JP2017087277A - 射出成型装置、及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳バリをワークの成型工程において除去するようにして、バリ取り作業の省略、或いは簡略化を実現することができるようにする。
【解決手段】固定型16と可動型17と両金型16,17間に介装された中間型18とを型締めしてワークWを成形した後、型開きするに際し、中間型18を、支持バー19aを介して両金型16,17から離間する位置まで移動させる。同時に、ワークWを固定型16側から突出するワーク保持ピン20aと可動型17側から突出するワーク保持ピン21aとで挟持して、中間型18と一体に移動させる。次いで、ワークWを静止させた状態で中間型18を進退動作させて、キャビティ面18aのエッジ18fにてワークWのフランジ部Wfに形成されている鋳バリWvを剪断除去する。
【選択図】図9

Description

本発明は、完成後の成型品に形成されるバリを成型工程において除去できるようにした射出成型装置、及びその方法に関する。
従来、ダイカストマシンなどを用いた鋳造、或いは樹脂を材料とする射出成型では、複数の金型を型締めして内部に所定形状のキャビティを形成し、このキャビティに溶湯を射出して成形品を形成する。各金型の分割面(合せ面)が成形品の表面に接している場合、この分割面の僅かな隙間に沿ってバリが形成される。
このバリは、成形品に対しては不要物であるため、成形品を金型から取り出した後に、バリ取り工程においてショットブラストやサンドブラスト、或いは専用の打ち抜き金型を用いて除去している。
しかし、金型による成形品の成形では、成形時にバリの発生を完全になくすことは出来ないためバリ取り工程は不可避ではあるが、成形品に付加価値を与える工程ではなく、余分な工程であり、これを省略、或いは簡略化することで作業工数の低減を図ることができる。
そのため、例えば特許文献1(特開2007−216253号公報)では、金型を型開きして成形品を取り出すに際し、先ず、成形品を保持ロッドで可動型側へ押し付け、次いで、この成形品の周囲に一体に形成されている不要部を可動型側から突出する押出ロッドにて押圧することで、不要部を破断させて成形品から分離させる技術が開示されている。
特開2007−216253号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術では、不要部を単に押出ロッドで押圧することで破断させているに過ぎないため、次工程で成形品の破断面に形成された細かなバリを除去する工程が必要となり、バリ取り作業の省略、或いは簡略化に寄与することができない不都合がある。
更に、成形品に発生するバリの部位、形状、大きさは予め予測することが出来ず、押圧ロッドで破断させることの出来るバリは、発生部位が予め特定でき、しかも、ある程度の大きさが必要であり、破断の対象となるバリが限定される不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、バリの発生する部位を予め予測する必要がなく、しかも、バリの大きさに影響されることなく成型工程においてバリを除去することが可能で、バリ取り作業の省略、或いは簡略化を実現することの可能な射出成型装置、及びその方法を提供することを目的とする。
本発明の第1は、型締め及び型開き方向へ相対移動可能な第1金型及び第2金型と、前記両金型間に介装されて両面に前記両金型の各分割面に当接する他の分割面を有すると共に型締め及び型開き方向へ型抜き可能な第3金型とを有し、前記各金型の型締めにより内部に形成されるキャビティにて成形品を形成する射出成型装置において、型開き時に前記成形品を保持する保持手段と、前記第3金型を型締め及び型開き方向へ進退動作させる駆動手段と、前記保持手段及び前記駆動手段とを動作させる制御部とを更に有し、前記制御部は、型開き時に前記駆動手段を動作させて、前記第1金型と前記第2金型との間に介装されている前記第3金型を該第1金型と該第2金型とから離間させると共に、前記保持手段を動作させて前記成形品を前記第3金型と一体に移動させ、その後前記保持手段と前記駆動手段とを型締め及び型開き方向へ相対移動させて前記成形品の前記第1金型と前記第3金型との間の分割面及び前記第2金型と該第3金型との間の分割面に形成されるバリを剪断する。
本発明の第2は、型締め及び型開き方向へ相対移動可能な第1金型及び第2金型と、前記両金型間に介装されて両面に前記両金型の各分割面に当接する他の分割面を有すると共に型締め及び型開き方向へ型抜き可能な第3金型とを有し、前記各金型の型締めにより内部に形成されるキャビティにて成形品を形成する射出成型方法において、前記成形品を形成後に前記各金型を型開させる型開き工程と、前記型開き工程において前記第3金型と前記成形品とを一体に移動させて、前記第1金型と前記第2金型とから離間させる中間工程と、前記保持手段と前記駆動手段とを型締め及び型開き方向へ相対移動させて前記成形品の前記第1金型と前記第3金型との間の分割面及び前記第2金型と該第3金型との間の分割面に形成されるバリを剪断するバリ除去工程とを実行する。
