JP2017086340A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2017086340A
JP2017086340A JP2015218887A JP2015218887A JP2017086340A JP 2017086340 A JP2017086340 A JP 2017086340A JP 2015218887 A JP2015218887 A JP 2015218887A JP 2015218887 A JP2015218887 A JP 2015218887A JP 2017086340 A JP2017086340 A JP 2017086340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat body
annular
chair
pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015218887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6739161B2 (ja
Inventor
圭祐 青野
Keisuke Aono
圭祐 青野
菜穂 小野
Naho Ono
菜穂 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2015218887A priority Critical patent/JP6739161B2/ja
Publication of JP2017086340A publication Critical patent/JP2017086340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6739161B2 publication Critical patent/JP6739161B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)
  • Special Chairs (AREA)

Abstract

【課題】座体を支持する脚柱が任意の方向に傾動可能な構造でありながら、着座者が任意の方向から容易に着座でき、しかも、着座時の臀部のホールド感を高めることができる椅子を提供する。【解決手段】椅子は、設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、設置ベースから上方に起立し、設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。座体12は、外周縁部から上方に隆起し、座体12の周域に環状に連続する環状隆起部47と、座体12の上面の環状隆起部47の内側領域において環状隆起部47に対して下方に窪む凹形状部48と、を有する。環状隆起部47は、座体12の周方向において略一定断面形状に形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、着座者が着座する座体が脚柱に支持され、その脚柱が設置ベースに任意の方向に揺動可能に支持されている椅子に関するものである。
事務用の椅子や車椅子等の椅子は、着座者の着座する向きがほぼ決まっている。このため、この種の椅子において、着座者が所定の着座向きで着座したときに着座者の臀部が安定姿勢で保持されるように、座体の左右の側縁部に上方に隆起する隆起部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
この種の椅子は、着座者が一定方向を向いて長時間着座することを前提として作られており、座体の左右の側縁部に隆起部が配置されていることで、着座者の臀部の左右方向の位置ずれを抑制し、それによって着座者の着座疲労を軽減することができる。
ところで、近年、座体を支持する脚柱が設置ベースに傾動可能に支持された椅子が提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。この椅子は、着座者が脚柱の下端の揺動支点を中心として座体を傾斜させ、その状態で座体上に臀部を載せることができる。
特許文献3に記載の椅子は、座体の上面がフラットに形成されており、特許文献4に記載の椅子は、着座者が一定方向を向いて着座することを想定して、着座者の臀部形状に略沿った凹凸形状が座体の上面に形成されている。
特許第2684919号公報 特許第3564218号公報 米国特許第8540314号明細書 米国特許第8646841号明細書
特許文献3,4に記載のような脚柱が設置ベースに揺動可能に支持される椅子においては、長時間一定姿勢で着座し続けることを前提とせずに、短時間の間、気軽に多様な方向から着座できることが望まれることが多い。このため、脚柱の傾動は一定方向ではなく、任意の方向に傾動できることが望ましい。
特許文献3に記載の椅子は、座体の上面がフラットであるため、脚柱を任意の方向に傾動できるようにした場合にも、着座者は多用な方向から容易に着座することができる。しかし、特許文献3に記載の椅子は、座体の上面がフラットであるため、着座者の臀部が座体に対して位置ずれし易く、着座時のホールド感が得られにくい。
また、特許文献4に記載の椅子は、座体の上面が着座者の臀部形状に略沿って凹凸形状に形成されているため、着座時に高いホールド感を得ることができる。しかしその反面、着座者が一定方向を向いて着座することを想定して、座体の上面が着座者の臀部形状に略沿った形状に形成されているため、着座者が多用な方向から気軽に座体に着座することができない。
