JP2017087897A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で表示像の表示を最適化できるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】表示源2からの表示光の光路上に設けられ、表示光を反射させる反射部材3と、前記反射部材の角度を変更する角度変更手段と、表示源2と反射部材3との間に設けられ、表示光の一部である調整用表示光を分光する分光手段4と、反射部材3の角度を検知する角度検知手段と、角度検知手段により検知した反射部材3の角度に基づき、調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化する制御手段と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来のヘッドアップディスプレイ装置において、運転者が注視している車両前方物体を特定し、当該物体との距離を測定して、運転者の注視している物体上に表示像を重畳する技術があった(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の技術では、表示像を見やすくするために、運転者注視物体上に重畳して表示像を結像しており、そのために運転者に向けて設置されたCCDカメラ等が必要となり、システムとして大がかりなものになってしまうという課題があった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、簡易な構成で表示像の表示を最適化できるヘッドアップディスプレイ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
表示源からの表示光の光路上に設けられ、該表示光を反射させる反射部材と、
前記反射部材の角度を変更する角度変更手段と、
前記表示源と前記反射部材との間に設けられ、前記表示光の一部である調整用表示光を分光する分光手段と、
前記反射部材の角度を検知する角度検知手段と、
前記角度検知手段により検知した前記反射部材の角度に基づき、前記調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
表示源からの表示光の光路上に設けられ、該表示光を反射させる反射部材と、
前記反射部材の角度を変更する角度変更手段と、
前記表示源と前記反射部材との間に設けられ、前記表示光の一部である調整用表示光を分光する分光手段と、
前記反射部材の角度を検知する角度検知手段と、
前記角度検知手段により検知した前記反射部材の角度に基づき、前記調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記調整用表示光は白色であり、前記所定色は緑色であることを特徴とする。
前記調整用表示光は白色であり、前記所定色は緑色であることを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、該表示像の周縁部であることを特徴とする。
前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、該表示像の周縁部であることを特徴とする。
また、本発明の第4の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、固定表示部であることを特徴とする。
前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、固定表示部であることを特徴とする。
また、本発明の第5の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記調整用表示光を消灯することを特徴とする。
前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記調整用表示光を消灯することを特徴とする。
また、本発明の第6の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記分光手段を前記調整用表示光の光路上から退けることを備えることを特徴とする。
前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記分光手段を前記調整用表示光の光路上から退けることを備えることを特徴とする。
また、本発明の第7の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記所定色を基準に、前記角度変更手段による角度の変更方向をドライバにガイドすることを特徴とする。
前記所定色を基準に、前記角度変更手段による角度の変更方向をドライバにガイドすることを特徴とする。
また、本発明の第8の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記表示像が、前記所定色と同一色の参照部分を含むことを特徴とする。
前記表示像が、前記所定色と同一色の参照部分を含むことを特徴とする。
本発明の第1の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、簡易な構成で表示像の表示を最適化できる。
本発明の第2の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、調整用表示光が白色であるため、分光手段による分光の幅が広がり、表示像の表示の最適化がより容易になる。
