JP2017086583A - 遊技機 - Google Patents

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陽児 森本
Yoji Morimoto
陽児 森本
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Abstract

【課題】装飾部材を移動させるために必要なスペースが増大しにくい遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機は、モータの駆動力によって、第一移動部材131を軸部材139を中心に回転させる。第一移動部材131が、待機回転位置(図8(a)参照)から、中間回転位置(図8(b)参照)まで回転する間、下顎部170と第二移動部材は、一体的に上方へ直線移動する。第一移動部材131が、中間回転位置から演出回転位置(図8(c)参照)まで回転する間、下顎部170は、第二移動部材とは独立して、軸部材を中心に回転移動する。【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、装飾体を移動させる遊技機が知られている。例えば、特許文献1に開示の遊技機は、装飾体の一例である開閉部材を備える。開閉部材は、揺動部材に取り付けられる。揺動部材は、上下方向に沿う軸部を中心に揺動可能である。開閉部材は、揺動部材と共に揺動する。
特開2007−29255号公報
しかしながら、開閉部材が軸部から離間する程、開閉部材が通過する領域は増大する。これに伴い、開閉部材が通過する領域から退避させる必要のある各種部材の数が増大する。従って、開閉部材を移動させるために必要なスペースが大きくなる可能性がある。
本発明の目的は、装飾体を移動させるために必要なスペースが増大しにくい遊技機を提供することである。
本発明に係る遊技機は、駆動手段と、移動可能に設けられた第一装飾体と、前記駆動手段の駆動力によって前記第一装飾体を第一所定方向に沿って移動させた後に、前記駆動手段の駆動力によって前記第一装飾体を前記第一所定方向とは異なる第二所定方向に沿って移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、第一装飾体の通過領域は、遊技機が備える他の各種部材と接触しない柔軟な通過領域となり易い。従って、装飾体を移動させるために必要なスペースが増大しにくい遊技機が実現される。
前記遊技機において、前記移動手段は、前記駆動手段の駆動力によって、前記第一装飾体を従動させながら移動する第一移動部材と、前記第一装飾体に連結し、且つ、前記第一移動部材に従動して移動可能な第二移動部材とを備え、前記第一移動部材は、前記第一装飾体と前記第二移動部材を前記第一所定方向に沿って一体的に移動させる第一動作と、前記第一動作の実行後、前記第一装飾体を前記第二移動部材とは独立して前記第二所定方向に移動させる第二動作とを実行してもよい。この場合、第一装飾体の移動方向の切り替わりが、第一移動部材と第二移動部材とに実現される。従って、遊技機は、第一装飾体を移動させる機構を簡易化できる。
前記遊技機において、前記移動手段は、前記第一所定方向と直交する方向に延び、前記第一移動部材を回転可能に支持する第一支持部を備えてもよい。この場合、第一移動部材が直線移動する場合に比べ、第一移動部材の移動範囲が限定される。従って、遊技機は、第一装飾体を移動させる機構を省スペース化できる。
前記遊技機において、前記第二所定方向は、前記第一所定方向と直交する軸線を中心とした回転方向であり、前記移動手段は、前記第一装飾体を前記第一所定方向に沿って直線移動させた後に、前記第一装飾体を前記第二所定方向に回転させてもよい。この場合、装飾体の動きがよりダイナミックになるので、遊技機は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 初期状態の演出装置200の正面図である。 初期状態の演出装置200の背面図である。 初期状態の演出装置200の右側面図である。 支持体70を省略した初期状態の演出装置200の背面斜視図である。 支持体70、モータ82、腕部95等を省略した初期状態の演出装置200の背面斜視図である。 上顎部110、及び下顎部170の動作の流れ示す背面図である。 図8から支持体70の図示を省略した背面図である。 上顎部110、及び下顎部170の動作の流れ示す正面図である。 表示面28Aの前方に上顎部110と下顎部170が出現する流れを示す正面図である。 演出状態の演出装置200の正面図である。
以下、本発明に係る遊技機の第一の実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。
図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置(図示略)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。遊技球発射装置によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。センター飾り8の略中央には、開口部8Aが形成されている。開口部8Aの下部には、透明な板状部材18が前側から覆うように設けられる。センター飾り8は、表示装置28及び演出装置200を主に備える。表示装置28は表示面28Aを有する。表示面28Aは、センター飾り8の開口部8Aから前方に露出する。表示面28Aは、例えばLCD等によって構成され、前面の全ての領域を表示領域として、様々な映像を表示可能である。表示面28Aは、例えば、大当り判定の結果を報知する演出図柄を表示する。
演出装置200は、センター飾り8の左部において、表示面28Aの前側に配置されている。演出装置200は、後述する腕部95、上顎部110、及び下顎部170を、表示面28A及びスピーカ48等と連動しながら動作させ、様々な演出を行う。遊技者は、パチンコ機1の前面側から、表示面28Aに表示される各種画像と、演出装置200が動作させる腕部95等を、同時に視認可能である。