そこで本発明は、座体を支持する脚柱が任意の方向に傾動可能な構造でありながら、着座者が任意の方向から容易に着座でき、しかも、着座時の臀部のホールド感を高めることができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱と、前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体と、を備え、前記座体は、外周縁部から上方に隆起し、当該座体の周域に環状に連続する環状隆起部と、当該座体の上面の前記環状隆起部の内側領域において前記環状隆起部に対して下方に窪む凹形状部と、を有し、前記環状隆起部は、前記座体の周方向において略一定断面形状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る椅子では、座体の外周縁部から上方に隆起する環状隆起部が座体の周域に環状に連続して設けられるとともに、環状隆起部の上面の内側領域に凹形状部が設けられている。このため、着座者が座体の上面の凹形状部に臀部を載せて着座したときに、着座者の臀部の周域が環状隆起部によって安定して保持されることになる。また、着座者が脚柱を傾動させて座体に着座する場合には、傾斜方向の下方に位置されている環状隆起部の一部が低位となって着座者が着座体上に臀部を載せ易くなる。環状隆起部は、座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、脚柱をいずれの方向に傾斜させた場合にも、傾斜方向の下方に位置される環状隆起部の一部が同様に低位となる。したがって、着座者はいずれの方向から着座する場合にも、同様に容易に着座することが可能になる。
前記座体は、上面視が円形状に形成されていることが望ましい。
この場合、座体の外周面が一定の円弧形状になるため、脚柱をいずれの方向に傾動させて着座する場合にも、着座者の臀部や腿部で受ける接触感が滑らかで違和感の無いものとなる。
前記環状隆起部の外側縁部と内側縁部とは、円弧状の断面形状に形成されるようにしても良い。
この場合、着座時に、着座者の臀部や腿部で受ける接触感がより滑らかで違和感の無いものとなる。
前記座体は、前記環状隆起部と前記凹形状部を有する内装材と、前記内装材の外側を被覆する表皮材と、を備え、前記表皮材は、前記内装材の前記環状隆起部の上面に当接させた状態で、外周縁部が前記内装材の下面側に張りを持たせて固定されるようにしても良い。
この場合、表皮材の外周縁部を内装材の下面側に張りを持たせて固定したときに、表皮材が環状隆起部の上面に環状に均一に支持されることになるため、座体の上面側において表皮材の内側領域に偏った張力が作用しにくくなる。したがって、表皮材の内側領域に皺がよりにくくなり、見栄えが向上する。また、座体の上面の凹形状部と表皮材の間に空間ができ、着座者の着座初期に表皮材の撓みのみによる柔軟な着座感を得ることができる。
前記座体の下方には、前記脚柱の昇降高さを調整するための略環状の操作部が配置されるようにしても良い。
この場合、座体の外周縁部の環状隆起部が座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者がいずれの方向から着座したときにも、着座後に環状隆起部と操作部に指を掛けて容易に操作部を操作することができる。
本発明によれば、座体を支持する脚柱が任意の方向に傾動可能な構造でありながら、環状隆起部が座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者が脚柱を任意の方向に傾斜させて着座するときに、傾斜させた下方の環状隆起部の一部が部分的に低位になって傾斜させた方向から容易に着座することが可能になり、しかも、着座時には、いずれの方向から着座した場合にも、凹形状部の周域の環状隆起部によって着座者の臀部の周囲が安定的に保持される。したがって、本発明によれば、着座者が任意の方向から容易に着座でき、しかも、着座時の臀部のホールド感を高めることができる。
また、本発明によれば、座体の外周縁部の環状隆起部が座体の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者が脚柱を傾動させたり、椅子を移動させたりするために座体を把持するときに、いずれの方向からも座体の外周縁部を安定的に把持することができる。したがって、本発明の構造を採用することにより、椅子の取り扱いを容易にすることができる。
本発明の一実施形態に係る椅子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の上部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座支持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る椅子1を正面から見た図であり、図2は、椅子1全体の縦断面を示した図である。
これらの図に示すように、椅子1は、建造物のフロア等の設置面上に載置される設置ベース10と、設置ベース10から上方に起立し、起立位置を中心とした円周方向の任意の方向に傾動可能となるように設置ベース10に支持される円筒状の脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。
図3は、設置ベース10を中心とした椅子1の下部領域の縦断面を拡大して示した図である。