本発明の第3の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、調整用表示光が結像される表示像上の位置が周縁部であるため、表示像の表示領域を有効活用することができる。
本発明の第4の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、調整用表示光が結像される表示像上の位置が固定表示部であるため、表示像の表示領域を有効活用することができる。
本発明の第5の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示像の表示位置の最適化後に、調整用表示光を消灯するため、表示像において調整用表示光による光が視認されることなく、より見栄えが向上する。
本発明の第6の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示光が全て直接反射部材3に投影され、表示領域の全領域を用いることができる。
本発明の第7の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示像の表示の最適化がより容易になる。
本発明の第8の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示像の表示の最適化がより容易になる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1の全体概要図である。本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、表示源2と、反射部材3と、分光手段4とを備え、車両内に設けられている。具体的にはヘッドアップディスプレイ装置1は、車両のインストパネル6の内部で、メータ7より車両進行方向の前方に設けられる。
図1は、本発明の実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1の全体概要図である。本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、表示源2と、反射部材3と、分光手段4とを備え、車両内に設けられている。具体的にはヘッドアップディスプレイ装置1は、車両のインストパネル6の内部で、メータ7より車両進行方向の前方に設けられる。
表示源2は、例えばバックライトと液晶等の情報表示素子とを備える。そして表示源2は、表示光を反射部材3に向けて投影する。なお表示源2の構成はこれに限られず、例えばLED(Light Emitting Diode)等により構成してもよい。
反射部材3は例えば平面鏡であり、図1に示すように表示源2からの表示光の光路上に設けられ、表示源2からの投影された表示光を、フロントウィンドシールド5に向けて反射する。反射部材3からの表示光がフロントウィンドシールド5に投影されるように、インストパネル6には開口部61が設けられる。フロントウィンドシールド5は、反射部材3からの表示光を、ドライバへ向かうように反射する。ドライバは、当該反射された表示光が結像した虚像(表示像)を認識する。なお本実施形態において反射部材3は平面鏡であるものとして説明するがこれに限られない。例えば反射部材3は、凹面鏡により構成してもよい。反射部材3として凹面鏡を用いることにより、表示像を拡大表示することができる。
また反射部材3は、水平面に対する反射部材3の角度(以下、反射部材3の角度という。)が変更可能なように構成されている。反射部材3の角度を変更した場合、反射部材3により反射される表示光の光路が変化し、表示像の結像位置が上下に移動する。具体的には反射部材3の角度を小さくした場合、表示像の結像位置が下に移動する。反射部材3の角度を大きくした場合、表示像の結像位置が上に移動する。
ここで本実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、ドライバの視認位置に応じた反射部材3の角度の最適値を定めている。すなわち、ある視認位置において最適な表示像を見るには、反射部材3の角度を最適値に設定する必要がある。そこで反射部材3の角度を当該最適値に設定可能にするために、分光手段4を備えている。なおドライバの視認位置とは、例えばメータ7の下端からドライバの目の位置までの高さである。ここで視認位置の基準はメータ7の下端としたがこれに限られない。
分光手段4は、例えばプリズムであり、表示源2と反射部材3との間に設けられる。分光手段4は、分光手段4に入射する表示光を、垂直方向に分光する。以下、当該分光される表示光を調整用表示光という。実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1は概略として、当該調整用表示光に基づきドライバが反射部材3の角度を最適値に設定することができる。好適には表示源から出射する調整用表示光は白色である。白色にすることで、分光手段4により分光の幅が広がり、最適値への設定が容易になる。ここで調整用表示光以外の表示光は、分光手段4に入射せずにそのまま反射部材3に入射する。
