JP2011047348A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷間時に内燃機関を始動するときに内燃機関をよりスムーズに始動する。
【解決手段】エンジンの始動が要請されたときにエンジンの冷却水温Twが閾値Tref未満で且つバッテリの出力制限Woutが閾値Wref未満の冷間時には(S100,S110)、二段階始動制御として(S140)、エンジンへの燃料噴射を伴わずにバッテリの出力制限Woutより小さい(制限が課された)制限値の範囲内でエンジンが車両の共振回転数帯より小さい所定回転数で回転するようエンジンとモータとを制御する低回転制御をエンジンの回転抵抗が減少するのに要する予め定められた時間に亘って実行した後に冷間時でないときに実行される通常始動制御(S130)を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、エンジンとこのエンジンをギヤ機構を介してクランキング可能なモータとを備え、エンジンの始動が要請されたときには、モータから徐々に大きくなるトルクを出力してギヤ機構のガタ詰めを行ない、その後、モータから大きなトルクを出力してエンジンの回転数を迅速に上昇させエンジンを始動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、こうした制御により、ギヤ機構からの異音の発生を抑制してエンジンをスムーズに始動している。
特開2006−315510号公報
こうした自動車では、外気温が例えば−10℃以下となるような冷間時には、バッテリの出力可能な最大電力が小さくなると共に内燃機関の潤滑油の粘性が高くなってその回転抵抗が大きくなるため、バッテリの出力制限の範囲内でモータから最大のパワーを出力しても車両の共振回転数帯を迅速に通過させることができず、内燃機関の出力軸に大きなねじれを生じさせたり乗員に違和感を与える場合がある。
本発明の自動車は、冷間時に内燃機関を始動するときに内燃機関をよりスムーズに始動することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
内燃機関と、前記内燃機関をクランキングするクランキングモータと、前記クランキングモータと電力のやりとりが可能なバッテリと、冷間時に前記バッテリの温度が低いほど制限が課される傾向に該バッテリの出力制限を設定する出力制限設定手段と、前記内燃機関の始動が要請されたときには前記設定された出力制限の範囲内で前記クランキングモータにより前記内燃機関がクランキングされて前記内燃機関の回転数が車両の共振回転数帯より大きい回転数である条件を含む予め定められた燃料噴射条件が成立したときに前記内燃機関への燃料噴射と点火とが開始されるよう前記内燃機関と前記クランキングモータとを制御する始動制御を実行する始動制御手段と、を備える自動車において、
前記始動制御手段は、前記内燃機関の始動が要請されたときに該内燃機関が所定の低温状態で且つ前記設定された出力制限が所定制限値より制限されているときには、前記内燃機関への燃料噴射を伴わずに前記設定された出力制限より制限が課された強化出力制限の範囲内で前記クランキングモータにより前記内燃機関が前記車両の共振回転数帯より小さい予め定められた回転数で回転するよう前記内燃機関と前記クランキングモータとを制御する低回転制御を前記内燃機関の回転抵抗が減少するのに要する予め定められた時間に亘って実行した後に前記始動制御を実行する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車では、内燃機関の始動が要請されたときに内燃機関が所定の低温状態で且つバッテリの出力制限が所定制限値より制限されているときには、内燃機関への燃料噴射を伴わずにバッテリの出力制限より制限が課された強化出力制限の範囲内で内燃機関が車両の共振回転数帯より小さい予め定められた回転数で回転するよう内燃機関とクランキングモータとを制御する低回転制御を内燃機関の回転抵抗が減少するのに要する予め定められた時間に亘って実行する。これにより、バッテリから大きな電力が持ち出されることなく内燃機関の回転抵抗を減少させることができる。そして、低回転制御を予め定められた時間に亘って実行した後に、バッテリの出力制限の範囲内でクランキングモータにより内燃機関がクランキングされると共に内燃機関の回転数が車両の共振回転数帯より大きい回転数である条件を含む予め定められた燃料噴射条件が成立したときに内燃機関への燃料噴射と点火とが開始されるよう内燃機関とクランキングモータとを制御する始動制御を実行する。これにより、内燃機関の回転抵抗を減少させた状態で始動制御を実行することができ、冷間時においてもクランキングモータによって内燃機関を車両の共振回転数帯より大きい回転数まで迅速にクランキングすることができる。即ち、冷間時に内燃機関を始動するときに内燃機関をよりスムーズに始動することができるのである。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット50により実行される始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 