設置ベース10は、上面視が円形状の板金製のベースフレーム13と、ベースフレーム13に取り付けられ、ベースフレーム13の上部を覆う上面視が円形状の樹脂製の上装部材14と、を備えている。上装部材14は、外周縁部から中心部に向かって緩やかな曲面を描いて上方に膨出しており、膨出部分の中心領域には、脚柱11の下部領域が傾動可能に挿通される傾動許容孔15が形成されている。ベースフレーム13は、中央領域が上方に隆起し、その隆起した部分が略水平に延在する平坦な壁となっている。この平坦な壁は、後述する弾性部材19の下面を支持する支持壁16とされている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と上装部材14の間には、空間部17が設けられている。
なお、上装部材14の傾動許容孔15の周縁部15aは、略一定厚みの薄肉の壁によって形成されており、その周縁部15aの下面は、周縁部15aの上面側の形状に略沿うように、略球面状の円弧面とされている。また、図2に示すように、ベースフレーム13の外周縁部の下面には、下方に突出して設置面に接する円環状の設置部材90が取り付けられている。設置部材90は、滑りにくい樹脂材料によって形成され、設置ベース10の外周端部よりも内側に配置されている。
また、脚柱11の下端部には、平面視が円形状の板金製の平坦な当接壁18が一体に設けられている。具体的には、当接壁18は、脚柱11の本体部(内筒11A)の下端に溶接等によって一体に取り付けられている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と、脚柱11側の当接壁18の下面の間には、中央に貫通孔19aを有する孔あき円板状のゴム状の弾性部材19が介装されている。弾性部材19は、当接壁18と支持壁16によって圧縮された状態(初期反力を蓄積された状態)において、当接壁18と支持壁16で挟持されている。したがって、脚柱11の下端は、弾性部材19を介して設置ベース10に傾動可能に支持されている。弾性部材19は、脚柱11が初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように、弾性反力によって脚柱11を付勢する。
また、ベースフレーム13の支持壁16の中央部には、弾性部材19の貫通孔19aよりも内径の大きい挿通孔20が形成されている。支持壁16の挿通孔20の下面側の周縁部には、摺動性の高い樹脂部材から成る円環状の摺動ガイド21が取り付けられている。摺動ガイド21の内周縁部には、下方に凸の円弧状断面の支持面21aが形成されている。支持面21aの円弧状断面は、摺動ガイド21の円周方向に連続して形成されている。支持壁16の下面側からは、摺動ガイド21と、支持壁16の挿通孔20と、弾性部材19の貫通孔19aを貫通して当接壁18の下面に突き当てられる規制部材22が取り付けられている。
規制部材22は、弾性部材19の貫通孔19aに挿通される軸部22aと、軸部22aの下端に径方向外側に張り出すように連設された半球状の頭部22bと、を有している。頭部22bは、上部側の外表面が球面状に形成され、その球面状部分が、摺動ガイド21の支持面21aに摺動可能に当接するガイド面23とされている。
規制部材22は、頭部22bのガイド面23を摺動ガイド21に当接させた状態において、金属製の円筒状のスペーサ24とボルト25によって、脚柱11の当接壁18に締結固定されている。こうして、規制部材22が支持壁16の下方側から締結固定されると、弾性部材19が当接壁18と支持壁16とによって所定量圧縮され、その状態において、規制部材22の頭部22bが摺動ガイド21に当接することによって、設置ベース10からの脚柱11の抜けが規制されている。また、脚柱11は、平坦な当接壁18と支持壁16の間に挟持された弾性部材19が撓むことにより、任意方向の傾動が許容されているが、脚柱11の傾動時には、規制部材22の頭部22bの球面状のガイド面23が摺動ガイド21の支持面21a上を摺動することにより、脚柱11の傾動がガイドされる。
なお、この実施形態においては、抜け規制部材22が、スペーサ24とボルト25によって支持壁18に締結固定されることにより、弾性部材19が所定量圧縮されるようにしているが、弾性部材19は、抜け規制部材22を支持壁18に固定する前に予め圧縮しておくようにしても良い。
当接壁18の上面には、截頭円錐状の金属製の支持部材27が取り付けられている。上装部材14の傾動許容孔15の近傍部には、傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を下方側から閉塞するカバー部材26が配置されている。カバー部材26は、樹脂によって一体に形成され、薄肉のカバー本体部26aが略球面状の立体曲面によって形成されている。カバー本体部26aの中央部には、脚柱11の内筒11Aが挿通される貫通孔26a−1が形成されている。また、カバー本体部26aの貫通孔26a−1の外周縁部の下面には、下方に向かって円筒状に突出する突部26bが突設されている。突部26bは、その下端が支持部材27に摺動自在に接触することにより、カバー部材26の過剰な下方変位を支持部材27によって規制される。カバー部材26は、脚柱11の傾動時に、貫通孔26a−1の周壁が脚柱11(内筒11A)の外周面に当接することにより、脚柱11の傾動に追従して傾動変位する。
脚柱11は、上端部に座支持部材28が取り付けられた外筒11Bと、外筒11Bに進退自在に組み付けられた内筒11Aと、座支持部材28と内筒11Aの間に跨って配置され、内筒11Aと外筒11Bの伸縮長さを調整するガススプリング29と、を備えている。ガススプリング29は、上端部に設けられた図示しない伸縮調整部が後述する操作レバー30によって押圧操作されることにより、内筒11Aと外筒11Bの間の伸縮長さ(座体12の昇降高さ)を自由に調整できるようになっている。
