JP2017080696A - 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法 - Google Patents

有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017080696A
JP2017080696A JP2015213201A JP2015213201A JP2017080696A JP 2017080696 A JP2017080696 A JP 2017080696A JP 2015213201 A JP2015213201 A JP 2015213201A JP 2015213201 A JP2015213201 A JP 2015213201A JP 2017080696 A JP2017080696 A JP 2017080696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphate
substance
starch
phosphoric acid
insolubilizing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015213201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6566359B2 (ja
Inventor
辰郎 成瀬
Tatsuo Naruse
辰郎 成瀬
俊孝 田村
Toshitaka Tamura
俊孝 田村
光雄 石田
Mitsuo Ishida
光雄 石田
佐野 文彦
Fumihiko Sano
文彦 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshizawa Lime Industry Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Yoshizawa Lime Industry Co Ltd
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshizawa Lime Industry Co Ltd, Oji Holdings Corp filed Critical Yoshizawa Lime Industry Co Ltd
Priority to JP2015213201A priority Critical patent/JP6566359B2/ja
Publication of JP2017080696A publication Critical patent/JP2017080696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6566359B2 publication Critical patent/JP6566359B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】鉛など重金属等の有害物質を含む焼却灰から、それら有害物質の不溶化を簡易に効率よく行える不溶化剤、不溶化方法を提供する。【解決手段】ドロマイト化合物に、結合リン酸を0.15質量%以上含むリン酸エステル化澱粉と、酸性物質を加えた有害物質不溶化剤、および、該不溶化剤と重金属等の有害物質を含む焼却灰とを、水の存在下に混合・撹拌する、有害物質を不溶化する有害物質不溶化方法。【選択図】なし

