JP2017088080A - テザークリップとテザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造 - Google Patents

テザークリップとテザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】CSA膨張展開時にピラーガーニッシュがテザークリップから抜けることを抑制できる、テザークリップとテザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造の提供。【解決手段】CSA膨張展開時、一対の弾性片60のテザー挿入孔32への突入時には、一方の弾性片60がテザー挿入孔32の短辺縁面によって強く押されても弾性変形するだけであり、一方の弾性片60の根元の塑性変形が防止される。この時、他方の弾性片60の根元側はテザー挿入孔32内に位置しているので、テザー先端部13aにかかる回転力により他方の弾性片60が変形し難く、かつ、他方の弾性片60がアンカー14への取付部から弾性片先端に向かって開いているので閉じ難いため、アンカー14が回転してテザー挿入孔42から抜ける可能性は少ない。よって、ピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜けることを抑制できる。【選択図】 図2

Description

本発明は、テザークリップと、テザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造(「取付構造」は「取付装置」と云ってもよい)に関する。
特許文献1では、テザークリップのガーニッシュに対する回転を防止するための弾性片はアンカーの手前のテザー先端部に設けられている。弾性片はテザーにアンカーの長手方向と直交する方向に延びて設けられている。
特許文献2では、テザーの曲がり方向はピラーガーニッシュの長手方向に向けられている。
しかし、従来構造には、つぎの問題点がある。
図13,図14に示すように、特許文献1のテザークリップ1を用い、テザー2の曲がり方向の向きを特許文献2のようにピラーガーニッシュ4の長手方向D1に向けると、カーテンエアバッグ(以下、単に「CSA」という。ここでCSAはCurtain Shield Airbagの略である。)の膨張展開時に一方の弾性片3aがテザー挿入孔4aの短辺縁面4bに当たった時に、一方の弾性片3aの根元が圧縮方向に強く押され塑性変形する可能性がある。また、他方の弾性片3bは先端部のみがテザー挿入孔4aに位置するため、テザー先端部軸芯まわりの回転力により弾性片3bが変形してテザー挿入孔4aから外れ、アンカー5がピラーガーニッシュ4に対し回転してアンカー長手方向とテザー挿入孔長手方向とが一致すると、ピラーガーニッシュ4がテザークリップ1から外れる可能性がある。
特開2013−137049号公報 特開2015−140117号公報
本発明の目的は、CSA膨張展開時にピラーガーニッシュがテザークリップから外れることを抑制できる、テザークリップとテザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するテザークリップと、テザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造は、つぎの態様(「態様」は「構造」と云ってもよい)をとることができる。なお、括弧つきの符号は、図面に現れる部材番号に対応する。
本発明の第1の態様では、テザークリップ(10)は、CSA(50)を内側に配置したピラーガーニッシュ(30)を、ピラーガーニッシュ(30)のテザー収納部(33)の底壁(31)に形成された長方形のテザー挿入孔(32)部位にてピラー(40)に取り付けるのに用いられ、1つの平面に沿って延びるテザー(13)と、テザー(13)の先端部に位置するテザー先端部(13a)に接続され前記1つの平面と直交するアンカー長手方向に延びるアンカー(14)と、を有する、樹脂製のテザークリップである。
アンカー(14)に、テザー先端部(13a)を間にしてテザー先端部(13a)の両側で延びる一対の弾性片(60)が設けられている。一対の弾性片(60)は、前記1つの平面に沿って延び、かつ、アンカー(14)から離れるに従って一対の弾性片(60)間の間隔が拡がるように延びている。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、弾性片(60)は、アンカー長手方向に平行な方向に向けられた幅と、該幅と直交する方向にアンカー(14)から離れる方向に向けられた長さと、該幅および長さと直交する方向に向けられた厚みと、を有する。
一対の弾性片(60)の任意の長さ位置における厚みと一対の弾性片(60)間にわたる方向におけるテザー先端部(13a)の厚みとの和は、テザー挿入孔(32)の短辺の長さ以下とされている。
各弾性片(60)の幅は各弾性片(60)の長さの全長にわたってテザー挿入孔(32)の短辺の長さ以下とされている。
