JP6566562B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、着座者が着座する座体が脚柱に支持され、その脚柱が設置ベースに揺動可能に支持されている椅子に関するものである。
近年、座体を支持する脚柱が設置ベースに傾動可能に支持された椅子が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の椅子は、設置ベース上にゴム状の弾性部材を介して脚柱の下端が傾動可能に支持されている。設置ベースには弾性部材の下面を支持する支持壁が設けられ、脚柱には弾性部材の上面を支持する当接壁が設けられている。弾性部材は、脚柱側の当接壁と設置ベース側の支持壁とにより、圧縮状態で挟持されている。また、設置ベースには、脚柱の下部が傾動可能に挿通される傾動許容孔が設けられ、脚柱側の当接壁と弾性部材とは傾動許容孔の内側に配置されている。脚柱の傾動時には、当接壁が脚柱とともに傾動して弾性部材を変形させる。
また、特許文献2に記載の椅子は、脚柱の下部がゴム状の弾性部材を介して設置ベースに支持され、設置ベースには、脚柱の下部が傾動可能に挿通される傾動許容孔が設けられている。脚部には、弾性部材の上面に当接する当接壁が設けられ、設置ベースの傾動許容孔の内周縁部には、当接壁の周縁部上方を覆うように内向きのフランジ部が設けられている。
独国実用新案第202011004345号明細書 仏国特許発明第1170615号明細書
特許文献1に記載の椅子は、脚柱が鉛直姿勢のときに、脚柱側の当接壁の上面が設置ベース側の傾動許容孔の上部とほぼ同じ高さになるように設定されている。このため、脚柱が傾動すると、当接壁が傾動許容孔の上端部に対して傾斜して、傾動許容孔の内側に窪みや隙間ができ、外部からの見栄えの低下や異物の噛み込みを来す可能性がある。
また、特許文献2に記載の椅子は、設置ベース側の傾動許容孔の内周縁部に、当接壁の周縁部上方を覆うフランジ部が設けられているため、脚柱の傾動に伴う外部から見栄えの低下や異物の噛み込みは少なくなるものの、弾性部材から直接的に弾性反力を受ける当接壁がフランジ部に当接すると、フランジ部や当接壁に大きな負荷がかかり、所期の性能を長期に亙って安定的に得ることが難しくなる。
そこで本発明は、設置ベースの傾動許容孔と脚柱の間の隙間を閉塞でき、かつ、部品の所期の性能を長期に亙って安定的に維持することができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、設置面上に載置され、若しくは固定される設置ベースと、前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱と、前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体と、前記脚柱と前記設置ベースの間に介装され、前記脚柱を初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように付勢する弾性部材と、を備え、前記脚柱は、前記弾性部材の上面を押圧する当接壁を有し、前記設置ベースは、前記脚柱の前記当接壁よりも上方側位置に配置され、前記脚柱が傾動可能に挿通される傾動許容孔を有し、前記当接壁の上方には、前記脚柱に一体傾動可能に係合されて、前記傾動許容孔を下方から閉塞するカバー部材が配置され、前記カバー部材は前記脚柱に非固定状態で下方変位を規制されていることを特徴とする。
上記の構成により、脚柱が傾動すると、脚柱に非固定状態で下方変位を規制されているカバー部材が脚柱とともに傾動し、脚柱の傾動位置に拘わらず、設置ベースの傾動許容孔と脚柱の間がカバー部材によって閉塞される。また、カバー部材は、脚柱に非固定状態で下方変位を規制されているだけであるため、カバー部材が設置ベースに当接することがあっても、脚柱に大きな応力が生じにくい。
前記カバー部材は、前記当接壁に非固定状態で下方変位を規制されるようにしても良い。
この場合、弾性部材の上面を押圧する当接壁を利用してカバー部材の下方変位を規制することができるため、脚柱の構造の簡素化を図ることができる。
前記カバー部材は、前記脚柱の傾動中心近傍を球面中心とする略球面状に形成されるようにしても良い。
この場合、脚柱がいずれの方向に傾動した場合にも、傾動許容孔の内周縁部とカバー部材の外表面との距離距離、若しくは、接触圧がより一定に保たれ易くなる。
前記当接壁は、前記脚柱の本体部よりも径方向外側に張り出して形成されるようにしても良い。
この場合、本体部よりも外径の大きい当接壁が弾性部材に当接することになるため、脚柱の傾動に伴う荷重を弾性部材上の広い面積に作用させることが可能になる。したがって、弾性部材による反力を効率良く高めることができる。