図4は、座体12を中心とした椅子1の上部領域の縦断面を拡大して示した図であり、図5は、座体12の一部を分解して示した図である。また、図6は、座支持部材28と操作レバー30を斜め上方から見た図である。
座支持部材28は、図4,図6に示すように、上端面に座体12が取り付けられる本体ブロック28Aと、本体ブロック28Aの下端に連設され、外筒11Bの上端部に嵌合固定されるボス部28Bと、を備えている。ボス部28Bと本体ブロック28Aの軸心部には、ガススプリング29の上端部が嵌合固定されている。本体ブロック28Aの上面の略中央には操作レバー30の基端のプッシュ操作部30aが配置される凹部28A−1が形成されている。
操作レバー30は、円環状のリング操作部30bと、リング操作部30bから径方向内側に延出する複数の連結アーム部30cと、複数の連結アーム部30cの径方向内側の端部に連結されたボス部30dと、を備え、ボス部30dにプッシュ操作部30aが保持されている。操作レバー30は、リング操作部30bが座支持部材28の本体ブロック28Aの径方向外側に同軸に配置されている。座支持部材28の本体ブロック28Aには、操作レバー30の各連結アーム部30cが挿通される複数の挿通溝28A−2が形成されている。本体ブロック28Aの上面には、金属製の閉塞プレート31が取り付けられている。操作レバー30のボス部30dと各連結アーム部30cの上方変位は閉塞プレート31によって規制されている。
操作レバー30は、リング操作部30bの円周方向のいずれかの部分が上方に引き上げ操作されることにより、本体ブロック28A内のプッシュ操作部30aがボス部30dとともに傾斜し、そのときプッシュ操作部30aがガススプリング29の伸縮調整部を押圧する。したがって、この操作レバー30の場合、リング操作部30bを円周方向のいずれの方向から引き上げ操作した場合にも、ガススプリング29を同様に伸縮調整することができる。
座体12は、座支持部材28の本体ブロック28Aの上面に締結固定される硬質樹脂製の座板32と、座板32の上面に支持される内装材であるクッション材33と、クッション材33の上面と外周縁部の外側を覆い、座板32の下面側の外周縁部で内側に絞り込まれることによって座板32に固定される表皮材34と、座板32の外周縁部の下面に取り付けられて、座板32の下面と外周縁部を覆う樹脂製の座板カバー35と、を備えている。
図7は、座板32を下方側から見た斜視図である。また、図8は、座板カバー35を上方側から見た斜視図であり、図9は、座板カバー35を下方側から見た斜視図である。
座板32は、平面視が円形状に形成されており、その上面は、図4,図5に示すように、外周縁部が上方に向かって緩やかに凸に湾曲している。この湾曲形状は、座板32の外周域に亘って円環状に連続している。この円環状に連続する湾曲形状部分については、以下では環状膨出領域32aと呼ぶ。この環状膨出領域32aは、後述するクッション材33の一部とともに環状隆起部47を構成している。この実施形態においては、座板32の環状膨出領域32aが隙間や欠損のない円環状になって連続しているが、座板32の円周方向の各部における反力(着座者の着座荷重を受け止める反力)が極端に不均一にならない範囲であれば、座板32の外周縁部の一部に径方向に沿うスリットや切欠きがあっても良い。これに対し、座板32の上面の中央領域は、環状膨出領域32aの湾曲形状に連続するように下方に向かって略球面状に窪んでいる。この略球面状の窪み部分については、以下では球面状窪み領域32bと呼ぶ。この球面状窪み領域32bは、後述するクッション材33とともに凹形状部48を構成している。
座板32の外周端部には、図4,図7に示すように、下方に向かって円筒状に突出する環状リブ36が突設されている。また、座板32の下面には、環状リブ36から径方向内側に所定距離離間して円環状の締結用リブ37が突設されている。締結用リブ37は、後述する座板カバー35を間に挟み込んだ状態で、座支持部材28の外縁部の上面に載置され、座支持部材28に対してねじ止めされるようになっている。なお、図中の符号38は、締結用リブ37を座支持部材28に締結固定するためのねじであり、39は、ねじ38が挿入される締結用リブ37上のねじ孔である。
座板32の下面のうちの、締結用リブ37よりも径方向外側領域には、表皮材34の外周縁部を緊縮する紐材40(図4参照)を係止するための複数の係止突起41が円周方向に離間して突設されている。また、座板32の下面のうちの、締結用リブ37よりも径方向外側領域には、上記の係止突起41とは別に、座板32の径方向に沿う断面形状が略L字状である複数の係止部42が円周方向に離間して突設されている。各係止部42の円周方向の一端部には、略L字状の断面の開口部分を閉塞する規制壁42aが一体に形成されている。
座板カバー35は、平面視が座板32よりも一回り大きい孔あき円形状に形成されている。座板カバー35は、ほぼ平坦な円環状のベース部35aの外周縁部に下方に凸状に隆起し、座板カバー35の周域に環状に連続する指掛かり部35bが形成されている。指掛かり部35bは、座板カバー35のベース部35aの外周縁部に、径方向に沿う断面が略U字状となるように湾曲して形成されている。この指掛かり部35bの径方向外側領域35b−1は、上方に向かって湾曲して延出しており、座板カバー35が座板32に組み付けられたときに、座板32の環状リブ36の外側領域を覆うようになっている。