本発明の第3の態様では、上記第1の態様または第2の態様において、弾性片(60)の先端部よりもアンカー(14)から離れたテザー中間部(13d)に、アンカー長手方向と直交する面に沿って延びテザー中間部(13d)から離れる方向でかつ互いに反対側に延びる一対の案内板(70)が形成されている。一対の案内板(70)は、テザー中間部(13d)のうち一対の案内板(70)が形成される部位を間にして互いに対向する2辺(71)を有し、対向する2辺(71)の間隔がアンカー(14)に近づくにつれて広くなっている。
本発明の第4の態様では、ピラーガーニッシュの取付構造(20)は、テザー収納部(33)を有しテザー収納部(33)の底壁(31)にテザー挿入孔(32)を有するピラーガーニッシュ(30)を備え、ピラーガーニッシュ(30)を、上記の第1−第3の何れか1つに記載のテザークリップ(10)を用いてピラー(40)に取り付ける。
本発明の第1の態様に係るテザークリップによれば、つぎの効果を得ることができる。
CSAの膨張展開時、アンカーがテザー挿入孔とほぼ直交した状態でアンカーがテザー収納部底壁の内面に当たってピラーガーニッシュのピラーから離れる方向の移動が止められる。アンカーがテザー収納部底壁に当たる直前に、一対の弾性片がテザー収納部底壁のテザー挿入孔に突入する。ここで、一対の弾性片は、アンカーにテザー先端部を間にしてテザー先端部の両側で延びて設けられており、テザーが沿って延びる1つの平面に沿って延びており、アンカーから離れるにしたがって一対の弾性片間の間隔が拡がるように延びている。このため、一対の弾性片がテザー挿入孔内にある時に一方の弾性片がテザー挿入孔の短辺縁面によって強く押されても、テザー先端部に当たるまで弾性変形するだけであり、従来における一方の弾性片の根元の塑性変形が抑制される。また、一方の弾性片がテザー挿入孔の短辺縁面によって強く押されても、他方の弾性片の根元側はテザー挿入孔内に位置しているので、テザー先端部にかかる回転力により他方の弾性片が変形し難く、かつ、他方の弾性片がアンカーへの取付部から弾性片先端に向かって開いているので閉じ難いため、アンカーが回転してテザー挿入孔から外れる可能性は少ない。
よって、ピラーガーニッシュがテザークリップから外れることを抑制できる。
本発明の第2の態様に係るテザークリップによれば、つぎの効果を得ることができる。
一対の弾性片の任意の長さ位置における厚みと一対の弾性片間にわたる方向におけるテザー先端部の厚みとの和は、テザー挿入孔の短辺の長さ以下とされているので、テザークリップのピラーガーニッシュへの組付け時に、テザー先端部および一対の弾性片はテザー挿入孔を容易に挿通可能である。
また、各弾性片の幅は各弾性片の長さの全長にわたってテザー挿入孔の短辺の長さ以下とされているので、テザークリップのピラーガーニッシュへの組付け時に、一対の弾性片をテザー挿入孔に挿入した状態でテザークリップをテザー先端部まわりに90度回転させることができる。
また、各弾性片の幅は各弾性片の長さの全長にわたってテザー挿入孔の短辺の長さ以下とされているので、CSAの膨張展開時にテザー収納部底壁の内面がアンカーに当接する直前に一対の弾性片はテザー挿入孔内に突入でき、テザーのピラーガーニッシュに対する回転止めを果たすことができる。
本発明の第3の態様に係るテザークリップによれば、つぎの効果を得ることができる。
案内板が設けられているので、CSAの膨張展開時にテザー収納部底壁がテザー中間部と摺動する時においても、テザーのピラーガーニッシュに対する回転を止めることができる。したがって、テザーの長手方向をピラーガーニッシュの長手方向に向けアンカーをテザー収納部外に位置させることによりテザーの長さを長くしたテザークリップにおいても、CSA膨張展開時における、アンカーとテザー挿入孔との直交性を確実に確保できる。
また、案内板が設けられているので、CSA膨張展開時に、一対の弾性片をテザー挿入孔に安定して突入させることができる。
本発明の第4の態様に係るピラーガーニッシュの取付構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
第1−第3の態様の何れか1つに記載のテザークリップを用いてピラーガーニッシュをピラーに取り付けたので、本発明の第1−第3の態様の効果と同様の効果を得る。
さらに、一対の弾性片がテザー挿入孔内にある時に一方の弾性片がテザー挿入孔の短辺縁面によって強く押されても弾性変形するだけであるため、従来のテザークリップよりも、一方の弾性片からテザー挿入孔の短辺縁面にかかる荷重が小さく短辺縁面への危害性が小さい。また、他方の弾性片の根元がテザー挿入孔内に位置するため、従来のテザークリップよりも、他方の弾性片とテザー挿入孔の短辺縁面との接触面積は大きく短辺縁面への危害性が小さい。
