JP2017077741A - 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法 - Google Patents

航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017077741A
JP2017077741A JP2015205422A JP2015205422A JP2017077741A JP 2017077741 A JP2017077741 A JP 2017077741A JP 2015205422 A JP2015205422 A JP 2015205422A JP 2015205422 A JP2015205422 A JP 2015205422A JP 2017077741 A JP2017077741 A JP 2017077741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
landing gear
strut
dolly
boom
hoisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015205422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6769700B2 (ja
Inventor
由果 傍島
Yuka Sobashima
由果 傍島
岩田 秀之
Hideyuki Iwata
秀之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Aircraft Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aircraft Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aircraft Corp filed Critical Mitsubishi Aircraft Corp
Priority to JP2015205422A priority Critical patent/JP6769700B2/ja
Priority to US15/266,572 priority patent/US10661888B2/en
Priority to EP16188943.1A priority patent/EP3159270A1/en
Publication of JP2017077741A publication Critical patent/JP2017077741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6769700B2 publication Critical patent/JP6769700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/18Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes specially adapted for use in particular purposes
    • B66C23/36Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes specially adapted for use in particular purposes mounted on road or rail vehicles; Manually-movable jib-cranes for use in workshops; Floating cranes
    • B66C23/48Manually-movable jib cranes for use in workshops
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C25/00Alighting gear
    • B64C25/02Undercarriages
    • B64C25/08Undercarriages non-fixed, e.g. jettisonable
    • B64C25/10Undercarriages non-fixed, e.g. jettisonable retractable, foldable, or the like
    • B64C25/18Operating mechanisms
    • B64C25/20Operating mechanisms mechanical
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64FGROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/50Handling or transporting aircraft components

Abstract

【課題】小型化を図りながら、航空機の機体の取付部に対して降着装置を位置決めする作業を効率的に行える航空機の降着装置ハンドリング用ドーリー、およびそのドーリーを用いる降着装置の取り付けおよび取り外し方法を提供すること。【解決手段】航空機の降着装置20をハンドリングするドーリー10は、ベース11から立ち上がり、伸縮自在である伸縮ブーム12と、伸縮ブーム12に起伏自在に連結される起伏ブーム13と、起伏ブーム13に吊り下げられ、降着装置20を保持する保持部15とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、航空機の降着装置(脚)を航空機の機体に取り付けたり機体から取り外したりするために用いることのできるドーリーおよびそれを用いる降着装置の取り付けおよび取り外し方法に関する。
航空機の製造時あるいは整備時に、降着装置(主脚や前脚)を機体に取り付けたり取り外したりする際には、降着装置を保持して運搬可能なドーリーを用いている。
そのドーリーとして、多軸(例えば5軸)の位置調整機構を有するものが知られている。そのドーリーは、多軸の位置調整機構を構成する減速ギヤ列やレールが組み込まれたアッセンブリを備えている。そのアッセンブリにリジッドに固定された降着装置は、アッセンブリと共に、上下方向、前後方向および左右方向に加えて、ロール方向およびヨー方向等にも変位することで姿勢が調整される。そうすることによって、降着装置と機体の取付部とが正確に位置決めされる。
特許文献1には、スキンパネルを片持ち状に支持して運搬するドーリーが記載されている。そのドーリーの支持部とスキンパネルの端部とを位置決めするため、そのドーリーは、上下方向および水平面内方向に変位可能な位置調整機構を有している。
特開2015−44475号公報
多軸の位置調整機構を有し、降着装置に固定されるアッセンブリを備えたドーリーを用いる場合は、多軸のそれぞれを調整することによって降着装置の姿勢を調整する必要があるので、位置決め作業に時間が掛かる。
先ずは大まかに位置調整したい場合でも、ハンドルの回転操作により、減速ギヤ列を介して降着装置を少しずつ変位させることとなるので、迅速に位置調整することが難しい。
しかも、ギヤやレール等の構成部品が多いのと、降着装置の荷重および自重に耐える剛性が要求されるため、アッセンブリが大型であり、ドーリー全体としても大型である。
また、上方に位置する機体の取付部にまで降着装置を到達させるための上下方向のストロークの分だけ、アッセンブリの高さが必要であるため、ドーリーの背が高い。
空港の整備場内における保管や、取り回しの便宜のため、小型のドーリーが望まれる。
以上を踏まえて、本発明は、小型化を図りながら、航空機の機体の取付部に対して降着装置を位置決めする作業を効率的に行える航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、そのドーリーを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法を提供することを目的とする。