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14の下方には、第二大入賞口17が設けられている。センター飾り8の右斜め下方には、普通図柄作動ゲート12が設けられている。普通図柄作動ゲート12の下方には、第二始動口15が設けられている。第二始動口15の左斜め下方には、第一大入賞口16が設けられている。第二始動口15、第一大入賞口16及び第二大入賞口17は、それぞれ開閉部材を備える。遊技球は、開閉部材が開放された場合にのみ、第二始動口15、第一大入賞口16及び第二大入賞口17のそれぞれに入賞することができる。
遊技盤2の後面側には、主基板(図示外)、サブ基板(図示外)等が設けられている。主基板はパチンコ機1の主制御を司る。主基板には、各種の演算処理を実行するCPU、データを一時的に記憶するRAM、および制御プログラム等を記憶したROMが設けられている。サブ基板は、主基板と電気的に接続されている。サブ基板は、主基板と同様に、CPU、RAM、およびROMが設けられている。サブ基板は、主基板から送信されるコマンドに従って、演出装置200等を動作させ、演出に関する総合的な制御を実行する。
図3〜図12を参照し、演出装置200について説明する。はじめに、図3を参照し、演出装置200の概略について説明する。演出装置200は、モータ82,88,腕部95、上顎部110、及び下顎部170を備える。腕部95、上顎部110、及び下顎部170は、いずれも、装飾体の一例である。腕部95と上顎部110は、後方から前方へ並ぶ。また、下顎部170は、上顎部110の下側に配置される。演出装置200は、モータ82を駆動することで腕部95を回転させ、モータ88を駆動することで上顎部110と下顎部170を連動して回転させる。腕部95、上顎部110、及び下顎部170は、それぞれ、正面視で視認不能な位置と、正面視で視認可能となる位置との間を移動する(図2、図11(a)参照)。また、下顎部170は、正面視で視認可能となる位置にて、直線移動から回転移動に動作を切り替えることができる(図11(b)、(c)参照)。
図3〜図7を参照し、演出装置200の詳細構造について説明する。図3に示すように、演出装置200は、支持体70を備える。支持体70は、センター飾り8(図2参照)の下部及び左部に後側から固定された板状体であり、正面視で略L字状に形成される。支持体70は、腕部95、上顎部110、及び下顎部170等の各種部材を支持する。支持体70は、下支持部71と上支持部72とを備える。下支持部71は左右方向に延びる略矩形状であり、上支持部72は下支持部71の左部から上方に延びる略矩形状である。
図4に示すように、上支持部72の右部には、軸部材92が設けられる。軸部材92は、上支持部72から後方に突出する。以下、軸部材92の軸線を「軸線92A」という。軸線92Aは前後方向に延びる。軸部材92には、腕部95が回転可能に支持される。腕部95は、キャラクタの腕を模った装飾体である。腕部95は、装飾部材95Aと基板95Bとを有する。装飾部材95Aは、軸部材92から、軸線92Aを基準とした径方向(以下、「第一方向」という)へ延びる。装飾部材95Aは、透光性を有する板状部材であり、基板95Bを前側から覆う。基板95Bの前面には、LED等の発光体が設けられる。発光体は、装飾部材95Aによって前方から覆われる。
図5に示すように、装飾部材95Aは、前面95Cを備える。前面95Cの第一方向側の部位は、前方に向かって湾曲している。以下、前面95Cのうちで、最も前側にある部位を、「先頭部95D」という。
図4に示すように、腕部95は、複数のギヤを介して、モータ82(図3参照)に連結する。モータ82は、上支持部72の左部の前面に設けられる。モータ82の出力軸は、上支持部72を前後方向に貫通する。出力軸の後端部に固定されたモータギヤ82Aは、
上支持部72の後方に位置し、他のギヤを介して腕部95と連結する。従って、腕部95は、モータ82の駆動に伴って、腕退避位置(図10(a)参照)と腕演出位置(図12参照)との間を、軸線92Aを中心に回転可能である。腕退避位置は、軸部材92から略上方に延びる腕部95の回転位置である。腕退避位置にある腕部95は、センター飾り8の左部の後方に位置し、前方からは視認不能となる(図11(a)参照)。腕演出位置は、軸部材92から略右方に延びる腕部95の回転位置である。腕演出位置にある腕部95は、表示面28Aの左下部の前方で左右方向に延びる。腕演出位置にある腕部95の前面95Cの半分以上は、表示面28Aの前方に配置される。この場合、腕部95の第一方向における端部は、表示面28Aの左右方向における略中心の前方に位置する。
図3、図7に示すように、支持体70のうちで、下支持部71と上支持部72との境界部の前面には、モータ88が設けられる。モータ88の出力軸は、支持体70を前後方向に貫通する。モータ88の出力軸の後端部には、モータギヤ88Aが固定される。モータギヤ88Aの上端部は、ギヤ89と連結する。ギヤ89は、支持体70の後部に回転可能に設けられる。ギヤ89はアーム部89Aを備える。アーム部89Aは、ギヤ89の回転中心から離間する方向へ延びる。
アーム部89Aの先端部には、上顎部110が連結する。上顎部110は、軸部材102によって回転可能に支持される。軸部材102は、支持体70の上支持部72の右部から後方に突出し、アーム部89Aの先端部から離間する。以下、軸部材102の軸線を「軸線102A」という。軸線102Aは、前後方向に延びる。
上顎部110は、装飾部材112と基板115を備える。装飾部材112は、軸部材102によって回転可能に支持され、軸線102Aを基準とした径方向(以下、「第二方向」という)へ延びる。装飾部材112の形状は、第二方向に長い箱状であり、後方に向けて開口する。装飾部材112は、透光性を有する樹脂部材によって形成される。基板115は、第二方向と平行に延びる。基板115は、装飾部材112の後部に取り付けられており、装飾部材112の内側を後方から覆う。基板115の後面115Aは、平面状であり、後方に向けて露出する。基板115の基板の前面には、例えばLED等の発光体が実装される。基板115の発光体が放つ光は、装飾部材112を前方へ透過する。