冷間時にエンジン32の始動が要請されたときのバッテリ48の制御上の出力制限Woutやエンジン32の回転数,モータ41のトルク指令の時間経過の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン32と、エンジン32を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット36と、エンジン32のクランクシャフトにキャリアが接続されると共に駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸22にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ38と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ38のサンギヤに接続されたモータ41と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸22に接続されたモータ42と、モータ41,42を駆動するためのインバータ43,44と、インバータ43,44の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータ41,42を駆動制御するモータ用電子制御ユニット46と、インバータ43,44を介してモータ41,42と電力をやりとりするバッテリ48と、シフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションやアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキポジション,車速センサ58からの車速を入力すると共にエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット50と、を備える。
実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50によって実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット50では、まず、アクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度と車速センサ58からの車速とに応じて走行のために駆動軸22に要求される要求トルクを設定し、要求トルクに駆動軸22の回転数(例えば、モータ42の回転数や車速に換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーを計算すると共に計算した走行用パワーからバッテリ48の蓄電量(SOC)に応じて得られるバッテリ48を充放電するための補正パワー(バッテリ48から放電するときが正の値)を減じてエンジン32から出力すべきパワーとしてのエンジン指令パワーを設定する。そして、エンジン指令パワーをエンジン32を始動するための始動用閾値やエンジン32の運転を停止するための停止用閾値と比較し、エンジン32の運転を停止しているときにエンジン指令パワーが始動用閾値を超えたときにはエンジン32を始動し、エンジン32を運転しているときにエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときにはエンジン32の運転を停止する。エンジン32の運転を継続しているときやエンジン32を始動した後は、エンジン指令パワーを効率よくエンジン32から出力することができるエンジン32の回転数とトルクとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン32の目標回転数と目標トルクとを設定し、バッテリ48を充放電することができる最大電力としての入出力制限の範囲内で、エンジン32の回転数が目標回転数となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータ41から出力すべきトルクとしてのトルク指令を設定すると共に、要求トルクからモータ41をトルク指令で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクを減じて得られるトルクをモータ42のトルク指令に設定する。そして、設定したエンジン32の目標回転数と目標トルクとについてはエンジン用電子制御ユニット36に送信し、モータ41,42のトルク指令についてはモータ用電子制御ユニット46に送信する。目標回転数と目標トルクとを受信したエンジン用電子制御ユニット36は、目標回転数と目標トルクとによってエンジン32が運転されるようエンジン32の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行し、モータ41,42のトルク指令を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。一方、エンジン32の運転停止を継続しているときやエンジン32の運転を停止した後は、モータ41のトルク指令に値0を設定すると共にバッテリ48の入出力制限の範囲内で要求トルクをモータ42のトルク指令に設定し、設定したモータ41,42のトルク指令をモータ用電子制御ユニット46に送信する。モータ41,42のトルク指令を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。実施例のハイブリッド自動車20は、こうした制御により、エンジン32の間欠運転を伴ってバッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリを充放電しながらアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行する。なお、以下の説明においても、モータ41,42のトルク指令を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御するものとする。
