JP6566561B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、着座者が着座する座体が脚柱に支持され、その脚柱が設置ベースに揺動可能に支持されている椅子に関するものである。
近年、座体を支持する脚柱が設置ベースに傾動可能に支持された椅子が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の椅子は、設置ベースに、ゴム状の弾性部材を収容するための収容室が設けられ、脚柱の下端に固定されたゴム状の弾性部材が、その収容室内に収容されている。収容室には、弾性部材の膨出を許容するための隙間が設けられている。この椅子においては、ゴム状の弾性部材が隙間を通して外部に膨出することにより、弾性部材自体の変形とそれに伴う脚柱の傾動が許容され、このとき弾性部材の弾性反力が脚柱に作用するようになっている。
特許文献2に記載の椅子は、脚柱の下端にフランジ状の当接壁が設けられ、その当接壁と設置ベースの間に、ゴム状の弾性部材とコイルスプリング等の補助反力発生部材とが並列に介装されている。この椅子においては、ゴム状の弾性部材と補助反力発生部材が弾性変形することにより、脚柱の傾動が許容されるとともに、弾性部材と補助反力発生部材の反力が脚柱に作用するようになっている。
仏国特許発明第1170615号明細書 米国特許第8540314号明細書
特許文献1に記載の椅子においては、脚柱の下端に固定されたゴム状の弾性部材が、脚柱の傾動によって収容室内で押し潰され、それに伴って弾性部材の一部が収容室の隙間を通して外部に膨出する構造とされている。このため、特許文献1に記載の椅子の場合、脚柱が頻繁に傾動すると、弾性部材のうちの収容室の隙間から外部に膨出する部分に局所的な負荷が繰り返し作用する。したがって、構成部品の所期の性能を長期に亙って維持する観点からは、構造の改善が望まれている。
特許文献2に記載の椅子においては、脚柱の下端の当接壁と設置ベースの間に、ゴム状の弾性部材と、コイルスプリング等の補助反力発生部材が並列に介装されているため、脚柱の傾動に伴う局所的な負荷はゴム状の弾性部材に作用しにくい。しかし、特許文献2に記載の椅子の場合、反力特性の異なるゴム状の弾性部材と補助反力発生部材が相互に離間して配設されているため、脚柱の円滑な傾動と自然な弾性反力を安定して得ることが難しい。
そこで本発明は、脚柱と設置ベースの間に介装される弾性部材の局所的な負荷の低減を図りつつ、脚柱の円滑な傾動と、弾性部材による安定した弾性反力を得ることができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに傾動可能に支持される脚柱と、前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を受ける座体と、前記脚柱と前記設置ベースの間に介装され、前記脚柱を初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように付勢する弾性部材と、前記脚柱の下部に一体に設けられ、前記設置ベース上の前記弾性部材に対する支持壁を下方に貫通して前記設置ベースからの抜けを規制される抜け規制部と、を備え、前記設置ベースの前記支持壁には、前記抜け規制部の一部が挿通される挿通孔と、該挿通孔の下面側の周縁部において前記抜け規制部と摺動可能に当接する摺動ガイドと、が設けられ、前記抜け規制部は、前記挿通孔の下方において前記摺動ガイドに摺動可能に当接する上方に凸の球面状のガイド面を有していることを特徴とする。
上記の構成により、脚柱に傾動方向の外力が作用すると、抜け規制部の球面状のガイド面が設置ベース側の摺動ガイドに摺接しつつ弾性部材が変形し、脚柱が設置ベースに対して傾動するようになる。このとき、抜け規制部の球面状のガイド面が設置ベース側の摺動ガイドに摺接してガイドされることにより、脚柱はガイド面の球面中心の近傍部を傾動中心として傾動する。このため、このとき弾性部材の広範な領域に伸縮方向とせん断方向の反力が蓄積される。したがって、弾性部材による安定した反力を得ることが可能になるとともに、局所的な負荷も生じにくくなる。また、脚柱が傾動するときや、初期姿勢に復帰するときには、抜け規制部の球面状のガイド面が設置ベース側の摺動ガイドと摺接してガイドされることから、脚柱の円滑な傾動と弾性部材による安定した弾性反力を得ることができる。
前記弾性部材は、前記脚柱と前記設置ベースの前記支持壁との間に圧縮状態で挟持固定されるようにしても良い。