前記当接壁の上部には、前記カバー部材に下方から当接する支持部材が設置されるようにしても良い。
この場合、当接壁を、弾性部材に効率良く荷重を伝達できる平坦な形状にしたまま、支持部材によってカバー部材を下方から安定的に支持することが可能になる。したがって、この構造を採用することにより、弾性部材への安定した荷重伝達と、カバー部材の過剰な下方変位の防止を両立させることができる。
前記支持部材は、前記当接壁の上面に当接する下壁部と、該下壁部から上方に起立して前記脚柱に当接する起立壁部と、を有する構成としても良い。
この場合、下壁部を当接壁に当接させ、起立壁部を脚柱に当接させた状態において、カバー部材を支持部材によって下方から非固定状態で支持することができる。
前記起立壁部は、前記下壁部から上方に延出する円筒部と、該円筒部の上部から略水平に屈曲して内周縁部が前記脚柱に当接する上壁部と、を有する構成としても良い。
この場合、起立壁部の円筒部と上部壁がクランク状の断面形状をなすため、起立壁部に作用する倒れ方向の荷重を効率良く受け止めることができる。したがって、この構造を採用することにより、支持部材の形状を安定的に維持し、カバー部材を下方から安定的に支持することが可能になる。
前記カバー部材の下面には、前記支持部材に摺動可能に当接する突部が設けられるようにしても良い。
この場合、支持部材の高さを抑制することが可能になるとともに、カバー部材の下面側を突部で支持部材に安定的に支持させることが可能になる。
本発明によれば、弾性部材の上面に当接する当接壁の上方に、脚柱に一体傾動可能に係合されて、傾動許容孔を下方から閉塞するカバー部材が配置されていることから、脚柱の傾動位置に拘わらず設置ベースの傾動許容孔と脚柱の間の隙間を閉塞することができ、しかも、カバー部材が脚柱に非固定状態で下方変位を規制され、カバー部材に過剰な応力が作用しにくい構造とされていることから、カバー部材の所期の性能を長期に亙って安定的に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の上部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る椅子1を正面から見た図であり、図2は、椅子1全体の縦断面を示した図である。
これらの図に示すように、椅子1は、建造物のフロア等の設置面上に載置される設置ベース10と、設置ベース10から上方に起立し、起立位置を中心とした円周方向の任意の方向に傾動可能となるように設置ベース10に支持される円筒状の脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。
図3は、設置ベース10を中心とした椅子1の下部領域の縦断面を拡大して示した図である。
設置ベース10は、上面視が円形状の板金製のベースフレーム13と、ベースフレーム13に取り付けられ、ベースフレーム13の上部を覆う上面視が円形状の樹脂製の上装部材14と、を備えている。上装部材14は、外周縁部から中心部に向かって緩やかな曲面を描いて上方に膨出しており、膨出部分の中心領域には、脚柱11の下部領域が傾動可能に挿通される傾動許容孔15が形成されている。ベースフレーム13は、中央領域が上方に隆起し、その隆起した部分が略水平に延在する平坦な壁となっている。この平坦な壁は、後述する弾性部材19の下面を支持する支持壁16とされている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と上装部材14の間には、空間部17が設けられている。
なお、上装部材14の傾動許容孔15の周縁部15aは、略一定厚みの薄肉の壁によって形成されており、その周縁部15aの下面は、周縁部15aの上面側の形状に略沿うように、略球面状の円弧面とされている。また、図2に示すように、ベースフレーム13の外周縁部の下面には、下方に突出して設置面に接する円環状の設置部材90が取り付けられている。設置部材90は、滑りにくい樹脂材料によって形成され、設置ベース10の外周端部よりも内側に配置されている。
また、脚柱11の下端部には、平面視が円形状の板金製の平坦な当接壁18が一体に設けられている。具体的には、当接壁18は、脚柱11の本体部(内筒11A)の下端に溶接等によって一体に取り付けられている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と、脚柱11側の当接壁18の下面の間には、中央に貫通孔19aを有する孔あき円板状のゴム状の弾性部材19が介装されている。弾性部材19は、当接壁18と支持壁16によって圧縮された状態(初期反力を蓄積された状態)において、当接壁18と支持壁16で挟持されている。したがって、脚柱11の下端は、弾性部材19を介して設置ベース10に傾動可能に支持されている。弾性部材19は、脚柱11が初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように、弾性反力によって脚柱11を付勢する。
