JP2004344963A - 鋳造方法および鋳造装置 - Google Patents

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Masahiro Omori
雅弘 大森
Tadashi Uemura
忠司 植村
Takayuki Ohashi
孝行 大橋
Hidetoshi Shiga
英俊 志賀
Katsuhiro Kudo
勝弘 工藤
Shunsuke Ota
俊介 太田
Takeo Yoshida
剛男 吉田
Masayoshi Tsubokawa
正嘉 坪川
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Abstract

【課題】製品内部での巣の発生を抑制し、もって、健全な鋳造品を得ることができる鋳造方法および鋳造装置を提供する。
【解決手段】複数に分割された可動分割型31、32、33を含む金型20内に形成されるキャビティ21に、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部22を介して溶湯を供給し、当該供給された溶湯をキャビティ内で凝固させる際に、複数の可動分割型を、ゲート部から遠い可動分割型31からゲート部に近い可動分割型33にかけて順番に駆動して溶湯を加圧する。これにより、ゲート部から遠い部位からゲート部に近い部位に向けて指向的にキャビティ内で溶湯を凝固させ、巣をゲート部にまで移動する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳造方法および鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、鋳造品は、肉厚変化が大きい部位では、厚肉部分の内部に凝固収縮による巣が集中し易い。生じた巣は、加工後に製品表面に現れたり、エア通路や水通路におけるリークを生じたりする虞がある。このため、凝固収縮による巣が集中する部位に局部スクイズを設置し、凝固前にスクイズピンで溶湯を局部的に加圧することにより、製品内部における品質の健全化を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−31564号公報
【特許文献1】
特開平5−253658号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
溶湯を局部的に加圧する場合、加圧された部位は凝固収縮による巣の集中がなくなり、品質は健全なものとなる。しかしながら、その一方、加圧されない他の部位に巣が移動してしまい、製品内部に巣が残ることがある。例えば、車体用の鋳造部品においては強度および靭性に対する要求値が高いため、製品内部に巣が残ってしまうと、製品の強度や伸びの低下を招く大きな要因となる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、製品内部での巣の発生を抑制し、もって、健全な鋳造品を得ることができる鋳造方法および鋳造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、下記の手段により達成される。
【0007】
本発明は、複数に分割された可動分割型を含む金型内に形成されるキャビティに、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部を介して溶湯を供給し、当該供給された溶湯をキャビティ内で凝固させる際に、
前記複数の可動分割型を、ゲート部から遠い可動分割型からゲート部に近い可動分割型にかけて順番に駆動して溶湯を加圧し、ゲート部から遠い部位からゲート部に近い部位に向けて指向的にキャビティ内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部に移動させることを特徴とする鋳造方法である。
【0008】
また、本発明は、複数に分割された可動分割型を含みキャビティが形成される金型と、
キャビティに溶湯を供給するとともに鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部と、
溶湯を加圧するために前記複数の可動分割型のそれぞれを駆動する複数の加圧手段と、