本発明実施例1における、テザークリップの斜視図である。 本発明実施例1におけるピラーガーニッシュ取付構造(以下、単に取付構造ともいう)の、ピラーガーニッシュを断面表示にて示した側面図である。 本発明実施例1における取付構造の、図2より縮小されたピラーガーニッシュを断面表示にて示した正面図である。 本発明実施例1における、テザークリップをピラーガーニッシュへ取付ける時の、弾性片とその近傍を示す部分断面図である。 本発明実施例1における、テザークリップをピラーガーニッシュへ取付ける時で弾性片がテザー挿入孔内に位置する時に、テザーをテザー先端部中心軸線まわりに90度回転させた状態を示す、弾性片とその近傍を示す部分断面図である。 図5の状態における取付構造の、ピラーガーニッシュを断面表示にて示した平面図である。 本発明実施例1における、CSAの膨張展開時にピラーガーニッシュがテザークリップから抜ける方向に移動し弾性片がテザー挿入孔内に位置する時の、弾性片とその近傍を示す部分断面図である。 本発明実施例1における、CSAの膨張展開時にピラーガーニッシュがテザークリップから抜ける方向に移動し一方の弾性片がテザー挿入孔の短辺縁面に当たった時の、弾性片とその近傍を示す部分断面図である。 本発明実施例2における、テザークリップの斜視図である。 本発明実施例2における取付け構造の、図2に対応する側面図である。 本発明実施例2における取付構造の、図6に対応する平面図である。 本発明実施例2における、CSAの膨張展開時にピラーガーニッシュがテザークリップから抜ける方向に移動して案内板がテザー挿入孔内に位置する時の、弾性片とその近傍を示す部分断面図である。 本発明実施例の比較例の取付構造における、テザーの向きをピラーガーニッシュの長手方向に向けたときの、アンカーとその近傍およびピラーガーニッシュを断面表示にて示した、図2に対応する側面図である。 本発明実施例の比較例の取付構造における、図8に対応する部分断面図である。
本発明に係るテザークリップ10とテザークリップ10を用いるピラーガーニッシュ取付構造20を、図面を参照して説明する。図1−図8は、本発明実施例1のテザークリップとピラーガーニッシュ取付構造を示し、図9−図12は、本発明実施例2のテザークリップとピラーガーニッシュ取付構造を示す。本発明の全実施例にわたって共通する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
〔第1実施例〕
本発明実施例1に係るテザークリップ10とピラーガーニッシュ取付構造20を説明する。
テザークリップ10は、図1および図2に示すように、クリップ中心軸線10aと直交する単一の座部11と、座部11から離れる方向にクリップ中心軸線10aに沿って延びる単一の脚12と、脚12と反対側に座部11から離れる方向に1つの平面に沿って、湾曲状、または直線状、または湾曲状と直線状に延びるテザー13と、テザー13の先端部に位置するテザー先端部13aに接続されテザー13に直交する方向に延びるアンカー14と、座部11から離れる方向にテザー13と同じ側に立ち上がる一対の係合保持部15と、を有する。アンカー14は、テザー13が沿って延びる1つの平面と直交するアンカー長手方向に延びる。アンカー14は外形が長方形状である。
ピラーガーニッシュ30は、テザークリップ10がピラーガーニッシュ30に組付けられた時にテザー13の少なくとも一部を内部に収納するテザー収納部33を有する。テザー収納部33の底壁31には長方形状のテザー挿入孔32が形成されている。テザー挿入孔32の長手方向は、ピラーガーニッシュ30の長手方向Dに向けられている。テザー収納部33は、ピラーガーニッシュ30の長手方向に一方向に開放された開口33aを有する。
テザークリップ10は、可撓性を有する樹脂材からなる。樹脂材は、たとえばポリヘキサメチレンアジポアミドである。ただし、可撓性を有し必要な強度をもつ樹脂材であれば、それ以外の樹脂材であってもよい。ピラーガーニッシュ30は、テザークリップ10と同等か、またはそれより硬質のプラスチックからなる。
テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け構造20は、テザークリップ10とピラーガーニッシュ30とを含む。テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付けにおいては、アンカー14の長手方向とテザー挿入孔32の長手方向の位相を合わせてアンカー14をテザー挿入孔32に通す。さらに、テザークリップ10をクリップ中心軸線10aまわりに90度回転させた後、アンカー14がテザー収納部33の開口33aを通してテザー収納部33外に出るまで、かつ、テザー収納部33の底壁31が係合保持部15の膨出部15bと座部11とで挟まれる位置まで、テザー13をテザー収納部33内にさらに挿入する。これにより、テザークリップ10がピラーガーニッシュ30に組付けられる。
テザークリップ10がピラーガーニッシュ30に組付けられた時に、テザー13は開口33aを通してテザー収納部33の内側から外側に延び出ており、アンカー14はテザー収納部33の外側に位置する。これにより、テザー収納部33の側壁によって制限されることなく、テザー13の長さを長くすることができる。
図3に示すように、テザークリップ10が組付けられた状態で脚12を車両のピラー40のクリップ取付孔41に挿入することにより、ピラーガーニッシュ30はピラー(フロントピラー)40に取付けられる。脚12の外形はほぼ円形であり、クリップ取付孔41は円形である。したがって、脚12はクリップ取付孔41内でクリップ中心軸線10aまわりに回転できる。