本発明は、航空機の降着装置をハンドリングするドーリーであって、ベースから立ち上がり、伸縮自在である伸縮部材と、伸縮部材に起伏自在に連結される起伏部材と、起伏部材に吊り下げられ、降着装置を保持する保持部と、を備えることを特徴とする。
本発明のドーリーの伸縮部材は、降着装置の傾斜しているストラットに対応して、鉛直方向に対して傾斜していることが好ましい。伸縮部材には、ストラットと同じ傾斜の向きおよび傾斜角度を与えることができる。
本発明のドーリーの保持部は、起伏部材にロッドを介して吊り下げられることが好ましい。
本発明のドーリーの保持部は、降着装置を支持するブラケットと、ブラケットに支持された降着装置に固定されることで、降着装置に鉛直方向に対する傾きを与える固定具と、ブラケットを引っ張ることで降着装置の姿勢を調節するウィンチと、を備えることが好ましい。
本発明は、上述のドーリーを用いて降着装置を機体に取り付ける方法であって、降着装置を保持部に保持する第1ステップと、起伏部材により降着装置を機体の取付部に向けて上昇させる第2ステップと、伸縮部材を伸長させる第3ステップと、降着装置と機体の取付部とを結合する第4ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明は、上述のドーリーを用いて降着装置を機体から取り外す方法であって、降着装置を保持部に保持する第1ステップと、降着装置と機体の取付部との結合を解除する第2ステップと、伸縮部材を縮める第3ステップと、起伏部材により降着装置を降ろす第4ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明のドーリーによれば、伸縮部材および起伏部材により、降着装置の取り付けおよび取り外しに必要な上下方向のストロークを確保しつつ、伸縮部材を縮め起伏部材を下げた時のドーリーの背の高さを抑えることができる。
また、伸縮部材および起伏部材をそれぞれ油圧アクチュエータ等により駆動することで降着装置を迅速に移動させることができる。
その上、起伏部材に吊り下げられている保持部よび降着装置の揺動が許容されているので、機体の取付部と降着装置との位置決めのため、降着装置の姿勢を望む方向に簡単に微調整することができる。
本発明における位置決め機構は、伸縮部材および起伏部材を備え、保持部および降着装置が吊り下げられることによって実現されている。そのため、降着装置にリジッドに固定されたアッセンブリが降着装置と共に移動される構成に要求される程の高い剛性を必要としない。
以上によれば、ドーリーの小型化を図りながら、航空機の機体の取付部に対して降着装置を位置決めする作業を効率的に行うことができる。
本発明の実施形態に係る航空機の降着装置(主脚)をハンドリングするドーリーを示す斜視図である。 ドーリーおよび降着装置を示す側面図である。 降着装置と機体(主翼)との結合部を示す図である(図2の部分拡大図)。 降着装置をブラケットに固定具で固定している箇所を示す図である。 機体から降着装置を取り外す手順を示すフロー図である。 (a)および(b)は、機体から降着装置を取り外す過程を示す図である。 (a)および(b)は、機体から降着装置を取り外す過程を示す図である。 機体に降着装置を取り付ける手順を示すフロー図である。 (a)および(b)は、機体に降着装置を取り付ける過程を示す図である。 (a)および(b)は、機体に降着装置を取り付ける過程を示す図である。 本発明の変形例に係るドーリーを示す側面図である。 航空機の降着装置(前脚)およびドーリーを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すドーリー10は、航空機の降着装置20を機体に取り付けたり機体から取り外す際に、降着装置20をハンドリングするために用いられる。
本実施形態のドーリー10は、いずれも降着装置である主脚および前脚のうち、主脚をハンドリングする。
本実施形態において、「ハンドリング」は、降着装置20の取り付けあるいは取り外しの際に必要となる降着装置20の取り扱い作業全般、例えば、降着装置20を保持したり、位置決めしたり、搬入または搬出すること等を言うものとする。
(1)降着装置の構成
まず、降着装置20の構成について説明する。
降着装置20は、衝撃緩衝機構やブレーキ等が組み込まれたストラット(支柱)21と、車軸22に設けられる車輪23とを備えている。降着装置20は、ストラット21の左右両側で車軸22に支持される一対の車輪23を備えている。
車軸22はストラット21の軸線に対して後方にオフセットしている。車輪23にはタイヤ231が備えられている。図1等の各図では、紙面の手前側に位置する一方の車輪の図示を省略している。
機体の左右両側に、一対の降着装置20が設けられる。
本明細書では、航空機の機首側を「前」、尾翼側を「後」と定義する。
また、鉛直方向の上側を「上」、鉛直方向の下側を「下」と定義する。
そして、航空機が前方に進行する際の左側および右側を「左」および「右」と定義する。
図1および図2に示すように、ストラット21は、機体の構造部材に結合される外側ストラット24と、車輪23を支持する内側ストラット25、外側ストラット24および内側ストラット25を接続するストラットリンク245とを備えている。
内側ストラット25の上端側は外側ストラット24の内部に挿入されている。外側ストラット24に対して内側ストラット25が出し入れされることで、ストラット21の全体の長さが伸縮自在となっている。着陸時の衝撃は、ストラット21が伸縮されることで緩衝される。
外側ストラット24には、機体の構造部材31,32に結合される結合部26と、駐機時に降着装置20を地上に係留するためにワイヤロープが取り付けられるラグ27とが設けられている。
内側ストラット25には、タイヤ231の交換等のため機体をジャッキアップする際にジャッキのパッドに配置されるジャッキアップ部28が設けられている。ジャッキアップ部28は車軸22の近傍に位置している。
ストラット21は、機首を上げた姿勢で着陸する機体の荷重を安定して支持するため、図2に示すように、鉛直方向に対して前後方向に傾斜している。ストラット21の上端は、ストラット21の下端よりも前方に位置している。鉛直方向(実線で示す)に対するストラット21の軸線(一点鎖線で示す)の傾斜角度θは、例えば、数°である。
図2では、胴体側から右の主翼を見ている。
ストラット21の結合部26は、一点鎖線で示す回動軸Aを中心に回動可能に主翼の構造部材31,32に支持されている。ストラット21は、外側ストラット24と主翼の構造部材31,32との間を連結する図示しないアームおよびアクチュエータにより、図2の紙面手前側(左側)に向けて回動することにより主翼の内部に収納され、また、主翼の内部から図2の紙面奥側(右側)に向けて回動することにより展開される。
回動軸Aは、実線で示す前後方向に対して、ストラット21の軸線と同じ傾斜角度θだけ上下方向に傾斜した方向に沿って設定されている。この回動軸Aは、ストラット21の軸線に対して直角となっている。
回動軸Aの線上には、図3に示すように、結合ピン30,30が配置されている。
ストラット21の結合部26と、構造部材31,32との位置を合わせ、前後方向の両側から挿入される結合ピン30,30により、結合部26と部材31,32とがピン結合されている。
構造部材31は、主翼を構成する後スパー(後桁)であり、構造部材32は、フィッティング33により後スパー31に設けられる補助スパーである。
一方の結合ピン30は、後スパー31に設けられたベアリング311の内側と、結合部26に形成された孔21Cとに挿入されている。
他方の結合ピン30は、補助スパー32に設けられたベアリング321の内側と、結合部26に形成された孔21Dとに挿入されている。
降着装置20を主翼構造に取り付ける際には、回動軸Aと直交する後スパー31の結合面310と、同じく回動軸Aと直交する補助スパー32の結合面320との間に、ストラット21の結合部26を挿入する。図3に、結合面310に沿った線と、結合面320に沿った線とを二点鎖線で示している。