本発明によれば、型開きの際に、成形品に形成されたバリを、この成形品と第3金型との相対移動で剪断するようにしたので、第3金型に形成されているキャビティ面全周のエッジでバリを除去することができるため、バリの発生する部位を予め予測する必要がなく、しかも、バリの大きさに影響されることなく成形品の成型工程においてバリを除去することが可能となる。その結果、成形終了後に実施されるバリ取り作業の省略、或いは簡略化が可能となり、作業工数の短縮化を実現することができる。
ダイカストマシンの全体概略構成図 固定型の正面図 可動型の正面図 中間型の正面図 ダイカストマシンによる成形工程を示すフローチャート 型締めされた状態のダイカストマシンの要部拡大図 型開きされた状態のダイカストマシンの要部拡大図 鋳造品の鋳バリを除去している状態のダイカストマシンの要部拡大図 図8の要部拡大図であり、(a)は中間型を固定型方向へ移動させた状態の断面側面図、(b)は中間型を可動型方向へ移動させた状態の断面側面図 図9の要部拡大図であり、(a)は鋳造品に鋳バリが形成されている状態を示す断面側面図、(b)は固定型側の鋳バリを除去する状態を示す断面側面図、(c)は可動型側の鋳バリを除去する状態を示す断面側面図 鋳造品の鋳バリ除去が完了した状態のダイカストマシンの要部拡大図 鋳造品を取り出している状態のダイカストマシンの要部拡大図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1はダイカストマシンであり、そのベースフレーム2上に固定側金型保持盤3とリンクハウジング4とが所定間隔を開けて対峙した状態で立設されており、この固定側金型保持盤3とリンクハウジング4との四隅が4本のダイバー5を介して互いに連結されている。
又、各ダイバー5に可動側金型保持盤6の四隅が挿通され、この可動側金型保持盤6が各ダイバー5に支持された状態で、固定側金型保持盤3に対して近接離間自在にされている。更に、この可動側金型保持盤6の下端とベースフレーム2との間に、可動側金型保持盤6を摺動自在に支持する滑り板7が介装されている。一方、リンクハウジング4に型締めシリンダ8が固設されている。
又、可動側金型保持盤6とリンクハウジング4との間にトグル機構9が介装されている。このトグル機構9は可動側金型保持盤6を固定側金型保持盤3に対して近接離間させるもので、このトグル機構9が、型締めシリンダ8から延出するプランジャ8aに固設されているクロスヘッド10にトグルリンク9aを介して連設されている。
一方、固定側金型保持盤3には溶湯スリーブ12を介して射出シリンダ13が連結されており、この射出シリンダ13によって射出されたアルミ合金等の金属溶湯が、後述する鋳造金型16〜18の各キャビティ面16a〜18aによって形成されるキャビティC(図6参照)に射出されて、成形品としての鋳造ワーク(以下、「ワーク」と略称)Wが成型される。尚、符号12aは溶湯スリーブ12に溶湯を供給する給湯口である。
又、両金型保持盤3,6の対向面に、鋳造金型である第1金型としての固定型16と第2金型としての可動型17とがそれぞれ固設されている。更に、この両金型16,17の間に第3金型としての中間型18が介装されている。図4に示すように、この中間型18の四隅に支持バー19aの先端が固設され、この支持バー19aの後端が進退シリンダ19から軸方向へ進退自在に延出されている。この進退シリンダ19は、可動側金型保持盤6に固設されており、従って、進退シリンダ19は可動型17と共に移動する。尚、この進退シリンダ19、及び支持バー19aが、本発明の駆動手段に対応している。
又、各金型16〜18内に、型締めされることでキャビティCを形成するキャビティ面16a〜18aが形成されている。図2〜図4に示すように、固定型16のキャビティ面16aは凸状に形成され、可動型17のキャビティ面17aは、固定型16のキャビティ面16aが入り込む凹状に形成されている。又、中間型18は型開き、及び型締め方向へ型抜き可能であり、そのキャビティ面18aは可動型17のキャビティ面17aの外形よりも大きく形成されており、型締めされることでワークWの外周に形成される肉厚部としての肉厚なフランジ部Wfの外周が型取られる。
金型16〜18には、型締めされることで、中間型18の両面に形成された分割面18bが、固定型16の分割面16bと可動型17の分割面17bとに接合されて、内部に形成されるキャビティCが密閉される。又、この固定型16と可動型17との各キャビティ面16a,17aにワーク保持ピン20a,21aが進退自在に挿通されている。
