JP2017078790A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の操作部のうちでユーザが照明を希望する照明目標の操作部に対する所望の照明を実現することができる電子機器を得る。
【解決手段】カメラ1が、撮像素子16を有するカメラ本体10と、カメラ本体10に対して可動に支持される可動モニタ20と、可動モニタ20に設けられて、カメラ本体10に設けられた操作部71(例えば、操作ダイヤル50、操作ボタン51、操作ボタン52)を照明する照明部73(LED61、照明開口62a)と、を具備している。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器に関する。
従来、例えば夜間撮影時の操作性を向上させるために、ボディ本体(筐体)の外面に設けられた操作部を照明する照明装置を備える電子機器(カメラ等の撮影装置)が知られている。この種の電子機器としては、例えば、操作部の近傍に照明窓を配置した照明装置を備えるものや、照明装置をボディの外面に装着可能なものがある(特許文献1)。
特開2005−227495号公報
しかしながら、近年の撮影装置には多種多様な機能が搭載されてきており、これに伴って多くの操作部が複数の箇所に分散して設けられている。このため、一部の操作部を十分な明るさで照らすことができない(照明光が行き届かない)ケースや、反対に必要以上の明るさで照らしてしまう(照明光が届き過ぎてしまう)ケースが生じる可能性がある。すなわち、撮影条件に応じた適切な明るさにできない等、所望の照明を実現できない可能性がある。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、複数の操作部のうちでユーザが照明を希望する照明目標の操作部に対する所望の照明を実現することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、複数の操作部を有するボディ本体と、前記ボディ本体に対して姿勢変形可能に支持された可動体と、前記可動体に設けられ、且つ、前記可動体の姿勢に応じて前記複数の操作部の異なる部位を照射可能な照明部と、を具備する。ことを特徴とする電子機器。
前記可動体は、前記ボディ本体と対向する第1の面とその反対側に位置する第2の面を有する板状部材であってもよい。
前記照明部は、前記板状部材の第2の面を避けた位置に設けられていてもよい。
前記照明部は、前記板状部材の前記第1の面に設けられていてもよい。
前記板状部材は、その平面視略矩形をなしており、前記照明部は、平面視略矩形の前記第1の面の4つの角部領域にそれぞれ設けられていてもよい。
前記板状部材は、前記第2の面に表示画面を有していてもよい。
前記電子機器は、前記ボディ本体に対する前記可動体の姿勢を検知する検知手段と、前記検知された前記可動体の姿勢に応じて、前記照明部の照明パターンを制御する制御手段と、をさらに具備していてもよい。
前記制御手段は、前記照明パターンとして、前記照明部の点灯消灯を制御してもよい。
前記制御手段は、前記照明パターンとして、前記照明部の点灯時の明るさを制御してもよい。
前記制御手段は、前記照明パターンとして、複数の前記照明部のうちで点灯している照明部と消灯している照明部のパターンを制御してもよい。
前記電子機器は、前記可動体を前記ボディ本体に対する接離方向に移動可能に支持し、前記ボディ本体に接近した状態では、前記可動体は前記ボディ本体に対して前記接離方向と略直交する特定方向の軸を中心とする第1の態様の傾動が可能で、前記ボディ本体から離間した状態では、前記可動体は前記ボディ本体に対して方向自在な第2の態様の傾動が可能であってもよい。
本発明によれば、複数の操作部のうちでユーザが照明を希望する照明目標の操作部に対する所望の照明を実現することができる電子機器を得ることができる。
第1実施形態のカメラのカメラ本体を示す斜視図である(カメラ本体のモニタ収容部に可動モニタを収めた初期状態)。 第1実施形態のカメラのカメラ本体を示す斜視図である(可動モニタを後方に引き出した状態)。 第1実施形態のカメラのカメラ本体を示す斜視図である(可動モニタを左向きに傾けた状態)。 第1実施形態のカメラのカメラ本体を示す斜視図である(可動モニタを下向きに傾けた状態)。 第1実施形態のカメラのカメラ本体を示す斜視図である(可動モニタを上向きに傾けた状態)。 図2の状態のカメラ本体と可動モニタを光軸に沿う断面で示した断面図である。 第1実施形態の可動モニタ単体の分解斜視図である。 第1実施形態のカメラの制御系主要構成を示す機能ブロック図である。 第2実施形態のカメラの制御系主要構成を示す機能ブロック図である。
以下に、本発明の電子機器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明の電子機器が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。また、以下の説明中の方向(前後方向、上下方向、左右方向)は、図中に記載した矢線の各方向を基準とする。
≪第1実施形態≫
図1ないし図6は、第1実施形態のカメラ(電子機器、光学機器、撮影装置)1のカメラ本体(ボディ本体)10を示す図である。図7は、第1実施形態の可動モニタ単体の分解斜視図である。図8は、第1実施形態のカメラ1の制御系主要構成を示す機能ブロック図である。
<カメラ1の機械的構成>
図1ないし図6に示すカメラ1はレンズ交換式の一眼レフカメラであり、カメラ本体10に対して不図示の交換レンズ(レンズ鏡筒)を着脱することができる。図6に示す符号「O」は、交換レンズの光学系を通してカメラ本体10に入る光束の光軸である。図1ないし図6に示すように、前方が被写体側となる。通常の撮影姿勢ではカメラ1の後方に撮影者が位置し、上下方向や左右方向は、カメラ本体10を略水平に構えた状態で撮影者から見た方向に対応したものとなる。
