JP6662609B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、着座者の着座荷重を受ける座体が、座板の下方を覆う座板カバーを備えた椅子に関するものである。
着座者の着座荷重を受ける座体が、その下面略中央において支持構造体である脚柱の上部に支持されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の椅子は、座体が、インナー板と補強板とから成る座板と、座板の上面に支持されるクッション材と、脚柱上部の受けベースと座板の間に介装される座板カバー(アウターカバー)と、を備えている。座板カバーは、下端から上方に向かって外径が漸増する立体的な樹脂成形品によって構成されており、内部が複数の梁部やリブによって補強されるとともに、テーパー状の外壁によって座板の下方を覆っている。そして、座板カバーは、上端側の梁部が座板の下面にねじ止めされ、下端部分が脚柱上部の受けベースにねじ止めされている。
特開2005−103023号公報
特許文献1に記載の椅子は、受けベースと座板の間が座板カバーのテーパー状の外壁によって連続的に覆われているため、座体の下方の見栄えを良好にすることができる。
しかし、特許文献1に記載の椅子においては、座板カバーが高さのある大型の樹脂成形品となるため、コンパクトで軽快なデザインを採用しにくいうえ、部品重量の増加と製品コストの高騰を避けることができない。
また、特許文献1に記載の椅子の場合、座板カバーの上部の梁部が複数のねじによって座板に締結固定される一方で、座板カバーの下端部が支持構造体である受けベースに複数のねじによって別に締結固定されている。このため、製造時における部品の組み付けが煩雑になる。
そこで本発明は、座板カバーの取り付け剛性の低下を招くことなく、座板カバーの高さ方向のコンパクト化及び軽量化と、組み付けの容易化を図ることができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明に係る椅子は、着座者の着座荷重を受ける座体と、前記座体を支持する支持構造体と、を備え、前記座体は、着座面を構成する座面構成部材と、前記座面構成部材を支持する座板と、前記座板と前記支持構造体の間に介装されて前記座板の少なくとも一部の下方を覆う座板カバーと、を備え、前記座板カバーは、前記座板の下方で前記座板と前記支持構造体の締結部に挟持される挟持固定部と、前記座板の下方の前記挟持固定部よりも座中心から外側に離間した位置に配置され、前記座板からの下方変位を規制する離反規制部と、を有し、前記離反規制部は、前記座板に設けられた係止部の上面に、一部が上方から対向して配置される鉤状の係合爪によって構成されている。
上記の構成により、座板カバーは、挟持固定部が座板と支持構造体の締結部に挟持固定され、挟持固定部よりも座中心から外側に離間した部分が、離反規制部によって座板からの下方変位を規制されることになる。この結果、座板カバーは、外周縁部の下方変位が離反規制部によって規制された状態において、径方向内側寄りの挟持固定部が座板と支持構造体に挟持されて、これらに高い剛性をもって支持される。座板カバーは、径方向内側寄りの挟持固定部が座板と支持構造体とに挟持されて固定されるため、高さ方向にコンパクトで、軽量化が可能な構造とすることができる。
また、座板カバーは、挟持固定部よりも外側の領域が、離反規制部において座板と部材同士を重合させているため、離反規制部の形成された部位を支持構造体からオーバーハングさせた場合でも、充分な剛性を確保することができる。
さらに、この場合、座板カバー側の係合爪の一部が、座板側の係止部の上面に上方から対向して配置されるため、係合爪が係止部の上面に当接することによって座板カバーの下方変位が規制される。
前記座板カバーと前記座板には、前記係合爪と前記係止部が上下方向で対向した状態で、前記座板カバーと前記座板の略水平方向の相対位置を規制するカバー側規制壁と座板側規制壁が設けられており、前記カバー側規制壁と前記座板側規制壁によって規制される前記座板カバーと前記座板の相対位置は、前記座板の前記締結部における締結部材の挿入位置と前記座板カバーにおける前記締結部材の挿入位置が合致する位置に設定されるようにしても良い。