結合面310,320は、ストラット21の軸線と同様に、鉛直方向に対して前後方向に傾斜している。
(2)ドーリーの構成
次に、ドーリー10の構成について説明する。
ドーリー10は、図1に示すように、ベース11と、伸縮ブーム12と、起伏ブーム13と、ブーム12,13により吊り下げられる保持部15と、ウィンチ16とを備えている。
ベース11(図1)は、複数のキャスター11Aと、持ち手11Bとを備えている。
ここでは4つあるキャスター11Aのうち、2つは、ベース11において伸縮ブーム12が立設される領域111に設けられ、残りの2つは、領域111から突出するように互いに平行に延在する部分112,112にそれぞれ設けられている。部分112,112の間の上方に、降着装置20が吊り下げられる。吊り下げられた降着装置20の車輪23を部分112.112の間に露出したフロアまで降ろすことができる。
キャスター11Aは、車輪(またはコロ)の支持部がベース11に水平面内で回転可能に取り付けられている自在キャスターであり、ロック11Cにより停止可能に構成されている。
持ち手11Bを押すことで、キャスター11Aによりドーリー10を走行させ、ドーリー10に保持された降着装置20を運搬することができる。
ドーリー10は、伸縮ブーム12および起伏ブーム13を備え、それらブーム12,13により保持部15および降着装置20を吊り下げることを主な特徴としている。
伸縮ブーム12および起伏ブーム13は、いずれも軸線方向に沿ってほぼ直線的に延びる部材である。これらのブーム12,13により、降着装置20の取り付けおよび取り外しに必要な上下方向のストロークが得られている。
伸縮ブーム12(図1および図2)は、ベース11に固定された台座121Aから立ち上がる外筒121と、外筒121の上端側に挿入され、起伏ブーム13に連結される内筒122とを備えている。外筒121および内筒122の軸線と平行に設けられた伸縮アクチュエータ123により、外筒121から内筒122の一部が引き出されることで、伸縮ブーム12全体が任意の長さに伸長される。図2に、伸縮ブーム12の上下方向のストロークSt1を示す。
伸縮アクチュエータ123は、油圧ポンプ124(図1)を手動で操作することにより作動する。バルブ125(図1)により油圧が開放されると、内筒122が自重により外筒121内に収められるので、伸縮ブーム12の全体の長さが縮むこととなる。伸縮ブーム12がスムーズに伸縮するように、摩擦を低減する図示しない樹脂材が外筒121と内筒122との間に設けられている。
伸縮ブーム12を縮め、降着装置20を下降させる作業に冗長性を与えるため、本実施形態では、バルブ125による油圧の開放に先立ち、シャットオフバルブ(図示省略)の操作を必要とする。
伸縮ブーム12は、図2に示すように、鉛直方向(実線で示す)に対して前後方向に傾斜している。その傾斜の向きおよび傾斜角度θは、降着装置20のストラット21と同様であり、伸縮ブーム12は、図2に矢印で示すように、ストラット21の軸線と平行に伸縮する。
起伏ブーム13(図1および図2)は、伸縮ブーム12の内筒122に起伏自在に連結されている。
起伏ブーム13は、伸縮ブーム12の内筒122の上端に、軸130を中心に回動可能に支持されている。
伸縮ブーム12の内筒122に取り付けられた起伏アクチュエータ132により、起伏ブーム13は、伏した状態(図1)から伸縮ブーム12の上端よりも上方に向けて起こされた状態(図2)までの任意の角度に回動される(図2の矢印参照)。伏した状態のとき、起伏ブーム13は少し下向きの角度で、伸縮ブーム12に対して屈折している。
図2に、起伏ブーム13の上下方向のストロークSt2を示す。
ドーリー10に伸縮ブーム12および起伏ブーム13の双方が備えられていることで、単一のブームが備えられている場合に比べて大きなストローク(St1+St2)を得つつ、ドーリー10の背の高さを抑えることが可能となる。
起伏アクチュエータ132は、油圧ポンプ133(図1)を手動で操作することにより作動する。
起伏ブーム13の支点である軸130の近傍を起伏アクチュエータ132により押し上げることにより、起伏ブーム13の先端において、アクチュエータの変位量に対して大きな変位量を得ている。
バルブ134(図1)により油圧が開放されると、起伏ブーム13が自重により伏した状態にまで下降する。バルブ134による油圧の開放に先立ち、シャットオフバルブ(図示省略)の操作を必要とすることが好ましい。
保持部15(図1および図2)は、伸縮ブーム12および起伏ブーム13によりリンクロッド14を介して吊り下げられている。リンクロッド14を介して吊り下げられる保持部15、および保持部15を支持するブーム12,13を含むリンク機構が構成されている。当該リンク機構には自由度が与えられており、保持部15とブーム12,13との間の相対変位が可能である。
保持部15は、降着装置20のストラット21を支持するブラケット17と、ストラット21をブラケット17に固定する固定具18とを備えている。
ブラケット17は、ストラット21を支持する支持部171と、支持部171よりも上方でストラット21を左右両側から挟むアーム172と、支持部171およびアーム172をストラット21の前側で連結する連結部173とを備えている。ブラケット17は、側面視略C字状に形成されている。
支持部171は、内側ストラット25に設けられたジャッキアップ部28の位置で降着装置20の荷重を受ける。ジャッキアップ部28およびその周囲の部位は、降着装置20を支持部171に支持するために十分な剛性および強度を有している。支持部171には、ジャッキアップ部28が配置される窪みを有する図示しない受けが設けられており、その受けにジャッキアップ部が係合した状態で、支持部171にストラット21が位置決めされる。
アーム172は、図1および図4に示すように、連結部173に固定されてストラット21の左右両側に配置される一対の部材172A,172Bを有している。
固定具18は、図4に示すように、前方に位置する連結部173に固定される前端18Aと、ストラット21の後側に固定される後端18Bとを備えている。固定具18の後端18Bは、ストラット21のラグ27の孔に通される固定ピン181によってストラット21に固定されている。
固定具18は、上下方向から見たときに全体としてC字状に湾曲しており、アーム172の部材172Aのすぐ下に配置されている。
ストラット21の太さよりも大きい隙間がストラット21の周囲にあくことなく、アーム172および固定具18によりストラット21が包囲されている。そのため、ストラット21が倒れることなく、ストラット21をブラケット17に固定することができる。
アーム172および固定具18は、ストラット21の重心の位置あるいは重心の近傍でストラット21を保持している。
保持部15は、図2に示すように、保持部15と共に、ブーム12,13により吊り下げられる。降着装置20も、保持部15に保持された状態で、保持部15と共に吊り下げられる。
保持部15および降着装置20を吊り下げる起伏ブーム13の先端13Eは、ストラット21の重心よりも上方に位置しており、降着装置20および保持部15は安定して吊り下げられる。
本実施形態では、ストラット21から車輪23が取り外された状態で、機体への降着装置20の取り付けおよび機体からの取り外しを行う。そのため、特に、取り付けおよび取外しの際に降着装置20の姿勢を確実に安定させるため、車輪23が取り外されたストラット21の重心の位置あるいはその近傍でアーム172および固定具18によりストラット21を保持するとともに、車輪23が取り外されたストラット21の重心よりも上方で起伏ブーム13の先端13Eにストラット21を吊り下げている。
ストラット21に車輪23を取り付けることで重心の位置が下がったとしても、アーム172および固定具18は降着装置20を十分に安定して保持する。また、保持部15の重心も考慮して、降着装置20を保持する位置および吊り下げる位置が決められている。
本実施形態では、保持部15と起伏ブーム13との間にリンクロッド14が介在している。保持部15は、リンクロッド14を介して起伏ブーム13に備えられた起伏アーム131に揺動自在に吊り下げられている。