図6に示すように、カメラ本体10の前面には、交換レンズを着脱するマウント部11が設けられている。マウント部11の後方のカメラ本体10の内部には、ミラーヒンジ12xを中心として回動可能なクイックリターンミラー12が設けられている。クイックリターンミラー12は、図示を省略するミラー駆動機構によって、カメラ本体10内の撮影光路上に斜設されたミラーダウン位置(図6に示す位置)と、撮影光路から上方に退避したミラーアップ位置の間で回動する。
クイックリターンミラー12がミラーダウン位置にあるときは、マウント部11に取り付けた交換レンズの光学系を通った被写体光がクイックリターンミラー12によって上方に反射されてファインダ光学系に導かれる。図6に示すように、ファインダ光学系は、クイックリターンミラー12の上方に位置するペンタプリズム13と、ペンタプリズム13の後方に位置する接眼レンズ系14と、接眼レンズ系14の後方に位置する接眼窓15を有しており、クイックリターンミラー12がミラーダウン位置にある状態では接眼窓15を通して被写体像を光学的に観察することができる。カメラ本体10の内部にはさらに、クイックリターンミラー12の後方に撮像素子16が設けられている。クイックリターンミラー12がミラーアップ位置に回動すると、光軸Oに沿って入射する被写体光を撮像素子16によって受光することが可能になる。クイックリターンミラー12と撮像素子16の間には図示を省略するシャッタ(フォーカルプレーンシャッタ)が配されており、シャッタを開くことで被写体光が撮像素子16の受光面に達する。撮像素子16で受光した被写体光は光電変換され、画像生成回路によって電子的な画像データに変換される。画像生成回路などを搭載した回路基板17がカメラ本体10内に設けられている。
カメラ本体10の後面側には、接眼窓15の右側に操作ダイヤル(操作部、操作部材)50が設けられ、操作ダイヤル50の下方に複数の操作ボタン(操作部、操作部材)51が設けられ、接眼窓15の左側にも複数の操作ボタン(操作部、操作部材)52が設けられている。また、カメラ本体10の上面側には、操作ボタン(操作部、操作部材)53が設けられている。操作ダイヤル50は上下方向に向く軸を中心に回転操作可能であり、各操作ボタン51と各操作ボタン52と操作ボタン53は押し込み操作可能である。操作ダイヤル50と各操作ボタン51と各操作ボタン52を用いてカメラ1に関する各種設定や機能選択を実行することができる。その具体的な設定や機能は周知のものであるから説明を省略するが、一例として、操作ダイヤル50の回転によって絞り値やシャッタ速度を設定することが可能である。また、操作ボタン53は、後述するように照明部73に対する点灯消灯の操作に用いられる。カメラ本体10は他にも上面側などに各種の操作ダイヤルや操作ボタンを備えているが、それらについての説明は省略する。
カメラ本体10の後面側にはさらに外形板状の可動モニタ(表示部、可動体、可動部材)20が設けられている。可動モニタ20は、接眼窓15と複数の操作ボタン52の下方、複数の操作ボタン51の左方に位置しており、可動モニタ20の右斜め上に操作ダイヤル50が位置する。
可動モニタ20は液晶ディスプレイ(LCD)などの表示デバイス21を備えている。可動モニタ20は光軸Oの延長上に位置しており、より詳しくは、可動モニタ20の外形中心が概ね光軸Oを延長した仮想線O'(図6)上に位置している。回路基板17と表示デバイス21を接続するフレキシブル基板18(図6)によってカメラ本体10と可動モニタ20の間で信号の通信が行われ、撮像素子16を介して得られた画像データに基づく被写体画像や、画像以外の各種情報などを表示デバイス21に表示することができる。
可動モニタ20はカメラ本体10に対して可動に支持されており、表示デバイス21の向きや位置を変化させることが可能である。以下、可動モニタ20の支持機構とその動作を説明する。なお、以下の説明における可動モニタ20に関する方向は、特段の言及がない限り、可動モニタ20が図1に示す初期位置(カメラ本体10に対する傾動や引き出し動作を行っていない状態)にあるときの方向を述べているものとする。
表示デバイス21は支持枠(第2の支持段部)22に対して固定的に支持されている。表示デバイス21はカメラ1の後方を向く略矩形の表示画面21aを有しており、支持枠22は矩形の表示デバイス21の周囲の4辺を囲む上辺部22a、下辺部22b、左辺部22c、右辺部22dを有している。表示デバイス21は左右方向に長い横長形状(横長の長方形)をなしており、表示デバイス21の形状に対応して支持枠22では、上辺部22aと下辺部22bが一対の長辺を構成し、左辺部22cと右辺部22dが一対の短辺を構成している。
表示デバイス21は、背面に略矩形の回路基板60が装着されている(図7参照)。回路基板60には、表示デバイス21とは反対側の面に、4個の角部近傍(角部領域)に位置させて、光源としてのLED(照明部、照明部材)61が実装されている。回路基板60とカメラ本体内の回路基板17とはフレキシブルプリント基板18によって接続され、回路基板60と表示デバイス21は、フレキシブル基板19によって接続されている。
支持枠22には、回路基板60側の開口部に裏蓋62が固定的に取付けられている。裏蓋62には、各LED(照明部、照明部材)61と対向する位置に、つまり裏蓋62の4個の角部領域に、照明開口(照明部、照明部材)62aが形成されている。LED61が発光した照明光は、照明開口62aを通って裏蓋62から外方に射出する。裏蓋62には左右方向に位置を異ならせて2つの位置決め突起62bが設けられている。裏蓋62の中央部には、フレキシブル基板18が折りたたまれて収納されるときに逃げるスペースとなる凹み部62cが設けられている。
支持枠22は金属製のベースプレート(第1の支持段部)23により支持されている。支持枠22はベースプレート23に対して、上辺部22aの背後(前方)に位置するチルト軸22x(図3、図4、図6)を中心として回動可能である。チルト軸22xの軸線は左右方向に延びており、支持枠22は、チルト軸22xを中心とする回動によって上下方向に向きを変化させることができる(図5、図6参照)。