また、ベースフレーム13の支持壁16の中央部には、弾性部材19の貫通孔19aよりも内径の大きい挿通孔20が形成されている。支持壁16の挿通孔20の下面側の周縁部には、摺動性の高い樹脂部材から成る円環状の摺動ガイド21が取り付けられている。摺動ガイド21の内周縁部には、下方に凸の円弧状断面の支持面21aが形成されている。支持面21aの円弧状断面は、摺動ガイド21の円周方向に連続して形成されている。支持壁16の下面側からは、摺動ガイド21と、支持壁16の挿通孔20と、弾性部材19の貫通孔19aを貫通して当接壁18の下面に突き当てられる抜け規制部材22(抜け規制部)が取り付けられている。
抜け規制部材22は、弾性部材19の貫通孔19aに挿通される軸部22aと、軸部22aの下端に径方向外側に張り出すように連設された半球状の頭部22bと、を有している。頭部22bは、上部側の外表面が球面状に形成され、その球面状部分が、摺動ガイド21の支持面21aに摺動可能に当接するガイド面23とされている。
抜け規制部材22は、頭部22bのガイド面23を摺動ガイド21に当接させた状態において、金属製の円筒状のスペーサ部材24とボルト25によって、脚柱11の当接壁18に締結固定されている。
スペーサ部材24は、軸部24aの上端にフランジ部24bを有している。脚柱11の当接壁18には貫通孔18aが形成されており、スペーサ部材24の軸部24aがその貫通孔18aに上方から挿入されている。スペーサ部材24のフランジ部24bは、当接壁18の上面に当接してスペーサ部材24の下方変位を規制されている。また、スペーサ部材24の軸部24aの内周面には、ボルト25の軸部が螺合される雌ねじが設けられている。
抜け規制部材22には、軸孔22cが設けられ、スペーサ部材24の軸部24aがその軸孔22cに挿入されるようになっている。また、抜け規制部材22の頭部22bの端面(図3中の下面)には、軸孔22cに連通する凹部22b−1が形成されている。ボルト25は、抜け規制部材22の凹部22b−1から軸孔22c内のスペーサ部材24の雌ねじ螺合されるようになっている。ボルト25がスペーサ部材24に締め込まれると、ボルト25の締め込み荷重が抜け規制部材22の頭部22bを介して設置ベース10の支持壁16に作用する。この結果、当接壁18と支持壁16の間に介装された弾性部材19が圧縮される。そして、ボルト25の締め込みによって抜け規制部材22が当接壁18(脚柱11の内筒11A)方向に所定量以上に押し付けられると、ボルト25の頭部がスペーサ部材24の軸部24aに当接して、ボルト25の締め込み(内筒11Aに対する抜け規制部材22の近接方向の変位)が規制される。
上述のように、抜け規制部材22がボルト25によって支持壁16に締結固定されると、弾性部材19が当接壁18と支持壁16とによって所定量圧縮され、その状態において、抜け規制部材22の頭部22bが摺動ガイド21に当接することによって、設置ベース10からの脚柱11の抜けが規制される。
また、脚柱11は、平坦な当接壁18と支持壁16の間に挟持された弾性部材19が撓むことにより、任意方向の傾動が許容されているが、脚柱11の傾動時には、抜け規制部材22の頭部22bの球面状のガイド面23が摺動ガイド21の支持面21a上を摺動することにより、脚柱11の傾動がガイドされる。したがって、脚柱11は弾性部材19よりも下方のガイド面23の球面中心Cの近傍部を中心として傾動することになる。
なお、この実施形態においては、抜け規制部材22が、スペーサ24とボルト25によって支持壁18に締結固定されることにより、弾性部材19が所定量圧縮されるようにしているが、弾性部材19は、抜け規制部材22を支持壁18に固定する前に予め圧縮しておくようにしても良い。
当接壁18の上面には、金属製の支持部材27が取り付けられている。上装部材14の傾動許容孔15の近傍部には、傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を下方側から閉塞するカバー部材26が配置されている。カバー部材26は、樹脂によって一体に形成され、薄肉のカバー本体部26aが略球面状の立体曲面によって形成されている。カバー本体部26aの中央部には、脚柱11の内筒11Aが挿通される貫通孔26a−1が形成されている。また、カバー本体部26aの貫通孔26a−1の外周縁部の下面には、下方に向かって円筒状に突出する突部26bが突設されている。突部26bは、その下端が支持部材27に摺動自在に接触することにより、カバー部材26の過剰な下方変位を支持部材27によって規制される。カバー部材26は、脚柱11の傾動時に、貫通孔26a−1の周壁が脚柱11(内筒11A)の外周面に当接することにより、脚柱11の傾動に追従して傾動変位する。