座板カバー35の上面の座板32の各係止部42に対応する位置には、図8に示すように、径方向に沿う断面形状が略L字状である複数の係合爪43が突設されている。各係合爪43の円周方向の一端部には、略L字状の断面の開口部分をほぼ閉塞する規制壁43aが一体に形成されている。座板カバー35は、各係合爪43の上片が、座板32側の対応する係止部42の下片と上下方向で対向するように、座板32に対して下方から組み付けられる。具体的には、座板カバー35は、係合爪43が座板32側の係止部42と円周方向でオフセットする状態で座板32に組み付けられ、その状態で座板32に対して所定方向に相対回転させることによって、係合爪43の上片を対応する係止部42の下片に対向させる。座板カバー35と座板32は、これによって相互に仮組みされる。なお、座板32に対する座板カバー35の相対回転は、各係合爪43の規制壁43aが対応する係止部42の規制壁42aと当接することによって規制される。
座板カバー35の内周縁部には、座板32と座支持部材28を締結固定するためのねじ38が挿入される挿通孔44が形成されている。座板カバー35の挿通孔44と座板32のねじ孔39とは、係合爪43の規制壁43aが係止部42の規制壁42aと当接したときに互いの位置が合致するように設定されている。
また、座板カバー35の内周縁部の挿通孔44の形成位置よりも外側位置には、下方に向かって円筒状に突出する規制突起45が突設されている。この規制突起45は、座板カバー35が座板32とともに座支持部材28にねじ38によって締結されるときに、座支持部材28の外周縁部に形成された段差部46に突き当てられるようになっている。
ところで、座板32の上面に載置されるクッション材33は、例えば、肉厚の円板状のウレタン等によって形成されている。この実施形態の場合、クッション材33は、略一定厚みに形成され、上面と外周縁部が表皮材34によって覆われ、その表皮材34の外周縁部が座板32の下面側で紐材40によって緊縮されることで、座板32の上面に固定されている。このとき、座板32の上面には、外周縁部側に環状膨出領域32aが設けられるとともに、それよりも内側部分に球面状窪み領域32bが設けられている。このため、表皮材34によって座板32上に拘束されたクッション材33の上面には、外周縁部から上方に隆起し、座体12の周域に環状に連続する環状隆起部47と、座体12の上面の環状隆起部47の内側領域において環状隆起部47に対して下方に窪む凹形状部48が形成されている。
なお、この実施形態においては、クッション材33の全体が略一定厚みに形成されているが、環状隆起部47がより上方に突出し、凹形状部48がより下方に窪むようにクッション材33の厚みを外周縁部と内側部分で変化させるようにしても良い。
上述のように座板32とクッション材33によって形成される環状隆起部47は、座体12の周方向において略一定断面形状とされている。環状隆起部47の断面形状は、径方向外側領域が座板32の環状リブ36に向かって滑らかに連続する円弧状に形成され、径方向内側領域は、中央の凹形状部48に滑らかに連続する円弧状に形成されている。
また、表皮材34は、上述のようにクッション材33の上面の外周縁部を覆った状態で座板32の下面側で緊縮されて固定される。このとき、表皮材34は、座板32の環状リブ36の端部と、クッション材33の環状隆起部47の径方向外側領域に強く押し付けられる。一方、クッション材33の環状隆起部47の径方向内側領域と凹形状部48では、表皮材34がこれらの表面から離間し、クッション材33と表皮材34の間に隙間Dが形成されている。ただし、この隙間Dは、座体12上に着座者が着座したときに着座荷重による表皮材34の伸びによってほぼ無くなる。
なお、座板カバー35は、クッション材33が表皮材34によって覆われて座板32に取り付けられた後に、座板32の下面側に仮組みされる。そして、こうして仮組みされた座板カバー35は、座板32とともにねじ38によって座支持部材28に締結固定される。
この実施形態に係る椅子1においては、以下のようにして着座者が座体12に着座することができる。
着座者は、例えば、椅子1の座体12の前に後向きで立ち、座体12に手を添えて座体12の上面に腰を下ろす。このとき、椅子1の脚柱11は、着座者から座体12に加える荷重の位置と方向に応じて、設置ベース10に対して適宜傾動する。このとき、設置ベース10と脚柱11の間に介装された弾性部材19が変形し、弾性部材19において脚柱11の傾動に応じた反力を発生する。
椅子1は、弾性部材19に蓄積された反力と、着座者の臀部を通して座体12に入力される荷重とがバランスしたところで脚柱11の傾動を停止する。この状態において、着座者の臀部が座体12の上面の凹形状部48に位置され、臀部の周域が環状隆起部47によって安定して保持されることになる。
以上のように、この実施形態に係る椅子1においては、脚柱11が任意の方向に傾動可能な構造でありながら、環状隆起部47が座体12の周方向において略一定断面形状に形成されているため、着座者が着座時に脚柱11を任意の方向に傾斜させて座体12に容易に臀部を載せることができ、しかも、着座後には着座者の臀部を安定して保持することができる。