ベースプレート23には左右方向に位置を異ならせて2つの貫通孔23aが形成されている(図6に右側の貫通孔23aのみが見えており、左側の貫通孔23aは図示されていない)。この貫通孔23aには、可動モニタ20の位置決め突起62bが挿入可能である。またベースプレート23の周縁には、支持枠22の下辺部22b、左辺部22c及び右辺部22dに嵌る形状のフランジ23b,23c及び23dが形成されている。
ベースプレート23は、照明開口(照明部、照明部材)62aに対応する部分、つまり、表示デバイス21や支持枠22の矩形の外形形状に対応する矩形の基本形状の四隅(4つの角部領域)を切り欠いて、4つの切り欠き部23eが形成されている(図5参照)。この切り欠き部23eが存在することにより、照明開口(照明部、照明部材)62aから出射された光がベースプレート23によって遮られない構成となっている。
カメラ本体10の後面側には、可動モニタ20を収容可能なモニタ収容部30が形成されている。モニタ収容部30は、可動モニタ20の略矩形の外形形状に対応する(略矩形の可動モニタ20が収まる)略矩形の凹部であり、それぞれがフランジ状に後方へ突出する上縁壁30a、下縁壁30b、左縁壁30c及び右縁壁30dによって囲まれている。モニタ収容部30の底部には、略矩形のモニタ収容部30の対角線に沿う方向に放射状に延びる長溝である4つのガイド溝31が形成されている。より詳しくは、上縁壁30aと左縁壁30cの境界(角部)付近からモニタ収容部30の中心(仮想線O')方向に延びる左上側のガイド溝31と、下縁壁30bと左縁壁30cの境界(角部)付近からモニタ収容部30の中心(仮想線O')方向に延びる左下側のガイド溝31と、上縁壁30aと右縁壁30dの境界(角部)付近からモニタ収容部30の中心(仮想線O')方向に延びる右上側のガイド溝31と、下縁壁30bと右縁壁30dの境界(角部)付近からモニタ収容部30の中心(仮想線O')方向に延びる右下側のガイド溝31を備える。各ガイド溝31のうち、モニタ収容部30の中心に近い側の端部を内側端部と呼び、モニタ収容部30の中心から遠い側の端部を外側端部と呼ぶ。4つのガイド溝31の内側端部は仮想線O'を囲むように配置されている。モニタ収容部30の底部にはさらに、左右方向に位置を異ならせて2つの位置決め突起32が形成されている。各位置決め突起32はベースプレート23に形成した貫通孔23aに挿入可能である。各位置決め突起32内には磁石が設けられている。一方、可動モニタ20の位置決め突起62b内には、位置決め突起32の磁石に吸着される磁性材(または磁石)が設けられている。
モニタ収容部30を囲む上縁壁30a、下縁壁30b、左縁壁30c及び右縁壁30dはそれぞれ、モニタ収容部30の底部から後方へ向けての突出量が均一ではなく、途中部分に後方への突出量を小さくした凹部30e,30f,30g及び30hを有している。凹部30eは上縁壁30aの左右方向の中央部分に形成されており、凹部30eを形成することで上縁壁30aを接眼窓15と干渉させないようになっている。凹部30fは下縁壁30bの左右方向の中央部分に形成されており、凹部30fに対してベースプレート23のフランジ23bが進入可能である。凹部30gは左縁壁30cの上下方向の中央部分に形成されており、凹部30gに対してベースプレート23のフランジ23cが進入可能である。凹部30hは右縁壁30dの上下方向の中央部分から上縁壁30aに接続する上端付近にかけて形成されており、凹部30hに対してベースプレート23のフランジ23dが進入可能である。右縁壁30dのうち上縁壁30aと凹部30hの間に位置する上端部分は、後方への突出量が小さい低壁30iとなっており、低壁30iから上縁壁30aにかけて徐々に突出量が大きくなっている。
可動モニタ20は4つの支持ロッド24を介してカメラ本体10に接続される。各支持ロッド24の一端には球状端部25が設けられ、各支持ロッド24の他端には球状端部26(図6参照)が設けられており、球状端部25がモニタ収容部30内のガイド溝31に対して嵌り、球状端部26がベースプレート23に設けたソケット27に嵌っている(図4、図6参照)。
球状端部25と球状端部26はそれぞれ対応するガイド溝31とソケット27に対して球心回動(方向の制約のない自在回動)可能に接続する球状体であり、支持ロッド24に対するカメラ本体10と可動モニタ20のそれぞれの方向の自由度が高いボールジョイント構造になっている。さらに球状端部25はガイド溝31の長手方向に移動(摺動)自在に支持される。支持ロッド24とソケット27は4つのガイド溝31に対応する位置関係で4つ設けられており、左上側の支持ロッド24は左上側のガイド溝31と左上側のソケット27を接続し、左下側の支持ロッド24は左下側のガイド溝31と左下側のソケット27を接続し、右上側の支持ロッド24は右上側のガイド溝31と右上側のソケット27を接続し、右下側の支持ロッド24は右下側のガイド溝31と右下側のソケット27を接続している。
<カメラ1の機械的動作>
以上の支持構造を有する可動モニタ20は、カメラ本体10に対して次のように動作する。図1は、カメラ本体10のモニタ収容部30内に可動モニタ20の全体が収まっている初期位置(収納状態)を示している。初期位置では2つの位置決め突起32が貫通孔23aに対して挿入されて可動モニタ20の位置が定まっている。各位置決め突起32内に設けた磁石の磁力によってベースプレート23を吸着して可動モニタ20を初期位置に保持させる。また、モニタ収容部30を囲む上縁壁30a、下縁壁30b、左縁壁30c、右縁壁30dに沿って可動モニタ20側の上辺部22a、下辺部22b(フランジ23b)、左辺部22c(フランジ23c)、右辺部22d(フランジ23d)が位置している。可動モニタ20の初期位置では、各支持ロッド24の球状端部25がガイド溝31の外側端部付近に位置しており、モニタ収容部30に対する各支持ロッド24の立ち上がり角度(突出量)が最小になっている。可動モニタ20の初期位置では、4つのソケット27と4つの支持ロッド24の球状端部26が、仮想線O'を囲む位置関係にある。初期位置における可動モニタ20の向きは、表示デバイス21の表示画面21aが光軸O(より厳密には、光軸Oを後方に延長した仮想線O')に対して略直交するように設定されている。この可動モニタ20の向きを基準角度とする。