図2に示すように、テザー13は、テザー13の延び方向の途中で曲げられており、テザー13の曲がり方向はピラーガーニッシュ30の長手方向Dと一致されている。車両の側面衝突時またはロールオーバ時などCSA50(図3)の展開時には、ピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜ける方向に、テザー収納部33の底壁31がアンカー14に当たるまで移動する。そして、展開したピラーガーニッシュ30とピラー40との間にCSA50の展開用隙間を形成し、それ以上の移動をアンカー14によって制限してピラーガーニッシュ30の飛散を防止する。
図3に示すように、CSA50は、ピラー40とピラーガーニッシュ30との間の空間に、折り畳まれた状態で収納される。車両衝突時またはロールオーバ時、CSA50が膨張展開され、ピラーガーニッシュ30をピラー40から離れる方向に押す。CSA50は、インナーパネル42とピラーガーニッシュ30との間に形成された展開用隙間を通して車室内に、かつ、乗員とサイドドアとの間に展開し、乗員頭部を拘束、保護する。図3で、符号50´は展開途中のCSAの一部を示す。
テザー13が延び方向の途中で曲げられていること、およびテザー13がテザー収納部33の開口33aを通してテザー収納部33の内側から外側に延び出ていること、およびアンカー14がテザー収納部33の外側に位置することにより、テザー長を長くできる。その結果、CSA50の膨張展開時におけるインナーパネル42とピラーガーニッシュ30との間のCSA50の膨張展開用隙間を大きくとることができる。
以下、テザークリップ10とピラーガーニッシュ取付構造20の各部を、順に、さらに詳細に説明する。
脚12は、座部11と直交しており、脚12の中心軸線はクリップ中心軸線10aと一致する。脚12は、中空であり、クリップ中心軸線10aと直交する方向における脚12の断面の外形は、円形、またはほぼ円形である。
図2に示すように、クリップ中心軸線10aを挟んで互いに対向する中空脚12の部位に一対の開口部(スリット)16bが設けられ、そこに一対の係止爪16が設けられる。一対の係止爪16は、クリップ中心軸線10aと直交する方向に、互いに対向している。
係止爪16は、クリップ軸方向に座部11から離れた位置にある脚12との結合部16aから座部11側に延びる。係止爪16は、自由端で終わっていてもよい。係止爪16が自由端で終わっている場合、係止爪16は結合部16aを除いて逆U字状のスリット16bにより脚12および座部11から切り離されている。係止爪16は複数対あってもよい。本発明実施例では、一対の係止爪16が設けられている。
スリット16bの座部11から遠い側の端部の脚軸方向位置と結合部16aの脚軸方向位置とは、脚軸方向において互いに一致する。テザークリップ10が可撓性を有する樹脂材からなるため、係止爪16は、クリップ中心軸線10aに接近、離反する方向に、すなわち倒れ、起立する方向に、弾性的に回転変形可能である。
係止爪16は、脚12の外周面から座部11側に向かってクリップ中心軸線10aからの距離が増大するように傾斜する外側面と、外側面の座部11側端からクリップ中心軸線10a側に折れ曲がり座部11に対向するボデー係止面16cを有する。
図3に示すように、ピラーガーニッシュ30に組付けられたテザークリップ10をピラー40に取付ける際、脚12をクリップ取付孔41に挿入していくと、係止爪16の外側面がクリップ取付孔41の縁部の内面または内面角部に当たる。それ以上挿入すると、係止爪16の座部側端が、係止爪16がクリップ中心軸線10aに近づく方向に、脚12との結合部16a近傍にある回転変形中心かそれより座部11から離れた側にある仮想回転変形中心まわりに回転変形していく。
テザークリップ10の脚12には、一対の係止爪16の対向方向と直交する脚部位に、脚軸方向に延びる長孔からなる変形促進部12aが形成されていてもよい。変形促進部12aは、長孔以外に、脚下端で外部に開放するスリットまたは薄肉部であってもよい。ただし、変形促進部12aは設けられなくてもよい。変形促進部12aが設けられる場合は、変形促進部12aによって、結合部16aおよび結合部16aに接続する係止爪根本部は、係止爪16がクリップ取付孔41縁部から押された時にクリップ中心軸線10a側に撓むことができる。これによって、結合部16aおよび係止爪根本部は、クリップ取付孔41の内面の半径より大きくても、クリップ取付孔41を通過できる。したがって、クリップ取付孔41への通過性を確保したまま、結合部16aおよび係止爪根本部の厚みを厚くすることができ、それによって結合部16aおよび係止爪根本部の剛性を上げることができる。
図2に示すように、テザークリップ10は、さらに、ばね座17を有する。ばね座17は、座部11または脚12の座部11側端から、座部11から離れる方向かつクリップ中心軸線10aから離れる方向に延びる。ばね座17は弾性を有する。図3に示すように、ばね座17は、脚12をピラー40のクリップ取付孔41に挿通させた時に、クリップ取付孔41縁部に当たって弾性圧縮される。ばね座17は、係止爪16のボデー係止面16cとの間にクリップ取付孔41縁部を挟み、テザークリップ10とピラー40との間の隙間を吸収してテザークリップ10のグラツキを抑制する。ばね座17は図示例のようにテザークリップ10と一体に形成されていてもよいし、テザークリップ10と別体であってもよい。
