JP2017088070A - 車載用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】上昇位置にある機器本体を安定的に保持してラットルノイズの発生を抑制することができる「車載用電子機器」を提供する。
【解決手段】駆動機構の駆動力によって機器本体がシャーシ1に支持されたガイドシャフト2に沿って昇降動作する車載用電子機器において、シャーシ1に設けられたストッパ部1bに環状の弾性部材12を取り付け、この弾性部材12にガイドシャフト2を包囲して下方へ突出する凸状傾斜面(環状受部)12bを形成し、機器本体の上側筒状軸受部7aがガイドシャフト2に沿って上昇して弾性部材12の凸状傾斜面12bに圧接されると、駆動機構から上側筒状軸受部7aに付与される上向きの駆動力Fvが凸状傾斜面12bの傾斜角に応じてFhという分力に変換され、その反力が上側筒状軸受部7aに対してラジアル方向の荷重として加わるようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、表示パネル等を有する機器本体がガイドシャフトに沿って昇降動作する車載用電子機器に関するものである。
自動車の車室内に装備される車載用電子機器として、表示パネルが搭載された機器本体を一対のガイドシャフトに沿って往復動可能とし、この機器本体がダッシュボードやインストルメントパネルの内部に収納された収納姿勢から外部に露出する突出姿勢へ向かって移動するものがある。
このような車載用電子機器において、機器本体をガタ付きなくスムーズに上下動させるために、機器本体の左右両側に設けられた軸受け部のうち、片側の軸受け部の内部に2つのメタル含油軸受を固定し、これらメタル含油軸受に一方のガイドシャフトを摺動自在に挿通させると共に、反対側の軸受け部に軸受け孔を開設し、この軸受孔を他方のガイドシャフトに挿通させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された車載用電子機器では、モータを駆動源とする駆動機構を作動させると、機器本体は片側2つのメタル含油軸受とガイドシャフトとの摺動部分を基準として上下動し、反対側の軸受け孔がガイドシャフトを最少の隙間で摺動するため、機器本体をガイドシャフトに沿ってスムーズに昇降動作させることができる。
特開2014−69578号公報
しかしながら、ガイドシャフトに沿って機器本体が上下動する車載用電子機器においては、軸受とガイドシャフトとの間に若干のクリアランスを必要とするため、機器本体が上昇位置で突出姿勢に保持されているときに走行中の自動車から外部振動等が作用すると、機器本体が上記クリアランスに起因してガイドシャフトのラジアル方向(軸線と直交する方向)へ振動し、ラットルノイズと呼ばれる異音を生じる虞があった。特に、機器本体に質量の大きい表示パネルが搭載されている場合、ガイドシャフトの上方位置に重量物を保持した状態で自動車が走行することになるため、軸受とガイドシャフト間の僅かなクリアランスによってラットルノイズが発生しやすくなる。
なお、ガイドシャフトの上端付近に形成したストッパ部にゴム製の緩衝部材を取り付け、ガイドシャフトに沿って上昇する軸受け部をこの緩衝部材の下面に押し当てて停止させることにより、突出姿勢にある機器本体を弾性的に保持するという手段が考えられる。しかし、このような緩衝部材には停止時の衝突音を吸収する機能も必要であり、比較的柔らかいゴム材料を使用しなければならないため、機器本体の振動に追従して緩衝部材がガイドシャフトのラジアル方向へ変形しやすくなり、ラットルノイズの発生を確実に防止することは困難である。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、上昇位置にある機器本体を安定的に保持してラットルノイズの発生を抑制することができる車載用電子機器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の車載用電子機器は、シャーシと、前記シャーシに支持されて上下方向へ延びるガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに摺動自在に挿通された筒状軸受部を有する機器本体と、前記機器本体を前記ガイドシャフトに沿って昇降動作させる駆動機構とを備えた車載用電子機器において、前記シャーシに設けられたストッパ部に前記ガイドシャフトの上端部を包囲するように環状の弾性部材が取り付けられており、前記弾性部材は前記ガイドシャフトを包囲して下方へ突出する環状受部を有し、前記環状受部と前記筒状軸受部との少なくとも一方に、前記駆動機構から前記筒状軸受部に付与される上向きの駆動力を前記環状受部が前記ガイドシャフトの外周面に圧接される方向の付勢力に変換する環状傾斜面が形成されている構成とした。