ここで、当接壁18に取り付けられる支持部材27は、金属材料によって截頭円錐状に形成されている。具体的には、支持部材27は、外向きフランジ27aと、外向きフランジ27aの内側の端部から上方に向かって漸次縮径して延出するテーパー状の円筒部27bと、円筒部27bの上端から径方向内側に略水平に屈曲する上壁部27cと、を有している。上壁部27cの中央部には貫通孔27c−1が形成されている。貫通孔27c−1に脚柱11の内筒11Aが嵌入され、貫通孔27c−1の周縁部が内筒の外面に溶接固定されている。また、外向きフランジ27aは、当接壁18の上面に載置され、当接壁にボルト・ナット等の締結部材50によって締結固定されている。
また、円筒部27bの内周面には、略水平に延出する円環状の補強板27dが溶接固定されている。補強板27dの内周部には、脚柱11の内筒11Aが嵌入されており、補強板27dの内周部は内筒11Aの外周面に対して溶接固定されている。
なお、この実施形態においては、支持部材27の外向きフランジ27aが当接壁18の上面に当接する下壁部を構成し、円筒部27bと上壁部27cとが、下壁部から上方に起立して脚柱11に当接する起立壁部を構成している。
脚柱11は、上端部に座支持部材28が取り付けられた外筒11Bと、外筒11Bに進退自在に組み付けられた内筒11Aと、座支持部材28と内筒11Aの間に跨って配置され、内筒11Aと外筒11Bの伸縮長さを調整するガススプリング29と、を備えている。ガススプリング29は、上端部に設けられた図示しない伸縮調整部が後述する操作レバー30によって押圧操作されることにより、内筒11Aと外筒11Bの間の伸縮長さ(座体12の昇降高さ)を自由に調整できるようになっている。
図4は、座体12を中心とした椅子1の上部領域の縦断面を拡大して示した図であり、図5は、座体12の一部を分解して示した図である。
座支持部材28は、上端面に座体12が取り付けられる本体ブロック28Aと、本体ブロック28Aの下端に連設され、外筒11Bの上端部に嵌合固定されるボス部28Bと、を備えている。ボス部28Bと本体ブロック28Aの軸心部には、ガススプリング29の上端部が嵌合固定されている。本体ブロック28Aの上面の略中央には操作レバー30の基端のプッシュ操作部30aが配置される凹部28A−1が形成されている。
操作レバー30は、円環状のリング操作部30bと、リング操作部30bから径方向内側に延出する複数の連結アーム部30cと、複数の連結アーム部30cの径方向内側の端部に連結されたボス部30dと、を備え、ボス部30dにプッシュ操作部30aが保持されている。操作レバー30は、リング操作部30bが座支持部材28の本体ブロック28Aの径方向外側に同軸に配置されている。座支持部材28の本体ブロック28Aには、操作レバー30の各連結アーム部30cが挿通される複数の挿通溝28A−2が形成されている。本体ブロック28Aの上面には、金属製の閉塞プレート31が取り付けられている。操作レバー30のボス部30dと各連結アーム部30cの上方変位は閉塞プレート31によって規制されている。
操作レバー30は、リング操作部30bの円周方向のいずれかの部分が上方に引き上げ操作されることにより、本体ブロック28A内のプッシュ操作部30aがボス部30dとともに傾斜し、そのときプッシュ操作部30aがガススプリング29の伸縮調整部を押圧する。したがって、この操作レバー30の場合、リング操作部30bを円周方向のいずれの方向から引き上げ操作した場合にも、ガススプリング29を同様に伸縮調整することができる。
座体12は、座支持部材28の本体ブロック28Aの上面に締結固定される硬質樹脂製の座板32と、座板32の上面に支持される内装材であるクッション材33と、クッション材33の上面と外周縁部の外側を覆い、座板32の下面側の外周縁部で内側に絞り込まれることによって座板32に固定される表皮材34と、座板32の外周縁部の下面に取り付けられて、座板32の下面と外周縁部を覆う樹脂製の座板カバー35と、を備えている。なお、図4中の符号40は、クッション材33を覆った表皮材34の外周縁部を座板32の下面側で緊縮するための紐材である。