前記加圧手段のそれぞれの作動を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、供給された溶湯をキャビティ内で凝固させる際に、前記複数の加圧手段を、ゲート部から遠い可動分割型からゲート部に近い可動分割型にかけて順番に駆動して溶湯を加圧するように制御してなり、ゲート部から遠い部位からゲート部に近い部位に向けて指向的にキャビティ内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部に移動させることを特徴とする鋳造装置である。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、製品内部での巣の発生を抑制し、もって、健全な鋳造品を得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る鋳造装置10を示す概略断面図、図2は、鋳造装置10の要部を示す概略断面図である。
【0012】
図示する鋳造装置10は、概説すれば、複数に分割された可動分割型31、32、33を含みキャビティ21が形成される金型20と、キャビティ21に溶湯を供給するゲート部22と、溶湯を加圧するために複数の可動分割型31、32、33のそれぞれを駆動する複数の加圧手段51、52、53と、加圧手段51、52、53のそれぞれの作動を制御するコントローラ100(制御手段に相当する)と、を有している。図示する鋳造装置10はダイカスト装置であり、キャビティ21内を排気して減圧状態にする減圧手段(図示せず)と、減圧されたキャビティ21にゲート部22を介して溶湯を射出する射出手段60も有している。そして、コントローラ100は、供給された溶湯をキャビティ21内で凝固させる際に、複数の加圧手段51、52、53を、ゲート部22から遠い可動分割型31からゲート部22に近い可動分割型33にかけて順番に駆動して溶湯を加圧するように制御する。
【0013】
前記金型20は、固定型40と、当該固定型40に対して接近離反移動自在に設けられた可動型30と、を有している。可動型30には、油圧シリンダなどからなる図示しない型締機構が設けられ、所定の型締め圧力で固定型40に対して型締めされる。可動型30にはまた、鋳造品を押し出すための図示しない押し出し機構も設けられている。可動型30には、複数(図示例では3個)に分割された可動分割型31、32、33が移動自在に設けられている。固定型40と可動型30とを型締めすると、製品の外形形状に合致したキャビティ21が形成される。
【0014】
前記ゲート部22は、射出手段60から射出された溶湯をキャビティ21に供給するために、固定型40と可動型30との間に形成される。このゲート部22は、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになる。なお、ゲート部22は、湯口とも称され、狭義には、湯道(ランナー)または湯溜りと製品部とが接する最小断面積の所であるが、広義には、湯口方案に含まれる湯道、フィード、ランド、狭義の湯口などを包括する概念である。本明細書においては、「ゲート部22」は広義の概念であり、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成するあらゆる部位を含む概念と理解されなければならない。
【0015】
前記加圧手段51、52、53は、流体圧、例えば油圧、により作動する油圧シリンダから構成されている。油圧シリンダ51、52、53は、可動分割型31、32、33のそれぞれに設けられている。油圧シリンダ51、52、53の出力ロッド51a、52a、53aは、可動分割型31、32、33の背面に連結されている。油圧シリンダ51、52、53の出力ロッド51a、52a、53aが後退限に位置すると、可動分割型31、32、33は、固定型40に対して後退限位置(待機位置)に移動する。油圧シリンダ51、52、53を作動すると、可動分割型31、32、33が固定型40に向けて前進(図では左行)する。油圧シリンダ51、52、53の出力ロッド51a、52a、53aが前進限に位置すると、可動分割型31、32、33は、固定型40との間で溶湯を加圧する前進限位置(加圧位置)に達する。可動分割型31、32、33の移動ストロークは、製品の肉厚、必要な加圧力などによって異なるが、例えば、1mm〜2mm程度である。また、可動分割型31、32、33よる溶湯の加圧力も、製品の肉厚などに応じて適宜変更される。
【0016】
複数の油圧シリンダ51、52、53は、圧油を供給するライン55、個々の油圧シリンダ51、52、53への圧油の供給を切り替えるコントロールバルブ56、および、圧油供給源57ととともに、可動分割型31、32、33を加圧するための加圧機構を構成している。
【0017】
前記減圧手段は、図示省略するが、排気通路、キャビティ21と排気通路との連通または遮断が自在な真空バルブ、真空ポンプなどの公知の部材を含んでいる。
【0018】