このように構成された車載用電子機器では、機器本体の上昇に伴って筒状軸受部がガイドシャフトの上端部に設けられた弾性部材の環状受部に圧接されると、駆動機構から筒状軸受部に付与される上向きの駆動力が環状傾斜部でガイドシャフトの中心方向への分力に変換され、その反力が筒状軸受部に対してラジアル方向の荷重として加わる。その結果、弾性部材が筒状軸受部とガイドシャフトの間に挟まれた状態となるため、弾性部材は柔らかい材料であるのにも関わらず機器本体の振動に追従して変形することが抑えられる。これにより、筒状軸受部の軸ガタが弾性部材によって吸収されるため、上昇位置に保持された機器本体に外部振動が作用したとしても、ラットルノイズの発生を効果的に抑制することができる。
上記の構成において、環状傾斜面は環状受部と筒状軸受部のいずれか一方のみに形成されていても良いが、弾性部材の環状受部に下方に向かって径寸法を小さくする凸状傾斜面が形成されていると共に、機器本体の筒状軸受部に凸状傾斜面と当接可能であって下方に向かって径寸法を小さくする凹状傾斜面が形成されていると、筒状軸受部に付与される上向きの駆動力を両方の環状傾斜面(凹状傾斜面と凸状傾斜面)の接触面を介して環状受部に効率良く伝達することができる。
また、上記の構成において、駆動機構は、筒状軸受部が環状受部に当接した後も機器本体に対して上向きの駆動力を継続的に付与するものであると、弾性部材は筒状軸受部とガイドシャフトの間に挟まれた状態となり、弾性部材は柔らかい材料であるのにも関わらず硬い材料と同じような特性となるため、機器本体を上昇位置により安定的に保持することができて好ましい。
また、上記の構成において、ガイドシャフトの両端部をネジ止めやカシメ等の手段を用いてシャーシに固定するようにしても良いが、少なくともガイドシャフトの上端部がブッシュを介してシャーシに取り付けられていると、ガイドシャフトを安価なブッシュを用いて簡単に取り付けることができると共に、ガイドシャフトとブッシュとの間のクリアランスに起因するラットルノイズの発生を抑制することができる。
また、上記の構成において、機器本体はシャーシに対して出入可能な表示パネルを備えており、筒状軸受部が環状受部に圧接されているとき、表示パネルはシャーシから突出した姿勢に保持されるようになっていると、質量の大きな表示パネルを突出姿勢にガタ付きなく安定的に保持することができる。
本発明の車載用電子機器によれば、上昇位置にある機器本体を安定的に保持してラットルノイズの発生を抑制することができる。
実施形態例に係る車載用電子機器を裏面側から見た斜視図である。 該車載用電子機器に備えられる機器本体が突出姿勢に移動した状態を示す裏面図である。 該機器本体が収納姿勢に移動した状態を示す裏面図である。 図2のA部を示す拡大図である。 図4の要部断面図である。 図5に対応する斜視図である。 該車載用電子機器に用いられる弾性部材の斜視図である。 該弾性部材の変形例を示す動作説明図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、本発明の実施形態例に係る車載用電子機器は、ダッシュボード(図示せず)等の内部に設置されるシャーシ1と、シャーシ1の左右両側に支持されて上下方向へ延びる一対のガイドシャフト2,3と、図示せぬ表示パネルが搭載された機器本体4と、機器本体4をガイドシャフト2,3に沿って上下方向に往復移動させる駆動機構5等を備えている。
シャーシ1は上面に細長形状の開口部1aを有しており、図3に示すように、非使用時に機器本体4はシャーシ1の内部に格納された収納姿勢にあるが、図1,2に示すように、使用時に機器本体4は開口部1aを通って車室内に露出する突出姿勢となる。