図2ないし図5に示すように、初期位置における基準角度から上下左右の4方向(表示画面21aの上下長手方向と左右短手方向)に可動モニタ20を傾動させることができる。図3は、上下方向に向く軸線を中心として可動モニタ20を左側に向けて傾けた状態を示している。左側への可動モニタ20の傾動は、右辺部22d(フランジ23d)側を後方に向けて引くことにより、左辺部22c(フランジ23c)と左縁壁30cの当接箇所を支点として行われる。このとき右上側と右下側の2つの支持ロッド24がそれぞれ、球状端部25をガイド溝31の外側端部付近から内側端部側に向けて移動させながらモニタ収容部30に対する立ち上がり角度(突出量)を大きくし、その結果として右上側と右下側の2つのソケット27が後方へ向けて押し出されることで可動モニタ20が左側に向けて傾く。図3は右上側と右下側の2つの支持ロッド24の押し出しによる左向きの最大傾き角まで可動モニタ20を動作させた状態を示しており、この状態で右上側と右下側の2つの球状端部25が対応するガイド溝31の内側端部付近に位置している。
図4は、左右方向に向く軸線を中心として可動モニタ20を下側に向けて傾けた状態を示している。下側への可動モニタ20の傾動は、上辺部22a側を後方に向けて引くことにより、下辺部22b(フランジ23b)と下縁壁30bの当接箇所を支点として行われる。このとき左上側と右上側の2つの支持ロッド24がそれぞれ、球状端部25をガイド溝31の外側端部付近から内側端部側に向けて移動させながらモニタ収容部30に対する立ち上がり角度(突出量)を大きくし、その結果として左上側と右上側の2つのソケット27が後方へ向けて押し出されることで可動モニタ20が下側に向けて傾く。図4は左上側と右上側の2つの支持ロッド24の押し出しによる下向きの最大傾き角まで可動モニタ20を動作させた状態を示しており、この状態で左上側と右上側の2つの球状端部25が対応するガイド溝31の内側端部付近に位置している。
図1の可動モニタ20の初期位置(モニタ収容部30への収納状態)では、モニタ収容部30の周囲の上縁壁30a、下縁壁30b、左縁壁30c、右縁壁30dによって可動モニタ20を囲むことにより、外部からの引っ掛かりなどを防いで可動モニタ20が不用意に動作しないように保護できる。右縁壁30dの上端部分(上縁壁30aとの境界部分)に形成した低壁30iは、可動モニタ20の右上に位置する操作ダイヤル50や、操作ダイヤル50の下方に位置する複数の操作ボタン51の操作性を向上させる機能を有する。具体的には、カメラ本体10のグリップ部を右手で把持した場合、操作ダイヤル50とその周囲に位置する押しボタン(複数の操作ボタン51の一部)は、右手親指で操作することが想定される。その際に、親指の移動軌跡上に低壁30iが位置するため、モニタ収容部30を囲む高い壁部(30a,30b,30c及び30d)に引っ掛かることなくスムーズに親指を操作ダイヤル50などに届かせやすくなる。
上記の通り、可動モニタ20の初期位置では、可動モニタ20の上下左右の四隅を囲む位置に設けた各壁30a,30b,30c及び30d(低壁30iを含む)によって可動モニタ20を保護できる。その一方で、モニタ収容部30の周囲に凹部30e,30f,30g及び30hを形成することにより可動モニタ20の縁部を部分的に露出させ、図2から図5のような初期位置からの可動モニタ20の傾動時の操作性(指掛かり)の良さも実現している。凹部30e,30f,30g及び30hはいずれも、可動モニタ20の上辺部22a、下辺部22b、左辺部22c、右辺部22dの中央部分に対応して形成されているため、初期位置から上下左右方向へ可動モニタ20を傾動させるための力を付与しやすい。
図2ないし図5では、支持ロッド24の押し出しによって上下左右の最大傾き角まで可動モニタ20を傾動させた状態を示しているが、ガイド溝31の内側端部と外側端部の間の途中に球状端部25を位置させることによって、これよりも小さい任意の傾き角に可動モニタ20を保持することも可能である。各支持ロッド24の球状端部25は対応する各ガイド溝31内に所定のフリクションを与えられた状態で嵌っており、可動モニタ20に対する傾動操作を途中で止めることにより、当該角度で可動モニタ20を保持させることができる。なお、支持ロッド24の長さやガイド溝31の長さなどの設定変更によって、可動モニタ20の最大傾き角を図2ないし図5に示す大きさよりも大きくしたり小さくしたりすることが可能である。
図5に示すように、可動モニタ20はさらに、チルト軸22xを中心として支持枠22をベースプレート23に対して回動させて、上向きの角度を大きくさせることができる。例えば、前述した支持ロッド24を介した傾動(1段階目の傾動)によって、カメラ本体10に対して可動モニタ20全体が約40度上向きにした後に、ベースプレート23に対する支持枠22の傾動(2段階目の傾動)を追加することで、図1の初期位置に対して支持枠22と表示デバイス21が約90度上向きに変化している(図5参照)。これにより、例えば可動モニタ20をウエストレベルファインダーのように使用することが可能になる。この支持枠22の回動は、支持枠22のうちベースプレート23のフランジ23b,23c及び23dに覆われていない部分に指を掛けて行うことができる。
可動モニタ20は、カメラ本体10に接近してモニタ収容部30に収納された状態(初期位置)では、以上のように上下方向や左右方向といった特定方向の軸を中心とした傾動を行うことができる。この可動モニタ20の傾動を第1の態様の傾動とする。可動モニタ20は第1の態様の傾動に加えて、図2や図6に示すように、モニタ収容部30から光軸方向後方(光軸Oを延長した仮想線O'に沿う方向)に引き出してカメラ本体10に対して離間させることが可能である。この可動モニタ20の引き出し動作は、モニタ収容部30に対する4つの支持ロッド24の立ち上がり角度(突出量)を大きくさせることで行われる。例えば、モニタ収容部30に対する4つの支持ロッド24の突出量が略均等になるようにすることで、図1の初期位置から可動モニタ20を傾けずに(基準角度を維持しながら)光軸Oと略平行に移動させて図2や図6の状態にさせることができる。