上顎部110は、モータ88の回転に伴って、軸線102Aを中心に、退避位置(図10(a)参照)と、演出位置(図10(c)参照)との間を、回転可能である。退避位置は、軸線102Aから略上方へ延びる上顎部110の回転位置である。演出位置は、軸線102Aから略右方へ延びる上顎部110の回転位置である。退避位置にある上顎部110は、センター飾り8の左部の後方に位置し、前方からは視認不能である(図11(a)参照)。また、上顎部110が退避位置にある場合、基板115の後面115Aは、腕退避位置にある腕部95の前面95Cに対して、隙間を空けて前方から対向する(図5参照)。演出位置にある上顎部110は、腕演出位置にある腕部95の前方に位置する。
基板115の背面には、緩衝部材107が例えば粘着テープ等によって貼り付けられている。緩衝部材107は、弾性変形することによって、衝撃及び振動等を吸収可能な部材である。本例の緩衝部材107は、ハネナイト(登録商標)である。上顎部110が退避位置にある場合、緩衝部材107は、腕退避位置にある腕部95の先頭部95Dに対して、隙間を空けて前方から対向する(図5参照)。
図6に示すように、上述したモータギヤ88Aの下端部は、複数のギヤを介して、回転体125のギヤ部に連結する。回転体125は、支持体70の下支持部71の背面左部に設けられ、前後方向に延びる軸線125Aを中心に回転可能である。回転体125は、モータ88から伝達される駆動力よって、回転する。回転体125はアーム部127を備える。アーム部127は軸線125Aから離間する方向へ延びる。アーム部127の先端部には、摺動連結部127Aが設けられる。本例の摺動連結部127Aは、軸受である。
回転体125は、待機回転位置(図6参照)と、終了回転位置(図9(c)参照)との間を、開始回転位置(図示略)を経由して、回転可能である。待機回転位置は、摺動連結部127Aが軸線125Aに対して左下方に位置する回転体125の回転位置である。終了回転位置は、摺動連結部127Aが軸線125Aに対して右上方に位置する回転体125の回転位置である。開始回転位置は、摺動連結部127Aが軸線125Aに対して右下方に位置する回転体125の回転位置である。開始回転位置は、終了回転位置にある回転体125が背面視で僅かに時計回りに回転した回転位置である。図4では、回転体125が開始回転位置にある場合における摺動連結部127Aを、二点鎖線によって図示する。回転体125が開始回転位置にある場合における摺動連結部127Aの高さは、回転体が待機回転位置にある場合における摺動連結部127Aと高さと同じである。回転体125は、待機回転位置と開始回転位置との間を回転する間に、摺動連結部127Aが軸線125Aの真下となる回転位置を通過する(図示略)。
図6に示すように、摺動連結部127Aは、第一移動部材131に連結する。第一移動部材131は、アーム部127の後方に配置された、前後方向に厚さを有する板状部材である。第一移動部材131は、軸部材139に回転可能に設けられる。軸部材139は、回転体125よりも右側で、下支持部71から後方に突出する。軸部材139は、前後方向に沿う。
第一移動部材131は、軸部材139から、軸部材139の軸線を基準とした径方向へ延びる。第一移動部材131には、内開口縁部141が設けられる。内開口縁部141は、第一移動部材131のうち、延設方向における略中央部に設けられる。内開口縁部141は、第一開口縁部141Aと第二開口縁部141Bとを含む。第一開口縁部141Aは、左側から右側へ向けて直線状に延びる長穴を形成する。第二開口縁部141Bは、第一開口縁部141Aの右端部から、第一開口縁部141Aの延設方向と交差する方向に向けて直線状に延びる長穴を形成する。第一開口縁部141Aと第二開口縁部141Bが形成する長穴は、いずれも第一移動部材131を前後方向に貫通する。
内開口縁部141の内側には、回転体125の摺動連結部127Aが摺動可能に嵌る。
回転体125の回転に伴って、第一移動部材131は、軸部材139を中心として、所定回転位置(図示略)と演出回転位置(図8(c)参照)との間を、退避回転位置(図8(a)参照)を経由して回転可能である。所定回転位置は、軸部材139から右下方に延びる第一移動部材131の回転位置である所定回転位置は、第一移動部材131の回転範囲のうち、背面視で反時計回り側の端の位置である。第一移動部材131が所定回転位置にある場合、摺動連結部127Aは第一開口縁部141Aの延設方向の中央部と当接する(図示略)。演出回転位置は、軸部材139から右上方に延びる第一移動部材131の回転位置である。第一移動部材131が演出回転位置にある場合、摺動連結部127Aは、第二開口縁部141Bの左端部に対して接触する(図8(c)参照)。退避回転位置は、所定回転位置から背面視で時計回りに僅かに回転した第一移動部材131の回転位置である。第一移動部材131が退避回転位置にある場合、摺動連結部127Aは、第一開口縁部141Aの左端部及び右端部のいずれか一方に対して接触する。第一移動部材131は、所定回転位置と演出回転位置との間を回転する場合、軸部材139を中心に略50度だけ回転する。
回転体125が待機回転位置と開始回転位置との間を回転する場合、摺動連結部127Aが第一開口縁部141Aに対して摺動することによって、第一移動部材131は、所定回転位置と退避回転位置との間を回転可能である。また、回転体125が開始回転位置と終了回転位置との間を回転する場合、摺動連結部127Aが第二開口縁部141Bに対して摺動することによって、第一移動部材131は、退避回転位置と演出回転位置との間を回転可能である。
図6に示すように、第一移動部材131うち、内開口縁部141に対して軸部材139とは反対側の部位には、外開口縁部142が設けられる外開口縁部142は、軸部材139と略直交する方向に直線状に延びる長穴を形成する。外開口縁部142には、後軸受162が摺動可能に嵌っている。後軸受162には、前後方向に沿う軸部材164の後端部が挿通されている。