前記射出手段60は、キャビティ21に連通するとともに溶湯を供給するための給湯口61が形成されたスリーブ62と、スリーブ62内に摺動自在に設けられるとともに供給された溶湯をキャビティ21に射出するためのプランジャチップ63と、を有している。スリーブ62は、固定型40に取り付けられている。固定型40および可動型30を型締めすると、スリーブ62は、ゲート部22を介して、キャビティ21の下部に連通する。プランジャチップ63の背面に接続されたプランジャロッド64は、図示しない油圧シリンダに接続されている。油圧シリンダの出力ロッドが後退限に位置すると、プランジャチップ63は、給湯口61を開放する後退限位置(待機位置)に移動する。油圧シリンダを作動すると、プランジャチップ63が可動型30に向けて前進(図では右行)する。油圧シリンダの出力ロッドが前進限に位置すると、プランジャチップ63は、溶湯を射出する前進限位置(射出位置)に達する(図1に示される状態)。
【0019】
鋳造装置10はさらに、ゲート部22に対して先端部71aが突出退避自在に設けられるとともにゲート部22における溶湯の凝固体を薄肉にするための薄肉化部材71と、薄肉化部材71を移動する移動手段72と、をさらに有している。
【0020】
前記薄肉化部材71は、棒状部材から形成され、その先端部71aは、テーパ形状に形成されている(図2を参照)。薄肉化部材71がゲート部22に対して前進限位置まで移動すると、先端部71aは、ゲート部22内に突出してゲート部22の断面積を小さなものとする。一方、薄肉化部材71がゲート部22に対して後退限位置まで移動すると、先端部71aは、ゲート部22から退避してゲート部22を最大に開く。薄肉化部材71は、ゲート部22に対して退避した状態では、溶湯を供給する際の通路抵抗とはならない。薄肉化部材71の前進限位置を規制するため、先端部71aに当接するストッパ73が可動型30に設けられている。
【0021】
前記移動手段72は、流体圧、例えば油圧、により作動する油圧シリンダから構成されている。
【0022】
コントローラ100は、CPUを主体として構成され、タイマや、メモリなどを含んでいる。タイマは、個々の可動分割型31、32、33を作動させる時間差などをカウントする。メモリには、鋳造装置10全体の制御を実行するプログラムなどが格納されている。
【0023】
コントローラ100からは、加圧手段としての油圧シリンダ51、52、53や、移動手段としての油圧シリンダ72に対して、これら油圧シリンダ51、52、53、72の作動を制御する制御信号が出力され、コントロールバルブ56に対して、当該コントロールバルブ56の作動を制御する制御信号が出力される。
【0024】
コントローラ100は、コントロールバルブ56を介して、個々の油圧シリンダ51、52、53を独立して作動させることができる。これにより、個々の可動分割型31、32、33は、独立して駆動されて溶湯を加圧する。コントローラ100は、キャビティ21内への溶湯の充填が完了した後、溶湯の凝固が完了していない状態で、個々の油圧シリンダ51、52、53を作動させる。このとき、コントローラ100は、個々の油圧シリンダ51、52、53を、ゲート部22から遠い可動分割型31からゲート部22に近い可動分割型33にかけて順番に駆動して溶湯を加圧するように制御する。詳しくは、コントローラ100は、まず、ゲート部22からもっとも遠い可動分割型31が溶湯を加圧し、次いで、真ん中の可動分割型32が溶湯を加圧し、最後に、ゲート部22にもっとも近い可動分割型33が溶湯を加圧するように、油圧シリンダ51→油圧シリンダ52→油圧シリンダ53の順番にその作動を制御する。各油圧シリンダ51、52、53を作動させる時間差は、適宜設定できるが、ダイカスト鋳造の場合には溶湯の凝固は比較的短時間で完了することから、例えば2〜3秒の間にすべての油圧シリンダ51、52、53を作動させる必要がある。
【0025】
また、コントローラ100は、油圧シリンダ51、52、53を作動させて溶湯を加圧した後に、油圧シリンダ72を作動し、薄肉化部材71の先端部71aをゲート部22に突出させる。
【0026】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0027】
まず、型開きして鋳造品を取り出した後、冷却水をスプレーして金型20を冷却し、離型剤を塗布する。その後に、固定型40および可動型30を型締めする。可動分割型31、32、33は、固定型40に対して後退した待機位置に移動し、薄肉化部材71は、その先端部71aがゲート部22から退避する後退限位置に移動している。プランジャチップ63は、給湯口61を開放する待機位置に移動している。キャビティ21は減圧され、所定量の溶湯がスリーブ62に供給される。
【0028】