テザークリップ10は、各係止爪16の座部側端への延長部の座部側先端部にクリップ中心軸線10aから離れる方向に延びる係止解除部18を持つタイプのクリップであってもよい。サービス時等においてテザークリップ10をピラー40から外す時には、一対の係止解除部18を摘んで一対の係止解除部18を互いに接近する方向に押し、係止爪16を係止爪16の回転変形中心まわりに互いに接近する側に倒す。これによって、係止爪16のボデー係止面16cのピラー40との掛かりが外れるので、テザークリップ10を抜き方向に引っ張ってピラー40から外すことができる。
図2に示すように、係合保持部15は、脚12と反対方向に座部11から立ち上がる。係合保持部15は、テザー13の立ち上がり部13bの側方に一対設けられる。一対の係合保持部15は、テザー曲がり方向面内において、立ち上がり部13bを間において立ち上がり部13bの側方にある。係合保持部15は、立ち上がり部13bから離れた位置に設けられる。
図3に示すように、係合保持部15は、テザー挿入孔32が設けられているテザー収納部底壁31の厚みとほぼ等しい量だけ座部11から立ち上がる立ち上がり部15aと、立ち上がり部15aの先端からさらに座部11から離れる方向に延びるとともに立ち上がり部15aの立ち上がり方向と直交する方向に膨出する膨出部15bを有する。膨出部15bは立ち上がり方向と直交する方向に弾性をもつように中空形状に形成される。膨出部15bの外形寸法は、係合保持部15の自由状態において、テザー収納部33の長方形のテザー挿入孔32の短辺の長さより長い。
テザークリップ10をピラーガーニッシュ30に取付ける時には、係合保持部15をテザー収納部33のテザー挿入孔32に押し込む。この時、膨出部15bが膨出量が低減する方向に弾性変形してテザー挿入孔32を通り抜け、膨出部15bがテザー収納部33内に入る。膨出部15bがテザー挿入孔32を通り抜けると、膨出部15bが元の位置(自由状態の位置)に弾性復帰し、膨出部15bがテザー収納部33の長方形のテザー挿入孔32の長辺の縁部と係合し、テザークリップ10はテザー収納部底壁31を膨出部15bと座部11との間に保持する。この状態を維持したまま、テザークリップ10がピラー40に取付けられる。
CSA展開時、CSA50によってピラーガーニッシュ30がピラー40から離れる方向に押されると、テザー収納部33のテザー挿入孔32の縁部が係合保持部15の膨出部15bを抜き方向に押し、膨出部15bを膨出量が低減する方向に弾性変形させる。すると、膨出部15bがテザー挿入孔32を通り抜け、テザー収納部底壁31が係合保持部15の膨出部15bから外れる。
その結果、アンカー14がテザー収納部底壁31のテザー挿入孔32の縁部に当たるまで、ピラーガーニッシュ30がピラー40から離れる方向に移動され、ピラー40との間にCSA50の膨張展開用隙間を作る。アンカー14がテザー挿入孔32の縁部に当たると、ピラーガーニッシュ30はそれ以上ピラー40から離れる方向に移動できなくなり、ピラーガーニッシュ30の車室内方向への飛散が防止される。
図1に示すように、テザー13は、テザー13の先端部に位置するテザー先端部13a、テザーの座部側端13c、テザー先端部13aとテザー13の座部側端13cとの間に延びるテザー中間部13dとを有する。
テザー中間部13dは、座部11から立ち上がる立ち上がり部13bと、立ち上がり部13bに接続しテザー先端部13a側に湾曲する湾曲部13eと、湾曲部13eとテザー先端部13aとの間の部分13fと、を有してもよい。立ち上がり部13bは、図2に示すように、座部11と直交する方向に対してテザー先端部13aから遠ざかる方向に傾斜していてもよいし、または、座部11と直交していてもよい。
テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け構造において、長方形状のテザー挿入孔32と長方形状のアンカー14の形状寸法関係はつぎのように設定されることが望ましい。すなわち、テザー挿入孔32の長辺の長さW2(図5)はアンカー14の長辺の長さL2(図3)より長い。また、図4に示すように、テザー挿入孔32の短辺の長さW1はアンカー14の長辺の長さL2(図3)より短く、かつアンカー14の短辺の長さL1より長い。その結果、アンカー14の長手方向とテザー挿入孔32の長手方向との位相が合えばアンカー14はテザー挿入孔32を挿通可能であるが、アンカー14の長手方向とテザー挿入孔32の長手方向が90度か90度に近くなれば、アンカー14はテザー挿入孔32を挿通不能である。
テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け時には、アンカー14とテザー挿入孔32の位相を合わせてアンカー14をテザー挿入孔32に通す。アンカー14をテザー挿入孔32に通した後、テザークリップ10をテザー先端部13aの中心軸線まわりに90度回転させ、アンカー14がテザー挿入孔32を挿通できないようにしてテザークリップ10をピラーガーニッシュ30にセットする。ついで、テザークリップ10の脚12をピラー40のクリップ取付孔41に押し込むことにより、ピラーガーニッシュ30をピラー40に取付ける。CSA50展開時には、ピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜ける方向(ピラー40から離れる方向と同じ)に移動する時に、アンカー14がテザー収納部底壁31のテザー挿入孔32縁部に当たるまではピラーガーニッシュ30の移動が許され、ピラーガーニッシュ30とピラー40との間にCSA50の膨張展開用隙間が形成される。しかし、アンカー14がテザー挿入孔32の縁部に当たるとそれ以上のピラーガーニッシュ30の移動が拘束され、ピラーガーニッシュ30の飛散が防止される。
CSA50の膨張展開時にCSA50からの荷重を受けてピラーガーニッシュ30がピラー40から離れる方向にかつCSA50側が反CSA側より多く開くように回転しながら移動する時、テザー13がピラーガーニッシュ30により押されてテザークリップ10がクリップ中心軸線10aまわりに回転する場合がある。アンカー14とテザー挿入孔32との位相が合うまでテザークリップ10が回転すると、テザークリップ10でピラーガーニッシュ30の移動を拘束できなくなってしまう。これを防止するために、アンカー14に、テザー先端部13aを間にしてテザー先端部13aの両側に一対の弾性片60が設けられている。
図1に示すように、一対の弾性片60は、テザー13ではなく、アンカー14に接続されている。一対の弾性片60は、自由状態にあるとき、テザー先端部13aを間にしてテザー先端部13aの両側で延びて設けられており、アンカー14からアンカー14の長手方向と直交する面に沿って直線状に延び、かつ、アンカー14から離れるにしたがって一対の弾性片60間の間隔が拡がるように延びている。各弾性片60は、自由端で終わっている。各弾性片60は、アンカー14の長手方向に平行な方向に向けられた幅と、幅と直交する方向にアンカー14から離れる方向に向けられた長さと、幅および長さと直交する方向に向けられた厚みと、を有する。テザー先端部13aの延びる方向と平行方向にかつアンカー14側から見た時の一対の弾性片60の形状は長方形である。弾性片60は、テザー先端部13aに接近して接触する位置に弾性変形可能である。
弾性片60の形状とテザー挿入孔32の形状との関係はつぎのように設定される。すなわち、図6に示すように、弾性片60の幅L3は弾性片60の長さの全長にわたってテザー挿入孔32の短辺の長さW1以下とされている。図5に示すように、一対の弾性片60が自由状態にあるとき、一対の弾性片60の先端間の間隔L4は、テザー挿入孔32の長辺の長さW2より短く、テザー挿入孔32の短辺の長さW1より長い。また、図4に示すように、一対の弾性片60の任意の長さ位置における厚みと一対の弾性片60間にわたる方向におけるテザー先端部13aの厚みとの和は、テザー挿入孔32の短辺の長さW1以下とされている。
つぎに、本発明実施例1の作用、効果を説明する。
〔テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け時〕
図4に示すように、アンカー14とテザー挿入孔32の位相を合わせてアンカー14と一対の弾性片60をテザー挿入孔32に挿入する。ここで、弾性片60は、想像線で示すようにテザー先端部13aに接近してテザー先端部13aに接触する位置に弾性変形可能であり、一対の弾性片60の任意の長さ位置における厚みと一対の弾性片60間にわたる方向におけるテザー先端部13aの厚みとの和は、テザー挿入孔32の短辺の長さW1以下とされている。このため、アンカー14とテザー挿入孔32の位相を合わせたままでも、一対の弾性片60がテザー挿入孔32長辺縁部により押されてテザー先端部13a側に撓むことで、テザー先端部13aおよび一対の弾性片60はテザー挿入孔32を容易に挿通可能である。なお、テザークリップ10の組付けは、(i)図5に示すように、アンカー14をテザー挿入孔32に通した後、弾性片60がテザー挿入孔32に挿入された状態で、テザークリップ10をテザー先端部13aまわりに90度回転させる。ついで、(ii)テザー13をテザー収納部33内にさらに挿入することにより行う。
図6に示すように、各弾性片60の幅は各弾性片60の長さの全長にわたってテザー挿入孔32の短辺の長さW1以下とされているため、一対の弾性片60がテザー挿入孔32に挿入された状態では、テザークリップ10をテザー先端部13aの中心軸線まわりに回転させることができる。よって、従来に比べて組付けの作業性が改善される。従来テザークリップでは、弾性片をピラーガーニッシュのテザー収納部底壁外面に押し付けた状態でないとテザーをテザー先端部中心軸線まわりに回転させることができないので、本発明品の方が従来品よりも組み付け作業性が改善される。
〔CSA50の膨張展開時〕
CSAの膨張展開時、図7に示すように、アンカー14がテザー挿入孔32とほぼ直交した状態でアンカー14がテザー収納部底壁31の内面に当たってピラーガーニッシュ30のピラー40から離れる方向の移動が止められる。
