処理サイクルを終了する。機関を始動すべき信号が発せられたときにはステップ101に進み、機関温度TEが読み込まれる。続くステップ102では図4及び図5のマップを用いて設定トルクMTQX及びトルク勾配SMTQがそれぞれ決定される。続くステップ103ではモータジェネレータ8が電気モータとして駆動される。この場合、モータトルクMTQがステップ102で決定されたトルク勾配SMTQでもって変更され、モータトルクMTQがステップ102で決定された設定トルクMTQXに達すると設定トルクMTQXに維持されるように、モータジェネレータ8が駆動される。続くステップ103aでは機関回転数Neがゼロよりも大きいか否か、すなわちクランクシャフト4が回転し始めたか否かが判別される。Ne=0のときにはステップ103aに戻る。Ne>0のときには次いでステップ103bに進み、図9、図10及び図11のマップを用いて別の設定トルクMTQXA、第1の別のトルク勾配SMTQA1、第2の別のトルク勾配SMTQA2がそれぞれ決定される。続くステップ103cではモータジェネレータ8が電気モータとして駆動される。この場合、モータトルクMTQがステップ103bで決定された第1の別のトルク勾配SMTQA1でもって増大され、モータトルクMTQがステップ103bで決定された別の設定トルクMTQXAに達するとステップ103bで決定された第2の別のトルク勾配SMTQA2でもって低下され、次いで設定トルクMTQXに達すると設定トルクMTQXに維持されるように、モータジェネレータ8が駆動される。続くステップ104では機関回転数Neが設定回転数NeXを越えたか否かが判別される。Ne≦NeXのときにはステップ104に戻る。Ne>NeXのときには次いでステップ105に進み、モータジェネレータ8が停止される。
その他の構成および作用は図1から図7に示される実施例と同様であるので、説明を省略する。
図13は本発明による更に別の実施例を示している。図13に示される実施例では、ベルト張力BTNを調整するためのベルトテンショナ15がクランクプーリ4pとモータプーリ8pとの間に設けられる。ベルトテンショナ15は種々の構成をとることができる。図13に示される実施例では、ベルトテンショナ15は、ベルト張力BTNが低くなると図13においてAで示される張力増大方向に移動してベルト張力BTNを増大し、ベルト張力BTNが高くなると図13においてBで示される張力低下方向に移動してベルト張力BTNを低下する。ただし、ベルトテンショナ15の張力増大方向の移動は張力増大方向限界位置AMまでに制限され、ベルトテンショナ15の張力低下方向の移動は張力低下方向限界位置BMまでに制限される。ベルトテンショナ15が張力増大方向限界位置AM又は張力低下方向限界位置BMに達すると、ベルトテンショナ15が張力増大方向限界位置AM又は張力低下方向限界位置BMに達したことを示す信号が電子制御ユニット30に入力される。次に、図14を参照して、図13に示される実施例における始動制御を説明する。
図14を参照すると、時間td1において機関を始動すべき信号が発せられると、モータトルクMTQは機関温度TEに関わらず、モータジェネレータ8の最大トルク勾配SMTQMでもって増大される。その結果、ベルト張力BTNが増大するのでベルトテンショナ15が張力低下方向に移動する。次いで、時間td2において、ベルトテンショナ15が張力低下方向限界位置BMに達すると、これまで述べてきた各実施例と同様に、機関温度TEに応じて定まるトルク勾配SMTQでもってモータトルクMTQが増大される。次いで、時間td3においてモータトルクMTQが、機関温度TEに応じて定まる設定トルクMTQXに達すると、図1から図7に示される実施例と同様に、モータトルクMTQが設定トルクMTQXに維持される。図示しない別の実施例では、図8から図12に示される実施例と同様に、トルク増大制御が行われた後にモータトルクMTQが設定トルクMTQXに維持される。
すなわち、モータジェネレータ8が作動されてモータトルクMTQが増大されると、ベルト張力BTNが増大する。この場合、ベルトテンショナ15が張力低下方向に移動するので、ベルト張力BTNが過度に大きくなるのが阻止される。したがって、モータトルクMTQを大きなトルク勾配SMTQでもって増大させることができる。言い換えると、トルク勾配SMTQを大きな値に設定することができる。その結果、モータトルクMTQを設定トルクMTQXまで短い時間で増大させることができ、したがって機関始動を速やかに完了させることができる。
一方、ベルトテンショナ15が張力低下方向制限位置BMに達した後は、ベルト張力BTNが過度に増大するおそれがある。そこで、機関温度TEに応じて定まるトルク勾配SMTQでもってモータトルクMTQを増大するようにしている。その結果、ベルト張力BTNが過度に高くなるのを阻止することができる。
図15は図13に示される実施例の始動制御を実行するルーチンの一部を示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図15を参照すると、ステップ100では機関を始動すべき信号が発せられたか否かが判別される。機関を始動すべき信号が発せられていないときには処理サイクルを終了する。機関を始動すべき信号が発せられたときにはステップ101aに進み、トルク勾配SMTQが最大トルク勾配SMTQMとなるようにモータジェネレータ8が駆動される。続くステップ101bではベルトテンショナ15が張力低下方向限界位置BMに達したか否かが判別される。ベルトテンショナ15が張力低下方向限界位置BMに達していないときにはステップ101bに戻る。ベルトテンショナ15が張力低下方向限界位置BMに達したときには次いで図7又は図12に示されるルーチンのステップ101に進む。
その他の構成および作用は図1から図7に示される実施例又は図8から図12に示される実施例と同様であるので、説明を省略する。
1 機関本体
4 クランクシャフト
4p クランクプーリ
8 モータジェネレータ
8s 回転シャフト
8p モータプーリ
10 ベルト

Claims (1)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに取り付けられたクランクプーリと、電気モータの出力シャフトに取り付けられたモータプーリとをベルトにより互いに連結し、前記内燃機関を始動すべきときに前記電気モータを始動時トルクでもって駆動し、それにより前記ベルトを介して前記クランクシャフトを回転させるようにした、内燃機関の始動制御装置において、前記内燃機関の温度が低いときには前記内燃機関の温度が高いときに比べて、前記始動時トルクを低く設定する、内燃機関の始動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106641023A (zh) * 2017-02-17 2017-05-10 付明龙 发动机启动辅助系统及其使用方法

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