一対のガイドシャフト2,3は断面円形の金属棒であり、これらガイドシャフト2,3の下端部はDカット形状に加工されており、当該部分をネジ止めすることによってガイドシャフト2,3の下端部はシャーシ1の底面部に固定されている。また、図5,6に示すように、ガイドシャフト2,3の上端部は合成樹脂製のブッシュ6を介してシャーシ1の天面部に取り付けられており、このようなブッシュ6を用いた取付構造を採用することにより、ガイドシャフト2,3の上端部を安価に且つ簡単な作業でシャーシ1に取り付けることができる。ただし、ガイドシャフト2,3の下端部と同じように、ガイドシャフト2,3の上端部をネジ止めによってシャーシ1に固定するようにしても良い。
機器本体4の外殻はアルミダイカストや高強度樹脂等の軽量で剛性が高い材料からなり、この機器本体4の下部両側には垂下片7,8が設けられている。一方の垂下片7には上側筒状軸受部7aと下側筒状軸受部7bが上下方向に所定間隔をおいて突設されており、一方のガイドシャフト2は各筒状軸受部7a,7bに穿設された貫通孔を挿通して上下方向へ延びている。これら貫通孔の内径はガイドシャフト2の直径に比べて大きめに設定されており、図5,6に示すように、上側筒状軸受部7aの貫通孔7cにはステンレス等からなる筒状の軸受9が圧入・固定されている。この軸受9は一方のガイドシャフト2に摺動自在に嵌合されているが、良好な摺動性を維持するために両者2,9の間には若干のクリアランスが確保されている。
他方の垂下片8にも上側筒状軸受部8aと下側筒状軸受部8bが上下方向に所定間隔をおいて突設されており、他方のガイドシャフト3は各筒状軸受部8a,8bに穿設された貫通孔を挿通して上下方向へ延びている。図示省略されているが、これら筒状軸受部8a,8bは前述した一方の垂下片7の各筒状軸受部7a,7bと同様な構成となっている。すなわち、上側筒状軸受部8aの貫通孔にはステンレス等からなる筒状の軸受が圧入・固定されており、この軸受は他方のガイドシャフト3に摺動自在に嵌合されているが、両者の間には若干のクリアランスが確保されている。
図1〜図3に示すように、駆動機構5は、X状に交差する一対のリンクレバー10,11と、これら両リンクレバー10,11を駆動する図示せぬモータ等によって構成されており、このモータを駆動源として両リンクレバー10,11の交差角度が変化すると、機器本体4がガイドシャフト2,3に沿って上下方向に往復移動するようになっている。
図4〜図6に示すように、図示左側のシャーシ1の天面近傍にはストッパ部1bが設けられており、このストッパ部1bにゴム材料からなる環状の弾性部材12が取り付けられている。図7に示すように、弾性部材12は、ガイドシャフト2に挿通される挿通孔12aと、挿通孔12aの下端側を包囲する円錐形状の環状受部12bと、ストッパ部1bに嵌め込まれる取付溝12cとを有しており、環状受部12bは下方に向かって径寸法を小さくする凸状傾斜面となっている。詳細な構成は図示省略されているが、他方のガイドシャフト3の上端部にも同様の弾性部材13が配設されており、この弾性部材13は図示右側のシャーシ1の天面近傍に設けられたストッパ部に取り付けられている。
次に、本実施形態例に係る車載用電子機器の動作について簡単に説明すると、図3に示すように、機器本体4がシャーシ1の内部に格納された収納姿勢にあるとき、左右の垂下片7,8はそれぞれガイドシャフト2,3の下端側に位置しており、図示せぬが、駆動機構5の両リンクレバー10,11は交差角度を最大にした姿勢で停止している。
この状態で図示せぬモータを一方向に回転すると、両リンクレバー10,11が互いの交差角度を狭めるように回動し、それに伴って図示左側の垂下片7に設けられた上側筒状軸受部7aと下側筒状軸受部7bが一方のガイドシャフト2に沿って上方へ移動すると共に、図示右側の垂下片8に設けられた上側筒状軸受部8aと下側筒状軸受部8bが他方のガイドシャフト3に沿って上方へ移動する。そして、左右の上側筒状軸受部7a,8aがガイドシャフト2,3の上端側まで移動すると、これら上側筒状軸受部7a,8aが駆動機構5からの上向きの駆動力を受けて弾性部材12,13に圧接され、この時点でモータを停止することにより、図1,2に示すように、機器本体4は開口部1aを通ってシャーシ1の上方へ突出する突出姿勢に保持される。