図1〜図3に示すように、各ワーク保持ピン20a,21aは複数本(本実施形態では4本)設けられ、固定型16側の各ワーク保持ピン20aと可動型17側の各ワーク保持ピン21aとは互いに対向配設されている。この各ワーク保持ピン20a,21aは、各金型保持盤3,6に固設されているワーク保持シリンダ20,21から軸方向へ進退自在にそれぞれ延在されている。又、この各ワーク保持ピン20a,21aの先端は、型締めの際は各キャビティ面16a,17aと面一まで後退し(図6参照)、型開きの際は、ワークWを挟持した状態で中間型18と一体に移動される(図8参照)。尚、各ワーク保持シリンダ20,21、及びワーク保持ピン20a,21aが、本発明の保持手段に対応している。
又、図4に示すように、中間型18には、冷却水通路18cがキャビティ面18aを囲むように形成されており、その一端に流入ポート18dが設けられ、他端に流出ポート18eが設けられている。冷却水通路18cには両ポート18d,18eから冷却水が循環供給される。
ダイカストマシン1の動作はコントローラ31によって制御される。コントローラ31はCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を備えるコンピュータを含んで構成されており、CPUはROMに書込まれているプログラムに従い、図5に示す成形工程に沿ってダイカストマシン1を動作させる。
すなわち、鋳造開始時、ダイカストマシン1は、図1に示すような型開きされた待機状態にあり、鋳造開始前に、各金型16〜17のキャビティ面16a〜18aに、図示しない離型剤スプレーカセットから噴射される離型剤が塗布されると共にエアブローにより付着物が除去される。
次いで、型締め工程S1が開始される。この工程では、進退シリンダ19により支持バー19aを後退させ、先端に固定されている中間型18を可動型17へ移動させて、互いの対向面に設けた分割面18b、17bを当接させる。その後、或いは中間型18が可動型17側へ移動している際に、リンクハウジング4に固設されている型締めシリンダ8を動作させ、プランジャ8aを介してトグル機構9を動作させる。
すると、このトグル機構9に連設する可動側金型保持盤6がダイバー5に支持された状態で滑り板7上を摺動しながら固定側金型保持盤3の方向へ移動する。そして、この可動型17と中間型18と固定型16との互いに対向する分割面17b,18b,16bが接合されて型締めされ、内部に各キャビティ面16a〜18aによって、密閉されたキャビティCが形成される。又、固定型16側からのワーク保持ピン20aと可動型17側からのワーク保持ピン21aとが互いに対峙される。
次いで、射出工程S2が開始される。この工程では、給湯口12aから溶湯スリーブ12に供給された金属溶湯を、射出シリンダ13により溶湯スリーブ12内に挿通されているプランジャを突出動作させて、キャビティC内に射出、加圧充填させる(図6参照)。
そして、プランジャの突出動作によりキャビティC内に金属溶湯を加圧充填させている状態のまま保圧・冷却工程S3へ移行する。すると、キャビティC内に加圧充填されている金属溶湯の体積収縮に応じて金属溶湯が補充され、冷却工程へ移行して、キャビティC内に充填した金属溶湯を凝固させる。
その際、各金型16〜18のキャビティ面16a〜18aによって形成されるフランジ部Wfは肉厚が厚いために冷え難いが、このキャビティ面18aの外周は、中間型18の内部に形成された冷却水通路18cを循環する冷却水にて冷却されているため、鋳バリWvの成長が抑制されると共に早期に凝固される。
ところで、フランジ部Wfは他の部位に比し高い強度が要求されるが、このフランジ部Wfの冷却速度を冷却水によって制御することで、結晶粒の微細化が促進され、他の部位に比し強度を相対的に高めることができる。従って、ワークWのフランジ部Wfが、例えばシリンダブロックやミッションケースの合せ面に形成するボルト締め用フランジ部である場合、充分な強度を確保することができる。又、ワークWが樹脂成形品である場合、肉厚のフランジ部Wfを冷却し、肉薄部分と同じ速度で冷却させることでヒケを防止することができる。
そして、保圧・冷却工程S3が終了した後、型開き工程S4へ移行する。この工程では、先ず、型締めシリンダ8にてプランジャ8aを後退動作させて、可動側金型保持盤6を後退させる。すると、この可動側金型保持盤6に固設されている可動型17と、この可動型17に当接されている中間型18とが同時に、固定型16から離間して型開きされる。
又、この固定型16と可動型17とが型開き中途の半開状態のときに中間工程S4’が開始される。この工程は、図7に示すように、固定型16側のワーク保持ピン20aを動作させるワーク保持シリンダ20と可動型17側のワーク保持ピン21aを動作させるワーク保持シリンダ21とを動作させて、ワークWを、対向配設された各ワーク保持ピン20a,21aで挟持させる。