この場合、弾性部材に圧縮方向の初期荷重が付与され、着座時における弾性部材の変形に伴う脚柱の大きな沈み込みや、脚柱の急激な傾動が抑制される。
前記摺動ガイドは、前記抜け規制部の前記ガイド面との当接部が凸状の湾曲面によって構成されるようにしても良い。
この場合、脚柱の傾動位置に拘わらず、球面状のガイド面が安定して設置ベース側の摺動ガイドに線接触するようになる。このため、脚柱の傾動時に不要な摺動抵抗が生じにくくなる。したがって、この構造を採用することにより、脚柱の安定した傾動を得ることが可能になる。
前記摺動ガイドは、前記抜け規制部の前記ガイド面との当接部が前記挿通孔の周域に沿って環状に形成されるようにしても良い。
この場合、脚柱がいずれの方向に傾動した場合にも球面状のガイド面が安定して設置ベース側の摺動ガイドに線接触するようになる。
前記設置ベースは、前記支持壁と前記摺動ガイドが別体部材によって構成されるようにしても良い。
この場合、例えば、支持壁を金属等の堅牢な部材によって形成し、摺動ガイドを摺動性の高い樹脂等によって形成することにより、支持壁の充分な剛性や強度を確保しつつ、抜け規制部のガイド面に対する摺動性を高めることが可能になる。
前記脚柱は、当該脚柱の本体部よりも径方向外側に張り出して前記弾性部材の上面に当接する当接壁を有する構成としても良い。
この場合、脚柱の下端が、本体部よりも外径の大きい当接壁によって弾性部材に当接することになるため、脚柱の傾動に伴う荷重を弾性部材上の広い面積に作用させることが可能になる。したがって、弾性部材に局所的な負荷がより作用しにくくなる。
前記抜け規制部は、前記脚柱の本体部側の部材と別体部品によって構成され、前記本体部側の部材と前記設置ベース側の前記支持壁とによって前記弾性部材を挟持した状態で、前記抜け規制部が前記支持壁とともに前記本体部側の部材に共締め固定されるとともに、前記本体部側の部材に対する前記抜け規制部の近接離反方向の変位を規制するスペーサ部材が設けられるようにしても良い。
この場合、脚柱の本体部側の部材と抜け規制部の間の距離が、スペーサ部材によって常に一定に維持されるため、抜け規制部のガイド面が摺動ガイドに安定して案内され、脚柱の傾動が安定するようになる。
本発明においては、抜け規制部が上方に凸の球面状のガイド面を有し、脚柱の傾動時に、そのガイド面が設置ベース側の摺動ガイドに摺接しつつ弾性部材を弾性変形させる構造とされているため、脚柱の傾動時に弾性部材の広範囲に亙って反力を蓄積させることができる。したがって、本発明によれば、弾性部材の局所的な負荷の低減を図ることができる。
また、本発明においては、脚柱が傾動するときや初期姿勢に復帰するときに、抜け規制部の球面状のガイド面が設置ベース側の摺動ガイドに摺接してガイドされるため、脚柱の円滑な傾動と弾性部材による安定した弾性反力を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る椅子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の上部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る椅子1を正面から見た図であり、図2は、椅子1全体の縦断面を示した図である。
これらの図に示すように、椅子1は、建造物のフロア等の設置面上に載置される設置ベース10と、設置ベース10から上方に起立し、起立位置を中心とした円周方向の任意の方向に傾動可能となるように設置ベース10に支持される円筒状の脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。
図3は、設置ベース10を中心とした椅子1の下部領域の縦断面を拡大して示した図である。
設置ベース10は、上面視が円形状の板金製のベースフレーム13と、ベースフレーム13に取り付けられ、ベースフレーム13の上部を覆う上面視が円形状の樹脂製の上装部材14と、を備えている。上装部材14は、外周縁部から中心部に向かって緩やかな曲面を描いて上方に膨出しており、膨出部分の中心領域には、脚柱11の下部領域が傾動可能に挿通される傾動許容孔15が形成されている。ベースフレーム13は、中央領域が上方に隆起し、その隆起した部分が略水平に延在する平坦な壁となっている。この平坦な壁は、後述する弾性部材19の下面を支持する支持壁16とされている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と上装部材14の間には、空間部17が設けられている。