図1および図4に示すように、一対のリンクロッド14,14がストラット21の左右両側にそれぞれ配置されている。これらのリンクロッド14,14により、起伏ブーム13に備えられた起伏アーム131と、保持部15のアーム172とが連結されている。
起伏アーム131は、起伏ブーム13に一体に設けられる一対の部材131A,131Bを有している。これらの部材131A,131Bの間にストラット21が配置される。
図4に示すように、起伏アーム131の部材131Aの先端からリンクロッド14が垂下しており、そのリンクロッド14の下端に保持部15のアーム172の部材172Aが接続される。起伏アーム131の部材131Bの先端から垂下するリンクロッド14についても同様である。
リンクロッド14のいずれか一端および両端には、球面軸受141が設けられることが好ましい。そうすると、リンクロッド14が図4の紙面に交差する軸を中心として回転する向きや(実線の矢印参照)、紙面に交差する向き(破線の矢印参照)等の任意の向きに搖動自在となる。
本実施形態では、リンクロッド14,14の各々の両端に球面軸受141が設けられている。
球面軸受141として、例えば、スフェリカルベアリングや、スフェリカルローラベアリング、ボールベアリング、ロッドエンドベアリング等を用いることができる。スフェリカルベアリングは、ブッシュの内周部とブッシュ内に収容される摺動部の外周部とに球面が形成されたものである。
球面軸受141により、リンクロッド14の上端および起伏アーム131の先端13E、そしてリンクロッド14の下端および保持部15のアーム131の先端がそれぞれ結合されている。
保持部15および降着装置20は、吊り下げられていることで、揺動が許容されているので、保持部15および降着装置20を適切な姿勢(傾斜角度)に調節し、機体の取付部(構造部材31,32)に対して正確に位置決めすることが可能である。
本実施形態では、降着装置20の取り付け時に、固定具18とウィンチ16により、降着装置20の姿勢を所定の傾斜角度に調節する。調節方法は後述する。
ウィンチ16(図1および図2)は、ワイヤロープ161と、ワイヤロープ161を巻き取るドラム162と、ドラム162を回転させるハンドル163とを備えている。
ドラム162は、ブラケット162Aにより伸縮ブーム12の内筒122に固定されている。
ワイヤロープ161は、ブラケット17の連結部173の下端に取り付けられている。
ワイヤロープ161により保持部15が伸縮ブーム12に係留されているため、保持部15に保持された降着装置20が、傾斜角度の調整のために必要な範囲を超えて搖動することが規制されている。
ハンドル163の操作によりワイヤロープ161をドラム162に巻き取ると、ワイヤロープ161に引っ張られることで、ブラケット17が伸縮ブーム12に向けて変位する。
ブラケット17の変位に伴い、ブラケット17に保持されているストラット21の姿勢が所定の傾斜角度に調節される。
(3)降着装置の取り外し
以上で説明した構成のドーリー10を用いて、機体から降着装置20を取り外す作業の手順(図5)について説明する。説明に際して図5〜図7を参照する。
航空機の機体は、航空機の製造施設内や整備用のハンガー内に設置された図示しない架構により、駐機時よりも上方に設置されている。
事前準備として、主翼の下方へと展開された降着装置20のストラット21を圧縮しておく。
本実施形態では、車輪23が付いたままの状態で降着装置20の取り外しを行う。車輪23をストラット21から取り外した状態で、機体からの降着装置20の取り外しを行うことも好ましい。図8〜図10を参照して行う降着装置20の取り付けについても、同様である。
降着装置20を取り外すにあたり、降着装置20の近くまでドーリー10を運び入れる(ステップS11)。その際に、降着装置20よりも前方から、後方に向けてドーリー10を移動させる。このとき、伸縮ブーム12の上端から起伏ブーム13が後方に向けて延びている。
そして、降着装置20の真下で、キャスター11Aをロックしてドーリー10を静止させる。ドーリー10はフロアの水平面に配置される。
次に、保持部15により降着装置20を保持する。
まず、図6(a)に示すように、一対の車輪23,23(そのうち一つのみを図示)の間にブラケット17の支持部171を挿入し、油圧ポンプ133により起伏ブーム13を起こすことで、ジャッキアップ部28を支持部171により支持する(ステップS12)。
ブラケット17は、ワイヤロープ161により伸縮ブーム12に繋がれてはいるものの、吊り下げられていることで揺動が許容されているため、支持部171がジャッキアップ部28に配置されるようにブラケット17の姿勢を調節することができる。
続いて、図6(b)に示すように、伸縮ブーム12および起伏ブーム13を用いて、保持部15を上昇させることで、ストラット21を最大に圧縮する(ステップS13)。
油圧ポンプ124により伸縮ブーム12を伸長させると、外筒121から内筒122が上方へと引き出され、伸縮ブーム12に連結された起伏ブーム13に吊り下げられているブラケット17が上昇する。それに伴って、ジャッキアップ部28でブラケット17に支持されている内側ストラット25が外側ストラット24内へと押し縮められる。
伸縮ブーム12を伸長させる際には、ドラム162から所定の長さだけ繰り出されたワイヤロープ161により内筒122とブラケット17とを繋いだまま、ストラット21を安定して圧縮することができる。
ブーム12,13によりストラット21を最大に圧縮する手順としては、例えば、伸縮ブーム12をストロークSt1(図2)の長さだけ、ストラット21の軸線と平行に伸長した後、ストラット21を最大位置まで圧縮するために必要な高さだけ起伏ブーム13を起こす。起伏ブーム13を起こす際に、必要に応じてウィンチ16を操作することで、降着装置20の姿勢を維持することが好ましい。
なお、伸縮ブーム12および起伏ブーム13を使用する順序は問わない。
その後、固定具18によりストラット21をブラケット17に固定する(図4参照。ステップS14)。具体的には、固定具18の前端18Aをブラケット17の連結部173に固定するとともに、固定具18の後端18Bをストラット21のラグ27に固定ピン181により固定する。
以上により降着装置20が保持部15に確実に保持されたならば、ストラット21の結合部26と主翼の後スパー31および補助スパー32とから結合ピン30,30(図3)を抜くことで、降着装置20と機体との結合を解除する(ステップS15)。
このとき、油圧ポンプ133により伸縮ブーム12を伸長させながら結合解除を行うと、結合ピン30,30をスムーズに抜くことができる。そして、結合解除に伴い、降着装置20の荷重がドーリー10に加えられていることを油圧ゲージ126(図1)により確認することが好ましい。
以降は、伸縮ブーム12および起伏ブーム13を操作することで、降着装置20をフロアに向けて降ろしていく。
まず、図7(a)に示すように、バルブ125を操作することで、伸縮ブーム12の内筒122を外筒121内に引き込むと、伸縮ブーム12の長さが縮む(ステップS16)。すると、伸縮ブーム12と平行なストラット21の軸線に沿って、ストラット21の結合部26が結合面310,320(図3)の間からスムーズに抜け出し、ストラット21が下方へと降りてくる。このとき、ワイヤロープ161により内筒122とブラケット17とが繋がれているので、降着装置20を安定して下降させることができる。
さらに、図7(b)に示すように、起伏ブーム13を下方へと回動させることで、降着装置20の車輪23をフロア近くまで降ろす(ステップS17)。バルブ134を操作することで起伏ブーム13を下げることができる。
起伏ブーム13を下げる際には、ウィンチ16を操作してワイヤロープ161の長さを調節することで、降着装置20を鉛直方向にほぼ沿った姿勢に保つことが好ましい。
その後は、車輪23を浮かせながらキャスター11Aのみによりドーリー10を走行させ、降着装置20を機体から離れた場所へと搬出する(ステップS18)。