次いで、可動側金型保持盤6がストロークエンドに達する前に、進退シリンダ19が支持バー19aを突出動作させて、中間型18を固定型16から離間させる。又、これに同期して固定側金型保持盤3に固設されているワーク保持シリンダ20がワーク保持ピン20aを後退させると共に、可動側金型保持盤6に固設されているワーク保持シリンダ21がワーク保持ピン21aを前進させる。
その結果、図8に示すように、ワークWは、その前後面を対向するワーク保持ピン20a,21aに挟持された状態で中間型18と共に移動し、可動型17がストロークエンドに達した際には、固定型16と可動型17との双方から離型された状態で静止される。従って、各ワーク保持シリンダ20,21、及び各ワーク保持ピン20a,21aはワークWを、各金型16〜18から離型させるワーク押出機構を兼用している。
その後、鋳バリ除去工程S5が開始される。本実施形態では、固定型16と可動型17とが中間型18を挟んで型締めする構成となっている。従って、固定型16とそれに対向する中間型18との分割面16b,18b間、及び可動型17とそれに対向する中間型18との分割面16b,18b間には、鋳造時において溶湯が侵入し凝固して鋳バリWv(図10(a)参照)が形成され易い。しかも、固定型の分割面16b,18b間、及び、可動型17側の分割面16b,18b間に形成される鋳バリWvの部位、及び大きさは特定することが困難である。
この鋳バリ除去工程S5では、ワークWを前後のワーク保持ピン20a,21aで挟持させた状態で静止させておき、その間、中間型18を前後に移動させることで、鋳バリWvを剪断し除去する。
すなわち、先ず、図9(a)に示すように、進退シリンダ19により支持バー19aを、可動型17側に面する中間型18の分割面18bが、ワークWに形成されたフランジ部Wfのエッジから離脱しない程度に突出させる。すると、図10(b)に示すように、固定型16側に面する中間型18の分割面18bとキャビティ面18aとで形成さエッジ18fが切断刃として機能し、ワークWのエッジに形成された鋳バリWvが剪断される。
次いで、図9(b)に示すように、進退シリンダ19により支持バー19aを後退さ、固定型16側に面する中間型18の分割面18bが、ワークWに形成されたフランジ部Wfのエッジから離脱しない程度まで移動させる。すると、図10(c)に示すように、可動型17側に面する中間型18の分割面18bとキャビティ面18aとで形成されたエッジ18fが切断刃として機能し、ワークWのエッジに形成された鋳バリWvが剪断される。
この中間型18の進退動作を、予め設定された回数(1〜3往復程度)実施した後、図11に示すように、進退シリンダ19の動作により支持バー19aを介して中間型18を後退させ、可動型17に当接させる。
キャビティ面18aはワークWに形成されたフランジ部Wfの外周面を型取っているため、エッジ18fはフランジWfの外周全体に摺接される。従って、フランジ部Wfの外周に発生する鋳バリWvの部位を予め特定しておく必要がなく、しかも、鋳バリWvの大きさに影響されることなく剪断除去することができる。その結果、ダイカストマシン1による鋳造完了後に実施されるバリ取り工程の省略、或いは簡略化を実現することが可能となり、作業工数の短縮化を実現することができる。
その後、ワーク取り出し工程S6が開始される。この工程では、図11に示すように、対向面をワーク保持ピン20a,21aで挟持されているワークWを、図示しない搬送ロボット等の搬送装置に設けたグリッパで把持させる。次いで、図12に示すように、各ワーク保持シリンダ20,21により各ワーク保持ピン20a,21aを、その先端が固定型16と可動型17とのキャビティ面16a,17aと面一となる位置まで後退させる。
一方、中間型18は、図1に示すように、固定型16と可動型17との双方に離間した位置まで移動されて待機状態となり、今回の鋳造工程が完了する。又、搬送装置のグリッパに把持されているワークWは、ダイカストマシン1から取り出されて次工程へ搬送される。
このように、本実施形態では、鋳造時に発生する鋳バリWvを、鋳造工程においてある程度除去できるようにしたので、鋳造終了後に実施される鋳バリ取り作業を簡素化、或いは省略することができ、作業工数の短縮化を実現することができる。
又、ワークWと、その一部を形成する金型である中間型18との双方を相対移動させて鋳バリWvを剪断除去するようにしたので、鋳バリの発生する部位を予め特定する必要がなく、しかも、バリの大きさに影響されることなく、ワークWの成型工程において鋳バリを容易に除去することができる。
更に、中間型18のキャビティ面18aによって形成されるフランジ部Wfは、中間型18に流通されている冷却水によって冷却速度が制御されているため、結晶粒の微細化促進により高い強度を得ることができる。従って、ワークWの内で、高い強度が必要とする部位を中間型18によって成形することで、相対的に肉厚を薄くすることができ、ワークWの軽量小型化を実現することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、鋳バリ除去工程S5では、中間型18を動かすことなく、ワークWを挟持するワーク保持ピン20a,21aを進退動作させることで、鋳バリWvを剪断除去するようにしても良い。