Description

本発明は、焼却飛灰に含まれる重金属等の有害物質を不溶化する有害物質不溶化材及びそれを用いた焼却飛灰の処理方法に関する。
都市ゴミや産業廃棄物を燃やして処理する時に発生する灰のうち、排ガス出口の集塵装置で集めた煤塵と、ボイラーなどに付いて払い落とされた煤塵である焼却飛灰からは様々な重金属を含む有害物質が溶出する。産業廃棄物として処分する場合には、環境庁告示第13号に規定された検定方法で溶出量が分析される。
溶出元素として鉛や六価クロムが特に問題となるため、それら重金属の溶出防止のために焼却飛灰は薬品処理が行われる。従来用いられてきた代表的な薬品は、ジチオカルバミン酸系やピペラジン系の有機キレートが代表的なものであるが、最終処分場でのCOD上昇、消化阻害、安定性が疑問視されている。
そのため無機系の不溶化剤としてリン酸水溶液系の薬剤が検討されているが、腐食性が高いためハンドリングが難しく、装置も耐腐食性の改良を行う必要がある。
特許文献1には、重金属含有灰に、水、キレート剤及び澱粉、或いは更にリン酸系重金属固定化剤を添加して撹拌することにより、重金属を固定化する方法が記載されている。澱粉、リン酸系重金属固定化剤を添加するが、有機キレート剤を主剤として用いられるものであり、薬剤コストが高い。
特許文献2には、重金属含有灰にリン酸エステル化澱粉を添加することにより、重金属含有灰中の重金属を固定化する方法が記載されている。しかしながら、高アルカリ性の重金属含有灰と接触してリン酸エステル化澱粉がリン酸と澱粉に分解して重金属を安定に固定化するものであるため、重金属含有灰は高アルカリ性灰でなければならず、また、カルシウムを含有しない灰には効果がない。
特開平10−249316号公報 特開平10−57922号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、第二種特定有害物質である鉛等の重金属の溶出量を短い日数で低減でき、腐食性がなく、低コストの有害物質不溶化材およびそれを用いた焼却飛灰の処理方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討の結果、焼却飛灰と、ドロマイト化合物にリン酸エステル化澱粉と酸性物質を加えた有害物質不溶化剤とを、水の存在下に撹拌することにより、鉛等の重金属の溶出量を短い日数で低減できることを見出した。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(5)に関するものである。
(1)ドロマイト化合物に、結合リン酸を0.15質量%以上含むリン酸エステル化澱粉と酸性物質を加えた有害物質不溶化剤。
(2)上記(1)の有害物質不溶化剤にさらにリン酸化合物を混合してなる有害物質不溶化剤。
(3)リン酸化合物がリン酸2水素カリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸3カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、及びこれらの水和物、並びに過リン酸石灰から選ばれる1種以上の化合物である上記(2)の有害物質不溶化剤。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの有害物質不溶化剤により不溶化される有害物質が、第二種特定有害物質から選ばれる1種以上である有害物質不溶化剤。
(5)上記(1)〜(3)のいずれかの有害物質不溶化剤を焼却飛灰などの有害物質含有固形物に投入し、混合、撹拌することにより有害物質を不溶化する有害物質不溶化方法。
本発明によれば、第二種特定有害物質である鉛等の重金属の溶出量を短い日数で低減でき、腐食性がなく、低コストの有害物質不溶化材およびそれを用いた焼却飛灰の処理方法が提供される。
本発明の有害物質不溶化剤に用いられるドロマイト化合物としては、炭酸カルシウム(CaCO)と、炭酸マグネシウム(MgCO)との、理想的には1:1の複塩であるドロマイト(CaMg(CO)、ドロマイトを焼成加工した半焼成ドロマイト(MgO+CaCO)、ドロマイトを比較的温和な条件で加熱して得られる軽焼ドロマイト(MgO+CaO)、軽焼ドロマイトに水を加えて消化した水酸化ドロマイト(Ca(OH)とMg(OH)の混晶)などが挙げられる。
焼却飛灰中の鉛等の重金属を不溶化するためには、半焼成ドロマイトが好ましく、焼却飛灰中のフッ素やホウ素を不溶化するためには水酸化ドロマイトを原料とした不溶化剤が好ましい。
本発明の有害物質不溶化剤に用いられるリン酸エステル化澱粉は、一般には製紙業界でバインダーとして使用されている工業製品であり、澱粉にリン酸(塩)をエステル化反応させたもので、結合リン酸を0.15質量%以上含むものであり、該リン酸エステル化澱粉は遊離のリン酸も含有する。
リン酸エステル化澱粉の原料となる澱粉はコーンスターチ、タピオカ、馬鈴薯澱粉など広く一般に利用されている植物起源の澱粉だけでなく、いずれの起源の澱粉でも使用することができる。なお、結合リン酸を0.2質量%前後含有する馬鈴薯澱粉はリン酸エステル化澱粉の一種とみなせる。
リン酸エステル化澱粉の合成方法は特に限定されないが、リン酸結合澱粉の合成には、通常、澱粉にリン酸及び/またはその塩、及び尿素(尿素リン酸エステル化澱粉(カルバミン酸リン酸エステル化澱粉)を合成する場合)を混合してから焙焼する方法がある。反応により澱粉の水酸基とリン酸がエステル結合してリン酸エステル化澱粉が生成する。なお、尿素を入れると澱粉のリン酸エステル化が低温で進行し、尿素リン酸エステル化澱粉はリン酸のエステル化の他、尿素が分解して生成したカルバミン酸がエステル化している。
リン酸エステル化澱粉には、澱粉の水酸基とリン酸がエステル結合した結合リン酸と遊離状態のリン酸とが存在する。
澱粉は6個のグルコース残基を単位としたらせん構造をしており、イオン状の重金属はこのらせん構造に取り込まれて不溶化、固定化される。また、重金属はクラスター、微細なコロイドの形態でも存在するが、これらは形状が大きいため澱粉のらせん構造内には取り込まれず、澱粉粒子表面に吸着されて不溶化、固定化されると考えられる。
本発明においては、かかる澱粉による重金属の不溶化、固定化作用に加え、次の機構によるさらに大きな重金属固定化能力を有する。
すなわち、リン酸エステル化澱粉に含有される遊離のリン酸と、ドロマイト化合物や灰中に存在するカルシウムに、リン酸エステル化澱粉が触媒的に作用して、ドロマイト化合物表面でハイドロキシアパタイトを生成させ、鉛等の重金属はアパタイト中のカルシウムと交換されて鉛アパタイト(Pb(PO(OH))等に変換され、鉛等の重金属が固定化されると考えられる。
また、通常ハイドロキシアパタイトは
Ca(PO(OH)
の化学式で表されるが、Mgが存在すると一部が置換固溶し、下記化学式で表せるものになると考えられる。
CaxMg5−x(PO(OH) (X<5)
アパタイトはCa、PO、OHのサイトがイオン交換し安定なアパタイト化合物を生成するが、ドロマイトを原料とすることで、ドロマイト中のMgが作用し、消石灰などのCaだけを由来として作ったハイドロキシアパタイトよりも反応性が向上することが分かっている。鉛アパタイトとして鉛を不溶化する際にも、ドロマイトを原料とすることで処理性能が向上する。
また、原料として半焼成ドロマイトを使うことで、鉛を塩基性炭酸鉛などの不溶性物質にして不溶化させることや、MgOが水和してMg(OH)になる際にフッ素やホウ素などを収着する効果が期待できる。
本発明の有害物質不溶化剤は、ドロマイト化合物、リン酸エステル化澱粉に酸性物質が加えられる。
ドロマイト化合物、リン酸エステル化澱粉のみでは、ドロマイト化合物のために高アルカリ性になって有害物質の溶出が大きくなること、また、ハイドロキシアパタイトから鉛アパタイト等に変換されにくいため、酸性物質を加える。
酸性物質としては、硫酸バンド、活性白土、PAC等が挙げられるが、本発明の有害物質不溶化剤が粉体状であり、かつ酸性度が高いため、硫酸バンドが好ましい。
本発明の有害物質不溶化剤は、リン酸エステル化澱粉中に存在する遊離のリン酸がハイドロキシアパタイトの生成に寄与するが、さらにリン酸化合物を混合することが、ハイドロキシアパタイトの生成をさらに増大させるため好ましい。
そのようなリン酸化合物としては、リン酸2水素カリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸3カリウム、リン酸3ナトリウム、及びこれらの水和物、並びに過リン酸石灰などのリン酸系肥料から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
本発明の有害物質不溶化剤において、ドロマイト化合物、リン酸エステル化澱粉、酸性物質の混合比(質量比)は、5〜40:10〜85:5〜70であることが好ましく、10〜30:15〜80:10〜65であることがより好ましい。
また、さらにリン酸化合物を混合する場合は、その追加のリン酸化合物の添加量は、上記不溶化剤100質量部に対して1〜60質量部であることが好ましく、5〜30質量部であることがより好ましい。
本発明の焼却飛灰処理方法において、ドロマイト化合物、リン酸エステル化澱粉、酸性物質を主成分として含む有害物質不溶化剤は、焼却飛灰100質量部に対して、1〜10質量部の割合で添加されるのが好ましく、2〜8質量部の割合で添加されるのがより好ましい。
また、さらにリン酸化合物を混合した有害物質不溶化剤は、焼却飛灰100質量部に対して、1〜10質量部の割合で添加されるのが好ましく、2〜8質量部の割合で添加されるのがより好ましい。
本発明の有害物質不溶化方法が適用される焼却飛灰としては、都市ゴミや産業廃棄物のゴミ処理施設から排出されるゴミの焼却灰、あるいは、バイオマス焼却灰、ペーパースラッジ灰等が挙げられる。
本発明の焼却飛灰の処理方法は、次のようにして行われる。
焼却飛灰と、ドロマイト化合物、リン酸エステル化澱粉、酸性物質を主成分として含む有害物質不溶化剤、もしくは、さらにリン酸化合物を添加した有害物質不溶化剤とを、水の存在下に混合し、撹拌した後、1〜2日養生する。
水は、焼却飛灰中の有害物質と有害物質不溶化剤とを効率的に反応させるために、焼却飛灰100質量部に対して5〜50質量部の割合で存在させるのが好ましく、15〜40質量部の割合で存在させるのがより好ましい。
焼却飛灰、有害物質不溶化剤、水の混合方法、混合順序はとくに限定されないが、焼却灰と有害物質不溶化剤をよく粉体混合した後、水を添加して混合・撹拌するのが、焼却飛灰中の有害物質と有害物質不溶化剤との効率的な反応をさせる点で好ましい。
(試験焼却飛灰)
焼却飛灰A(清掃工場飛灰)、焼却飛灰B(バイオマスボイラー飛灰)、焼却飛灰C(清掃工場飛灰)を使用した。
(有害物質不溶化剤の成分)
(1)ドロマイト化合物
半焼成ドロマイト(MgO+CaCO)であり、次の2種類のものを使用した。
a.吉澤石灰工業社製、「メタルクリア−1000」(以下、「MC−1000」ともいう。)(ドロマイト(CaMg(CO)を原料として加工した半焼成ドロマイト(MgO+CaCO)を主成分とするドロマイト化合物。)
b.ドロマイト化合物配合物(以下、「D配合物」ともいう。)(MC-1000 1質量部、リン酸2水素カリウム 3質量部及び硫酸バンド 1質量部の配合物。)
(2)リン酸エステル化澱粉
使用したリン酸エステル化澱粉を表1に示す。
Figure 2017080696