この実施形態に係る椅子1においては、以下のようにして着座者が座体12に着座することができる。
着座者は、例えば、椅子1の座体12の前に後向きで立ち、座体12に手を添えて座体12の上面に腰を下ろす。このとき、椅子1の脚柱11は、着座者から座体12に加える荷重の位置と方向に応じて、設置ベース10に対して適宜傾動する。このとき、設置ベース10と脚柱11の間に介装された弾性部材19が変形し、弾性部材19において脚柱11の傾動に応じた反力を発生する。
椅子1は、弾性部材19に蓄積された反力と着座者の臀部を通して座体12に入力される荷重がバランスしたところで脚柱11の傾動を停止する。この状態において、着座者の臀部は座体12の上面に安定して保持されることになる。
図6,図7は、脚柱11が設置ベース10に対して傾動したときの挙動を示す図である。
座体12等に荷重が加えられて脚柱11が傾動するときには、図6に示すように、当接壁18と支持壁16の間に介装された弾性部材19が荷重の加わった側に押し潰されつつ、弾性部材19よりも下方に位置されている抜け規制部材22の球面状のガイド面23が摺動ガイド21に対して摺動し、この摺動によって脚柱11の傾動がガイドされる。したがって、脚柱11は、このときガイド面23の球面中心Cの近傍を中心として荷重の加わった方向に傾動する。
また、こうして脚柱11がガイド面23の球面中心Cの近傍を中心に傾動すると、脚柱11の内筒11Aは、設置ベース10上の傾動許容孔15内を変位する。このとき、内筒11Aの外周面がカバー部材26の貫通孔26a−1の周壁に当接し、カバー部材26が内筒11Aの変位に追従して傾動変位する。したがって、設置ベース10の傾動許容孔15と内筒11Aの間の隙間は、図7に示すように、カバー部材26によって下方側から閉塞された状態に維持される。
こうしてカバー部材26が内筒11Aに追従して傾動変位する際には、図6に示すように、カバー部材26のカバー本体部26aの外周縁部が、傾動許容孔15の周縁部15aの下面に近接、若しくは摺接して変位する。このとき、仮に、内筒11Aが急激に傾動してカバー本体部26aが傾動許容孔15の周縁部15aに押し付けられることがあっても、カバー部材26は、下面の突起26bで支持部材27に下方変位を規制されているだけであるため、突起部26bが支持部材27上で摺動したり、僅かに浮き上がる等して設置ベース10から受ける接触衝撃をいなされる。
以上のように、この実施形態に係る椅子1においては、脚柱11の下端で弾性部材19に当接する当接壁18の上方に、傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を閉塞するカバー部材26が配置され、そのカバー部材26が脚柱11に対して一体傾動可能に係合されるとともに、当接壁18に非固定状態で下方変位を規制されている。このため、この実施形態に係る椅子1においては、脚柱11の傾動位置(傾動角度や向き)に拘わらず傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を閉塞することができ、しかも、脚柱11の傾動時にカバー部材26に過剰な応力が作用するのを防止することができる。したがって、この椅子1の場合、カバー部材26の所期の性能を長期に亙って安定的に維持することができる。
なお、この実施形態においては、弾性部材19に当接する当接壁18によってカバー部材26の下方変位を規制するようにしているが、脚柱11に別途支持フランジ等の変位規制部を設け、その変位規制部によってカバー部材26の下方変位を規制することも可能である。ただし、この実施形態のように当接壁18によってカバー部材26の下方変位を規制するようにした場合には、脚注11の構造を簡素化して製造コストの低減を図ることができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、カバー部材26のカバー本体部26aが、脚柱11の傾動中心近傍を球面中心とする略球面状に形成されているため、脚柱11がいずれの方向に傾動する場合にも、傾動許容孔15の周縁部15aとカバー本体部26aの外表面の間の距離距離や接触圧をより一定に維持し易くなる。
また、この実施形態の場合、弾性部材19に当接する当接壁18が、脚柱11の内筒11Aよりも径方向外側に張り出して形成されているため、脚柱11の傾動に伴う荷重を弾性部材19上の広い面積に作用させることができる。したがって、この構造を採用することにより、弾性部材19による反力を効率良く高めることができる。