即ち、着座時には、脚柱11を任意の方向に傾動させることで、座体12の周縁の環状隆起部47の一部を低位にして座体12上に臀部を容易に載せることができ、しかも、着座後には、臀部の周域が環状隆起部47によって同様に安定して保持されることになる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座体12の外周縁部の環状隆起部47が座体12の円周方向において略一定断面形状に形成されているため、いずれの方向からも座体12の外周縁部を安定して把持することができる。このため、例えば、着座者が座体12に手を掛けて脚柱を傾動させるときに、いずれの方向からも環状隆起部47を容易に、かつ確実に把持することができる。また、設置ベース20が設置面に対して非固定である場合には、環状隆起部47の適宜の位置を把持することで、椅子1を容易に移動させることができる。したがって、この構造を採用することにより、椅子1の取り扱いを容易にすることができる。
また、この実施形態に係る椅子1のように、上面視が円形状になるように座体12が形成されている場合には、座体12の外周面が滑らかな一定の円弧形状となる。このため、脚柱11をいずれの方向に傾動させて座体12に着座する場合にも、着座者の臀部や腿部で受ける接触感を滑らかで違和感の無いものとすることができる。
また、この実施形態に係る椅子1の場合、座体12に設けられる環状隆起部47の外側縁部と内側縁部がいずれも円弧状の断面形状とされている。このため、着座時に臀部や腿部が環状隆起部47に接触したときに受ける感触が、より滑らかで違和感のないものとなる。
さらに、この実施形態に係る椅子1では、表皮材34がクッション材33の上面側で環状隆起部47に当接した状態において、表皮材34の外周縁部が座板32の下面側で紐材40によって緊縮されて座板32に固定されている。このため。座板32の下面側で表皮材34の外周縁部に作用する張力が、円環状の環状隆起部47の頂部付近において均一に支持され易くなる。この結果、座体12の上面側において表皮材34の内側領域に偏った張力が作用しにくくなる。したがって、この構造を採用することにより、座体12の上面側の中央領域に皺が発生しにくくなり、見栄えが向上する。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座体12の上面側において表皮材34が環状隆起部47に円環状に接触するため、座体12の上部中央の凹形状部48と表皮材34の間に隙間Dを作ることができる。したがって、着座者の着座初期に表皮材34の撓みのみによる柔軟な着座感を得ることができる。
さらに、この実施形態の場合、ガススプリング29を操作するための操作レバー30のリング操作部30bが座体12の下方に配置されている。このため、着座者がいずれの方向を向いて着座した場合にも、着座後に座体12の環状隆起部47とリング操作部30bとに指を掛けて、容易に操作レバー30を操作することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、設置ベース10が建造物のフロア等の設置面上に移動可能に載置されているが、設置ベース10は設置面に固定設置することも可能である。
1 椅子
10 設置ベース
11 脚柱
12 座体
30b リング状操作部(操作部)
33 クッション材(内装材)
34 表皮材
47 環状隆起部
48 凹形状部

Claims (5)

  1. 設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、
    前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱と、
    前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体と、を備え、
    前記座体は、外周縁部から上方に隆起し、当該座体の周域に環状に連続する環状隆起部と、当該座体の上面の前記環状隆起部の内側領域において前記環状隆起部に対して下方に窪む凹形状部と、を有し、
    前記環状隆起部は、前記座体の周方向において略一定断面形状に形成されていることを特徴とする椅子。
  2. 前記座体は、上面視が円形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記環状隆起部の外側縁部と内側縁部とは、円弧状の断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記座体は、前記環状隆起部と前記凹形状部を有する内装材と、前記内装材の外側を被覆する表皮材と、を備え、
    前記表皮材は、前記内装材の前記環状隆起部の上面に当接させた状態で、外周縁部が前記内装材の下面側に張りを持たせて固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子。
  5. 前記座体の下方には、前記脚柱の昇降高さを調整するための略環状の操作部が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
JP2015218887A 2015-11-06 2015-11-06 椅子 Active JP6739161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015218887A JP6739161B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015218887A JP6739161B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017086340A true JP2017086340A (ja) 2017-05-25