この場合、座板の下方に座板カバーを組み付ける場合には、係合爪と係止部をオフセットさせた状態から、座板カバーと座板を略水平方向に相対変位させて係合爪の一部を係止部の上面に対向させる。こうして、座板カバーと座板をある程度相対変位させると、カバー側規制壁と座板側規制壁とが当接して、座板カバーと座板の略水平方向の相対位置が規制される。この状態においては、座板カバーにおける締結部材の挿入位置と座板における締結部材の挿入位置が合致するため、座板を座板カバーとともにそのまま締結部材によって支持構造体に締結固定することが可能になる。
本発明によれば、座板カバーの挟持固定部が座板と支持構造体の締結部に挟持固定され、座板カバーの挟持固定部よりも座中心から外側に離間した部分が、離反規制部によって座板からの下方変位を規制されるため、取り付け剛性の低下を招くことなく、座板カバーを、高さ方向にコンパクトで、軽量化が可能な構造にすることができ、しかも、座板カバーを座板に対して容易に組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係る椅子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の下部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の上部領域の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座支持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の構成部品の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る椅子1を正面から見た図であり、図2は、椅子1全体の縦断面を示した図である。
これらの図に示すように、椅子1は、建造物のフロア等の設置面上に載置される設置ベース10と、設置ベース10から上方に起立し、起立位置を中心とした円周方向の任意の方向に傾動可能となるように設置ベース10に支持される円筒状の脚柱11と、脚柱11の上部に支持され、着座者の着座荷重を上面で受ける座体12と、を備えている。
図3は、設置ベース10を中心とした椅子1の下部領域の縦断面を拡大して示した図である。
設置ベース10は、上面視が円形状の板金製のベースフレーム13と、ベースフレーム13に取り付けられ、ベースフレーム13の上部を覆う上面視が円形状の樹脂製の上装部材14と、を備えている。上装部材14は、外周縁部から中心部に向かって緩やかな曲面を描いて上方に膨出しており、膨出部分の中心領域には、脚柱11の下部領域が傾動可能に挿通される傾動許容孔15が形成されている。ベースフレーム13は、中央領域が上方に隆起し、その隆起した部分が略水平に延在する平坦な壁となっている。この平坦な壁は、後述する弾性部材19の下面を支持する支持壁16とされている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と上装部材14の間には、空間部17が設けられている。
なお、上装部材14の傾動許容孔15の周縁部15aは、略一定厚みの薄肉の壁によって形成されており、その周縁部15aの下面は、周縁部15aの上面側の形状に略沿うように、略球面状の円弧面とされている。また、図2に示すように、ベースフレーム13の外周縁部の下面には、下方に突出して設置面に接する円環状の設置部材90が取り付けられている。設置部材90は、滑りにくい樹脂材料によって形成され、設置ベース10の外周端部よりも内側に配置されている。
また、脚柱11の下端部には、平面視が円形状の板金製の平坦な当接壁18が一体に設けられている。具体的には、当接壁18は、脚柱11の本体部(内筒11A)の下端に溶接等によって一体に取り付けられている。ベースフレーム13の支持壁16の上面と、脚柱11側の当接壁18の下面の間には、中央に貫通孔19aを有する孔あき円板状のゴム状の弾性部材19が介装されている。弾性部材19は、当接壁18と支持壁16によって圧縮された状態(初期反力を蓄積された状態)において、当接壁18と支持壁16で挟持されている。したがって、脚柱11の下端は、弾性部材19を介して設置ベース10に傾動可能に支持されている。弾性部材19は、脚柱11が初期傾動姿勢である鉛直姿勢となるように、弾性反力によって脚柱11を付勢する。