以上により、降着装置20の取り外し作業を完了する。
(4)降着装置の取り付け
次に、図8〜図10を参照し、降着装置20を機体に取り付ける手順(図8)について説明する。
事前準備として、航空機を収容する整備施設やハンガーの天井等に備えられた図示しないクレーンにより降着装置20を吊り下げ、降着装置20のストラット21を圧縮しておく。
そして、クレーンに吊り下げられた降着装置20の前側にドーリー10を配置し、図9(a)に示すように、保持部15により降着装置20を保持する(ステップS21)。
まず、ストラット21のジャッキアップ部28の下方にブラケット17の支持部171を配置し、油圧ポンプ133により起伏ブーム13を起こすことで、ジャッキアップ部28を支持部171により支持する。必要に応じてブラケット17を揺動させることで支持部171をジャッキアップ部28の位置に合わせることができる。
ブラケット17により降着装置20を支持した後、固定具18によりストラット21をブラケット17に固定する(図4参照)。その後、クレーンから降着装置20を取り外す。
それから、ドーリー10により降着装置20を主翼の下方へと搬入し、降着装置20が取り付けられる主翼の取付部の真下でドーリー10を静止させる(ステップS22)。このとき、機体を支持するジャッキや、エンジン等との干渉を避けるため、尾翼側から主翼の下方へとアクセスすることが望ましい。
主翼の下方では、まず、図9(b)に示すように、油圧ポンプ133により起伏ブーム13を起こし、主翼の取付部の近くまで降着装置20を上昇させる(ステップS23)。
このとき、主翼の取付部を狙える位置にまでストラット21の結合部26を移動させる。
降着装置20を移動させる間、ウィンチ16の操作により、降着装置20を鉛直方向にほぼ沿った姿勢に保つことが好ましい。
続いて、ウィンチ16を操作することにより、ストラット21の結合部26が主翼の構造部材の結合面310,320(図3)の間に、回動軸Aと直交する方向から真っ直ぐ入るように、降着装置20の傾斜角度を調節する(ステップS24)。つまり、鉛直方向に対してθ°だけ傾斜しているようにストラット21の角度を調節する。
この時点では、結合部26と主翼の取付部との間が離れており、上下方向にスペースがあるので、角度調整の作業をスムーズに進めることができる。
ストラット21の角度調節は、固定具18およびウィンチ16によって行われる。
図10(a)に模式的に示すように、固定具18は、ブラケット17に支持されたストラット21のラグ27に固定されることで、ストラット21に傾きを与える。降着装置20の重心よりも後方で(ストラット21の重心よりも後方で)ラグ27に固定された固定具18によってストラット21が支持されるため、図10(a)に示す向きにストラット21が傾くこととなる。降着装置20をワイヤロープにより地上に係留するために用いられるラグ27は、固定具18から加えられる荷重に対して十分な剛性および強度を有している。
この状態のストラット21を保持するブラケット17の下部をウィンチ16により前方に向けて引っ張ることにより、ストラット21の傾斜角度を所望の角度(θ°)に調節することができる。
次いで、図10(b)に示すように、伸縮ブーム12を伸長させる(ステップS25)。すると、降着装置20はそのままの傾斜確度で上昇し、図3に示すように、ストラット21の結合部26が結合面310,320の間に入り込む。結合部26と構造部材31,32との孔の位置が合ったところで、結合ピン30,30を孔に挿入し、ストラット21と主翼の構造部材31,32とを結合する(ステップS26)。
結合する作業の際に接近するストラット21と主翼の構造部材31,32とを保護するため、樹脂シート等を用いることができる。
本実施形態では、結合ピン30,30を結合部26の後方から挿入する際の作業空間を確保するため、伸縮ブーム12および起伏ブーム13が降着装置20の前側に配置され、保持部15が降着装置20の前側に配置されるようにドーリー10を構成している。この構成により、伸縮ブーム12、起伏ブーム13、およびブラケット17の後側にストラットリンク245が位置するので、ストラットリンク245がこれらブーム12,13等に干渉し難い。
その後、圧縮されているストラット21が正常に伸長することを確認する作業を行う(ステップS27)。
ストラット21を伸長させるため、固定具18を取り外してから伸縮ブーム12を縮めると、外側ストラット24から内側ストラット25が引き出される。
さらに、起伏ブーム13を下げて、ストラット21が最大位置まで伸長するのを確認したならば、ストラット21を残してドーリー10を前方へと運び去る(ステップS28)。
以上により、降着装置20の取付作業を完了する。
上述した取り外しの手順(図5)および取り付けの手順(図8)は、一例に過ぎない。手順の一部を適宜変更することができる。降着装置20を上下方向に移動させる際に、伸縮ブーム12および起伏ブーム13のいずれかを適宜な順序で用いることができる。
(5)本実施形態による効果
以上で説明した本実施形態のドーリー10と、ドーリー10を使用した降着装置20の取り付け方法および取り外し方法によれば、降着装置20を移動させる機構として伸縮ブーム12および起伏ブーム13が採用され、これらのブーム12,13により降着装置20を吊り下げていることにより、次のような利点を有する。
まず、外筒121の内側に内筒122が挿入される伸縮ブーム12によるストロークSt1と、起伏ブーム13の回動範囲に応じたストロークSt2とにより、取り付けおよび取り外しに必要な上下方向のストロークを確保しつつ、ブーム12,13を下げた時のドーリー10の背の高さを抑えることができる。ドーリー10の背が低いと、降着装置20のハンドリング中にドーリー10が機体に干渉するおそれが少ない。
次に、減速ギヤ列を介して対象を変位させる場合とは異なり、伸縮ブーム12および起伏ブーム13によれば、油圧アクチュエータ123,132により降着装置20を迅速に移動させることができる。そして、起伏ブーム13により移動量を大きくとることが出来るので、短時間で機体取付部近くまで上昇させることが出来、その後に行うストラット21の傾斜角度の調整と、結合部26を機体取付部に到達させる伸縮ブーム12の伸長との作業時間に余裕を持つことが可能となるので、慎重に作業を進めることが出来る。
その上、吊り下げられている保持部15および降着装置20の揺動が許容されているので、機体の取付部と結合部26との位置決めのため、降着装置20の姿勢を望む方向に簡単に微調整することができる。多軸の位置調整機構が組み込まれたアッセンブリを用いる場合とは異なり、熟練を要する高精度な位置決め作業は必要ない。
ブーム12,13を備え、それらにより吊り下げられることによって実現される位置決め機構は、降着装置20にリジッドに固定されたアッセンブリが降着装置20と共に移動される構成に要求される程の高い剛性を必要としない。そのため、小型かつ軽量なドーリー10を提供することができる。
加えて、本実施形態によれば、伸縮ブーム12が降着装置20のストラット21と同じ角度で傾斜しているので、伸縮ブーム12を伸長させるだけで、降着装置20の角度をそのまま維持しながら、降着装置20を機体の取付部に向けて簡便かつ確実に移動させることができる。これに対して、多軸の位置調整機構では、ストラット21が鉛直方向に対して傾斜している場合、少なくとも2軸による位置調整が必要となる。
伸縮ブーム12および起伏ブーム13を備え、起伏ブーム13に保持部15が吊り下げられている限りにおいて、ドーリーは、図11に他の例を示すように、適宜に構成することができる。
図11に示すドーリー19の伸縮ブーム12および起伏ブーム13は、降着装置20の後側に配置され、保持部15は降着装置20の前側に配置される。起伏ブーム13が有するアーム131と、保持部15が有するアーム172とがリンクロッド14により接続されている。
このドーリー19も、上述のドーリー10と同様に、ストラット21が鉛直方向に対して傾斜している降着装置20の取り付けおよび取り外しに用いることができる。