可動モニタ20をモニタ収容部30の後方に引き出してカメラ本体10から離間させた状態では、可動モニタ20はモニタ収容部30の上縁壁30a、下縁壁30b、左縁壁30c及び右縁壁30dによる制限を受けずに動作することが可能になる。そのため、図3ないし図5のように上下方向や左右方向といった特定方向の軸中心には限定されない自在な方向の傾動が可能になる。例えば、図示しないが、右斜め上、左斜め下、左斜め上、右斜め下といった方向に可動モニタ20を傾動させることができ、その角度も、各支持ロッド24が追従可能な範囲で任意に設定できる。この可動モニタ20の方向自在な傾動を第2の態様の傾動とする。第2の態様の傾動では、第1の態様の傾動と同様に、上下左右方向(表示画面の長手方向と短手方向)に向けて可動モニタ20を傾動させることもできる。また、可動モニタ20を後方に最大量よりも少なく引き出した状態において、各支持ロッド24が追従可能な所定の範囲で、基準角度を維持しながら光軸Oと直交する方向への可動モニタ20の移動を行わせることもできる。
可動モニタ20をモニタ収容部30の後方に引き出した状態ではさらに、各支持ロッド24が追従可能な範囲で、光軸Oを延長した仮想線O'(カメラ本体10に対する可動モニタ20の接離方向を向く軸)を中心とする可動モニタ20の回転動作も可能である。なお、本実施形態では、収納状態の可動モニタ20の外形中心が概ね光軸Oを延長した仮想線O'上に位置しているため、図2の状態では可動モニタ20が自身の外形中心を中心として回転可能であるが、光軸Oを延長した仮想線O'が可動モニタ20の外形中心とは異なる位置を通る構成にすることも可能である。この場合は、可動モニタ20の外形中心と回転中心の位置が一致しない。
<カメラ1の機能的構成>
図8は、第1実施形態のカメラ1の制御系主要構成を示す機能ブロック図である。図8では、特に照明制御に関わる構成が示されている。図8において、カメラ1は、操作部71と、制御部72と、照明部73と、表示デバイス21とを有している。
操作部71は、ユーザによる各種操作を受け付けて、操作に応じた操作通知信号を制御部72へ出力する。操作通知信号の種類としては、例えば、照明部73を点灯モードに設定する操作通知信号、照明部73を消灯モードに設定する操作通知信号、照明部73の点灯を指示する操作通知信号、及び、照明部73の消灯を指示する操作通知信号等を挙げることができる。この操作部71は、上述の操作ダイヤル50、操作ボタン51、操作ボタン52、及び操作スイッチ53を含んでいる。この操作スイッチ53は、初期状態で押されたときには照明部73の点灯を指示する操作通知信号を出力し、次に押されたときには照明部73の消灯を指示する操作通知信号を出力する。
制御部72は、例えば、各種設定処理、表示処理、及び照明処理を制御する。制御部72は、設定制御部72Aと、表示制御部72Bと、照明制御部72Cとを含んでいる。制御部72は、例えば、回路基板17及び回路基板60によって実現される。
例えば、ユーザが操作部71を用いてメニュー表示操作を行ったときには、操作部71は、メニュー表示を指示する操作通知信号を制御部72へ出力する。制御部72の表示制御部72Bは、メニュー表示を指示する操作通知信号を受け取ると、表示デバイス21にメニュー画面を表示させる。
このメニュー画面表示を見てユーザが操作部71を用いて照明設定を行ったときには、操作部71は、照明設定を示す操作通知信号を制御部72へ出力する。照明設定では、例えば、照明部73を点灯モード又は消灯モードのいずれかに設定することができる。さらに、照明設定では、点灯モードで照明部73が点灯したときの照度レベルを設定することができる。設定制御部72Aは、最新の各種設定情報を記憶する。
また、ユーザが操作部71のうちで操作スイッチ53を用いて照明部73の点灯を指示する操作を行ったときには、上述の通り、操作スイッチ53は、照明部73の点灯を指示する操作通知信号を制御部72へ出力する。制御部72の照明制御部72Cは、照明部73の点灯を指示する操作通知信号を受け取ると、照明部73の設定モードを設定制御部72Aに問い合わせ、照明部73の設定モードが点灯モードである場合、照明部73に対して点灯命令信号を出力して照明部73を点灯させる一方、照明部73が消灯モードである場合、照明部73に対して制御信号を何も出力することなく、照明部73の消灯状態を継続させる。
また、操作スイッチ53を用いて照明部73の消灯を指示する操作を行ったときには、上述の通り、操作スイッチ53は、照明部73の消灯を指示する操作通知信号を制御部72へ出力する。制御部72の照明制御部72Cは、照明部73の消灯を指示する操作通知信号を受け取ると、照明部73に対して消灯命令信号を出力する。ここで、照明制御部72Cは、撮影処理が開始されると、自動的に消灯命令信号を照明部73へ出力する。これにより、照明部73の光によって撮影品質に悪影響が及ぶことを回避することができる。
照明部73は、LED61を含んでいる。照明部73は、照明制御部72Cから点灯命令信号を受け取ると、点灯し、消灯命令信号を受け取ると、消灯する又は消灯状態を継続する。
<カメラ1の作用効果>
以上のように本実施形態によれば、カメラ1において、カメラ本体10に設けられた操作部71(操作ダイヤル50、操作ボタン51、操作ボタン52、及び操作スイッチ53)を照明する照明部73(LED61、照明開口62a)が、カメラ本体10に対して可動に(姿勢変形可能に)支持された可動モニタ(可動体)20に設けられている。「姿勢変形」とは、可動モニタ(可動体)20とカメラ本体10との相対的な位置関係で、離間距離、角度の変化を含む。これにより、可動モニタ20の姿勢(位置、傾き)を調整して、照明部73が照射するカメラ本体10の照射箇所をユーザの希望に応じて変更することができる。このため、例えば、操作ダイヤル50、操作ボタン51、操作ボタン52、及び操作スイッチ53のうちでユーザが照明を希望する照明目標を積極的に照明することができるので、照明目標を十分な明るさで照らすことができ、結果として、操作性を向上させることができる。例えば、可動モニタ20の姿勢が図3に示した姿勢であれば、この姿勢で操作ボタン51を効率的に照らすことができる。