分光手段4により分光された調整用表示光は、光の波長に基づき異なる光路で車両後方に向かう。調整用表示光は分光手段4により垂直方向に分光されるため、ドライバは、視認位置及び反射部材3の角度に応じて異なる色の調整用表示光を視認する。実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、ある視認位置において、所定色の調整用表示光を視認できる反射部材3の角度を最適値と定めている。好適には当該所定色は緑色である。緑色は可視光の略中央の波長であるため、反射部材3の角度が最適値よりも大きい場合及び小さい場合のいずれの場合であっても可視光を視認できる範囲が一定程度確保できる。そのため、所定色を緑色とすることで、反射部材3の角度調整が容易になる。そしてドライバは、調整用表示光の色に基づき、反射部材3の角度が最適値であるか否かを判断する。
図2に、分光手段4による分光の様子を示す。なお図2では、調整用表示光の代表的な光路のみを表示している。また調整用表示光以外の表示光は図示せずに省略している。分光手段4は、表示源2からの調整用表示光を光の波長に応じて分光する。光路L1は、調整用表示光のうち赤色の光路を示す。また光路L2は、調整用表示光のうち緑色の光路を示す。また光路L3は、調整用表示光のうち青色の光路を示す。ドライバは、調整用表示光のうち、視認位置に応じた光路の光を視認する。図2に示す例では、ドライバの視認位置はH1であり、光路L3の光路がドライバの目の位置に対応する。そのためドライバは、青色の調整用表示光を視認する。
図3は、図2の反射部材3の角度を角度θ1に変更した場合を表している。なお図3では調整用表示光の代表的な光路のみを表示している。また調整用表示光以外の表示光は図示せずに省略している。反射部材3の角度を変更した場合、調整用表示光の反射部材3への入射角が変化するため、各分光の光路も変化する。光路L1〜L3は、それぞれ赤色、緑色、青色の光路を示している。ドライバの視認位置は図2と同様にH1である。図3に示す例では、図2とは異なり、光路L2に示す光路がドライバの視認位置に合致する。そのためドライバは、緑色の調整用表示光を視認する。すなわち視認位置がH1である場合は、反射部材3の角度の最適値はθ1である。
図4は、視認位置がH2である場合において、反射部材3の角度を最適値(θ2)とした例を示している。ここで、H2>H1である。なお図4では、調整用表示光の代表的な光路のみを表示している。また調整用表示光以外の表示光は図示せずに省略している。図2に示す例と同様に分光手段4は、表示源2からの調整用表示光を分光する。光路L1〜L3は、それぞれ赤色、緑色、青色の光路を示している。最適値のθ2はθ1よりも大きく、光路L2に示す光路は、反射部材3への入射角が小さくなる。そして当該光路L2がドライバの視認位置H2に合致する。ドライバは、緑色の調整用表示光を視認する。
図5は、視認位置がH3である場合において、反射部材3の角度を最適値(θ3)とした例を示している。ここで、H3<H1である。なお図5では、調整用表示光の代表的な光路のみを表示している。また調整用表示光以外の表示光は図示せずに省略している。図2に示す例と同様に分光手段4は、表示源2からの調整用表示光を分光する。光路L1〜L3は、それぞれ赤色、緑色、青色の光路を示している。最適値のθ3はθ1よりも小さく光路L2に示す光路は、反射部材3への入射角が大きくなる。そして当該光路L2がドライバの視認位置H2に合致する。ドライバは、緑色の調整用表示光を視認する。
実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、反射部材3の角度に基づき表示像の最適化を行う。以下、当該最適化を含む、ヘッドアップディスプレイ装置1の制御について説明する。図6は本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1のブロック図である。ヘッドアップディスプレイ装置1は、入力手段10と、角度変更手段11と、角度検知手段12と、制御手段13とを備える。
入力手段10は、ヘッドアップディスプレイ装置1の起動及び反射部材3の角度を変更の操作を行うためのインタフェースである。入力手段10は、例えばメータ7の近傍に設けられる。図7に入力手段10の一例を示す。図7の入力手段10は、起動ボタン100と、角度増加ボタン101と、角度減少ボタン102と、インジケータ103とを備える。起動ボタン100は、ヘッドアップディスプレイ装置1のオン及びオフの切り替え操作を行うために用いる。角度増加ボタン101は、反射部材3の角度を増加させるために用いる。角度減少ボタン102は、反射部材3の角度を減少させるために用いる。角度増加ボタン101又は角度減少ボタン102が操作された場合、角度調整信号を制御手段13に出力する。インジケータ103は、現在の反射部材3の角度を示すものである。
角度変更手段11は、例えばモータであり、入力手段10からの角度調整信号を制御手段13を介して受け取り、反射部材3を回転駆動させる。角度検知手段12は、反射部材3の角度を検知するものであり、センサ及びエンコーダにより構成される。角度検知手段12は、検知した反射部材3の角度を、制御手段13に出力する。
制御手段13は、ヘッドアップディスプレイ装置1の各種制御を行う。例えば制御手段13は、入力手段10からの角度調整信号の有無に基づき、角度変更操作の有無を判定する。また制御手段13は、入力手段10から角度調整信号を受け取った場合、角度変更手段11に当該信号を出力して反射部材3の角度を変更する。また制御手段13は、入力手段10から角度調整信号を受け取った場合、角度変更中であることをドライバに通知する。具体的には制御手段13は、例えば表示像中に、角度変更中であることを示す表示をすることにより、ドライバに角度変更中であることを通知する。なお通知の方法はこれに限られず、音声等により通知をしてもよい。また制御手段13は、角度検知手段12が検知した反射部材3の角度を受け取る。