〔前脚ハンドリング用ドーリー〕
図12は、前脚としての降着装置29をハンドリングするドーリー40を示す。降着装置29のストラット291の軸線は、鉛直方向に延びている。ストラット291は、機体の内部に設けられた構造部材50に、左右方向(図12の紙面直交方向)に沿った結合ピン51を軸として回動可能に結合されている。
ストラット291と同様に、ドーリー40の伸縮ブーム42も鉛直方向に延びている。この点と、起伏ブーム13に保持部15を吊り下げている部分の構造を除いて、ドーリー40は上述のドーリー10と同様に構成されている。
そのため、ドーリー40により、上述した取り外しの手順(図5)や取り付けの手順(図8)と同様にして、降着装置29を機体から取り外したり機体に取り付けることができる。
ここで、起伏ブーム13により降着装置29を機体の取付部の近くまで上昇させた際に(ステップS23)、降着装置29の軸線が鉛直方向と平行であれば、降着装置29の角度調節(ステップS24)を行うことなく、そのまま降着装置29を垂直に上昇させればよい。
フロアの水平度や、ドーリー40の部材等の組付公差等によっては、降着装置29の角度を微調整し、機体の取付部に対して位置決めすることができる。
また、結合ピン51が挿入される孔の位置を合わせる位置決めの最終局面において、必要に応じて、ウィンチ16を操作したりブラケット17やストラット21を手で押したりすることにより、降着装置29の姿勢を補正することも許容される。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、リンクロッド14と起伏アーム131、リンクロッド14と保持部15のアーム172をそれぞれ、図2の紙面に直交するピンにより結合することも許容される。そうすると、保持部15および降着装置20をピンの軸周り方向に揺動させることができる。また、ピン結合であっても、前後方向に対してリンクロッド14の左右方向(図2の紙面直交方向)等への揺動も許容されるので、降着装置20の任意の向きへの角度の微調整が可能である。
また、起伏ブーム13に保持部15が吊り下げられている限りにおいて、保持部15および保持部15により保持される降着装置20の揺動が許容されるため、リンクロッド14を含まずに本発明のドーリーを構成することもできる。
10 ドーリー
11 ベース
11A キャスター
11B 持ち手
11C ロック
12 伸縮ブーム(伸縮部材)
13 起伏ブーム(起伏部材)
13E 先端
14 リンクロッド(ロッド)
15 保持部
16 ウィンチ
17 ブラケット
18 固定具
18A 前端
18B 後端
19 ドーリー
20 降着装置
21 ストラット
21C 孔
21D 孔
22 車軸
23 車輪
24 外側ストラット
25 内側ストラット
26 結合部
27 ラグ
28 ジャッキアップ部
29 降着装置
30 結合ピン
31 後スパー
32 補助スパー
33 フィッティング
40 ドーリー
42 伸縮ブーム(伸縮部材)
50 構造部材
51 結合ピン
111 領域
112 部分
121 外筒
121A 台座
122 内筒
123 伸縮アクチュエータ
124 油圧ポンプ
125 バルブ
126 油圧ゲージ
130 軸
131 起伏アーム
131A,131B 部材
132 起伏アクチュエータ
133 油圧ポンプ
134 バルブ
141 球面軸受
161 ワイヤロープ
162 ドラム
162A ブラケット
163 ハンドル
171 支持部
172 アーム
172A,172B 部材
173 連結部
181 固定ピン
231 タイヤ
245 ストラットリンク
291 ストラット
310 結合面
311 ベアリング
320 結合面
321 ベアリング
A 回動軸
S11 ステップ
S12 ステップ(取り外しの第1ステップ)
S13 ステップ
S14 ステップ(取り外しの第1ステップ)
S15 ステップ(取り外しの第2ステップ)
S16 ステップ(取り外しの第3ステップ)
S17 ステップ(取り外しの第4ステップ)
S18 ステップ
S21 ステップ(取り付けの第1ステップ)
S22 ステップ
S23 ステップ(取り付けの第2ステップ)
S24 ステップ
S25 ステップ(取り付けの第3ステップ)
S26 ステップ(取り付けの第4ステップ)
S27 ステップ
S28 ステップ
St1 ストローク
St2 ストローク
θ 傾斜角度

Claims (6)

  1. 航空機の降着装置をハンドリングするドーリーであって、
    ベースから立ち上がり、伸縮自在である伸縮部材と、
    前記伸縮部材に起伏自在に連結される起伏部材と、
    前記起伏部材に吊り下げられ、前記降着装置を保持する保持部と、を備える、
    ことを特徴とする航空機の降着装置ハンドリング用ドーリー。
  2. 前記伸縮部材は、
    鉛直方向に対して傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の航空機の降着装置ハンドリング用ドーリー。
  3. 前記保持部は、
    前記起伏部材にロッドを介して吊り下げられる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の航空機の降着装置ハンドリング用ドーリー。
  4. 前記保持部は、
    前記降着装置を支持するブラケットと、
    前記ブラケットに支持された前記降着装置に固定されることで、前記降着装置に鉛直方向に対する傾きを与える固定具と、
    前記ブラケットを引っ張ることで前記降着装置の姿勢を調節するウィンチと、を備える、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の航空機の降着装置ハンドリング用ドーリー。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のドーリーを用いて前記降着装置を機体に取り付ける方法であって、
    前記降着装置を前記保持部に保持する第1ステップと、
    前記起伏部材により前記降着装置を前記機体の取付部に向けて上昇させる第2ステップと、
    前記伸縮部材を伸長させる第3ステップと、
    前記降着装置と前記機体の前記取付部とを結合する第4ステップと、を備える、
    ことを特徴とする航空機の降着装置の取り付け方法。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のドーリーを用いて前記降着装置を機体から取り外す方法であって、
    前記降着装置を前記保持部に保持する第1ステップと、
    前記降着装置と前記機体の取付部との結合を解除する第2ステップと、
    前記伸縮部材を縮める第3ステップと、
    前記起伏部材により前記降着装置を降ろす第4ステップと、を備える、
    ことを特徴とする航空機の降着装置の取り外し方法。
JP2015205422A 2015-10-19 2015-10-19 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法 Active JP6769700B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015205422A JP6769700B2 (ja) 2015-10-19 2015-10-19 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法
US15/266,572 US10661888B2 (en) 2015-10-19 2016-09-15 Dolly for handling landing gear of aircraft, and method for attaching and detaching landing gear using the same