次に、実施例のハイブリッド自動車20におけるエンジン32を始動するときの制御について説明する。図2は、エンジン32の運転を停止しているときにエンジン指令パワーが始動用閾値を超えたときなどエンジン32の始動が要請されたときにハイブリッド用電子制御ユニット50により実行される始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、図示しない水温センサにより検出されたエンジン32の冷却水温Twとバッテリ48の出力制限Woutとを入力し(ステップS100)、入力したエンジン32の冷却水温Twを閾値Trefと比較すると共に(ステップS110)、バッテリ48の出力制限Woutを閾値Wrefと比較する(ステップS120)。ここで、バッテリ48の出力制限Woutは、バッテリ48の温度とバッテリ48の蓄電量(SOC)とに基づいてバッテリ48の温度がバッテリ48の適正温度範囲外のとき(例えば、冷間時など)には適正温度範囲内のときに比して制限が課される傾向に且つバッテリ48の蓄電量(SOC)が所定蓄電量(例えば、40%や45%など)未満のときには蓄電量(SOC)が小さいほど制限が課される傾向に設定して図示しない記憶領域に格納されたものを読み込むことにより入力するものとした。また、閾値Trefおよび閾値Wrefは、バッテリ50の出力制限Woutの範囲内でモータ41から最大の電力を出力しても車両の共振回転数帯(例えば、200rpm〜300rpmなど)を通過させてエンジン32をクランキングすることができない可能性がある冷却水温Twおよび出力制限Woutの上限近傍の値としてそれぞれエンジン32の特性などに基づいて予め定められた値を用いることができる。これは、バッテリ48の出力制限Woutが小さい(制限が強い)ときにはモータ41から出力可能なトルクが小さくなることとエンジン32の冷却水温Twが低いときにはエンジン32の潤滑油の粘性が高くなってその回転抵抗が大きくなることとに基づく。
エンジン32の冷却水温Twが閾値Tref以上のときやエンジン32の冷却水温Twが閾値Tref未満であってもバッテリ48の出力制限Woutが閾値Wref以上のときには、バッテリ48の出力制限Woutの範囲内でモータ41により車両の共振回転数帯を通過させてエンジン32を始動することができると判断し、通常始動制御を実行して(ステップS130)、始動時制御ルーチンを終了する。通常始動制御では、具体的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、車両の共振回転数帯を迅速に通過させてエンジン22が始動されるように予め定められた始動用トルクがバッテリ48の出力制限の範囲内でモータ41から出力されるようモータ41のトルク指令を設定してモータ用電子制御ユニット46に送信する。そして、モータ41によってエンジン32がクランキングされ、エンジン32の回転数が車両の共振回転数帯より大きい燃料噴射回転数(例えば、600rpmや700rpmなど)に至ったときにエンジン用電子制御ユニット34に燃料噴射開始指示を送信し、エンジン32が完爆したときにエンジン32の始動を完了したと判断して通常始動制御を終了する。燃料噴射開始指示を受信したエンジン用電子制御ユニット34は、エンジン32への燃料噴射制御や点火制御を開始する。こうした制御により、エンジン32の冷却水温Twが閾値Tref以上でエンジン32の回転抵抗が比較的小さいときや、エンジン32の回転抵抗が比較的大きくてもバッテリ48の出力制限Woutが閾値Tref以上でモータ41から比較的大きいパワーが出力できるときには、モータ41のクランキングにより車両の共振回転数帯を迅速に通過させてエンジン32を始動することができる。なお、通常始動制御や後述する二段階始動制御では、モータ42については、上述の駆動制御と同様に駆動軸22に要求トルクが出力されるようトルク指令を設定して駆動したり、車両の停止が確保されているときであれば値0をトルク指令に設定してモータ42の駆動を停止したりするものとすればよいが、こうしたモータ42の制御については、本発明の中核をなさないから、その詳細な説明は省略する。
一方、ステップS110,S120でエンジン32の冷却水温Twが閾値Tref未満で且つバッテリ48の出力制限Woutが閾値Wref未満の冷間時には、バッテリ48の出力制限Woutの範囲内でモータ41から最大のパワーを出力しても車両の共振回転数帯を通過させてエンジン32をクランキングすることができない可能性があると判断し、二段階始動制御を実行して(ステップS140)、始動時制御ルーチンを終了する。二段階始動制御では、具体的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、まず、バッテリ48の出力制限Woutより小さい(制限が課された)制限値Wcoldの範囲内でエンジン32の回転数が所定回転数N1となるようにフィードバック制御によりモータ41のトルク指令を設定してモータ用電子制御ユニット46に送信する低回転制御を実行する。これは、エンジン32を回転させることによりエンジン32の図示しないシリンダとピストンとのフリクションを低減させるために行なうものであり、所定回転数N1としては、乗員に違和感を与えないよう車両の共振回転数帯より小さい予め定められた回転数(例えば、100rpmや150rpmなど)を用いることができる。また、制限値Wcoldは、エンジン32を所定回転数N1で回転させることができる出力制限Woutのうち比較的小さい値として予め定められた値を用いることができる。こうした制御により、バッテリ48から大きな電力が持ち出されることなく、エンジン32を回転させてエンジン32の回転抵抗を小さくすることができる。そして、こうした低回転制御をエンジン32の回転抵抗を小さくするのに要する予め定められた時間(例えば、数秒など)に亘って実行した後に、上述した通常始動制御を実行し、エンジン22の始動を完了したときに二段階始動制御を終了する。これにより、エンジン32の冷却水温Twが閾値Tref未満でエンジン32の回転抵抗が比較的大きい冷間時にエンジン32の始動が要請されたときであってもエンジン32の回転抵抗を減少させて通常始動制御を実行することができ、車両の共振回転数帯を迅速に通過させてエンジン32をよりスムーズに始動することができる。