リン酸エステル化澱粉「リン酸澱粉1」〜「リン酸澱粉5」は、コーンスターチ(コンス)にリン酸、尿素、必要に応じて塩酸を混合し、熱風加熱機にて120〜130℃、15〜40分間加熱焙焼して得た。「リン酸澱粉6」は馬鈴薯澱粉に塩酸を混合し、熱風加熱機にて85℃、15分焙焼して得た。「リン酸澱粉7」はコーンスターチ(コンス)にリン酸水素二ナトリウムを混合し、熱風加熱機にて140℃、10分焙焼して得た。
リン酸エステル化澱粉には未反応のリン酸(或いはリン酸塩)が含まれる。
また、「リン酸澱粉6」、「リン酸澱粉7」以外のリン酸エステル化澱粉は尿素リン酸澱粉(カルバミン酸リン酸エステル化澱粉)と呼ばれ、リン酸エステル結合の他、尿素が分解して反応したカルバミン酸エステルも含まれる。
(3)酸性物質
酸性物質として、硫酸バンドを用いた。「D配合物」は、上記のとおり、MC-1000、リン酸2水素カリウム及び硫酸バンドの混合物である。
実施例1〜12、比較例1〜8
鉛含有量が非常に高い焼却飛灰A100質量部に対し、表2の無機材料とリン酸エステル化澱粉等の澱粉類からなる有害物質不溶化剤を添加し、水20質量部を添加して混合・撹拌し1日養生した後、環境庁告示第13号の溶出試験に準拠して鉛の溶出量を測定した結果を表2に示す。
Figure 2017080696