図4に示すように、軸部材164は、ガイド部77が形成する長穴に挿通される。ガイド部77は、支持体70の下支持部71の右部に設けられ、支持体70を前後方向に貫通する長穴を形成する。ガイド部77は、第一移動部材131の移動する領域に対して前方に配置される。また、軸部材164の前端部は、支持体70よりも前方にある。
ガイド部77は、第一ガイド部77Aと第二ガイド部77Bとを含む。第一ガイド部77Aは、上下方向に延びる開口縁部である。第二ガイド部77Bは、第一ガイド部77Aの上端部から、右上方へ延びる開口縁部である。言い換えると、第二ガイド部77Bは、前後方向及び上下方向と交差する方向に延びる。軸部材164は、第一ガイド部77A及び第二ガイド部77Bに沿って移動可能である。
図6に示すように、軸部材164の前端部は、下顎部170の背面部に固定される。下顎部170は、キャラクタの下顎を模った役物である。下顎部170は、下支持部71(図3参照)の前方に配置されており、第一移動部材131及びガイド部77に対して前後方向に並ぶ。下顎部170は、軸部材164と直交する方向に延びる。下顎部170は、基板と装飾部材とを有する。装飾部材は、透光性を有する板状部材であり、基板を前側から覆う。下顎部170の基板の前面には、LED等の発光体が設けられており、装飾部材によって前側から覆われている。
下顎部170の左端部は、前後方向に延びる軸部材177によって回転可能に支持される。軸部材177は、第二移動部材172によって支持される。以下、軸部材177の軸線を「軸線177A」という。第二移動部材172は、下顎部170と下支持部71との間に配置された、正面視で略矩形状の板状部材である。第二移動部材172は、下顎部170と第一移動部材131に対して前後方向に並ぶ。第二移動部材172は、スライドレール147(図7参照)によって上下動可能に支持される。スライドレール147は、軸部材177とガイド部77との間において下支持部71(図3参照)の前面に設けられる。また、図4に示すように、第二移動部材172の左部は、軸受を介して、左ガイド部79に摺動可能に連結する。左ガイド部79は、下支持部71に設けられた開口縁部であり、上下方向に延びる。第二移動部材172は、スライドレール147と左ガイド部79によって、上下方向の移動を案内される。以下、第二移動部材172の可動範囲の上端位置を、「第一位置」(図8(c)、図9(c)参照)といい、第二移動部材172の可動範囲の下端位置を、「第二位置」(図8(a)、図9(a)参照)という。
第二移動部材172のうち、スライドレール147よりも右側の部位には、摺動部173が設けられる。摺動部173は、第二移動部材172を前後方向に貫通する長穴を形成する開口縁部である。摺動部173は、軸線177Aを中心とした回転方向に延びる。第二移動部材172が第一位置にある場合、摺動部173は、第二ガイド部77Bに対して略前方から対向する(図8(c)、図9(c)参照)。第二移動部材172が第二位置にある場合、摺動部173は、第一ガイド部77Aの下端部に対して前方から対向する(図8(a)、図9(a)参照)。第二移動部材172が第一位置にある場合であっても、軸部材177は、開口部8Aよりも下方に位置する(図11(c)参照)。つまり、軸部材177は、表示面28Aから前後方向と直交する方向に離間した位置に配置される。
図6に示すように、摺動部173の内側には前軸受168が摺動可能に嵌め込まれており、前軸受168の内側に軸部材164が挿通されている。前軸受168は、後軸受162と前後方向に対向する。以下、前軸受168、軸部材164、及び後軸受162を総称して、「連結部160」という。連結部160は、第二移動部材172と下顎部170とを連結し、且つ摺動部173に対して摺動可能に連結する。
第一移動部材131が退避位置(図8(a)参照)と演出位置(図8(c)参照)との間を回転する場合、外開口縁部142が後軸受162を上側へ付勢することによって、下顎部170と第二移動部材172は、いずれも、第一移動部材131に従動して上下方向に移動できる。以下、下顎部170の可動範囲の下端位置を、単に「下端位置」といい、下顎部170の可動範囲の上端位置を、単に「上端位置」という。
図2、図7〜図12を参照し、演出装置200の動作を説明する。尚、図8(a)、図9(a)、及び図10(a)の演出装置200の状態は、いずれも同じ状態である。また、図8(b)、図9(b)、図10(b)、及び図11(b)の演出装置200の状態は、いずれも同じ状態である。同様に、図8(c)、図9(c)、図10(c)、及び図11(c)の演出装置200の状態は、いずれも同じ状態である。
動作前の演出装置200は、初期状態(図10(a)参照)にあるものとする。演出装置200が初期状態にある場合、腕部95は腕退避位置にあり、上顎部110は退避位置にあり、回転体125は待機回転位置にある。また、演出装置200が初期状態にある場合、摺動連結部127Aは第一開口縁部141Aの左端部に接触し、第一移動部材131は退避回転位置にあり、第二移動部材172は第二位置にあり、下顎部170は下端位置にある。初期状態にある演出装置200は、前方からは視認不能である(図11(a)参照)。
図7に示すように、演出装置200が動作を開始する場合、モータ88は、モータギヤ88Aを背面視で時計回り(矢印A方向)に回転させるように、回転駆動する。モータ88の駆動力は、モータギヤ88A及びギヤ89を伝って、上顎部110に伝達される。ギヤ89が回転することで、上顎部110は、退避位置から演出位置に向けて、背面視で時計回り(矢印B方向)に回転する。上顎部110が演出位置に向けて回転している間、モータ88の駆動力は、モータギヤ88A及び複数のギヤを伝って、回転体125に伝達される。
回転体125が、待機回転位置(図8(a)、図9(a)参照)から開始回転位置へ回転する。これにより、摺動連結部127Aは、第一開口縁部141Aに対して摺動しながら、内開口縁部141に対して右側へ相対移動する。摺動連結部127Aは、第一移動部材131を背面視で反時計回り(図8(a)の矢印C方向)に回転させる。