特に、本実施形態のカメラ1では、照明部73を構成する4つの照明開口62aが、カメラ本体10の後面に対向する可動モニタ20の前面(第1の面)の4つの角部領域にそれぞれ設けられている。これにより、可動モニタ20の前面(第1の面)に照明開口62aが分散配置されているので、照明範囲を広く確保することができる。ただし、照明部73(LED61、照明開口62a)の配設位置には自由度があり、少なくとも可動モニタ20の後面(第1の面と反対側の第2の面)を避けた位置であればよい。ここで、「第2の面を避けた位置」は、第1の面、及び、第1の面と第2の面を繋ぐ可動モニタ(板状部材)20の側面を含む。
また、本実施形態のカメラ1では、可動モニタ(可動体)20の前面に照明開口62aが設けられている一方で、可動モニタ20の後面に表示画面21aが設けられている。これにより、表示画面21aを見ながら、照明開口62aから出射した光によって照らされた操作部71を操作することができるので、操作性を向上させることができる。ただし、照明部73を可動体に設けさえすれば、可動体の姿勢(位置、傾き)を調整して、照明部73が照射するカメラ本体10の照射箇所をユーザの希望に応じて変更することができる。
また、本実施形態のカメラ1は、カメラ本体10に対する可動モニタ20の位置設定の自由度が高いので、操作部71(操作ダイヤル50、操作ボタン51、操作ボタン52、及び操作スイッチ53)に対する照明状態を調整する自由度が高い。可動モニタ20の動作の第1の態様として、可動モニタ20がモニタ収容部30内の初期位置にある状態で上下左右の4方向への傾動を行うことができるので、可動モニタ20を傾動した方向とは逆方向、つまりLED61が設けられた面が向く方向に位置する操作部71を照明することが可能である。可動モニタ20の動作の第2の態様として、可動モニタ20を初期位置から光軸方向後方(カメラ本体10からの離間方向)に移動させた状態では、方向の制約のない自在な傾動が可能になるので、照明したい操作部71に対してLED61の照明光を直接的に向けることが可能になる。可動モニタ20の第2の態様の傾動は、第1の態様の傾動と異なり、可動モニタ20の表示デバイス21の表示画面21aが光軸Oと略直交する基準角度を経由せずに、任意の傾き方向から次の傾き方向へ直接に移行させることができるので操作性に優れる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、照明制御のバリエーションに関する。第2実施形態のカメラ1’の機械的構成は、図1ないし図7に示した第1実施形態のカメラ1と共通する。
図9は、第2実施形態のカメラ1'の制御系主要構成を示す機能ブロック図である。図9においてカメラ1'は、照明制御部72'Cを有する制御部72'と、姿勢検知部75と、照度センサ76とを有している。
姿勢検知部75は、カメラ本体10に対する可動モニタ20の姿勢を検知し、照明制御部72'Cは、姿勢検知部75によって検知された可動モニタ20の姿勢に応じて、照明部73の照明パターンを制御する。
この姿勢検知部75による姿勢検知及び照明制御部72'Cによる照明パターン制御には、種々のバリエーションを挙げることができる。
(バリエーション1)
姿勢検知部75は、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態から初期位置状態以外の状態に変更されると、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態以外の状態に変更されたことを示す姿勢通知信号を、照明制御部72'Cへ出力する。照明制御部72'Cは、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態以外の状態に変更されたことを示す姿勢通知信号を受け取ることをトリガーとして、照明部73を点灯させる。逆に、姿勢検知部75は、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態以外の状態から初期位置状態に変更されると、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態に変更されたことを示す姿勢通知信号を、照明制御部72'Cへ出力する。照明制御部72'Cは、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態に変更されたことを示す姿勢通知信号を受け取ることをトリガーとして、照明部73を消灯させる。バリエーション1によれば、照明部73で操作部71を照らすことができない初期位置状態では照明部73を確実に消灯させることができ、カメラ1'の省電力化が実現される。また、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態以外の状態と初期位置状態とで、照明部73を自動的にオンオフさせることができるので、照明操作の操作性を向上させることができる。
(バリエーション2)
バリエーション1の制御に対して、照度センサ76によって感知された周辺環境の明るさに応じて制限を加えることも可能である。
例えば、照明制御部72'Cは、照度センサ76によって感知された明るさレベルが所定レベルより低い場合(つまり、暗いと判断できる場合)には、バリエーション1の照明パターン制御を許容する一方、照度センサ76によって感知された明るさレベルが所定レベル以上である場合(つまり、明るいと判断できる場合)には、可動モニタ20の姿勢が初期位置状態以外の状態に変更されたことを示す姿勢通知信号を受け取っても、照明部73を点灯させない。これにより、照明部73を無駄に点灯させることを回避できるので、カメラ1'の更なる省電力化が実現される。