メタルクリア-1000、リン酸2水素カリウム、硫酸バンドとリン酸エステル化澱粉を含む不溶化剤を添加した実施例1〜12は、不溶化剤無添加(比較例1)、リン酸エステル化澱粉無添加(比較例2)の場合に比べて鉛の溶出量がはるかに低い水準(鉛の不溶化効果が大きい)であり、リン酸エステル化澱粉のみ(比較例7)、コーンスターチのみ(比較例8)の場合よりも鉛の溶出量は低い。また、無機鉱物系基材に消石灰を用いた場合(比較例3)、澱粉として、コーンスターチあるいは結合リン酸量の少ないリン酸エステル化澱粉を用いた場合(比較例4、6、5)には、鉛の溶出量はあまり低くならない。
実施例13〜17、比較例9〜10
実施例13〜17では、鉛含有量があまり高くない焼却飛灰Bに対し、ドロマイト化合物「MC−1000」、リン酸エステル化澱粉「リン酸澱粉1」および硫酸バンドからなる有害物質不溶化剤を3質量部添加し、水を20質量部添加して混合・撹拌し、1日養生した後、環境庁告示第13号の溶出試験に準拠して鉛、カドミウム、ホウ素、フッ素の溶出量を測定した。不溶化剤無添加、「リン酸澱粉1」のみ添加の比較例9〜10とあわせて、結果を表3に示す。
Figure 2017080696

表3に示すように、ドロマイト化合物「MC−1000」、リン酸エステル化澱粉「リン酸澱粉1」および硫酸バンドからなる有害物質不溶化剤を含む不溶化剤を添加した実施例13〜17は、養生日数1日での鉛の溶出量が環境庁告示第13号の基準値0.3mg/Lを大きく下回った。また、硫酸バンド含有量を増やし溶出pHを弱アルカリにした方が鉛の不溶化効果が大きいことがわかる。そして、フッ素の不溶化効果もある。
実施例18〜20、比較例11〜13
実施例18〜20では、焼却飛灰Cに対し、ドロマイト化合物「MC−1000」、リン酸エステル化澱粉「リン酸澱粉2」および硫酸バンドからなる有害物質不溶化剤を添加し、水を20質量部添加して混合・撹拌し、1〜2日養生した後、環境庁告示第13号の溶出試験に準拠して鉛の溶出量を測定した。不溶化剤無添加(比較例11)、コーンスターチのみ添加(比較例12)、「MC−1000」、コーンスターチ、硫酸バンドからなる不溶化剤を添加(比較例13)した比較例とあわせて、結果を表4に示す。
Figure 2017080696

焼却飛灰Cに対しては、コーンスターチでは鉛の不溶化効果はないが、結合リン酸量が低いリン酸エステル化澱粉「リン酸澱粉2」でも鉛不溶化効果があり、これを60%以上含む不溶化剤を飛灰に対し10質量部添加して1〜2日養生した場合、鉛の溶出量は基準値以下となる。