各弾性片60の幅は各弾性片60の長さの全長にわたってテザー挿入孔32の短辺の長さW1以下とされているので、アンカー14がテザー収納部底壁31に当たる直前に一対の弾性片60がテザー挿入孔32内に突入する。そのため、一対の弾性片60によりアンカー14がテザー先端部13aの軸芯まわりに回転することを抑制できる。
一対の弾性片60は、アンカー14にテザー先端部13aを間にしてテザー先端部13aの両側で延びて設けられており、テザーが沿って延びる1つの平面に沿って延びており、アンカー14から離れるにしたがって一対の弾性片60間の間隔が拡がるように延びている。このため、図8に示すように、一対の弾性片60がテザー挿入孔32内にある時に一方の弾性片60aがテザー挿入孔32の短辺縁面によって強く押されても、テザー先端部13aに当たるまで弾性変形するだけであり、従来における一方の弾性片の根元の塑性変形が抑制される。また、一方の弾性片60aがテザー挿入孔32の短辺縁面によって強く押されても、他方の弾性片60bの根元側はテザー挿入孔32内に位置しているので、テザー先端部13aにかかる回転力により他方の弾性片60bが変形し難く、かつ、他方の弾性片60bがアンカー14への取付部から弾性片先端に向かって開いているので閉じ難いため、回転止めを果たすことができ、アンカー14が回転してテザー挿入孔32から抜ける可能性は少ない。よって、ピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜けることを抑制できる。
以上述べた本発明実施例1に係るテザークリップ10およびピラーガーニッシュ取付構造20の構成及び作用効果は、本発明実施例2にも適用可能である。
〔第2実施例〕
つぎに、本発明実施例2に係るテザークリップ10とピラーガーニッシュ取付構造20を説明する。
本発明実施例1のうち本発明実施例2にも適用可能であるとした部分は、本発明実施例2にも適用される。
以下では、本発明実施例2のうち、本発明実施例1と異なる部分を主に説明する。
本発明実施例2では、図9に示すように、テザー13のテザー中間部13dに一対の案内板70が設けられている。一対の案内板70は、アンカー14からテザー収納部底壁31のテザー挿入孔32縁部の厚み分以上隔たったテザー中間部13d部分に設けられている。これにより、テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け時に、アンカー14をテザー挿入孔32に通した後で案内板70がテザー収納部底壁31に当たる前にテザークリップ10をテザー先端部13aまわりに90度回転させることができる。
一対の案内板70は、1つの平面に沿って延び、一対の案内板70が沿って延びる平面と、テザー13が沿って延びる平面とは、同じか、または互いに平行である。一対の案内板70は、湾曲部13eとテザー先端部13aとの間のテザー部分13fから弾性片60と同じ面に沿って延びる。一対の案内板70が沿って延びる平面とアンカー14の長手方向を含む平面とは互いに直交する。一対の案内板70は、湾曲部13eとテザー先端部13aとの間のテザー部分13fを間にして、互いに対向する対向2辺71をもつ。対向2辺71の各辺は直線状に延びている。一対の案内板70の対向2辺71の、案内板70が沿って延びる平面と平行な方向の間隔は、テザー先端部13aに近づくにつれて広くなっている。案内板70は、テザー部分13fに一体に設けられている。
弾性片60は、自由状態にあるとき、アンカー14から、案内板70に向う方向に延び、案内板70の手前で終わっている。自由状態にあるときにおける弾性片60の先端と案内板70との間隔は、テザー収納部底壁31のテザー挿入孔32縁部の厚み分より短い。図12に示すように、自由状態にあるときにおける一対の弾性片60の最大間隔は、案内板70の対向2辺71の最大間隔L5より短い。
図9に示すように、テザー部分13fと2辺71との間の案内板部分は、図示例のように埋まっていてもよいし、または、図示を省略するがくり抜きの空間になっていてもよいし、または、アンカー14に向って開放された開放空間になっていてもよい。埋まっている場合は案内板70は板状体からなる。くり抜きの空間である場合は案内板70は中抜き枠体からなる。開放空間になっている場合は案内板70はテザー部分13fからアンカー14に向って斜めに延びる一対の棒状体からなる。
案内板70が板状体または枠体からなる場合、案内板70は、テザー部分13fに直交するかまたはほぼ直交しかつアンカー長手方向と直交する方向に延びる底辺72と、底辺72と対向2辺71とを結ぶ湾曲部73と、をさらに有していてもよい。底辺72がテザー部分13fに直交しかつアンカー長手方向と直交する場合は、2辺71およびその延長と底辺72とは三角形を形成する。底辺72はテザー部分13fと斜めに交わってもよく、その場合は一対の案内板はほぼ四角形となる。