JP6739161B2 JP6739161B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=58766848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015218887A Active JP6739161B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6739161B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107080379A (zh) * 2017-06-20 2017-08-22 中威控股集团有限公司 座椅及其座椅升降调节控制机构

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB369995A (en) * 1930-10-16 1932-03-21 Oscar Henry Pieper Improvements in or relating to adjustable seat structures
JPH07503393A (ja) * 1992-03-27 1995-04-13 グレックル、ヨゼフ 能動型動的シート装置
JP2003189971A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Asahi Rubber Kako Kk クッション構造体および椅子
JP2005046265A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Itoki Crebio Corp 椅子
US20110221255A1 (en) * 2010-03-15 2011-09-15 Vs Vereinigte Spezialmobelfabriken Gmbh & Co. Kg Item of seating furniture

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB369995A (en) * 1930-10-16 1932-03-21 Oscar Henry Pieper Improvements in or relating to adjustable seat structures
JPH07503393A (ja) * 1992-03-27 1995-04-13 グレックル、ヨゼフ 能動型動的シート装置
JP2003189971A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Asahi Rubber Kako Kk クッション構造体および椅子
JP2005046265A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Itoki Crebio Corp 椅子
US20110221255A1 (en) * 2010-03-15 2011-09-15 Vs Vereinigte Spezialmobelfabriken Gmbh & Co. Kg Item of seating furniture

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107080379A (zh) * 2017-06-20 2017-08-22 中威控股集团有限公司 座椅及其座椅升降调节控制机构
CN107080379B (zh) * 2017-06-20 2023-07-11 中威控股集团有限公司 座椅及其座椅升降调节控制机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP6739161B2 (ja) 2020-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10362876B2 (en) Chair
JP2022168245A (ja) ランバーサポート装置付き椅子
JP2017086340A (ja) 椅子
JP2017086348A (ja) 椅子
JP2008194127A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP6566561B2 (ja) 椅子
KR101759479B1 (ko) 의자용 등받이
KR101422684B1 (ko) 스툴의자
JP6566562B2 (ja) 椅子
JP6662609B2 (ja) 椅子
JP2007007249A (ja) 椅子
JP2019083956A (ja) 椅子
JP6339841B2 (ja) 椅子
KR101941528B1 (ko) 좌판 이동이 가능한 의자
KR102007515B1 (ko) 의자
JP6650763B2 (ja) 什器
JP4512916B2 (ja) 椅子の座
JP4217116B2 (ja) 座のスライド機構
JP2007190221A (ja) 椅子
JP2018007727A (ja) 椅子
JP2005211467A (ja) 椅子
JP2014079492A (ja) 椅子
KR102668185B1 (ko) 의자용 팔걸이 및 그가 적용된 의자
JP6945407B2 (ja) 座及び椅子
JP2013103090A (ja) 椅子の指詰め防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180731

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6739161

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250