なお、上装部材14の傾動許容孔15の周縁部15aは、略一定厚みの薄肉の壁によって形成されており、その周縁部15aの下面は、周縁部15aの上面側の形状に略沿うように、略球面状の円弧面とされている。また、図2に示すように、ベースフレーム13の外周縁部の下面には、下方に突出して設置面に接する円環状の設置部材90が取り付けられている。設置部材90は、滑りにくい樹脂材料によって形成され、設置ベース10の外周端部よりも内側に配置されている。
また、脚柱11の下端部には、平面視が円形状の板金製の平坦な当接壁18が一体に設けられている。具体的には、当接壁18は、脚柱11の本体部(内筒11A)の下端に溶接等によって一体に取り付けられている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と、脚柱11側の当接壁18の下面の間には、中央に貫通孔19aを有する孔あき円板状のゴム状の弾性部材19が介装されている。弾性部材19は、当接壁18と支持壁16によって圧縮された状態(初期反力を蓄積された状態)において、当接壁18と支持壁16で挟持されている。したがって、脚柱11の下端は、弾性部材19を介して設置ベース10に傾動可能に支持されている。弾性部材19は、脚柱11が初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように、弾性反力によって脚柱11を付勢する。
また、ベースフレーム13の支持壁16の中央部には、弾性部材19の貫通孔19aよりも内径の大きい挿通孔20が形成されている。支持壁16の挿通孔20の下面側の周縁部には、摺動性の高い樹脂部材から成る円環状の摺動ガイド21が取り付けられている。摺動ガイド21の内周縁部には、下方に凸の円弧状断面の支持面21aが形成されている。支持面21aの円弧状断面は、摺動ガイド21の円周方向に連続して形成されている。支持壁16の下面側からは、摺動ガイド21と、支持壁16の挿通孔20と、弾性部材19の貫通孔19aを貫通して当接壁18の下面に突き当てられる抜け規制部材22(抜け規制部)が取り付けられている。
抜け規制部材22は、弾性部材19の貫通孔19aに挿通される軸部22aと、軸部22aの下端に径方向外側に張り出すように連設された半球状の頭部22bと、を有している。頭部22bは、上部側の外表面が球面状に形成され、その球面状部分が、摺動ガイド21の支持面21aに摺動可能に当接するガイド面23とされている。
抜け規制部材22は、頭部22bのガイド面23を摺動ガイド21に当接させた状態において、金属製の円筒状のスペーサ部材24とボルト25によって、脚柱11の当接壁18に締結固定されている。
スペーサ部材24は、軸部24aの上端にフランジ部24bを有している。脚柱11の当接壁18には貫通孔18aが形成されており、スペーサ部材24の軸部24aがその貫通孔18aに上方から挿入されている。スペーサ部材24のフランジ部24bは、当接壁18の上面に当接してスペーサ部材24の下方変位を規制されている。また、スペーサ部材24の軸部24aの内周面には、ボルト25の軸部が螺合される雌ねじが設けられている。
抜け規制部材22には、軸孔22cが設けられ、スペーサ部材24の軸部24aがその軸孔22cに挿入されるようになっている。また、抜け規制部材22の頭部22bの端面(図3中の下面)には、軸孔22cに連通する凹部22b−1が形成されている。ボルト25は、抜け規制部材22の凹部22b−1から軸孔22c内のスペーサ部材24の雌ねじに螺合されるようになっている。ボルト25がスペーサ部材24に締め込まれると、ボルト25の締め込み荷重が抜け規制部材22の頭部22bを介して設置ベース10の支持壁16に作用する。この結果、当接壁18と支持壁16の間に介装された弾性部材19が圧縮される。そして、ボルト25の締め込みによって抜け規制部材22が当接壁18(脚柱11の内筒11A)方向に所定量以上に押し付けられると、ボルト25の頭部がスペーサ部材24の軸部24aに当接して、ボルト25の締め込み(内筒11Aに対する抜け規制部材22の近接方向の変位)が規制される。
上述のように、抜け規制部材22がボルト25によって支持壁16に締結固定されると、弾性部材19が当接壁18と支持壁16とによって所定量圧縮され、その状態において、抜け規制部材22の頭部22bが摺動ガイド21に当接することによって、設置ベース10からの脚柱11の抜けが規制される。
