JP2017086340A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の椅子は、着座者が一定方向を向いて長時間着座することを前提として作られており、座体の左右の側縁部に隆起部が配置されていることで、着座者の臀部の左右方向の位置ずれを抑制し、それによって着座者の着座疲労を軽減することができる。
特許文献3に記載の椅子は、座体の上面がフラットに形成されており、特許文献4に記載の椅子は、着座者が一定方向を向いて着座することを想定して、着座者の臀部形状に略沿った凹凸形状が座体の上面に形成されている。
この場合、座体の外周面が一定の円弧形状になるため、脚柱をいずれの方向に傾動させて着座する場合にも、着座者の臀部や腿部で受ける接触感が滑らかで違和感の無いものとなる。
この場合、着座時に、着座者の臀部や腿部で受ける接触感がより滑らかで違和感の無いものとなる。
この場合、表皮材の外周縁部を内装材の下面側に張りを持たせて固定したときに、表皮材が環状隆起部の上面に環状に均一に支持されることになるため、座体の上面側において表皮材の内側領域に偏った張力が作用しにくくなる。したがって、表皮材の内側領域に皺がよりにくくなり、見栄えが向上する。また、座体の上面の凹形状部と表皮材の間に空間ができ、着座者の着座初期に表皮材の撓みのみによる柔軟な着座感を得ることができる。
この場合、座体の外周縁部の環状隆起部が座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者がいずれの方向から着座したときにも、着座後に環状隆起部と操作部に指を掛けて容易に操作部を操作することができる。
また、本発明によれば、座体の外周縁部の環状隆起部が座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者が脚柱を傾動させたり、椅子を移動させたりするために座体を把持するときに、いずれの方向からも座体の外周縁部を安定的に把持することができる。したがって、本発明の構造を採用することにより、椅子の取り扱いを容易にすることができる。
図1は、実施形態に係る椅子1を正面から見た図であり、図2は、椅子1全体の縦断面を示した図である。
これらの図に示すように、椅子1は、建造物のフロア等の設置面上に載置される設置ベース10と、設置ベース10から上方に起立し、起立位置を中心とした円周方向の任意の方向に傾動可能となるように設置ベース10に支持される円筒状の脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。
設置ベース10は、上面視が円形状の板金製のベースフレーム13と、ベースフレーム13に取り付けられ、ベースフレーム13の上部を覆う上面視が円形状の樹脂製の上装部材14と、を備えている。上装部材14は、外周縁部から中心部に向かって緩やかな曲面を描いて上方に膨出しており、膨出部分の中心領域には、脚柱11の下部領域が傾動可能に挿通される傾動許容孔15が形成されている。ベースフレーム13は、中央領域が上方に隆起し、その隆起した部分が略水平に延在する平坦な壁となっている。この平坦な壁は、後述する弾性部材19の下面を支持する支持壁16とされている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と上装部材14の間には、空間部17が設けられている。
なお、上装部材14の傾動許容孔15の周縁部15aは、略一定厚みの薄肉の壁によって形成されており、その周縁部15aの下面は、周縁部15aの上面側の形状に略沿うように、略球面状の円弧面とされている。また、図2に示すように、ベースフレーム13の外周縁部の下面には、下方に突出して設置面に接する円環状の設置部材90が取り付けられている。設置部材90は、滑りにくい樹脂材料によって形成され、設置ベース10の外周端部よりも内側に配置されている。
なお、この実施形態においては、抜け規制部材22が、スペーサ24とボルト25によって支持壁18に締結固定されることにより、弾性部材19が所定量圧縮されるようにしているが、弾性部材19は、抜け規制部材22を支持壁18に固定する前に予め圧縮しておくようにしても良い。
座支持部材28は、図4,図6に示すように、上端面に座体12が取り付けられる本体ブロック28Aと、本体ブロック28Aの下端に連設され、外筒11Bの上端部に嵌合固定されるボス部28Bと、を備えている。ボス部28Bと本体ブロック28Aの軸心部には、ガススプリング29の上端部が嵌合固定されている。本体ブロック28Aの上面の略中央には操作レバー30の基端のプッシュ操作部30aが配置される凹部28A−1が形成されている。