また、ベースフレーム13の支持壁16の中央部には、弾性部材19の貫通孔19aよりも内径の大きい挿通孔20が形成されている。支持壁16の挿通孔20の下面側の周縁部には、摺動性の高い樹脂部材から成る円環状の摺動ガイド21が取り付けられている。摺動ガイド21の内周縁部には、下方に凸の円弧状断面の支持面21aが形成されている。支持面21aの円弧状断面は、摺動ガイド21の円周方向に連続して形成されている。支持壁16の下面側からは、摺動ガイド21と、支持壁16の挿通孔20と、弾性部材19の貫通孔19aを貫通して当接壁18の下面に突き当てられる抜け規制部材22が取り付けられている。
抜け規制部材22は、弾性部材19の貫通孔19aに挿通される軸部22aと、軸部22aの下端に径方向外側に張り出すように連設された半球状の頭部22bと、を有している。頭部22bは、上部側の外表面が球面状に形成され、その球面状部分が、摺動ガイド21の支持面21aに摺動可能に当接するガイド面23とされている。
抜け規制部材22は、頭部22bのガイド面23を摺動ガイド21に当接させた状態において、金属製の円筒状のスペーサ24とボルト25によって、脚柱11の当接壁18に締結固定されている。こうして、抜け規制部材22が支持壁16の下方側から締結固定されると、弾性部材19が当接壁18と支持壁16とによって所定量圧縮され、その状態において、抜け規制部材22の頭部22bが摺動ガイド21に当接することによって、設置ベース10からの脚柱11の抜けが規制されている。また、脚柱11は、平坦な当接壁18と支持壁16の間に挟持された弾性部材19が撓むことにより、任意方向の傾動が許容されているが、脚柱11の傾動時には、抜け規制部材22の頭部22bの球面状のガイド面23が摺動ガイド21の支持面21a上を摺動することにより、脚柱11の傾動がガイドされる。
なお、この実施形態においては、抜け規制部材22が、スペーサ24とボルト25によって支持壁18に締結固定されることにより、弾性部材19が所定量圧縮されるようにしているが、弾性部材19は、抜け規制部材22を支持壁18に固定する前に予め圧縮しておくようにしても良い。
当接壁18の上面には、截頭円錐状の金属製の支持部材27が取り付けられている。上装部材14の傾動許容孔15の近傍部には、傾動許容孔15と脚柱11の間の隙間を下方側から閉塞するカバー部材26が配置されている。カバー部材26は、樹脂によって一体に形成され、薄肉のカバー本体部26aが略球面状の立体曲面によって形成されている。カバー本体部26aの中央部には、脚柱11の内筒11Aが挿通される貫通孔26a−1が形成されている。また、カバー本体部26aの貫通孔26a−1の外周縁部の下面には、下方に向かって円筒状に突出する突部26bが突設されている。突部26bは、その下端が支持部材27に摺動自在に接触することにより、カバー部材26の過剰な下方変位を支持部材27によって規制される。カバー部材26は、脚柱11の傾動時に、貫通孔26a−1の周壁が脚柱11(内筒11A)の外周面に当接することにより、脚柱11の傾動に追従して傾動変位する。
脚柱11は、上端部に座支持部材28が取り付けられた外筒11Bと、外筒11Bに進退自在に組み付けられた内筒11Aと、座支持部材28と内筒11Aの間に跨って配置され、内筒11Aと外筒11Bの伸縮長さを調整するガススプリング29と、を備えている。ガススプリング29は、上端部に設けられた図示しない伸縮調整部が後述する操作レバー30によって押圧操作されることにより、内筒11Aと外筒11Bの間の伸縮長さ(座体12の昇降高さ)を自由に調整できるようになっている。
図4は、座体12を中心とした椅子1の上部領域の縦断面を拡大して示した図であり、図5は、座体12の一部を分解して示した図である。また、図6は、座支持部材28と操作レバー30を斜め上方から見た図である。
座支持部材28は、図4,図6に示すように、上端面に座体12が取り付けられる本体ブロック28Aと、本体ブロック28Aの下端に連設され、外筒11Bの上端部に嵌合固定されるボス部28Bと、を備えている。ボス部28Bと本体ブロック28Aの軸心部には、ガススプリング29の上端部が嵌合固定されている。本体ブロック28Aの上面の略中央には操作レバー30の基端のプッシュ操作部30aが配置される凹部28A−1が形成されている。