このとき、図5に示すように、上側筒状軸受部7aの貫通孔7cの上端開口縁が弾性部材12の凸状傾斜面(環状受部)12bに突き当たってFvという力を発生させ、この力Fvが凸状傾斜面12bの傾斜角に応じてFhという分力に変換されるため、その反力が上側筒状軸受部7aに対してラジアル方向の荷重として加わる。その結果、弾性部材12は上側筒状軸受部7aとガイドシャフト2の間に挟まれた状態となり、弾性部材12は柔らかい材料であるのにも関わらず機器本体4の振動に追従して変形することが抑えられるため、軸受9とガイドシャフト2間のクリアランスに基づく軸ガタが吸収される。図示省略されているが、下側筒状軸受部8bの貫通孔の上端開口縁が弾性部材13の凸状傾斜面に突き当たることにより、他方のガイドシャフト3の上端部においても同様に軸ガタが吸収される。したがって、突出姿勢に保持された機器本体4に外部振動が作用したとしても、上側筒状軸受部7a,8aとガイドシャフト2,3との間でラットルノイズが発生することを防止できる。
ここで、駆動機構5の駆動源であるモータは、弾性部材12の凸状傾斜面12bが確実に変形したタイミングで停止するように制御されている。すなわち、上側筒状軸受部7aの貫通孔7cの上端開口縁が弾性部材12の凸状傾斜面12bに当接した後も、モータを直ちに停止させずに所定量だけ回転を続行することにより、上側筒状軸受部7aが弾性部材12の凸状傾斜面12bに確実に圧接されるようになっており、上側筒状軸受部8aと弾性部材13についても同様である。これにより、上記したFvという力を確実に発生させることができるため、機器本体4が突出姿勢に安定的に保持されてラットルノイズの発生を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態例では、シャーシ1に対してガイドシャフト2,3を安価な構造で簡単に取り付け可能とするために、ガイドシャフト2,3の上端部が合成樹脂製のブッシュ6を介してシャーシ1の天面部に取り付けられているが、ブッシュ6の経年的な摩耗や寸法誤差等により、ガイドシャフト2,3とブッシュ6との間に僅かなクリアランスを生じることがある。そのような場合においても、上側筒状軸受部7a,8aが弾性部材12,13に圧接された時点で、図5に示すFhという分力が弾性部材12の凸状傾斜面12bを押し潰し、その圧力が挿通孔12aの中心に向かってガイドシャフト2の全周に作用することにより、弾性部材12の内径寸法が縮小してガイドシャフト2に密着嵌合した状態になるため、ガイドシャフト2,3とブッシュ6との間のクリアランスに起因するラットルノイズの発生を抑制することができる。
また、機器本体4がシャーシ1の開口部1aから上方へ突出した突出姿勢にあるとき、前記モータを他方向に回転すると、駆動機構5の両リンクレバー10,11が互いの交差角度を拡げるように回動するため、垂下片7,8の上側筒状軸受部7a,8aと下側筒状軸受部7b,8bはガイドシャフト2,3に沿って下方へ移動し、機器本体4はシャーシ1の内部に格納された収納姿勢に戻る。
以上説明したように、本実施形態例に係る車載用電子機器では、シャーシ1のストッパ部1bに凸状傾斜面(環状受部)12bを有する弾性部材12,13が取り付けられており、機器本体4の上昇に伴って上側筒状軸受部7aが凸状傾斜面(環状受部)12bに圧接されると、駆動機構5から上側筒状軸受部7aに付与される上向きの駆動力Fvが凸状傾斜面12bの傾斜角に応じてFhという分力に変換され、その反力が上側筒状軸受部7aに対してラジアル方向の荷重として加わるため、弾性部材12は上側筒状軸受部7aとガイドシャフト2の間に挟まれた状態となり、弾性部材12は柔らかい材料であるのにも関わらず機器本体4の振動に追従して変形することが抑えられ、上側筒状軸受部7aの軸ガタを弾性部材12によって吸収することができる。これにより、シャーシ1から突出する突出姿勢に保持された機器本体4に外部振動が作用したとしても、ラットルノイズの発生を効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態例では、弾性部材12の環状受部に下方に向かって径寸法を小さくする凸状傾斜面12bを形成し、上側筒状軸受部7aの貫通孔7cの上端開口縁(角部)をこの凸状傾斜面12bに突き当てるようにしているが、図8に示すように、上側筒状軸受部7aの貫通孔7cの上端部に下方に向かって径寸法を小さくする凹状傾斜面7dを形成し、この凹状傾斜面7dを弾性部材12の凸状傾斜面12bに圧接させるようにしても良い。