次いで、プランジャチップ63が前進限位置(射出位置)まで駆動され、溶湯がゲート部22を介してキャビティ21内に射出される。
【0029】
コントローラ100は、キャビティ21内への溶湯の充填が完了した後、溶湯の凝固が完了していない状態で、個々の油圧シリンダ51、52、53を作動させる。コントローラ100は、まず、ゲート部22からもっとも遠い可動分割型31が溶湯を加圧し、次いで、真ん中の可動分割型32が溶湯を加圧し、最後に、ゲート部22にもっとも近い可動分割型33が溶湯を加圧するように、油圧シリンダ51→油圧シリンダ52→油圧シリンダ53の順番にその作動を制御する。
【0030】
溶湯は型面に接触している部位から凝固を開始しており、可動分割型31、32、33によって溶湯が加圧されると、未だ完全に凝固していない溶融状態にある溶湯が押し出されるように流動する。したがって、可動分割型31、32、33が上記のように駆動されることにより、ゲート部22から遠い部位からゲート部22に近い部位に向けて指向的にキャビティ21内で溶湯が凝固していく。指向性凝固が得られる結果、巣は、ゲート部22にまで移動する。
【0031】
巣が移動したゲート部22は、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成する部位であるため、製品内部での巣の発生が抑制されることになる。もって、製品内部に巣がない、健全な鋳造品を得ることができる。
【0032】
製品の品質が安定化し、強度や靭性が安定化するので、強度や靭性がともに要求値を十分に満足する。さらに、安定した鋳物部品が得られることから、品質、強度、靭性などに関する検査工程を簡素ないし削減することができ、この点から、コスト的に優れた鋳造品を得ることができる。
【0033】
コントローラ100はさらに、油圧シリンダ51、52、53を作動させて溶湯を加圧した後に、油圧シリンダ72を作動する。これにより、薄肉化部材71は、その先端部71aがゲート部22内に突出し、ゲート部22の断面積を小さなものとし、ゲート厚を絞る。この結果、ゲート肉厚が薄くなり、ゲート切断機などを用いることなく、製品部分とゲートなどのその他の方案部とを容易に分離することができる。ゲート切断機などが不要となることから、設備投資を削減でき、しかも、ゲート切断機に移送する手間も掛からないので、切断に要する時間を短縮することができる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態の鋳造方法は、複数に分割された可動分割型31、32、33を含む金型20内に形成されるキャビティ21に、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部22を介して溶湯を供給し、当該供給された溶湯をキャビティ21内で凝固させる際に、複数の可動分割型31、32、33を、ゲート部22から遠い可動分割型31からゲート部22に近い可動分割型33にかけて順番に駆動して溶湯を加圧し、ゲート部22から遠い部位からゲート部22に近い部位に向けて指向的にキャビティ21内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部22に移動させる鋳造方法であるため、製品内部での巣の発生を抑制し、もって、製品内部に巣がない、健全な鋳造品を得ることができる。
【0035】
また、本実施形態の鋳造装置10は、複数に分割された可動分割型31、32、33を含みキャビティ21が形成される金型20と、キャビティ21に溶湯を供給するとともに鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部22と、溶湯を加圧するために複数の可動分割型31、32、33のそれぞれを駆動する複数の加圧手段51、52、53と、加圧手段51、52、53のそれぞれの作動を制御するコントローラ100と、を有し、コントローラ100は、供給された溶湯をキャビティ21内で凝固させる際に、複数の加圧手段51、52、53を、ゲート部22から遠い可動分割型31からゲート部22に近い可動分割型33にかけて順番に駆動して溶湯を加圧するように制御してなり、ゲート部22から遠い部位からゲート部22に近い部位に向けて指向的にキャビティ21内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部22に移動させるため、製品内部での巣の発生を抑制し、もって、製品内部に巣がない、健全な鋳造品を得ることができる。
【0036】