操作レバー30は、円環状のリング操作部30bと、リング操作部30bから径方向内側に延出する複数の連結アーム部30cと、複数の連結アーム部30cの径方向内側の端部に連結されたボス部30dと、を備え、ボス部30dにプッシュ操作部30aが保持されている。操作レバー30は、リング操作部30bが座支持部材28の本体ブロック28Aの径方向外側に同軸に配置されている。座支持部材28の本体ブロック28Aには、操作レバー30の各連結アーム部30cが挿通される複数の挿通溝28A−2が形成されている。本体ブロック28Aの上面には、金属製の閉塞プレート31が取り付けられている。操作レバー30のボス部30dと各連結アーム部30cの上方変位は閉塞プレート31によって規制されている。
操作レバー30は、リング操作部30bの円周方向のいずれかの部分が上方に引き上げ操作されることにより、本体ブロック28A内のプッシュ操作部30aがボス部30dとともに傾斜し、そのときプッシュ操作部30aがガススプリング29の伸縮調整部を押圧する。したがって、この操作レバー30の場合、リング操作部30bを円周方向のいずれの方向から引き上げ操作した場合にも、ガススプリング29を同様に伸縮調整することができる。
座体12は、座支持部材28の本体ブロック28Aの上面に締結固定される硬質樹脂製の座板32と、座板32の上面に支持される内装材であるクッション材33と、クッション材33の上面と外周縁部の外側を覆い、座板32の下面側の外周縁部で内側に絞り込まれることによって座板32に固定される表皮材34と、座板32の外周縁部の下面に取り付けられて、座板32の下面と外周縁部を覆う樹脂製の座板カバー35と、を備えている。
なお、この実施形態においては、座体12によりも下方に配置される座支持部材28、脚柱11、ガススプリング29、設置ベース10等が、座体12を支持する支持構造体を構成している。また、クッション材33と表皮材34は、着座面を構成する座面構成部材を構成している。
図7は、座板32を下方側から見た斜視図である。また、図8は、座板カバー35を上方側から見た斜視図であり、図9は、座板カバー35を下方側から見た斜視図である。
座板32は、平面視が円形状に形成されており、その上面は、図4,図5に示すように、外周縁部が上方に向かって緩やかに凸に湾曲している。この湾曲形状は、座板32の外周域に亘って円環状に連続している。この円環状に連続する湾曲形状部分については、以下では環状膨出領域32aと呼ぶ。この環状膨出領域32aは、後述するクッション材33の一部とともに環状隆起部47を構成している。これに対し、座板32の上面の中央領域は、環状膨出領域32aの湾曲形状に連続するように下方に向かって略球面状に窪んでいる。この略球面状の窪み部分については、以下では球面状窪み領域32bと呼ぶ。この球面状窪み領域32bは、後述するクッション材33とともに凹形状部48を構成している。
座板32の外周端部には、図4,図7に示すように、下方に向かって円筒状に突出する環状リブ36が突設されている。また、座板32の下面には、環状リブ36から径方向内側に所定距離離間して円環状の締結用リブ37が突設されている。締結用リブ37は、後述する座板カバー35を間に挟み込んだ状態で、座支持部材28の外縁部の上面に載置され、座支持部材28に対してねじ止めされるようになっている。なお、図中の符号38は、締結用リブ37を座支持部材28に締結固定する締結部材であるねじであり、39は、ねじ38が挿入される締結用リブ37上のねじ孔である。
座板32の下面のうちの、締結用リブ37よりも径方向外側領域には、表皮材34の外周縁部を緊縮する紐材40(図4参照)を係止するための複数の係止突起41が円周方向に離間して突設されている。また、座板32の下面のうちの、締結用リブ37よりも径方向外側領域には、上記の係止突起41とは別に、座板32の径方向に沿う断面形状が略L字状である複数の係止部42が円周方向に離間して突設されている。係止部42の略L字状の断面は、下方に起立する壁42bの下端に連設される下片42cが座板32の径方向内側に向かって延出している。また、各係止部42の円周方向の一端部には、略L字状の断面の開口部分を閉塞する座板側規制壁42aが一体に形成されている。
座板カバー35は、平面視が座板32よりも一回り大きい孔あき円形状に形成されている。座板カバー35は、ほぼ平坦な円環状のベース部35aの外周縁部に下方に凸状に隆起し、座板カバー35の周域に環状に連続する指掛かり部35bが形成されている。指掛かり部35bは、座板カバー35のベース部35aの外周縁部に、径方向に沿う断面が略U字状となるように湾曲して形成されている。この指掛かり部35bの径方向外側領域は、上方に向かって湾曲して延出しており、座板カバー35が座板32に組み付けられたときに、座板32の環状リブ36の外側領域を覆うようになっている。