テザー挿入孔32と案内板70との形状関係はつぎのように設定される。すなわち、図12に示すように、案内板70の対向2辺71の最大間隔L5は、テザー挿入孔32の短辺の長さW1より長く長辺の長さW2より短い。また、案内板70の最大厚みは、テザー挿入孔32の短辺の長さW1より薄い。これにより、テザークリップ10のピラーガーニッシュ30への組付け時に、アンカー14をテザー挿入孔32に通した後、テザークリップ10をテザー先端部13aまわりに90度回転させて案内板70を含む面とテザー挿入孔32の長手方向の位相を合わせた時には、案内板70はテザー挿入孔32を挿通可能である。したがって、テザー13をより深くテザー収納部33に挿入していきテザークリップ10をピラーガーニッシュ30に組付け完了できる。組付け完了状態では、案内板70はテザー収納部33内に位置いていてもよくテザー収納部33外に突出していてもよい。
つぎに、本発明実施例2の効果を説明する。
案内板70が設けられているので、図12に示すように、CSA50の膨張展開時、案内板70がテザー挿入孔32まで来た時に、テザー13がクリップ中心軸線10aまわりに90度近く回転する前に案内板70の2辺71がテザー挿入孔32縁部に当たる。これによって、それ以上にテザー13がクリップ中心軸線10aまわりに回転することが防止される。
回転が止められた状態からさらにピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜ける方向に移動すると、案内板70の2辺71がテザー挿入孔32縁部によって押され、テザー13のクリップ中心軸線10aまわりの回転角度が0度近くに戻される。
これによって、CSA50の膨張展開時にピラーガーニッシュ30がテザークリップ10から抜ける方向に移動する途中において、アンカー14の長手方向とテザー挿入孔32の長手方向との直交性が保たれる。そのため、CSA50の膨張展開時時に一対の弾性片60をテザー挿入孔32に安定して突入させることができる。また、アンカー14がテザー収納部底壁31に当たった時にアンカー14の長手方向とテザー挿入孔32の長手方向とが一致してアンカー14がテザー挿入孔32をすり抜けることが防止される。
自由状態にあるときにおける一対の弾性片60の最大間隔は、案内板70の対向2辺71の最大間隔L5より短い。そのため、CSA50の膨張展開時、案内板70がテザー挿入孔32を通った後、弾性片60を効率よくテザー挿入孔32に突入させることができる。
自由状態にあるときにおける弾性片60の先端と案内板70との間隔は、テザー収納部底壁31のテザー挿入孔32縁部の厚み分より短い。そのため、CSA50の膨張展開時、案内板70がテザー挿入孔32を通った後、弾性片60がテザー挿入孔32内に進入する前に、テザー部13がクリップ中心軸線10aまわりに回転することが防止される。
10 テザークリップ
10a クリップ中心軸線
13 テザー
13a テザー先端部
13b 立ち上がり部
13e 湾曲部
13d テザー中間部
14 アンカー
15 係合保持部
20 ピラーガーニッシュ取付構造
30 ピラーガーニッシュ
31 底壁
32 テザー挿入孔
33 テザー収納部
40 ピラー
50 CSA
60 弾性片
70 案内板
71 案内板の対向2辺

Claims (4)

  1. CSAを内側に配置したピラーガーニッシュを、該ピラーガーニッシュのテザー収納部の底壁に形成された長方形のテザー挿入孔部位にてピラーに取り付けるのに用いられ、
    1つの平面に沿って延びるテザーと、該テザーの先端部に位置するテザー先端部に接続され前記1つの平面と直交するアンカー長手方向に延びるアンカーと、を有する、樹脂製のテザークリップであって、
    前記アンカーに、前記テザー先端部を間にして該テザー先端部の両側で延びる一対の弾性片が設けられており、該一対の弾性片は、前記1つの平面に沿って延び、かつ、前記アンカーから離れるに従って前記一対の弾性片間の間隔が拡がるように延びている、テザークリップ。
  2. 各弾性片は、アンカー長手方向に平行な方向に向けられた幅と、該幅と直交する方向に前記アンカーから離れる方向に向けられた長さと、該幅および長さと直交する方向に向けられた厚みと、を有し、
    一対の弾性片の任意の長さ位置における厚みと該一対の弾性片間にわたる方向における前記テザー先端部の厚みとの和は、前記テザー挿入孔の短辺の長さ以下とされており、
    各弾性片の幅は各弾性片の長さの全長にわたって前記テザー挿入孔の短辺の長さ以下とされている、請求項1記載のテザークリップ。
  3. 弾性片の先端部よりも前記アンカーから離れたテザー中間部に、アンカー長手方向と直交する面に沿って延び前記テザー中間部から離れる方向でかつ互いに反対側に延びる一対の案内板が形成されており、該一対の案内板は、前記テザー中間部のうち該一対の案内板が形成される部位を間にして互いに対向する2辺を有し、該対向する2辺の間隔が前記アンカーに近づくにつれて広くなっている、請求項1または請求項2記載のテザークリップ。
  4. テザー収納部を有し該テザー収納部の底壁にテザー挿入孔を有するピラーガーニッシュを備え、該ピラーガーニッシュを、請求項1−請求項3の何れか1項に記載のテザークリップを用いてピラーに取り付けたピラーガーニッシュの取付構造。
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