ここで、例えば、表示制御部72Bが照度センサ76によって感知された周辺環境の明るさに応じて、表示デバイス21の明るさレベルを調整(設定)する場合には、照明制御部72'Cは、照明パターンの制御を、その表示デバイス21の明るさレベルの調整(設定)に連動させてもよい。例えば、照明制御部72'Cは、表示デバイス21の明るさレベルに応じて、照明パターン制御の許容及び制限を実行してもよい。
(バリエーション3)
姿勢検知部75によって検知された可動モニタ20の姿勢に応じて、可動モニタ20の4つの角部領域に設けられた4つのLED61のうちで点灯しているLED61と消灯しているLED61の構成パターン(照明パターン)を制御することもできる。
例えば、姿勢検出部75は、各ガイド溝31における球状端部25の位置を検出し、検出した各球状端部25の位置を示す位置検出信号を姿勢通知信号として照明制御部72'Cへ出力する。照明制御部72'Cは、例えば、姿勢通知信号に基づいて、ガイド溝31の外側端部までの距離が所定値以下となっている球状端部25を特定する、つまり、立ち上がり角度(突出量)が所定値以上となっている支持ロッド24を特定する。そして、照明制御部72'Cは、特定した球状端部25に対して可動モニタ20の初期位置で対向配置されているLED61を点灯させる一方で、それ以外のLED61を消灯状態のまま維持させる。
この制御によれば、例えば、可動モニタ20の姿勢が図3に示した姿勢であれば、この姿勢で操作ボタン51を効率的に照らすことができる右上及び右下のLED61のみを点灯させ、点灯させたとしても主にモニタ収容部30内を照らす状態にある左上及び左下のLED61については消灯状態を維持させることができる。図3に示した円錐状の仮想線は、右上及び右下のLED61の照射範囲を模式的に示したものである。
また、可動モニタ20の姿勢が図2に示した姿勢であれば、照明制御部72'Cは、4つのLED61のすべてを点灯させる。図2に示した円錐状の仮想線は、各LED61の照射範囲を模式的に示したものである。
また、可動モニタ20の姿勢が図4に示した姿勢であれば、この姿勢で操作ダイヤル50及び操作ボタン52を効率的に照らすことができる右上及び左上のLED61のみを点灯させ、点灯させたとしても主にモニタ収容部30内を照らす状態にある右下及び左下のLED61については消灯状態を維持させることができる。図4に示した円錐状の仮想線は、右上及び左上のLED61の照射範囲を模式的に示したものである。
さらに、4つのLED61の発光色を異ならせておけば、操作部71の種別に応じて操作部71が照らされる色を変えることもできる。これにより、LED61が照射している操作部71の種別を色によってユーザが容易に認識することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、可動モニタ20の姿勢が図5に示した姿勢のとき、つまり、チルト軸22xを中心として支持枠22をベースプレート23に対して回動させた姿勢のときには、各LED61の照射方向は下向きとなる。従って、この姿勢では、LED61が操作部71を効率的に照らすことができない。このため、姿勢検知部75が図5に示した可動モニタ20の姿勢を検知した場合には、照明制御部72'Cは、4つのLED61のすべてを消灯させる制御を行ってもよい。これにより、LED61を無駄に点灯させることを回避できるので、カメラ1'の省電力化が実現される。
(バリエーション4)
バリエーション3の制御に対して、バリエーション2と同様に、照度センサ76によって感知された周辺環境の明るさに応じて制限を加えることも可能である。
(バリエーション5)
各LED61が赤色、青色、緑色等の複数色の発光が可能なモジュールである場合には、次のような照明パターン制御を実行可能である。例えば、照明制御部72'Cは、姿勢検知部75によって検知された可動モニタ20の姿勢に応じて、LED61が発光する色を変更してもよい。例えば、LED61に発光させる色は、該LED61が照射している操作部71の種別に応じた色とすることができる。これにより、LED61が照射している操作部71の種別を色によってユーザが容易に認識することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
≪他の実施形態≫
(1)第1実施形態及び第2実施形態において説明した照明制御は、カメラの撮影モード及び再生モード等の設定モードに応じた制御とすることができる。例えば、LED61の点灯時の明るさを、設定モードに応じた明るさに調整することもできる。
さらに、設定モード及び可動モニタ20の姿勢(可動モニタ20のカメラ本体10からの離間状態、傾斜状態等)の両方に応じた、照明制御も可能である。例えば、可動モニタ20がカメラ本体10に対して傾斜した状態で且つ設定モードが撮影モードである場合、電源OFFしたタイミングから所定時間継続して、LED61を点灯させる制御を実行してもよい。
(2)第1実施形態において説明した照明制御は、カメラの操作状態に応じた制御とすることができる。例えば、操作スイッチ53を全押ししたときのLED61の明るさを、操作スイッチ53を半押ししたときのLED61の明るさよりも明るくさせることも可能である。
(3)第1実施形態及び第2実施形態では、可動モニタ20は、4つの支持ロッド24を用いた角度変化に加えて、ベースプレート23に対する支持枠22の回動によって上向きの角度変化を大きくさせているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、この2段階の角度変化を上向き以外の方向に適用することも可能である。また、ベースプレート23に対して支持枠22が相対回動する構造を省略して(支持枠22とベースプレート23を一体化させて)、支持ロッド24による支持機構のみで可動モニタ20の動作を行うようにすることも可能である。
(4)第1実施形態及び第2実施形態では、可動モニタ20は横長画面の表示デバイス21を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、正方形など横長以外の形状の表示画面を有するタイプの撮像装置にも本発明を適用可能である。さらに、表示画面の外形形状は矩形に限らず、三角形、矩形以外の四角形、5つ以上の頂点を持つ多角形、頂点を有さない曲線形状、などであってもよい。