なお、指掛かり部35bの径方向外側領域は、表皮材34に覆われた座板32の外周面とクッション材33(座面構成部材)の外周面の一部を覆う外縁覆い部35b−1を構成している。
座板カバー35のベース部35aの内周縁部は、その上面に座板32の締結用リブ37の下面が当接し、座支持部材28の外周縁部の上面と締結用リブ37に挟持された状態で、ねじ38によって座支持部材28と締結用リブ37に締結固定される挟持固定部50とされている。挟持固定部50には、座板32と座支持部材28を締結固定するためのねじ38が挿入される挿通孔44が形成されている。
また、座板カバー35のベース部35aの上面の挟持固定部50よりも径方向外側位置(座中心から外側に離間した位置)には、図8に示すように、径方向に沿う断面形状が略L字状である複数の係合爪43が突設されている。複数の係合爪43は、座板32の複数の係止部42に対応して設けられている。係合爪43の略L字状の断面は、上方に向かって起立する壁43bの上端に連設される上片43cが座板カバー35の径方向外側に向かって延出している。各係合爪43の円周方向の一端部には、略L字状の断面の開口部分をほぼ閉塞するカバー側規制壁43aが一体に形成されている。座板カバー35は、各係合爪43の上片43cが、座板32側の対応する係止部42の下片42cと上下方向で対向するように、座板32に対して下方から組み付けられる。具体的には、座板カバー35は、係合爪43が座板32側の係止部42と円周方向でオフセットする状態で座板32に組み付けられ、その状態で座板32に対して所定方向に相対回転させることによって、係合爪43の上片43cを対応する係止部42の下片42cに対向させる。なお、座板32に対する座板カバー35の相対回転は、各係合爪43のカバー側規制壁43aが対応する係止部42の座板側規制壁42aと当接することによって規制される。これにより、係合爪43の上片43cは係止部42の下片42cに対して上方から当接し、座板カバー35と座板32は相互に仮組みされる。
なお、座板カバー35の挿通孔44と座板32のねじ孔39とは、係合爪43のカバー側規制壁43aが係止部42の座板側規制壁42aと当接したときに互いの位置が合致するように設定されている。
座板カバー35は、後に説明するように座支持部材28と座板32に挟持された状態で、座支持部材28に取り付けられた後には、係合爪43が座板32の係止部42の下片42cに上方から当接することにより、座板32からの下方変位を規制される。
この実施形態においては、係合爪43が座板カバー35の離反規制部を構成している。
また、座板カバー35の内周縁部の挿通孔44の形成位置よりも外側位置には、下方に向かって円筒状に突出する規制突条45が突設されている。この規制突条45は、座板カバー35が座板32とともに座支持部材28にねじ38によって締結されるときに、座支持部材28の外周縁部に形成された段差部46に突き当てられるようになっている。
なお、この実施形態においては、座支持部材28に突き当てられる円筒状の規制突条45が座板カバー35に形成されているが、円筒状の規制突条45に代えて複数の規制突起を座板カバー35に間欠的に設けるようにしても良い。
座板32の上面に載置されるクッション材33は、例えば、肉厚の円板状のウレタン等によって形成されている。この実施形態の場合、クッション材33は、略一定厚みに形成され、上面と外周縁部が表皮材34によって覆われ、その表皮材34の外周縁部が座板32の下面側で紐材40によって緊縮されることで、座板32の上面に固定されている。このとき、座板32の上面には、外周縁部側に環状膨出領域32aが設けられるとともに、それよりも内側部分に球面状窪み領域32bが設けられている。このため、表皮材34によって座板32上に拘束されたクッション材33の上面には、外周縁部から上方に隆起し、座体12の周域に環状に連続する環状隆起部47と、座体12の上面の環状隆起部47の内側領域において環状隆起部47に対して下方に窪む凹形状部48が形成されている。