このように構成すると、図8(a)に示すように、上側筒状軸受部7aがガイドシャフト2に沿って上昇して弾性部材12に近付いていき、上側筒状軸受部7aが弾性部材12に当接した後も上向きの駆動力を継続的に付与することにより、図8(b)に示すように、凹状傾斜面7dと凸状傾斜面12bの接触面どうしが密着するだけでなく、上側筒状軸受部7aの上面と弾性部材12の下面が密着した状態となる。その結果、上側筒状軸受部7aに付与された上向きの駆動力が凹状傾斜面7dと凸状傾斜面12bの接触面を介してラジアル方向の分力に効率良く変換されると共に、凸状傾斜面12bを含む弾性部材12の下面全体が上側筒状軸受部7aに密着して締め付けられた状態となるため、より効果的にラットルノイズの発生を抑制することができる。なお、上向きの駆動力を継続的に付与すると、弾性部材12は上側筒状軸受部7aとガイドシャフト2の間で圧縮された状態となり、弾性部材12は柔らかい材料であるのにも関わらず硬い材料と同じような特性となるため、機器本体4の振動への追従をさらに抑制することができる。
あるいは、弾性部材12の環状受部12bを円筒状に形成して凸状傾斜面を省略し、この環状受部12bの下部外周縁(角部)に上側筒状軸受部7aに形成した凹状傾斜面7dを当接させるようにしても良く、要は、弾性部材12の環状受部12bと上側筒状軸受部7aとの少なくとも一方に、駆動機構5から上側筒状軸受部7aに付与される上向きの駆動力をガイドシャフト2の中心に向かうラジアル方向の分力に変換する環状傾斜面(凸状傾斜面12bまたは凹状傾斜面7d)が形成されていれば良い。
また、上記実施形態例では、機器本体4に表示パネルが搭載された車載用電子機器について説明したが、機器本体に各種メディアの再生装置や操作部材等が搭載されたものであっても良い。
なお、特許請求の範囲の記載において、「上下方向」や「昇降動作」という文言を用いているが、これらは重力の方向との関連を示すものではなく、機器本体を水平方向や傾斜方向に沿って設置したものや、機器本体を上下逆に設置したものも本発明に含まれることは言うまでもない。
1 シャーシ
1a 開口部
1b ストッパ部
2,3 ガイドシャフト
4 機器本体
5 駆動機構
6 ブッシュ
7,8 垂下片
7a,8a 上側筒状軸受部
7b,8b 下側筒状軸受部
7c 貫通孔
7d 凹状傾斜面
9 軸受
10,11 リンクレバー
12 弾性部材
12a 挿通孔
12b 環状受部(凸状傾斜面)
12c 取付溝
13 弾性部材

Claims (5)

  1. シャーシと、前記シャーシに支持されて上下方向へ延びるガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに摺動自在に挿通された筒状軸受部を有する機器本体と、前記機器本体を前記ガイドシャフトに沿って昇降動作させる駆動機構とを備えた車載用電子機器において、
    前記シャーシに設けられたストッパ部に前記ガイドシャフトの上端部を包囲するように環状の弾性部材が取り付けられており、前記弾性部材は前記ガイドシャフトを包囲して下方へ突出する環状受部を有し、前記環状受部と前記筒状軸受部との少なくとも一方に、前記駆動機構から前記筒状軸受部に付与される上向きの駆動力を前記環状受部が前記ガイドシャフトの外周面に圧接される方向の付勢力に変換する環状傾斜面が形成されていることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 請求項1の記載において、前記環状受部に下方に向かって径寸法を小さくする凸状傾斜面が形成されていると共に、前記筒状軸受部に前記凸状傾斜面と当接可能であって下方に向かって径寸法を小さくする凹状傾斜面が形成されており、これら凸状傾斜面と凹状傾斜面がいずれも前記環状傾斜面であることを特徴とする車載用電子機器。
  3. 請求項1の記載において、前記駆動機構は、前記筒状軸受部が前記環状受部に当接した後も前記機器本体に対して上向きの駆動力を継続的に付与することを特徴とする車載用電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、少なくとも前記ガイドシャフトの上端部がブッシュを介して前記シャーシに取り付けられていることを特徴とする車載用電子機器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記機器本体は前記シャーシに対して出入可能な表示パネルを備えており、前記筒状軸受部が前記環状受部に圧接されているとき、前記表示パネルは前記シャーシから突出した姿勢に保持されていることを特徴とする車載用電子機器。
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