(5)第1実施形態及び第2実施形態では、可動モニタ20のタイプは支持枠22上に表示デバイス21が固定的に取り付けられているタイプであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、支持枠22に対して別体の表示デバイス(例えばスマートフォンなど)を着脱可能なタイプの表示部を採用することもできる。表示部を構成する表示デバイスとしては、表示機能のみを有するディスプレイと、画面に触れて操作するタッチパネル式のディスプレイのいずれも採用可能である。
(6)第1実施形態及び第2実施形態では、カメラ1及びカメラ1'がレンズ交換式の一眼レフカメラであることを前提として説明を行ったが、本発明を適用する撮影装置はこれに限定されるものではなく、レンズ交換式の一眼レフカメラ以外のスチルカメラや、動画撮影を主に行うビデオカメラなどに適用することもできる。
本発明はさらに、本体に対して可動の画像表示部を有する電子機器として、撮像装置以外にも、ラップトップ型のパーソナルコンピュータやタブレット型コンピュータやスマートフォンなどの携帯電子機器、カーナビゲーション、オシロスコープなどの検査機器などにも適用が可能である。
本発明はさらに、画像表示用の用途以外で本体に対して可動に支持される可動体を備えている技術分野に広く適用が可能である。
1 カメラ(電子機器、光学機器、撮影装置)
10 カメラ本体(ボディ本体)
11 マウント部
12 クイックリターンミラー
12x ミラーヒンジ
13 ペンタプリズム
14 接眼レンズ系
15 接眼窓
16 撮像素子
17 回路基板
18 フレキシブル基板
20 可動モニタ(表示部、可動体、可動部材、板状部材)
21 表示デバイス
21a 表示画面
22 支持枠(第2の支持段部)
22a 上辺部
22b 下辺部
22c 左辺部
22d 右辺部
22x チルト軸
23 ベースプレート(第1の支持段部)
23a 貫通孔
23b 23c 23d フランジ
23e 切り欠き部
24 支持ロッド
25 26 球状端部
27 ソケット
30 モニタ収容部(可動部収容部)
30a 上縁壁(被当接部)
30b 下縁壁(被当接部)
30c 左縁壁(被当接部)
30d 右縁壁(被当接部)
30e 30f 30g 30h 凹部
30i 低壁
31 ガイド溝
32 位置決め突起
50 操作ダイヤル
51 52 53 操作ボタン
60 回路基板
61 LED(照明部、照明部材)
62 裏蓋
62a 照明開口(照明部、照明部材)
62b 位置決め突起
62c 貫通孔
71 操作部
72,72’ 制御部(制御手段)
72A 設定制御部
72B 表示制御部
72C,72’C 照明制御部
73 照明部
75 姿勢検知部(検知手段)
76 照度センサ

Claims (11)

  1. 複数の操作部を有するボディ本体と、
    前記ボディ本体に対して姿勢変形可能に支持された可動体と、
    前記可動体に設けられ、且つ、前記可動体の姿勢に応じて前記複数の操作部の異なる部位を照射可能な照明部と、
    を具備することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記可動体は、前記ボディ本体と対向する第1の面とその反対側に位置する第2の面を有する板状部材からなる電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器において、
    前記照明部は、前記板状部材の第2の面を避けた位置に設けられている電子機器。
  4. 請求項2記載の電子機器において、
    前記照明部は、前記板状部材の前記第1の面に設けられている電子機器。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項記載の電子機器において、
    前記板状部材は、その平面視略矩形をなしており、
    前記照明部は、平面視略矩形の前記第1の面の4つの角部領域にそれぞれ設けられている電子機器。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項記載の電子機器において、
    前記板状部材は、前記第2の面に表示画面を有する電子機器。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の電子機器において、
    前記ボディ本体に対する前記可動体の姿勢を検知する検知手段と、
    前記検知された前記可動体の姿勢に応じて、前記照明部の照明パターンを制御する制御手段と、
    をさらに具備する電子機器。
  8. 請求項7記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記照明パターンとして、前記照明部の点灯消灯を制御する電子機器。
  9. 請求項7記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記照明パターンとして、前記照明部の点灯時の明るさを制御する電子機器。
  10. 請求項7記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記照明パターンとして、複数の前記照明部のうちで点灯している照明部と消灯している照明部のパターンを制御する電子機器。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項記載の電子機器において、
    前記可動体を前記ボディ本体に対する接離方向に移動可能に支持し、前記ボディ本体に接近した状態では、前記可動体は前記ボディ本体に対して前記接離方向と略直交する特定方向の軸を中心とする第1の態様の傾動が可能で、前記ボディ本体から離間した状態では、前記可動体は前記ボディ本体に対して方向自在な第2の態様の傾動が可能である電子機器。
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