摺動連結部127Aは、第一開口縁部141Aの延設方向の中央部まで摺動したとき(図示略)、第一移動部材131を、退避回転位置から所定回転位置まで回転させる。摺動連結部127Aは、第一開口縁部141Aに対して更に摺動する。第一移動部材131の回転方向は、背面視で反時計回りから時計回りに切り替わる。つまり、第一移動部材131は、所定回転位置を起点として、上側へ向けて回転移動する。
回転体125が待機回転位置から開始回転位置まで回転すると、摺動連結部127Aは第一開口縁部141Aの右端部まで摺動し、第一移動部材131は所定回転位置から退避回転位置まで戻る。尚、所定回転位置と退避回転位置は、互いに極めて近接する。従って、第一移動部材131は、退避位置と所定回転位置との間で回転しても、後述のような第二移動部材172と下顎部170を移動させる動作を殆どしない。つまり、第二移動部材172は、第二位置にて静止し、下顎部170は下端位置にて静止している。
回転体125は、開始回転位置から更に背面視で時計回りに回転する(図8(a)、(b)参照)。摺動連結部127Aは、第二開口縁部141Bに対して摺動するように、内開口縁部141に対して右側へ相対移動する。摺動連結部127Aは、退避回転位置にある第一移動部材131を、背面視で時計回りに更に回転させる。外開口縁部142は、後軸受162を介して、連結部160を上側へ向けて付勢する。連結部160の軸部材164が、第一ガイド部77A(図8(a),(b)参照)によって左右方向への移動を規制されるので、連結部160は第一ガイド部77Aに沿って上方向へ移動する。このとき、後軸受162は、外開口縁部142に対して相対的に左側へ移動する。
連結部160の上方への移動力は、軸部材164を介して下顎部170に伝達されると同時に、前軸受168(図6参照)及び摺動部173を介して第二移動部材172に伝達される。これにより、下顎部170と第二移動部材172は、いずれも、第一移動部材131に従動して一体的に上方へ直線移動する(図10(a)の矢印P方向)。第二移動部材172は、スライドレール147と左ガイド部79によって案内されながら、上方へ直線移動する。尚、上顎部110は、軸線102A(図7参照)を中心に、背面視で反時計回りに回転し続けている。
図8(b)、図9(b)に示すように、第一移動部材131は、軸部材139から略右方へ延びる回転位置(以下、「中間回転位置」という)まで回転する。このとき、摺動連結部127Aは、第二開口縁部141Bの右端部に接触し、後軸受162は、外開口縁部142の左端部と接触し、軸部材164は、第一ガイド部77Aの上端の内側に位置する。第二移動部材172は、第二位置の僅か下方まで上昇する。また、下顎部170の上部は、表示面28Aの左下部と正面視で重なる位置まで上昇する(図11(b)参照)。以下、第一移動部材131が中間回転位置にあるときの下顎部170の配置位置を「中間位置」という。中間位置にある下顎部170の一部は、遊技者から視認可能である。
尚、図11(b)に示すように、下顎部170が中間位置まで移動した場合、上顎部110は、表示面28Aの左上部の前方で、左下方から右上方へ延びる位置まで回転する。従って、上顎部110は、遊技者から視認可能となる。
図9(b)、(c)に示すように、回転体125が、背面視で時計回りに更に回転することで、摺動連結部127Aは、第二開口縁部141Bに対して摺動しながら、内開口縁部141に対して左側へ相対移動する。これにより、摺動連結部127Aは、第一移動部材131を、中間回転位置から背面視で時計回りに更に回転させる。第一移動部材131の回転に伴って、外開口縁部142は、後軸受162を上側へ付勢する。連結部160(図6参照)は、軸部材164を、第二ガイド部77Bに沿わせるようにして上側へ移動させる。このとき、前軸受168は、摺動部173に対して摺動し、第二移動部材172と下顎部170は、僅かに上方へ一体的に移動する。第二移動部材172は、第一位置まで上昇する。第二移動部材172が第一位置まで上昇した後も、連結部160は、第二ガイド部77Bに沿って更に上側へ移動する。この場合、第二ガイド部77Bと摺動部173は略前後方向に対向する。従って、前軸受168は、摺動部173に対して摺動しつつも、第二移動部材172を上方へは移動させない。第二移動部材172は第一位置に位置し続ける。
第二ガイド部77Bに沿って移動する軸部材164は、下顎部170を、軸線177Aを中心に背面視で時計回り(図9(b)、図10(b)の矢印Q方向)に回転させる。下顎部170は、第二移動部材172に対して相対的に移動する。言い換えると、下顎部170は、第二移動部材172とは独立して回転移動する。つまり、下顎部170の動作は、第二移動部材172と一体的に直線移動する動作から、第二移動部材172とは独立して回転移動する動作へと切り替わる。この場合、下顎部170と上顎部110は、互いに近接する方向に向けて回転する(図10(b)、(c)参照)。
図8(c)、図9(c)、及び図10(c)に示すように、回転体125が終了回転位置まで回転すると、第一移動部材131は演出回転位置まで回転し、下顎部170は上端位置まで回転する。また、下顎部170が上端位置まで回転移動したとき、上顎部110は、演出位置まで回転する。演出位置にある上顎部110は、表示面28Aの左部の前方にて、左右方向に延びるに姿勢になる(図11(c)参照)。モータ88は、モータギヤ88Aを背面視で時計回りに回転させる回転駆動を停止する。
モータ88が回転駆動を停止した後、モータ82(図6参照)は、モータギヤ82Aを背面視で反時計回り(図6、図9(c)の矢印J方向)に回転させるように、回転駆動する。モータ82の駆動力は、腕部95に伝達する。これにより、腕部95は、背面視で反時計回り(図6、図9(c)の矢印K方向)に回転する。図2、図12に示すように、腕部95は、腕退避位置から腕演出位置まで回転する。腕部95は、表示面28Aと上顎部110との間で、左右方向に延びる姿勢となる。その後、モータ82は、回転駆動を停止する。以下、腕部95が腕演出位置にあり、上顎部110が演出位置にあり、下顎部170が上端位置にある場合における演出装置200の状態を、「演出状態」という。
演出装置200が演出状態になった後、腕部95、上顎部110、及び下顎部170のそれぞれに設けられた発光体は、点滅する。これにより、パチンコ機1は、腕部95、上顎部110、及び下顎部170のインパクトを、遊技者に対して効果的に与えることができる。