また、脚柱11は、平坦な当接壁18と支持壁16の間に挟持された弾性部材19が撓むことにより、任意方向の傾動が許容されているが、脚柱11の傾動時には、抜け規制部材22の頭部22bの球面状のガイド面23が摺動ガイド21の支持面21a上を摺動することにより、脚柱11の傾動がガイドされる。したがって、脚柱11は弾性部材19よりも下方のガイド面23の球面中心Cの近傍部を中心として傾動することになる。
なお、この実施形態においては、抜け規制部材22が、スペーサ24とボルト25によって支持壁18に締結固定されることにより、弾性部材19が所定量圧縮されるようにしているが、弾性部材19は、抜け規制部材22を支持壁18に固定する前に予め圧縮しておくようにしても良い。
当接壁18の上面には、截頭円錐状の金属製の支持部材27が取り付けられている。上装部材14の傾動許容孔15の近傍部には、傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を下方側から閉塞するカバー部材26が配置されている。カバー部材26は、樹脂によって一体に形成され、薄肉のカバー本体部26aが略球面状の立体曲面によって形成されている。カバー本体部26aの中央部には、脚柱11の内筒11Aが挿通される貫通孔26a−1が形成されている。また、カバー本体部26aの貫通孔26a−1の外周縁部の下面には、下方に向かって円筒状に突出する突部26bが突設されている。突部26bは、その下端が支持部材27に摺動自在に接触することにより、カバー部材26の過剰な下方変位を支持部材27によって規制される。カバー部材26は、脚柱11の傾動時に、貫通孔26a−1の周壁が脚柱11(内筒11A)の外周面に当接することにより、脚柱11の傾動に追従して傾動変位する。
脚柱11は、上端部に座支持部材28が取り付けられた外筒11Bと、外筒11Bに進退自在に組み付けられた内筒11Aと、座支持部材28と内筒11Aの間に跨って配置され、内筒11Aと外筒11Bの伸縮長さを調整するガススプリング29と、を備えている。ガススプリング29は、上端部に設けられた図示しない伸縮調整部が後述する操作レバー30によって押圧操作されることにより、内筒11Aと外筒11Bの間の伸縮長さ(座体12の昇降高さ)を自由に調整できるようになっている。
図4は、座体12を中心とした椅子1の上部領域の縦断面を拡大して示した図であり、図5は、座体12の一部を分解して示した図である。
座支持部材28は、上端面に座体12が取り付けられる本体ブロック28Aと、本体ブロック28Aの下端に連設され、外筒11Bの上端部に嵌合固定されるボス部28Bと、を備えている。ボス部28Bと本体ブロック28Aの軸心部には、ガススプリング29の上端部が嵌合固定されている。本体ブロック28Aの上面の略中央には操作レバー30の基端のプッシュ操作部30aが配置される凹部28A−1が形成されている。
操作レバー30は、円環状のリング操作部30bと、リング操作部30bから径方向内側に延出する複数の連結アーム部30cと、複数の連結アーム部30cの径方向内側の端部に連結されたボス部30dと、を備え、ボス部30dにプッシュ操作部30aが保持されている。操作レバー30は、リング操作部30bが座支持部材28の本体ブロック28Aの径方向外側に同軸に配置されている。座支持部材28の本体ブロック28Aには、操作レバー30の各連結アーム部30cが挿通される複数の挿通溝28A−2が形成されている。本体ブロック28Aの上面には、金属製の閉塞プレート31が取り付けられている。操作レバー30のボス部30dと各連結アーム部30cの上方変位は閉塞プレート31によって規制されている。
操作レバー30は、リング操作部30bの円周方向のいずれかの部分が上方に引き上げ操作されることにより、本体ブロック28A内のプッシュ操作部30aがボス部30dとともに傾斜し、そのときプッシュ操作部30aがガススプリング29の伸縮調整部を押圧する。したがって、この操作レバー30の場合、リング操作部30bを円周方向のいずれの方向から引き上げ操作した場合にも、ガススプリング29を同様に伸縮調整することができる。
座体12は、座支持部材28の本体ブロック28Aの上面に締結固定される硬質樹脂製の座板32と、座板32の上面に支持される内装材であるクッション材33と、クッション材33の上面と外周縁部の外側を覆い、座板32の下面側の外周縁部で内側に絞り込まれることによって座板32に固定される表皮材34と、座板32の外周縁部の下面に取り付けられて、座板32の下面と外周縁部を覆う樹脂製の座板カバー35と、を備えている。なお、図4中の符号40は、クッション材33を覆った表皮材34の外周縁部を座板32の下面側で緊縮するための紐材である。