また、表皮材34は、上述のようにクッション材33の上面の外周縁部を覆った状態で座板32の下面側で緊縮されて固定される。このとき、表皮材34は、座板32の環状リブ36の端部と、クッション材33の環状隆起部47の径方向外側領域に強く押し付けられる。一方、クッション材33の環状隆起部47の径方向内側領域と凹形状部48では、表皮材34がこれらの表面から離間し、クッション材33と表皮材34の間に隙間Dが形成されている。ただし、この隙間Dは、座体12上に着座者が着座したときに着座荷重による表皮材34の伸びによってほぼ無くなる。
ここで、座板カバー35は、クッション材33が表皮材34によって覆われて座板32に取り付けられた後に、座板32の下面側に前述のようにして仮組みされる。仮組みされた座板カバー35は、挟持固定部50において、座板32とともにねじ38によって座支持部材28に締結固定される。こうして、座板カバー35が座板32とともに座支持部材28に固定されると、座板カバー35が座板32に対して内周縁部(挟持固定部50)で固定されるとともに、それよりも径方向外側位置において係合爪43によって下方変位を規制される。また、こうして座板カバー35が座板32の下方に組み付けられると、座板カバー35の外周縁部の外縁覆い部35b−1の上端部が表皮材34に密着して、外縁覆い部35b−1が、座板32とクッション材33の下縁を外周側から覆うことになる。
この実施形態に係る椅子1においては、以下のようにして着座者が座体12に着座することができる。
着座者は、例えば、椅子1の座体12の前に後向きで立ち、座体12に手を添えて座体12の上面に腰を下ろす。このとき、椅子1の脚柱11は、着座者から座体12に加える荷重の位置と方向に応じて、設置ベース10に対して適宜傾動する。このとき、設置ベース10と脚柱11の間に介装された弾性部材19が変形し、弾性部材19において脚柱11の傾動に応じた反力を発生する。
椅子1は、弾性部材19に蓄積された反力と、着座者の臀部を通して座体12に入力される荷重とがバランスしたところで脚柱11の傾動を停止する。この状態において、着座者の臀部は座体12の上面の凹形状部48に位置され、臀部の周域は環状隆起部47によって安定して保持されることになる。
以上のように、この実施形態に係る椅子1においては、座体12の座板32の下方を覆う座板カバー35が、内周縁部の挟持固定部50で座板32と座支持部材28に挟持されて座板32とともに座支持部材28にねじ38によって締結固定され、座板カバー35の挟持固定部50よりも径方向外側に突設された係合爪43が、座板32に突設された係止部42に対して上方から係止可能に対向配置され、係合爪43によって座板カバー35の外縁側の下方変位が規制されている。このため、座板カバー35の上下高さを抑えたコンパクトな構造としつつも、座板カバー35を充分な剛性を持たせて座板32の下方に取り付けることができる。したがって、この実施形態に係る椅子1を採用した場合には、座板カバー35の取り付け剛性の低下を招くことなく、座板カバー35のコンパクト化と軽量化を図ることができる。
さらに、この実施形態に係る椅子1においては、座板カバー35の挟持固定部50よりも径方向外側領域が、下方変位を規制された状態で座板32の外周縁部の下面に重ね合せられているため、離反規制部である係合爪43の形成された部位が設置ベース10からオーバーハングする構造でありながら、座板カバー35の充分な剛性を確保することができる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座板カバー35が、内周縁部の挟持固定部50で座板32と座支持部材28に挟持されて座支持部材28に締結固定され、それよりも径方向外側部分が係合爪43で座板32からの下方変位を規制される構造とされているため、座板カバー35を座板32や座支持部材28に固定するための締結部材の数を削減することができる。したがって、この実施形態に係る椅子1を採用した場合には、座板カバー35を座板32に対して容易に組み付けることができる。