また、ゲート部22に対して先端部71aが突出退避自在に設けられ、ゲート部22における溶湯の凝固体を薄肉にするための薄肉化部材71と、薄肉化部材71を移動する移動手段72と、をさらに有し、コントローラ100は、すべての加圧手段51、52、53を作動させて溶湯を加圧した後に移動手段72を作動し、薄肉化部材71の先端部71aをゲート部22に突出させるので、ゲート肉厚が薄くなり、ゲート切断機などを用いることなく、製品とゲートとを容易に分離することができ、設備投資を削減でき、しかも、切断に要する時間を短縮することができる。
【0037】
なお、本発明をダイカスト鋳造に適用した実施形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、低圧鋳造など他の鋳造方法や鋳造装置にも適用可能である。
【0038】
また、3個の可動分割型31、32、33を含む金型20について図示したが、複数に分割されている限りにおいて、可動分割型の個数は限定されない。
【0039】
また、可動分割型31、32、33よる溶湯の加圧力は、ゲート部22に向かう指向性凝固が得られる限りにおいて、すべての可動分割型31、32、33で同じでも、異ならせてもよい。
【0040】
また、ゲート部22に向かう指向性凝固をより確実なものとするため、ゲート部22から遠い可動分割型31からゲート部22に近い可動分割型33にかけて順番に型を冷却していく冷却装置をさらに設けても良い。このような時間差を持った型冷却は、個々の可動分割型31、32、33に供給する冷却水量を変更することによって容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造装置を示す概略断面図である。
【図2】鋳造装置の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…鋳造装置
20…金型
21…キャビティ
22…ゲート部
31…ゲート部からもっとも遠い可動分割型(ゲート部から遠い可動分割型)
32…真ん中の可動分割型
33…ゲート部にもっとも近い可動分割型(ゲート部に近い可動分割型)
51、52、53…油圧シリンダ(加圧手段)
71…薄肉化部材
71a…先端部
72…油圧シリンダ(移動手段)
100…コントローラ(制御手段)

Claims (3)

  1. 複数に分割された可動分割型を含む金型内に形成されるキャビティに、鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部を介して溶湯を供給し、当該供給された溶湯をキャビティ内で凝固させる際に、
    前記複数の可動分割型を、ゲート部から遠い可動分割型からゲート部に近い可動分割型にかけて順番に駆動して溶湯を加圧し、ゲート部から遠い部位からゲート部に近い部位に向けて指向的にキャビティ内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部に移動させることを特徴とする鋳造方法。
  2. 複数に分割された可動分割型を含みキャビティが形成される金型と、
    キャビティに溶湯を供給するとともに鋳造後には製品部分に接続されているとともに製品部分以外の部分をなす溶湯の凝固体を形成することになるゲート部と、
    溶湯を加圧するために前記複数の可動分割型のそれぞれを駆動する複数の加圧手段と、
    前記加圧手段のそれぞれの作動を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、供給された溶湯をキャビティ内で凝固させる際に、前記複数の加圧手段を、ゲート部から遠い可動分割型からゲート部に近い可動分割型にかけて順番に駆動して溶湯を加圧するように制御してなり、ゲート部から遠い部位からゲート部に近い部位に向けて指向的にキャビティ内で溶湯を凝固させることにより、巣をゲート部に移動させることを特徴とする鋳造装置。
  3. ゲート部に対して先端部が突出退避自在に設けられ、ゲート部における溶湯の凝固体を薄肉にするための薄肉化部材と、
    薄肉化部材を移動する移動手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、すべての加圧手段を作動させて溶湯を加圧した後に前記移動手段を作動し、前記薄肉化部材の先端部をゲート部に突出させることを特徴とする請求項2に記載の鋳造装置。
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US11813668B2 (en) 2019-07-24 2023-11-14 Shibaura Machine Co., Ltd. Die casting machine

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