この実施形態に係る椅子1においては、以下のようにして着座者が座体12に着座することができる。
着座者は、例えば、椅子1の座体12の前に後向きで立ち、座体12に手を添えて座体12の上面に腰を下ろす。このとき、椅子1の脚柱11は、着座者から座体12に加える荷重の位置と方向に応じて、設置ベース10に対して適宜傾動する。このとき、設置ベース10と脚柱11の間に介装された弾性部材19が変形し、弾性部材19において脚柱11の傾動に応じた反力を発生する。
椅子1は、弾性部材19に蓄積された反力と、着座者の臀部を通して座体12に入力される荷重とがバランスしたところで脚柱11の傾動を停止する。この状態において、着座者の臀部は座体12の上面に安定して保持されることになる。
図6は、脚柱11が設置ベース10に対して傾動したときの挙動を示す図である。
座体12等に荷重が加えられて脚柱11が傾動するときには、図6に示すように、当接壁18と支持壁16の間に介装された弾性部材19が荷重の加わった側に押し潰されつつ、弾性部材19よりも下方に位置されている抜け規制部材22の球面状のガイド面23が摺動ガイド21の支持面21aに対して摺動し、この摺動によって脚柱11の傾動がガイドされる。
したがって、脚柱11の傾動時には、脚柱11はガイド面23の球面中心Cの近傍を中心として傾動することになるため、当接壁18と支持壁16の間に挟持された弾性部材19の上部には、ガイド面23の球面中心Cの近傍を中心としたモーメントが作用する。このため、弾性部材19の広範な領域に圧縮方向とせん断方向の荷重が弾性反力として蓄積される。この結果、弾性部材19には局所的な負荷が作用しにくくなる。
以上のように、この実施形態に係る椅子1においては、脚柱11の下端に設けられた抜け規制部材22が上方に凸の球面状のガイド面23を備え、脚柱11の傾動時に、抜け規制部材22のガイド面23が設置ベース10側の摺動ガイド21に摺接しつつ、弾性部材19を弾性変形させる構造とされている。このため、脚柱11の傾動時には、弾性部材19に局所的な負荷が作用するのを抑制できるとともに、脚柱11の円滑な傾動と、弾性部材19による安定した弾性反力を得ることができる。
特に、この実施形態に係る椅子1では、抜け規制部材22のガイド面23が上方に凸の球面状に形成され、脚柱11が弾性部材19よりも下方のガイド面23の球面中心Cの近傍を中心として傾動するようになっている。このため、脚柱11の傾動時には、弾性部材19の上部にガイド面23の球面中心Cの近傍を中心としたモートメントとして荷重が入力されることになり、弾性部材19の広範な領域に弾性反力を蓄積させることが可能になる。したがって、この実施形態に係る椅子1においては、弾性部材19の耐久面に関して有利になるとともに、弾性部材19の肉厚の増大を招くことなく充分な傾動反力を得ることができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、弾性部材19が、脚柱11側の当接壁18と設置ベース10側の支持壁16の間に圧縮状態で挟持固定されるようになっているため、着座時における弾性部材19の変形に伴う脚柱11の大きな沈み込みや、脚柱11の急激な傾動を抑制することができる。
さらに、この実施形態に係る椅子1では、抜け規制部材22のガイド面23をガイドする摺動ガイド21の支持面21aが凸状の湾曲面によって構成されているため、脚柱11の傾動位置に拘わらず、抜け規制部材22側の球面状のガイド面23を摺動ガイド21の支持面21aによって線接触状態で支持することができる。したがって、この構造を採用することにより、摺動ガイド21での不要な摺動抵抗を低減し、脚柱11の安定した傾動を得ることができる。
特に、この実施形態の場合、摺動ガイド21の支持面21aが支持壁16の挿通孔20の周域に沿って環状に形成されているため、脚柱11がいずれの方向に傾動した場合にも、球面状のガイド面23を摺動ガイド21によって線接触状態で支持することができる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、設置ベース10の支持壁16と摺動ガイド21が別体部品によって構成され、支持壁16が堅牢な金属材料によって形成されるとともに、摺動ガイド21が摺動性の高い樹脂によって形成されている。