その後、モータ82,88は、演出装置200が初期状態から演出状態に変わる場合とは反対方向に回転駆動する。これにより、腕部95と上顎部110は、正面視で、一体的に反時計回りに回転し、下顎部170は下端位置に向けて回転する。上顎部110と下顎部170は、正面視で、互いに離間する方向に回転する。腕部95は腕演出位置まで戻り、上顎部110は退避位置まで戻る。また、第一移動部材131は、中間回転位置、退避位置、及び所定回転位置を経由して、退避位置まで戻る。これにより、第二移動部材172は第一位置から第二位置まで戻り、下顎部170は中間位置を経由して上端位置まで戻る。演出装置200は初期状態に戻る。
以上、説明したように、下顎部170は、下端位置から中間位置まで上下方向に沿って移動した後、軸部材177を中心として背面視で時計回りに回転する。下顎部170が、例えば、前後方向に延びる軸線を中心とした回転方向にしか回転できない場合が考えられる。この場合、下顎部170が、軸線と直交する方向において大きくなる程、下顎部170の通過する領域である通過領域は、増大する。これにより、下顎部170を移動させるために必要なスペースが増大する。また、例えば、下顎部170が上下方向にしか直線移動できない場合が考えられる。この場合、下顎部170の移動方向が柔軟に切り換わることがない。従って、パチンコ機1に設けられる各種部材のうち、下顎部170の通過領域から退避させる必要がある部材である所定部材と、所定部材を退避させることに伴って移動させる必要のある部材とが、増大する。これにより、下顎部170を移動させるために必要なスペースが、増大する。しかしながら、本実施形態では、下顎部170の移動方向が切り替わるので、下顎部170の通過領域は、他の各種部材と接触しない柔軟な通過領域になり易い。また、下顎部170の移動方向が切り替わるので、上端位置に移動するまでの下顎部170の移動領域は、小さくなり易い。以上より、装飾体である下顎部170を移動させるために必要なスペースが増大しにくいパチンコ機1が実現される。
また、下顎部170の移動方向が切り替わることができるので、下端位置にある下顎部170の配置位置は、自在化する。つまり、パチンコ機1の設計開発段階において、下顎部170の上下動量と回転量とが調整されることによって、下端位置にある下顎部170の配置位置は、比較的自在に設定され易い。よって、遊技者にとって視認不能となる位置で下顎部170を収容するためのスペースが自在化し、パチンコ機1の小型化が達成できる。
また、第一移動部材131は、退避回転位置から中間回転位置まで回転することで、下顎部170と第二移動部材172を一体的に上下方向に移動させることができる。第一移動部材131は、中間回転位置から演出回転位置まで回転することで、下顎部170を第二移動部材172とは独立して、軸部材177を中心に回転させることができる。下顎部170の移動方向の切替えは、第一移動部材131、第二移動部材172、及び軸部材177によって実現される。よって、パチンコ機1は、演出装置200の機構を簡易化できる。
第一移動部材131は、モータ88の回転駆動に伴って、軸部材139を中心に回転移動する。また本実施形態では、第一移動部材131は、所定回転位置と演出回転位置との間を回転する場合に、軸部材139を中心に約50度だけ回転する。これにより、第一移動部材131の移動範囲は、第一移動部材131が直線移動する場合に比べて、限定される。従って、パチンコ機1は、演出装置200を更に省スペース化できる。
摺動連結部127Aが第一開口縁部141Aの左端部に対して接触することで、第一移動部材131は、背面視で時計回りに回転することを規制される。よって、下端位置にて静止している下顎部170を上方へ移動させようとする突発的な外力がパチンコ機1に作用した場合であっても、パチンコ機1は、下顎部170を安定した状態で静止(ロック)させることができる。
第二移動部材172は、上下方向に沿って直線移動する場合に、スライドレール147によって案内される。よって、パチンコ機1は、第二移動部材172の上下方向における直線移動を安定化できる。故に、下顎部170の上下方向における直線移動は、安定化する。
摺動部173に連結する連結部160がガイド部77に沿って移動する構成が採用されることで、第一移動部材131が下顎部170と第二移動部材172を一体的に移動させる動作と、第一移動部材131が第二移動部材172とは独立して下顎部170を回転させる動作とは、実現される。よって、パチンコ機1は、演出装置200を簡易化できる。
モータ88が回転駆動することで、下顎部170に加えて上顎部110が移動する。つまり、モータ88の回転駆動に伴って、複数の装飾体が連動して動作するので、パチンコ機1は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。また、本実施形態では、モータ88の回転駆動に伴って、上顎部110と下顎部170は、互いに近接する方向、又は互いに離間する方向に移動する。これにより、上顎部110と下顎部170の動作は、多彩になりつつも、一定のまとまりを有することとなる。よって、パチンコ機1は、装飾体を動作させる演出効果を更に向上できる。
また、下顎部170は、下端位置から中間位置まで上下方向に沿って直線移動し、中間位置から上端位置まで軸部材139を中心に回転移動する。下顎部170の動きに、直線移動と回転移動とが含まれるので、下顎部170の動作が遊技者に与えるインパクトは、増大する。よって、パチンコ機1は、装飾体を動作させる演出効果をさらに向上できる。
中間位置にある下顎部170の上部は、表示面28Aと正面視で重なり前側から視認可能となる。下顎部170が、遊技者によって視認可能な位置で移動方向を切り替えるので、下顎部170の動作が遊技者に与えるインパクトは、増大する。さらに、本実施形態では、遊技者は、表示面28Aを視認しつつ、下顎部170が移動方向を切り替える動作を視認できる。これにより、下顎部170の動作が遊技者に与えるインパクトは、更に増大する。よって、パチンコ機1は、下顎部170を動作させる演出効果を向上できる。