制御手段13は、角度検知手段12が検知した反射部材3の角度に基づき、表示像の最適化を行う。具体的には制御手段13は、角度検知手段12により検知した反射部材3の角度に基づき、表示光が結像して表示される表示像の表示位置を調整する。特に制御手段13は、調整用表示光のうち所定色(本実施の形態では緑色)の光路上から視認したときの表示像の表示位置を最適化する。以下、図8〜図13を参照して、表示像の表示位置に係る最適化について説明する。なおここでは、一例としてある対象物Xに対して表示像を重畳して表示する場合について説明する。対象物Xの位置は既知であるものとする。
実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、反射部材3の角度がθ1である場合の表示像の位置を基準(以下、基準表示という。)として、基準表示から表示位置を上下に移動することにより最適化を行う。なおここでは反射部材3の角度がθ1である場合を基準表示としたがこれに限られず、別の角度における表示を基準表示としてもよい。
図8は、反射部材3の角度がθ1の場合の表示像の表示の概要、すなわち基準表示を示す図である。なお図8では分光手段4及び調整用表示光の光路は図示せず省略している。表示源2から照射された表示光は、反射部材3及びフロントウィンドシールド5により反射し、視認位置がH1であるドライバに向かう。ドライバは、表示領域V1に結像した虚像を表示像として視認する。このときドライバから見える表示像を図9に示す。図9に示すとおり、表示領域V1において、対象物Xに対して表示像20が重畳して表示される。なお図9に示す表示像は、視認位置がH1である場合に視認可能である。当該視認位置H1は、反射部材3の角度がθ1の場合に、調整用表示光のうち緑色の光路上の位置に該当する。すなわち、図9に示す表示像は、調整用表示光のうち緑色の光路上から視認したときの表示像である。
図10は、反射部材3の角度がθ2の場合の表示像を示す図である。比較のため、基準表示に係る表示像及び光路を破線により示している。なお図10では分光手段4は図示せず省略している。図10に示すように、表示像が結像する表示領域V2は、基準表示の表示領域V1よりも下になる。そのため、基準表示から表示位置を変更せずに表示すると、図11(a)に示すように、表示領域V2において対象物Xよりも下に表示像が表示されてしまう。そこで制御手段13は、最適化処理として表示像20の表示位置を上に移動する。具体的には表示源2により投影する対象の画像を変換して、表示像20の表示位置を移動する。角度に応じて適切に移動量を設定することで、図11(b)に示すように表示像20が対象物Xに重畳して表示される。なお図11(b)に示す表示像は、視認位置がH2である場合に視認可能である。当該視認位置H2は、反射部材3の角度がθ2の場合に、調整用表示光のうち緑色の光路上の位置に該当する。すなわち、図11(b)に示す表示像は、調整用表示光のうち緑色の光路上から視認したときの表示像である。
図12は、反射部材3の角度がθ3の場合の表示像を示す図である。比較のため、基準表示に係る表示像及び光路も破線により示している。なお図12では分光手段4は図示せず省略している。図12に示すように、表示像が結像する表示領域V3は、基準表示の表示領域V1よりも上になる。そのため、基準表示から表示位置を変更せずに表示すると、図13(a)に示すように、表示領域V3において対象物Xよりも上に表示像が表示されてしまう。そこで制御手段13は、最適化処理として表示像20の表示位置を下に移動する。具体的には表示源2により投影する対象の画像を変換して、表示像20の表示位置を移動する。角度に応じて適切に移動量を設定することで、図13(b)に示すように表示像20が対象物Xに重畳して表示される。なお図13(b)に示す表示像は、視認位置がH3である場合に視認可能である。当該視認位置H3は、反射部材3の角度がθ3の場合に、調整用表示光のうち緑色の光路上の位置に該当する。すなわち、図13(b)に示す表示像は、調整用表示光のうち緑色の光路上から視認したときの表示像である。
次に、本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1について、図14に示すフローチャートによりその動作を説明する。
はじめにヘッドアップディスプレイ装置1の角度検知手段12は、反射部材3の角度を検知する(ステップS10)。次に制御手段13は、角度検知手段12が検知した角度を受け取り、当該角度における表示像の最適化を行う(ステップS20)。具体的には、角度検知手段12により検知した反射部材3の角度に基づき、調整用表示光のうち所定色(本実施の形態では緑色)の光路上から視認したときの表示像を最適化する。
続いて制御手段13は、角度変更操作の有無を判定する(ステップS30)。具体的には制御手段13は、入力手段10からの角度調整信号の有無に基づき、角度調整信号があれば角度変更操作があると判定し(ステップS30:はい)、ステップS40に進む。一方、角度調整信号が無い場合、角度変更操作がないと判定し(ステップS30:いいえ)、ステップS60に進む。
角度変更操作がある場合、制御手段13は、角度変更中であることをドライバに通知する(ステップS40)。具体的には制御手段13は、例えば表示像中に、角度変更中であることを示す表示をすることにより、ドライバに角度変更中であることを通知する。なお通知の方法はこれに限られず、音声等により通知をしてもよい。続いて制御手段13は、反射部材3の角度を変更する(ステップS50)。具体的には制御手段13は、入力手段10からの角度調整信号を角度変更手段11に出力して、角度変更手段11に反射部材3の角度を変更させる。そしてステップS10に戻る。すなわち、変更された角度を再度検出し、当該角度における表示の最適化を再度行う。