図3に、冷間時にエンジン32の始動が要請されたときのバッテリ48の制御上の出力制限やエンジン32の回転数,モータ41のトルク指令の時間経過の様子の一例を示す。冷間時にエンジン32の始動が要請されたときには、図示するように、エンジン32の回転抵抗を減少させるのに要する時間が経過するまでは、バッテリ48の出力制限Woutより小さい(制限が課された)制限値Wcoldの範囲内でエンジン32が車両の共振回転数帯より小さい所定回転数N1で回転するようモータ41のトルク指令が設定される(時刻t1〜時刻t2)。これにより、バッテリ48から大きな電力が持ち出されることなくエンジン32の回転抵抗を減少させることができる。そして、こうした低回転制御を予め定められた時間に亘って実行した後に通常始動制御を実行するから(時刻t3〜時刻t4)、冷間時にエンジン32の始動が要請されたときであってもエンジン32の回転抵抗を減少させた状態で通常始動制御を実行することができ、モータ41からの出力によって車両の共振回転数帯を迅速に通過させてエンジン32をよりスムーズに始動することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン32の始動が要請されたときにエンジン32の冷却水温Twが閾値Tref未満で且つバッテリ48の出力制限Woutが閾値Wref未満のときには、エンジン32への燃料噴射を伴わずにバッテリ48の出力制限Woutより小さい(制限が課された)制限値Wcoldの範囲内でエンジン32が車両の共振回転数帯より小さい所定回転数N1で回転するようエンジン32とモータ41とを制御する低回転制御をエンジン32の回転抵抗が減少するのに要する予め定められた時間に亘って実行した後に通常始動制御を実行するから、冷間時にエンジン32の始動が要請されたときでもエンジン32の回転抵抗を減少させた状態で通常始動制御を実行することができ、エンジン32をよりスムーズに始動することができる。
実施例では、本発明の内容をエンジン32とモータ41,42とを備えるハイブリッド自動車20に適用して説明したが、本発明の内容は、内燃機関と、内燃機関をクランキングするクランキングモータと、クランキングモータと電力のやりとりが可能なバッテリと、を備える自動車に適用するものとすればよく、例えば、無段変速機または有段変速機を介して車軸に接続されたエンジン32と、エンジン32のクランクシャフト34に接続されてエンジン32をクランキング可能なモータ41と、を備える自動車に適用するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン32が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「クランキングモータ」に相当し、バッテリ48が「バッテリ」に相当し、バッテリ48の温度とバッテリ48の蓄電量(SOC)とに基づいてバッテリ48の出力制限Woutを設定するハイブリッド用電子制御ユニット50が「出力制限設定手段」に相当し、エンジン32の始動が要請されたときにエンジン32の冷却水温Twが閾値Tref未満で且つバッテリ48の出力制限Woutが閾値Wref未満の冷間時には、エンジン32への燃料噴射を伴わずにバッテリ48の出力制限Woutより小さい(制限が課された)制限値Wcoldの範囲内でエンジン32が車両の共振回転数帯より小さい所定回転数N1で回転するように予め定められた時間に亘ってフィードバック制御によりモータMG1のトルク指令を設定してモータECU46に送信し、所定時間が経過した後にバッテリ48の出力制限Woutの範囲内でモータMG1の出力により車両の共振回転数帯を通過してエンジン32がクランキングされるようモータMG1のトルク指令を設定してモータECU46に送信すると共にエンジン32の回転数が燃料噴射回転数に至ったときにエンジンECU36に燃料噴射開始指示を送信するハイブリッド用電子制御ユニット50と燃料噴射開始指示に基づいてエンジン32への燃料噴射や点火を開始するエンジンECU36とトルク指令に基づいてモータ41のインバータ43をスイッチング制御するモータECU46とが「始動制御手段」に相当する。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32 エンジン、34 クランクシャフト、35 ダンパ、36 エンジン用電子制御ユニット、38 プラネタリギヤ、41,42 モータ、43,44 インバータ、46 モータ用電子制御ユニット、48 バッテリ、49 温度センサ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット、52 シフトポジションセンサ、54 アクセルペダルポジションセンサ、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関をクランキングするクランキングモータと、前記クランキングモータと電力のやりとりが可能なバッテリと、冷間時に前記バッテリの温度が低いほど制限が課される傾向に該バッテリの出力制限を設定する出力制限設定手段と、前記内燃機関の始動が要請されたときには前記設定された出力制限の範囲内で前記クランキングモータにより前記内燃機関がクランキングされて前記内燃機関の回転数が車両の共振回転数帯より大きい回転数である条件を含む予め定められた燃料噴射条件が成立したときに前記内燃機関への燃料噴射と点火とが開始されるよう前記内燃機関と前記クランキングモータとを制御する始動制御を実行する始動制御手段と、を備える自動車において、
    前記始動制御手段は、前記内燃機関の始動が要請されたときに該内燃機関が所定の低温状態で且つ前記設定された出力制限が所定制限値より制限されているときには、前記内燃機関への燃料噴射を伴わずに前記設定された出力制限より制限が課された強化出力制限の範囲内で前記クランキングモータにより前記内燃機関が前記車両の共振回転数帯より小さい回転数で回転するよう前記内燃機関と前記クランキングモータとを制御する低回転制御を前記内燃機関の回転抵抗が減少するのに要する予め定められた時間に亘って実行した後に前記始動制御を実行する手段である、
    ことを特徴とする自動車。
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