下顎部170が中間位置から上端位置まで回転する場合、軸部材177は表示面28Aに対して前後方向と直交する方向に退避した位置にある。よって、下顎部170が回転する動きが更にダイナミックになる。よって、パチンコ機1は、下顎部170を動作させる演出効果を向上できる。
上記実施形態において、パチンコ機1は、本発明の「遊技機」の一例である。モータ88は、本発明の「駆動手段」の一例である。下顎部170は、本発明の「第一装飾体」の一例である。軸部材139は、本発明の「第一支持部」の一例である。上下方向は、本発明の「第一所定方向」の一例である。軸線177Aを中心とした回転方向は、本発明の「第二所定方向」の一例である。軸線177Aは、本発明の「軸線」の一例である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。上記実施形態では、下顎部170が上端位置まで移動し、且つ、上顎部110が演出位置まで移動した後に、腕部95は、腕演出位置に向けた回転移動を開始する。これに代えて、腕部95は、正面視で、上顎部110と一体的に回転するように、回転してもよい。この場合、後側にある腕部95の一部は、上顎部110によって遮られた状態を維持しつつ、回転する。これにより、遊技者は、却って、上顎部110と腕部95の動きに斬新さを感じるので、パチンコ機1は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。また、上顎部110と腕部95が一体的に回転するので、上顎部110が回転した後に腕部95が回転する場合に比べて、演出装置200が初期状態から演出状態に変わるまでの時間は、短縮される。よって、パチンコ機1は、演出装置200の装飾体を動作させる演出に、スピード感を持たせることができる。
また、腕部95、上顎部110、及び下顎部170のそれぞれに設けられた発光体は、腕部95、上顎部110、及び下顎部170が移動している間に、点滅又は点灯してもよい。
また、上記実施形態では、下顎部170は、上下方向に直線移動した後、前後方向に延びる軸線177Aを中心に回転移動する。これに代えて、例えば、下顎部170は、左右方向又は前後方向に直線移動した後、上下方向に延びる軸線(図示外)を中心に回転移動してもよい。また、下顎部170が直線移動する方向は、例えば、上下方向及び左右方向に対して傾斜する方向であってもよい。また、下顎部170が回転移動するときの中心となる軸線は、例えば、上下方向及び左右方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。
また、下顎部170、第二移動部材172、及び第一移動部材131は、前方から順に並ぶことに限定されない。例えば、第二移動部材172が下顎部170よりも前方に配置されていてもよいし、下顎部170が第一移動部材131よりも後方に配置されていてもよい。
また、内開口縁部141及び外開口縁部142のそれぞれが形成する長穴は、第一移動部材131を貫通する長穴であることに限定されず、例えば、第一移動部材131の前面に形成された溝であってもよい。また、ギヤ89は、モータギヤ88Aの上端部に連結していなくてもよい。これに代えて、ギヤ89は、例えば、モータギヤ88Aと回転体125のギヤ部とを連結する複数のギヤのいずれか一つに連結していてもよい。また、第一移動部材131は、軸部材139を中心に回転する代わりに、例えば上下方向又は左右方向に直線移動する構成であってもよい。また、スライドレール147が設けられる代わりに、例えば、上下方向に延びるガイド溝が設けられてもよい。第二移動部材172は、例えば軸受などを介して、ガイド溝に対して摺動可能に連結する。
また、腕部95、上顎部110、下顎部170は、いずれも、遊技者によって視認不能となる位置と、遊技者によって視認可能となる位置との間を移動することに限定されない。上記三つの装飾体は、いずれも、遊技者によって視認可能となる状態を維持したまま、所定の移動範囲を移動してもよい。
また、請求項、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、図柄表示装置、大入賞装置、始動入賞口等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。 従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「演出装置」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。
更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
<備考>
以下、本開示の構成とその作用効果を例示する。下記の構成に注記したカッコ書きは、対応する本開示の構成を例示する。
前記遊技機において、前記第一移動部材は、直線状に延びる長穴を形成する開口縁部(内開口縁部141)を備え、第一所定位置(所定回転位置)を起点として移動する部材であり、前記移動手段は、前記第一所定方向と直交する方向に延びる第二軸線(軸線125A)を中心に、前記駆動手段の駆動力によって回転する回転体(回転体125)と、前記第二軸線から離間する位置で前記回転体に設けられ、前記開口縁部に摺動可能に連結すると共に、前記開口縁部に対して摺動することで、前記第一移動部材を前記第一所定位置まで移動させる摺動連結部(摺動連結部127A)とを備え、前記開口縁部の延設方向の一端部に接触する前記摺動連結部の前記第一所定方向における位置は、前記一端部とは反対の他端部に接触する前記摺動連結部の前記第一所定方向における位置と同じであってもよい。この場合、摺動連結部は、開口縁部の一端部に接触することで、第一移動部材に対して第一所定方向に沿った移動を規制できる。よって、遊技機は、第一装飾体を安定した状態で静止させることができる。
前記遊技機において、前記移動手段は、前記第二移動部材が前記第一所定方向に移動するのを案内する案内手段(スライドレール147)を備えてもよい。この場合、第二移動部材の移動が安定化するので、遊技機は安定して第一装飾体を移動できる。