一方、ステップS30において角度変更操作がない場合、制御手段13は、表示像を表示する(ステップS60)。具体的には制御手段13は、表示源2に表示光を投影させて、最適化された表示像を表示する。
このように実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置1によれば、角度検知手段12により検知した反射部材3の角度に基づき、調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化するため、運転者に向けて設置されたCCDカメラ等を用いることなく、簡易な構成で表示像の表示を最適化できる。
なお、分光手段4により分光される調整用表示光が結像される表示像上の位置は任意の場所でよい。図15は、調整用表示光が結像される表示像上の位置の一例である。図15において表示領域Vに表示像20が表示される。表示像20は、外枠21と、速度表示部22と、固定表示部23とを含む。このうち例えば外枠21の角24に、調整用表示光を結像するように設定する。調整用表示光が結像する位置は、分光手段4を介した光となるため所定色(例えば緑色)のみしか用いることができない。そのため、調整用表示光を、影響の少ない外枠21の角24に結像させることで、中心部に結像させた場合と比較して表示像の表示領域を有効活用することができる。なお結像位置は角24に限らず、外枠21の他の場所等でもよい。すなわち調整用表示光が結像される表示像上の位置は、該表示像の周縁部に設けることが好ましい。あるいは、警告等などの固定表示部23に調整用表示光を結像させてもよい。固定表示部23は、単色(例えば緑)で表示されても支障が少なく、表示像の表示領域を有効活用することができる。
なお、上記ステップS30において角度変更操作がないと判定された場合、すなわち表示像の表示位置の最適化後に、分光手段4を調整用表示光の光路上から退けてもよい。例えば分光手段4を駆動する駆動手段を備え、制御手段13は当該駆動手段により分光手段4を光路上から、別の位置に移動する。このようにすることで、表示光が全て直接反射部材3に投影され、表示領域の全領域を用いることができる。
なお、上記ステップS30において角度変更操作がないと判定された場合、すなわち表示像の表示位置の最適化後に、調整用表示光を消灯してもよい。このようにすることで、表示像において調整用表示光による光が視認されることなく、より見栄えが向上する。
なお、調整用表示光の所定色を基準に、前記角度変更手段による角度の変更方向をドライバにガイドするようにしてもよい。例えばヘッドアップディスプレイ装置1は、表示像中に、「調整光が緑色に見えるように角度を調整して下さい」と表示することによりドライバに角度の変更方向をガイドしてもよい。またはヘッドアップディスプレイ装置1は、「調整光が青色である場合、角度を増加して下さい」、「調整光が赤色である場合、角度を減少して下さい」と表示することにより、ドライバに角度の変更方向をガイドしてもよい。
なお、表示像が調整用表示光の所定色と同一色の参照部分を含むようにしてもよい。当該参照部分は、分光手段4を介さずに直接反射部材3に入射する表示光が結像する部分である。例えばヘッドアップディスプレイ装置1は、緑色の参照部分を表示像中に備える。このようにすることで、当該参照部分を見ながら、ドライバは調整用表示光の色が緑色になったか否かをより容易かつ正確に判断することができる。
なお本実施形態において分光手段4はプリズムであるものとして説明したがこれに限られない。例えば分光手段4は、回折格子であってもよい。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について説明をする。図16は本発明の実施の形態2のヘッドアップディスプレイ装置1の構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、実施の形態1にかかる構成と比較して、角度が可変のコンバイナ8を備える点が相違する。
以下に、本発明の実施の形態2について説明をする。図16は本発明の実施の形態2のヘッドアップディスプレイ装置1の構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、実施の形態1にかかる構成と比較して、角度が可変のコンバイナ8を備える点が相違する。
反射部材3bは例えば平面鏡であり、図16に示すように表示源2からの表示光の光路上に設けられ、表示源2からの投影された表示光を、コンバイナ8に向けて反射する。コンバイナ8は、反射部材3からの表示光を、ドライバへ向かうように反射する。ドライバは、当該反射された表示光により表示像を認識する。実施の形態2に係る反射部材3bは、角度が固定でも可変であってもよい。
コンバイナ8は、水平面に対するコンバイナ8の角度が変更可能なように構成されている。コンバイナ8の角度を変更した場合、コンバイナ8により反射される表示光の光路が変化し、表示像の結像位置が上下に移動する。具体的にはコンバイナ8の角度を大きくした場合、表示像の結像位置が上に移動する。コンバイナ8の角度を小さくした場合、表示像の結像位置が下に移動する。角度の最適値の設定、及び制御手段13による表示像の最適化は、反射部材3ではなくコンバイナ8の角度を調整する点を除き実施の形態1と同一である。