特に、この実施形態においては、座板32からの座板カバー35の下方変位を規制する離反規制部が、座板32の下面に突設された係止部42の下片42cに、上片43cが上方から対向するように配置される鉤状の係合爪43によって構成されている。このため、簡単な構造でありながら、座板カバー35の外周縁部の下方変位を確実に規制することができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、係合爪43と係止部42に、相互に当接して座板カバー35と座板32の回転方向の相対位置を規制するカバー側規制壁43aと座板側規制壁42aが設けられており、係合爪43と係止部42が相互に当接して規制される座板カバー35と座板32の相対位置が、両者にねじ38が挿入される位置と合致するように設定されている。このため、座板32と座板カバー35を座支持部材28にねじ38によって固定するときに、座板32のねじ孔39と座板カバー35の挿通孔44を座支持部材28のねじ38の締め込み位置に容易に位置合わせすることができる。したがって、この構造を採用することにより、椅子1の組み付け作業性を高めることができる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座板カバー35の挟持固定部50の上面に当接する環状の締結用リブ37が、座板32の下面に膨出して設けられている。このため、座板カバー35の挟持固定部50が、座板32側の剛性の高い締結用リブ37と座支持部材28によって挟持固定されることになり、簡単な構造でありながら、座板カバー35のガタつきや位置ずれを確実に防止することが可能になる。
さらに、この実施形態に係る椅子1においては、座板カバー35の外周縁部に、上方に延出して座板32の外周面とクッション材33の外周面の下部領域とを覆う外縁覆い部35b−1が設けられている。このため、座板32やクッション材33の外周側のひずみや皺、隙間等が外縁覆い部35b−1によって覆われて外部から見えなくなり、椅子1の外部からの見栄えが良好になる。
また、この実施形態に係る椅子1では、座板カバー35上の挟持固定部50の径方向外側位置に円筒状の規制突条45が突設され、その規制突条45が座支持部材28の上部側の外周の段差部46に突き当てられるようになっている。このため、座板カバー35の挟持固定部50が座板32とともに座支持部材28にねじ38によって締結固定されたときに、その締結荷重を、規制突条45を通して座支持部材28の上端側の外周領域に作用させることができる。したがって、この構造を採用することにより、座板カバー35の挟持固定部50よりも径方向外側に張り出す部分の荷重を、規制突条45の高い剛性をもって座支持部材28に支持させ、座板カバー35のガタ付きを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、設置ベース10が建造物のフロア等の設置面上に移動可能に載置されているが、設置ベース10は設置面に固定設置することも可能である。
1 椅子
10 設置ベース(支持構造体)
11 脚柱(支持構造体)
12 座体
28 座支持部材(支持構造体)
29 ガススプリング(支持構造体)
32 座板
33 クッション材(座面構成部材)
34 表皮材(座面構成部材)
35 座板カバー
35b−1 外縁覆い部
37 締結用リブ
38 ねじ(締結部材)
42a 座板側規制壁
43 係合爪(離反規制部)
43a カバー側規制壁
45 規制突条(規制突起)
50 挟持固定部

Claims (2)

  1. 着座者の着座荷重を受ける座体と、
    前記座体を支持する支持構造体と、を備え、
    前記座体は、
    着座面を構成する座面構成部材と、
    前記座面構成部材を支持する座板と、
    前記座板と前記支持構造体の間に介装されて前記座板の少なくとも一部の下方を覆う座板カバーと、を備え、
    前記座板カバーは、
    前記座板の下方で前記座板と前記支持構造体の締結部に挟持される挟持固定部と、
    前記座板の下方の前記挟持固定部よりも座中心から外側に離間した位置に配置され、前記座板からの下方変位を規制する離反規制部と、を有し
    前記離反規制部は、前記座板に設けられた係止部の上面に、一部が上方から対向して配置される鉤状の係合爪によって構成されていることを特徴とする椅子。
  2. 前記座板カバーと前記座板には、前記係合爪と前記係止部が上下方向で対向した状態で、前記座板カバーと前記座板の略水平方向の相対位置を規制するカバー側規制壁と座板側規制壁が設けられており、
    前記カバー側規制壁と前記座板側規制壁によって規制される前記座板カバーと前記座板の相対位置は、前記座板の前記締結部における締結部材の挿入位置と前記座板カバーにおける前記締結部材の挿入位置が合致する位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
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