EP16188943.1A EP3159270A1 (en) 2015-10-19 2016-09-15 Dolly for handling landing gear of aircraft, and method for attaching and detaching landing gear using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015205422A JP6769700B2 (ja) 2015-10-19 2015-10-19 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017077741A true JP2017077741A (ja) 2017-04-27
JP6769700B2 JP6769700B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=56936351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015205422A Active JP6769700B2 (ja) 2015-10-19 2015-10-19 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10661888B2 (ja)
EP (1) EP3159270A1 (ja)
JP (1) JP6769700B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108791949A (zh) * 2018-06-26 2018-11-13 中电科芜湖钻石飞机制造有限公司 飞机机翼装配用辅助工装
CN114030638A (zh) * 2021-12-17 2022-02-11 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种飞机主起落架辅助安装设备多自由度工装
EP4282767A1 (en) * 2022-05-27 2023-11-29 Airbus Operations Limited A cradle for an aircraft landing gear assembly

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10318903B2 (en) 2016-05-06 2019-06-11 General Electric Company Constrained cash computing system to optimally schedule aircraft repair capacity with closed loop dynamic physical state and asset utilization attainment control
CN107097974A (zh) * 2017-04-21 2017-08-29 上海汇聚自动化科技有限公司 一种全向移动多自由度的飞机起落架拆装车
CN108313326B (zh) * 2018-03-16 2023-11-28 广州飞机维修工程有限公司 A330机型主起落架的整体拆装装置及方法
CN108516102B (zh) * 2018-04-28 2023-09-26 中电科芜湖钻石飞机制造有限公司 柔性通用飞机支撑工装
DE102018115455A1 (de) * 2018-06-27 2020-01-02 HYDRO Holding KG Vorrichtung zum Ein- und Ausbau von Flugzeugfahrwerken
CN109305387A (zh) * 2018-10-31 2019-02-05 成都航空职业技术学院 一种飞机机轮自动化拆装设备及自动化拆装方法
US11072440B2 (en) * 2019-01-08 2021-07-27 Gulfstream Aerospace Corporation Apparatus for supporting an aircraft component adjacent to an aircraft and a method for the same
CN110294141B (zh) * 2019-08-07 2022-07-05 沈阳飞机工业(集团)有限公司 飞机起飞着陆系统自动化装配、调试方法
CN113928589B (zh) * 2021-09-27 2023-06-06 中航飞机起落架有限责任公司 一种适用于飞机全角度转运的自立式支撑装置
CN114148946A (zh) * 2021-12-17 2022-03-08 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种起落架安装车

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3154206A (en) * 1961-12-28 1964-10-27 Regent Jack Mfg Co Inc Portable lifts
FR1577291A (ja) * 1967-02-01 1969-08-08
US4090625A (en) * 1977-01-10 1978-05-23 Jerry Walters Portable hydraulic hoist for vehicular engines
DE9318480U1 (de) * 1993-12-02 1994-03-10 Buck Erwin Gabelhubwagen zum Heben und Senken sowie Transportieren von Lasten
DE4320245A1 (de) * 1993-06-18 1994-12-22 Hinterding Hans Kombinierter Hub- und Krahnwagen
US5460474A (en) * 1992-11-12 1995-10-24 British Aerospace Public Limited Company Aircraft landing gear trolley
DE19536286A1 (de) * 1995-09-29 1997-04-03 Winden Und Maschinenbau Gresba Gerät zum Transportieren und Handhaben von palettierten Bodenplatten, Formsteinen und dergleichen Bauelementen
JPH10291773A (ja) * 1997-04-16 1998-11-04 Hitachi Building Syst Co Ltd 重量物搬出入装置
JP2008128252A (ja) * 2006-11-23 2008-06-05 Siemens Ag 風力タービンブレードの取り付け方法及び装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3362550A (en) * 1967-02-21 1968-01-09 Gilbert O. Kappler Vehicle with boom
US3860282A (en) * 1971-01-07 1975-01-14 Norman Allen Johnson Log skidder grapple
US3746193A (en) * 1972-08-30 1973-07-17 Taylor Machine Works Logging machine
FR2545075B1 (fr) * 1983-04-26 1986-11-21 Val Notre Dame Soudure Meca Ap Procede et engin d'enlevement d'aeronef ecrase
US5141386A (en) * 1990-09-28 1992-08-25 Barwise Robert D Load handling apparatus with separable load coupling