座板32は、平面視が円形状に形成されており、その上面は、図4,図5に示すように、外周縁部が上方に向かって緩やかに凸に湾曲している。この湾曲形状は、座板32の外周域に亘って円環状に連続している。この円環状に連続する湾曲形状部分については、以下では環状膨出領域32aと呼ぶ。この環状膨出領域32aは、後述するクッション材33の一部とともに環状隆起部47を構成している。この実施形態においては、座板32の環状膨出領域32aが隙間や欠損のない円環状になって連続しているが、座板32の円周方向の各部における反力(着座者の着座荷重を受け止める反力)が極端に不均一にならない範囲であれば、座板32の外周縁部の一部に径方向に沿うスリットや切欠きがあっても良い。これに対し、座板32の上面の中央領域は、環状膨出領域32aの湾曲形状に連続するように下方に向かって略球面状に窪んでいる。この略球面状の窪み部分については、以下では球面状窪み領域32bと呼ぶ。この球面状窪み領域32bは、後述するクッション材33とともに凹形状部48を構成している。
なお、この実施形態においては、クッション材33の全体が略一定厚みに形成されているが、環状隆起部47がより上方に突出し、凹形状部48がより下方に窪むようにクッション材33の厚みを外周縁部と内側部分で変化させるようにしても良い。
なお、座板カバー35は、クッション材33が表皮材34によって覆われて座板32に取り付けられた後に、座板32の下面側に仮組みされる。そして、こうして仮組みされた座板カバー35は、座板32とともにねじ38によって座支持部材28に締結固定される。
着座者は、例えば、椅子1の座体12の前に後向きで立ち、座体12に手を添えて座体12の上面に腰を下ろす。このとき、椅子1の脚柱11は、着座者から座体12に加える荷重の位置と方向に応じて、設置ベース10に対して適宜傾動する。このとき、設置ベース10と脚柱11の間に介装された弾性部材19が変形し、弾性部材19において脚柱11の傾動に応じた反力を発生する。
椅子1は、弾性部材19に蓄積された反力と、着座者の臀部を通して座体12に入力される荷重とがバランスしたところで脚柱11の傾動を停止する。この状態において、着座者の臀部が座体12の上面の凹形状部48に位置され、臀部の周域が環状隆起部47によって安定して保持されることになる。
即ち、着座時には、脚柱11を任意の方向に傾動させることで、座体12の周縁の環状隆起部47の一部を低位にして座体12上に臀部を容易に載せることができ、しかも、着座後には、臀部の周域が環状隆起部47によって同様に安定して保持されることになる。
10 設置ベース
11 脚柱
12 座体
30b リング状操作部(操作部)
33 クッション材(内装材)
34 表皮材
47 環状隆起部
48 凹形状部
Claims (5)
- 設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、
前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱と、
前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体と、を備え、
前記座体は、外周縁部から上方に隆起し、当該座体の周域に環状に連続する環状隆起部と、当該座体の上面の前記環状隆起部の内側領域において前記環状隆起部に対して下方に窪む凹形状部と、を有し、
前記環状隆起部は、前記座体の周方向において略一定断面形状に形成されていることを特徴とする椅子。 - 前記座体は、上面視が円形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記環状隆起部の外側縁部と内側縁部とは、円弧状の断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
- 前記座体は、前記環状隆起部と前記凹形状部を有する内装材と、前記内装材の外側を被覆する表皮材と、を備え、
前記表皮材は、前記内装材の前記環状隆起部の上面に当接させた状態で、外周縁部が前記内装材の下面側に張りを持たせて固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子。 - 前記座体の下方には、前記脚柱の昇降高さを調整するための略環状の操作部が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
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CN107080379B (zh) * | 2017-06-20 | 2023-07-11 | 中威控股集团有限公司 | 座椅及其座椅升降调节控制机构 |
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