Claims (5)

  1. ドロマイト化合物に、結合リン酸を0.15質量%以上含むリン酸エステル化澱粉と酸性物質を加えた有害物質不溶化剤。
  2. 請求項1に記載の有害物不溶化剤にさらにリン酸化合物を混合してなる有害物質不溶化剤。
  3. リン酸化合物がリン酸2水素カリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸3カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、及びこれらの水和物、並びに過リン酸石灰から選ばれる1種以上の化合物である請求項2に記載の有害物質不溶化剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の有害物質不溶化剤により不溶化される有害物質が、第二種特定有害物質から選ばれる1種以上である有害物質不溶化剤。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の有害物質不溶化剤を焼却飛灰などの有害物質含有固形物に投入し、混合、撹拌することにより有害物質を不溶化する有害物質不溶化方法。
JP2015213201A 2015-10-29 2015-10-29 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法 Active JP6566359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213201A JP6566359B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213201A JP6566359B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017080696A true JP2017080696A (ja) 2017-05-18
JP6566359B2 JP6566359B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=58713328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015213201A Active JP6566359B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6566359B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079824A1 (ja) * 2019-10-24 2021-04-29 Agc株式会社 排ガス処理方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5162600A (en) * 1990-12-28 1992-11-10 Rheox, Inc. Method of treating lead contaminated soil
JPH1057922A (ja) * 1996-08-22 1998-03-03 Kurita Water Ind Ltd 重金属含有灰の処理方法
JPH1190391A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Nippon Kayaku Co Ltd 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JP2009013037A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Tokyo Institute Of Technology セメント組成物およびその製造方法
JP2014097477A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Yoshizawa Lime Industry 有害物質不溶化材及び有害物質の不溶化方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5162600A (en) * 1990-12-28 1992-11-10 Rheox, Inc. Method of treating lead contaminated soil
JPH1057922A (ja) * 1996-08-22 1998-03-03 Kurita Water Ind Ltd 重金属含有灰の処理方法
JPH1190391A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Nippon Kayaku Co Ltd 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JP2009013037A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Tokyo Institute Of Technology セメント組成物およびその製造方法
JP2014097477A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Yoshizawa Lime Industry 有害物質不溶化材及び有害物質の不溶化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079824A1 (ja) * 2019-10-24 2021-04-29 Agc株式会社 排ガス処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6566359B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5807349B2 (ja) 重金属類を含有する固形廃棄物の無害化方法
WO2014162623A1 (ja) 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法
JP6267922B2 (ja) 有害物質処理薬剤
JP5842423B2 (ja) 重金属類を含有する固形廃棄物の無害化方法
JP5306524B1 (ja) 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法
JP5939328B1 (ja) 酸性ガス及び重金属の複合処理剤、並びに酸性ガス及び重金属の処理方法
KR101909853B1 (ko) 유해 물질 불용화제 및 유해 물질의 불용화 방법
JP2009279481A (ja) 固体廃棄物中の重金属類の処理方法
JP6566359B2 (ja) 有害物質不溶化材及びそれを用いた処理方法
JP2004050158A (ja) 重金属類固定化材ならびに汚染土壌の処理工法
JP2008255171A (ja) 無機系有害成分の固定化剤
JP5652293B2 (ja) 重金属含有固形物の処理方法
JP2014097477A (ja) 有害物質不溶化材及び有害物質の不溶化方法
JP3271534B2 (ja) 鉛、六価クロム、ヒ素及びセレンを含有する灰の処理方法
JP6248739B2 (ja) 燃焼灰の処理方法およびその利用
JP2006015290A (ja) 混合、混練装置を用いない飛灰中の重金属固定化処理方法
JP2008272591A (ja) 重金属含有灰の処理方法
JP2000093927A (ja) 有害物質固定化材
JP6034011B2 (ja) 重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法
JP2008284537A (ja) 固体廃棄物中の重金属類の処理方法
JP2021053534A (ja) 廃棄物の不溶化処理方法
JP6850500B1 (ja) 複合処理剤、及び、複合処理方法
TW201813942A (zh) 一種副產石灰資源化處理方法
JP2019089050A (ja) 鉛成分及び水銀成分を含有する重金属含有灰の処理方法、及び重金属含有灰に含まれる水銀成分の溶出抑制剤
JP3850046B2 (ja) 重金属含有廃棄物の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6566359

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250