さらに、この実施形態に係る椅子1においては、当接壁18の上部に、カバー部材26に下方から当接する支持部材27が設置されているため、当接壁18を弾性部材19に荷重を伝達し易い平坦な形状にしたまま、上方に隆起する支持部材19によってカバー部材26を下方から安定して支持することができる。したがって、この構造を採用することにより、当接壁18から弾性部材19への安定した荷重伝達と、カバー部材26の下方変位の防止を両立させることができる。
この実施形態に係る椅子1の場合、当接壁18の上面に当接する下壁部である外向きフランジ27aと、外向きフランジ27aから上方に隆起する隆起壁部である円筒部27b及び上壁部27cを有している。このため、カバー部材26を支持部材27によって下方から非接触状態で安定的に支持することができる。
特に、この実施形態においては、支持部材27の起立壁部が、外向きフランジ27aから上方に延出する円筒部27bと、円筒部27bの上部から略水平に屈曲して内周縁部が内筒11Aに当接する上壁部27cと、を有する構成とされている。このため、支持部材27が剛性の高いクランク状の断面形状となり、支持部材27の倒れ方向の荷重を効率良く受け止めることが可能になる。したがって、この構造を採用することにより、支持部材27の形状を安定的に維持し、カバー部材26を下方から常に安定的に支持することが可能になる。
また、この実施形態の場合、カバー部材26の下面に、支持部材27に摺動可能に当接する突部26bが設けられているため、支持部材27の高さが必要以上に高くなるのを抑えつつ、カバー部材26の下面側を突部26bで支持部材27に安定的に支持させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、設置ベース10が建造物のフロア等の設置面上に移動可能に載置されているが、設置ベース10は設置面に固定設置することも可能である。
1 椅子
10 設置ベース
11 脚柱
11A 内筒(本体部)
12 座体
15 傾動許容孔
18 当接壁
19 弾性部材
26 カバー部材
26b 突部
27 支持部材
27a 外向きフランジ(下壁部)
27b 円筒部(起立壁部)
27c 上壁部(起立壁部)

Claims (8)

  1. 設置面上に載置され、若しくは固定される設置ベースと、
    前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに任意の方向に傾動可能に支持される脚柱と、
    前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体と、
    前記脚柱と前記設置ベースの間に介装され、前記脚柱を初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように付勢する弾性部材と、を備え、
    前記脚柱は、前記弾性部材の上面を押圧する当接壁を有し、
    前記設置ベースは、前記脚柱の前記当接壁よりも上方側位置に配置され、前記脚柱が傾動可能に挿通される傾動許容孔を有し、
    前記当接壁の上方には、前記脚柱に一体傾動可能に係合されて、前記傾動許容孔を下方から閉塞するカバー部材が配置され、前記カバー部材は前記脚柱に非固定状態で下方変位を規制されていることを特徴とする椅子。
  2. 前記カバー部材は、前記当接壁に非固定状態で下方変位を規制されていることを特徴する請求項1に記載の椅子。
  3. 前記カバー部材は、前記脚柱の傾動中心近傍を球面中心とする略球面状に形成されていることを特徴する請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記当接壁は、前記脚柱の本体部よりも径方向外側に張り出して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子。
  5. 前記当接壁の上部には、前記カバー部材に下方から当接する支持部材が設置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
  6. 前記支持部材は、前記当接壁の上面に当接する下壁部と、該下壁部から上方に起立して前記脚柱に当接する起立壁部と、を有していることを特徴とする請求項5に記載の椅子。
  7. 前記起立壁部は、前記下壁部から上方に延出する円筒部と、該円筒部の上部から略水平に屈曲して内周縁部が前記脚柱に当接する上壁部と、を有していることを特徴とする請求項6に記載の椅子。
  8. 前記カバー部材の下面には、前記支持部材に摺動可能に当接する突部が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の椅子。
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