前記遊技機において、前記第一装飾体、前記第一移動部材、及び前記第二移動部材は、それぞれ、前記第一所定方向及び前記第二所定方向と直交する方向である特定方向(前後方向)に沿って配置され、前記移動手段は、前記第一所定方向に延びる第一ガイド部(第一ガイド部77A)と、前記第一ガイド部の一端部から、前記第一所定方向及び前記第二所定方向と交差する第三所定方向に延びる第二ガイド部(第二ガイド部77B)とを有し、前記第一装飾体に対して前記特定方向に並ぶガイド部(ガイド部77)と、前記第一移動部材と前記第一装飾体とを連結し、前記ガイド部に沿って移動する連結部(連結部160)と、前記第二移動部材に設けられ、前記第二所定方向に延び、前記連結部が前記第三所定方向に摺動可能に連結する摺動部(摺動部173)とを備え、前記第二移動部材は、前記摺動部が前記第二ガイド部に対して前記特定方向に対向する第一位置と、前記第一位置から前記所定方向に離間した位置であって、且つ前記摺動部が前記第一ガイド部に対して前記特定方向に対向する第二位置との間を移動可能であってもよい。この場合、第一ガイド部に沿って移動する連結部は、摺動部を介して第二移動部材を第二位置から第一位置まで移動させると共に、第一装飾体を第一所定方向に沿って移動させる。これにより、遊技機は、第一動作を実行する。第二ガイド部に沿って移動する連結部は、摺動部に対して摺動すると共に、第一装飾体を、第二移動部材とは独立して第二所定方向に移動させる。これにより、遊技機は第二動作を実行する。つまり、第一動作と第二動作は、摺動部に連結する連結部がガイド部に沿って移動する構成が採用されることで、実現される。よって、遊技機は、第一装飾体を移動させる機構を簡易化できる。
前記遊技機において、前記第一装飾体と連動して移動可能な第二装飾体(上顎部110)を備え、前記移動手段は、前記駆動手段の駆動力を前記第一移動部材に伝達する第一伝達部材(モータギヤ88A)と、前記第一伝達部材と連結し、前記駆動手段の駆動力を前記第二装飾体に伝達する第二伝達部材(ギヤ89)とを備えてもよい。この場合、駆動手段の駆動力によって、第一装飾体に加えて第二装飾体が移動する。複数の装飾体が連動して移動するので、遊技機は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。
前記遊技機において、前記移動手段は、前記第一装飾体の少なくとも一部が、外部から視認可能となる位置にて、前記第一装飾体の移動方向を前記第一所定方向から前記第二所定方向に切り替えてもよい。この場合、遊技機は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。
前記遊技機において、画像を前方へ向けて表示する表示面(表示面28A)を有する画像表示装置(表示装置28)を備え、前記移動手段は、前記第一装飾体の少なくとも一部が前記表示面と正面視で重なる位置にて、前記第一装飾体の移動方向を前記第一所定方向から前記第二所定方向に切り替えてもよい。この場合、遊技者は、表示面を視認しつつ、第一装飾体が移動方向を切り替える動作を視認できる。よって、遊技機は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。
前記遊技機において、前記第一所定方向は上下方向であり、前記第二所定方向は、前後方向に延びる第三軸線(軸線177A)を中心とした回転方向であり、前記第三軸線は、正面視で、前記表示面から前記前後方向と直交する方向に離間した位置に配置されてもよい。この場合、第一装飾体が第二所定方向に沿って回転する動きが、ダイナミックになる。よって、遊技機は、装飾体を動作させる演出効果を向上できる。
1 パチンコ機
28 表示装置
28A 表示面
77 ガイド部
77A 第一ガイド部
77B 第二ガイド部
88 モータ
88A モータギヤ
89 ギヤ
110 上顎部
125 回転体
125A 軸線
127A 摺動連結部
131 第一移動部材
139 軸部材
141 内開口縁部
142 外開口縁部
147 スライドレール
160 連結部
170 下顎部
172 第二移動部材
173 摺動部
177A 軸線

Claims (4)

  1. 駆動手段と、
    移動可能に設けられた第一装飾体と、
    前記駆動手段の駆動力によって前記第一装飾体を第一所定方向に沿って移動させた後に、前記駆動手段の駆動力によって前記第一装飾体を前記第一所定方向とは異なる第二所定方向に沿って移動させる移動手段と
    を備えたことを特徴等する遊技機。
  2. 前記移動手段は、
    前記駆動手段の駆動力によって、前記第一装飾体を従動させながら移動する第一移動部材と、
    前記第一装飾体に連結し、且つ、前記第一移動部材に従動して移動可能な第二移動部材と
    を備え、
    前記第一移動部材は、
    前記第一装飾体と前記第二移動部材を前記第一所定方向に沿って一体的に移動させる第一動作と、
    前記第一動作の実行後、前記第一装飾体を前記第二移動部材とは独立して前記第二所定方向に移動させる第二動作と
    を実行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記移動手段は、
    前記第一所定方向と直交する方向に延び、前記第一移動部材を回転可能に支持する第一支持部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第二所定方向は、前記第一所定方向と直交する軸線を中心とした回転方向であり、
    前記移動手段は、前記第一装飾体を前記第一所定方向に沿って直線移動させた後に、前記第一装飾体を前記第二所定方向に回転させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
JP2015221991A 2015-11-12 2015-11-12 遊技機 Pending JP2017086583A (ja)

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