FR2807420B1 (fr) * 2000-04-11 2002-08-09 Ducrocq Ind Engin automoteur de levage et de manutention, plate-forme d'intervention comprenant un tel engin pourvu d'une nacelle, procede d'utilisation d'un tel engin et d'une telle nacelle
CA2418797A1 (en) * 2003-02-13 2004-08-13 Hal Joseph Reinelt Mobile engine lift apparatus
JP6234735B2 (ja) 2013-08-28 2017-11-22 三菱重工業株式会社 台車及び台車への対象物固定方法
CN104401502B (zh) * 2014-09-30 2016-09-07 中航通飞华南飞机工业有限公司 一种大型起落架柔性安装与存放两用装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3154206A (en) * 1961-12-28 1964-10-27 Regent Jack Mfg Co Inc Portable lifts
FR1577291A (ja) * 1967-02-01 1969-08-08
US4090625A (en) * 1977-01-10 1978-05-23 Jerry Walters Portable hydraulic hoist for vehicular engines
US5460474A (en) * 1992-11-12 1995-10-24 British Aerospace Public Limited Company Aircraft landing gear trolley
DE4320245A1 (de) * 1993-06-18 1994-12-22 Hinterding Hans Kombinierter Hub- und Krahnwagen
DE9318480U1 (de) * 1993-12-02 1994-03-10 Buck Erwin Gabelhubwagen zum Heben und Senken sowie Transportieren von Lasten
EP0659627A2 (de) * 1993-12-02 1995-06-28 Erwin Buck Gabelhubwagen zum Heben und Senken sowie Transportieren von Lasten
DE19536286A1 (de) * 1995-09-29 1997-04-03 Winden Und Maschinenbau Gresba Gerät zum Transportieren und Handhaben von palettierten Bodenplatten, Formsteinen und dergleichen Bauelementen
JPH10291773A (ja) * 1997-04-16 1998-11-04 Hitachi Building Syst Co Ltd 重量物搬出入装置
JP2008128252A (ja) * 2006-11-23 2008-06-05 Siemens Ag 風力タービンブレードの取り付け方法及び装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108791949A (zh) * 2018-06-26 2018-11-13 中电科芜湖钻石飞机制造有限公司 飞机机翼装配用辅助工装
CN108791949B (zh) * 2018-06-26 2024-01-12 中电科芜湖钻石飞机制造有限公司 飞机机翼装配用辅助工装
CN114030638A (zh) * 2021-12-17 2022-02-11 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种飞机主起落架辅助安装设备多自由度工装
CN114030638B (zh) * 2021-12-17 2023-08-25 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种飞机主起落架辅助安装设备多自由度工装
EP4282767A1 (en) * 2022-05-27 2023-11-29 Airbus Operations Limited A cradle for an aircraft landing gear assembly

Also Published As

Publication number Publication date
EP3159270A1 (en) 2017-04-26
US10661888B2 (en) 2020-05-26
US20170106972A1 (en) 2017-04-20
JP6769700B2 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6769700B2 (ja) 航空機の降着装置ハンドリング用ドーリーと、それを用いる降着装置の取り付け方法および取り外し方法
JP5580975B2 (ja) クレーンブームの起立方法
JP5931893B2 (ja) エンジン搭載システム
RU2564277C2 (ru) Полурычажное шасси и способ размещения балки тележки такого шасси
CN102917948B (zh) 飞机的主起落架,包括以铰接方式联结到飞机结构的两个步进梁
US20090234504A1 (en) Lifting system
RU2488523C2 (ru) Устройство уменьшения длины шасси летательного аппарата
CN102101531B (zh) 用于更换直升机型飞机的动态或静态部件的提升设备
CN102666360A (zh) 飞机发动机单元体装配装置
EP1558464A1 (en) Method and device for supporting a self-supporting load on undercarriages
CN102070095A (zh) 便携式吊机装置
EP2055362A1 (en) Upright support structure for a fairground attraction, in particular a ferris wheel
JP7393416B2 (ja) 取り付け部品、特に車両クレーンのメインジブを輸送するための車両クレーンシステム
JP7376570B2 (ja) 車両クレーンのブレーシング装置、特に横方向スーパーリフト用の取り付け部品輸送ユニットを有する車両クレーンシステム
JP5121407B2 (ja) 自力で積み降ろし可能な自走式リフターの走行台車積み降ろし装置
JP5898482B2 (ja) カウンターウエイト着脱装置
CN106006503A (zh) 用于多用途车辆的顶升系统
CN114608383B (zh) 箭体起竖装置
JP2019006601A (ja) 車輪式カウンターウエイト
CN110641565B (zh) 一种箱涵搬运工具车
WO2021220819A1 (ja) クレーンの組立方法
JP5121408B2 (ja) ジャッキ付き作業機のジャッキに着脱される構造物の積み降ろし装置
KR100440721B1 (ko) 앞바퀴 착륙장치용 장착대
JP6234735B2 (ja) 台車及び台車への対象物固定方法
US20220388688A1 (en) Movable carriage system and method for implementing a movable carriage system

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6769700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150