又、固定型側のワーク保持ピン20aと可動金型側のワーク保持ピン21aとは、それぞれが必ずしも同軸上で対向する必要はなく、ワークWを挟持して保持することが可能であれば、軸直交方向にずれた状態で対向されていても良い。これにより、キャビティ面16a,17aの形状に応じたレイアウトが可能となる。更に、対象となる射出成型装置は、ダイカストマシン1に限らず樹脂成形品を製造する射出成型装置であっても良い。
1…ダイカストマシン、
3…固定側金型保持盤、
6…可動側金型保持盤、
8…型締めシリンダ、
8a…プランジャ、
16…固定型、
16a〜18a…キャビティ面、
16b〜18b…分割面、
17…可動型、
18…中間型、
18c…冷却水通路、
18d…流入ポート、
18e…流出ポート、
18f…エッジ、
19…進退シリンダ、
19a…支持バー、
20,21…ワーク保持シリンダ、
20a,21a…ワーク保持ピン、
31…コントローラ、
C…キャビティ、
W…鋳造ワーク、
Wf…フランジ部、
Wv…鋳バリ

Claims (5)

  1. 型締め及び型開き方向へ相対移動可能な第1金型及び第2金型と、
    前記両金型間に介装されて両面に前記両金型の各分割面に当接する他の分割面を有すると共に型締め及び型開き方向へ型抜き可能な第3金型と
    を有し、前記各金型の型締めにより内部に形成されるキャビティにて成形品を形成する射出成型装置において、
    型開き時に前記成形品を保持する保持手段と、
    前記第3金型を型締め及び型開き方向へ進退動作させる駆動手段と、
    前記保持手段及び前記駆動手段を動作させる制御部と
    を更に有し、
    前記制御部は、型開き時に前記駆動手段を動作させて、前記第1金型と前記第2金型との間に介装されている前記第3金型を該第1金型と該第2金型とから離間させると共に、前記保持手段を動作させて前記成形品を前記第3金型と一体に移動させ、
    その後前記保持手段と前記駆動手段とを型締め及び型開き方向へ相対移動させて前記成形品の前記第1金型と前記第3金型との間の分割面及び前記第2金型と該第3金型との間の分割面に形成されるバリを剪断する
    ことを特徴とする射出成型装置。
  2. 前記第3金型には、該第3金型内に形成されているキャビティ面を囲む冷却水通路が形成されており、該冷却水通路に冷却水が循環されている
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成型装置。
  3. 前記第3金型に形成されている前記キャビティ面にて前記成形品に形成される肉厚部の外周が型取られる
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の射出成型装置。
  4. 前記保持部材は前記成形品を前記各金型から離型させる押出機構を兼用している
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の射出成型装置。
  5. 型締め及び型開き方向へ相対移動可能な第1金型及び第2金型と、
    前記両金型間に介装されて両面に前記両金型の各分割面に当接する他の分割面を有すると共に型締め及び型開き方向へ型抜き可能な第3金型と
    を有し、前記各金型の型締めにより内部に形成されるキャビティにて成形品を形成する射出成型方法において、
    前記成形品を形成後に前記各金型を型開させる型開き工程と、
    前記型開き工程において前記第3金型と前記成形品とを一体に移動させて、前記第1金型と前記第2金型とから離間させる中間工程と、
    前記保持手段と前記駆動手段とを型締め及び型開き方向へ相対移動させて前記成形品の前記第1金型と前記第3金型との間の分割面及び前記第2金型と該第3金型との間の分割面に形成されるバリを剪断するバリ除去工程と
    を実行することを特徴とする射出成型方法。
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CN112276031A (zh) * 2020-10-10 2021-01-29 深圳市铭利达精密技术股份有限公司 一种汽车关键零部件自动化压铸岛及在线监测装置

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CN112276031A (zh) * 2020-10-10 2021-01-29 深圳市铭利达精密技术股份有限公司 一种汽车关键零部件自动化压铸岛及在线监测装置
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