このため、支持壁16の充分な剛性や強度を確保しつつ、抜け規制部材22のガイド面23に対する摺動性を容易に高めることができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、脚柱11の本体部(内筒11A)の下端に、その本体部よりも径方向外側に張り出すように当接壁18が設けられているため、脚柱11の傾動に伴う荷重を当接壁18の広い面積でもって弾性部材19の上面に作用させることができる。したがって、脚柱11の傾動に伴う荷重を弾性部材19のより広範な領域に分散させ、弾性部材19に作用する局所的な負荷をより小さくすることができる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、抜け規制部材22が脚柱11の本体部側の当接壁18と別体部品によって構成され、当接壁18と支持壁16の間に弾性部材19を挟み込んだ状態で、抜け規制部材22がこれらに共締め固定されるとともに、当接壁18に対する抜け規制部材22の近接離反方向の変位を規制するスペーサ部材24が設けられている。このため、脚柱11側の当接壁18と抜け規制部材22の間の距離が、スペーサ部材24によって常に一定に維持されるため、ガイド面23が摺動ガイド21に案内されて脚柱11が傾動するときに、脚柱11の傾動を安定させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、設置ベース10が建造物のフロア等の設置面上に移動可能に載置されているが、設置ベース10は設置面に固定設置することも可能である。
1 椅子
10 設置ベース
11 脚柱
11A 内筒(本体部)
12 座体
16 支持壁
18 当接壁
19 弾性部材
20 挿通孔
21 摺動ガイド
22 抜け規制部材(抜け規制部)
23 ガイド面
24 スペーサ部材

Claims (7)

  1. 設置面に載置され、若しくは固定される設置ベースと、
    前記設置ベースから上方に起立し、前記設置ベースに傾動可能に支持される脚柱と、
    前記脚柱の上部に支持され、着座者の着座荷重を受ける座体と、
    前記脚柱と前記設置ベースの間に介装され、前記脚柱を初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように付勢する弾性部材と、
    前記脚柱の下部に一体に設けられ、前記設置ベース上の前記弾性部材に対する支持壁を下方に貫通して前記設置ベースからの抜けを規制される抜け規制部と、を備え、
    前記設置ベースの前記支持壁には、前記抜け規制部の一部が挿通される挿通孔と、該挿通孔の下面側の周縁部において前記抜け規制部と摺動可能に当接する摺動ガイドと、が設けられ、
    前記抜け規制部は、前記挿通孔の下方において前記摺動ガイドに摺動可能に当接する上方に凸の球面状のガイド面を有していることを特徴とする椅子。
  2. 前記弾性部材は、前記脚柱と前記設置ベースの前記支持壁との間に圧縮状態で挟持固定されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記摺動ガイドは、前記抜け規制部の前記ガイド面との当接部が凸状の湾曲面によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記摺動ガイドは、前記抜け規制部の前記ガイド面との当接部が前記挿通孔の周域に沿って環状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記設置ベースは、前記支持壁と前記摺動ガイドが別体部材によって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  6. 前記脚柱は、当該脚柱の本体部よりも径方向外側に張り出して前記弾性部材の上面に当接する当接壁を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の椅子。
  7. 前記抜け規制部は、前記脚柱の本体部側の部材と別体部品によって構成され、
    前記本体部側の部材と前記設置ベース側の前記支持壁とによって前記弾性部材を挟持した状態で、前記抜け規制部が前記支持壁とともに前記本体部側の部材に共締め固定されるとともに、前記本体部側の部材に対する前記抜け規制部の近接離反方向の変位を規制するスペーサ部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の椅子。
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