このように実施の形態2にかかるヘッドアップディスプレイ装置1によれば、角度検知手段12により検知したコンバイナ8の角度に基づき、調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化するため、運転者に向けて設置されたCCDカメラ等を用いることなく、簡易な構成で表示像の表示を最適化できる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
2 表示源
3、3b 反射部材
4 分光手段
5 フロントウィンドシールド
6 インストパネル
7 メータ
8 コンバイナ
10 入力手段
11 角度変更手段
12 角度検知手段
13 制御手段
20 表示像
21 外枠
22 速度表示部
23 固定表示部
24 角
61 開口部
100 起動ボタン
101 角度増加ボタン
102 角度減少ボタン
103 インジケータ
2 表示源
3、3b 反射部材
4 分光手段
5 フロントウィンドシールド
6 インストパネル
7 メータ
8 コンバイナ
10 入力手段
11 角度変更手段
12 角度検知手段
13 制御手段
20 表示像
21 外枠
22 速度表示部
23 固定表示部
24 角
61 開口部
100 起動ボタン
101 角度増加ボタン
102 角度減少ボタン
103 インジケータ
Claims (8)
- 表示源からの表示光の光路上に設けられ、該表示光を反射させる反射部材と、
前記反射部材の角度を変更する角度変更手段と、
前記表示源と前記反射部材との間に設けられ、前記表示光の一部である調整用表示光を分光する分光手段と、
前記反射部材の角度を検知する角度検知手段と、
前記角度検知手段により検知した前記反射部材の角度に基づき、前記調整用表示光のうち所定色の光路上から視認したときの表示像を最適化する制御手段と、
を備えるヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記調整用表示光は白色であり、前記所定色は緑色であることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、該表示像の周縁部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記調整用表示光が結像される前記表示像上の位置は、固定表示部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記調整用表示光を消灯することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記制御手段による前記表示像の表示位置の最適化後に、前記分光手段を前記調整用表示光の光路上から退けることを備えることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記所定色を基準に、前記角度変更手段による角度の変更方向をドライバにガイドすることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記表示像は、前記所定色と同一色の参照部分を含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015218683A JP2017087897A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015218683A JP2017087897A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017087897A true JP2017087897A (ja) | 2017-05-25 |
Family
ID=58767347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015218683A Pending JP2017087897A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017087897A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019163655A1 (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ |
JP2022145544A (ja) * | 2021-03-19 | 2022-10-04 | 三菱電機株式会社 | 投影装置、投影方法、及びプログラム |
-
2015
- 2015-11-06 JP JP2015218683A patent/JP2017087897A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019163655A1 (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ |
JP2022145544A (ja) * | 2021-03-19 | 2022-10-04 | 三菱電機株式会社 | 投影装置、投影方法、及びプログラム |
JP7173385B2 (ja) | 2021-03-19 | 2022-11-16 | 三菱電機株式会社 | 投影装置、投影方法、及びプログラム |
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